JPH0629895A - 無線機によるデータ通信制御方式 - Google Patents

無線機によるデータ通信制御方式

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JPH0629895A
JPH0629895A JP4178430A JP17843092A JPH0629895A JP H0629895 A JPH0629895 A JP H0629895A JP 4178430 A JP4178430 A JP 4178430A JP 17843092 A JP17843092 A JP 17843092A JP H0629895 A JPH0629895 A JP H0629895A
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data signal
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JP4178430A
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Toshio Dobashi
俊夫 土橋
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無線機によるデータ通信制御方式に関し、中
央局と多数の端末局との間で双方向のデータ通信を行う
場合に管理可能な端末局の局数を増やす。 【構成】 中央局から送信されたトリガ信号TSを電波
送受信手段1が受信し、切替手段2を介して復調手段3
によりトリガデータTDを復調する。演算処理手段4は
トリガデータTDを解析して自己の識別データIDを出
力し、制御指令A1,A2,A3の各タイミングを演算
して、各タイミングに達したときに出力する。第1のス
イッチ手段5からの動作制御信号C1に基づき、発振手
段6は識別データIDをデータ信号IDSに変換して出
力する。第2のスイッチ手段7からの動作制御信号C2
に基づき、変調手段8はデータ信号IDSを変調データ
信号IDMに変調して出力する。第3のスイッチ手段9
からの動作制御信号C3に基づき、電力増幅手段10は
変調データ信号IDMを電力増幅して送信データ信号D
Sとして出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線機によるデータ通信
制御方式に関し、特に中央局と多数の端末局との間で相
互にデータ通信を行う無線機によるデータ通信制御方式
に関する。
【0002】このデータ通信制御方式は、中央局が多数
の端末局から必要なデータを収集したい場合に、まず、
中央局から各端末局にデータ収集のための信号を送信す
る。各端末局が無線機によってこの信号を受信すると、
中央局が必要とするデータを送信する。そして、各端末
局から送信されたデータを中央局が収集するという方式
である。
【0003】この収集の際に、中央局が各端末局と交信
できる交信期間は所定の時間に固定されているため、こ
の交信期間内になるべく多くの端末局からデータを収集
できるデータ通信制御方式が要請されている。
【0004】
【従来の技術】図4〜図6を参照して、従来の無線機に
よるデータ通信制御方式について説明する。
【0005】図4は、従来の無線機によるデータ通信制
御方式を実施する無線機のブロック構成図であって、こ
の無線機は各端末局に設置される。図において、無線機
はアンテナ101、送受信切替スイッチ102、受信装
置103、MPU(Micro Processing Unit )104、
電源制御スイッチ105、変調制御スイッチ107及び
送信装置111から構成される。また、送信装置111
は水晶発振器106、変調器108及び電力増幅器11
0から構成される。
【0006】アンテナ101は、中央局から電波によっ
て送信されたトリガ信号TSを受信し、又は中央局へ送
信データ信号DSを電波で送信する。送受信切替スイッ
チ102は、アンテナ101でトリガ信号TSを受信し
た際に、このトリガ信号TSが受信装置103へ出力さ
れるように、スイッチを受信側に切り替える。同様に、
アンテナ101から中央局へ送信データ信号DSを送信
する際に電力増幅器110から出力される送信データ信
号DSがアンテナ101へ出力されるように、スイッチ
を送信側に切り替える。
【0007】受信装置103は後述する電源制御スイッ
チ105から出力される動作制御信号C101が「オ
ン」の状態のときに作動するものであって、トリガ信号
TSを復調してトリガデータTDを出力する。
【0008】MPU104は、図示されていないROM
(Read Only Memory)に格納された管理制御プログラム
に従って無線機全体を管理制御するプロセッサである。
この管理制御プログラムをMPU104が実行すること
により、受信装置103から出力されたトリガデータT
Dを入力して解析し、所定の送信時刻に自己の端末局を
示す識別データIDを出力する。また、受信装置103
及び送信装置111のそれぞれについて、制御すべきタ
イミングに達したとき、電源制御スイッチ105に制御
指令A101を、変調制御スイッチ107に制御指令A
102を出力する。
【0009】電源制御スイッチ105は、MPU104
から出力された制御指令A101が「オン」の状態であ
るときに、動作制御信号C101を出力するスイッチで
ある。この動作制御信号C101は、受信装置103、
水晶発振器106及び電力増幅器110へ出力される。
水晶発振器106は電源制御スイッチ105から出力さ
れる動作制御信号C101が「オン」の状態のときに作
動するものであって、MPU104から出力された識別
データIDを所定の周波数のデータ信号IDSへ変換し
て出力する。
【0010】変調制御スイッチ107は、MPU104
から出力された制御指令A102が「オン」の状態であ
るときに、動作制御信号C102を出力するスイッチで
ある。この動作制御信号C102は変調器108へ出力
される。変調器108は変調制御スイッチ107から出
力される動作制御信号C102が「オン」の状態のとき
に作動するものであって、水晶発振器106から出力さ
れるデータ信号IDSを変調し、変調データ信号IDM
として出力する。電力増幅器110は電源制御スイッチ
105から出力される動作制御信号C101が「オン」
の状態のときに作動するものであって、変調器108か
ら出力された変調データ信号IDMを中央局まで送信可
能に電力増幅し、送信データ信号DSとして出力する。
【0011】次に、従来のデータ通信制御方式による無
線機の動作について説明する。従来の無線機では、中央
局から送信されたトリガ信号TSをアンテナ101受信
し、送受信切替スイッチ102を介して受信装置103
によりトリガデータTDを復調する。このトリガデータ
TDをMPU104が解析して、自己の端末局を示す識
別データIDを出力する。また、電源制御スイッチ10
5及び変調制御スイッチ107を制御すべきそれぞれの
タイミングに達したとき、電源制御スイッチ105に制
御指令A101を、変調制御スイッチ107に制御指令
A102を出力する。
【0012】電源制御スイッチ105から出力された動
作制御信号C101が「オン」の状態になったときに、
水晶発振器106は発振を始め、安定周波数に達した後
に識別データIDを所定の周波数のデータ信号IDSに
変換して出力する。
【0013】また、変調制御スイッチ107から出力さ
れた動作制御信号C102が「オン」の状態になったと
きに、変調器108は変調を始め、安定して変調が行え
る状態に達した後にデータ信号IDSを変調データ信号
IDMに変調して出力する。
【0014】さらに、電源制御スイッチ105から出力
された動作制御信号C101が「オン」の状態になった
ときに、電力増幅器110は電力増幅を始め、安定して
電力増幅が行える状態に達した後に、変調データ信号I
DMを電力増幅して送信データ信号DSとして出力す
る。
【0015】図5は、中央局で受信される送信データ信
号の一例を示す図である。まず、中央局は各端末局に対
してトリガ信号TSを送信し、これらの端末局から送信
データ信号DSを受信する。このような交信のために、
中央局は所定の交信期間(交信時間)を用意している。
【0016】図5では、上記交信期間の一例として40
〔秒〕の場合を示す。この交信期間には、トリガ信号T
Sを送信した後の700〔ミリ秒;ms〕の空白期間
と、端末局からの送信データ信号DSを受信する受信期
間とが含まれている。受信期間は、交信期間から空白期
間を除いた39300〔ms〕の時間がある。また、端
末局1局当たりの交信に要する時間を「タイムスロット
枠」と呼び、図5の例では200〔ms〕である。した
がって、中央局は最大196局の端末局からの送信デー
タ信号DSが受信可能であるが、図では180局の端末
局からの送信データ信号DSを受信する場合について示
す。
【0017】一方、各端末局の無線機は、中央局から送
信されたトリガ信号TSに対して、タイムスロット枠内
に自己の端末局を示す識別データIDを送信データ信号
DSとして中央局へ送信する必要がある。また、交信期
間の中で所定の順番で送信データ信号DSを送信しなけ
ればならないため、送信を開始する時間を無線機のMP
U4が演算する。
【0018】上記タイムスロット枠の時間内において、
各端末局の無線機は送信データ信号DSの送信に必要な
所定の処理を行う必要がある。このため、水晶発振器1
06の起動に100〔ms〕の準備期間が用意され、そ
の後100〔ms〕の安定周波数発振期間に送信データ
信号DSを送信する。
【0019】また、上記所定の処理には次のような処理
がある。すなわち、最初に水晶発振器106を起動させ
る。水晶発振器106が安定周波数で発振するようにな
った後、識別データIDを所定の周波数のデータ信号I
DSへ変換する。その後、このデータ信号IDSを変調
器108で変調し、電力増幅器110で電力増幅を行
い、送信データ信号DSを中央局へ送信する。
【0020】図6は、図4の無線機における各信号のタ
イムチャートである。このタイムチャートは図5に示す
タイムスロット枠内における時間の経過に従って変化す
る各信号を示したものであって、上から動作制御信号C
101、動作制御信号C102、水晶発振器の作動及び
送信データ信号DSである。
【0021】動作制御信号C101が「オン」の状態に
なったときに、水晶発振器106は発振を始めるが、安
定周波数に達するまで約100〔ms〕の時間を要す
る。このため、MPU104は100〔ms〕遅れて変
調制御スイッチ107に制御指令A102を出力する。
この制御指令A102を受けた変調制御スイッチ107
は、動作制御信号C102を「オン」にして出力する。
【0022】動作制御信号C102が「オン」の状態に
なったときに、変調器108は変調を始め、安定して変
調が行える状態に達した後にデータ信号IDSを変調デ
ータ信号IDMに変調して出力する。また、電力増幅器
110によってデータ信号IDSは電力増幅され、送信
データ信号DSとして中央局へ送信される。
【0023】したがって、水晶発振器106が安定周波
数に達するまでの不安定な信号の出力を抑制することが
できたので、中央局の誤動作を防止することができた。
また、中央局への送信も100〔ms〕に限定できるの
で、タイムスロット枠を短縮することができた。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかし、中央局と各端
末局との間で双方向にデータ通信を行う場合には、交信
期間が固定され、かつ、双方向の送信には所定の時間を
要するため、中央局1局当たりの管理可能な端末局の局
数が少なくなるという問題点があった。
【0025】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、中央局と各端末局との間で双方向にデータ通
信を行う場合であっても、管理可能な端末局の局数が減
らない無線機によるデータ通信制御方式を、提供するこ
とを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】図1は上記目的を達成す
る本発明の原理説明図である。図には中央局及び各端末
局の双方に設置される無線機のブロック構成を示す。こ
の無線機は、電波送受信手段1、切替手段2、復調手段
3、演算処理手段4、第1のスイッチ手段5、発振手段
6、第2のスイッチ手段7、変調手段8、第3のスイッ
チ手段9及び電力増幅手段10から構成される。
【0027】電波送受信手段1は、トリガ信号TS及び
送信データ信号DS等の電波の送受信を行う。切替手段
2は、トリガ信号TSを受信する時には受信側に、送信
データ信号DSを送信する時には送信側に切り替える。
復調手段3は、トリガ信号TSを復調して、ディジタル
のトリガデータTDに変換する。
【0028】演算処理手段4は、トリガデータTDを解
析して自局を示す識別データIDを出力するとともに、
相異なる所定のタイミングで第1の制御指令A1、第2
の制御指令A2及び第3の制御指令A3を出力する。
【0029】第1のスイッチ手段5は、演算処理手段4
から出力された第1の制御指令A1に基づき、第1の動
作制御信号C1を出力する。発振手段6は、第1の動作
制御信号C1に応じて、識別データIDを所定の周波数
のデータ信号IDSに変換して出力する。
【0030】第2のスイッチ手段7は、演算処理手段4
から出力された第2の制御指令A2に基づき、第2の動
作制御信号C2を出力する。変調手段8は、第2の動作
制御信号C2に応じて、所定の周波数のデータ信号ID
Sを変調データ信号IDMに変調して出力する。
【0031】第3のスイッチ手段9は、演算処理手段4
から出力された第3の制御指令A3に基づき、第3の動
作制御信号C3を出力する。電力増幅手段10は、第2
の動作制御信号C2に応じて、変調データ信号IDMを
所定の電力増幅を行い、送信データ信号DSとして出力
する。
【0032】
【作用】送信されたトリガ信号TSを電波送受信手段1
が受信し、切替手段2を介して復調手段3によりトリガ
データTDを復調する。このトリガデータTDを演算処
理手段4が解析して自局を示す識別データIDを出力す
るとともに、第1のスイッチ手段5、第2のスイッチ手
段7及び第3のスイッチ手段9のそれぞれに出力する制
御指令のタイミングに達したとき、第1のスイッチ手段
5に第1の制御指令A1を、第2のスイッチ手段7に第
2の制御指令A2を、第3のスイッチ手段9に第3の制
御指令A3を出力する。
【0033】第1のスイッチ手段5から出力された動作
制御信号C1が「オン」の状態になったときに、発振手
段6は発振を始め、安定周波数に達した後に識別データ
IDを所定の周波数のデータ信号IDSに変換して出力
する。
【0034】また、第2のスイッチ手段7から出力され
た動作制御信号C2が「オン」の状態になったときに、
変調手段8は変調を始め、安定して変調が行える状態に
達した後にデータ信号IDSを変調データ信号IDMに
変調して出力する。
【0035】さらに、第3のスイッチ手段9から出力さ
れた動作制御信号C3が「オン」の状態になったとき
に、電力増幅手段10は電力増幅を始め、安定して電力
増幅が行える状態に達した後に、変調データ信号IDM
を電力増幅して送信データ信号DSとして出力する。
【0036】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は、本発明を実施する無線機のブロック構
成図である。図において、無線機は中央局及び各端末局
の双方に設置されるものであって、アンテナ1a、送受
信切替スイッチ2a、受信装置3a、MPU4a、発振
制御スイッチ5a、変調制御スイッチ7a、電力制御ス
イッチ9a及び送信装置11から構成される。また、送
信装置11は水晶発振器6a、変調器8a及び電力増幅
器10aから構成される。
【0037】アンテナ1aは図1に示す電波送受信手段
1に相当し、電波によって送信されたトリガ信号TSを
受信し、又は送信データ信号DSを電波で送信する。送
受信切替スイッチ2aは図1に示す切替手段2に相当
し、アンテナ1aでトリガ信号TSを受信した際に、こ
のトリガ信号TSが受信装置3aへ出力されるように、
スイッチを受信側に切り替える。同様に、アンテナ1a
から中央局へ送信データ信号DSを送信する際に電力増
幅器10aから出力される送信データ信号DSがアンテ
ナ1aへ出力されるように、スイッチを送信側に切り替
える。受信装置3aは図1に示す復調手段3に相当し、
後述する電力制御スイッチ9aから出力される動作制御
信号C3が「オン」の状態のときに作動するものであっ
て、トリガ信号TSを復調してトリガデータTDを出力
する。
【0038】MPU4aは図1に示す演算処理手段4に
相当し、図示されていないROMに格納された管理制御
プログラムに従って無線機全体を管理制御するプロセッ
サである。この管理制御プログラムをMPU4aが実行
することにより、受信装置3aから出力されたトリガデ
ータTDを入力して解析し、所定の送信時刻に自局を示
す識別データIDを出力する。
【0039】また、MPU4aは受信装置3a及び送信
装置11の動作を制御するために、それぞれのタイミン
グに達したときに制御信号A1,A2,A3を出力す
る。すなわち、自局を示す識別データIDを出力すべき
所定の送信時刻に発振制御スイッチ5aに制御信号A1
を出力し、水晶発振器6aが起動して安定周波数で出力
する状態に達したときに変調制御スイッチ7aに制御信
号A2を出力し、変調器8aが安定して変調する状態に
達したときに電力制御スイッチ9aに制御信号A3を出
力する。
【0040】発振制御スイッチ5aは図1に示す第1の
スイッチ手段5に相当し、MPU4aから出力された制
御指令A1が「オン」の状態であるときに動作制御信号
C1を出力するスイッチである。この動作制御信号C1
は、水晶発振器6aへ出力される。水晶発振器6aは図
1に示す発振手段6に相当し、発振制御スイッチ5aか
ら出力される動作制御信号C1が「オン」の状態のとき
に作動するものであって、MPU4aから出力された識
別データIDを所定の周波数のデータ信号IDSへ変換
して出力する。
【0041】変調制御スイッチ7aは図1に示す第2の
スイッチ手段7に相当し、MPU4aから出力された制
御指令A2が「オン」の状態であるときに動作制御信号
C2を出力するスイッチである。この動作制御信号C2
は変調器8aへ出力される。変調器8aは図1に示す変
調手段8に相当し、変調制御スイッチ7aから出力され
る動作制御信号C2が「オン」の状態のときに作動する
ものであって、水晶発振器6aから出力されるデータ信
号IDSを変調し、変調データ信号IDMとして出力す
る。
【0042】電力制御スイッチ9aは図1に示す第3の
スイッチ手段9に相当し、MPU4aから出力された制
御指令A3が「オン」の状態であるときに動作制御信号
C3を出力するスイッチである。この動作制御信号C3
は受信装置3a及び電力増幅器10aへ出力される。電
力増幅器10aは図1に示す電力増幅手段10に相当
し、電力制御スイッチ9aから出力される動作制御信号
C3が「オン」の状態のときに作動するものであって、
変調器8aから出力された変調データ信号IDMを中央
局まで送信可能に電力増幅し、送信データ信号DSとし
て出力する。
【0043】次に、本発明のデータ通信制御方式による
無線機の動作について説明する。なお、説明を簡単にす
るために、端末局に設置される無線機の動作について説
明する。
【0044】本発明を実施する無線機では、まず、中央
局から電波によって送信されたトリガ信号TSをアンテ
ナ1aで受信し、送受信切替スイッチ2aを介して受信
装置3aによりトリガデータTDを復調する。このトリ
ガデータTDをMPU4aが解析して自己の端末局を示
す識別データIDを出力するとともに、発振制御スイッ
チ5a、変調制御スイッチ7a及び電力制御スイッチ9
aのそれぞれに出力する制御指令のタイミングに達した
とき各スイッチ手段のそれぞれに制御指令A1,A2,
A3を出力する。
【0045】上記所定のタイミングは次の通りである。
すなわち、制御信号A1を出力するのは自己の端末局を
示す識別データIDを出力すべき所定の送信時刻であ
り、制御信号A2を出力するのは水晶発振器6aが起動
して安定周波数で出力する状態に達したときであり、制
御信号A3を出力するのは変調器8aが安定して変調す
る状態に達したときである。
【0046】次に、発振制御スイッチ5aから出力され
た動作制御信号C1が「オン」の状態に達したときに、
水晶発振器6aは発振を始め、安定周波数に達した後に
識別データIDを所定の周波数のデータ信号IDSに変
換して出力する。
【0047】そして、変調制御スイッチ7aから出力さ
れた動作制御信号C2が「オン」の状態に達したとき
に、変調器8aは変調を始め、安定して変調が行える状
態に達した後にデータ信号IDSを変調データ信号ID
Mに変調して出力する。
【0048】その後、電力制御スイッチ9aから出力さ
れた動作制御信号C3が「オン」の状態に達したとき
に、電力増幅器10aは電力増幅を始め、安定して電力
増幅が行える状態に達した後に、変調データ信号IDM
を電力増幅して送信データ信号DSとして出力する。
【0049】したがって、水晶発振器6a、変調器8a
及び電力増幅器10aを最適に制御するように構成した
ので、データ送信のための時間を約半分に短縮できる。
このため、中央局及び各端末局の双方に上記無線機を設
置することにより、同一の交信期間で双方向に通信を行
うことができる。
【0050】また、各タイムスロット枠を所定の端末局
に固定することなく、ランダムにアクセスできるように
構成してもよい。すなわち、ランダムアクセス通信によ
って、送信データ信号DSの少ない端末局のタイムスロ
ット枠を他の端末局に割り当てることができ、管理でき
る端末局の局数を増やすことができる。
【0051】図3は、無線機における各信号のタイムチ
ャートである。このタイムチャートは端末局に設置され
る無線機において、図5に示すタイムスロット枠内にお
ける時間の経過に従って変化する各信号を示したもので
ある。図には、上から動作制御信号C1、動作制御信号
C2、動作制御信号C3、水晶発振器の作動、変調デー
タ信号IDM及び送信データ信号DSの各信号を示す。
【0052】動作制御信号C1が「オン」の状態になっ
たときに、水晶発振器6aは発振を始めるが、安定周波
数に達するまで約90〔ms〕の時間を要する。このた
め、MPU4aは90〔ms〕遅れて変調制御スイッチ
7aに制御指令A2を出力する。この制御指令A2を受
けた変調制御スイッチ7aは、動作制御信号C2を「オ
ン」にして出力する。また、制御指令A2の出力から1
0〔ms〕遅れて電力制御スイッチ9aに制御指令A3
を出力する。
【0053】動作制御信号C2が「オン」の状態に達し
たときに、変調器8aは変調を始め、安定して変調が行
える状態に達した後にデータ信号IDSを変調データ信
号IDMに変調して出力する。
【0054】また、変調器8aが安定して変調を行う状
態に達した後に制御指令A3が出力され、動作制御信号
C3が「オン」の状態に達したときに、電力増幅器10
aは電力増幅を始める。この電力増幅器10aによって
データ信号IDSは電力増幅され、送信データ信号DS
として中央局へ送信される。
【0055】したがって、水晶発振器6a、変調器8a
及び電力増幅器10aが安定動作に達するまでの不安定
な信号の出力を抑制することができる。このため、安定
動作に達するまでの時間を通信時間に割り当てることが
できるので、中央局はより多くの端末局を管理すること
ができる。
【0056】また、中央局からの指令等と、端末局から
の送信とを一つのタイムスロット枠で行うように構成す
ることもできる。こうすることによって、交信期間の所
定時間内では、中央局と各端末局との間で双方向にデー
タ通信を行う場合であっても、管理可能な端末局の局数
が減らない。
【0057】上記の説明では、水晶発振器6aの動作制
御を発振制御スイッチ5aを介して、変調器8aの動作
制御を変調制御スイッチ7aを介して、受信装置3a及
び電力増幅器10aの動作制御を電力制御スイッチ9a
を介してMPU4aから制御したが、これらの水晶発振
器6a、変調器8a、受信装置3a及び電力増幅器10
aを直接MPU4aから動作制御するように構成しても
よい。こうすることによって、発振制御スイッチ5a、
変調制御スイッチ7a及び電力制御スイッチ9aが不要
になり、コストを抑えることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、中央局
から送信されたトリガ信号を受信してトリガデータに復
調し、演算処理手段が所定のタイミングに従って第1の
スイッチ手段、第2のスイッチ手段及び第3のスイッチ
手段のそれぞれに制御指令を出力し、これらのスイッチ
手段の動作制御信号が「オン」の状態のときに発振手
段、変調手段及び電力増幅手段を起動させて送信データ
信号を送信するように構成したので、送信データ信号を
送信するために必要な時間を減らすことができる。この
ため、交信期間の所定時間内では交信可能な端末局の局
数を増やすことができる。
【0059】また、中央局と多数の端末局との間で双方
向にデータ通信を行う場合には、同じ交信期間内で交信
可能な端末局の局数が減ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明を実施する無線機のブロック構成図であ
る。
【図3】図2の無線機における各信号のタイムチャート
である。
【図4】従来の無線機のブロック構成図である。
【図5】中央局で受信される送信データ信号の一例を示
す図である。
【図6】図4の無線機における各信号のタイムチャート
である。
【符号の説明】
1 電波送受信手段 2 切替手段 3 復調手段 4 演算処置手段 5 第1のスイッチ手段 6 発振手段 7 第2のスイッチ手段 8 変調手段 9 第3のスイッチ手段 10 電力増幅手段 TS トリガ信号 DS 送信データ信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央局と多数の端末局との間で、データ
    通信を行う無線機によるデータ通信制御方式において、 トリガ信号(TS)及び送信データ信号(DS)等の電
    波の送受信を行う電波送受信手段(1)と、 前記トリガ信号(TS)を受信する時には受信側に、前
    記送信データ信号(DS)を送信する時には送信側に切
    り替える切替手段(2)と、 前記トリガ信号(TS)を復調して、ディジタルのトリ
    ガデータ(TD)に変換する復調手段(3)と、 前記トリガデータ(TD)を解析して自局を示す識別デ
    ータ(ID)を出力し、相異なる所定のタイミングで第
    1の制御指令(A1)、第2の制御指令(A2)及び第
    3の制御指令(A3)を出力する演算処理手段(4)
    と、 前記第1の制御指令(A1)に基づき、第1の動作制御
    信号(C1)を出力する第1のスイッチ手段(5)と、 前記第1の動作制御信号(C1)に応じて、前記識別デ
    ータ(ID)を所定の周波数のデータ信号(IDS)に
    変換して出力する発振手段(6)と、 前記第2の制御指令(A2)に基づき、第2の動作制御
    信号(C2)を出力する第2のスイッチ手段(7)と、 前記第2の動作制御信号(C2)に応じて、前記所定の
    周波数のデータ信号(IDS)を変調データ信号(ID
    M)に変調して出力する変調手段(8)と、 前記第3の制御指令(A3)に基づき、第3の動作制御
    信号(C3)を出力する第3のスイッチ手段(9)と、 前記第3の動作制御信号(C3)に応じて、前記変調デ
    ータ信号(IDM)を所定の電力増幅を行い、前記送信
    データ信号(DS)として出力する電力増幅手段(1
    0)と、 を有することを特徴とする無線機によるデータ通信制御
    方式。
  2. 【請求項2】 中央局からの指令等と、端末局からの送
    信とを一つのタイムスロット枠で行うように構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の無線機によるデータ通信
    制御方式。
  3. 【請求項3】 交信期間における複数のタイムスロット
    枠でランダムアクセス通信を行うように構成したことを
    特徴とする請求項1記載の無線機によるデータ通信制御
    方式。
JP4178430A 1992-07-06 1992-07-06 無線機によるデータ通信制御方式 Withdrawn JPH0629895A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005295534A (ja) * 2004-03-11 2005-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信変調装置

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JP2005295534A (ja) * 2004-03-11 2005-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信変調装置

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