JPH0874949A - 歯車変速装置 - Google Patents

歯車変速装置

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JPH0874949A
JPH0874949A JP6228775A JP22877594A JPH0874949A JP H0874949 A JPH0874949 A JP H0874949A JP 6228775 A JP6228775 A JP 6228775A JP 22877594 A JP22877594 A JP 22877594A JP H0874949 A JPH0874949 A JP H0874949A
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input shaft
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 後進段専用のギヤ列をなくして小型軽量化を
図るとともに第1速と後進段との間の変速制御の容易な
歯車変速装置を提供する。 【構成】 第1入力軸21と第1出力軸23との間で選
択的に動力を伝達して第1速を設定する第1速用ギヤ列
G1 ,g1 と、第2入力軸22と第2出力軸24との間
で選択的に動力を伝達して第2速を設定する第2速用ギ
ヤ列G2 ,g2 と、前記第1速用ギヤ列G1 ,g1 のう
ちの第1出力軸23上のギヤg1 に噛合しかつ第2出力
軸24と同一軸線上に回転自在に配置されたリバースア
イドルギヤGR と、このリバースアイドルギヤGR と前
記第2速用ギヤ列G2 ,g2 のうちの第2出力軸24上
のギヤg2 とを選択的に連結する連結機構S5 とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用の変速装置に
関し、特に入力軸と出力軸あるいはカウンタ軸との間に
複数組のギヤ列を配置して後進段を含む複数の変速段を
設定するよう構成した歯車変速装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両用の変速機として、入力軸と出力軸
ならびに副軸との間に、前進段用の複数のギヤ列および
後進段用のギヤ列を設け、それらのギヤ列をクラッチス
リーブを主体とする同期クラッチ機構によって各軸に選
択的に連結することにより、各変速段を設定するように
構成された変速機が知られている。この種の変速機では
各変速段それぞれにギヤ列を必要とするから、多段化に
伴ってギヤ列の数が多くなり、軸長や重量の増大を招く
不都合があり、また自動変速機として構成することは困
難である。
【0003】このような不都合を解消する歯車変速装置
として、入力軸を2本設けるとともに、それらの入力軸
を入力要素に選択的に連結するクラッチを設け、さらに
複数のギヤ列によって入力軸に連結される出力軸あるい
は出力軸とカウンタ軸とを合計で2本設けた構成の歯車
変速装置が開発されている。このような歯車変速装置で
は、一方の入力軸を介して第1速や第3速などの奇数変
速段を設定し、かつ他方の入力軸を介して第2速や第4
速などの偶数変速段を設定するように構成することによ
り、入力軸と入力要素とを連結するクラッチの切り換え
によって変速を実行することが可能になる。
【0004】しかしながらこの種のツインクラッチタイ
プの歯車変速装置においても、各変速段ごとにギヤ列を
設けるとすれば、軸長が長くなり、車載性が劣ることに
なる。そこで例えば特開昭61−252938号公報に
記載された歯車変速装置では、第2速用のギヤ列を反転
用のギヤとして利用して後進段を設定することにより、
ギヤ列を削減して小型軽量化を図っている。
【0005】この特開昭61−252938号公報に記
載された歯車変速装置の構成を概略的に説明すると、以
下のとおりである。すなわち図6において、第1入力軸
1と第2入力軸2とが同心状に配置されるとともに、第
1入力軸1をフライホイールなどの入力要素3に選択的
に連結する第1クラッチC1 と第2入力軸2を入力要素
3に選択的に連結する第2クラッチC2 とが設けられて
いる。これらの入力軸1,2と平行に第1出力軸4と第
2出力軸5とが配置されており、第1出力軸4に取り付
けた第1出力ギヤ6と第2出力軸5に取り付けた第2出
力軸7とが、ディファレンシャル装置のリングギヤなど
のファイナルギヤ8に噛合している。
【0006】第1速用ドライブギヤ9が第2入力軸2に
取り付けられるとともに、これに噛合した第1速用ドリ
ブンギヤ10が第1出力軸4に回転自在に保持されてお
り、この第1速用ドリブンギヤ10と第1出力軸4との
間には、両者を選択的に連結するカップリングスリーブ
Aによる同期連結機構S1 が設けられている。また第2
速用ドライブギヤ11が第1入力軸1に取り付けられる
とともに、これに噛合した第2速用ドリブンギヤ12が
第2出力軸5に回転自在に保持されており、この第2速
用ドリブンギヤ12を第2出力軸5に選択的に連結する
カップリングスリーブBよる同期連結機構S2 が設けら
れている。
【0007】また第3速用ドライブギヤ13が第2入力
軸2に取り付けられるとともに、これに噛合した第3速
用ドリブンギヤ14が第1出力軸4に回転自在に保持さ
れており、この第3速用ドリブンギヤ14と第1出力軸
4との間には、両者を選択的に連結するカップリングス
リーブAによる同期連結機構S3 が設けられている。さ
らに第4速用ドライブギヤ15が第1入力軸1に取り付
けられるとともに、これに噛合した第4速用ドリブンギ
ヤ16が第2出力軸5に回転自在に保持されており、こ
の第4速用ドリブンギヤ16を第2出力軸5に選択的に
連結するカップリングスリーブCによる同期連結機構S
4 が設けられている。
【0008】そして第5速用ドライブギヤ17が第2入
力軸2に取り付けられるとともに、これに噛合した第5
速用ドリブンギヤ18が第2出力軸5に回転自在に保持
されており、この第5速用ドリブンギヤ18と第2出力
軸5との間には、両者を選択的に連結するカップリング
スリーブBによる同期連結機構S5 が設けられている。
【0009】前記第2速用ドリブンギヤ12にはリバー
スアイドルギヤ19が更に噛合しており、このリバース
アイドルギヤ19は第1出力軸4に回転自在に保持され
ている。そしてこのリバースアイドルギヤ19と前記第
1速用ドリブンギヤ10とを選択的に連結するカップリ
ングスリーブDによる同期連結機構Sr が設けられてい
る。
【0010】上記の歯車変速装置では、第1速ないし第
5速の前進段と後進1速を設定することができ、そのた
めのクラッチおよび同期連結機構の係合状態を図表にし
て示せば、図7のとおりである。なお、図7で○印は係
合状態を示し、また空欄は非係合状態を示す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】したがって上記従来の
歯車変速装置では、第2のクラッチC2 を係合させると
ともに、カップリングスリーブAによる同期連結機構S
1 を係合させれば、第2入力軸2から第1速用ギヤ列
9,10および第1の同期連結機構S1 を介して第1出
力軸4に動力が伝達され、さらに第1出力ギヤ6からフ
ァイナルギヤ8に出力される。すなわち第1速が設定さ
れる。また一方、第2クラッチC2 を係合させるととも
に、カップリングスリーブBによる同期連結機構S2 な
らびにカップリングスリーブDによる同期連結機構Sr
を係合させることにより、後進段が設定される。すなわ
ち第1速用のギヤ列9,10から同期連結機構Sr を介
してリバースアイドルギヤ19に動力が伝達され、さら
にこのリバースアイドルギヤ19から第2速用ドリブン
ギヤ12に動力が伝達され、ここから同期連結機構S2
を介して第2出力軸5に動力が伝達される。そしてこの
第2出力軸5に取り付けられた第2出力ギヤ7からファ
イナルギヤ8に動力が伝達される。すなわち第2入力軸
2から第2出力軸5に直接動力を伝達せずに、第1出力
軸4側のギヤを介して第2出力軸5に動力を伝達するか
ら、第2出力ギヤ7およびファイナルギヤ8は反転駆動
され、後進段となる。
【0012】しかるに、上述した従来の歯車変速機構に
おいては第1速および後進段を第2入力軸2および第1
速用ギヤ列9,10を使用して設定するために、前進第
1速と後進段との間の変速を行う際に、クラッチや同期
連結機構の切り替えを複雑に行わなければならず、その
変速時間が長くなり、また制御が複雑になるおそれがあ
った。
【0013】すなわち第1速から後進段に変速する場
合、まず第2クラッチC2 を解放するとともに、カップ
リングスリーブAによる同期連結機構S1 の係合を外
し、次いでカップリングスリーブBによる同期連結機構
S2 を係合させるとともに、カップリングスリーブDに
よる同期連結機構Sr を係合させ、しかる後、第2クラ
ッチC2 を再度係合させることになる。また反対に後進
段から前進第1速に変速する場合、まず第2クラッチC
2 を解放するとともに、カップリングスリーブBによる
同期連結機構S2 およびカップリングスリーブDによる
同期連結機構Sr を解放状態(ニュートラル状態)と
し、しかる後、カップリングスリーブAによる同期連結
機構S1 を係合させ、その後、第2クラッチC2 を係合
させることになる。
【0014】このように前進第1速と後進段との間の変
速の際にはクラッチおよび同期連結機構の係合解放の切
り替え操作を合計で5操作行わなければならず、その変
速操作に時間がかかり、変速の遅れが生じるおそれが多
分にある。また変速制御が複雑になる問題もある。
【0015】この発明は、上記の事情を背景としてなさ
れたものであって、後進段専用のギヤ列を廃止して、小
型軽量化を図ることができるとともに、変速制御の容易
な歯車変速装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1に記載した発明は、入力要素にクラッチを
介してそれぞれ選択的に連結される第1入力軸および第
2入力軸と、ファイナルギヤにそれぞれ噛合した出力ギ
ヤが取り付けられた第1出力軸および第2出力軸と、こ
れらの入力軸および出力軸の間で選択的に動力を伝達し
て後進段を含む複数の変速段を設定する複数組のギヤ列
とを有する歯車変速装置において、第1入力軸と第1出
力軸との間で選択的に動力を伝達して第1速を設定する
第1速用ギヤ列と、第2入力軸と第2出力軸との間で選
択的に動力を伝達して第2速を設定する第2速用ギヤ列
と、前記第1速用ギヤ列のうちの第1出力軸上のギヤに
噛合しかつ第2出力軸と同一軸線上に回転自在に配置さ
れたリバースアイドルギヤと、このリバースアイドルギ
ヤと前記第2速用ギヤ列のうちの第2出力軸上のギヤと
を選択的に連結する連結機構とを備えていることを特徴
とするものである。
【0017】また請求項2に記載した発明は、入力要素
にクラッチを介してそれぞれ選択的に連結される第1入
力軸および第2入力軸と、ファイナルギヤに噛合した出
力ギヤが取り付けられた出力軸と、カウンタ軸と、これ
らの入力軸およびカウンタ軸ならびに出力軸の間で選択
的に動力を伝達して後進段を含む複数の変速段を設定す
る複数組のギヤ列とを有する歯車変速装置において、第
1入力軸と出力軸との間で選択的に動力を伝達して第1
速を設定する第1速用ギヤ列と、第2入力軸と出力軸と
の間で選択的に動力を伝達して第2速を設定する第2速
用ギヤ列と、前記第2速用ギヤ列のうちの第2入力軸上
のギヤに噛合しかつ前記カウンタ軸上に配置された第1
リバースギヤと、前記第1速用ギヤ列のうち出力軸上に
配置されたギヤに噛合しかつ前記カウンタ軸上に配置さ
れた第2リバースギヤと、前記第1リバースギヤと第2
リバースギヤとの少なくとも一方がカウンタ軸に対して
回転自在に配置されるとともに、そのカウンタ軸に対し
て回転自在なリバースギヤをカウンタ軸に対して選択的
に連結する連結機構とを備えていることを特徴とするも
のである。
【0018】
【作用】請求項1に記載した発明においては、第1速用
ギヤ列の歯車を第1入力軸および第1出力軸のそれぞれ
に連結することにより、第1入力軸から第1速用ギヤ列
を介して第1出力軸に動力が伝達され、さらにこの第1
出力軸からファイナルギヤに出力されて第1速が設定さ
れる。また第2速用ギヤ列の各歯車を第2入力軸と第2
出力軸とのそれぞれに連結することにより、第2入力軸
から第2速用ギヤ列を介して第2出力軸に動力が伝達さ
れ、さらにこの第2出力軸からファイナルギヤに出力さ
れ、その結果、第2速が設定される。
【0019】一方、後進段を設定する場合には、第2速
用ギヤ列を介して第2入力軸から第2出力軸上の第2速
用ギヤに動力が伝達され、このギヤから連結機構を介し
てリバースアイドルギヤに動力が伝達される。このリバ
ースアイドルギヤは第1出力軸上の第1速用ギヤに噛合
しており、したがって第1出力軸からファイナルギヤに
動力が出力される。すなわち第2入力軸から第2出力軸
上のリバースアイドルギヤを介し、さらに第1速用ギヤ
列を経て第1出力軸から出力され、その結果、ファイナ
ルギヤが反転駆動されて後進段となる。
【0020】すなわち第1速は第1入力軸から第1速用
ギヤ列を介して動力を伝達することにより設定するのに
対して、後進段は第2入力軸から第2速用ギヤ列を介し
て動力を伝達することにより設定するので、第1速と後
進段との間で変速を行う場合、変速後の各ギヤの間での
動力の伝達状態を事前に設定しておき、入力軸に付設し
たクラッチの切り替えによってこれらの変速段の間での
変速を実行することが可能になる。
【0021】また請求項2に記載した発明においては、
第1速は第1速用ギヤ列を介して第1入力軸から出力軸
に動力を伝達することにより達成され、また第2速は第
2速用ギヤ列を介して第2入力軸から出力軸に動力を伝
達することにより設定することができる。一方、後進段
を設定する場合には、第2速用ギヤ列のうちの第2入力
軸上のギヤから第1リバースギヤに動力が伝達され、こ
の第1リバースギヤからカウンタ軸および第2リバース
ギヤを介して出力軸上の第1速用ギヤに動力が伝達され
る。すなわち第2速用ギヤを使用してカウンタ軸を経由
し、第1速用ギヤを経て出力軸から出力される。その結
果、ファイナルギヤが反転駆動されて後進段となる。
【0022】そしてこの後進段は第2入力軸から第2速
用ギヤ列を利用して設定するから、第1速と後進段との
間の変速を実行する場合、変速後におけるギヤ同士の間
の動力の伝達状態を事前に設定しておき、入力軸に付設
したクラッチの切り替えによってその変速を実行するこ
とができる。すなわち第1速と後進段との間の変速はク
ラッチの切り替えのみによって達成される。
【0023】
【実施例】つぎにこの発明を実施例に基づいて詳細に説
明する。図1および図2において、駆動要素である駆動
軸20と第1入力軸21および第2入力軸22とが同心
状に配置されている。これらの軸20,21,22の端
部には、駆動軸20と第1入力軸21とを選択的に連結
する第1クラッチC1 と、駆動軸20と第2入力軸22
とを選択的に連結する第2クラッチC2 とが配置されて
いる。またこれらの軸と平行に第1出力軸23と第2出
力軸24とが配置されており、第1出力軸23にはデフ
ァレンシャル装置におけるリングギヤなどのファイナル
ギヤ25に噛合する第1出力ギヤ26が取り付けられて
いる。また第2出力軸24には前記ファイナルギヤ25
に噛合する第2出力ギヤ27が取り付けられている。
【0024】前記第1入力軸21の中間部には、第1速
用ドライブギヤG1 が取り付けられており、この第1速
用ドライブギヤG1 に噛合している第1速用ドリブンギ
ヤg1 が第1出力軸23と同心状に回転自在に配置され
ている。そしてこの第1速用ドリブンギヤg1 と第1出
力軸23との間には、カップリングスリーブCS1による
同期連結機構S1 が設けられている。
【0025】また第2入力軸22には第2速用ドライブ
ギヤG2 が取り付けられており、この第2速用ドライブ
ギヤG2 に噛合している第2速用ドリブンギヤg2 が、
第2出力軸24と同一軸線上に回転自在に保持されてい
る。そしてこの第2速用ドリブンギヤg2 と第2出力軸
24との間には、カップリングスリーブCS2による同期
連結機構S2 が設けられている。
【0026】前記第1入力軸21のうち、第1クラッチ
C1 とは反対側の軸端側に第3速用ドライブギヤG3 が
取り付けられており、この第3速用ドライブギヤG3 に
噛合する第3速用ドリブンギヤg3 が、第1出力軸23
と同一軸線上に回転自在に保持されている。この第3速
用ドリブンギヤg3 と第1出力軸23との間には、前記
カップリングスリーブCS1による同期連結機構S3 が設
けられている。
【0027】前記第2入力軸22のうち、第2クラッチ
C2 側の端部には第4速用ドライブギヤG4 が取り付け
られており、この第4速用ドライブギヤG4 に噛合して
いる第4速用ドリブンギヤg4 が、第1出力軸23と同
一軸線上に回転自在に保持されている。そしてこの第4
速用ドリブンギヤg4 と第1出力軸23との間には、カ
ップリングスリーブCS3による同期連結機構S4 が設け
られている。
【0028】さらに前記第2出力軸24上には、第2出
力軸24および第2速用ドリブンギヤg2 に対して回転
自在なリバースアイドルギヤGR が配置されており、こ
のリバースアイドルギヤGR は前記第1速用ドリブンギ
ヤg1 に噛合している。そしてこのリバースアイドルギ
ヤGR と第2速用ドリブンギヤg2 との間には、前記カ
ップリングスリーブC2 による同期連結機構S5 が設け
られている。
【0029】上記の歯車変速装置においては、前進4段
・後進1段の変速段を設定することができ、各変速段を
設定するためのクラッチC1 ,C2 および各同期連結機
構の係合状態を図表にして示せば、図3のとおりであ
る。なお、図3において○印は係合していることを示
し、△印は予備的に係合させることを示し、さらに空欄
は解放状態(ニュートラル状態を含む)をそれぞれ示
す。以下、各変速段について簡単に説明する。
【0030】第1速は、第1クラッチC1 を係合させて
駆動軸20を第1入力軸21に連結するとともに、カッ
プリングスリーブCS1による同期連結機構S1 を係合さ
せて第1速用ドリブンギヤg1 を第1出力軸23に連結
することによって設定する。したがって駆動力は第1入
力軸21から第1速用ギヤ列G1 ,g1 ならびに同期連
結機構S1 を介して第1出力軸23に伝達され、さらに
第1出力ギヤ26からファイナルギヤ25に伝達され
る。したがってその変速比は第1速用ギヤ列G1,g1
におけるギヤ比と、第1出力ギヤ26とファイナルギヤ
25とのギヤ比とによって定まる値になる。なお、この
第1速が設定されている状態において、車速が所定の基
準速度以下の場合、あるいはスロットル開度が所定の開
度以下の場合等のアップシフトの生じる可能性がないと
判断される場合には、前記カップリングスリーブCS2に
よる同期連結機構S5 を予備的に係合させておく。
【0031】第2速は第2クラッチC2 を係合させて駆
動軸20を第2入力軸22に連結するとともに、カップ
リングスリーブCS2による同期連結機構S2 を係合させ
て、第2速用ドリブンギヤg2 を第2出力軸25に連結
することにより設定する。したがって駆動力は、第2入
力軸22から第2速用ギヤ列G2 ,g2 ならびに同期連
結機構S2 を介して第2出力軸24に伝達され、さらに
ここから第2出力ギヤ27を介してファイナルギヤ25
に伝達される。したがってこの第2速の変速比は、第2
速用ギヤ列G2 ,g2 のギヤ比と、第2出力ギヤ27と
ファイナルギヤ25とのギヤ比とによって定まる値にな
る。なお、この第2速において、第1速で係合させてい
た同期連結機構S1 を予備的に係合させておくことがで
きる。
【0032】第3速は、第1クラッチC1 を係合させて
駆動軸20を第1入力軸21に連結するとともに、カッ
プリングスリーブCS1による同期連結機構S3 を係合さ
せて第3速用ドリブンギヤg3 を第1出力軸23に連結
することによって設定する。したがって駆動力は、第1
入力軸21から第3速用ギヤ列G3 ,g3 および同期連
結機構S3 を介して第1出力軸23に伝達され、さらに
第1出力ギヤ26からファイナルギヤ25に伝達され
る。したがってこの第3速の変速比は、第3速用ギヤ列
G3 ,g3 のギヤ比と、第1出力ギヤ26とファイナル
ギヤ25とのギヤ比とによって定まる値になる。なお、
この第3速において、第2速を設定するために係合させ
ていた前記同期連結機構S2 を予備的に係合させておく
ことができる。
【0033】第4速は、第2クラッチS2 を係合させ
て、駆動軸20を第2入力軸22に連結するとともに、
カップリングスリーブCS3による同期連結機構S4 を係
合させて第4速用ドリブンギヤg4 を第1出力軸23に
連結することにより設定される。したがって駆動力は、
第2入力軸22から第4速用ギヤ列G4 ,g4 および同
期連結機構S4 を介して第1出力軸23に伝達され、さ
らにここから第1出力ギヤ26からファイナルギヤ25
に伝達される。この第4速の変速比は、第4速用ギヤ列
G4 ,g4 のギヤ比と、第1出力ギヤ26とファイナル
ギヤ25とのギヤ比とによって定まる値になる。なお、
この第4速において第3速を設定するために係合させて
いた前記同期連結機構S3 を予備的に係合させておくこ
とができる。
【0034】そして後進段を設定する場合には、第2ク
ラッチC2 を係合させて駆動軸20を第2入力軸22に
連結するとともに、第1速を設定するために係合させる
同期連結機構S1 を係合させ、さらにカップリングスリ
ーブCS2による同期連結機構S5 を係合させて第2速用
ドリブンギヤg2 とリバースアイドルギヤGR とを連結
することにより設定する。したがってこの後進段におい
て、駆動力は、第2入力軸22から第2速用ギヤ列G2
,g2 および同期連結機構S5 を介してリバースアイ
ドルギヤGR に伝達され、さらにこのリバースアイドル
ギヤGR から第1速用ドリブンギヤg1 および同期連結
機構S1 を介して第1出力軸23に伝達され、さらに第
1出力ギヤ26からファイナルギヤ25に伝達される。
すなわち第2入力軸22から第2出力軸24側のギヤに
動力を一旦伝達し、さらにここから第1出力軸23に動
力を伝達することになるので、ファイナルギヤ25は反
転駆動され、後進段となる。
【0035】そしてこの後進段の変速比は、第2速用ギ
ヤ列G2 ,g2 のギヤ比およびリバースアイドルギヤG
R と第1速用ドリブンギヤg1 とのギヤ比、ならびに第
1出力ギヤ26とファイナルギヤ25とのギヤ比の3者
によって定まる値になる。そしてこの後進段を設定する
ための同期連結機構の係合状態は、第1速において同期
連結機構S5 を係合させておくことにより、第1速にお
ける係合状態と同一になる。したがって第1速と後進段
との間で変速を実行するには、第1クラッチC1 と第2
クラッチC2 との係合状態を切り替えればよく、一方の
クラッチの解放と他方のクラッチの係合との2操作によ
って達成することができる。
【0036】上記の歯車変速装置においては、後進段を
設定するためのギヤとしてリバースアイドルギヤGR を
設けてあるが、後進段を設定するためのドライブギヤや
ドリブンギヤは第2速用のギヤ、あるいは第1速用のギ
ヤを転用しているため、後進段専用のギヤ列が不要であ
り、しかもリバースアイドルギヤは軸線方向において第
1速用ギヤ列G1 ,g1 と同一位置に設けることができ
る。したがって上記の歯車変速装置においては、後進段
専用のギヤ列が不要になることによって軸長を短くする
ことができる。また後進段は第2速用ギヤおよび第1速
用ギヤを利用して設定するから、その変速比を実用上、
適正な値に容易に設定することができる。
【0037】つぎにこの発明の他の実施例を説明する。
図4および図5において、入力要素である駆動軸20と
同心状に第1入力軸21と第2入力軸22とが配置され
ており、これらの軸の端部側には、駆動軸20を第1入
力軸21に選択的に連結する第1クラッチC1 と、駆動
軸20を第2入力軸22に選択的に連結する第2クラッ
チC2 とが設けられている。またこれらの軸と平行に出
力軸23とカウンタ軸30とが配置されている。その出
力軸23にはファイナルギヤ25に噛合している出力ギ
ヤ26が取り付けられている。
【0038】第1入力軸21のうち第1クラッチC1 と
は反対側の端部に、第1速用ドライブG1 が取り付けら
れており、この第1速用ドライブギヤG1 に噛合してい
る第1速用ドリブンギヤg1 が、出力軸23と同一軸線
上に回転自在に保持されている。この第1速用ドリブン
ギヤg1 と出力軸23とをカップリングスリーブCS1に
よって選択的に連結する同期連結機構S1 が設けられて
いる。
【0039】第2入力軸22のうち、第2クラッチC2
側の端部に、第2速用ドライブギヤG2 が取り付けられ
ており、この第2速用ドライブギヤG2 に噛合している
第2速用ドリブンギヤg2 が、出力軸23と同一軸線上
に回転自在に保持されている。この第2速用ドリブンギ
ヤg2 と出力軸23とをカップリングスリーブCS2によ
って、選択的に連結する同期連結機構S2 が設けられて
いる。
【0040】第1入力軸21の中間部に第3速用ドライ
ブギヤG3 が取り付けられており、この第3速用ドライ
ブギヤG3 に噛合している第3速用ドリブンギヤg3
が、出力軸23と同一軸線上に回転自在に配置されてい
る。この第3速ドリブンギヤg3 と出力軸23との間に
は、両者をカップリングスリーブCS1によって選択的に
連結する同期連結機構S3 が設けられている。
【0041】第2入力軸のうち、前記第2速用ドライブ
ギヤG2 に対して第2クラッチC2とは反対側の箇所に
第4速用ドライブギヤG4 が取り付けられており、この
第4速用ドライブギヤG4 に噛合している第4速用ドリ
ブンギヤg4 が、出力軸23と同一軸線上に回転自在に
保持されている。この第4速用ドリブンギヤg4 と出力
軸23との間には、両者をカップリングスリーブCS2に
よって選択的に連結する同期連結機構S4 が設けられて
いる。
【0042】一方、前記カウンタ軸34には、前記第2
速用ドライブギヤG2 に噛合しているリバース第1ギヤ
gR1が回転自在に配置されており、このリバース第1ギ
ヤgR1とカウンタ軸30との間には、カップリングスリ
ーブCS3によって両者を選択的に連結する同期連結機構
S5 が設けられている。さらにカウンタ軸30には前記
第1速用ドリブンギヤg1 に噛合しているリバース第2
ギヤgR2が取り付けられている。
【0043】図4および図5に示す歯車変速装置では、
前進4段・後進1段の変速段を設定することができ、各
変速段を設定するための各クラッチおよび同期連結機構
の係合状態を図表で示せば、前述した図3と同様な図表
となる。以下、各変速段について簡単に説明する。
【0044】第1速は、第1クラッチC1 を係合させる
ことにより、駆動軸20を第1入力軸21に連結すると
ともに、カップリングスリーブCS1によって同期連結機
構S1 を係合状態として第1速用ドリブンギヤg1 を出
力軸23に連結することにより設定する。したがって駆
動力は、第1入力軸21から第1速用ギヤ列G1 ,g1
、および同期連結機構S1 を介して出力軸23に伝達
され、ここから出力ギヤ26を介してファイナルギヤ2
5に伝達される。この第1速における変速比は、第1速
用ギヤ列G1 ,g1 のギヤ比と、出力ギヤ26とファイ
ナルギヤ25とのギヤ比とに基づいて定まる値になる。
なお、この第1速を設定するにあたって、前記カップリ
ングスリーブCS3によって同期連結機構S5 を係合状態
とすることができる。
【0045】第2速は、第2クラッチC2 を係合させて
駆動軸20を第2入力軸22に連結するとともに、カッ
プリングスリーブCS2によって同期連結機構S2 を係合
状態とすることにより、第2速用ドリブンギヤg2 を出
力軸23に連結することにより設定する。したがって駆
動力は、第2入力軸22から第2速用ギヤ列G2 ,g2
、および同期連結機構S2 を介して出力軸23に伝達
され、さらに出力ギヤ26からファイナルギヤ25に伝
達される。この第2速における変速比は、第2速用ギヤ
列G2 ,g2 のギヤ比と、出力ギヤ26とファイナルギ
ヤ25とのギヤ比とに基づいて定まる値になる。なお、
この第2速を設定するにあたって、第1速で係合させて
いた同期連結機構S1 を予備的に係合させておくことが
できる。
【0046】第3速は、第1クラッチC1 を係合させて
駆動軸20を第1入力軸21に連結するとともに、カッ
プリングスリーブCS1によって同期連結機構S3 を係合
状態とし、第3速用ドリブンギヤg3 を出力軸23に連
結することにより設定される。したがって駆動力は、第
1入力軸21から第3速用ギヤ列G3 ,g3 、および同
期連結機構S3 を介して出力軸23に伝達され、さらに
出力ギヤ26からファイナルギヤ25に伝達される。こ
の第3速における変速比は、第3速用ギヤ列G3 ,g3
のギヤ比および、出力ギヤ26とファイナルギヤ25と
のギヤ比に基づいて定まる値となる。この第3速を設定
するにあたって、第2速で係合させていた同期連結機構
S2 を予備的に係合させておくことができる。
【0047】第4速は、第2クラッチC2 を係合させる
ことにより、駆動軸20を第2入力軸22に連結すると
ともに、カップリングスリーブS2 によって同期連結機
構S4 を係合状態とし、第4速用ドリブンギヤg4 を出
力軸23に連結することによって設定される。したがっ
て駆動力は、第2入力軸22から第4速用ギヤ列G4,
g4 、および同期連結機構S4 を介して出力軸23に伝
達され、さらに出力ギヤ26からファイナルギヤ25に
伝達される。この第4速における変速比は、第4速用ギ
ヤ列G4 ,g4 のギヤ比、および出力ギヤ26とファイ
ナルギヤ25とのギヤ比に基づいて定まる値となる。な
お、この第4速を設定するにあたって、第3速で係合さ
せていた同期連結機構S3 を予備的に係合させておくこ
とができる。
【0048】さらに後進段は第2クラッチC2 を係合さ
せて、駆動軸20と第2入力軸22とを連結するととも
に、カップリングスリーブC3 により同期連結機構CS5
を係合状態としてリバース第1ギヤgR1をカウンタ軸3
0に連結し、さらにカップリングスリーブCS1により同
期連結機構S1 を係合状態とし、第1速用ドリブンギヤ
g1 を出力軸23に連結することにより設定する。した
がって駆動力は、第2入力軸22から第2速用ドライブ
ギヤG2 およびリバース第1ギヤgR1ならびに同期連結
機構S5 を介してカウンタ軸30に伝達され、さらにリ
バース第2ギヤgR2から第1速用ドリブンギヤg1 なら
びに同期連結機構S1 を介して出力軸23に伝達され、
さらにここから出力ギヤ26を経てファイナルギヤ25
に伝達される。この後進段での変速比は、第2速用ドラ
イブギヤG2 とリバース第1ギヤgR1とのギヤ比、およ
びリバース第2ギヤgR2と第1速用ドリブンギヤg1 と
のギヤ比ならびに出力ギヤ26とファイナルギヤ25と
のギヤ比に基づいて定まる値になる。そしてこの後進段
における各ギヤ間の動力の伝達経路を定める同期連結機
構の係合状態は第1速の場合と同様であり、したがって
第1速と後進段との間の変速は各クラッチC1 ,C2 の
係合・解放の切り替えによって達成することができる。
【0049】そしてこの図4および図5に示す実施例に
おいても、後進段を設定するための第1ギヤgR1および
第2ギヤgR2を設けるとしても、後進段専用のギヤ列を
入力軸とカウンタ軸30および出力軸23との間に設け
る必要がないので、歯車変速装置全体としての軸長を短
くすることができる。またリバース用第1ギヤgR1やリ
バース第2ギヤgR2は軸線方向において第2速用ギヤ列
G2 ,g2 あるいは第1速用ギヤ列G1 ,g1 と同一位
置に設ければよいので、この点でも歯車変速装置の全体
としての軸長の短縮を図ることができる。また後進段を
設定するにあたって、第2速用ギヤ列の歯車や第1速用
ギヤ列の歯車を利用するから、その変速比を実用上適正
な値に設定することが容易である。
【0050】さらに、上記各実施例では、設定されてい
る変速段よりも低速側の変速段を設定するための同期連
結機構を事前に係合させておくことができるので、それ
らの変速段の間での変速はクラッチC1 ,C2 の切り替
えによって実行することができ、したがってダウンシフ
トの変速時間を極めて短くすることができ、変速応答性
を向上させることができる。
【0051】なお、この発明において、ギヤと各軸とを
選択的に連結する同期連結機構は必要に応じて設ければ
よいのであって、その設置位置や構造は上記の各実施例
で示したものに限定されない。またこの発明において
は、各変速段を設定するためのギヤ列の軸線方向におけ
る配列は任意であって、必要に応じ種々の配置態様を採
用でき、この発明は図1あるいは図4に示す構造に限定
されるものではない。また入力軸に駆動力を伝達するク
ラッチの配置位置は、図1あるいは図4に示す位置に対
して、軸線方向で反対側の端部であってもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
第1速は第1入力軸から動力を伝達することにより設定
し、また第2速は第2入力軸から動力を伝達することに
より設定するよう構成し、しかも後進段は第2速を設定
するためのドライブ側のギヤを利用して設定するよう構
成したから、第1速と後進段との間の変速を、各入力軸
を入力要素に選択的に連結するためのクラッチを切り替
えることによって実行することが可能になり、そのた
め、第1速と後進段との間の変速時間を短縮し、変速の
応答性を向上させることができるとともに、変速制御が
容易になる。また後進段設定のための専用のギヤ列を必
要としないため、歯車変速装置の全体としての軸長を短
くして歯車変速装置の小型軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すスケルトン図であ
る。
【図2】図1に示す歯車変速装置を軸線方向の一端側か
ら見た各歯車の配列図である。
【図3】各変速段を設定するためのクラッチおよび同期
連結機構の係合作動表を示す図表である。
【図4】この発明の他の実施例を示すスケルトン図であ
る。
【図5】図4に示す歯車変速装置をその軸線方向の一端
側から見た歯車の配列図である。
【図6】従来の歯車変速装置の一例を示すスケルトン図
である。
【図7】図6に示す歯車変速装置における各変速段を設
定するためのクラッチおよび同期連結機構の係合状態を
示す図表である。
【符号の説明】
20 駆動軸 21 第1入力軸 22 第2入力軸 23,24 出力軸 25 ファイナルギヤ 26,27 出力ギヤ 30 カウンタ軸 C1,C2 クラッチ G1 第1速用ドライブギヤ g1 第1速用ドリブンギヤ G2 第2速用ドライブギヤ g2 第2速用ドリブンギヤ GR リバースアイドルギヤ gR1 リバース第1ギヤ gR2 リバース第2ギヤ S1,S2,S3,S4,S5 同期連結機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力要素にクラッチを介してそれぞれ選
    択的に連結される第1入力軸および第2入力軸と、ファ
    イナルギヤにそれぞれ噛合した出力ギヤが取り付けられ
    た第1出力軸および第2出力軸と、これらの入力軸およ
    び出力軸の間で選択的に動力を伝達して後進段を含む複
    数の変速段を設定する複数組のギヤ列とを有する歯車変
    速装置において、 第1入力軸と第1出力軸との間で選択的に動力を伝達し
    て第1速を設定する第1速用ギヤ列と、 第2入力軸と第2出力軸との間で選択的に動力を伝達し
    て第2速を設定する第2速用ギヤ列と、 前記第1速用ギヤ列のうちの第1出力軸上のギヤに噛合
    しかつ第2出力軸と同一軸線上に回転自在に配置された
    リバースアイドルギヤと、 このリバースアイドルギヤと前記第2速用ギヤ列のうち
    の第2出力軸上のギヤとを選択的に連結する連結機構と
    を備えていることを特徴とする歯車変速装置。
  2. 【請求項2】 入力要素にクラッチを介してそれぞれ選
    択的に連結される第1入力軸および第2入力軸と、ファ
    イナルギヤに噛合した出力ギヤが取り付けられた出力軸
    と、カウンタ軸と、これらの入力軸およびカウンタ軸な
    らびに出力軸の間で選択的に動力を伝達して後進段を含
    む複数の変速段を設定する複数組のギヤ列とを有する歯
    車変速装置において、 第1入力軸と出力軸との間で選択的に動力を伝達して第
    1速を設定する第1速用ギヤ列と、 第2入力軸と出力軸との間で選択的に動力を伝達して第
    2速を設定する第2速用ギヤ列と、 前記第2速用ギヤ列のうちの第2入力軸上のギヤに噛合
    しかつ前記カウンタ軸上に配置された第1リバースギヤ
    と、 前記第1速用ギヤ列のうちの出力軸上に配置されたギヤ
    に噛合しかつ前記カウンタ軸上に配置された第2リバー
    スギヤと、 前記第1リバースギヤと第2リバースギヤとの少なくと
    も一方がカウンタ軸に対して回転自在に配置されるとと
    もに、そのカウンタ軸に対して回転自在なリバースギヤ
    をカウンタ軸に対して選択的に連結する連結機構とを備
    えていることを特徴とする歯車変速装置。
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