JPH0631238Y2 - 副変装置付歯車変速機 - Google Patents

副変装置付歯車変速機

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JPH0631238Y2
JPH0631238Y2 JP1986162082U JP16208286U JPH0631238Y2 JP H0631238 Y2 JPH0631238 Y2 JP H0631238Y2 JP 1986162082 U JP1986162082 U JP 1986162082U JP 16208286 U JP16208286 U JP 16208286U JP H0631238 Y2 JPH0631238 Y2 JP H0631238Y2
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JP
Japan
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gear
transmission
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shaft
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学 引田
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Mazda Motor Corp
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、主歯車変速機の出力に対して、例えばハイ・
ロー2段の切換えを可能とする副歯車変速機を設けてな
る副変装置付歯車変速機に関する。
[従来の技術] 従来より、上記の如き副変装置付歯車変速機はよく知ら
れており、特開昭56−113850号公報にも開示さ
れている。
この種の歯車変速機は、主歯車変速機側の各変速段に対
して、ハイ・ロー計2段の切換えが行えるため、変速段
を実質的に倍増することができる利点がある。
しかしながら、副変装置の操作性という面から考える
と、副変装置の切換えに際しては、主変速機側の慣性力
を受合いながら操作する必要があるため、第2図に実線
で示すように、1速2速の低速段側において大きな副変
操作力が必要となる。これは、低速段では、主変出力軸
上のギヤ径が大きく、主変出力軸の慣性モーメントが大
きく、また、副軸上低速段のギヤ径は小さく、低速段以
外のギヤ径が大きいため等価慣性モーメントが低速段程
大きくなり、結果的に副変操作力が低速段程大きくなる
ことによる。この傾向はとりわけ、高回転側で著しくな
る。さらに、入力軸端に固定した入力ギヤと歯車副軸に
設けたギヤ(入力ギヤより大径)とを噛合せて歯車副軸
を駆動するカウンターシャフトタイプの主変装置(本発
明はこれに限定されないが)では、入力軸上の等価慣性
モーメントは低速段程大きくなるといった問題もあり、
上記副変操作力は低速段で余計に大きくなる。
以上説明したように、副変操作力は、低速段と高速段と
で大きく相違し、低速段でも1速と2速とで、絶対値、
速度依存性(速度勾配)が異なるため、副変装置そのも
のになじめないとか、気軽に操作が行えないといった問
題があった。
かかる問題を解消するためには、主歯車変速機の入力軸
に対して副変装置を配置すればよいが、この場合には、
副変装置の慣性力を主歯車変速機の操作に際して受合い
ながらシフト操作する必要があり、シフト操作は副変装
置の切換えよりはるかに頻繁に行われることから考えて
有効な解決策とは到底なりえない。
[考案の目的] 本考案の目的は、主歯車変速機の出力軸に対して設ける
副変装置の操作力を軽減して、変速段間の副変操作力差
をできるだけ小さくし、副変装置を使用することに対す
る異和感を解消することにある。
[考案の構成] このため、本考案は、主歯車変速機の出力軸に対して副
歯車変速機を設けた副変装置付歯車変速機において、上
記副歯車変速機の切換用シンクロを多面コーン式とした
ことを特徴とするものである。
[考案の効果] 本考案によれば、多面コーン型シンクロナイザを用いる
ことにより、同期噛合性を大幅に向上させることがで
き、それだけ小さい操作力で切換え操作が行え、また、
これに伴って変速段間の切換操作力の差も小さくするこ
とができ、したがって、切換操作力の軽減のみならず、
操作上の違和感も解消することができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を添付の図面を参照しながら説明
する。
第1図は本考案に係る副変装置付歯車変速装置の一例を
示すもので、主歯車変速機(以下、単に主変速機とい
う。)1の前段には、主変速機1の入力軸2をエンジン
出力軸に取付けられたフライホイール3を介してエンジ
ン出力軸に継続するクラッチ装置4が、また後段には、
主変速機1の出力軸となる歯車主軸5に対して副変速歯
車装置 (以下、単に副変装置という。)6が設けられている。
主変速機1は、常時噛合い式のものであって、歯車副軸
7が歯車主軸5と軸平行にケース8内に軸受され、歯車
副軸7の前端に設けたギヤ9は入力軸2の後端に形成さ
れた入力ギヤ10に常時噛合っており、歯車副軸7は入
力軸2の回転に一定の比率で同期回転する。
そして、歯車主軸5には、1速,2速,3速,5速及び
リバース用の変速ギヤ12,13,14,15,16が
回転自在に軸承されており、これに対応して、歯車副軸
7には、1速,2速,3速,5速用の変速ギヤ22,2
3,24,25が一体に形成されていて、歯車主軸5の
対応する変速ギヤに常時噛合っている。
なお、4速は、入力軸2と出力軸となる歯車主軸5とを
直結することによって実現されるので、4速用の変速ギ
ヤは入力ギヤ10と兼用され、また、歯車主軸5のリバ
ース用変速ギヤ16は、歯車副軸7の1速用変速ギヤ2
2と同じギヤに噛合うリバース用ギヤ26に、図示しな
い回転方向反転ギヤを介して噛合っていて、リバースが
選択されたときには、歯車主軸5の回転方向は反転され
る。
そして、入力ギヤ10(4速用変速ギヤ)と3速用変速
ギヤ14との間、2速用変速ギヤ13と1速用変速ギヤ
12との間、及びリバース用変速ギヤ16と5速用変速
ギヤ15との間には、図示の如く、3−4速用,1−2
速用,リバース−5速用同期噛合装置(シンクロナイ
ザ)18,19,20が介設されている。これらシンク
ロナイザの構造自体はよく知られているように、チェン
ジレバーのシフト操作により、いずれかの変速段が選択
されると、対応するシフトフォーク28が、ハブスリー
ブ29を選択された変速ギヤ方向にシフトさせ、シフト
ナイザリング30で同期をとりつつ、変速ギヤのギヤス
プライン31に噛合せ、選択された変速ギヤ,ギヤスプ
ライン31,シフトナイザリング30,ハブスリーブ2
9,及びクラッチハブ32の伝達経路で、歯車主軸5
(出力軸)に回転を伝達する。
次に、副変装置6の構造を説明する。
この副変装置6は、図示の如く、主変速機1の歯車主軸
5である出力軸の延長部を入力軸35とし、この入力軸
35の自由端部を軸受36で軸受し、自らは副変ケース
37内に軸受38,39により入力軸35と同心に軸受
された出力軸40を備えるとともに、上記入力軸35と
軸平行をなすように上記副変ケース37内に固定された
副軸41を備えている。
上記入力軸35には、ハイ用変速ギヤ42が回転自在に
軸承される一方、出力軸40の入力軸35側端部には、
出力用ギヤ43が一体に形成されており、副軸41に
は、上記入力軸35のハイ用変速ギヤ42と、出力軸4
0の出力用ギヤ43とに夫々噛合う2つの噛合いギヤ4
4,45を一体に形成したハイ用変速ギヤ46が回転自
在に軸受支持されている。
そして、上記ハイ用変速ギヤ42と出力用ギヤ43との
間には、多面コーン式の同期噛合装置(シンクロナイ
ザ)47が設けられている。
この多面コーン式シンクロナイザ47は、それ自体の構
造としては公知であり、第1図の右上にA部を拡大して
示すように、クラッチハブ48側に設けたインナーコー
ン49と、ハブスリーブ50側のシンクロナイザキー5
1に連係するアウターコーン52との間にギヤスプライ
ン53に係合する多面コーン54を介在させ、ハブスリ
ーブ50が副変操作レバー(図示せず)で操作されたと
きに多面コーン54をインナーコーン49とアウターコ
ーン52との間で摩擦力で挟持しながらハブスリーブ5
0とギヤスプライン53とを同期的に噛合させるように
したものである。したがって、この構造では、多面コー
ン54の内外両面が摩擦係合されるため、同期容量が高
くなり、これによって副変操作力が軽減される。
そしていま、ハブスリーブ50がハイ用変速ギヤ46側
にシフトされると、ハイ用変速ギヤ46とクラッチハブ
48とが同期して噛合され、入力軸35→クラッチハブ
48→ハイ用変速ギヤ42→副軸41のハイ用変速ギヤ
46(44,45)→出力用ギヤ43→出力軸40の伝
達経路で、入力軸35の回転が増速されて出力軸40に
伝達されるようになる(ハイモード)。
また、ハブスリーブ50が出力用ギヤ43側にシフト操
作されると、クラッチハブ48及びハブスリーブ50を
介して入力軸35と出力軸40とが直結される(ローモ
ード)。
しかして、上記のように、副変装置6をシンクロナイザ
として多面コーン式のものを用いた場合には、第2図に
夫々点線で示すように、副変操作力が、実線で示す従来
構造のものと比べて、いずれの変速段においても軽減さ
れるようになり、特に、従来では大きな操作力が必要で
あった。1速,2速における副変操作力を大幅に軽減す
ることができるので、副変装置6の操作性が格段に改善
される。
なお、以上の実施例では、ハイ用変速ギヤ42を副変装
置6の入力軸35に対して回転自在とし、出力用ギヤ4
3を出力軸40に固定するようにしたが、本考案はこれ
に限られるものではなく、ハイ用変速ギヤ42を入力軸
35に固定し、出力用ギヤ43を出力軸40に対して回
転自在とし、シンクロナイザ47を出力軸40側に設け
る構造としてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る副変装置付歯車変速機
の断面図、第2図はエンジン回転数に対する副変操作力
の変化を示すグラフである。 1…主変速機、 5…歯車主軸、 6…副変装置、 35…入力軸、 40…出力軸、 41…副軸、 42…ハイ用変速ギヤ、 43…出力ギヤ、 47…多面コーン式シンクロナイザ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主歯車変速機の出力軸に対して副歯車変速
    機を設けた副変装置付歯車変速機において、 上記副歯車変速機の切換用シンクロを多面コーン式とし
    たことを特徴とする副変装置付歯車変速機。
JP1986162082U 1986-10-21 1986-10-21 副変装置付歯車変速機 Expired - Lifetime JPH0631238Y2 (ja)

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