JPH06282075A - 回路基板形成用露光装置 - Google Patents

回路基板形成用露光装置

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JPH06282075A
JPH06282075A JP5070578A JP7057893A JPH06282075A JP H06282075 A JPH06282075 A JP H06282075A JP 5070578 A JP5070578 A JP 5070578A JP 7057893 A JP7057893 A JP 7057893A JP H06282075 A JPH06282075 A JP H06282075A
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board forming
photomask
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Mitsuo Imai
光夫 今井
Shunichi Kobayashi
俊一 小林
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 紫外線透過層の傷や塵埃等の発生要因を少な
くし、実効露光エネルギーを向上させ、かつフォトマス
クと基板とを確実に密着させることのできる回路基板形
成用露光装置を提供する。 【構成】 基板の表裏面に、それぞれフォトマスク、透
明板がこの順に配されて回路基板形成ユニットが構成さ
れている。また、下部透明板には、基板を囲む溝および
開口溝が形成されている。回路基板形成用露光装置の焼
枠部Bは露光用開口部21を有した一対のフレーム22
a、22bで構成されており、前記回路基板形成ユニッ
トはこれらフレーム22a、22bに挟まれて装着され
る。また、上部フレーム22aには、内側パッキン2
3、外側パッキン24が、下部フレーム23bには、下
側パッキン25、突出壁26および排気孔27が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路基板を製造する際
に用いられる露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品の一つである回路基板は、近
年、多様化が進むとともに、多くの分野で利用されてい
る。この回路基板は種々の工程を経て製造されるが、そ
れらの工程の一つである露光工程は、配線パターンを描
画した高分子フィルム製、またはガラス製のフォトマス
クを介して基板上に塗布したフォトレジスト(感光層)
に紫外線を照射する工程である。したがって、露光工程
はフォトマスクの配線パターンを忠実に回路基板に転写
させるための重要な工程である。
【0003】一般に、露光方式には、フォトマスクを基
板と離して光源側に配置してパターンを基板上に投影さ
せるプロジェクション方式と、フォトマスクとフォトレ
ジスト、すなわち基板とを密着させてパターンを基板上
に転写させるコンタクト方式の2種類の方式があるが、
回路基板の露光に際しては広範囲の紫外線照射が可能な
コンタクト方式を用いるのが普通である。そして、この
コンタクト露光方式の場合、フォトマスクのパターンを
基板に鮮明に転写するためには、フォトマスクと基板と
の密着の度合いが重要なポイントとなる。
【0004】ここで、回路基板の一つの品種である両面
パターンを有するフレキシブルプリント配線板の露光工
程の場合を例にとって、その手順について説明する。ま
ず、基板、およびフォトマスクを露光装置に装着する前
の準備として、回路基板形成ユニットを作成する。この
回路基板形成ユニット1は、図4に示したように、基板
2の両面に、高分子フィルム製のフォトマスク3a、3
b、およびフォトツールと称されるアクリル板製の透明
板4a、4bがこの順に重ね合せられたものであり、下
部透明板4bに設置された位置合わせピン5が前記基板
2、2枚のフォトマスク3a、3b、上部透明板4aに
形成された基準孔6、6…に挿通されて相互の位置合わ
せがなされている。
【0005】つぎに、回路基板形成用露光装置について
図5および図6を用いて説明する。図5および図6は、
前記回路基板形成ユニット1を装着する部分、いわゆる
焼枠部Aの構造を示したものである。この焼枠部Aは、
フォトマスクと基板とを密着させるとともにこれらを支
持し、紫外線Sを照射させるための部分である。図5に
示したように、中央に露光用開口部7を有する2枚の額
縁状の金属製フレーム8a、8bの1辺がヒンジ(図示
せず)によって回動自在に連結されており、上部フレー
ム8aには可撓性を有する高分子フィルム9が、下部フ
レーム8bにはガラス板10が各フレーム8a、8bの
露光用開口部7、7を封止するように設置されている。
また、ガラス板10の上面には、その外周縁に沿ってゴ
ムチューブ製のパッキン11が配設されている。このパ
ッキン11の厚さは、回路基板形成ユニット1の厚さよ
りごくわずかだけ厚くなっている。さらに、前記露光用
開口部7にあたるガラス板10の角部の2箇所には排気
孔12、12が形成されており、これら排気孔12、1
2には真空排気ポンプ13が接続されている。
【0006】回路基板形成ユニット1を前記焼枠部Aに
設置するには、まず、回路基板形成ユニット1を前記ガ
ラス板10上に載置し、一対のフレーム8a、8bで挟
み込むようにする。図6は、回路基板形成ユニット1を
フレーム8a、8bの間に挟み込んだ状態を示すもので
あるが、このようにすると、上下を高分子フィルム9お
よびガラス板10に、周囲をパッキン11に囲まれて気
密状態になった空間部14が形成されるとともに、パッ
キン11の厚さは回路基板形成ユニット1の厚さよりご
くわずかに厚いだけなので、上部フレーム8aに設置さ
れた高分子フィルム9は回路基板形成ユニット1の上面
に非常に接近した状態になる。そして、前記空間部14
を真空排気ポンプ13によって排気する。空間部14が
負圧状態になると、空間部14の容積が小さくなる方向
に力が作用するので、可撓性を有する高分子フィルム9
が撓んで回路基板形成ユニット1に密着し、さらに真空
排気が進むと、高分子フィルム9が回路基板形成ユニッ
ト1を押圧するようになる。このようにして、回路基板
形成ユニット1内部のフォトマスク3a、3bと基板2
とが堅固に密着するのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
回路基板形成用露光装置においては、基板とフォトマス
クとを支持する部分が前記の構成になっているので、基
板に紫外線を照射する際には、紫外線Sは、露光装置上
部フレーム8aの高分子フィルム9、回路基板形成ユニ
ット1の透明板4a、そしてフォトマスク3aと3層を
透過して基板に到達することになる。露光工程において
は、紫外線が透過する層に傷が付いたり、塵埃が付着す
ると、これらによって紫外線が乱反射したり、遮蔽され
たりして基板に不良パターンが形成されてしまうことに
なるので、なるべくこれらの欠陥が発生する要因を除い
ておくことが大切なことである。その意味で、紫外線の
透過層が3層もある従来の構成では、傷の発生や塵埃の
付着の要因が多いため、配線パターンの不良率が高くな
るという問題があった。特に、前記高分子フィルム9は
露光装置に固定されたものであるので、一度高分子フィ
ルム9に傷が付くとこれを交換しない限り、この露光装
置で製造される全ての回路基板にこの傷の影響が及んで
しまうという問題が懸念されていた。
【0008】そのうえ、紫外線Sが高分子フィルム9や
透明板4a等を透過するときには、紫外線Sのエネルギ
ーの一部がこれら透過層によって吸収されてしまうの
で、3層を透過するうちに、露光に寄与する実効的な紫
外線のエネルギーが減衰してしまうという問題もあっ
た。
【0009】また、フォトマスクと基板とを堅固に密着
させるためには、基板2の位置にあたる高分子フィルム
9が広範囲にわたって回路基板形成ユニット1を所定の
圧力で押圧しなければならないので、そのためには真空
度をある程度以上に高める必要がある。したがって、何
らかの原因で真空度が低下した場合には、高分子フィル
ム9が回路基板形成ユニット1を広範囲にわたって均一
に押圧することができないため、フォトマスク3aと基
板2との密着性が悪くフォトマスクの配線パターンが基
板に鮮明に転写されない箇所ができる恐れがあった。
【0010】本発明は、前記の課題を解決するためにな
されたものであって、紫外線透過層における傷や塵埃等
の不良パターンを発生させる要因を少なくすることがで
きるとともに、露光に寄与する実効的な紫外線のエネル
ギーを高めることができ、かつフォトマスクと基板とを
広範囲にわたって均一に密着させることのできる回路基
板形成用露光装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の回路基板形成用露光装置は、基板
の表裏面に塗布した感光層に、フォトマスク、透明板を
この順に重ね合わせた回路基板形成ユニットを一対のフ
レームの間に挟んだ状態として前記感光層を露光する回
路基板形成用露光装置において、前記フレームには、前
記回路基板形成ユニットのフォトマスクの配された部分
に対応する位置に露光用開口部が形成されるとともに、
前記回路基板形成ユニットの周縁部両面に気密に当接す
る第1、第2の基板用シール突条と、前記回路基板形成
ユニットの周縁部から外方に離間した位置で両フレーム
間を気密にシールするフレーム用シール突条とが設けら
れ、かつこれらフレームの少なくとも一方には、前記各
シール突条の間に形成される空間部内を負圧排気する排
気孔が形成されていることを特徴とするものである。
【0012】また、請求項2記載の回路基板形成用露光
装置は、請求項1記載の回路基板形成用露光装置であっ
て、前記各透明板は、前記基板の外形より大型に形成さ
れ、これら透明板の少なくとも一方には、基板の外周縁
に沿ってこの基板を囲む溝と、この溝を前記空間部内に
開口させる連通部とが形成されていることを特徴とする
ものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の回路基板形成用露光装置による
と、回路基板形成ユニットを中に挟む一対のフレーム
に、回路基板形成ユニットの周縁部に当接する第1、第
2の基板用シール突条と、フレーム間を密封するフレー
ム用シール突条によって密閉状態の空間部が形成され、
この空間部内に前記回路基板形成ユニットの周縁部が突
出することになる。そして、その空間部内を負圧排気す
ると、回路基板形成ユニットの周縁部端面を通じて、回
路基板形成ユニットを構成する基板、フォトマスク、透
明板の各接合面間も負圧状態となる。一方、両フレーム
には露光用開口部が形成されているので、回路基板形成
ユニットの両方の外面は大気に開放され、両方の外面共
に大気圧を受けることになる。すなわち、回路基板形成
ユニットを構成する基板、フォトマスク、透明板の各接
合面間は負圧状態に、回路基板形成ユニットの両方の外
面は大気圧状態になるので、回路基板形成ユニットの両
方の外面が互いに内部方向に押圧し合うことによって、
回路基板形成ユニットの内部に挟まれた基板とフォトマ
スクとが密着することになる。
【0014】また、請求項2記載の回路基板形成用露光
装置は、透明板によりフォトマスクの周縁部が覆われた
状態となるが、透明板に形成した溝、および連通部によ
り前記周縁部が各シール突条に囲まれた空間部に連通状
態になるので、フォトマスクの周縁部を確実に負圧状態
とすることができる。
【0015】
【実施例】つぎに、本発明の一実施例を図1〜図3を参
照して説明する。まず、露光を行なう際には、以下説明
する回路基板形成ユニットを最初に作成しておき、この
回路基板形成ユニットを露光装置に装着するようにす
る。図3は、回路基板形成ユニットの構成を示したもの
であり、この回路基板形成ユニット15は、基板16の
両面に、高分子フィルム製のフォトマスク17a、17
b、およびフォトツールと称されるアクリル板製の透明
板18a、18bがこの順に重ね合せられたものであ
る。なお、各透明板18a、18bは基板16およびフ
ォトマスク17a、17bの外形よりも大型に作成され
ており、各透明板18a、18bの板厚に比べて、フォ
トマスク17a、17bおよび基板16の板厚はかなり
薄いので、これらを重ね合わせた際には透明板18a、
18bが適度に撓んで透明板18a、18bの周縁部で
は上下の透明板18a、18bが当接した状態になって
いる。
【0016】上部透明板18aはその上面および下面が
平面状の板材である。一方、下部透明板18bは、図3
に示したように、上面に基板16およびフォトマスク1
7a、17bを載置した状態でこれら基板16およびフ
ォトマスク17a、17bの外周縁に沿ってこれらを囲
むように溝19が形成されているとともに、一辺の中央
部に前記溝19から下部透明板18bの端面に向けて溝
より外方の壁部を貫通するように開口溝(連通部)20
が形成されている。
【0017】図1および図2は、前記回路基板形成ユニ
ットを装着する露光装置の焼枠部の構造を示したもので
ある。この焼枠部Bは、フォトマスクと基板とを密着さ
せるとともにこれらを支持し、紫外線Sを照射させるた
めの部分である。図1に示したように、焼枠部Bは、中
央に露光用開口部21を有する2枚の額縁状のアルミニ
ウム製フレーム22a、22bの1辺がヒンジ(図示せ
ず)によって回動自在に連結されたものである。
【0018】上部フレーム22aの下面側には、露光用
開口部21側の周縁と、外周側の周縁に沿ってそれぞれ
気密性に優れた天然ゴム製の内側パッキン23(第1の
基板用シール突条)、および外側パッキン24(フレー
ム用シール突条)が設置されている。また、下部フレー
ム22bの上面側には、前記上部フレーム22aの内側
パッキン23と回路基板形成ユニット15を挟んで対向
する位置に下側パッキン25(第2の基板用シール突
条)が配設されており、最外周部には突出壁26(フレ
ーム用シール突条)が形成されている。これらパッキン
23、24、25および突出壁26の設置位置は、回路
基板形成ユニット15を装着した状態において、内側パ
ッキン23と下側パッキン25は回路基板形成ユニット
15の周縁部に互いに対向して当接するように、外側パ
ッキン24と突出壁26は回路基板形成ユニット15の
外方で互いに当接するように配置されている。さらに、
下部フレーム22bの一辺の中央部にあたる下側パッキ
ン25と突出壁26の間には、フレームの厚さ方向に貫
通する1個の排気孔27が形成され、この排気孔27は
真空排気ポンプ28と接続されている。
【0019】前記回路基板形成ユニット15を露光装置
に装着するには、回路基板形成ユニット15を、下部透
明板18bの開口溝20のある辺が下部フレーム22b
の排気孔27のある辺に位置するように下部フレーム2
2bの下側パッキン25上に載置し、上下のフレーム2
2a、22bで挟み込むようにする。図2は、回路基板
形成ユニット15をフレーム22a、22bの間に挟み
込んだ状態を示すものであるが、この状態において、上
下のフレーム22a、22bおよび各パッキン23、2
4、25、突出壁26によって密閉された空間部29が
形成されることになる。そして、この空間部29に開口
した排気孔27から真空排気を行なうと、この空間部2
9が10Torr以下の負圧状態になるとともに、回路
基板形成ユニット15の下部透明板18bに設けられた
開口溝20を通じて、フォトマスク17a、17bと基
板16とを囲む溝19、さらには上下の透明板18a、
18bの対向面間が負圧状態になるのである。
【0020】一方、上下のフレーム22a、22bは露
光用開口部21、21を有しているので、上下の透明板
18a、18bの各外面は大気に開放され、両方の外面
共に大気圧を受けている。すなわち、上下の透明板18
a、18bの対向面間が負圧状態に、上下の透明板18
a、18bの各外面が大気圧状態になるので、上下の透
明板18a、18bが互いに内部方向に押圧し合うよう
に作用して、上下の透明板18a、18bに挟まれた基
板16と各フォトマスク17a、17bとが密着するこ
とになるのである。
【0021】本実施例の露光装置によれば、回路基板形
成ユニット15の周縁部のみで上下の透明板18a、1
8bの対向面間を負圧状態にするための密閉された空間
部29が形成されるので、透明板18a、18bの中央
部は密閉される必要がなくなり、大気に開放されてもよ
いことになる。逆にいえば、対向面間が負圧状態となっ
た透明板18a、18b同士が密着するためには、上下
の透明板18a、18bの各外面を大気圧状態にしてお
く必要がある。したがって、上下のフレーム22a、2
2bの露光用開口部21、21に、従来の露光装置の場
合における高分子フィルムのような固定透過層を配する
必要はなくなり、紫外線Sの透過層を1層減らして透明
板18aとフォトマスク17aの2層にすることができ
る。
【0022】この結果、紫外線の透過層における傷や塵
埃の発生要因が減るので、これらの要因による配線パタ
ーンの不良率を低減することができる。特に、露光装置
に設置したままとなる固定透過層を省略でき、紫外線の
透過層が各基板を露光する毎に随時交換できる透明板と
フォトマスクのみになるので、前記不良率低減の効果は
さらに大きくなる。
【0023】また、紫外線のエネルギーのうち、透過層
によって吸収される部分が1層分減るので、露光に寄与
する実効的なエネルギーを上げることができ、これによ
って、露光時間を短縮することができる。
【0024】また、本実施例の露光装置においては、回
路基板形成ユニット15の周縁部に沿って形成される空
間部29のみを真空排気する構成であり、従来の露光装
置のような上下のフレームとパッキンに囲まれた透明板
が配置される全空間を真空排気する場合に比べて、真空
排気すべき空間部が狭くなる。さらに、下部透明板18
bの開口溝20の位置と下部フレーム22bの排気孔2
7の位置が近いので、排気力が上下の透明板18a、1
8bの対向面間に容易に到達する。したがって、上下の
透明板18a、18bの対向面間を短い真空排気時間で
高い負圧状態とすることができる。すなわち、短い真空
排気時間で基板16とフォトマスク17a、17bとの
高い密着度を得ることができる。
【0025】また、下部透明板18bが、基板16およ
びフォトマスク17a、17bを置いた状態でこれらの
外周縁に沿ってこれらを囲む溝19、および開口溝20
が形成された構成となっているので、前記空間部29を
真空排気した時に、開口溝20、および溝19を通じて
上下の透明板18a、18bの対向面間が基板16およ
びフォトマスク17a、17bの全ての外周縁部から中
央部に向けて確実に負圧状態になっていく。したがっ
て、基板16とフォトマスク17a、17bを全面にわ
たって均一に密着することができる。
【0026】なお、本実施例においては、回路基板形成
ユニット15の周縁部で密閉された空間部29を形成す
る各シール突条を3個のゴム製パッキン23、24、2
5と1個の突出壁26で構成したが、気密状態で互いに
当接することができるものであれば、これ以外のものを
用いて種々の組合せによって構成してもよい。また、前
記空間部29を真空排気するために、下部フレーム22
bの一辺の中央部に1個の排気孔27を設けたが、排気
孔の数や位置はこれ以外であってもよい。さらに、上下
の透明板18a、18bの対向面間を真空排気するため
に、下部透明板18bに、基板16およびフォトマスク
17a、17bの外周縁に沿ってこれらを囲む溝19
と、開口溝20とを形成したが、前記空間部29に開口
して透明板18a、18bの対向面間を確実に真空排気
できるものであれば、これら溝の数や形状、位置につい
ては別の構成であってもよいし、もちろん上部透明板側
を利用してもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明の回路基板形成用露光装置は、各
シール突条によって密閉された空間部内に回路基板形成
ユニットの周縁部が突出するとともに、露光用開口部に
より回路基板形成ユニットの両方の外面には大気圧が作
用するので、回路基板形成ユニットの両方の外面が互い
に内部方向に押圧し合うことによって、回路基板形成ユ
ニットの内部に挟まれた基板とフォトマスクとを密着さ
せることができる。したがって、従来の露光装置の場合
における高分子フィルムのような層を配する必要はな
く、紫外線の透過層を1層減らすことができ、この結
果、紫外線の透過層における傷や塵埃の発生要因が減る
ので、これらの要因による配線パターンの不良率を低減
させることができる。
【0028】また、紫外線のエネルギーのうち、透過層
によって吸収される分が1層分減るので、露光に寄与す
る実効的なエネルギーを上げることができ、これによっ
て、露光時間を短縮することができる。
【0029】また、シール突条によって回路基板形成ユ
ニットの周縁部のみを囲むように密閉するので、真空排
気すべき空間部が狭くなるとともに、回路基板形成ユニ
ットに露光用開口部を介して直接大気圧を作用させてい
るので、従来のように密着力が高分子フィルムの特性に
係わるというようなことがなく、回路基板形成ユニッ
ト、すなわち基板とフォトマスクとを常時安定して密着
させることができる。
【0030】さらに、透明板の基板を囲む溝、およびこ
の溝を前記空間部に開口させる連通部によって、基板の
外周縁部が確実に負圧状態となる。したがって、上下の
透明板の対向面間が基板の全ての外周縁部から中央部に
向けて確実に負圧状態になっていくので、この回路基板
形成用露光装置は、基板とフォトマスクを全面にわたっ
て均一に密着させて、フォトマスクの配線パターンを基
板に鮮明に転写させるという効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回路基板形成用露光装置の一実施例
を示す斜視図である。
【図2】 同実施例の装置に回路基板形成ユニットを装
着した状態における図1のC−C線に沿う断面図であ
る。
【図3】 本発明の回路基板形成ユニットの一実施例を
示す斜視図である。
【図4】 回路基板形成ユニットの構成を示す側面図で
ある。
【図5】 従来の回路基板形成用露光装置の一例を示す
斜視図である。
【図6】 同例の装置に回路基板形成ユニットを装着し
た状態における図5のD−D線に沿う断面図である。
【符号の説明】
15…回路基板形成ユニット、16…基板、17a、1
7b…フォトマスク、18a…上部透明板、18b…下
部透明板、19…溝、20…開口溝(連通部)、21…
露光用開口部、22a…上部フレーム、22b…下部フ
レーム、23…内側パッキン(第1の基板用シール突
条)、24…外側パッキン(フレーム用シール突条)、
25…下側パッキン(第2の基板用シール突条)、26
…突出壁(フレーム用シール突条)、27…排気孔、2
9…空間部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(16)の表裏面に形成した感光層
    に、フォトマスク(17a、17b)、透明板(18
    a、18b)をこの順に重ね合わせた回路基板形成ユニ
    ット(15)を一対のフレーム(22a、22b)の間
    に挟んだ状態として前記感光層を露光する回路基板形成
    用露光装置において、前記フレームには、前記回路基板
    形成ユニットのフォトマスクの配された部分に対応する
    位置に露光用開口部(21)が形成されるとともに、前
    記回路基板形成ユニットの周縁部両面に気密に当接する
    第1、第2の基板用シール突条(23、25)と、前記
    回路基板形成ユニットの周縁部から外方に離間した位置
    で両フレーム間を気密に密封するフレーム用シール突条
    (24、26)とが設けられ、かつこれらフレームの少
    なくとも一方には、前記各シール突条の間に形成される
    空間部(29)内を負圧排気する排気孔(27)が形成
    されていることを特徴とする回路基板形成用露光装置。
  2. 【請求項2】 前記各透明板は(18a、18b)、前
    記基板(16)の外形より大型に形成され、これら透明
    板の少なくとも一方には、基板の外周縁に沿ってこの基
    板を囲む溝(19)と、この溝を前記空間部(29)内
    に開口させる連通部(20)とが形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の回路基板形成用露光装置。
JP07057893A 1993-03-29 1993-03-29 回路基板形成用露光装置 Expired - Fee Related JP3330997B2 (ja)

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