JP3264725B2 - 冷延コイルの巻き戻し方法 - Google Patents

冷延コイルの巻き戻し方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷延鋼帯に対して表面
処理、検査、分割等の処理を行う処理ラインにおける冷
延コイルの巻き戻し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷延鋼帯を処理する処理ラインの入側に
おいて、冷延コイルを巻き戻してライン内へ通板する際
の作業手順は、たとえば特開昭50−101258号公報、特開
昭53-11865号公報にも詳細に説明されている。ただし、
これらの公報の説明は特定の発明に係わるやや特殊な例
であるから、特開昭50−101258号公報記載の図のみを引
用し、一般的なやり方に直して説明すると、以下のよう
になる。
【0003】図2は同公報によるペイオフリール付近の
正面図、図3は図2のAA視による側面図である。コイ
ルCはライン入側に設けられたコイルカー4上にクレー
ン等により載置される。コイルカー4には、リフトシリ
ンダ41によって昇降するコイルリフタ42が設けられてお
り、コイルリフタ42によりコイルCは内径孔がペイオフ
リール1のマンドレル11に嵌合する高さまで上昇し、ト
ラバースシリンダ43により前進してペイオフリール1に
装入される。この前後のコイルCがコイルリフタ42に載
った状態で、コイル先端部がコイルリフタ42によって押
さえられている間に、コイル外周を押さえているバンド
を切断、除去する。
【0004】ついで、スナバロール2がコイル外周部を
押さえつけ、コイルカー4が離れ、マンドレル11により
コイルCが回転してコイルCが巻き戻され、ストリップ
となってライン内に通板される。スナバロール2が無駆
動の場合、いつまでも押しつけておくとブレーキとして
作用し、コイル外巻き部が回転方向にずれて来ることが
あるため、ストリップ先端部がライン内のピンチロール
等を通過し、押さえておく必要のなくなった時点でスナ
バロール2を離すようにするのが普通である。しかし、
ストリップ先端部がライン出側のテンションリールに巻
き付くまではストリップに正規の張力が作用しないの
で、前工程における巻き取り張力値が高い高炭素冷延鋼
板等においては巻き戻し中のコイル外巻きが巻き弛んで
しまうという現象が発生する。巻き弛みが起こると、弛
んだとき、ならびに再び張力のかかったときにコイル外
巻き部分のストリップ同士が摺動し、圧着と呼ばれる表
面疵が発生する。高炭素冷延鋼板においては表面をブラ
イト(鏡面)仕上げとするのが普通であるから、一層表
面疵が顕著に現われやすい。
【0005】さらに、高炭素冷延鋼板の場合、ブライト
仕上げのためピンチロールで作用する摩擦力が小さいこ
となど悪条件が重なっており、ピンチロールとペイオフ
ロール間における張力値は低くならざるを得ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解消し、張力の低い状態においてもコイル外巻き
が巻き弛んで圧着疵を発生することがなく、特に高炭素
鋼冷延コイルに適した冷延コイルの巻き戻し方法を実現
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷延鋼帯を処
理する処理ラインにおいて、処理しようとする冷延コイ
ルを巻き戻してライン内へ通板するに際し、ストリップ
先端部がライン出側のテンションリールに到達して所定
の張力がストリップに作用するまでの間、ペイオフリー
ルにおいてスナバロールを回転させながらコイル外周部
を押さえつけ、その後、開放することを特徴とする冷延
コイルの巻き戻し方法である。
【0008】
【作 用】本発明によれば、スナバロールを駆動式と
し、コイルを巻き戻してストリップ先端部がライン出側
のテンションリールに到達して所定の張力がストリップ
に作用するまでの間、スナバロールを回転させながらコ
イル外周部を押さえつけているようにしたから、この間
に巻き弛みによる表面疵が発生することがない。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係わる冷延鋼帯の
リコイリングラインにおけるライン配置を示す構成図
で、1はペイオフリール、2はスナバロール、4はコイ
ルカー、5はピンチロール、6はテンションリール、C
はコイル、Sはストリップである。
【0010】コイルカー4によりペイオフリール1にコ
イルCが装入され、巻き戻されたストリップSはピンチ
ロール5に引き出されて矢印方向にライン内を通過して
処理を受け、ライン出側のテンションリール6に巻き取
られる。ちなみに、取り扱う鋼帯は高炭素冷延材(JIS
G4802 によるSK材)で板厚 2.0mm、板幅1200mm、引張
強さ(降伏応力) 120kg/mm2である。
【0011】ペイオフリール1にはコイル外径を押さえ
るスナバロール2が上下に設けられており、各ロールは
駆動されている。下部のものは本発明と関係ないため図
示を省略した。ペイオフリール1のすぐ出側にはピンチ
ロール5が設置されており、ペイオフリール1でコイル
から巻き戻されたストリップSを上下ロールでピンチし
てライン内へ送り込む。この段階ではスナバロール2は
開放せず、所定の押しつけ力、たとえば1000kgf で押し
つけたままとする。
【0012】スナバロール2の押しつけ力は、その処理
ラインの対象材について、最大板厚、最大板幅、最大
径、最大引張強さのコイル端部をコイル外周に押しつけ
ることのできる力である。押しつけ方向としては、図1
に示したように重力にさからわず、上から下へ向けて押
しつけるのが最も効果的である。スナバロール2の表面
はゴムライニングがなされており、ライン速度に同調し
て駆動される。
【0013】ストリップSの先端部がライン出側のテン
ションリール6に到達すると、ペイオフリール1からテ
ンションリール6に至るライン全長のストリップSに所
定の張力、たとえば3.0kgf/mm2がかけられ、この時点で
はじめて、ペイオフリールにおいてスナバロール2を開
放するのである。所定の張力値は、鋼材の寸法や材質に
より異なるが、一般に前工程の巻き取り張力よりも低
く、かつそのラインにおけるストリップの走行に支障の
ない値が選定される。
【0014】このようにして通板した結果、従来ストリ
ップ先端からライン長に相当するたとえば約 30mにわた
って発生していた圧着疵が全く見られなくなった。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、前工程における巻き取
り張力値が高く、しかもブライト仕上げでピンチロール
において張力のかけにくい高炭素鋼等の冷延鋼板の巻き
戻し時における圧着疵の発生がなくなり、品質が向上す
るという、すぐれた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかわるライン配置を示す構
成図である。
【図2】従来より公知のペイオフリール付近を示す正面
図である。
【図3】図2のAA視による側面図である。
【符号の説明】
1 ペイオフリール 11 マンドレル 2 スナバロール 4 コイルカー 41 リフトシリンダ 42 コイルリフタ 43 トラバースシリンダ 5 ピンチロール 6 テンションリール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 47/18 B21C 47/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷延鋼帯を処理する処理ラインにおい
    て、処理しようとする冷延コイル(C)を巻き戻してラ
    イン内へ通板するに際し、ストリップ(S)先端部がラ
    イン出側のテンションリール(6)に到達して所定の張
    力がストリップに作用するまでの間、ペイオフリール
    (1)においてスナバロール(2)を回転させながらコ
    イル(C)外周部を押さえつけ、その後、開放すること
    を特徴とする冷延コイルの巻き戻し方法。
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