JPH06291359A - 半導体受光素子 - Google Patents

半導体受光素子

Info

Publication number
JPH06291359A
JPH06291359A JP5079960A JP7996093A JPH06291359A JP H06291359 A JPH06291359 A JP H06291359A JP 5079960 A JP5079960 A JP 5079960A JP 7996093 A JP7996093 A JP 7996093A JP H06291359 A JPH06291359 A JP H06291359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
type
avalanche multiplication
electric field
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5079960A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2845081B2 (ja
Inventor
Masayoshi Tsuji
正芳 辻
Kikuo Makita
紀久夫 牧田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP5079960A priority Critical patent/JP2845081B2/ja
Priority to US08/224,110 priority patent/US5539221A/en
Publication of JPH06291359A publication Critical patent/JPH06291359A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2845081B2 publication Critical patent/JP2845081B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/08Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof in which radiation controls flow of current through the device, e.g. photoresistors
    • H01L31/10Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof in which radiation controls flow of current through the device, e.g. photoresistors characterised by potential barriers, e.g. phototransistors
    • H01L31/101Devices sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation
    • H01L31/102Devices sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation characterised by only one potential barrier
    • H01L31/107Devices sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation characterised by only one potential barrier the potential barrier working in avalanche mode, e.g. avalanche photodiodes
    • H01L31/1075Devices sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation characterised by only one potential barrier the potential barrier working in avalanche mode, e.g. avalanche photodiodes in which the active layers, e.g. absorption or multiplication layers, form an heterostructure, e.g. SAM structure

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 Stair−case APDの増倍層とし
て、InAlAsからInGaX Al(1-X) As(x>
0.1)まで組成が傾斜した層の周期構造を適用するこ
とにより、暗電流特性改善を図る。暗電流特性改善は、
単に最小禁制帯幅拡大効果によるのみならず、InGa
As層にAl組成を混入することによる結晶品質改善効
果に起因する。また光吸収・増倍分離型受光素子におい
て、電界緩和層として禁制帯幅が光吸収層より大きな材
料で、且つ、高濃度層を低濃度層で挟んだ3層構造を適
用する。 【構成】 n型InP基板上に、n- 型のInAlAs
からInGaX Al(1-X) Asまで組成を傾斜させた層
の周期構造からなるアバランシェ増倍層13、p- 型I
nGaAs光吸収層17、その間のn- 型/p+ 型/p
- 型3層からなるInP電界緩和層16を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信や光情報処理、
光計測等で用いられる半導体受光素子に関し、特に、低
雑音及び高速応答に優れたアバランシェ増倍型半導体受
光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、1〜1.6μm帯の光通信用半導
体受光素子として、InP基板上に格子整合したIn
0.53Ga0.47As層(以下、InGaAs層と略す)を
光吸収層とするPIN型半導体受光素子(エレクトロニ
クス・レターズ(Electronics Lette
rs)1984年,20巻,pp653−654に記
載)、アバランシェ増倍型半導体受光素子(アイ イー
イーイー・エレクトロン・デバイス・レターズ(IEE
E.Electron.Device.Letter
s)1986年,7巻,pp257−258に記載)が
知られている。特に、後者は、アバランシェ増倍作用に
より内部利得効果を得る構造になっており、高感度特性
を有する点で、長距離通信用として実用化されている。
【0003】図7に、典型的なInGaAs−APDの
構造図(アバランシェ増倍型半導体受光素子は、以下A
PDと略す)を示す。素子形成は、まず気相成長法でn
型InP基板1上にn型InPバッファ層2、n型In
GaAs光吸収層3、n型InPアバランシェ増倍層4
及びn型InPキャップ層5を順次積層する。その後、
例えばZnの熱拡散によりp+ 型領域6を、ベリリウム
のイオン注入とこれに続く熱処理によりp型ガードリン
グ領域7を形成する。パッシベーション膜8を表面に堆
積させ、n側オーミック電極9及びp側オーミック電極
10を蒸着して完成する。
【0004】以上の半導体受光素子の動作を説明する。
入射光11が表面から入射すると、InGaAs光吸収
層3に光キャリアが発生する。発生された光キャリアの
中で、正孔キャリアが電界によりInPアバランシェ層
4に注入される。InPアバランシェ層4は、高電界が
印加されているのでイオン化衝突が生じ、増倍特性に至
る。この場合、素子特性上重要な雑音・高速応答特性
は、増倍過程でのキャリアのランダムな衝突イオン化プ
ロセスに支配されていることが知られている。具体的に
は、増倍層であるInP層の電子と正孔のイオン化率に
差がある程、イオン化率比が大きくとれ(電子及び正孔
のイオン化率をそれぞれα、βとすると、α/β>1の
時には電子、β/α>1の時には正孔が、イオン化衝突
を起こす主キャリアとなるべきである。)、素子特性上
望ましい。ところが、イオン化率比(α/βまたはβ/
α)は、材料物性的に決定されており、InPでは高々
β/α=2程度である。これは、低雑音特性を有するS
iのα/β=20と大きな違いがあり、より低雑音及び
高速応答特性を実現するために、画期的な材料技術が要
求されている。
【0005】これに対し、カパッソ(F.Capass
o)らは、伝導帯のバンド不連続エネルギー(ΔEc)
を電子のイオン化促進に利用し、イオン化率比α/βの
増大による高感度・高帯域を目的としたStair−c
ase APDを提案している。その例は、例えばアイ
イーイーイー・トランザクションズ・オン・エレクトロ
ン・デバイスズ(IEEE Trans. on El
ect. Devices),1983年,ED−30
巻,p381に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたよ
うに、Stair−case APDでは、伝導帯のバ
ンド不連続エネルギー(ΔEc)の値がイオン化率比の
改善に大きく寄与する。しかも、矩形型超格子構造を増
倍層に用いた超格子APD(例えば、アプライド・フィ
ジックス・レターズ(Appl.Phys.Let
t.),1990年,57巻,p1895)で生じる、
増倍層へテロ界面での電子のパイルアップを解消できる
構造になっている。
【0007】しかしながら、カパッソが提案したSta
ir−case APDではInGax Al(1-x) As
からInGaAsまで組成を傾斜した層の周期構造をア
バランシェ増倍層としており、高電界(>500kV/
cm)が印加された場合、最小禁制帯幅(InGaAs
の禁制帯幅)0.75eVではトンネル暗電流成分が増
加し、増倍率10を与える暗電流が1μA以上になると
推定される。この様に、最小禁制帯幅をInGaAs三
元層とした場合には大きな暗電流が流れ、これが原因で
光通信でのパワーペナルティが大きくなり事実上使用で
きないという欠点を有している。
【0008】ところで、実際に光通信用のアバランシェ
増倍型受光素子を得るためには、上記カパッソの提案例
だけでは不十分で、上記InGaAs−APDでも示し
たように光吸収層とアバランシェ増倍層を分離させるこ
と、及び、それぞれの層に印加される電界強度を、上記
目的を機能分担するために適切な値にする必要がある。
この様な例が、上記超格子APDについても報告されて
いる。図8には、この超格子APDの光吸収層及びアバ
ランシェ増倍層を分離するための構造と電界強度分布を
示す。図中、1はn型InP基板、2はn型InPバッ
ファ層、12はn+ 型InAlAs層、14はp+ 型I
nGaAs電界緩和層、17はp- 型InGaAs光吸
収層、18はp+ 型InPキャップ層、19はp+ 型I
nGaAsコンタクト層、20はn- 型InAlAs/
InGaAs超格子アバランシェ増倍層である。
【0009】超格子アバランシェ増倍層20にはイオン
化を起こすのに十分な電界強度(>400kV/cm)
を、光吸収層17には光生成キャリアをドリフトさせ、
且つ、トンネル降伏を防ぐに十分な低電界強度(<15
0kV/cm)を保証するため、両者の間にp+ InG
aAs電界緩和層14を挿入する構造がとられている。
【0010】しかしながら、上記構造においては電界緩
和層14が光吸収層17と同じInGaAsで形成され
ているために、電界緩和層での高電界に起因したトンネ
ル降伏が生じ暗電流が大きくなる欠点を有する。加え
て、実際の素子形成過程において、高濃度にドーピング
された電界緩和層から、光吸収層側及びアバランシェ増
倍層側にドーパントが拡散することがあり、前者におい
ては更にトンネル降伏誘発原因に、また、後者において
は設計通りに高電界が得られず増倍抑圧原因になる。
【0011】本発明の目的は、上述の課題を解決し、低
雑音かつ高速応答を有するアバランシェ増倍型半導体受
光素子を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、半導体
基板面上に、光吸収層,アバランシェ増倍半導体層を備
える半導体受光素子において、前記アバランシェ増倍層
がInAlAsからInGaX Al(1-X) As(0.1
<x<1)四元層まで、組成が傾斜した層の周期構造か
ら形成されていることを特徴とする。
【0013】第2の本発明は、半導体基板面上に、光吸
収層,アバランシェ増倍半導体層,前記光吸収層と前記
アバランシェ増倍半導体層との間に電界緩和層を備える
半導体受光素子において、前記電界緩和層の禁制帯幅が
光吸収層の禁制帯幅より大きいことを特徴とする。
【0014】第3の本発明は、第2の発明において、前
記電界緩和層が、高濃度層を低濃度層で挟む構造を有す
ることを特徴とする。
【0015】
【作用】アバランシェ増倍型受光素子は、降伏電圧付近
で使用する。降伏現象は、アバランシェあるいはトンネ
ル現象により支配されるが、トンネル降伏の場合には暗
電流が大きくなるため、アバランシェ増倍型受光素子で
はこのトンネル降伏現象を抑制する工夫が重要となる。
トンネル降伏電圧は禁制帯幅(Eg )の3/2乗に比例
することが知られている。即ち、禁制帯幅が狭くなるほ
どトンネル降伏現象とアバランシェ降伏現象が競合する
傾向が強くなり、増倍率に対する暗電流は増加する訳で
ある。
【0016】図1は、第1の本発明の作用を説明する図
で、光吸収・増倍一体型Stair−case APD
の2種類の増倍層構造に対する暗電流特性を示す。一体
型構造は、アバランシェ増倍層をp+ 層及びn+ 層では
さんだ構造である。(a)は前記カパッソが提案した、
InGa0.3 Al0.2 As(Eg =1.0eV)からI
nGaAs(Eg =0.75eV)まで組成を傾斜させ
た層200オングストロームを12周期積層した構造を
アバランシェ増倍層とした素子の特性、また(b)は、
第1の本発明のInAlAs(Eg =1.49eV)か
らInGa0.3Al0.2 As(Eg =1.0eV)まで
組成を傾斜させた層200オングストロームを12周期
積層した構造をアバランシェ増倍層とした素子の特性で
ある。(a)の暗電流特性が増倍率Mの2から3乗に比
例し、顕著なトンネル電流特性を示したのに対し、
(b)ではMに比例し過剰な暗電流が抑制されているこ
とが分かる。
【0017】さらに図1から、最小禁制帯幅をInGa
As三元層からInGaAlAs四元層へと禁制帯幅を
拡大したことにより、暗電流低減以上の効果が得られて
いることが分かる。即ち、禁制帯幅(Eg )とトンネル
暗電流(Idt)の関係は次式で与えられることから、
【0018】
【数1】
【0019】上記増倍層組成による暗電流低減効果は約
1/2程度と予想される。しかしながら、実験的に得ら
れた図1において、その低減効果は、増倍率M=10に
おいて2μAから60nAと1桁以上の改善効果を示し
ている。この理論以上の暗電流特性改善効果は、InG
aAsにわずかにAl組成を混入したことによる結晶品
質の向上が主因であり、最小禁制帯幅を構成するInG
aAlAs四元層内での欠陥あるいはレベルを介したト
ンネル電流が激減しているためである。
【0020】InGaAs層及びInGa0.3 Al0.2
As層のX線回折分析の結果を、図2(a)及び図2
(b)にそれぞれ示す。InGaAlAsの半値幅がI
nGaAsと比較して低減していることから、結晶品質
が改善されていることが分かる。
【0021】図3は、第2および第3の本発明の作用を
説明するための図で、光吸収・増倍分離型Stair−
case APDの電界緩和層として、以下の構造を適
用したときの暗電流特性比較である。(a)は前記超格
子APDで報告されているInGaAs層を電界緩和層
とした構造、また(b)は第2の本発明のInP電界緩
和層を適用した構造、(c)は第3の本発明の高濃度層
を低濃度層で挟んだ3層構造のInP電界緩和層を適用
した構造の測定結果である。(a)の暗電流特性が増倍
率Mの2から3乗に比例し、顕著なトンネル電流特性を
示したのに対し、(b)ではMの2乗に比例し明かな改
善効果が認められる。さらに、それらに対し、第3の本
発明の3層構造InP電界緩和層を適用した(c)にお
いては、暗電流はMに比例している。これは、過剰な暗
電流が抑制され、増倍層でのアバランシェブレークダウ
ンに支配された理想的な暗電流特性が得られたことを示
している。
【0022】この結果は、第2の本発明の光吸収層の禁
制帯幅より広い材料を電界緩和層とすることにより、こ
の領域におけるトンネル降伏が起こりにくくなったこ
と、また第3の本発明の電界緩和層を3層構造とするこ
とにより、高濃度層からのドーパントの固層拡散をその
外側に配置した低濃度層内でくい止め、禁制帯幅の狭い
光吸収層に高電界が印加されるのを防ぎ、トンネル暗電
流成分を低減したことに起因する。
【0023】
【実施例】本発明の実施例について、図面を用いて詳細
に説明する。
【0024】図4は、第1の本発明の一実施例のアバラ
ンシェ増倍型受光素子の断面図である。構造としては、
n型InP基板1上に、n型InPバッファ層2を0.
5μm、n+ 型InAlAs層12を0.5μm、n-
型のInAlAsからInGa0.3 Al0.2 Asまで組
成を傾斜させた層200オングストロームの12周期か
らなるアバランシェ増倍層13を0.24μm積層す
る。その後、p+ 型InGaAs電界緩和層14を20
00オングストローム、p- 型InGaAs光吸収層1
7を1.3μm、InPキャップ層18を0.2μm、
そしてInGaAsコンタクト層19を0.1μm順次
積層する。その後、ウェットエッチング法により40μ
mφのメサを形成し、パッシベーション膜8を1500
オングストローム蒸着した。n側電極9として、AuG
e/Niを1500オングストローム、TiPtAuを
500オングストローム堆積する。また、p側電極10
として、AuZnを1500オングストローム堆積する
ことにより、図4の素子構造を完成する。
【0025】上述した素子構造のもとで、作用に述べた
原理により暗電流が低減且つ構造倍特性が達成された。
具体的には、増倍率10を与える暗電流6μA、実効イ
オン化率比(α/β比)40、最大帯域が18GHz、
また量子効率70%の低雑音,高速応答特性を有するア
バランシェ増倍型半導体受光素子を実現した。
【0026】図5は、第2の本発明の一実施例のアバラ
ンシェ増倍型受光素子の断面図である。
【0027】構造としては、n型InP基板1上に、n
型InPバッファ層2を0.5μm、n+ 型InAlA
s層12を0.5μm、n- 型のInAlAsからIn
Ga0.3 Al0.2 Asまで組成を傾斜させた層200オ
ングストロームの12周期からなるアバランシェ増倍層
13を0.24μm積層する。その後、p+ 型InP電
界緩和層15を2000オングストローム、p- 型In
GaAs光吸収層17を1.3μm、InPキャップ層
18を0.2μm、そしてInGaAsコンタクト層1
9を0.1μm順次積層する。その後、ウェットエッチ
ング法により40μmφのメサを形成し、パッシベーシ
ョン膜8を1500オングストローム蒸着した。n側電
極9として、AuGe/Niを1500オングストロー
ム、TiPtAuを500オングストローム堆積する。
また、p側電極10として、AuZnを1500オング
ストローム堆積することにより、図5の素子構造を完成
する。
【0028】上述した素子構造のもとで、作用に述べた
原理により暗電流が低減且つ構造倍特性が達成された。
具体的には、増倍率10を与える暗電流1μA、実効イ
オン化率比(α/β比)40、最大帯域が18GHz、
また量子効率70%の低雑音,高速応答特性を有するア
バランシェ増倍型半導体受光素子を実現した。
【0029】図6は、第3の本発明の一実施例のアバラ
ンシェ増倍型受光素子の断面図である。
【0030】構造としては、n型InP基板1上に、n
型InPバッファ層2を0.5μm、n+ 型InAlA
s層12を0.5μm、n- 型のInAlAsからIn
Ga0.3 Al0.2 Asまで組成を傾斜させた層200オ
ングストロームの12周期からなるアバランシェ増倍層
13を0.24μm積層する。その後、n- 型InP5
00オングストローム/p+ 型InP850オングスト
ローム/p- 型InP300オングストロームの3層構
造からなる電界緩和層16、p- 型InGaAs光吸収
層17を1.3μm、InPキャップ層18を0.2μ
m、そしてInGaAsコンタクト層19を0.1μm
順次積層する。その後、ウェットエッチング法により4
0μmφのメサを形成し、パッシベーション膜8を15
00オングストローム蒸着した。n側電極9として、A
uGe/Niを1500オングストローム、TiPtA
uを500オングストローム堆積する。また、p側電極
10として、AuZnを1500オングストローム堆積
することにより、図6の素子構造を完成する。
【0031】上述した素子構造のもとで、作用に述べた
原理により暗電流が低減且つ構造倍特性が達成された。
具体的には、増倍率10を与える暗電流70μA、実効
イオン化率比(α/β比)40、最大帯域が18GH
z、また量子効率80%の低雑音,高速応答特性を有す
るアバランシェ増倍型半導体受光素子を実現した。
【0032】以上説明した本発明による素子構造は、具
体的には、MOVPE,MBE,ガスソースMBE等の
成長技術により、作製することができる。
【0033】
【発明の効果】第1の本発明による半導体受光素子は、
アバランシェ増倍半導体層にInAlAsからInGa
X Al(1-X) As(0.1<x<1)まで、組成が傾斜
した層の周期構造を適用することにより、従来提案され
ているStair−caseAPDに比べ、最小禁制帯
幅を拡大した効果に加えて、結晶品質改善効果を図り、
極めて小さい暗電流特性を具備する高感度低雑音特性を
実現できる。
【0034】第2の本発明による半導体受光素子は、光
吸収層,アバランシェ増倍半導体層,その間に形成され
た電界緩和層を持つ光吸収・増倍分離型構造で、電界緩
和層の禁制帯幅が光吸収層のそれより大きいことを特徴
とする。これより、電界緩和層でのトンネル降伏を防
ぎ、小さい暗電流特性を有する高感度低雑音特性を実現
できる。
【0035】第3の本発明による半導体受光素子は、光
吸収層,アバランシェ増倍半導体層,その間に形成され
た電界緩和層を持つ光吸収・増倍分離型構造で、電界緩
和層の禁制帯幅が光吸収層のそれよりも大きく、且つ、
高濃度層を低濃度層で挟む3層構造であることを特徴と
する。これより、電界緩和層でのトンネル降伏を防ぎ、
また光吸収層でのトンネル暗電流成分の低減及びアバラ
ンシェ増倍層での増倍抑圧防止を図っている。この結
果、Stair−case APDに実用的な光吸収・
増倍分離構造を具備させ、且つ、極暗電流特性を有する
高感度低雑音特性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の本発明の作用を説明するための暗電流特
性比較の図である。
【図2】第1の本発明の作用を説明するためにX線回折
の半値幅を比較した図である。
【図3】第2および第3の本発明に対する従来例を説明
するための図である。
【図4】第1の本発明の半導体受光素子の構造図であ
る。
【図5】第2の本発明の半導体受光素子の構造図であ
る。
【図6】第3の本発明の半導体受光素子の構造図であ
る。
【図7】従来例のAPDの構造図である。
【図8】従来例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 n型InP基板 2 n型InPバッファ層 3 n型InGaAs光吸収層 4 n型InP層(アバランシェ増倍層) 5 n型InPキャップ層 6 p+ 型領域 7 p型ガードリング領域 8 パッシベーション膜 9 n側オーミック電極 10 p側オーミック電極 11 入射光 12 n+ 型InAlAs層 13 n- 型InAlAsからInGa0.3 Al0.2
sまで組成を変化させた層の周期構造からなるアバラン
シェ増倍層 14 p+ 型InGaAs電界緩和層 15 p+ 型InP電界緩和層 16 n- 型InP/p+ 型InP/p- 型InP3層
構造電界緩和層 17 p- 型InGaAs光吸収層 18 p+ 型InPキャップ層 19 p+ 型InGaAsコンタクト層 20 n- 型InAlAs/InGaAs超格子増倍層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板面上に、光吸収層,アバランシ
    ェ増倍半導体層を備える半導体受光素子において、 前記アバランシェ増倍層がInAlAsからInGaX
    Al(1-X) As(0.1<x<1)四元層まで、組成が
    傾斜した層の周期構造から形成されていることを特徴と
    する半導体受光素子。
  2. 【請求項2】半導体基板面上に、光吸収層,アバランシ
    ェ増倍半導体層,前記光吸収層と前記アバランシェ増倍
    半導体層との間に電界緩和層を備える半導体受光素子に
    おいて、 前記電界緩和層の禁制帯幅が光吸収層の禁制帯幅より大
    きいことを特徴とする半導体受光素子。
  3. 【請求項3】前記電界緩和層が、高濃度層を低濃度層で
    挟む構造を有することを特徴とする請求項2記載の半導
    体受光素子。
JP5079960A 1993-04-07 1993-04-07 半導体受光素子 Expired - Lifetime JP2845081B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5079960A JP2845081B2 (ja) 1993-04-07 1993-04-07 半導体受光素子
US08/224,110 US5539221A (en) 1993-04-07 1994-04-07 Staircase avalanche photodiode

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5079960A JP2845081B2 (ja) 1993-04-07 1993-04-07 半導体受光素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06291359A true JPH06291359A (ja) 1994-10-18
JP2845081B2 JP2845081B2 (ja) 1999-01-13

Family

ID=13704880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5079960A Expired - Lifetime JP2845081B2 (ja) 1993-04-07 1993-04-07 半導体受光素子

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5539221A (ja)
JP (1) JP2845081B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5801872A (en) * 1995-02-09 1998-09-01 Nec Corporation Semiconductor optical modulation device
US6350998B1 (en) 1998-06-24 2002-02-26 Nec Corporation Ultraspeed low-voltage drive avalanche multiplication type semiconductor photodetector
JP2005539368A (ja) * 2002-02-01 2005-12-22 ピコメトリックス インコーポレイテッド プレーナ・アバランシェ・フォトダイオード
JP2012513110A (ja) * 2008-12-18 2012-06-07 アルカテル−ルーセント アバランシェ・フォトダイオード
CN114762131A (zh) * 2019-11-18 2022-07-15 日本电信电话株式会社 雪崩光电二极管

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2756420B1 (fr) * 1996-11-27 1999-02-12 France Telecom Photodiodes a avalanche
AU2002216611A1 (en) * 2000-09-29 2002-04-08 Board Of Regents, The University Of Texas System A theory of the charge multiplication process in avalanche photodiodes
KR100375829B1 (ko) 2000-12-19 2003-03-15 한국전자통신연구원 아발란치 광 검출기
JP4220688B2 (ja) * 2001-02-26 2009-02-04 日本オプネクスト株式会社 アバランシェホトダイオード
JP2003168818A (ja) * 2001-09-18 2003-06-13 Anritsu Corp 順メサ型アバランシェフォトダイオード及びその製造方法
US6720588B2 (en) * 2001-11-28 2004-04-13 Optonics, Inc. Avalanche photodiode for photon counting applications and method thereof
CN100474634C (zh) * 2002-02-01 2009-04-01 派克米瑞斯公司 改进的光电探测器
JP2005516414A (ja) * 2002-02-01 2005-06-02 ピコメトリックス インコーポレイテッド 充電制御アバランシェ・フォトダイオードおよびその製造方法
JP4234116B2 (ja) * 2005-06-27 2009-03-04 Nttエレクトロニクス株式会社 アバランシ・フォトダイオード
CA2669678C (en) * 2008-06-23 2016-01-12 Sunnybrook Health Sciences Centre Photodetector/imaging device with avalanche gain
JP4924617B2 (ja) * 2009-01-05 2012-04-25 ソニー株式会社 固体撮像素子、カメラ
KR101371401B1 (ko) * 2010-11-03 2014-03-10 한국전자통신연구원 애벌런치 광다이오드 및 그 형성방법
CN105637657B (zh) * 2013-08-28 2017-12-15 华为技术有限公司 雪崩光电二极管
US9748430B2 (en) 2015-06-18 2017-08-29 Board Of Regents, The University Of Texas System Staircase avalanche photodiode with a staircase multiplication region composed of an AIInAsSb alloy
US10381502B2 (en) * 2015-09-09 2019-08-13 Teledyne Scientific & Imaging, Llc Multicolor imaging device using avalanche photodiode
US10032950B2 (en) 2016-02-22 2018-07-24 University Of Virginia Patent Foundation AllnAsSb avalanche photodiode and related method thereof
CN110148648B (zh) * 2019-05-17 2021-05-11 东南大学 一种具有双掺杂Al组分渐变分离层的紫外探测器

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0210780A (ja) * 1988-06-28 1990-01-16 Nec Corp 半導体受光素子
JPH03248481A (ja) * 1990-02-26 1991-11-06 Nec Corp アバランシェ・フォトダイオード
JPH03259573A (ja) * 1990-03-09 1991-11-19 Fujitsu Ltd アバランシェ・フォトダイオード

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2583577B1 (fr) * 1985-06-18 1987-08-07 Thomson Csf Procede de realisation d'un dispositif photodetecteur semi-conducteur a avalanche et dispositif ainsi realise
JP2700492B2 (ja) * 1989-08-03 1998-01-21 日本電信電話株式会社 アバランシェフォトダイオード
JPH03201489A (ja) * 1989-12-28 1991-09-03 Fujitsu Ltd 半導体受光素子
JPH03231477A (ja) * 1990-02-06 1991-10-15 Fujitsu Ltd アバランシェフォトダイオード
JPH04125977A (ja) * 1990-09-17 1992-04-27 Nec Corp ヘテロ多重構造アバランシ・フォトダイオード

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0210780A (ja) * 1988-06-28 1990-01-16 Nec Corp 半導体受光素子
JPH03248481A (ja) * 1990-02-26 1991-11-06 Nec Corp アバランシェ・フォトダイオード
JPH03259573A (ja) * 1990-03-09 1991-11-19 Fujitsu Ltd アバランシェ・フォトダイオード

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5801872A (en) * 1995-02-09 1998-09-01 Nec Corporation Semiconductor optical modulation device
US6350998B1 (en) 1998-06-24 2002-02-26 Nec Corporation Ultraspeed low-voltage drive avalanche multiplication type semiconductor photodetector
JP2005539368A (ja) * 2002-02-01 2005-12-22 ピコメトリックス インコーポレイテッド プレーナ・アバランシェ・フォトダイオード
JP2012513110A (ja) * 2008-12-18 2012-06-07 アルカテル−ルーセント アバランシェ・フォトダイオード
CN114762131A (zh) * 2019-11-18 2022-07-15 日本电信电话株式会社 雪崩光电二极管

Also Published As

Publication number Publication date
US5539221A (en) 1996-07-23
JP2845081B2 (ja) 1999-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2845081B2 (ja) 半導体受光素子
US5552629A (en) Superlattice avalance photodiode
JP2601231B2 (ja) 超格子アバランシェフォトダイオード
CA2969509C (en) Avalanche photodiode
JP3156851B2 (ja) ヘテロ接合エネルギー傾斜構造
US5457327A (en) Avalanche photodiode with an improved multiplication layer
JP3287458B2 (ja) 超高速・低電圧駆動アバランシェ増倍型半導体受光素子
EP0497279B1 (en) Avalanche photodiode
US4694318A (en) Sawtooth photodetector
US6107652A (en) Metal-semiconductor-metal photodetector
JP2751846B2 (ja) 半導体受光素子
JP4058921B2 (ja) 半導体受光素子
Susa et al. Properties of GaAs/Al0. 53Ga0. 47As avalanche photodiode with superlattice fabricated by molecular beam epitaxy
JPH0656900B2 (ja) 半導体光素子
JPH02119274A (ja) アバランシェフォトダイオード
US4942436A (en) Superlattice avalanche photodetector
Nabet et al. Electron cloud effect on current injection across a Schottky contact
JP2978572B2 (ja) 半導体受光素子
JP2739824B2 (ja) 半導体受光素子
JP2000223736A (ja) 金属−半導体−金属型受光素子
JP2007149887A (ja) 半導体−金属−半導体(metal−semiconductor−metal:MSM)型受光素子
JP2669040B2 (ja) アバランシェ・フオトダイオード
JPH04372178A (ja) 半導体受光素子
JP2661548B2 (ja) 半導体受光素子
JP2754652B2 (ja) アバランシェ・フォトダイオード

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980526

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980929

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071030

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081030

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091030

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091030

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101030

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111030

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030

Year of fee payment: 15