JP4195747B2 - 変速装置 - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/006Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion power being selectively transmitted by either one of the parallel flow paths

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は選択的に動力が入力される複数の入力軸を有する変速装置に関し、特に変速装置の入力側に動力を複数の入力軸に選択的に伝達する複数のクラッチを有する6速変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の動向としてあらゆる走行条件にて最小限の燃費で走行すること、又低速での十分な動力性能を確保することの両立が求められている。そのためには、変速装置の変速比幅を出来るだけ広くとることが有効である。ここで言う変速装置の変速比幅は一般的に1速変速比を最高速段変速比で除した値である。
【0003】
ところで、独特許3926570号公報、独特許4330170号公報、特開昭61−286650号公報、独特許3131156号公報、独特許3152696号公報には、下記のような動力を伝達する2枚のクラッチを有する6速変速装置がそれぞれ開示されている。
【0004】
(1)独特許3926570号公報:
第1速、第2速は共通の出力用ギヤ対と各々個別の入力用ギヤ対から構成されている。よって第1速と第2速の変速比の間隔は2つの入力用ギヤ対の減速比の間隔により決定される。また、第5速はギヤを介さない直結である。最高速段(第6速)では第1速及び第2速を構成する上記2つの入力用ギヤ対を入力用ギヤ対、出力用ギヤ対として同時に使用している。
【0005】
(2)独特許4330170号公報:
この変速装置の変速比幅は「6.07」である。
【0006】
(3)特開昭61−286650号公報:
この変速装置は、入力側に、第1速、第2速、第5速、第6速用のクラッチ、及び第3速、第4速、REV(後進)用のクラッチを備えており、出力側にも偶数段用のクラッチ、及び奇数段用のクラッチを備えている。
【0007】
(4)独特許3131156号公報:
第1速、第2速の変速比は共通の出力用ギヤ対と各々個別の入力用ギヤ対により設定されている。よって第1速と第2速の変速比の間隔は2つの入力用ギヤ対の減速比の間隔により決定される。第3速、第4速の変速比についても同様である。また、第5速はギヤを介さない直結であり、最高速段(第6速)では前記の2つの入力用ギヤ対を入力用ギヤ対、出力用ギヤ対として同時に使用している。この変速装置の変速比幅は「6.0」である。
【0008】
(5)独特許3152696号公報:
4列のギヤ対により6段の変速比を実現させているため、各ギヤ対が異なる変速段同士で共用されている。この変速装置の変速比幅は「6.3」である。また、変速操作においては変速クラッチを3個同時に作動させることが必要である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の変速装置はそれぞれ以下の問題点を有する。
【0010】
(1)独特許3926570号公報に開示された変速装置の問題点:
第5速と第6速の変速比の間隔も、第1速及び第2速を構成する上記2つの入力用ギヤ対の減速比の間隔により決定される。従って、第1速と第2速の変速比の間隔と第5速と第6速の変速比の間隔は同一となり、第6速変速比は上記2つの入力用ギヤ対の減速比により必然的に決定されるので、変速比の設定に制限が発生する(問題点1)。
【0011】
また、N(ニュートラル)→1速、REV(後進)へのシフト時に変速クラッチを2個作動させることが必要であり、シーケンシャルシフト装置や、シフトの自動制御化の採用が前提となる。よって、より廉価をねらった「手動Hパターンシフト」等への展開が困難であり、シフト機構のバリエーション展開に制限が有る(問題点2)。
【0012】
(2)独特許4330170号公報に開示された変速装置の問題点:
この公報に開示されている変速装置の変速比幅は「6.07」であり、同公報にはこれ以上の変速比幅拡大を実現するための手段が開示されていない(問題点3)。
【0013】
また、この変速装置は、通常の手動変速装置にツインクラッチ機構を追加したものであり、変速装置の全長はツインクラッチ機構の長さ分純増し、変速装置が大型化してしまう(問題点4)。
【0014】
(3)特開昭61−286650号公報に開示された変速装置の問題点:
変速毎に入力側クラッチ及び出力側クラッチを両方同時に動作させる必要がある。これにより、変速装置の構造が複雑になり、変速毎のクラッチ制御も複雑になる。また、このため、この変速装置を手動変速装置等へバリエーション展開することが困難である(問題点5)。
【0015】
また、カウンタ軸上のギヤは、第1速と第2速、第3速と第4速、第5速と第6速で各々共用されているため、変速比の設定を奇数段で設定すると偶数段の変速比が決定されるから(逆もまた同じ)、ギヤ比設定に制限が有る(問題点6)。
【0016】
(4)独特許3131156号公報に開示された変速装置の問題点
第1速−第2速、第3速−第4速及び第5速−第6速において、変速比の間隔が同一となるため、変速比設定が制限される(問題点7)。
【0017】
また、変速装置の変速比幅は「6.0」であり、同公報にはこれ以上の変速比幅拡大を実現するための手段が開示されていない(問題点8)。
【0018】
また、変速操作においては変速クラッチを3個同時に作動させることが必要であり、通常の手動変速装置のようなシンクロ同期装置による変速機構を採用することは困難である。よって、油圧多板クラッチ、油圧制御系の採用が前提となるため、この変速装置を手動変速装置等へバリエーション展開することが困難である(問題点9)
【0019】
(5)独特許3152696号公報に開示された変速装置の問題点:
この変速装置においては、変速比の設定に制限が生じている。具体的には、第1速−第2速と第5速−第6速の変速比間隔と、第2速−第3速と第4速−第5速の変速比間隔がそれぞれ同一となる(問題点10)。
【0020】
この変速装置の変速比幅は「6.3」であり、同公報にはこれ以上の変速比幅拡大を実現するための手段が開示されていない(問題点11)。
【0021】
また、変速操作においては変速クラッチを3個同時に作動させることが必要であり、通常の手動変速装置のようにシンクロ同期装置を用いた変速機構を採用することは困難である。よって、油圧多板クラッチ、油圧制御系の採用が前提となるため、この変速装置を手動変速機等へバリエーション展開することが困難である(問題点12)。
【0022】
また、第1速、第5速、第6速でのギヤ噛み合い回数が3回であり(動力を伝達するギヤ対が3個)、走行時に発生するギヤノイズが大きくなる。特に5速、6速においてギヤノイズが大きくなる(問題点13)。
【0023】
本発明の目的は、変速比設定の自由度が高く且つ変速比幅が広く、基本構成を変更することなく種々の展開が可能である変速装置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の視点による変速装置は下記の動力伝達用の軸及びギヤ対を有している。互いに同軸に配され、選択的に動力が入力される第1,第2の入力軸1,7;第1,第2の入力軸1,7と平行かつ互いに同軸に配された第3,第4の軸3,4;第2の入力軸7と連結可能かつ同軸に配置された第5の軸2;第1の入力軸1と第3の軸3との間で動力を伝達可能に配置された第1のギヤ対A;第1の入力軸1と第3,第4の軸3,4のいずれか一方との間で選択的に動力を伝達可能に配置された第2のギヤ対B;第2の入力軸7と第4の軸4との間で動力を伝達可能に配置された第3,第4のギヤ対C,D;第1の軸1と第3の軸の間で動力を逆転させて伝達可能に配置された後進用の第5のギヤ対F;第4の軸4と第5の軸2との間で動力を伝達可能に配置された第6のギヤ対F;第5の軸2と第3の軸3の間で動力を伝達可能に配置された第7のギヤ対G。
【0025】
また、本発明の第2の視点による変速装置は下記の動力伝達軸及びギヤ対を有している。互いに同軸に配置され、選択的に動力が入力される第1,第2の入力軸1,7;第1、第2の入力軸1,7と平行かつ互いに同軸に配置された第3,第4の軸3,4;第2の入力軸7と同軸かつ連結可能に配置された第5の軸2;変速段が偶数段の場合に第1の入力軸1から動力が伝達され、該伝達された動力を変速段が3速以下の低速段の場合には第4の軸4に伝達し、4速以上の高速段の場合には第3の軸3に伝達する偶数段用のギヤ対A,B;変速段が奇数段の場合に第2の入力軸7から動力が伝達され、該伝達された動力を変速段が3速以下の低速段の場合には第4の軸4に伝達する奇数段用のギヤ対C,D;第4の軸4から第5の軸2へ動力を減速して伝達する減速用ギヤ対F;第3の軸3と第5の軸2の間で動力を減速又は増速して伝達する出力用ギヤ対G。
【0026】
本発明による変速装置によれば、各変速段において互いに異なる「ギヤ対の組合せ」を介して動力が伝達されるため、従来のように、2つの入力ギヤを同時に使用する変速段がない。この結果、各変速段の変速比を個別に(互いに独立して)設定することが可能である(上記問題点1、6、7、10対応)。
【0027】
本発明による変速装置によれば、第3,第4の軸を設けること、すなわち、カウンタ軸の2重化(ツインアウトプット構造)により、低速段側と高速段側の動力伝達経路とを互いに独立して構成することが可能である。これによって、変速比幅7〜8レベルを確保することが可能となる。
【0028】
本発明による変速装置によれば、必要な変速段を確保する上で、変速装置の入力側に機関の動力を第1,第2の入力軸へ選択的に伝達するための手段(好ましくはクラッチ)を接続すれば十分である。従って、変速装置及びその制御系の構造が簡素化され、安価な変速装置が提供できる。
【0029】
本発明による変速装置によれば、第4の軸(第2のカウンタ軸)に入力された動力をさらに減速することができる(アウトプットリダクション構造)。これによって、各前進変速段において入力ギヤとなるギヤに加わる負荷を低減できるため、これらのギヤ幅を減少させることが可能である。この結果、変速装置全体のサイズ及び重量の低減が可能である。よって、本発明による変速装置の入力側にいわゆるツインクラッチ機構を接続しても変速装置の全長及び重量の増加が抑制されるため、本発明による変速装置はツインクラッチ式変速装置として非常に有利な構造を有している(上記問題点4対応)。
【0030】
本発明による変速装置は、上記特開昭61−286650号公報に開示された変速装置のように入力側と出力側の双方にクラッチを設ける必要がなく、変速時に入力側と出力側の双方のクラッチを同時に制御する必要もないため、変速装置及びその制御系の構造が簡素化でき、変速時の制御も容易となる(上記問題点5対応)。よって、本発明による変速装置は自動制御することが容易であるため、自動化されマニュアル変速装置(手動変速装置)として好適に用いられる。このようにマニュアル変速装置を自動化する場合、自動的に所定のギヤを軸に遊転又は連結させるための駆動手段、或いは軸同士を連結又は連結解除するための駆動手段、及びこれらの駆動手段を操作者の意志ないし運転状況に応じて自動的に制御するための制御手段を設ける。このような駆動手段として、例えば各同期装置の各スリーブを駆動するアクチュエータをそれぞれ設け、これらのアクチュエータを自動的に制御する手段を設ける。またさらに、この変速装置の入力側(或いは出力側)にクラッチを接続し、これを操作者の意志ないし運転状況に応じて自動的に制御する手段を設ける。
【0031】
本発明による変速装置は、基本構成を変更することなく、自動変速装置又は手動変速装置として用いられる。すなわち、本発明による同一ベースの変速装置を自動変速装置から手動変速装置まで幅広くバリエーション展開することができる。また、本発明による変速装置は、本発明の効果を損なうことなく、2WD(2輪駆動)又は4WD(4輪駆動)用の変速装置として好適に採用される。このように、本発明によれば、多岐にわたるニーズを本発明による同一ベースの変速装置でもって満たすことができる。また、生産面では、本発明による変速装置を同一ラインで混流生産することが可能であり、生産コストの増加を抑えることも可能である(上記問題点2、9、12対応)
【0032】
本発明による変速装置によれば、この変速装置の出力側に接続されるトランスファを2軸化することが可能であり、このトランスファ2軸化により、トランスファの構造を簡素にすることができ、動力伝達装置全体として大幅な重量、コストの低減が可能である。
【0033】
トランスファ2軸化によるもう一つの大きな効果として、走行時のノイズが低減される。この理由は、動力伝達をするギヤ対が減少するからである(ギヤ噛み合い回数が減少する)。特に、高速段において、動力伝達をするギヤ対が減少する(上記問題点13対応)。
【0034】
なお、独特許3926570公報、独特許4330170公報、独特許3131156公報に開示された変速装置は、このようなトランスファ2軸化に対応できない構成を有している。
【0035】
本発明による変速装置によれば、出力系の2重化により、変速装置に接続されるトランスファ内部でのギヤの噛み合いを単純な1対の噛み合いとすることができる。これによって、ノイズ低減対策をとることが容易となり、生産上の管理も容易となる。なお、従来の3軸トランスファによれば、中間ギヤが入力ギヤ、出力ギヤと同時に噛み合っており、中間ギヤの両方の噛み合いが各々の噛み合い状態に相互に影響し合うため、ノイズ発生原因の解析や最適な歯形修正の方法を決定することが困難である。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を説明する。
【0037】
[カウンタ2重構造、ツインアウトプット構造]
本発明による変速装置はその好ましい実施の形態において、入力系を、偶数段と奇数段(REV(後進)を含む)とに分割して構成する。これによって、この変速装置を自動化した場合における、変速操作時の動力切れを低減させることを可能としている。また、出力系を、低速段(REVを含む)と高速段とに分割して構成する(ツインアウトプット構造)。さらに好ましくは、出力系を2重とし、第3の軸(第1のカウンタ軸)を経由した動力はそのまま又は増速されて出力され、第4の軸(第2のカウンタ軸)を経由した動力はさらに減速されて出力されるよう構成する(カウンタ2重構造+ツインアウトプット構造)。このような入出力系によって、簡素な構造を有するにも拘わらず変速比幅の拡大が実現される。また、上記ツインアウトプット構造によって、低速段側と高速段側とを分割して、互い独立した変速比を設定することが可能となる。斯くして、変速比幅を7〜8レベルまで高めることが可能となる(上記問題点3、8、11対応)。
【0038】
本発明による変速装置はその好ましい実施の形態において、第3の軸(第1のカウンタ軸)が出力軸とされ、この第3の軸に2軸化されたトランスファ機構が接続され、4WD用の変速装置として用いられる。また、本発明による変速装置はその好ましい実施の形態において、第5の軸が出力軸とされた2WD用の変速装置として用いられる。
【0039】
[アウトプットリダクション構造]
本発明による変速装置はその好ましい実施の形態において、変速装置の出力軸が第3の軸(第1のカウンタ軸)である場合には、第5の軸と第3の軸の間で作用する第7のギヤ対が減速作用を行うように機能する。変速装置の出力軸が第5の軸である場合には、第7のギヤ対が増速作用を行うように機能する。
【0040】
本発明による変速装置はその好ましい実施の形態において、前進変速段のうち2つの変速段において互いに同一のギヤ対を介して動力が第1の入力軸から第3,第4の軸のいずれか一方に選択的に動力が伝達されるように構成される。
【0041】
本発明による変速装置はその好ましい実施の形態において、第2,第5の軸を直結させるための手段(同期装置)を備えている。
【0042】
本発明による変速装置はその好ましい実施の形態において、軸に連結されるギヤがこの軸と一体成形されたものである。
【0043】
本発明による変速装置はその好ましい実施の形態において、軸上に遊転及び該軸に連結可能に配置されたギヤを該軸に連結するための同期装置の構成は特に限定されない。例えば、軸上にスライド可能かつ一体回転するようにハブスリーブと、ギヤとハブスリーブとの間で作用する円錐クラッチとを設け、変速時にはハブスリーブをスライドさせ、円錐クラッチの作用により軸とギヤの回転を徐々に同期させ、同期完了後にハブスリーブとギヤが係合されるように、同期装置を構成する。場合によっては、同期装置をクラッチとその油圧制御装置を含んで構成してもよい。
【0044】
本発明による変速装置はその好ましい実施の形態において、前進6段後進1段の変速装置として用いられる。場合によっては後進用のギヤ対を設けず前進6段の変速装置として用いられる。また、さらにギヤ対、軸を付加してさらに多段の変速装置として用いることが可能である。
【0045】
【実施例】
以上説明した本発明の実施の形態をさらに明確化するために、以下図面を参照して、本発明の一実施例を説明する。
【0046】
[実施例1]
実施例1に係る変速装置は、入力側にツインクラッチを備え、出力側に高低変速段を有するトランスファ装置が接続され、前進6段後進1段の変速段を有する4WD用の変速装置である。
【0047】
図1は本発明の実施例1に係る変速装置のギヤトレーン図である。図2は図1に示したギヤトレーン構成を有する変速装置の縦断面図である。図1を参照すると、この変速装置は、エンジン駆動軸5、第1,第2の入力クラッチ(ツインクラッチ機構)C1,C2、第1,第2の入力クラッチC1,C2を挟んでエンジン駆動軸5と同軸に配された中空な第1の入力軸1、第1の入力軸1内を同軸に挿通する第2の入力軸7、第2の入力軸7の他側(出力側)に同軸に配された減速軸(第5の軸)2、第2の入力軸7及び減速軸2と平行に配された中空な第2のカウンタ軸4(第4の軸)、第2のカウンタ軸4内を同軸に挿通する出力軸(第3の軸、第1のカウンタ軸)3、を有している。
【0048】
エンジン駆動軸5は公知の構造である第1,第2の入力クラッチC1,C2のケース6に接続されている。ケース6内部には、ケース6と選択的に係合される第1,第2の入力クラッチC1、C2が互いに軸方向並列に配置されている。第1の入力クラッチC1は、第1の入力軸1に取り付けられた第1のクラッチディスク8を有している。同様に第2の入力クラッチC2は第2の入力軸7に取り付けられた第2のクラッチディスク9を有している。
【0049】
第1の入力軸1は、第1のベアリング10により変速装置のケース11に対して軸支されている。
【0050】
第2の入力軸7の一側(入力側)は、第2,第3のベアリング12,13により第1の入力軸1の内周部に対して軸支されている。第2の入力軸7の他側は、減速軸2の拡開された一端部の内側に配置されたパイロットベアリング14により軸支されている。
【0051】
減速軸2は、その一端が第6の同期装置S6の他側(後方)に配された第9のベアリング35を介して、その他端が第10のベアリング36を介して、変速装置のケース30,37にそれぞれ軸支されている。
【0052】
出力軸3は、その両端が第11,第12のベアリング38,39をそれぞれ介して変速装置のケース11、37にそれぞれ軸支されている。
【0053】
第2のカウンタ軸4は中空構造であり、その一端内周面が出力軸3上の第13のベアリング40により軸支され、その他側外周面が第14のベアリング41を介して変速装置のケース30に軸支されている。
【0054】
[第1,第2の前進用ギヤ対A,B]
第1の入力軸1上、第1のベアリング10の他側には順に、第1の入力軸1と一体成形された第1,第2の入力ギヤ15,16が設けられている。一方、出力軸3上、第1のベアリング38の他側には順に、第4,第5のベアリング20,21を介して遊転及び連結可能に第6速用ギヤ22と第2−4速共用ギヤ23が軸支されている。第2−4速共用ギヤ23の方は、出力軸3,第2のカウンタ軸4のいずれか一方に選択的に連結可能である。第1の入力軸1上の第1,第2入力ギヤ15,16は、出力軸3上の第6速用ギヤ22,第2−4速共用ギヤ23とそれぞれ噛合しており、第1,第2の前進用ギヤ対A、Bをそれぞれ構成している。
【0055】
[第1〜第3の同期装置S1〜S3]
第6速用ギヤ22と出力軸3の間には、第1の入力軸1から出力軸3へ動力を選択的に伝達するため、第6速用ギヤ22を出力軸3に連結するための第1の同期装置S1が配置されている。一方、第2−4速共用ギヤ23の一側と出力軸3の間には、第1の入力軸1から出力軸3へ動力を選択的に伝達するため、第2−4速共用ギヤ23を出力軸3に連結するための第2の同期装置S2が配置されている。第2−4速共用ギヤ23の他側と第2のカウンタ軸4の間には、第1の入力軸1から第2のカウンタ軸4へ動力を選択的に伝達するため、第2−4速共用ギヤ23を第2のカウンタ軸4に連結するための第3の同期装置S3が配置されている。
【0056】
[第3の前進用ギヤ対C]
第2の入力軸7上、第2の前進用ギヤ対Bの他側には、この軸と一体成形された第3の入力ギヤ24が設けられている。一方、第2のカウンタ軸4上、第2の前進用ギヤ対Bの他側には、第7のベアリング27を介して遊転及び連結可能に軸支された第1速用ギヤ28が軸支されている。第3の入力ギヤ24と第1速用ギヤ28は互いに噛合しており、第3の前進用ギヤ対Cを構成している。
【0057】
[第4の同期装置S4]
第1速用ギヤ28と第2のカウンタ軸4の間には、第2の入力軸7から第2のカウンタ軸4へ動力を選択的に伝達するため、第1速用ギヤ28を第2のカウンタ軸4に連結するための第4の同期装置S4が配置されている。
【0058】
[第4の前進用ギヤ対D]
また、第2の入力軸7上、第3の前進用ギヤ対Cの他側には、第6のベアリング25を介して遊転可能に第4の入力ギヤ26が軸支されている。一方、第2のカウンタ軸4上、第3の前進用ギヤ対Cの他側には、この軸と一体成形された第3速用ギヤ29が設けられている。第4の入力ギヤ26と第3速用ギヤ29は互いに噛合して第4の前進用ギヤ対Dを構成している。
【0059】
[第5の同期装置S5]
第4の入力ギヤ26と第2の入力軸7の間には、第2の入力軸7から第2のカウンタ軸4へ動力を選択的に伝達するため、第4の入力ギヤ26を第2の入力軸7に連結するための第5の同期装置S5が配置されている。
【0060】
[直結用の第6の同期装置]
第2の入力軸7と減速軸2の間には、前進変速段の一つを第2の入力軸7と減速軸2が直結された状態で実現するため、第2の入力軸7の他端部を減速軸2の拡開された一端部に直結するための第6の同期装置S6が配置されている。
【0061】
[後進用ギヤ対E]
変速装置のケース11,30に支持されたアイドラ軸31には後進用のアイドラギヤ32が軸支されている。第2のカウンタ軸4上、第3,第4の前進用ギヤ対C,Dの間には、第8のベアリング33により遊転及び連結可能に後進用遊転ギヤ34が軸支されている。第3の入力ギヤ24はアイドラギヤ32と噛合し、アイドラギヤ32は後進用遊転ギヤ34に噛合している。第3の入力ギヤ24、アイドラギヤ32及び後進用遊転ギヤ34は後進用のギヤ対Eを構成している。
【0062】
[第7の同期装置S7]
後進用遊転ギヤ34と第2のカウンタ軸4の間には、第2の入力軸7から第2のカウンタ軸4へ逆転された動力を選択的に伝達するため、後進用遊転ギヤ34を第2のカウンタ軸4に連結するための第7の同期装置S7が配置されている。
【0063】
[第1の減速用ギヤ対F]
第2のカウンタ軸4を軸支する第14のベアリング41の他側(後方)には、第2のカウンタ軸4上に第1のスプライン45を介して嵌合された第1の減速用ギヤ46が配置されている。一方、減速軸2を軸支する第9のベアリング35の他側(後方)には、減速軸2上に第2のスプライン47を介して嵌合された第2の減速用ギヤ48が配置されている。第1,第2の減速用ギヤ46,48は互いに噛合しており、前進低速段及び後進用の第1の減速用ギヤ対Fを構成している。
【0064】
[第1の出力用ギヤ対G]
第1の減速用ギヤ対Fの他側(後方)には、減速軸2上に第3のスプライン49を介して嵌合された第1の出力用ギヤ50が配置されている。一方、出力軸3上には、この軸と一体成形された第2の出力用ギヤ51が設けられている。第1,第2の出力用ギヤ50,51は互いに噛合しており、第1の出力用ギヤ対(第7のギヤ対)Gを構成している。
【0065】
[軸方向軸受]
第2の入力軸7上に装着された第1,第2の入力ギヤ15,16とその他のギヤの噛合により負荷される軸方向荷重を支持するために、第1の入力軸1の他端と、第2の入力軸7の中間部上に形成された鍔部17との間に第1のスラストベアリング18が配置されている。さらに、第2の入力軸7の他端部に配置された第5,第6の同期装置S5,S6に共通な第2の入力軸7に固定された部分と、減速軸2の一側拡開部(第6の同期装置の一部)との間に第2のスラストベアリング19が配置されている。
【0066】
第2のカウンタ軸4上の第1速用,第3速用,後進用遊転ギヤ28,29,34とその他のギヤの噛合により負荷される軸方向負荷を支持するために、第2の同期装置S2の出力軸3上に固定された部分と、第2−4速共用ギヤ23の一側面との間には第3のスラストベアリング42が配置されている。第2のカウンタ軸4の一端部と、第2−4速共用ギヤ23の他側面との間には第4のスラストベアリング43が配置されている。さらに、第2のカウンタ軸4の出力側端部と、出力軸3に連結されている第2の出力用ギヤ51の一側面との間には第5のスラストベアリング44が配置されている。
【0067】
[トランスファ装置]
以上説明した変速装置の出力を出力軸3の他端(後方)より取り出し前後の車軸へ伝達するため、この変速装置の出力側にはトランスファ装置が接続されている。このトランスファ装置は、互いに平行に配置されたトランスファ入力軸53とトランスファ出力軸55の2軸を有している。トランスファ入力軸53の一端は、第4のスプライン54を介して出力軸3にスプライン結合されている。トランスファ入力軸53の両端は、第15,第16のベアリング56,57を介してケース52,66にそれぞれ軸支されている。トランスファ出力軸55の両端は、第17,第18のベアリング58,59を介してケース52,66にそれぞれ軸支されている。
【0068】
トランスファ入力軸53上には、遊転及び連結可能に高速段用入力ギヤ60及び低速段用入力ギヤ61が装着されている。出力軸55上には、この軸と一体成形された高速段用出力ギヤ62,低速段用出力ギヤ63が設けられている。高速段用入力ギヤ60,低速段用入力ギヤ61は、高速段用出力ギヤ62,低速段用出力ギヤ63とそれぞれ噛合して、高速段用ギヤ対H,低速段用ギヤ対Iをそれぞれ構成している。
【0069】
高速段用入力ギヤ60をトランスファ入力軸53に連結するために、トランスファ入力軸53と高速段用入力ギヤ60の他側の間には第8の同期装置S8が配置されている。一方、低速段用入力ギヤ61をトランスファ入力軸53に連結するために、トランスファ入力軸53と低速段用入力ギヤ61の一側の間には第9の同期装置S9が配置されている。
【0070】
高速段用ギヤ対H又は高速段用ギヤ対Iを介して伝達された動力を、トランスファ出力軸55から前車軸及び後車軸に伝達するために、トランスファ出力軸55の両端には出力フランジ64,65がそれぞれ設けられている。
【0071】
次に、図3(A)及び図3(B)を参照して、図1に示した変速装置の各変速段における動力伝達状態を説明する。図3(A)及び図3(B)は、各変速段において、係合ないし作動するクラッチと同期装置及び動力を伝達するギヤ対をそれぞれ示し、(A)はトランスファ(T/F)高速段時、(B)はトランスファ(T/F)低速段時の状態を示している。図3(A)及び図3(B)に示したように、トランスファ(T/F)高速段時と低速段時とにおける変速装置の動作は同様である。
【0072】
[第1速]
第2の入力クラッチC2がエンジン出力軸5と連結され、第4の同期装置S4が作動されて第1速用ギヤ28が第2のカウンタ軸4に連結される。エンジンからの動力は、第2の入力クラッチC2→第2の入力軸7→第3の前進用ギヤ対C→第2のカウンタ軸4→第1の減速用ギヤ対F→第1の出力用ギヤ対Gを経由して、出力軸3よりトランスファ入力軸53へ出力される。
【0073】
[第2速]
第1の入力クラッチC1がエンジン出力軸5と連結され、第3の同期装置S3が作動されて第2−4速共用ギヤ23が第2のカウンタ軸4に連結される。エンジンからの動力は、第1の入力クラッチC1→第1の入力軸1→第2の前進用ギヤ対B→第2のカウンタ軸4→第1の減速用ギヤ対F→第1の出力用ギヤ対Gを経由して、出力軸3よりトランスファ入力軸53へ出力される。
【0074】
[第3速]
第2の入力クラッチC2がエンジン出力軸5と連結され、第5の同期装置S5が作動されて第4の入力ギヤ26が第2の入力軸4に連結される。エンジンからの動力は、第2の入力クラッチC2→第2の入力軸7→第4の前進用ギヤ対D→第2のカウンタ軸4→第1の減速用ギヤ対F→第1の出力用ギヤ対Gを経由して、出力軸3よりトランスファ入力軸53へ出力される。
【0075】
[第4速]
第1の入力クラッチC1がエンジン出力軸5と連結され、第2の同期装置S2が作動されて第2−4速共用ギヤ23が出力軸3に連結される。エンジンからの動力は、第1の入力クラッチC1→第1の入力軸1→第2の前進用ギヤ対Bを経由して、出力軸3よりトランスファ入力軸53へ出力される。
【0076】
[第5速]
第2の入力クラッチC2がエンジン出力軸5と連結され、第6の同期装置S6が作動されて第2の入力軸7と減速軸2が直結される。エンジンからの動力は、第2の入力クラッチC2→第2の入力軸7→減速軸2→第1の出力用ギヤ対Gを経由して、出力軸3よりトランスファ入力軸53へ出力される。
【0077】
[第6速]
第1の入力クラッチC1がエンジン出力軸5と連結され、第1の同期装置S1が作動されて第6速用ギヤ22が出力軸3に連結される。エンジンからの動力は、第1の入力クラッチC1→第1の入力軸1→第1の前進用ギヤ対Aを経由して、出力軸3よりトランスファ入力軸53へ出力される。
【0078】
[REV(後進)]
第2の入力クラッチC2がエンジン出力軸5と連結され、第7の同期装置S7が作動されて後進用遊転ギヤ34が第2のカウンタ軸4に連結される。エンジンからの動力は、第2の入力クラッチC2→第2の入力軸7→後進用ギヤ対E→第2のカウンタ軸4→第1の減速用ギヤ対F→第1の出力用ギヤ対Gを経由して、出力軸3よりトランスファ入力軸53へ出力される。
【0079】
[トランスファ高速段選択時]
図3(A)を参照して、トランスファ高速段が選択されている場合には、第8の同期装置S8が作動して高速段用入力ギヤ60がトランスファ入力軸53に連結される。出力軸3からトランスファ入力軸53へ伝達された動力は、高速段用ギヤ対Hを経由してトランスファ出力軸55より出力される。
【0080】
[トランスファ低速段選択時]
図3(B)を参照して、トランスファ低速段が選択されている場合には、第9の同期装置S9が作動して低速段用入力ギヤ61がトランスファ入力軸53に連結される。出力軸3からトランスファ入力軸53へ伝達された動力は、低速段用ギヤ対Iを経由してトランスファ出力軸55より出力される。
【0081】
次に、図1に示した変速装置における変速比設定の一例を示す。表1はトランスファ高速段選択時、表2はトランスファ低速段選択時の変速比設定の一例を示している。なお、入力ギヤ減速比は、第1〜第4の前進用ギヤ対A〜D及び後進用ギヤ対Eのいずれか一の減速比、減速ギヤ減速比は第1の減速用ギヤ対Fの減速比、出力ギヤ減速比は第1の出力ギヤ対Gの減速比を示している。
【0082】
【表1】
[トランスファ高速段選択時]
Figure 0004195747
【0083】
【表2】
[トランスファ低速段選択時]
Figure 0004195747
【0084】
この変速装置において、低速段の場合には噛み合い回数が3回(動力伝達をするギヤ対の数は3個)、高速段の場合には噛み合い回数が1回であり(動力伝達をするギヤ対の数は1個)、公知の手動変速装置と比べて噛み合い回数が低速段側では1回増加、高速段側では1回減少している。しかし、トランスファ装置も含めて考えれば、変速装置の入力からトランスファ出力までの総ギヤ噛み合い回数は、低速段では4回、高速段は2回である。よって、この変速装置とトランスファ装置における総合的なギヤ噛み合い回数は、低速段の場合では公知のそれと同じであり、高速段の場合では半減している。これによって、高速走行時のギヤ噛み合いノイズが特に低減される。
【0085】
また、表3(A)のように変速比を設定した場合(トランスファ高速段選択時)、実施例1に係る変速装置の変速比幅は「7.76」となる。表3(B)のように変速比を設定した場合(トランスファ低速段選択時)、実施例1に係る変速装置の変速比幅は「7.78」となる。
【0086】
[実施例2]
次に、本発明の実施例2に係る変速装置を説明する。実施例2に係る変速装置は、入力側にツインクラッチを備え、前進6段後進1段の変速段を有する2WD用の変速装置である。以下、実施例2に係る変速装置が前記実施例1に係る変速装置と同一の構成を有する部分については重複を避けるため適宜説明を省略するものとし、主として互いの構成が相違する部分について詳細に説明する。
【0087】
図4は、本発明の実施例2に係る変速装置のギヤトレーン図である。図4を参照すると、この実施例2に係る変速装置は、その出力側にトランスファ装置が接続されておらず、第3の軸が第2のカウンタ軸70として機能し、第5の軸が出力軸67として機能し、及び第7のギヤ対が第2の出力用ギヤ対Jとして機能する以外は、前記実施例1に係る変速装置と同様の構成を有する。この第2の出力用ギヤ対Jは、互いに噛合された、出力軸67にスプライン68で嵌合された第3の出力用ギヤ69と、第1のカウンタ軸70上に一体成形された第4の出力用ギヤ71と、から構成されている。
【0088】
次に、図5を参照して、図1に示した変速装置の各変速段における動力伝達状態を説明する。図5は、図4に示した変速装置の各変速段において、係合ないし作動するクラッチと同期装置及び動力を伝達するギヤ対をそれぞれ示す図である。
【0089】
[第1速]
第2の入力クラッチC2がエンジン出力軸5と連結され、第4の同期装置S4が作動される。動力は第3の前進用ギヤ対C、第2のカウンタ軸4、第1の減速用ギヤ対Fを経由し、出力軸67より出力される。
【0090】
[第2速]
第1の入力クラッチC1がエンジン出力軸5と連結され、第3の同期装置S3が作動される。動力は第2の前進用ギヤ対B、第2のカウンタ軸4、第1の減速用ギヤ対Fを経由し、出力軸67より出力される。
【0091】
[第3速]
第1の入力クラッチC2がエンジン出力軸5と連結され、第5の同期装置S5が作動される。動力は第4の前進用ギヤ対D、第2のカウンタ軸4、第1の減速用ギヤ対Fを経由し、出力軸67より出力される。
【0092】
[第4速]
第1の入力クラッチC1がエンジン出力軸5と連結され、第2の同期装置S2が作動される。動力は第2の前進用ギヤ対B、第1のカウンタ軸70、第2の出力用ギヤ対Jを経由し、出力軸67より出力される。
【0093】
[第5速]
第2の入力クラッチC2がエンジン出力軸5と連結され、第6の同期装置S6が作動される。動力は出力軸67よりそのまま出力される。
【0094】
[第6速]
第1の入力クラッチC1がエンジン出力軸5と連結され、第1の同期装置S1が作動される。動力は第1の前進用ギヤ対A、第1のカウンタ軸70、第2の出力用ギヤ対Jを経由し、出力軸67より出力される。
【0095】
[REV(後進)]
第2の入力クラッチC2がエンジン出力軸5と連結され、第7の同期装置S7が作動される。動力は後進用ギヤ対E、第2のカウンタ軸4、第1の減速用ギヤ対Fを経由し、出力軸67より出力される。
【0096】
次に、実施例2に係る変速装置における変速比設定の一例を示す。表3はこの変速比設定の一例を示している。表3のように変速比を設定した場合、実施例2に係る変速装置の変速比幅は「7.78」となる。
【0097】
【表3】
[トランスファ高速段選択時]
Figure 0004195747
【0098】
【発明の効果】
本発明によれば、変速比設定の自由度が高くかつ変速比幅が広い変速装置が提供される。さらに、本発明による変速装置は、その基本構成を変更することなく手動変速装置から自動変速装置、又2WD用から4WD用として、幅広い用途に適用される。また、本発明による変速装置は変速制御が容易であるため、自動制御される手動変速装置として好適に用いることができる。そして、本発明による変速装置を自動制御される手動変速装置として用いた場合、変速操作時の動力切れを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る変速装置のギヤトレーン図である。
【図2】図1に示したギヤトレーン構成を有する変速装置の縦断面図である。
【図3】図1に示した変速装置の各変速段において、係合ないし作動する同期装置とクラッチ、及び動力を伝達するギヤ対を示す図である。
【図4】本発明の実施例2に係る変速装置のギヤトレーン図である。
【図5】図4に示した変速装置の各変速段において、係合ないし作動する同期装置とクラッチ、及び動力を伝達するギヤ対を示す図である。
【符号の説明】
1 第1の入力軸
2 減速軸(第5の軸)
3 第1のカウンタ軸(第3の軸)
4 第2のカウンタ軸(第4の軸)
5 エンジン駆動軸
6 ツインクラッチ機構のケース
7 第2の入力軸
8 第1のクラッチディスク
9 第2のクラッチディスク
10 第1のベアリング
11 変速装置のケース
12 第2のベアリング
13 第3のベアリング
14 パイロットベアリング
15 第1の入力ギヤ(第1のギヤ)
16 第2の入力ギヤ(第3のギヤ)
17 第2の入力軸の鍔部
18 第1のスラストベアリング
19 第2のスラストベアリング
20 第4のベアリング
21 第5のベアリング
22 第6速用ギヤ(第2のギヤ)
23 第2−4速共用ギヤ(第4のギヤ)
24 第3の入力ギヤ(第5のギヤ)
25 第6のベアリング
26 第4の入力ギヤ(第7のギヤ)
27 第7のベアリング
28 第1速用ギヤ(第6のギヤ)
29 第3速用ギヤ(第8のギヤ)
30 変速装置のケース
31 アイドラ軸
32 アイドラギヤ(第9のギヤ)
33 第8のベアリング
34 後進用遊転ギヤ(第10のギヤ)
35 第9のベアリング
36 第10のベアリング
37 変速装置のケース
38 第11のベアリング
39 第12のベアリング
40 第13のベアリング
41 第14のベアリング
42 第3のスラストベアリング
43 第4のスラストベアリング
44 第5のスラストベアリング
45 第1のスプライン
46 第1の減速用ギヤ(第11のギヤ)
47 第2のスプライン
48 第2の減速用ギヤ(第12のギヤ)
49 第3のスプライン
50 第1の出力用ギヤ(第13のギヤ)
51 第2の出力用ギヤ(第14のギヤ)
52 変速装置のケース
53 トランスファ入力軸
54 第4のスプライン
55 トランスファ出力軸
56 第15のベアリング
57 第16のベアリング
58 第17のベアリング
59 第18のベアリング
60 高速段用入力ギヤ
61 低速段用入力ギヤ
62 高速段用出力ギヤ
63 低速段用出力ギヤ
64 第1の出力フランジ
65 第2の出力フランジ
66 変速装置のケース
68 第5のスプライン
69 第3の出力用ギヤ(第13のギヤ)
70 第1のカウンタ軸(第3の軸)
71 第4の出力用ギヤ(第14のギヤ)
C1 第1の入力クラッチ
C2 第2の入力クラッチ
A 第1の前進用ギヤ対(第1のギヤ対)
B 第2の前進用ギヤ対(第2のギヤ対)
C 第3の前進用ギヤ対(第3のギヤ対)
D 第4の前進用ギヤ対(第4のギヤ対)
E 後進用ギヤ対(第5のギヤ対)
F 第1の減速用ギヤ対(第6のギヤ対)
G 第1の出力用ギヤ対(第7のギヤ対)
H 低速段用ギヤ対
I 高速段用ギヤ対
J 第2の出力用ギヤ対(第7のギヤ対)
S1 第1の同期装置
S2 第2の同期装置
S3 第3の同期装置
S4 第4の同期装置
S5 第5の同期装置
S6 第6の同期装置
S7 第7の同期装置
S8 第8の同期装置
S9 第9の同期装置

Claims (6)

  1. 互いに同軸に配され、選択的に動力が入力される第1,第2の入力軸1,7と、
    前記第1,第2の入力軸1,7と平行かつ互いに同軸に配された第3,第4の軸3,4と、
    前記第2の入力軸7と連結可能かつ同軸に配置された第5の軸2と、
    前記第1の入力軸1上に連結された第1のギヤ15と、前記第3の軸3上に遊転及び連結可能に配置され該第1のギヤ15と噛合している第2のギヤ22と、から構成される第1のギヤ対Aと、
    前記第1の入力軸1上に連結された第3のギヤ16と、前記第3の軸3上に遊転可能及び該第3,第4の軸3,4のいずれか一方に選択的に連結可能に配置され該第3のギヤ16と噛合している第4のギヤ23と、から構成される第2のギヤ対Bと、
    前記第2の入力軸7上に連結された第5のギヤ24と、前記第4の軸4上に遊転及び連結可能に配置され該第5のギヤ24と噛合している第6のギヤ28と、から構成される第3のギヤ対Cと、
    前記第2の入力軸7上に遊転及び連結可能に配置された第7のギヤ26と、前記第4の軸4上に連結され該第7のギヤ26と噛合している第8のギヤ29と、から構成される第4のギヤ対Dと、
    前記第5のギヤ24と、該第5のギヤ24に噛合している第9のギヤ32と、前記第4の軸4上に遊転及び連結可能に配置され該第9のギヤ32に噛合している第10のギヤ34と、から構成される後進用の第5のギヤ対Eと、
    前記第4の軸4上に連結された第11のギヤ46と、前記第5の軸2上に連結され該第11のギヤ46と噛合している第12のギヤ48と、から構成される第6のギヤ対Fと、
    前記第5の軸2上に連結された第13のギヤ50と、前記第3の軸3上に連結された該第13のギヤ50と噛合している第14のギヤ51と、から構成される第7のギヤ対Gと、
    を有することを特徴とする変速装置。
  2. 前記第1の入力軸1は中空とされ、該第1の入力軸1内を前記第2の入力軸7が挿通し、該第2の入力軸7の他端部が前記第5の軸2の拡開された一端部に進入して軸受けされ、
    前記第4の軸4は中空とされ、該第4の軸4内を第3の軸3が挿通し、
    前記第3の軸3上で前記第1,第2のギヤ対A,Bの間にそれぞれ配置され、前記第2のギヤ22を該第3の軸3に連結可能な第1の同期装置S1、及び前記第4のギヤ23を該第3の軸3に連結可能な第2の同期装置S2と、
    前記第4の軸4上で前記第2,第3のギヤ対B,Cの間にそれぞれ配置され、前記第4のギヤ23を該第4の軸4に連結可能な第3の同期装置S3、及び前記第6のギヤ28を該第4の軸4に連結可能な第4の同期装置S4と、
    前記第2の入力軸7上で前記第4のギヤ対Dと前記第5の軸2の拡開された一端部の間に配置され、前記第7のギヤ26を該第2の入力軸7に連結可能な第5の同期装置S5、及び該第2の入力軸7を該第5の軸2に直結可能な第6の同期装置S6と、
    前記第4の軸4上に前記第10のギヤ34を該第4の軸4に連結可能な第7の同期装置S7と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の変速装置。
  3. 前記第2の入力軸7の中間部上に鍔部を設け、該鍔部と前記第1の入力軸1の他端部の間に配置された第1の軸方向軸受手段18と、
    前記第6の同期装置S6の前記第2の入力軸7に固定された部分と前記第5の軸2の一端部との間に配置された第2の軸方向軸受手段19と、
    前記第2の同期装置S2の前記第3の軸3上に固定された部分と、前記第4のギヤ23の一側面との間に配置された第3の軸方向軸受手段42と、
    前記第4の軸4の一端部と、前記第4のギヤ23の他側面との間に配置された第4の軸方向軸受手段43と、
    前記第4の軸4の他端部と、前記第3の軸3に連結されている前記第14のギヤ51の一側面との間に配置された第5の軸方向軸受手段44と、
    を有することを特徴とする請求項2記載の変速装置。
  4. 前記第3の軸3に連結されたトランスファ入力軸53と、
    前記トランスファ入力軸53に平行に配置され、前後の車軸に動力を伝達するトランスファ出力軸55と、
    前記トランスファ入力軸53上に遊転及び連結可能に配置されたトランスファ入力ギヤ60,61と、前記トランスファ出力軸55上に連結され該トランスファ入力ギヤ60,61と噛合しているトランスファ出力ギヤ62,63と、から構成されるトランスファギヤ対H,Iを一又は複数備えたトランスファ装置が接続されていることを特徴とする請求項1記載の変速装置。
  5. 互いに同軸に配置され、選択的に動力が入力される第1,第2の入力軸1,7と、
    前記第1、第2の入力軸1,7と平行かつ互いに同軸に配置された第3,第4の軸3,4と、
    前記第2の入力軸7と同軸かつ連結可能に配置された第5の軸2と、
    変速段が偶数段の場合に前記第1の入力軸1から動力が伝達され、該伝達された動力を変速段が3速以下の低速段の場合には前記第4の軸4に伝達し、4速以上の高速段の場合には前記第3の軸3に伝達する偶数段用のギヤ対A,Bと、
    変速段が奇数段の場合に前記第2の入力軸7から動力が伝達され、該伝達された動力を変速段が3速以下の低速段の場合には前記第4の軸4に伝達する奇数段用のギヤ対C,Dと、
    前記第4の軸4に伝達された動力を減速して前記第5の軸2へ伝達する減速用のギヤ対Fと、
    前記第3の軸3と前記第5の軸2の間で動力を減速又は増速して伝達する出力用のギヤ対Gと、
    を有することを特徴とする変速装置。
  6. 前記偶数段用のギヤ対A,Bのうち一つのギヤ対Bが、前記第3の軸3及び前記第4の軸4に選択的に連結可能に配置されて、4速以上の高速段の場合には該第3の軸3に連結され、3速以下の低速段の場合には該第4の軸4に連結されることを特徴とする請求項5記載の変速装置。
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