JP2005295534A - 送信変調装置 - Google Patents

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耐一 池戸
Mamoru Arayashiki
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Abstract

【課題】 スペクトラム特性を劣化させることがなく、かつ、各種変調方式に対応することができる送信変調装置を提供すること。
【解決手段】 線形送信変調器100は、高周波信号の位相変調高周波信号を増幅する高周波電力増幅部102と前記高周波信号のベースバンド振幅変調信号を増幅する電源電圧制御部101とを備えている。電源電圧制御部101は、ベースバンド振幅変調信号をデルタシグマ増幅してデルタシグマ増幅信号を生成するデルタシグマ増幅部103と、前記ベースバンド振幅変調信号をデルタ増幅してデルタ増幅信号を生成するデルタ増幅部104と、を有する。デルタシグマ増幅部103とデルタ増幅部104とのいずれか1つが、振幅変調信号が変動するか否かを示す変調モード切り替え制御信号に応答して動作して出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高効率型の線形送信変調器などに有用なポーラ変調を用いた送信変調装置に関する。
従来の線形送信変調器の設計には、一般に効率と線形性との間にトレードオフの関係がある。しかし、最近では、ポーラ変調を用いることで線形送信変調器において高効率と線形性とを両立可能とした技術が提案されている。
図7は、ポーラ変調を適用した従来の線形送信変調器の構成を示すブロック図である。ベースバンド振幅変調信号S1が電源電圧制御部11に入力され、その出力と位相変調高周波信号S2とを高周波電力増幅器12が合成することで、線形な高周波送信変調信号(送信出力信号)S3が生成される。
電源電圧制御部11は、効率を最大にするため、その出力段としてD級増幅器を有するスイッチングモード電源を使って実施されることが多い。通常のスイッチングモード電源はパルス幅変調を利用して実現されていることが多く、そのような電源の出力は、Hi(ハイレベル)/Lo(ローレベル)の比率がベースバンド振幅変調信号を表す矩形波となっている。
ところが、上記のようにパルス幅変調を利用して振幅変調すると、高周波の送信信号出力に相互変調歪を発生する。これを解決するための手段として、図8に示すように、電源電圧制御部をデルタ増幅手段21を用いて構成し、ベースバンド振幅変調信号S1をデルタ増幅して高周波電力増幅器12に供給することにより、スイッチングモード電源電圧をデルタ増幅し、このデルタ増幅の負帰還ループにより高周波送信変調信号の歪を改善しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、デルタ増幅はDC(直流)成分を伝送できないために、電源電圧制御部から固定電圧(DC成分)を出力することができない。すなわち、デルタ増幅を用いた場合は高周波電力増幅器の電源電圧として固定電圧を与えることが困難である。そのため、例えば複数の変調方式に対応できる送信変調器を実現しようとした場合、振幅変調信号が変動しない変調方式(GSM方式など)では電源電圧制御部を共有することができなくなる。また、高周波電力増幅器の前段で振幅変調しなければならない場合、高周波電力増幅器をスイッチング動作から線形動作に切り替えなければならないが、そのときに高周波電力増幅器の電源として固定電圧を与えることが困難である。
そこで、図9に示すように、電源電圧制御部をデルタシグマ増幅手段31で構成し、ベースバンド振幅変調信号S1をデルタシグマ増幅して高周波電力増幅器12に供給することにより、DC成分を伝送できるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−256843号公報(段落0019−0023、図3) 特表2002−530917号公報(段落0018−0024、図1)
しかしながら、前記のデルタシグマ増幅を用いた送信変調器では、デルタシグマ増幅のノイズシェーピング特性により、高域側にノイズが集中するため、隣接チャネル漏洩電力などによりスペクトラム特性を劣化させるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、スペクトラム特性を劣化させることがなく、かつ、各種変調方式に対応することができる送信変調装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る送信変調装置は、高周波信号の位相変調高周波信号を増幅する高周波電力増幅部と前記高周波信号のベースバンド振幅変調信号を増幅して、前記高周波電力増幅部の電源電圧を制御する電源電圧制御部とを備えた送信変調装置であって、前記電源電圧制御部は、前記ベースバンド振幅変調信号をデルタシグマ増幅してデルタシグマ増幅信号を生成するデルタシグマ増幅手段と、前記ベースバンド振幅変調信号をデルタ増幅してデルタ増幅信号を生成するデルタ増幅手段と、前記ベースバンド振幅変調信号が変動するか否かを示す変調モード切り替え制御信号に応答して、前期ベースバンド振幅変調信号が変動しない場合には前記デルタシグマ増幅信号を選択し、前記ベースバンド振幅変調信号が変動する場合には前記デルタ増幅信号を選択して選択出力信号を生成する選択手段と、を有する構成を採る。
この構成によれば、振幅変調信号が変動するか否かを示す変調モード切り替え制御信号に応答して前記デルタシグマ増幅信号及び前記デルタ増幅信号のいずれか1つを選択して出力信号を生成するため、デルタ増幅においてはノイズシェーピング特性がないのでスペクトラム特性を劣化させることがない。また、この構成によれば、デルタシグマ増幅においてはベースバンド振幅変調信号が変動しないため、DC成分だけを増幅できればよく、デルタシグマ増幅に必要なサンプリング周波数をデルタ増幅に必要なサンプリング周波数よりも低減でき、電流を削減することができるので、装置の小型化に寄与する。また、この構成によれば、ノイズシェーピング特性についても、カットオフ周波数が十分低いローパスフィルタによって除去することができる。したがって、この構成によれば、各種変調方式に対応することができる。
本発明の第2の態様に係る送信変調装置は、本発明の第1の態様において、前記電源電圧制御部が、前記ベースバンド振幅変調信号の値と利得制御信号の値との掛け算をして利得制御振幅変調信号を生成して前記デルタシグマ増幅手段及びデルタ増幅手段に与える掛算器を有する構成を採る。
この構成によれば、本発明の第1の態様の効果を有し、かつ、掛算器に高周波電力増幅器の利得を指定する利得制御信号をかけることにより、送信出力信号の出力レベルを制御することができる。
本発明の第3の態様に係る送信変調装置は、本発明の第1の態様において、前記デルタシグマ増幅手段が、前記ベースバンド振幅変調信号と負帰還信号とを加算する加算器と、前記加算器の出力を補償するデルタシグマ増幅用補償器と、前記デルタシグマ増幅用補償器の出力を積分する積分器と、前記積分器の出力を所定の閾値に応じて量子化する量子化器と、前記量子化器の出力から量子化雑音を除去する低域通過フィルタと、を有し、前記負帰還信号が前記低域通過フィルタの出力又は当該出力の一部であり、前記デルタシグマ増幅用補償器が前記低域通過フィルタの逆特性又は当該逆特性に近似した特性を有し、前記デルタ増幅手段が、前記ベースバンド振幅変調信号の値と前記負帰還信号の値とを加算する加算器と、前記加算器の出力を補償するデルタ増幅用補償器と、前記デルタ増幅用補償器の出力を所定の閾値に応じて量子化する量子化器と、前記量子化器の出力から量子化雑音を除去する低域通過フィルタと、を有し、前記負帰還信号が前記低域通過フィルタの出力又は当該出力の一部であり、前記デルタ増幅用補償器が前記低域通過フィルタよりも次数が1次低い低域通過フィルタの逆特性又は当該逆特性に近似した特性を有する構成を採る。
この構成によれば、本発明の第1の態様の効果を有し、かつ、デルタシグマ増幅手段及びデルタ増幅手段の負帰還ループにより低域通過フィルタで発生する歪を低減することができるため、信号の品質を向上させることができる。
本発明の第4の態様に係る送信変調装置は、本発明の第3の態様において、前記選択手段が、前記デルタシグマ増幅手段における前記積分器の出力と、前記デルタ増幅手段における前記デルタ増幅用補償器の出力とのいずれか1つを選択し、かつ、前記デルタシグマ増幅手段及び前記デルタ増幅手段が、前記加算器、前記量子化器及び前記低域通過フィルタの少なくとも1つを共有する構成を採る。
この構成によれば、本発明の第3の態様の効果を有し、かつ、デルタシグマ増幅手段及びデルタ増幅手段が、加算器、量子化器及び低域通過フィルタの少なくとも1つを共有することにより、構成の簡素化に役立ち、かつ、価格を低減することができる。
本発明の第5の態様に係る送信変調装置は、本発明の第3の態様又は第4の態様において、前記デルタシグマ増幅用補償器が、前記デルタ増幅用補償器と、当該デルタ増幅用補償器と前記積分器との間に接続されているモード切替補正器とを有し、前記モード切替補正器が前記デルタシグマ増幅用補償器の出力と同等になるように前記デルタ増幅用補償器の出力を補正し、かつ、前記デルタシグマ増幅手段及び前記デルタ増幅手段が、前記デルタ増幅用補償器を共有する構成を採る。
この構成によれば、本発明の第3の態様又は第4の態様の効果を有し、かつ、デルタシグマ手段及びデルタ増幅手段が、デルタ増幅用補償器を共有することにより、構成の簡単化に役立ち、かつ、価格を低減することができる。
本発明の第6の態様に係る無線通信機器は、本発明の第1の態様から第5の態様のいずれかの送信変調装置と、受信信号を復調する受信装置と、アンテナと、前記送信変調装置から前記アンテナへの送信信号の供給と、前記アンテナから前記受信装置への受信信号の供給とを切り替える送受信切替器とを具備する構成を採る。
この構成によれば、各種変調方式に対応し、低コストで小型化を実現した、高品質な無線通信機器を実現できる。
本発明によれば、ベースバンド振幅変調信号が変動するか否かを示す変調モード切り替え制御信号に応答して、ベースバンド振幅変調信号が変動する場合にはデルタ増幅信号を選択して選択出力信号を生成するため、デルタ増幅においてはノイズシェーピング特性がないのでスペクトラム特性を劣化させることがなく、かつ、各種変調方式に対応することができる送信変調装置を提供できる。また、この装置構成を採用した無線通信機器によれば、各種変調方式に対応し、低コストで小型化を実現した、高品質な無線通信機器を実現できる。
本発明の送信変調装置の実施形態として、送信装置における高効率型の線形送信変調器に適用した構成例を示す。本実施形態における線形送信変調器は、ポーラ変調器を含んで構成される送信器用の線形送信変調器である。この線形送信変調器は、例えば、移動体通信システムの無線通信装置を備えた携帯端末装置、及び、この携帯端末装置と無線通信を行う基地局装置などに用いられる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態1に係る線形送信変調器の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る線形送信変調器100は、電源電圧制御部101及び高周波電力増幅器102を具備している。電源電圧制御部101は、デルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104を具備している。
デルタシグマ増幅部103は、ベースバンド振幅変調信号S103をデルタシグマ増幅してデルタシグマ増幅信号を生成する。デルタ増幅部104は、ベースバンド振幅変調信号S103をデルタ増幅してデルタ増幅信号を生成する。
電源電圧制御部101におけるデルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104は、振幅変調信号が変動するか否かを示す変調モード切り替え制御信号S105に応答して、デルタシグマ増幅信号及びデルタ増幅信号のいずれか1つの信号を電源電圧制御部101の出力信号S106として高周波電力増幅器102に電源電圧として与える。
すなわち、電源電圧制御部101においては、振幅変調信号が変動することを変調モード切り替え制御信号S105が示している時に当該変調モード切り替え制御信号S105に応答して、デルタ増幅部104のみが動作されてデルタ増幅部104はデルタ増幅信号を出力信号S106として高周波電力増幅器102に与える。また、電源電圧制御部101においては、振幅変調信号が変動しないことを変調モード切り替え制御信号S105が示している時に当該変調モード切り替え制御信号S105に応答して、デルタシグマ増幅部103のみが動作されてデルタシグマ増幅部103はデルタシグマ増幅信号を出力信号S106として高周波電力増幅器102に与える。
高周波電力増幅器102は、出力信号S106に応答して、入力される位相変調高周波信号S107を増幅して送信出力信号S108を生成して出力する。
このように、本発明の実施の形態1に係る線形送信変調器100は、振幅変調信号が変動する時にベースバンド振幅変調信号S103をデルタ増幅してデルタ増幅信号を生成して高周波電力増幅器102に与え、また、振幅変調信号が変動しない時にベースバンド振幅変調信号S103をデルタシグマ増幅してデルタシグマ増幅信号を生成して高周波電力増幅器102に与える。
そのため、線形送信変調器100は、デルタ増幅においてはノイズシェーピング特性がないのでスペクトラム特性を劣化させることがなく、また、デルタシグマ増幅においてはベースバンド振幅変調信号が変動しないため、DC成分だけを増幅できればよく、デルタシグマ増幅に必要なサンプリング周波数をデルタ増幅に必要なサンプリング周波数よりも低減できるから、消費電流を削減することができる。消費電流の削減は装置の小型化に寄与する。また、線形送信変調器100は、デルタシグマ増幅におけるノイズシェーピング特性についても、DC成分だけを増幅できればよいことから、カットオフ周波数が十分低いローパスフィルタによって除去することができるため、スペクトラム特性を劣化させることがなく、かつ、各種変調方式に対応することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について、図面を参照して詳細に説明する。図2は本発明の実施の形態2に係る線形送信変調器の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態2においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図2に示すように、本発明の実施の形態2に係る線形送信変調器200は、本発明の実施の形態1において、掛算器201を追加してなる。
すなわち、線形送信変調器200は、電源電圧制御部101及び高周波電力増幅器102を具備している。電源電圧制御部101は、デルタシグマ増幅部103、デルタ増幅部104及び掛算器201を具備している。
掛算器201は、ベースバンド振幅変調信号S103の値(電圧値)と利得制御信号S109の値(電圧値)との掛け算をして利得制御振幅変調信号を生成してデルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104に与える。これ以外の線形送信変調器200の構成及び動作は、本発明の実施の形態1と同じである。以後、信号の値は、信号の電圧値を示すものとする。なお、必ずしも信号の値は電圧値である必要はなく、例えば電流値でもよい。
本発明の実施の形態2は、本発明の実施の形態1と同じ効果を有し、かつ、掛算器201に高周波電力増幅器102の利得を指定する利得制御信号S109を与えることにより、送信出力信号の出力レベルを制御することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について、図面を参照して詳細に説明する。図3は本発明の実施の形態3に係る線形送信変調器の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態3においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、本発明の実施の形態3に係る線形送信変調器300は、電源電圧制御部101及び高周波電力増幅器102を具備している。電源電圧制御部101は、デルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104を具備している。
デルタシグマ増幅部103は、加算器302、デルタシグマ増幅用補償器303、積分器304、量子化器305、低域通過フィルタ306及び減衰器307を有している。デルタ増幅部104は、加算器302、デルタ増幅用補償器308、量子化器305、低域通過フィルタ306及び減衰器307を有している。デルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104は、加算器302、量子化器305、低域通過フィルタ306及び減衰器307を共有している。
変調モード切り替え制御信号S105に応答して、積分器304の出力及びデルタ増幅用補償器308の出力信号のいずれか1つが出力信号として出力される。
すなわち、振幅変調信号が変動することを変調モード切り替え制御信号S105が示している時に当該変調モード切り替え制御信号S105に応答してデルタ増幅用補償器308が動作され、かつ、デルタシグマ増幅用補償器303及び積分器304が動作されない。この時に、デルタ増幅用補償器308は、出力信号を量子化器305に与える。また、振幅変調信号が変動しないことを変調モード切り替え制御信号S105が示している時に当該変調モード切り替え制御信号S105に応答して、デルタシグマ増幅用補償器303及び積分器304が動作され、かつ、デルタ増幅用補償器308が動作されない。この時に、積分器304は、出力信号を量子化器305に与える。
まず、振幅変調信号が変動しないことを変調モード切り替え制御信号S105が示している時における動作について、図面を参照して詳細に説明する。
振幅変調信号が変動しないことを変調モード切り替え制御信号S105が示している時に当該変調モード切り替え制御信号S105に応答してデルタシグマ増幅用補償器303及び積分器304が動作され、かつ、デルタ増幅用補償器308が動作されない。加算器302は、ベースバンド振幅変調信号S103を受け、かつ、低域通過フィルタ306からの負帰還信号を減衰器307を介して受ける。加算器302は、ベースバンド振幅変調信号S103の値と前記負帰還信号の値とを加算する。
デルタシグマ増幅用補償器303は、加算器302の出力を補償する。積分器304は、デルタシグマ増幅用補償器303の出力を積分して出力信号を量子化器305に与える。
量子化器305は、積分器304の出力信号を所定の閾値に応じて量子化する。低域通過フィルタ306は、量子化器305の出力から量子化雑音を除去する。減衰器307は、低域通過フィルタ306から加算器302へフィードバックされる前記負帰還信号の信号レベルを調整する。前記負帰還信号は、低域通過フィルタ306の出力又は当該出力の一部である。デルタシグマ増幅用補償器303は、低域通過フィルタ306の逆特性又は当該逆特性に近似した特性を有している。
低域通過フィルタ306で発生する歪を改善するため、デルタシグマ増幅用補償器303は、低域通過フィルタ306をデルタシグマ増幅の負帰還ループに入れても動作が成り立つようにしている。具体的には、低域通過フィルタ306が2次のローパスフィルタである場合に、デルタシグマ増幅用補償器303は、2次のローパスフィルタの逆特性又は当該逆特性に近似した特性を有している。
次に、振幅変調信号が変動することを変調モード切り替え制御信号S105が示している時における動作について、図面を参照して詳細に説明する。
振幅変調が有ることを変調モード切り替え制御信号S105が示している時に当該変調モード切り替え制御信号S105に応答してデルタ増幅用補償器308が動作され、かつ、デルタシグマ増幅用補償器303及び積分器304が動作されない。加算器302は、ベースバンド振幅変調信号S103を受け、かつ、低域通過フィルタ306からの負帰還信号を減衰器307を介して受ける。加算器302は、ベースバンド振幅変調信号S103の値と前記負帰還信号の値とを加算する。
デルタ増幅用補償器308は、加算器302の出力を補償する。デルタ増幅用補償器308の出力が出力信号として出力される。
量子化器305は、デルタ増幅用補償器308の出力を所定の閾値に応じて量子化する。低域通過フィルタ306は、量子化器305の出力から量子化雑音を除去する。減衰器307は、低域通過フィルタ306から加算器302へフィードバックされる前記負帰還信号の信号レベルを調整する。
前記負帰還信号は、低域通過フィルタ306の出力又は当該出力の一部である。デルタ増幅用補償器308は、低域通過フィルタ306よりも次数が1次低い低域通過フィルタの逆特性又は当該逆特性に近似した特性を有する。
低域通過フィルタ306で発生する歪を改善するため、デルタ増幅用補償器308は、低域通過フィルタ306をデルタ増幅の負帰還ループに入れても動作が成り立つようにしている。具体的には、低域通過フィルタ306が2次のローパスフィルタである場合に、デルタ増幅用補償器308は、1次のローパスフィルタの逆特性又は当該逆特性に近似した特性を有する。
なお、本発明の実施の形態3においては、デルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104は、加算器302、量子化器305、低域通過フィルタ306及び減衰器307の少なくとも1つを共有するように構成してもよい。
本発明の実施の形態3は、本発明の実施の形態1と同じ効果を有し、かつ、デルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104の負帰還ループにより低域通過フィルタ306で発生する歪を低減することができるため、信号の品質を向上させることができる。また、本発明の実施の形態3においては、デルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104が、加算器302、量子化器305、低域通過フィルタ306及び減衰器307の少なくとも1つを共有することにより、構成の簡単化に役立ち、かつ、価格を低減することができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について、図面を参照して詳細に説明する。図4は本発明の実施の形態4に係る線形送信変調器の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態4においては、本発明の実施の形態3と同じ構成要素には同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、本発明の実施の形態4に係る線形送信変調器400は、電源電圧制御部101及び高周波電力増幅器102を具備している。電源電圧制御部101は、デルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104を具備している。
本発明の実施の形態4に係る線形送信変調器400の電源電圧制御部101は、本発明の実施の形態3において、低域通過フィルタ306の代わりにデルタシグマ増幅用低域通過フィルタ401とデルタ増幅用低域通過フィルタ402を有している。
デルタシグマ増幅部103は、加算器302、デルタシグマ増幅用補償器303、積分器304、量子化器305、デルタシグマ増幅用低域通過フィルタ401及び減衰器307を有している。デルタ増幅部104は、加算器302、デルタ増幅用補償器308、量子化器305、デルタ増幅用低域通過フィルタ402及び減衰器307を有している。デルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104は、加算器302、量子化器305及び減衰器307を共有している。
デルタシグマ増幅用低域通過フィルタ401とデルタ増幅用低域通過フィルタ402は、量子化器305からの信号を受けて、出力信号を減衰器307に与える。
振幅変調信号が変動することを変調モード切り替え制御信号S105が示している時には、当該変調モード切り替え制御信号S105に応答してデルタ増幅用補償器308及びデルタ増幅用低域通過フィルタ402が動作し、かつ、デルタシグマ増幅用補償器303、積分器304及びデルタシグマ増幅用低域通過フィルタ401は動作しない。
また、振幅変調信号が変動しないことを変調モード切り替え制御信号S105が示している時には、当該変調モード切り替え制御信号S105に応答してデルタシグマ増幅用補償器303、積分器304及びデルタシグマ増幅用低域通過フィルタ401が動作し、かつ、デルタ増幅用補償器308及びデルタ増幅用低域通過フィルタ402は動作しない。
なお、本発明の実施の形態4においては、デルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104は、加算器302、量子化器305及び減衰器307の少なくとも1つを共有するように構成してもよい。
本発明の実施の形態4は、本発明の実施の形態1と同じ効果を有し、かつ、デルタシグマ増幅用低域通過フィルタ401のカットオフ周波数をデルタ増幅用低域通過フィルタ402のカットオフ周波数よりも低くできるため、デルタシグマ増幅によるノイズシェーピング特性を図3に示す構成よりも効果的に除去することができるから、デルタシグマ増幅に必要なサンプリング周波数を図3に示す構成よりも低減できるので、消費電流を削減することができる。消費電流の低減は装置の小型化に寄与する。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について、図面を参照して詳細に説明する。図5は本発明の実施の形態5に係る線形送信変調器の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態5においては、本発明の実施の形態3と同じ構成要素には同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、本発明の実施の形態5に係る線形送信変調器500は、電源電圧制御部101及び高周波電力増幅器102を具備している。電源電圧制御部101は、デルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104を具備している。
デルタシグマ増幅部103は、加算器302、デルタ増幅用補償器308、モード切替補正器501、積分器304、量子化器305、低域通過フィルタ306及び減衰器307を有している。デルタ増幅部104は、加算器302、デルタ増幅用補償器308、バッファ502、量子化器305、低域通過フィルタ306及び減衰器307を有している。デルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104は、デルタ増幅用補償器308、加算器302、量子化器305、低域通過フィルタ306及び減衰器307を共有している。
本発明の実施の形態5においては、本発明の実施の形態3におけるデルタシグマ増幅用補償器303がデルタ増幅用補償器308とモード切替補正器501とで構成されている。
変調モード切り替え制御信号S105に応答して、積分器304の出力及びバッファ502の出力のいずれか1つが出力信号として量子化器305に与えられる。
すなわち、振幅変調信号が変動することを変調モード切り替え制御信号S105が示している時には当該変調モード切り替え制御信号S105に応答してバッファ502が動作し、かつ、モード切替補正器501及び積分器304は動作しない。この時に、バッファ502の出力信号は、量子化器305に与えられる。
また、振幅変調信号が変動しないことを変調モード切り替え制御信号S105が示している時には当該変調モード切り替え制御信号S105に応答してモード切替補正器501及び積分器304が動作し、かつ、バッファ502は動作しない。積分器304の出力信号は、量子化器305に与えられる。
モード切替補正器501は、デルタシグマ増幅用補償器303の出力と同等になるようにデルタ増幅用補償器308の出力を補正して積分器304に与える。具体的には、低域通過フィルタ306が2次のローパスフィルタである場合に、デルタシグマ増幅用補償器303は、前記2次のローパスフィルタの逆特性又は当該逆特性に近似した特性を有し、デルタ増幅用補償器308は、1次のローパスフィルタの逆特性又は当該逆特性に近似した特性を有する。その他の本発明の実施の形態5の構成及び動作は、本発明の実施の形態3と同じである。
なお、本発明の実施の形態5においては、デルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104は、デルタ増幅用補償器308、加算器302、量子化器305、低域通過フィルタ306及び減衰器307のいずれか1つを共有するように構成されてもよい。
本発明の実施の形態5は、本発明の実施の形態1と同じ効果を有し、かつ、デルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104の負帰還ループにより低域通過フィルタ306で発生する歪を低減することができるため、信号の品質を向上させることができる。また、本発明の実施の形態4においては、デルタシグマ増幅部103及びデルタ増幅部104が、デルタ増幅用補償器308、加算器302、量子化器305、低域通過フィルタ306及び減衰器307の少なくとも1つを共有することにより、構成の簡単化に役立ち、かつ、価格を低減することができる。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について、図面を参照して詳細に説明する。図6は、本発明の実施の形態6に係る無線通信機器の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態6においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、本発明の実施の形態6に係る無線通信機器600は、振幅位相分離部601、線形送信変調器100、周波数シンセサイザ602、送受信切換器603、アンテナ604及び受信装置605を有している。線形送信変調器100は、電源電圧制御部101及び高周波電力増幅器102を有している。
振幅位相分離部601は、ベースバンド変調信号S610を受けて分離してベースバンド振幅変調信号S103及びベースバンド位相変調信号S611を生成する。電源電圧制御部101は、前述のようにベースバンド位相変調信号S103及び変調モード切り替え制御信号S105を受けて出力信号S106を電源電圧として高周波電力増幅器102に与える。
周波数シンセサイザ602は、ベースバンド位相変調信号S611を受けて搬送波信号をベースバンド位相変調信号S611で位相変調して位相変調高周波信号S107を生成して高周波電力増幅器102に与える。高周波電力増幅器102は、周波数シンセサイザ602からの位相変調高周波信号S107を電源電圧制御部101からの出力信号(電源電圧)S106に応じて振幅変調(増幅)して送信出力信号を生成する。
送受信切換器603は、高周波電力増幅器102からの送信出力信号S108を受けてアンテナ604に与える。アンテナ604は、送受信切換器603からの送信出力信号を受けて無線送信信号を生成して送信する。また、アンテナ604は、相手の無線通信機器からの無線送信信号を受けて受信信号を生成して送受信切換器603に与える。送受信切換器603は、アンテナ604からの受信信号を受信装置605に与える。
なお、本発明の実施の形態6は、線形送信変調器100の代わりに線形送信変調器200、300、400、500のいずれか1つを有するように構成されてもよい。
本発明の実施の形態6は、上述した各実施形態に係る送信変調装置を具備して無線通信機器が構成されているので、各種変調方式に対応し、低コストで小型化を実現した、高品質な無線通信機器を実現できる。
なお、本発明は、実施の形態1〜6に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、他の種々の形態によっても実施することが可能である。
本発明は、スペクトラム特性を劣化させることなく、かつ、各種変調方式に対応することができる効果を有し、高効率型の線形送信変調器などに適用可能なポーラ変調を用いた送信変調装置等に有用である。
本発明の実施の形態1に係る線形送信変調器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る線形送信変調器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る線形送信変調器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4に係る線形送信変調器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態5に係る線形送信変調器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態6に係る無線通信機器の構成を示すブロック図 従来の線形送信変調器の構成を示すブロック図 他の従来の線形送信変調器の構成を示すブロック図 他の従来の線形送信変調器の構成を示すブロック図
符号の説明
100、200、300、400、500 線形送信変調器
101 電源電圧制御部
102 高周波電力増幅器
103 デルタシグマ増幅部
104 デルタ増幅部
201 掛算器
302 加算器
303 デルタシグマ増幅用補償器
304 積分器
305 量子化器
306 低域通過フィルタ
307 減衰器
308 デルタ増幅用補償器
401 デルタシグマ増幅用低域通過フィルタ
402 デルタ増幅用低域通過フィルタ
501 モード切替補正器
502 バッファ
600 無線通信機器
601 振幅位相分離部
602 周波数シンセサイザ
603 送受信切換器
604 アンテナ
605 受信装置

Claims (6)

  1. 高周波信号の位相変調高周波信号を増幅する高周波電力増幅部と、前記高周波信号のベースバンド振幅変調信号を増幅して前記高周波電力増幅部の電源電圧を制御する電源電圧制御部と、を備えた送信変調装置であって、
    前記電源電圧制御部は、前記ベースバンド振幅変調信号をデルタシグマ増幅してデルタシグマ増幅信号を生成するデルタシグマ増幅手段と、
    前記ベースバンド振幅変調信号をデルタ増幅してデルタ増幅信号を生成するデルタ増幅手段と、
    前記ベースバンド振幅変調信号が変動するか否かを示す変調モード切り替え制御信号に応答して前記ベースバンド振幅変調信号が変動しない場合には前記デルタシグマ増幅信号を選択し前記ベースバンド振幅変調信号が変動する場合には前記デルタ増幅信号を選択する選択手段と、
    を有することを特徴とする送信変調装置。
  2. 前記電源電圧制御部は、前記ベースバンド振幅変調信号の値と利得制御信号の値との掛け算をして利得制御振幅変調信号を生成して前記デルタシグマ増幅手段およびデルタ増幅手段に与える掛算器を有することを特徴とする請求項1に記載の送信変調装置。
  3. 前記デルタシグマ増幅手段は、
    前記ベースバンド振幅変調信号と負帰還信号とを加算する加算器と、前記加算器の出力を補償するデルタシグマ増幅用補償器と、前記デルタシグマ増幅用補償器の出力を積分する積分器と、前記積分器の出力を所定の閾値に応じて量子化する量子化器と、前記量子化器の出力から量子化雑音を除去する低域通過フィルタと、を有し、
    前記負帰還信号は前記低域通過フィルタの出力又は当該出力の一部であり、
    前記デルタシグマ増幅用補償器は前記低域通過フィルタの逆特性又は当該逆特性に近似した特性を有し、
    前記デルタ増幅手段は、
    前記ベースバンド振幅変調信号の値と前記負帰還信号の値とを加算する加算器と、前記加算器の出力を補償するデルタ増幅用補償器と、前記デルタ増幅用補償器の出力を所定の閾値に応じて量子化する量子化器と、前記量子化器の出力から量子化雑音を除去する低域通過フィルタと、を有し、
    前記負帰還信号は前記低域通過フィルタの出力又は当該出力の一部であり、
    前記デルタ増幅用補償器は前記低域通過フィルタよりも次数が1次低い低域通過フィルタの逆特性又は当該逆特性に近似した特性を有することを特徴とする請求項1に記載の送信変調装置。
  4. 前記選択手段は、前記デルタシグマ増幅手段における前記積分器の出力と、前記デルタ増幅手段における前記デルタ増幅用補償器の出力とのいずれか1つを選択し、かつ、前記デルタシグマ増幅手段及び前記デルタ増幅手段は、前記加算器、前記量子化器及び前記低域通過フィルタの少なくとも1つを共有することを特徴とする請求項3に記載の送信変調装置。
  5. 前記デルタシグマ増幅用補償器は、前記デルタ増幅用補償器と、当該デルタ増幅用補償器と前記積分器との間に接続されているモード切替補正器とを有し、前記モード切替補正器は前記デルタシグマ増幅用補償器の出力と同等になるように前記デルタ増幅用補償器の出力を補正し、かつ、前記デルタシグマ増幅手段及び前記デルタ増幅手段は、前記デルタ増幅用補償器を共有することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の送信変調装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の送信変調装置と、
    受信信号を復調する受信装置と、
    アンテナと、
    前記送信変調装置から前記アンテナへの送信信号の供給と前記アンテナから前記受信装置への受信信号の供給とを切り替える送受信切替器と
    を具備する無線通信機器。
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