JPH0629986U - キャブのティルト安定装置 - Google Patents
キャブのティルト安定装置Info
- Publication number
- JPH0629986U JPH0629986U JP7332392U JP7332392U JPH0629986U JP H0629986 U JPH0629986 U JP H0629986U JP 7332392 U JP7332392 U JP 7332392U JP 7332392 U JP7332392 U JP 7332392U JP H0629986 U JPH0629986 U JP H0629986U
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- cab
- tilt
- link arm
- bracket
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Abstract
(57)【要約】
【目的】所定のティルト角が正確に得られ、その正確な
ティルト角が維持できるキャブのティルト安定装置を提
供すること。 【構成】キャブ1前端付近下面に一端を軸連結したリン
クアーム3の他端をフレーム上のキャブブラケット6に
枢着し、基端をフレーム5に支持した油圧シリンダ9の
先端をキャブ1に連結し、前記リンクアーム3上に設け
たばね12によりキヤブを懸架したキャブサスペンショ
ン付ティルトキャブの、前記リンクアーム3の前端部
に、前記キャブブラケット支持部7の軸心周りに所定角
度隔てて2以上の突部16、17を形成するとともに、
前記キャブブラケット6に、前記リンクアーム3の突部
16、17に対応して、前記油圧シリンダ9によるキャ
ブのティルト途中において前記突部に当接してリンクア
ームの回動を停止する複数のストッパ部18、19を形
成した。
ティルト角が維持できるキャブのティルト安定装置を提
供すること。 【構成】キャブ1前端付近下面に一端を軸連結したリン
クアーム3の他端をフレーム上のキャブブラケット6に
枢着し、基端をフレーム5に支持した油圧シリンダ9の
先端をキャブ1に連結し、前記リンクアーム3上に設け
たばね12によりキヤブを懸架したキャブサスペンショ
ン付ティルトキャブの、前記リンクアーム3の前端部
に、前記キャブブラケット支持部7の軸心周りに所定角
度隔てて2以上の突部16、17を形成するとともに、
前記キャブブラケット6に、前記リンクアーム3の突部
16、17に対応して、前記油圧シリンダ9によるキャ
ブのティルト途中において前記突部に当接してリンクア
ームの回動を停止する複数のストッパ部18、19を形
成した。
Description
【0001】
本考案は、キャブオーバ型トラック等においてエンジンの修理、点検等を可能 とするため、キャブを前倒(ティルト)できるようにした、いわゆるティルトキ ャブであって、ばねによりキャブをフレーム上に懸架したキャブサスペンション 付ティルトキヤブをティルトするときのキヤブのぐらつきを防止し、キヤブを安 定せしめるキャブのティルト安定装置に関する。
【0002】
従来、前記ティルトキヤブ、即ちキャブ前端付近の左右下面に一端を軸で連結 したリンクアームの他端をフレームに固定したキャブブラケットに枢着し、且つ 基端をフレームに回動自在に支持した油圧シリンダの先端をフレームに連結して 、キャブをティルト可能に支持するとともに、前記リンクアーム上に設けたコイ ルばねによりキヤブを懸架したキャブサスペンション付ティルトキャブでは、前 記ばねが柔らかいため、ティルト時またはティルト完了時にキャブがぐらつき、 不安定となる欠点があった。
【0003】 これを改善するために、例えば特公昭61−48459号公報に示されたチル ト時のキャブぐらつき防止装置のように、キャブの前端下部を左右一対のコイル ばねで支持したサスペンション方式のキャブにおいて、前記コイルばねのばね受 座を兼ねる左右一対のリンクレバーをシヤシフレーム上に固着されたキャブマウ ントブラケットに枢着して後方に延設すると共に前記コイルばねを該リンクレバ ーの前端と前記キヤブとの間に装着し、該リンクレバーの後方に延設された一端 を前記キャブに固定された左右一対のブラケットに回動自在に連結し、基端部が 前記シャシフレームに枢着された油圧シリンダのピストンロッドの一端を該ブラ ケットに回動自在に連結し、前記リンクレバーの前端が該油圧シリンダによるチ ルトの途中において前記キャブマウントブラケットの一端に当接して該リンクレ バーの回動が停止する如く構成し、該当接後は前記キャブが前記リンクレバーと キヤブ側に固定された前記ブラケットとの連結点を中心に回動してチルトされ、 この際前記コイルばねが圧縮されて密着状態となるよう構成されたものがある。
【0004】 上記構成により、チルト時、前記油圧シリンダを作動してキャブを前倒(チル ト)するが、この場合キャブはリンクレバー、コイルばね、ショックアブソーバ 等と一体となって、前記キャブマウントブラケツトにおけるリンクレバーの枢着 部を中心にチルトする。(このときコイルばねは圧縮されない。) そしてチルト角度が一定値に達すると、前記リンクレバーの前端(突起)が前 記キャブマウントブラケットの一端に当接し、該リンクレバーの、キャブマウン トブラケツトにおけるリンクレバーの枢着部を中心とする回動は不可能となる。 以後、キャブのチルトセンタはリンクレバーのキャブへの連結点に移動し、キヤ ブは該連結点を中心に引き続きチルトされるので、コイルばねとショックアブソ ーバが圧縮されて密着状態となってその機能を失い、キャブはぐらつくことなく 確実にフルチルト状態に維持されるのである。
【0005】
しかしながら、前記特公昭61−48459号に係るチルト時のキャブぐらつ き防止装置では、前記リンクレバーの前端(突起)と該突起が当接する前記キャ ブマウントブラケットの一端(突起)が一対であり、また該ブラケットの一端( 突起)がキャブマウントブラケツトにおけるリンクレバーの枢着部より上方にあ り、さらにキャブマウントブラケツトにおけるリンクレバーの枢着部にマウント ラバーを使用しているので、前記のようにチルト角度が一定値に達して前記リン クレバーの前端(突起)が前記キャブマウントブラケットの一端(突起)に当接 し、該リンクレバーの、キャブマウントブラケツトへのリンクレバーの枢着部を 中心とする回動が不可能となった後、キヤブは前記リンクレバーの前端(突起) と前記キャブマウントブラケットの一端(突起)との当接点を支点としてチルト され、このため設定された本来のチルト角がとれない恐れがあり、チルト角が一 定しない。 また、前記のようにキヤブが前記リンクレバーの前端(突起)と前記キャブマ ウントブラケットの一端(突起)との当接点を支点としてチルトされるので、む だにチルトされる分油圧シリンダを長くする必要があり、重量増となる欠点があ る。 本考案は、従来装置の上記問題点を解決し、所定のティルト角が正確に得られ 、その正確なティルト角が維持できるキャブのティルト安定装置を提供すること を目的として案出されたものである。
【0006】
前記目的を達成するための本考案は、キャブ前端付近の左右下面に一端を軸連 結したリンクアームの他端をフレームに固定したキャブブラケットに枢着し、且 つ基端をフレームに回動自在に支持した油圧シリンダの先端をキャブに連結して 、キャブをティルト可能に支持するとともに、前記リンクアーム上に設けたばね によりキヤブを懸架したキャブサスペンション付ティルトキャブにおいて、前記 リンクアームの前端部に、前記キャブブラケット支持部の軸心周りに所定角度隔 てて2以上の突部を形成するとともに、前記キャブブラケットに、前記リンクア ームの突部に対応して、前記油圧シリンダによるキャブのティルト途中において 前8記突部に当接してリンクアームの回動を停止する複数のストッパ部を形成し たことを特徴とする。
【0007】
上記構成になる本考案キャブのティルト安定装置では、チルト時、前記油圧シ リンダを作動してキャブを前倒(チルト)した場合、チルト角度が一定値に達す ると、前記リンクアームの複数の突部が、前記キャブブラケットに形成した前記 突部と同数のストッパ部に当接し、該リンクアームの、キャブブラケツト支持部 を中心とする回動を全く不可能とする。 以後、キャブのテイルトセンタはリンクアームのキャブへの連結点に移動し、キ ヤブは該連結点を中心に引き続きテイルトされるので、コイルばねとショックア ブソーバが圧縮されて密着状態となってその機能を失い、キャブはぐらつくこと なく安定し、確実にフルティルト状態に維持される。
【0008】
図1乃至図3において、キャブ1の前端1a付近の左右下面にブラケット2を 取付け、該ブラケット2の後端付近にリンクアーム3の一端を軸4により連結す る。また、上記リンクアーム3の他端はフレーム5に固定したキャブブラケット 6の支持部7に枢着する。上記左右のリンクアーム3には上記軸4に近い側にト ルクチューブ8が固定されており、ティルト時にねじり力が与えられ、キャブ1 を支持する。 9は油圧シリンダで、その基端をフレーム5に固着した取付金具10に回動自 在に支持するとともに、油圧シリンダ9の先端はリンク11を介してキャブ1に 回動自在に連結して、キャブ1をティルト可能に支持する。 12はコイルばねで、前記リンクアーム3の中間部に形成したばね受け3aと 前記ブラケット2下面に設けたばね受け2a間に配設され、該コイルばね12に よりキヤブ1が懸架される。 13はショックアブソーバで、前記リンクアーム3の前端部外側に設けた突子 14と前記ブラケット2に固定した受け板15の間に配設されている。 前記リンクアーム3の前端上部には第1の突部16を、また前記キャブブラケ ット6の支持部7の軸心周り(反時計周り)に所定角度隔てて、リンクアーム3 の外側板3bに第2の突部17を各々形成するとともに、前記キャブブラケット 6の支持部7周面上部に、前記リンクアーム3の第1の突部16に対応する第1 のストッパ部18が形成され、また、前記キャブブラケット6の外側面における 支持部7下方に、前記第2の突部17に対応する第2のストッパ部19が形成さ れている。上記第1の突部16と第2の突部17の間隔(第1のストッパ部18 と第2のストッパ部19の間隔)は、油圧シリンダ9によるキャブ1のティルト 途中において、前記第1、第2の突部16、17が前記第1、第2のストッパ部 18、19に当接してリンクアーム3の回動を完全に停止するに十分な間隔とし 、前記第1、第2の突部16、17と前記第1、第2のストッパ部18、19の 2つの当接点と、前記軸4を結ぶ三角形をできるだけ大きくとるようにするのが よい。尚、図において20はクッションゴムである。
【0009】 上記構成になる本考案キャブのティルト安定装置では、図1の状態からティル トする時、前記油圧シリンダ9を作動しリンク11を介してキャブ1を前傾した 場合、リンクアーム3はキャブブラケット6の支持部7を中心に回動するが、こ のときコイルばね12は圧縮されない。 テイルト角度が一定値に達すると(図2)、前記リンクアーム3の第1、第2 の突部16、17が、各々前記キャブブラケット6に形成した第1、第2のスト ッパ部18、19に当接し、該リンクアーム3の、キャブブラケツト支持部7を 中心とする回動を全く不可能とする。 この結果、油圧シリンダ9の引き続きの伸長によつてキャブ1は今度ば前記軸 4を中心に前傾し、このときコイルばね12及びショックアブソーバ13は圧縮 され、キャブ1はぐらつくことなく確実に、安定したフルティルト状態を維持す る。 以後、キャブのテイルトセンタはリンクアームのキャブへの連結点に移動し、キ ヤブは該連結点を中心に引き続きテイルトされるので、コイルばねとショックア ブソーバが圧縮されて密着状態となってその機能を失い、キャブはぐらつくこと なく安定し、確実にフルティルト状態に維持される。
【0010】
本考案キャブのティルト安定装置は、キャブ前端付近の左右下面に一端を軸連 結したリンクアームの他端をフレームに固定したキャブブラケットに枢着し、且 つ基端をフレームに回動自在に支持した油圧シリンダの先端をキャブに連結して 、キャブをティルト可能に支持するとともに、前記リンクアーム上に設けたばね によりキヤブを懸架したキャブサスペンション付ティルトキャブにおいて、前記 リンクアームの前端部に、前記キャブブラケット支持部の軸心周りに所定角度隔 てて2以上の突部を形成するとともに、前記キャブブラケットに、前記リンクア ームの突部に対応して、前記油圧シリンダによるキャブのティルト途中において 前記突部に当接してリンクアームの回動を停止する複数のストッパ部を形成した ことを特徴とするので、リンクアームの1つの突部がキャブブラケットの1つの ストッパ部に当接した後に、該当接部を支点とする不定なキャブの回動が避けら れ、殊にフルティルト時に所定のティルト角を正確に得ることができ、しかもそ の正確なティルト角が維持できる効果がある。
【図1】本考案キャブのティルト安定装置の非ティルト
時の側面図
時の側面図
【図2】本考案キャブのティルト安定装置のティルト時
の側面図
の側面図
【図3】本考案キャブのティルト安定装置の非ティルト
時の一部省略正面図 1;キャブ 2;ブラケット 3;リンクアーム 4;軸 5;フレーム 6;キャブブラケット 7;支持部 8;トルクチューブ 9;油圧シリンダ 11;リンク 12;コイルばね 13;ショックアブソーバ 16;第1の突部 17;第2の突部 18;第1のストッパ部 19;第2のストッパ部。
時の一部省略正面図 1;キャブ 2;ブラケット 3;リンクアーム 4;軸 5;フレーム 6;キャブブラケット 7;支持部 8;トルクチューブ 9;油圧シリンダ 11;リンク 12;コイルばね 13;ショックアブソーバ 16;第1の突部 17;第2の突部 18;第1のストッパ部 19;第2のストッパ部。
Claims (1)
- 【請求項1】 キャブ前端付近の左右下面に一端を軸連
結したリンクアームの他端をフレームに固定したキャブ
ブラケットに枢着し、且つ基端をフレームに回動自在に
支持した油圧シリンダの先端をキャブに連結して、キャ
ブをティルト可能に支持するとともに、前記リンクアー
ム上に設けたばねによりキヤブを懸架したキャブサスペ
ンション付ティルトキャブにおいて、前記リンクアーム
の前端部に、前記キャブブラケット支持部の軸心周りに
所定角度隔てて2以上の突部を形成するとともに、前記
キャブブラケットに、前記リンクアームの突部に対応し
て、前記油圧シリンダによるキャブのティルト途中にお
いて前記突部に当接してリンクアームの回動を停止する
複数のストッパ部を形成したことを特徴とするキャブの
ティルト安定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7332392U JP2579680Y2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | キャブのティルト安定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7332392U JP2579680Y2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | キャブのティルト安定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0629986U true JPH0629986U (ja) | 1994-04-19 |
JP2579680Y2 JP2579680Y2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=13514852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7332392U Expired - Fee Related JP2579680Y2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | キャブのティルト安定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2579680Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030035357A (ko) * | 2001-10-31 | 2003-05-09 | 현대자동차주식회사 | 트럭의 프런트캡 틸팅장치 |
KR100501388B1 (ko) * | 2003-07-15 | 2005-07-18 | 현대자동차주식회사 | 프런트캡 틸팅용 서스펜션 |
WO2021172241A1 (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-02 | いすゞ自動車株式会社 | キャブマウント構造 |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP7332392U patent/JP2579680Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030035357A (ko) * | 2001-10-31 | 2003-05-09 | 현대자동차주식회사 | 트럭의 프런트캡 틸팅장치 |
KR100501388B1 (ko) * | 2003-07-15 | 2005-07-18 | 현대자동차주식회사 | 프런트캡 틸팅용 서스펜션 |
WO2021172241A1 (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-02 | いすゞ自動車株式会社 | キャブマウント構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2579680Y2 (ja) | 1998-08-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |