JPH06303805A - トラクタのドラフト制御装置 - Google Patents
トラクタのドラフト制御装置Info
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- JPH06303805A JPH06303805A JP11206993A JP11206993A JPH06303805A JP H06303805 A JPH06303805 A JP H06303805A JP 11206993 A JP11206993 A JP 11206993A JP 11206993 A JP11206993 A JP 11206993A JP H06303805 A JPH06303805 A JP H06303805A
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Abstract
走行を安定すると共に、多連プラウ等の長い作業機にあ
っても、耕深変動を減少する。 【構成】 多連プラウ6の連結フレーム19は、ロワー
リンク2にピン2aにより上下方向に回転自在に支持さ
れると共に、トップリンク3の先端ピンを、フレーム1
9に回転自在に連結されたセンシングアーム23に連結
して、移動自在に支持される。プラウ6には、ピン2a
を中心として、牽引抵抗に基づく時計方向のモーメント
と、自重による反時計方向のモーメントが作用し、両モ
ーメントの釣合いによりフレーム19の上部が移動し、
該移動位置が、アーム23及びワイヤ25を介して耕深
センサ7により検知される。
Description
等の作業機を牽引して用いるトラクタに係り、詳しくは
トラクタにおけるドラフト制御装置に関する。
装置は、プラウ等の作業機からの牽引抵抗を、トップリ
ンクの押圧力又はロワーリンクの引張力により検知し、
リフトアームを昇降制御することにより牽引抵抗を一定
に保持する。例えば、牽引抵抗をトップリンクに作用す
る押圧力にて感知する方式は、トップリンクをトラクタ
機体に回動自在にかつ荷重ばねに抗して僅かに移動し得
るように支持して、プラウ等の作業機から作用するトッ
プリンクの押圧力が荷重ばねにてバランスすることによ
り、作業機の牽引抵抗を検知している。
にあっては、プラウ等の作業機に作用する牽引抵抗は、
トップリンク及び荷重ばね等を介して直接機体に作用す
る。このため、トラクタの機体には、作業機から過大な
力が作用し、特に多連プラウ等の牽引抵抗の大きな作業
機の場合、トラクタ機体に過大な力が作用して、トラク
タの走行を不安定にしてしまう。
されているため、多連プラウ等の前後に長い作業機の場
合、特に耕深変動を生じやすい。
クに回動自在に支持すると共に、トップリンクに移動自
在に連結して、その移動位置により作業機に作用する牽
引抵抗を検知し、もって上述課題を解決したトラクタの
ドラフト制御装置を提供することを目的とするものであ
る。
みてなされたもので、リフトアーム(1)にて昇降操作
し得るロワーリンク(2)及びトップリンク(3)を有
するリンク装置(5)により作業機(6)を支持し、か
つ前記リフトアーム(1)を、走行機体(12)に配設
した油圧制御バルブ(8)の作動に基づき制御し得るト
ラクタにおいて、前記作業機(6)を、前記ロワーリン
ク(2)に回転自在に支持すると共に、前記トップリン
ク(3)に対して移動自在に連結し、該トップリンクに
対する前記作業機の移動に基づき前記油圧制御バルブ
(8)を作動して、前記トップリンクに対する作業機の
位置が一定になるように前記リフトアームを昇降制御す
ることを特徴とする、トラクタのドラフト制御装置にあ
る。
業位置に下降した状態でトラクタ(9)を走行すると、
多連プラウ等の作業機(6)は、該作業機に作用する牽
引抵抗及び該作業機の自重等がバランスしてロワーリン
ク(2)先端の回動連結点(2a)を中心に回動する。
例えば、耕深が深すぎて牽引抵抗が大きい場合、反時計
方向に回動し(図4参照)、また反対に、耕深が浅すぎ
る場合、時計方向に回動する(図5参照)。
リンク(3)が移動自在に連結(フリー状態)されてい
る作業機上部において、トップリンクに対する作業機の
相対移動位置として表われ、該相対移動が耕深センサ
(7)等により油圧制御バルブ(8)を連動して操作す
る。すると、油圧制御バルブ(8)は、予め設定された
一定位置になるように、リフトアーム(1)を昇降制御
して作業機(6)を昇降する。
するためのものであるが、本発明の構成を何等限定する
ものではない。
て説明する。
0及び後輪11にて支持されている走行機体12を有し
ており、走行機体12にはその前部にエンジン13が搭
載されていると共にその後部が運転席15になってい
る。更に、該走行機体12の後端部には左右2本のロワ
ーリンク2及び1本のトップリンク3が上下方向に回動
自在に支持されており、また油圧シリンダに連結してい
る左右2本のリフトアーム1が設けられ、かつ該リフト
アーム1とロワーリンク2とがリフトロッド16にて連
結して、3点リンク装置5を構成している。
設されており、該耕深センサ7は、通常は、例えばロー
タリのリヤカバーに連結して、該リヤカバーの回動位置
を検出し、該検出値が所定設定値になるように油圧制御
バルブ(8)を操作して、前記リフトアーム1を昇降制
御し得る。
ウ6が装着されている。該多連プラウ6は、図2に詳示
するように、連結フレーム19及びビーム20を有して
おり、該ビーム20には、軸方向にそれぞれ3連のスキ
体6a〜6c,6a′〜6c′を有する上下2段の互用
プラウが連結されていると共に、それぞれ上下に定規車
21…及び補助プラウ24…等が連結されている。ま
た、ビーム20は連結フレーム19に対してその軸線を
中心に約180度反転し得、左右いずれの方向にも土を
反転できるように上下2段の互用プラウを選択して使用
し得るようになっており、またビーム20は長く、多連
のスキ体6a〜6c,6a′〜6c′等の自重及びサク
ションにより連結フレーム19に大きなモーメントを作
用している。
端部分においてロワーリンク2の先端部に設けられたピ
ン2aに回動自在に支持されており、従って多連プラウ
6の自重はピン2aを中心として図1において時計方向
のモーメントとして作用している。
図5に詳示するように、板部材を断面コ字状に折曲して
なり、その上部分には回動軸21が設けられていると共
に、長孔22が形成されている。回動軸21はその両端
がフレーム19に突出して、該突出部にセンシングアー
ム23が回動自在に支持されている。また、トップリン
ク3の先端部分にはピン3aが設けられており、該先端
部は前記断面コ字状の連結フレーム19の間に導かれる
と共に、そのピン3aが前記長孔22に摺動自在に案内
されている。更に、該ピン3aの両端は長孔22から突
出して前記センシングアーム23に連結されている。従
って、連結フレーム19の上部分は、センシングアーム
23を介してトップリンク3に連結されており、トップ
リンク3に対してフリーになっていると共に、長孔22
によりその自由移動量が規制されている。
22の前方部分にはブラケット19aが固定されてお
り、該ブラケット19aにはボーデンワイヤからなるセ
ンシングワイヤ25のアウタ25aが固定されている。
該センシングワイヤ25のインナ25bは、前記センシ
ングアーム23に植設されたピン23aに連結されてお
り、かつ可撓性のゴムスリーブ26により覆われてい
る。そして、該センシングワイヤ25は、図1及び図2
に示すように、走行機体12方向に延びており、その他
端インナは前記耕深センサ7のアーム7aに連結され、
かつ他端アウタがその近傍の機体に固定されている。な
お、図中、27は互用多連プラウ6を反転するための油
圧シリンダである。
を設定するダイヤル及び作業機を昇降操作するポジショ
ンレバーが設置されており、またリフトアーム1の回動
位置を検出するリフトアームセンサが設けられている。
そして、図6に示すように、前記耕深ダイヤルにて操作
される耕深設定用ボリュム30、ポジションレバーにて
操作されるポジションセンサ31、前記耕深センサ7及
びリフトアームセンサ32からの信号が、機体に設置さ
れたICチップからなる制御部33に入力されており、
該制御部33から、出力用トランジスタ35を介して油
圧制御バルブ8の上昇用ソレノイドSu及び下降用ソレ
ノイドSdに出力している。
ブ8は、上昇用ソレノイドSuにて操作される上昇用バ
ルブ8a及び下降用ソレノイドSdにて操作される下降
用バルブ8bを有しており、これらバルブの切換えによ
り、リフトアーム操作用の油圧シリンダ36に油圧が供
給され、またドレーンされる。なお、図中、37は、降
下速度調節バルブで、リフトアーム即ち作業機の降下速
度を調節するものであり、39は、プライオリティバル
ブで、作業機水平制御用の油圧シリンダと作業機昇降用
の油圧シリンダ36とへの油圧の優先供給を切換えるも
のであり、また40は油圧ポンプであり、そして41は
潤滑用油路である ついで、本実施例の作用について、図8に基づき説明す
る。ダイヤルにより耕深設定用ボリュム30を所定値に
設定してセンサ値を読込み(S1)、この状態でポジシ
ョンレバーを略々一杯に下降方向に操作する。すると、
油圧制御バルブ8によりリフトアーム1が下降方向に回
動して、多連プラウ6を接地した作業位置となり、この
状態で、トラクタ9が走行すると、多連プラウ6は土壌
の耕起作業を行う。この際、多連プラウ6には、ロワー
リンク2の先端支点ピン2aを中心に、プラウ自身の重
力に基づくプラウのサクション角による時計方向のモー
メントと、プラウに作用する牽引力に基づく反時計方向
のモーメントが作用し、これら相反するモーメントがバ
ランスして、ピン2aを中心に回動する。
ム19の上部においてトップリンク3の先端ビン3aに
対する相対移動として表われ、該相対移動がセンシング
アーム23の回動となって、センシングワイヤ25を介
して耕深センサ7に伝達される。即ち、プラウ6に作用
する牽引力にて定まる連結フレーム19上部の移動位置
が耕深センサ7により検出され、該耕深センサ7の検出
値と前記耕深設定用ボリュム30の設定値とが制御部3
3にて比較される(S2,S3)。例えば、耕深設定用
ボリュム30の設定値より実際の耕深が深すぎ、牽引抵
抗によるモーメントが重力によるモーメントより大きい
場合、連結フレーム19は反時計方向に回動して図4に
示すような位置となる。すると、センシングアーム23
は回動軸21を中心に反時計方向に回動してワイヤ25
のインナ25bを引張って耕深センサ7をより浅い位置
となるように変更する。これにより、制御部33は、出
力用トランジスタ35を介して上昇用ソレノイドSuを
励磁し、油圧制御バルブ8を制御してリフトアーム1を
上昇方向に操作し、多連プラウ6を上昇する(S4)。
そして、牽引抵抗に基づくモーメントと重力に基づくモ
ーメントが釣合った時点、即ち設定値と耕深センサ値と
が一致した時点(S2)で、リフトアーム1の上昇が停
止され、多連プラウ6は該設定値に保持される(S
5)。
ュム30による設定値より浅い場合、牽引抵抗が小さい
ため、連結フレーム19は時計方向に回動して図5に示
すような位置となる。すると、センシングアーム23及
びワイヤ25を介して耕深センサ7がより深い位置とな
るように調整され、これにより下降用ソレノイドSdを
励磁して、油圧制御バルブ8をリフトアーム1が下降す
るように制御する(S5)。そして、プラウ6が所定設
定値まで下降した時点で、前記牽引抵抗及び重力に基づ
く両モーメントが釣合って、プラウ6は設定位置に保持
される。
作用するモーメントの差により移動し、かつ該移動は、
連結フレーム19の上部に増幅されて伝えられ、更に該
フレーム19のトップリンク3に対する移動量が直接耕
深センサ7により検出されるので、極めて正確にプラウ
に作用する牽引抵抗を検出でき、高い精度にてドラフト
制御を行うことができる。特に、耕深の浅い場合、従
来、ドラフト制御による正確な耕起作業が困難であった
が、上述したように、高い精度にてドラフト制御が可能
であるため、浅い耕深においても、耕深を正確に保持し
た高い精度にて耕起作業を行うことができる。
アーム1を上昇方向に回動すると、リフトロッド16を
介してロワーリンク2は回動され、連結ピン2aを介し
てまず多連プラウ6の前部を上昇する。そして、連結フ
レーム19が所定量時計方向に回動すると、長孔22の
前端にトップリンク3のピン3aが当接し、それ以上の
フレームの回動を阻止し、図2に示すように、プラウ6
はリンク装置5により上昇される。
ラウを用いたが、これに限らず、4〜8連プラウ、2連
プラウ、1連プラウ又は心土耕プラウ等の他のプラウ、
更にはサブソイラ等の他の作業機にも適用し得る。ま
た、ロータリ等の作業機を用いて自動耕深制御を行う場
合、プラウ6を取外してロータリを取付け、そのリヤカ
バー等を耕深センサ7に連結して行うことができる。
端ピン3aをセンシングアーム23に連結すると共に長
孔22に案内して、その移動量を規制したが、センシン
グアーム23の揺動量を規制するストッパを設けて、移
動量を直接規制してもよく、またセンシングアームを排
して、ピン3aを長孔22に案内するのみで移動及び規
制を図ってもよい。
プリンクに対する作業機の位置を検出したが、耕深セン
サを介さずに、作業機の移動を、ワイヤ又はリンクによ
り直接油圧制御バルブに連動して、直接バルブを操作す
るようにしてもよい。
ンクとはフリー状態になって、作業機はロワーリンクの
みにより牽引されるので、作業機からのモーメントは走
行機体に作用することはなく、特に、大きな牽引抵抗が
作用する長い部材からなり、作業機に大きなモーメント
が作用する多連プラウにあっても、走行機体に与える力
は小さくなり、トラクタの走行を安定することができ
る。
基づき連結フレームをトップリンクに対して移動し、か
つ該移動により油圧制御バルブを作動するので、作業機
に作用する牽引抵抗を高い精度で検出して正確なドラフ
ト制御を行うことができ、特に耕深の浅い作業であって
も、耕深を正確に保持した高い精度にて作業を行うこと
ができ、また軸方向に長い多連プラウ等の作業機による
作業であっても、ドラフト制御に基づき作業機を昇降制
御するに際し、前方部と後方部で耕深差が大きくなるこ
とがなく、耕深を安定することができる。
連結ピンにより前方部のみ上方に移動して、後部分は接
地した状態になり、その後後部分も上昇するので、耕深
が急激に変化することはなく、段差のない滑らかな耕起
跡を得ることができる。
を示す斜視図。
Claims (1)
- 【請求項1】 リフトアームにて昇降操作し得るロワー
リンク及びトップリンクを有するリンク装置により作業
機を支持し、かつ前記リフトアームを、走行機体に配設
した油圧制御バルブの作動に基づき制御し得るトラクタ
において、 前記作業機を、前記ロワーリンクに回転自在に支持する
と共に、前記トップリンクに対して移動自在に連結し、 該トップリンクに対する前記作業機の移動に基づき前記
油圧制御バルブを作動して、前記トップリンクに対する
作業機の位置が一定になるように前記リフトアームを昇
降制御することを特徴とする、トラクタのドラフト制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11206993A JP3479319B2 (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | トラクタのドラフト制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11206993A JP3479319B2 (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | トラクタのドラフト制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06303805A true JPH06303805A (ja) | 1994-11-01 |
JP3479319B2 JP3479319B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=14577290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11206993A Expired - Lifetime JP3479319B2 (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | トラクタのドラフト制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3479319B2 (ja) |
-
1993
- 1993-04-15 JP JP11206993A patent/JP3479319B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3479319B2 (ja) | 2003-12-15 |
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