JP3396083B2 - タンデム式冷間圧延設備 - Google Patents

タンデム式冷間圧延設備

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JP3396083B2
JP3396083B2 JP12556694A JP12556694A JP3396083B2 JP 3396083 B2 JP3396083 B2 JP 3396083B2 JP 12556694 A JP12556694 A JP 12556694A JP 12556694 A JP12556694 A JP 12556694A JP 3396083 B2 JP3396083 B2 JP 3396083B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてステンレス鋼
帯や高合金帯など金属帯の冷間圧延を行うタンデム式冷
間圧延設備に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に熱間圧延ステンレス鋼帯や高合金
帯は、熱間圧延組織を消失し改質するためや熱間圧延に
より加工硬化した鋼帯等を軟化するためと、この鋼帯表
面に熱間圧延や後記焼鈍により生じた厚くて緻密なスケ
ールを除去するために、たとえば特開昭59−4148
2号公報にも紹介されているように、主として焼鈍装置
および機械的処理と化学的処理とを組合せて構成された
脱スケール装置とから成る一連の焼鈍脱スケール設備の
配備された工程に連続的に通板して、焼鈍かつ脱スケー
ル処理を行っている。この場合に、特定の熱間圧延ステ
ンレス鋼帯によっては、別に配置された箱型焼鈍炉を有
する設備で焼鈍処理のみ先に行ってから、前記焼鈍脱ス
ケール設備に連続的に通板して、脱スケール処理のみ行
う場合もある。一方、一旦冷間圧延により加工硬化した
鋼帯等を軟化するためにも、同様に一連の焼鈍脱スケー
ル設備の配備された工程に連続的に通板して、焼鈍かつ
脱スケール処理を行っている。
【0003】このような焼鈍および脱スケール処理を終
えたたとえば熱間圧延ステンレス鋼帯や冷間圧延ステン
レス鋼帯は、種々の機種やその組合せによる冷間圧延機
を備えたレバース式あるいはタンデム式の様々な様式の
冷間圧延設備が別に配置された圧延工程に、鋼帯毎にそ
して連続的に通板して冷間圧延を行っている。一般にス
テンレス鋼帯や高合金帯は、普通鋼の鋼帯と比べて変形
抵抗が高く、硬質である。したがってステンレス鋼帯や
高合金帯は冷間圧延時に圧延荷重が大きくなり加工硬化
も激しくなるので、冷間圧下率を大きくしたくともする
ことができない。圧延荷重は圧延張力が大きくなるほど
減少するので、通常ステンレス鋼帯や高合金帯は冷間圧
延機の出側に巻取りリールを設けて大きな張力を付与し
つつ冷間圧延され巻き取られる。
【0004】図4は、このような冷間圧延において圧延
された金属帯をコイル状に巻き取る場合に、従来技術に
よる巻取りリールにおける巻取り状況の一例を示す斜視
図である。巻取りリール40は、たとえば特開昭60−
130418号公報に紹介されているように、拡縮型の
巻取りリールである。巻取りリール40はリール軸41
とその外周面に配置される複数の湾曲セグメント42よ
り構成される。リール軸41は外周面に図示しない楔型
の凸部を有しており、油圧シリンダ駆動によりリール軸
線方向に往復移動することができる。湾曲セグメント4
2は内面に前記凸部と嵌合する図示しない凹部を有して
おり、複数の湾曲セグメント42をリール軸41の外周
面にリール全体として円筒状に取付けてリールを形成す
る。湾曲セグメント42の軸線は前記リール軸41の軸
線と一致する。巻取りリールの拡縮はリール軸41を軸
線方向に移動させることにより行われる。すなわちリー
ル軸41は外周面の凸部が移動により湾曲セグメント4
2の凹部を摺動して、湾曲セグメント42を半径方向に
拡縮移動させることによって、巻取りリール40のリー
ル直径を拡縮することができる。
【0005】前記巻取りリール40は、リールの直径を
最大に拡大した状態で矢符Z方向に回転させられる。冷
間圧延ステンレス鋼帯44は矢符X方向に通板され、前
記巻取りリール40の外周面にコイル状に巻き取られ
る。巻取り終了後冷間圧延コイル45は外周面を鋼製バ
ンドで結束され、リールの直径を最小に縮小した状態
で、巻き取リール40の軸線方向に抜き出される。冷間
圧延コイル45を抜き出す際に、冷間圧延コイル45の
半径方向最内方の部分がバックリングを生じることがあ
る。バックリングは冷間圧延コイル45の円周方向応力
による座屈現象である。したがって、冷間圧延コイル4
5の板厚が薄く、かつ巻取り張力が大きくなる程バック
リングは生じ易い。前記バックリングを防止するため
に、スリーブ43が巻取りリール40に装着されること
がある。スリーブ43は中空円形断面を有する円筒であ
り、スリーブ43の材質は鋼または紙である。スリーブ
43の寸法はたとえば内径508mm、幅1300m
m、肉厚50mmである。スリーブ43はリール径を最
小に縮小した状態で巻取りリール40の外周面に装着さ
れ、巻取りリール40の直径を拡大して巻取りリール4
0の外周面の所定位置に固定される。冷間圧延ステンレ
ス鋼帯44は矢符Z方向に回転するスリーブ43の外周
面に巻き取られる。巻取り終了後、冷間圧延コイル45
はその外周面を鋼製バンドで結束され、巻取りリール4
0の直径を最小に縮小した状態でスリーブ43とともに
リール40の軸線方向に抜き出される。冷間圧延コイル
45は内径側にスリーブ43を嵌着しているので、バッ
クリングの発生は回避される。また冷間圧延コイル45
の板厚が厚い場合には、バックリングは発生し難くなる
のでスリーブ43は使用されない。
【0006】前述のように冷間圧延コイル45は、巻取
り張力を大きくして巻き取られる。巻取り張力を大きく
すると、巻き締めによる層間スリップが生じ易くなる。
また次工程の、たとえば焼鈍時の通板張力が通常小さい
ので、次工程の巻き戻し時に巻き緩みによる層間スリッ
プが生じ易くなる。層間スリップが生じると層間スリッ
プ疵が発生し鋼帯の表面品質を大幅に低下させる。した
がって、このスリップ疵を防止するために、冷間圧延コ
イル45は合紙コイル46を矢符Y方向に巻き戻し、鋼
帯44の巻取りに追従して合紙47を連続的にそのコイ
ル45間に挿入しながら矢符Z方向に巻き取られる。合
紙は次工程において金属帯の巻き戻しに追従して巻き戻
しながらコイル間から抜取られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、冷間圧延鋼帯の巻取り時に合紙ならびにスリーブを
用いるので次のような問題が生ずる。 紙しわや紙切れにより鋼帯の表面品質低下が生ずる。 紙切れならびに合紙およびスリーブ挿入による能率や
生産性の低下が生ずる。 合紙ならびにスリーブ使用による費用が生じランニン
グコストが増加する。
【0008】従来より合紙ならびにスリーブを必要とし
ない巻取り方法に関して、種々の検討が行われている。
前述のように、合紙は鋼帯の巻き締めおよび巻き戻しに
おける層間スリップを防止する。巻き締めおよび巻き戻
しによる層間スリップは巻取り張力を大きくすると生じ
易くなる。またスリーブは冷間圧延コイルのバックリン
グを防止する。冷間圧延コイルのバックリングは、コイ
ル円周方向応力による座屈現象であるので、巻取り張力
を大きくすると生じ易くなる。したがって、巻取り張力
を可能な限り小さくすることが合紙ならびにスリーブを
必要としない巻取り方法として非常に重要であり有効で
ある。しかしながら、従来技術では巻取り張力を小さく
すると圧延張力が小さくなるので次のような問題が生じ
る。
【0009】(a)ステンレス鋼帯や高合金帯のような
硬質金属帯は、前述のように変形抵抗が高く圧延荷重が
大きくなるので、冷間圧下率を大きくすることができな
いので、実質的に圧延困難や不能に陥ったり、圧延され
ても圧延パス回数が多くなる。 (b)加工硬化も激しく大きいので、圧延パス回数を増
しても変形し難くなり、所望変形量に対して一旦軟化焼
鈍してから再度冷間圧延するなど、繰返さなければなら
なくなる。 (c)圧延形状が悪くなる。 (d)冷間圧延時にスリップが発生して圧延が困難にな
る。またスリップが発生すると単に表面品質が低下する
だけでなく、製品にならない。
【0010】このような問題に対して、従来技術では有
効な対策を講ずることができない。したがって従来どお
り合紙ならびにスリーブは継続して使用されている。
【0011】本発明の目的は、前述の諸問題を解決し、
合紙ならびにスリーブを必要としない低張力巻取りを行
うタンデム式冷間圧延設備を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)最終段
のミル4と巻取りリール6との間に、張力付与装置5が
介在され、 (b)張力付与装置5は、金属帯を挟持する一対のロー
ル5a,5bを有し、 (c)前記ロール5a,5bを駆動する第1モータ21
bと、 (d)最終段のミル4の出側の第1張力T1を検出する
第1張力検出器22aと、 (e)前記第1張力T1の第1目標張力を設定する第1
目標張力設定回路24bと、 (f)第1張力検出器22aによって検出された第1張
力T1は、第1目標張力設定回路24bによって設定さ
れた第1目標張力となるように第1モータ21bを駆動
する第1制御回路23bと、 (g)巻取りリール6を駆動する第2モータ21aと、 (h)巻取りリール6による金属帯の第2目標張力を、
6.4kgf/mm2〜10kgf/mm2に設定する第
2目標張力設定回路24aと、 (i)第2目標張力設定回路24aが出力に応答し、張
力付与装置5と巻取りリール6との間の金属帯の第2張
力T2が、張力付与装置5による第3張力T3ととも
に、第1張力T1として作用して、その第2張力T2
が、第2目標張力設定回路24aによって設定された第
2目標張力となるように第2モータ21aを開ループ制
御して駆動する第2制御回路23aと、 (j)前記最終段のミル4の入側に設けられ、金属帯の
第4張力T4を検出する第2張力検出器22bと、 (k)前記最終段のミル4のロールを駆動する第3モー
タ21cと、 (l)前記第4張力T4のための第3目標張力を設定す
る第3目標張力設定回路24cと、 (m)第2張力検出器22bによって検出された第4張
力T4が、第3目標張力設定回路24cによって設定さ
れた第3目標張力となるように第3モータ21cを駆動
する第3制御回路23cとを含むことを特徴とするタン
デム式冷間圧延設備である。
【0013】本発明は、最終段のミル4よりも金属帯の
上流側に配置された各上流側ミル2,3の入側にそれぞ
れ設けられ、金属帯の第5張力を検出する第3張力検出
器22c,22dと、前記上流側ミル2,3のロールを
駆動する第4モータ21d,21eと、前記第5張力の
ための第4目標張力を設定する第4目標張力設定回路2
4d,24eと、第3張力検出器22c,22dによっ
て検出された第5張力が、第4目標張力設定回路24
d,24eによって設定された第4目標張力となるよう
に、第4モータ21d,21eを駆動する第4制御回路
24d,24eとを含むことを特徴とする。
【0014】
【0015】
【0016】本発明は、前述のタンデム式冷間圧延設備
を準備し、金属帯はステンレス鋼帯であり、最終段のミ
ル4の冷間圧延後の板厚1.521mmであり、張力付
与装置5による第3張力T3は、第1目標張力の75.
1%を占めることを特徴とするステンレス鋼帯の巻取り
方法である。
【0017】
【0018】
【0019】
【作用】本発明に従えば、タンデム式冷間圧延設備の最
終段のミル4と巻取りリール6との間に、張力付与装置
5が設けられる。最終段のミル4の出側の第1張力T1
は、第1張力検出器22aによって検出され、第1制御
回路23bは、第1目標張力設定回路24bによって設
定された第1目標張力となるように、第1張力T1の制
御が、張力付与装置5を構成する一対のロール5a,5
bを駆動する第1モータ21bによって行われる。張力
付与装置5と巻取りリール6との間の金属帯の第2張力
T2は、第2目標張力設定回路24aによって設定され
た6.4kgf/mm2〜10kgf/mm2の第2目標
張力となるように、第2制御回路23aの開ループ制御
によって、巻取りリール6を駆動する第2モータ21a
が制御される。最終段のミル4の入側の第4張力T4
は、第2張力検出器22bによって検出され、第3目標
張力設定回路24eによって設定された第3目標張力と
なるように第3制御回路23cは、最終段のミル4のロ
ールを駆動する第3モータ21cを制御する。こうして
前述の第2目標張力設定回路24aによって巻取りリー
ル6による第2目標張力を6.4kgf/mm2〜10
kgf/mm2に設定されることによって、ステンレス
鋼帯などの金属帯の層間スリップを、合紙を用いること
なく生じないようにすることができるとともに、巻取り
時にスリーブを使用しなくても、冷間圧延コイルのバッ
クリングが生じることを防ぐことができるようになる。
【0020】
【0021】また本発明に従えば、張力付与装置は金属
帯を挟持する一対のロールを含み、両ロールをモータに
よって駆動する構成を有しているので、金属帯のスレッ
ディングが容易であり、かつ大きな張力を付与すること
も、大きな張力に耐えることもできる。
【0022】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のタンデム式冷間
圧延設備構成を簡略化して示す説明図である。ステンレ
ス鋼帯や高合金帯などの金属帯1は上流側よりブライド
ル装置7に通板される。ブライドル装置7の下流側に3
基の多重冷間圧延機が上流側から第1ミル2、第2ミル
3、第3ミル4の順に配設されている。第1ミル2は4
重圧延機であり、第2ミル3および第3ミル4は6重圧
延機である。第3ミル4の下流側には張力付与装置5が
配設されている。張力付与装置5の下流側にはたとえば
金属帯の一つとしてのステンレス鋼帯1の溶接部を剪断
する剪断機12が配設されており、デフレクタロール1
3を介してステンレス鋼帯1を巻き取る巻取りリール6
が配設されている。また第1ミル2の下流側には剪断機
8が配設されており、デフレクタロール9を介してステ
ンレス鋼帯1を巻き取る前面巻取りリール10が配設さ
れている。冷間圧延を行う場合、前面巻取りリール10
および剪断機8は使用されない。さらに前面巻取りリー
ル10の下流側にはセンタリング装置11が配設されて
いる。またセンタリング装置11は第2ミル3の上流側
に配設されている。ステンレス鋼帯1はセンタリングさ
れつつ第2ミル3に通板される。
【0023】張力付与装置5は少なくとも一対のロール
5a,5bと、ロール5a,5bを駆動するモータとで
構成される。ステンレス鋼帯1は一対のロール間に挟持
されて通板される。張力付与装置5のロールの直径はた
とえば760mmである。ロール5a,5bの受ける荷
重をP、摩擦係数をμとすると、ロール5a,5bとス
テンレス鋼帯1との間の摩擦力Tは、 T = μP …(1) となる。張力付与装置5のモータ負荷は、前記摩擦力T
と巻取りリールによる張力と合わせてステンレス鋼帯1
に第1張力を付与する。張力付与装置5は、単に張力を
付与するだけでなく、軽圧下して圧延される鋼帯1の板
厚調整や形状修正等に寄与することもできる。
【0024】図2は、本発明に係るプロセスラインの全
体構成を簡略化して示す説明図である。図1に示される
実施例と対応する部分には同一の参照符号を付す。ステ
ンレス鋼帯1はコイル毎にペイオフリール14a,14
bに装着され、先行コイルがペイオフリール14aから
繰り出される。先行コイルの通板が終了すると、後行コ
イルがペイオフリール14bから繰り出され、溶接装置
15で先行コイルの尾端と後行コイルの先端とが溶接さ
れる。溶接装置15の下流側には入側ルーパ装置16が
配設されている。入側ルーパ装置16は下流側にステン
レス鋼帯1を連続通板するために必要な鋼帯長さを蓄え
ているので、溶接は下流側を停止せずに行うことができ
る。入側ルーパ装置16の下流側には焼鈍装置17およ
び脱スケール装置18が配設されている。ステンレス鋼
帯1は焼鈍装置17で焼鈍され、冷却されて焼鈍処理を
終え、引続き脱スケール装置18で機械的処理と化学的
処理とを組合せて脱スケール処理される。脱スケール処
理を終えたステンレス鋼帯1は出側ルーパ装置19を介
して前記ブライドル装置7に連続通板される。ブライド
ル装置7より下流側の設備構成は先に図1に示し説明し
たとおりである。前記前面巻取りリール10は焼鈍処理
工程と脱スケール処理工程まで行い、剪断機8で先行お
よび後行ステンレス鋼帯1の溶接箇所を剪断しながら、
冷間圧延工程を行わない場合のステンレス鋼帯1の巻取
りに使用される。
【0025】図3は、図1に示す冷間圧延設備における
張力制御装置の電気的構成事例を示す模式図である。図
1に示される実施例と対応する部分には同一の参照符号
を付す。巻取りリール6の張力制御は、制御回路23a
によって開ループ制御が行われる。制御回路23aは巻
取りリール6の駆動モータ21aの電流値が目標張力設
定回路24aの設定張力値に合致するように、前記駆動
モータ21aの電流値を増減させる。第3ミル4の出側
張力制御は、制御回路23bによってフィードバック制
御が行われる。制御回路23bは張力検出器22aによ
って検出した張力値すなわち第1張力値T1 が目標張力
設定回路24bの設定する張力値に合致するように、張
力付与装置5の駆動モータ21bに対し、電流値を増減
させる出力を与える。張力検出器22aは張力付与装置
5の付与する張力値と巻取りリール6の張力値すなわち
第2張力値T2 との和を検出する。したがって張力付与
装置5の付与する張力値T3 は、第3ミル4の出側張力
値すなわち第1張力値T1と巻取りリール6の張力値T2
との差になる。第2ミル3および第1ミル2の出側張
力制御ならびに第1ミル2の入側張力制御についても、
第3ミル4の出側張力制御と同様に、制御回路23c,
23d,23eによってフィードバック制御がそれぞれ
行われる。制御回路23c,23d,23eは張力検出
器22b,22c,22dによって検出した張力値が目
標張力設定回路24c,24d,24eの設定する張力
値に合致するように、第3ミル、第2ミル、第1ミルの
駆動モータ21c,21d,21eに対し、電流値を増
減させる出力をそれぞれ与える。駆動モータ21a,2
1b,21c,21d,21eには、直流モータが使用
される。駆動モータ21eは第1ミル2のワークロール
を駆動する。第2ミル3および第3ミル4は6重圧延機
であり、ワークロールの直径が小さいので、駆動モータ
21d,21cは中間ロールを駆動する。6重圧延機の
ワークロールの直径が大きいときには、駆動モータはワ
ークロールを駆動してもよい。
【0026】本発明の実施例として、図1に示す冷間圧
延設備を使用して、合紙を使用しない巻取りを行った。
表1には本発明の実施例1の冷間圧延条件と、比較例1
として合紙を使用する従来技術の冷間圧延条件とが示さ
れている。表1に示す冷間圧延に使用したステンレス鋼
帯1の鋼種はSUS430であった。また出発材料であ
る熱間圧延ステンレス鋼帯の寸法は、板厚3.6mm、
板幅1030mmであり、冷間圧延後の寸法は板厚1.
521mm、板幅1030mmであった。冷間圧延のパ
ススケジュールおよび各ミル出側圧延張力は実施例1お
よび比較例1とも同一に設定した。実施例1の巻取りリ
ール6の巻取り張力は6.4kgf/mm2に、比較例
1の巻取りリール6の巻取り張力は19.1kgf/m
2に設定した。冷間圧延においては、圧延張力が前記
設定値に合致するように前記張力制御が行われた。前記
設定値は板厚および板幅を考慮してユニット張力値で設
定した。張力付与装置5は、第3ミル4出側に設置され
ている張力検出器22aの張力値T1 が第3ミル出側張
力設定値に合致するように、張力を付与している。張力
検出器22aは、張力付与装置5の付与張力値T3 と、
巻取りリール6の張力値T2 との和を検出する。したが
って、張力付与装置5の付与張力T3 は次式(2)に示
す張力値になる。
【0027】 T3 =T1 −T2 =25.7−6.4=19.3kgf/mm …(2) 張力付与装置5の付与張力T は第3ミル出側張力設
定値の75.1%を占める。実施例1においては、比較
例1に比べ、巻取りリールの張力を非常に小さい張力値
に設定しているので、合紙を使用しなくても巻取り時に
巻き締めによる層間スリップが生じなかった。また次工
程の焼鈍工程での巻き戻し時に、巻き緩みによる層間ス
リップが生じなかった。したがって張力付与装置の設置
によって合紙を使用しない巻取りが可能となった。
【0028】
【表1】
【0029】本発明の他の比較例として、図1に示す冷
間圧延設備を使用して、スリーブを使用しない巻取りを
行った。表2には本発明の比較例2の冷間圧延条件と、
比較例3としてスリーブを使用する従来技術の冷間圧延
条件とが示されている。表2に示す冷間圧延に使用した
ステンレス鋼帯の鋼種はSUS304であった。また出
発材料である熱間圧延ステンレス鋼帯の寸法は板厚2.
0mm、板幅1045mmであり、冷間圧延後の寸法は
板厚0.65mm、板幅1045mmであった。冷間圧
延のパススケジュールおよび各ミル出側圧延張力は比較
例2および比較例3とも同一に設定した。比較例2の巻
取りリール6の巻取り張力は14.7kgf/mm2
に、比較例3の巻取りリール6の巻取り張力は35.3
kgf/mm2 に設定した。冷間圧延においては、圧延
張力が前記設定値に合致するように前記張力制御が行わ
れた。前記設定値は板厚および板幅を考慮してユニット
張力値で設定した。張力付与装置5は第3ミル4出側に
設置されている張力検出器22aの張力値T1 が第3ミ
ル出側張力設定値に合致するように張力を付与してい
る。張力検出器22aは張力付与装置5の付与張力値T
3 と、巻取りリール6の張力値T2 との和を検出する。
したがって張力付与装置5の付与張力T3 は次式(3)
に示す張力値になる。
【0030】 T3 =T1 −T2 =39.5−14.7=24.8kgf/mm2 …(3) 張力付与装置5の付与張力T3 は第3ミル出側張力設定
値の62.8%を示す。比較例2においては、比較例3
に比べ巻取りリールの張力を小さい値に設定しているの
で、スリーブを使用しなくても冷間圧延コイルのバック
リングが生じなかった。したがって張力付与装置5の設
置によってスリーブを使用しない巻取りが可能となっ
た。
【0031】
【表2】
【0032】本発明のさらに他の比較例として、図1に
示す冷間圧延設備を使用して、スリーブを使用しない巻
取りを行った。表3には本発明の比較例4の冷間圧延条
件と、比較例5としてスリーブを使用する従来技術の冷
間圧延条件とが示されている。表3に示す冷間圧延に使
用したステンレス鋼帯の鋼種はSUS304であった。
また出発材料である熱間圧延ステンレス鋼帯の寸法は板
厚2.5mm、板幅1032mmであり、冷間圧延後の
寸法は板厚0.95mm、板幅1032mmであった。
冷間圧延のパススケジュールおよび各ミル出側圧延張力
は比較例4および比較例5とも同一に設定した。比較例
4の巻取りリール6の巻取り張力は20.4kgf/m
2 に、比較例5の巻取りリール6の巻取り張力は3
0.6kgf/mm2 に設定した。冷間圧延において
は、圧延張力は前記設定値に合致するように前記張力制
御が行われた。前記設定値は板厚および板幅を考慮して
ユニット張力値で設定した。張力付与装置5は第3ミル
4出側に設置されている張力検出器22aの張力値T1
が第3ミル出側張力設定値に合致するように張力を付与
している。張力検出器22aは張力付与装置5の付与張
力値T3 と、巻取りリール6の張力値T2 との和を検出
する。したがって張力付与装置5の付与張力T3は次式
(4)に示す張力値になる。
【0033】 T3 =T1 −T2 =39.9−20.4=19.5kgf/mm2 …(4) 張力付与装置5の付与張力T3 は第3ミル出側張力設定
値の48.9%を示す。比較例4においては、比較例5
に比べ巻取りリールの張力を小さい値に設定しているの
で、スリーブを使用しなくても冷間圧延コイルのバック
リングが生じなかった。したがって張力付与装置5の設
置によってスリーブを使用しない巻取りが可能となっ
た。
【0034】前記表1の実施例1で説明したように、ス
テンレス鋼帯1の巻取りや巻き戻し時に巻き緩みによる
ステンレス鋼帯1にとって致命的な層間スリップの発
生、これによって生じる層間スリップ疵の発生を防止す
るためには、巻取りリールの張力を非常に小さく、ユニ
ット張力として10kgf/mm2以下にする必要があ
る。
【0035】このような層間スリップの発生を防止する
場合に比べて、表2および表3の比較例2および比較例
4で説明したように、ステンレス鋼帯1コイルがバック
リングを生じさせないようにするためには、巻取り張力
をそれほど小さくする必要はないが、ユニット張力とし
て20kgf/mm2以下の程度に小さく設定する必要
がある。
【0036】したがって、このようなステンレス鋼帯1
の巻取りにおいて、合紙を使用しないで層間スリップの
発生を防止するとともにスリーブを使用しないでバック
リングを生じさせないようにするためには、ステンレス
鋼帯1の巻取りユニット張力として10kgf/mm2
以下程度に非常に小さく設定せねばならないのである。
勿論、バックリングのみを防止する場合と、層間スリッ
プとバックリングの両方を防止する場合とに限って、巻
取り張力を設定してもよいし、調整できるようにしても
よい。
【0037】
【表3】
【0038】
【0039】本発明のさらに他の実施例として、張力付
与装置にブライドルロールを適用することもできる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、合紙を用いなくても層
間スリップを生じることなく、またスリーブを用いなく
てもバックリングを生じることなく、金属帯、特にステ
ンレス鋼帯の巻取りを達成することが可能となる。合紙
が不要になることによって、能率、生産性が向上し、紙
しわ、紙切れによる金属帯の表面品質低下を解消するこ
とができ、さらに原価低減が実現される。またスリーブ
が不要になるので、能率、生産性が向上される。このよ
うに本発明では、層間スリップとバックリングとの両者
の発生を、一挙に解消することができる。
【0041】
【0042】また本発明によれば、張力付与装置は金属
帯を挟持する一対のロールを含み、両ロールをモータに
よって駆動する構成を有しているので、金属帯のスレッ
ディングが容易であり、かつ大きな張力を付与すること
も、大きな張力に耐えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の冷間圧延設備構成を簡略化
して示す説明図である。
【図2】本発明にかかわるプロセスラインの全体構成を
簡略化して示す説明図である。
【図3】図1に示す冷間圧延設備における張力制御装置
の電気的構成事例を示す模式図である。
【図4】従来技術による巻取りリールにおける巻取り状
況の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 金属帯 2 第1ミル 3 第2ミル 4 第3ミル 5 張力付与装置 6 巻取りリール 15 溶接装置 17 焼鈍装置 18 脱スケール装置 21a,21b,21c,21d,21e 駆動モータ 22a,22b,22c,22d 張力検出器 23a,23b,23c,23d,23e 制御回路 24a,24b,24c,24d,24e 目標張力設
定回路 41 リール軸 42 湾曲セグメント 43 スリーブ 47 合紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 47/00 B21B 39/08 B65H 23/198 B65H 77/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)最終段のミル4と巻取りリール6
    との間に、張力付与装置5が介在され、 (b)張力付与装置5は、金属帯を挟持する一対のロー
    ル5a,5bを有し、 (c)前記ロール5a,5bを駆動する第1モータ21
    bと、 (d)最終段のミル4の出側の第1張力T1を検出する
    第1張力検出器22aと、 (e)前記第1張力T1の第1目標張力を設定する第1
    目標張力設定回路24bと、 (f)第1張力検出器22aによって検出された第1張
    力T1は、第1目標張力設定回路24bによって設定さ
    れた第1目標張力となるように第1モータ21bを駆動
    する第1制御回路23bと、 (g)巻取りリール6を駆動する第2モータ21aと、 (h)巻取りリール6による金属帯の第2目標張力を、
    6.4kgf/mm2〜10kgf/mm2に設定する第
    2目標張力設定回路24aと、 (i)第2目標張力設定回路24aが出力に応答し、張
    力付与装置5と巻取りリール6との間の金属帯の第2張
    力T2が、張力付与装置5による第3張力T3ととも
    に、第1張力T1として作用して、その第2張力T2
    が、第2目標張力設定回路24aによって設定された第
    2目標張力となるように第2モータ21aを開ループ制
    御して駆動する第2制御回路23aと、 (j)前記最終段のミル4の入側に設けられ、金属帯の
    第4張力T4を検出する第2張力検出器22bと、 (k)前記最終段のミル4のロールを駆動する第3モー
    タ21cと、 (l)前記第4張力T4のための第3目標張力を設定す
    る第3目標張力設定回路24cと、 (m)第2張力検出器22bによって検出された第4張
    力T4が、第3目標張力設定回路24cによって設定さ
    れた第3目標張力となるように第3モータ21cを駆動
    する第3制御回路23cとを含むことを特徴とするタン
    デム式冷間圧延設備。
  2. 【請求項2】 最終段のミル4よりも金属帯の上流側に
    配置された各上流側ミル2,3の入側にそれぞれ設けら
    れ、金属帯の第5張力を検出する第3張力検出器22
    c,22dと、 前記上流側ミル2,3のロールを駆動する第4モータ2
    1d,21eと、 前記第5張力のための第4目標張力を設定する第4目標
    張力設定回路24d,24eと、 第3張力検出器22c,22dによって検出された第5
    張力が、第4目標張力設定回路24d,24eによって
    設定された第4目標張力となるように、第4モータ21
    d,21eを駆動する第4制御回路24d,24eとを
    含むことを特徴とする請求項1記載のタンデム式冷間圧
    延設備。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のタンデム式冷間
    圧延設備を準備し、 金属帯はステンレス鋼帯であり、 最終段のミル4の冷間圧延後の板厚1.521mmであ
    り、 張力付与装置5による第3張力T3は、第1目標張力の
    75.1%を占めることを特徴とするステンレス鋼帯の
    巻取り方法。
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