JP3275573B2 - 金属帯の巻取制御方法 - Google Patents

金属帯の巻取制御方法

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JP3275573B2 JP24257094A JP24257094A JP3275573B2 JP 3275573 B2 JP3275573 B2 JP 3275573B2 JP 24257094 A JP24257094 A JP 24257094A JP 24257094 A JP24257094 A JP 24257094A JP 3275573 B2 JP3275573 B2 JP 3275573B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯のリール位置制
御に係る巻取制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の金属帯巻取制御方法としては、例
えば特開平4−266421号、特開平4−27205
4号の公報に示すようなものがある。
【0003】特開平4−266421号公報に示す方法
は、エッジポジションコントロール(EPC)またはセ
ンターポジションコントロール(CPC)によるリール
位置制御をしながら金属帯を巻き取る際に、シャーで金
属帯を切断した後も、所定時間経過するまでこのリール
位置制御を持続させ、金属帯の尾端近くまで巻取制御を
行うことによってコイル外周部の巻きずれを少なくする
ものである(同公報の第3欄11〜17行、第4欄39
〜42行)。
【0004】特開平4−272054号公報に示す方法
は、金属帯切断後は張力がなくなり、切断後のパスライ
ンが下方へ移動することによるフォトセンサの位置検出
誤差でコイル外周部の巻きずれが生ずるのを防ぐため
に、リール位置制御終了から巻取りリールがロックされ
るまでの遅れ時間を考慮し、その遅れ時間に対応するタ
イミングでシャーの切断と巻取りリールのロックが同時
に行われるように、金属帯の張力がなくなる直前までに
EPCまたはCPCによるリール位置制御を終了させる
ものである(同公報の第3欄21行〜第4欄2行)。か
かる方法によって、実質的に遅れ時間をなくすことがで
きる。
【0005】しかし、金属帯の場合、シャーで切断した
際、定常巻取り時の金属帯張力の状態からシャーカット
後の張力ゼロの状態に急激に張力が変化し、それによっ
て金属帯が上下にばたつき、長手方向にも振動が生じ
る。その結果、次のような問題が発生する。
【0006】一つは、金属帯の上下のばたつきにより金
属帯位置の測定に誤差が生じるという問題である。図4
は、ある瞬間における位置測定誤差が発生する状況を簡
単に示したものである。例えばフォトセンサ20が金属
帯1の幅方向端(エッジ)を検出するために設置されて
おり、金属帯1のばたつきにより、このフォトセンサ2
0で、金属帯1が上に上がったときの上方端1aの位置
を検出したときのエッジ位置21と、次の瞬間に下に下
がったときの下方端1bの位置を検出したときのエッジ
位置22の間には、図示のようにδの位置測定誤差が発
生することになる。このように金属帯切断時において金
属帯が上下にばたつくことでパスラインが変動し、位置
測定誤差が発生するため、たとえ金属帯が幅方向中心を
走行していても、リール位置制御装置が誤動作する場合
があり、巻ずれを引き起こす原因となる。言い換えれ
ば、このような位置測定誤差はばたつきの各瞬間に発生
するので、リール位置制御は事実上無意味なものとな
り、かえって不都合な結果を招くだけとなる。
【0007】他の一つは、金属帯の長手方向の振動によ
りピンチロール以降で金属帯のたるみが生じるという問
題である。図5に、このような金属帯のたるみが発生す
る状況を示す。もし、切断時に金属帯1の長手方向の振
動がなければ、金属帯1は実線で示すごとく巻取りリー
ル2にしっかりと巻き取られることになる。しかし、張
力の急激な変化により長手方向の振動が発生すると、ピ
ンチロール3と巻取りリール2の間で金属帯1は破線で
示すごとくたるみ1cを生じる。この結果、巻取りリー
ル2の張力がゆるみ、巻き取りしたコイル10の外周で
金属帯が滑り巻ずれを生じる。加えて、金属帯1および
ピンチロール3には表面塗油材の油が付着しているの
で、ピンチロール3での金属帯拘束力が低下すると、た
るみ1cが増大する結果を招く。
【0008】前記公報に開示された従来方法ではいずれ
も、前述した2つの問題点を解決することはできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記2つの
問題点を解決するためになされたもので、金属帯の切断
時における上下のばたつきや長手方向の振動に対して、
コイル外周部の巻きずれを少なくするようにした金属帯
の巻取制御方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る金属帯の巻
取制御方法は、金属帯中心位置のリール位置制御を用い
た金属帯の巻取制御方法において、金属帯切断時の巻取
張力を定常張力の40〜80%に下げるようにしたもの
である。
【0011】また、本発明の金属帯の巻取制御方法は、
テンションリール直前のピンチロールの前に板幅方向の
両端を監視するカメラを設置し、そのカメラの信号から
金属帯中心位置を求める前記リール位置制御を、金属帯
の尾端位置が金属帯張力の確立しているピンチロールの
位置に到達するまで延長することとしたものである。
【0012】
【0013】
【作用】金属帯切断時に、金属帯巻取張力を定常張力よ
り下げると、金属帯切断時の急激な張力変動を減ずるこ
とができるので、長手方向の振動に起因するピンチロー
ル以降の金属帯のたるみを抑制することができる。した
がって、コイル外周部の巻きずれが少なくなる。このと
き金属帯切断時の張力を極端に下げると、金属帯自体の
重みによって、検査台やガイドテーブルなどの水平パス
で金属帯がたるみ、スリ疵を生じる原因となる。また、
張力を高いままにしていると張力の急激な変化が生じて
巻取部のコイル外周にたるみを生じ、巻きずれの要因と
なる。そのため金属帯切断時の張力の範囲は定常張力の
40〜80%が適切である。
【0014】また、パスライン変動の少ないピンチロー
ルの直前にカメラを設置し、そのカメラによって金属帯
の両端位置を常時監視する。カメラの信号は演算装置に
送り、金属帯の中心位置を求め、これによってCPCに
よるリール位置制御を行うことにより、金属帯の上下の
ばたつきによる位置測定誤差を抑制する。このリール位
置制御を金属帯の尾端位置が金属帯張力の確立している
ピンチロールの位置に到達するまで延長する。そのため
コイル外周部の巻きずれが少なくなる。
【0015】
【実施例】図1は本発明において使用する金属帯巻取装
置の斜視図、図2はこの金属帯巻取装置のリール位置制
御系のブロック図である。図1、図2において、1は金
属帯、2は金属帯1を巻き取る巻取機(テンションリー
ル)、3は金属帯張力を確保できるロール(ピンチロー
ル)、4は巻取機2の位置を動かすシリンダ、5はピン
チロール3の直前に設置され、金属帯1の両端を監視す
るカメラ、6は金属帯中心位置演算装置、7はリール位
置制御装置である。
【0016】本実施例に示す金属帯巻取装置において
は、ピンチロール3の直前に設置したカメラ5により金
属帯1の両端位置を常時監視するようにしている。ピン
チロール直前の位置では金属帯1のパスラインの変動が
その切断時においても少ないからである。そして、カメ
ラ5の信号は、図2に示すごとく金属帯中心位置演算装
置6に取り込まれ、演算にて金属帯中心位置を求める。
求めた金属帯中心位置が予め設定された目標位置に一致
するようにリール位置制御装置7によって、シリンダ4
を前後に動かして位置ずれ量を修正し、これによって巻
取機2の位置を制御しながら金属帯1を巻き取る。この
リール位置制御は巻取機2に金属帯1が巻き付いて張力
が確立したときにオンとなり、切断された金属帯1の尾
端位置が金属帯張力を確立しているピンチロール3の位
置に到達するまで継続される。
【0017】図3は本発明において金属帯切断時の張力
変更の一例を示す張力パターンである。横軸は時間、縦
軸はピンチロール出側の張力設定値である。その金属帯
に必要な一定の張力で金属帯は巻き取られており、その
金属帯の予定された切断点がシャー前に到達し、シャー
カット準備点(A点)となったと同時に張力も定常張力
より下げ始め、所定のシャーカット張力でシャーカット
点(B点)まで継続し、シャーカット完了後(C点)、
次コイルの巻き取り用の定常張力に復帰させるものであ
る。このシャーカット張力の範囲は前述のとおり定常張
力の40〜80%である。
【0018】従来のEPCによるリール位置制御を用い
た金属帯巻取装置では、総出荷コイル数の15%程度の
外周巻きずれを生じていた。さらにピンチロール等の押
さえロールによる拘束力の弱い表面塗油材のために、金
属帯切断時の急激な張力変動による金属帯のたるみが生
じて、板幅方向に10mmを越える大きな巻きずれを生じ
ていた。これに対して、本実施例の金属帯巻取装置で
は、前記のように金属帯切断時に張力を下げて、しかも
パスライン変動の少ないピンチロール直前の金属帯両端
位置を監視することによりCPCによるリール位置制御
としたものであるから、外周巻きずれの発生率は3%未
満と、10%以上も減らすことができ、さらに表面塗油
材による大幅な巻きずれもほとんど発生しなくなった。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属帯巻
取制御方法は、金属帯切断時に巻取り張力を定常張力よ
り下げるようにしたものであるから、金属帯切断時の急
激な張力変動を抑えることができ、金属帯のたるみやば
たつきを抑制する結果、コイル外周部の巻きずれを大幅
に減少させることができる。また、金属帯のばたつきが
生じる場合でも、パスライン変動の少ないピンチロール
直前の金属帯両端位置を監視することによりCPCによ
るリール位置制御としたので、金属帯の巻取制御を張力
の確立しているピンチロールの位置まで延長することが
可能になり、そのため、尾端まで巻きずれのない美しい
コイルに金属帯を巻き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における金属帯巻取装置の斜視
図である。
【図2】実施例の金属帯巻取制御系のブロック図であ
る。
【図3】実施例の張力変更パターン図である。
【図4】金属帯のばたつきにより位置測定誤差が生じる
ことを示す説明図である。
【図5】金属帯の長手方向の振動により金属帯のたるみ
が生じることを示す説明図である。
【符号の説明】
1 金属帯 2 巻取機(テンションリール) 3 ピンチロール 4 シリンダ 5 カメラ 6 金属帯中心位置演算装置 7 リール位置制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 一洋 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−266421(JP,A) 特開 昭58−196114(JP,A) 特開 昭62−72425(JP,A) 特開 平4−135015(JP,A) 特開 平5−104143(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 47/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯中心位置のリール位置制御を用い
    た金属帯の巻取制御方法において、金属帯切断時の巻取
    張力を定常張力の40〜80%に下げるようにしたこと
    を特徴とする金属帯の巻取制御方法。
  2. 【請求項2】 テンションリール直前のピンチロールの
    前に板幅方向の両端を監視するカメラを設置し、そのカ
    メラの信号から金属帯中心位置を求める前記リール位置
    制御を、金属帯の尾端位置が金属帯張力の確立している
    ピンチロールの位置に到達するまで延長することを特徴
    とする請求項1記載の金属帯の巻取制御方法。
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