JPH08309432A - 巻取設備におけるコイル巻取り方法及び巻付性監視・判定方法 - Google Patents

巻取設備におけるコイル巻取り方法及び巻付性監視・判定方法

Info

Publication number
JPH08309432A
JPH08309432A JP11734495A JP11734495A JPH08309432A JP H08309432 A JPH08309432 A JP H08309432A JP 11734495 A JP11734495 A JP 11734495A JP 11734495 A JP11734495 A JP 11734495A JP H08309432 A JPH08309432 A JP H08309432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mandrel
winding
coil
wrapper
coiling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11734495A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Uchi
正美 内
Yasuhiro Chihara
康宏 千原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP11734495A priority Critical patent/JPH08309432A/ja
Publication of JPH08309432A publication Critical patent/JPH08309432A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Replacement Of Web Rolls (AREA)
  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のラッパーロールによる段差回避制御装
置を有する巻取設備において、巻き弛み発生要因である
マンドレルの内部ガタを、マンドレル外周に配置された
複数個のラッパーロールの適正押し力により内周方向に
押さえ付け内部ガタを吸収し同状態で巻取ることによ
り、コイル巻取り時に発生する巻き弛みを解消する。 【構成】 巻き弛み発生要因であるマンドレルの内部ガ
タを、マンドレル外周に配置された複数個のラッパーロ
ールの適正押し力により内周方向に押さえ付け内部ガタ
を吸収し巻取り方法と、同巻取り方法が、異常なく実行
されているかを判定するため、マンドレル過拡大量で補
正したラッパーロール移動量と、コイル板厚及びマンド
レル内部ガタ量より算出されたラッパーロールの理想押
さえ込み量とジャンプ毎に比較する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間圧延された帯鋼
が、巻取設備においてコイルとして巻き弛みなくタイト
に巻き付かせる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続熱間圧延における帯鋼の製造におい
て、連続熱間圧延の最終端には巻取機が配置されてお
り、その役割は圧延機にて圧延された帯鋼を高速にてタ
イトに、しかも表面疵を発生させることなく良好なコイ
ル形状にて巻取ることにある。
【0003】この目的を達成するために、一般にマンド
レル周囲には2〜4本程度のラッパーロールが配置され
ており、帯鋼をマンドレル外周に沿って確実に送り込
み、巻付性を向上させている。しかしながら、帯鋼がマ
ンドレルと確実に接触している部位はラッパーロールと
の接触部位だけであり、他の部位は帯鋼巻取り時の遠心
力によりマンドレル外周方向に離れる傾向がある。
【0004】そのため、マンドレル外周部のラッパーロ
ール間にはエプロンと呼ばれるガイドが設置され、帯鋼
がマンドレルから離れるのを防止している。しかし、こ
のエプロンは設備機構上マンドレルに接触させることが
不可能なので、常時マンドレルとエプロン間に数mmの隙
間を設けざるを得ず、この隙間が結果的にコイルの巻き
弛みを発生させている。
【0005】また、マンドレル本体にも、その内部にマ
ンドレル組立上必要な組立ガタ及び操業中の衝撃・摩耗
等により発生するガタを常時保持しており、このガタに
より発生するコイル巻取り時のマンドレルセグメント沈
み込みにより、コイル巻き弛みが発生する。
【0006】上記要因により発生するコイル巻き弛み
は、特にコイル巻取り開始からラッパーロール開放まで
の間に発生し、ラッパーロール開放後のストリップテン
ションにより吸収され、この吸収過程においてコイル間
の摺動が起こりコイル表面品質欠陥が発生する。また、
このコイル巻き弛みがストリップテンションによっても
吸収されない場合は、コイルとマンドレル間にスリップ
が発生しミスコイルや巻き形状不良を引き起こすことに
さえなる。
【0007】従って、コイル巻取りに要求される条件
は、巻取りの初期段階において、ストリップを迅速に、
かつ、巻き弛みなくタイトにマンドレルに外周部を巻き
付け、早期にラッパーロールを開放することである。
【0008】従来より、かかるコイル巻取り時の巻き弛
み吸収手段として、マンドレルの過拡大機構があるが、
マンドレル内部のガタが進行しその量がマンドレルの過
拡大量と同等もしくはそれ以上になった場合、過拡大量
はマンドレルの内部ガタ量に吸収されるので、コイル巻
き弛みの吸収手段として機能しない。
【0009】そこで、マンドレル内部ガタ量により発生
する巻き弛み量及びマンドレル・エプロン間の隙間によ
り発生する巻き弛み量を予め予測し、その量に応じてマ
ンドレルの過拡大ストロークを延長し、コイル巻き弛み
を吸収する方法が提示されている。
【0010】しかしながら、既設設備改造の場合、スト
ローク延長のためには、マンドレル過拡大時の外周径が
決まっているため、マンドレル拡大時の外周径をより縮
小しなければならない。一方、ラッパーロールエプロン
等の干渉によりマンドレル拡大径は制約を受けるので、
本方法では適正なストローク量の設定に限界がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】マンドレル外周に設置
された複数のラッパーロールによるコイル押さえ込みの
際、コイル先端によって作られる段差を、ラッパーロー
ルを板厚程度離れるように制御する、所謂段差回避制御
法が知られているが(例えば、特公昭63−25847
号等)、本発明はこの制御を行う際に、マンドレル内部
ガタをも同時にマンドレル中心方向に吸収できることに
着目することで、コイル品質阻害要因であったマンドレ
ル内部ガタによるコイル巻き弛みを解消する巻取り方法
を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、マンドレル外
周に設置された複数のラッパーロールにより、段差回避
制御の内、圧力制御時にコイル押さえ込みと同時にマン
ドレル内部ガタを中心方向に吸収する巻取り方法であ
り、ラッパーロール圧力制御時の適正圧力の調整、か
つ、本方法による適正巻取り状況の監視及び判定は、ラ
ッパーロール段差回避制御波形に基づく実績値及び理論
値との比較による。
【0013】
【作用】図1に示すように、コイル1巻目において圧力
制御により各ラッパーロールがコイルを押さえ込みにい
く際、その移動量がマンドレル内部のガタを中心方向に
吸収できる量に一致するよう圧力制御における一定サー
ボバルブ開度の調整、または、圧力制御ゲインの調整等
を行う。適正移動量の判定式は次式による。
【0014】 A=a−b1 −Kb1 ……………(1)式 B=a−t+α+β ……………(2)式 A :ラッパーロール押さえ込み実績値 B :ラッパーロール押さえ込み理論値 a :ピンチロール付近に設置されたセンサーによる
板通過検出時のラッパーロール位置(ラッパーロール零
調位置を0点てする。) b1 :1回目ジャンプ直前ラッパーロール位置(圧力
制御状態)(ラッパーロール零調位置を0点とする。) Kb1 :b1 測定同タイミングにおけるマンドレル過拡
大量(ピンチロール付近に設置されたセンサーによる板
通過検出時拡大位置を0点とする。) t :巻取コイル板厚 α :マンドレル内部に発生するガタ β :マンドレルとラッパーロール表面摩耗量の和 とした時、b1 測定タイミングにおいて A/B≧K1 (例:K1 =0.0〜0.2の範囲で設定) ……………(3)式 を満たせば、マンドレル内部ガタが吸収されたと判定す
る。 A/B<K1 ……………(4)式 であれば、異常と判定し、一定サーボバルブ開度の調整
や圧力制御ゲイン等の調整を行う。
【0015】1回目ジャンプ以降ラッパーロール開放ま
での期間に、ラッパーロール零調位置を基準としたn回
目ジャンプ直前の圧力制御状態までのラッパーロール移
動量を、ピンチロール付近に設置されたセンサーによる
板通過検出時のマンドレル拡大位置を基準とした同タイ
ミングまでのマンドレル過拡大量で補正した量と、巻取
コイル板厚×n量とマンドレル内部ガタ量等で補正され
たラッパーロールの理論押さえ込み量とを比較し、その
偏差量より1回目ジャンプ以降の圧力制御状態時に、ラ
ッパーロールが内部ガタを吸収した状態でコイルを押さ
えているか、また、圧力制御機器が故障せず、かつ、調
整不良のない状態で上記巻取りが実行されているかを判
定する。適正移動量の判定式は次式による。
【0016】 D=bn −Kbn ……………(5)式 E=n×t−α−β ……………(6)式 D :ラッパーロール押さえ込み実績値 E :ラッパーロール押さえ込み理論値 bn :n回目ジャンプ直前ラッパーロール位置(圧力
制御状態)(ラッパーロール零調位置を0点とする。) Kbn :bn 測定同タイミングにおけるマンドレル過拡
大量(ピンチロール付近に設置されたセンサーによる板
通過検出時拡大位置を0点とする。) t :巻取コイル板厚 α :マンドレル内部に発生するガタ β :マンドレルとラッパーロール表面摩耗量の和 とした時、bn 測定タイミングにおいて D/E≦K2 (例:K2 =0.0〜0.2の範囲で設定) ……………(7)式 を満たせば、マンドレル内部ガタが吸収された状態で、
また、圧力制御機器が故障せず、かつ、ゲイン等の調整
不良がない状態で、巻き取りが実行されていると判断す
る。 D/E>K2 ……………(8)式 であれば異常と判定し、(7)式を満たすよう一定サー
ボバルブ開度の調整や圧力制御ゲインの調整、または、
圧力制御機器の故障チェックを行う。
【0017】図1及び図2における横軸指標は次の通り
である。 a :ピンチロール付近に設置されたセンサーによる
板通過検出時のラッパーロール位置 b1 :1回目ジャンプ直前ラッパーロール位置(圧力
制御状態) Kb1 :b1 測定同タイミングにおけるマンドレル過拡
大位置 bn :n回目ジャンプ直前ラッパーロール位置(圧力
制御状態) Kbn :bn 測定同タイミングにおけるマンドレル過拡
大位置
【0018】
【実施例】段差回避制御による巻取り時に、(1)〜
(8)式の判定ロジックを有するラッパーロール段差回
避波形監視盤にて解析を行い、サーボバルブ開度調整や
圧力制御ゲインを調整した結果、コイルの巻き締まり性
が向上し、早期にラッパーロールを開放することが可能
となった。
【0019】
【発明の効果】本発明は次のような効果を奏する。初
期巻取り時の巻き弛みを早期段階から吸収できるので、
早期ラッパーロール開放が可能となる。このため、従来
に比べ、コイル間の摺動により発生するコイル表面疵の
発生範囲を縮小することができる。またコイル巻き形状
不良を改善することができる。ラッパーロール早期開
放が可能となるため、ラッパーロール表面摩耗速度が低
減され寿命延長につながる。同様にマンドレル内部ガ
タ進行速度も低減され寿命延長につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コイル1巻目における巻取り方法概念図。
【図2】1回目ジャンプ以降、ラッパーロール開放時ま
での巻取り方法概念図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のラッパーロールによる段差回避制
    御装置を有する巻取設備において、コイル巻取り時の巻
    き弛み発生要因であるマンドレルの内部ガタを、マンド
    レル外周に配置された複数個のラッパーロールの適正押
    し力により、内周方向に押さえ付けこの内部ガタを吸収
    し、同状態で巻取ることを特徴とする巻取設備のコイル
    巻取り方法。
  2. 【請求項2】 複数のラッパーロールによる段差回避制
    御装置を有する巻取設備において、コイル巻取り時の巻
    き弛み発生要因であるマンドレルの内部ガタを、マンド
    レル外周に配置された複数個のラッパーロールの適正押
    し力により、内周方向に押さえ付け内部ガタを吸収し、
    同状態で巻取るとともに、ラッパーロール零調位置を基
    準として、コイル1巻目においてラッパーロールがコイ
    ルを押さえにいく移動量を、ピンチロール付近に設置さ
    れたセンサーによる板通過検出時のマンドレル拡大位置
    を基準として、同タイミングまでに移動したマンドレル
    過拡大量を用いて補正した量と、コイル板厚及びマンド
    レル内部ガタ量より算出されたラッパーロールの理想押
    さえ込み量とを比較し、その偏差により、段差回避制御
    の起点となるコイル1巻目の巻取り状態が、マンドレル
    の内部ガタを吸収した状態であるかどうかを監視・判定
    することを特徴とする巻付性判定方法。
JP11734495A 1995-05-16 1995-05-16 巻取設備におけるコイル巻取り方法及び巻付性監視・判定方法 Withdrawn JPH08309432A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11734495A JPH08309432A (ja) 1995-05-16 1995-05-16 巻取設備におけるコイル巻取り方法及び巻付性監視・判定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11734495A JPH08309432A (ja) 1995-05-16 1995-05-16 巻取設備におけるコイル巻取り方法及び巻付性監視・判定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08309432A true JPH08309432A (ja) 1996-11-26

Family

ID=14709387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11734495A Withdrawn JPH08309432A (ja) 1995-05-16 1995-05-16 巻取設備におけるコイル巻取り方法及び巻付性監視・判定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08309432A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105834244A (zh) * 2015-01-12 2016-08-10 宝山钢铁股份有限公司 一种卷取机助卷辊踏步控制校正方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105834244A (zh) * 2015-01-12 2016-08-10 宝山钢铁股份有限公司 一种卷取机助卷辊踏步控制校正方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108817089B (zh) 一种热轧薄规格带钢卷形的控制方法
JPH08309432A (ja) 巻取設備におけるコイル巻取り方法及び巻付性監視・判定方法
JP3275573B2 (ja) 金属帯の巻取制御方法
JP2010099722A (ja) 巻取機ピンチロールの制御方法及び装置
JPS64131B2 (ja)
KR100900675B1 (ko) 스트립 꼬임에 의한 롤손상 방지기능을 갖는 스트립 권취제어방법
JPH09122751A (ja) ダウンコイラのストリップ巻取制御装置
JPH06198332A (ja) ラッパロールの開放方法
JPH0747415A (ja) 鋼板の冷却制御方法
JP3459957B2 (ja) ラッパーロール制御方法およびラッパーロール制御装置
JPS61189818A (ja) ホツトストリツプミル巻取設備のテレスコ−プ防止装置
JPH08309434A (ja) 巻取設備におけるストリップ巻き取り方法
JP3325496B2 (ja) 鋼帯の巻き取り方法およびその装置
JPH11319941A (ja) ダウンコイラの巻取り方法及び巻取り制御装置
JP2003285118A (ja) 金属帯の巻取り方法及び装置
JPH08174063A (ja) 鋼帯のセンタリング制御方法
JPH09314227A (ja) 圧延材巻取機の巻取り制御方法および装置
JPH05277536A (ja) 鋼板の蛇行矯正制御方法及びその制御装置
JPS60238032A (ja) 巻取機のコイル端面形状制御装置
JPH067839A (ja) 鋼帯の巻き取り方法
RU13767U1 (ru) Устройство для автоматической намотки полосы в рулон
CN117772816A (zh) 一种热轧卷取夹送辊周期反馈检测方法
JPH1015613A (ja) 熱間圧延ストリップの巻取り方法
JPS60124417A (ja) ダウンコイラのストリップ巻付け方法
JPH07214158A (ja) 熱延鋼帯の巻き取り方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020806