JPH06333808A - 薄膜フィルム圧着装置及び圧着方法 - Google Patents
薄膜フィルム圧着装置及び圧着方法Info
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- JPH06333808A JPH06333808A JP5116985A JP11698593A JPH06333808A JP H06333808 A JPH06333808 A JP H06333808A JP 5116985 A JP5116985 A JP 5116985A JP 11698593 A JP11698593 A JP 11698593A JP H06333808 A JPH06333808 A JP H06333808A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、ベースフィルム上に薄膜を積層し
た薄膜フィルムを基板に圧着し薄膜を転写する時、基板
と薄膜フィルムとの間に気泡混入がなく、構造や動作が
簡単で安価な装置で、短い処理時間で行うことを目的と
する。 【構成】 対置する一対の圧着台の一方に基板を、もう
一方の台に薄膜フィルムとその周囲を少なくとも高さが
薄膜フィルム接着面より高くたシール部材で閉じて囲
い、そのシール部材の内側を真空又は減圧する手段を具
備した装置において、シール部材又はシール部材と基板
を圧着台で挟み、かつ薄膜フィルム接着面と基板表面は
接触しない程度に圧着台を近接させた状態で、シール部
材で囲んだ閉領域を真空又は減圧した後、圧着台に圧力
をかけてシール部材を弾性変形させて薄膜フィルムを基
板に圧着させる。
た薄膜フィルムを基板に圧着し薄膜を転写する時、基板
と薄膜フィルムとの間に気泡混入がなく、構造や動作が
簡単で安価な装置で、短い処理時間で行うことを目的と
する。 【構成】 対置する一対の圧着台の一方に基板を、もう
一方の台に薄膜フィルムとその周囲を少なくとも高さが
薄膜フィルム接着面より高くたシール部材で閉じて囲
い、そのシール部材の内側を真空又は減圧する手段を具
備した装置において、シール部材又はシール部材と基板
を圧着台で挟み、かつ薄膜フィルム接着面と基板表面は
接触しない程度に圧着台を近接させた状態で、シール部
材で囲んだ閉領域を真空又は減圧した後、圧着台に圧力
をかけてシール部材を弾性変形させて薄膜フィルムを基
板に圧着させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜フィルムを基板に
圧着する技術に係り、特にフラットパネルディプレイ基
板、半導体集積回路基板、プリント回路基板等に感光性
レジスト薄膜フィルムを圧着する技術に関する。
圧着する技術に係り、特にフラットパネルディプレイ基
板、半導体集積回路基板、プリント回路基板等に感光性
レジスト薄膜フィルムを圧着する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の薄膜フィルム圧着装置は、特開平
1−244467号公報に記載されているように、真空
又は減圧状態の上箱と下箱からなる真空室、又は搬入出
口を設けた真空室内に基板と圧着装置を配置した構造と
なっており、先ず基板及び薄膜フィルムを真空室内に設
置し真空室を密閉し真空又は減圧状態した後に別の動作
手段で圧着装置を動作させる。
1−244467号公報に記載されているように、真空
又は減圧状態の上箱と下箱からなる真空室、又は搬入出
口を設けた真空室内に基板と圧着装置を配置した構造と
なっており、先ず基板及び薄膜フィルムを真空室内に設
置し真空室を密閉し真空又は減圧状態した後に別の動作
手段で圧着装置を動作させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような薄膜フィルム圧着装置では、圧着装置を真空室内
に設置するためどうしても真空室が大型になり、又真空
室への基板及び薄膜フィルムの出し入れに於いて蓋の開
閉動作が必要となる等、装置が大型で構造や動作が複雑
になるという欠点がある。また、基板の一部分にのみ薄
膜フィルムを圧着したい場合にも、基板全体を真空室内
に設置し真空室全体を真空又は減圧状態に真空ポンプで
引くので、真空又は減圧時間がかかり、処理時間が長く
なるという欠点がある。
ような薄膜フィルム圧着装置では、圧着装置を真空室内
に設置するためどうしても真空室が大型になり、又真空
室への基板及び薄膜フィルムの出し入れに於いて蓋の開
閉動作が必要となる等、装置が大型で構造や動作が複雑
になるという欠点がある。また、基板の一部分にのみ薄
膜フィルムを圧着したい場合にも、基板全体を真空室内
に設置し真空室全体を真空又は減圧状態に真空ポンプで
引くので、真空又は減圧時間がかかり、処理時間が長く
なるという欠点がある。
【0004】このような欠点を改善し、本発明の第1の
目的は装置構造や動作が簡単で安価な薄膜フィルム圧着
装置を提供すること、第2の目的は処理時間の短い薄膜
フィルム圧着方法を提供することである。
目的は装置構造や動作が簡単で安価な薄膜フィルム圧着
装置を提供すること、第2の目的は処理時間の短い薄膜
フィルム圧着方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
対置する一対の圧着台の一方に基板を、もう一方の台に
薄膜フィルムとその周囲を少なくとも高さが薄膜フィル
ム接着面より高くたシール部材で閉じて囲い、そのシー
ル部材の内側を真空又は減圧する手段を具備した装置に
おいて達成された。
対置する一対の圧着台の一方に基板を、もう一方の台に
薄膜フィルムとその周囲を少なくとも高さが薄膜フィル
ム接着面より高くたシール部材で閉じて囲い、そのシー
ル部材の内側を真空又は減圧する手段を具備した装置に
おいて達成された。
【0006】本発明の第2の目的は、シール部材又はシ
ール部材と基板を圧着台で挟み且つ薄膜フィルム接着面
と基板表面は接触しない程度に圧着台を近接させた状態
で、シール部材で囲んだ領域を真空又は減圧した後、圧
着台に圧力をかけてシール部材を弾性変形させて薄膜フ
ィルムを基板に圧着させることにより達成された。
ール部材と基板を圧着台で挟み且つ薄膜フィルム接着面
と基板表面は接触しない程度に圧着台を近接させた状態
で、シール部材で囲んだ領域を真空又は減圧した後、圧
着台に圧力をかけてシール部材を弾性変形させて薄膜フ
ィルムを基板に圧着させることにより達成された。
【0007】
【作用】本発明の薄膜フィルム圧着装置では、真空室を
圧着装置とは別に具備する必要がなく、即ち真空室への
基板や薄膜フィルムの搬入出に伴う蓋の開閉機構や開閉
動作の必要がなくなるので、装置構造や動作が簡単で安
価な薄膜フィルム圧着装置が可能となる。
圧着装置とは別に具備する必要がなく、即ち真空室への
基板や薄膜フィルムの搬入出に伴う蓋の開閉機構や開閉
動作の必要がなくなるので、装置構造や動作が簡単で安
価な薄膜フィルム圧着装置が可能となる。
【0008】また、本発明の薄膜フィルム圧着方法で
は、薄膜フィルム圧着必要部分に真空又は減圧する空間
を最小限に限定出来るので、素早く真空又は減圧するこ
とが可能となる。
は、薄膜フィルム圧着必要部分に真空又は減圧する空間
を最小限に限定出来るので、素早く真空又は減圧するこ
とが可能となる。
【0009】
【実施例】実施例1 図1は、本発明の実施例1を説明するための、カラー液
晶ディスプレイに使用するカラーフィルターの作成工程
で用いる、ガラス基板への着色レジスト薄膜フィルムの
圧着装置及び方法の装置断面図である。
晶ディスプレイに使用するカラーフィルターの作成工程
で用いる、ガラス基板への着色レジスト薄膜フィルムの
圧着装置及び方法の装置断面図である。
【0010】図1(1)に示すように、上下一対の圧着
台の下台4は、荷重が基板2全体に均等にかかるように
0.3〜5.0mmの厚さのゴムシート6を敷き、その下
からヒーター7により40〜150℃の一定温度に加熱
するようになっている。0.5〜2.0mmの厚さのガラ
ス基板2をそのゴムシート6上にレジスト薄膜被転写面
を上面にして設置する。上台3は、下台4同様に荷重が
基板2全体に均等にかかるようにゴムシート6を敷き、
その下からヒーター7により下台4と同じ温度に加熱す
るようになっている。そのゴムシート6面上にガラス基
板2と同じ又は小い面積の図4で説明する着色レジスト
薄膜フィルム1を薄膜接着面を下にして保持する。その
周囲−ガラス基板2より大きめの領域をゴム等の弾性体
シール部材5で閉じて囲い、外れないように上台に接着
又は溝にはめる等する。シール部材5の厚さは上台3及
び下台4のゴムシート6の厚さと設置する着色レジスト
薄膜フィルム1及びガラス基板2の厚さを加えた量より
厚くし、シール部材5を上下の圧着台で挟んだときにガ
ラス基板2表面と薄膜フィルム1表面が接触しない程度
に厚くしておく。シール部材5の内側領域に排気穴8が
あり、真空ポンプにより真空又は減圧できるようになっ
ている。
台の下台4は、荷重が基板2全体に均等にかかるように
0.3〜5.0mmの厚さのゴムシート6を敷き、その下
からヒーター7により40〜150℃の一定温度に加熱
するようになっている。0.5〜2.0mmの厚さのガラ
ス基板2をそのゴムシート6上にレジスト薄膜被転写面
を上面にして設置する。上台3は、下台4同様に荷重が
基板2全体に均等にかかるようにゴムシート6を敷き、
その下からヒーター7により下台4と同じ温度に加熱す
るようになっている。そのゴムシート6面上にガラス基
板2と同じ又は小い面積の図4で説明する着色レジスト
薄膜フィルム1を薄膜接着面を下にして保持する。その
周囲−ガラス基板2より大きめの領域をゴム等の弾性体
シール部材5で閉じて囲い、外れないように上台に接着
又は溝にはめる等する。シール部材5の厚さは上台3及
び下台4のゴムシート6の厚さと設置する着色レジスト
薄膜フィルム1及びガラス基板2の厚さを加えた量より
厚くし、シール部材5を上下の圧着台で挟んだときにガ
ラス基板2表面と薄膜フィルム1表面が接触しない程度
に厚くしておく。シール部材5の内側領域に排気穴8が
あり、真空ポンプにより真空又は減圧できるようになっ
ている。
【0011】薄膜フィルム1とガラス基板2を設置した
後、図1(2)に示すように、シール部材5を圧着台で
挟み、かつ薄膜フィルム1の接着面と基板2の表面は接
触しない程度に圧着台を近接させた状態で、シール部材
5で囲んだ閉領域を真空ポンプにより約20Torr以
下に真空又は減圧する。この時、薄膜フィルム1及びガ
ラス基板2は、ヒーター7により所定の温度まで加熱さ
れている。
後、図1(2)に示すように、シール部材5を圧着台で
挟み、かつ薄膜フィルム1の接着面と基板2の表面は接
触しない程度に圧着台を近接させた状態で、シール部材
5で囲んだ閉領域を真空ポンプにより約20Torr以
下に真空又は減圧する。この時、薄膜フィルム1及びガ
ラス基板2は、ヒーター7により所定の温度まで加熱さ
れている。
【0012】次に図1(3)に示すように、圧着台に圧
力をかけてシール部材5を弾性変形させて薄膜フィルム
1とガラス基板2を1.0〜20kg/cm2 の圧力で加熱
圧着する。
力をかけてシール部材5を弾性変形させて薄膜フィルム
1とガラス基板2を1.0〜20kg/cm2 の圧力で加熱
圧着する。
【0013】以上の説明において、圧着台の上台下台、
基板2と薄膜フィルム1の上下、シール部材5の上下、
排気穴8の上下は逆でもよい。また、薄膜フィルム1
は、帯状ベースフィルム上の圧着部分に薄膜が積層さ
れ、そのベースフィルムをシール部材5で挟む構造でも
よい。
基板2と薄膜フィルム1の上下、シール部材5の上下、
排気穴8の上下は逆でもよい。また、薄膜フィルム1
は、帯状ベースフィルム上の圧着部分に薄膜が積層さ
れ、そのベースフィルムをシール部材5で挟む構造でも
よい。
【0014】図3は、実施例1に用いたカラーフィルタ
ーの作成工程の説明図である。図3(1)に示すよう
に、洗浄されたガラス基板11に第1色目の着色レジス
ト薄膜フィルム1を熱圧着してベースフィルム13を剥
離し、1〜3μmの厚さのレジスト薄膜12を基板11
上に転写する。次に画素パターンマスク14を介してを
露光しパターンを焼き付ける。現像により非露光部分を
溶解し取り去り第1色目の画素15のパターンを形成す
る。
ーの作成工程の説明図である。図3(1)に示すよう
に、洗浄されたガラス基板11に第1色目の着色レジス
ト薄膜フィルム1を熱圧着してベースフィルム13を剥
離し、1〜3μmの厚さのレジスト薄膜12を基板11
上に転写する。次に画素パターンマスク14を介してを
露光しパターンを焼き付ける。現像により非露光部分を
溶解し取り去り第1色目の画素15のパターンを形成す
る。
【0015】次に図3(2)に示すように、第1色目の
画素パターンを形成した基板の上に第2色目のレジスト
薄膜フィルムを画素15の隙間に気泡なく熱圧着してベ
ースフィルム13を剥離し、レジスト薄膜12を基板1
1上に転写する。位置決めした第2色目の画素パターン
マスク14を介して露光しパターンを焼き付ける。現像
により非露光部分を溶解し取り去り第2色目の画素15
のパターンを形成する。
画素パターンを形成した基板の上に第2色目のレジスト
薄膜フィルムを画素15の隙間に気泡なく熱圧着してベ
ースフィルム13を剥離し、レジスト薄膜12を基板1
1上に転写する。位置決めした第2色目の画素パターン
マスク14を介して露光しパターンを焼き付ける。現像
により非露光部分を溶解し取り去り第2色目の画素15
のパターンを形成する。
【0016】次に図3(3)に示すように、第1、2色
目の画素パターンを形成した基板の上に第3色目のレジ
スト薄膜フィルム1を画素15の隙間に気泡なく熱圧着
してベースフィルム13を剥離し、レジスト薄膜12を
基板上に転写する。位置決めした第3色目の画素パター
ンマスク14を介してを露光しパターンを焼き付ける。
現像により非露光部分を溶解し取り去り第3色目の画素
パターンを形成する。
目の画素パターンを形成した基板の上に第3色目のレジ
スト薄膜フィルム1を画素15の隙間に気泡なく熱圧着
してベースフィルム13を剥離し、レジスト薄膜12を
基板上に転写する。位置決めした第3色目の画素パター
ンマスク14を介してを露光しパターンを焼き付ける。
現像により非露光部分を溶解し取り去り第3色目の画素
パターンを形成する。
【0017】最後に図3(4)に示すように、第1、
2、3色目の画素パターンを形成した基板の上に第4色
目のレジスト薄膜フィルム1を画素15の隙間に気泡な
く熱圧着してベースフィルム13を剥離し、レジスト薄
膜12を基板上に転写する。位置決めした第4色目のブ
ラックマトリクスパターンマスク14を介してを露光し
パターンを焼き付ける。現像により非露光部分を溶解し
取り去り第4色目のブラックマトリクスパターン16を
形成し、カラーフィルターが作成される。
2、3色目の画素パターンを形成した基板の上に第4色
目のレジスト薄膜フィルム1を画素15の隙間に気泡な
く熱圧着してベースフィルム13を剥離し、レジスト薄
膜12を基板上に転写する。位置決めした第4色目のブ
ラックマトリクスパターンマスク14を介してを露光し
パターンを焼き付ける。現像により非露光部分を溶解し
取り去り第4色目のブラックマトリクスパターン16を
形成し、カラーフィルターが作成される。
【0018】以上説明したように、第2色目以降は、先
に画素が形成されている基板の画素の隙間に気泡を混入
させないようにレジスト薄膜を密着させなければならな
い。本発明では、真空又は減圧下で加熱圧着することよ
り図4で説明する中間層17及び感光性レジスト層18
が軟化して、画素の隙間に侵入していくので気泡の混入
なくレジスト薄膜12を密着させる事ができる。
に画素が形成されている基板の画素の隙間に気泡を混入
させないようにレジスト薄膜を密着させなければならな
い。本発明では、真空又は減圧下で加熱圧着することよ
り図4で説明する中間層17及び感光性レジスト層18
が軟化して、画素の隙間に侵入していくので気泡の混入
なくレジスト薄膜12を密着させる事ができる。
【0019】図4は、実施例1で使用される着色レジス
ト薄膜フィルム1の一例の断面図である。ベースフィル
ム13の上に薄膜12が設けられ、さらに薄膜12は感
光性レジスト層18を保護するための中間層17と感光
性レジスト層18で構成されている。ベースフィルム1
3としては、一般にポリエチレンテレフタレート、ポリ
プレピレンその他のポリマーから作られたフィルム(一
般に10〜200μmの厚さを有する)が使用できる。
中間層17としては、例えば、ポリビニルアルコールな
どの層であり、一般に10〜50μmの層厚を有する。
感光性レジスト層18は、光重合性レジストで形成され
たものであり、一般に1〜3μmの層厚を有するもので
ある。この光重合性レジストとしては特に限定されず、
どのような材料であってもよい。
ト薄膜フィルム1の一例の断面図である。ベースフィル
ム13の上に薄膜12が設けられ、さらに薄膜12は感
光性レジスト層18を保護するための中間層17と感光
性レジスト層18で構成されている。ベースフィルム1
3としては、一般にポリエチレンテレフタレート、ポリ
プレピレンその他のポリマーから作られたフィルム(一
般に10〜200μmの厚さを有する)が使用できる。
中間層17としては、例えば、ポリビニルアルコールな
どの層であり、一般に10〜50μmの層厚を有する。
感光性レジスト層18は、光重合性レジストで形成され
たものであり、一般に1〜3μmの層厚を有するもので
ある。この光重合性レジストとしては特に限定されず、
どのような材料であってもよい。
【0020】着色レジスト薄膜フィルム1を基板に圧着
した後ベースフィルム13を剥離して感光性レジスト層
18を基板に転写する場合、中間層17をベースフィル
ム13側に密着した状態で同時に剥離してもよいし、ベ
ースフィルム13のみを剥離して感光性レジスト薄膜1
8上に残してもよい。中間層17を感光性レジスト薄膜
18上に残す場合は、露光後の現像で中間層17が全て
現像液に溶解しパターン形成した感光性レジスト層18
のみ残る。本発明の実施例1ではベースフィルム13剥
離時に中間層17を感光性レジスト層18側に残し、実
施例2ではベースフィルム13剥離時に中間層17を同
時に剥離する。
した後ベースフィルム13を剥離して感光性レジスト層
18を基板に転写する場合、中間層17をベースフィル
ム13側に密着した状態で同時に剥離してもよいし、ベ
ースフィルム13のみを剥離して感光性レジスト薄膜1
8上に残してもよい。中間層17を感光性レジスト薄膜
18上に残す場合は、露光後の現像で中間層17が全て
現像液に溶解しパターン形成した感光性レジスト層18
のみ残る。本発明の実施例1ではベースフィルム13剥
離時に中間層17を感光性レジスト層18側に残し、実
施例2ではベースフィルム13剥離時に中間層17を同
時に剥離する。
【0021】実施例2 図2は、本発明の実施例2を説明するための、カラーフ
ィルターの白抜け欠陥修正工程で用いる、カラーフィル
ター基板への着色レジスト薄膜フィルムを圧着装置及び
方法の装置断面図である。
ィルターの白抜け欠陥修正工程で用いる、カラーフィル
ター基板への着色レジスト薄膜フィルムを圧着装置及び
方法の装置断面図である。
【0022】図2(1)に示すように、上下一対の圧着
台の下台4に、カラーフィルター基板9をレジスト膜面
を上面にして設置し、下からヒーター7により50〜1
50℃の一定温度に加熱する。上台3は、荷重が薄膜フ
ィルム1全体に均等にかかるように薄膜フィルム1より
大きめの面積のゴムシート6を敷き、その下からヒータ
ー7により下台4と同じ温度に加熱するようになってお
り、そのゴムシート6面上に少なくとも白抜け欠陥より
大きめの面積の図4で説明した着色レジスト薄膜フィル
ム1を薄膜接着面を下にして保持する。その周囲−薄膜
フィルム1を載せたゴムシート6より大きめの領域をゴ
ム等の弾性体シール部材5で閉じて囲い、はずれないよ
うに上台に接着又は溝にはめる等する。シール部材5の
厚さは上台3のゴムシート6の厚さと設置する薄膜フィ
ルム1厚さを加えた量より厚くし、シール部材5とカラ
ーフィルター基板9を上下の圧着台で挟んだときにカラ
ーフィルター基板9表面と薄膜フィルム1表面が接触し
ない程度に厚くしておく。上台3のシール部材5の内側
領域に排気穴があり、真空ポンプにより真空又は減圧で
きるようになっている。
台の下台4に、カラーフィルター基板9をレジスト膜面
を上面にして設置し、下からヒーター7により50〜1
50℃の一定温度に加熱する。上台3は、荷重が薄膜フ
ィルム1全体に均等にかかるように薄膜フィルム1より
大きめの面積のゴムシート6を敷き、その下からヒータ
ー7により下台4と同じ温度に加熱するようになってお
り、そのゴムシート6面上に少なくとも白抜け欠陥より
大きめの面積の図4で説明した着色レジスト薄膜フィル
ム1を薄膜接着面を下にして保持する。その周囲−薄膜
フィルム1を載せたゴムシート6より大きめの領域をゴ
ム等の弾性体シール部材5で閉じて囲い、はずれないよ
うに上台に接着又は溝にはめる等する。シール部材5の
厚さは上台3のゴムシート6の厚さと設置する薄膜フィ
ルム1厚さを加えた量より厚くし、シール部材5とカラ
ーフィルター基板9を上下の圧着台で挟んだときにカラ
ーフィルター基板9表面と薄膜フィルム1表面が接触し
ない程度に厚くしておく。上台3のシール部材5の内側
領域に排気穴があり、真空ポンプにより真空又は減圧で
きるようになっている。
【0023】薄膜フィルム1とカラーフィルター基板9
を設置した後、図2(2)に示すように、シール部材5
とカラーフィルター基板9を圧着台で挟み、かつ薄膜フ
ィルム1接着面とカラーフィルター基板9の表面は接触
しない程度に圧着台を近接させた状態で、シール部材5
で囲んだ閉領域を真空ポンプにより約20Torr以下
に真空又は減圧する。この時、薄膜フィルム1及びカラ
ーフィルター基板9は、ヒーター7により所定の温度ま
で加熱されている。
を設置した後、図2(2)に示すように、シール部材5
とカラーフィルター基板9を圧着台で挟み、かつ薄膜フ
ィルム1接着面とカラーフィルター基板9の表面は接触
しない程度に圧着台を近接させた状態で、シール部材5
で囲んだ閉領域を真空ポンプにより約20Torr以下
に真空又は減圧する。この時、薄膜フィルム1及びカラ
ーフィルター基板9は、ヒーター7により所定の温度ま
で加熱されている。
【0024】次に図2(3)に示すように、圧着台に圧
力をかけてシール部材5を弾性変形させて薄膜フィルム
1とカラーフィルター基板9を1.0〜20kg/cm2 の
圧力で加熱圧着する。
力をかけてシール部材5を弾性変形させて薄膜フィルム
1とカラーフィルター基板9を1.0〜20kg/cm2 の
圧力で加熱圧着する。
【0025】以上の説明において、圧着台の上下は逆で
もよい。また、薄膜フィルム1は、帯状ベースフィルム
上の圧着部分に薄膜が積層され、そのベースフィルムを
シール部材5で挟む構造でもよい。
もよい。また、薄膜フィルム1は、帯状ベースフィルム
上の圧着部分に薄膜が積層され、そのベースフィルムを
シール部材5で挟む構造でもよい。
【0026】次にカラーフィルターの白抜け欠陥修正工
程について説明する。カラーフィルターの白抜け欠陥
は、カラー液晶パネルにしたときに白い輝点として目立
ち表示品位を著しく低下させるため、欠陥カラーフィル
ターとして不合格とされる。しかし、この不合格カラー
フィルターの白抜け欠陥を修正し再生することにより一
転合格品と同等の製品とし、歩留り、コストダウンに大
きく貢献するため、近年その各種の修正方法が提案され
ている。
程について説明する。カラーフィルターの白抜け欠陥
は、カラー液晶パネルにしたときに白い輝点として目立
ち表示品位を著しく低下させるため、欠陥カラーフィル
ターとして不合格とされる。しかし、この不合格カラー
フィルターの白抜け欠陥を修正し再生することにより一
転合格品と同等の製品とし、歩留り、コストダウンに大
きく貢献するため、近年その各種の修正方法が提案され
ている。
【0027】図5は、カラーフィルターの白抜け欠陥修
正工程の説明図である。図5(1)に示すように、カラ
ーフィルターの白抜け欠陥部分に修正すべき色で少なく
とも欠陥部を含むサイズのレジスト薄膜フィルム1を本
発明装置及び方法で圧着する。
正工程の説明図である。図5(1)に示すように、カラ
ーフィルターの白抜け欠陥部分に修正すべき色で少なく
とも欠陥部を含むサイズのレジスト薄膜フィルム1を本
発明装置及び方法で圧着する。
【0028】次いで図5(2)に示すように、ベースフ
ィルム13及び中間層17を剥がした後で、カラーフィ
ルター基板9の裏面からマスクを介さずに少なくとも欠
陥部分を含んで露光する。また所定のマスクを介してカ
ラーフィルター層の表面から露光しても良いし、レーザ
ー光などのビームを用いて露光しても良い。裏面から露
光する場合には、欠陥部以外の画素上に転写されたレジ
スト薄膜は、下層の画素に光が遮蔽されるため露光量は
かなり減少する。このため欠陥部で十分硬化するのに必
要な露光量を与えれば、欠陥部以外のレジスト薄膜は未
硬化状態で現像処理により除去される。
ィルム13及び中間層17を剥がした後で、カラーフィ
ルター基板9の裏面からマスクを介さずに少なくとも欠
陥部分を含んで露光する。また所定のマスクを介してカ
ラーフィルター層の表面から露光しても良いし、レーザ
ー光などのビームを用いて露光しても良い。裏面から露
光する場合には、欠陥部以外の画素上に転写されたレジ
スト薄膜は、下層の画素に光が遮蔽されるため露光量は
かなり減少する。このため欠陥部で十分硬化するのに必
要な露光量を与えれば、欠陥部以外のレジスト薄膜は未
硬化状態で現像処理により除去される。
【0029】次いで図5(3)に示すように、未露光の
除去するため現像する。現像は同様に公知の方法で溶剤
もしくは現像液、特にアルカリ水溶液で浸漬するか、現
像液のスプレーからの噴霧を与えること、さらにブラシ
でのこすりまたは超音波を照射しつつ処理することで行
なわれる。
除去するため現像する。現像は同様に公知の方法で溶剤
もしくは現像液、特にアルカリ水溶液で浸漬するか、現
像液のスプレーからの噴霧を与えること、さらにブラシ
でのこすりまたは超音波を照射しつつ処理することで行
なわれる。
【0030】
【発明の効果】本発明の構成の薄膜フィルムの圧着装置
では、気泡混入がなく、密着性のよい薄膜フィルム1の
圧着を、構造や動作が簡単で安価な装置で、短い処理時
間で行えるという効果がある。
では、気泡混入がなく、密着性のよい薄膜フィルム1の
圧着を、構造や動作が簡単で安価な装置で、短い処理時
間で行えるという効果がある。
【図1】図1は、本発明の実施例1を説明するための、
カラー液晶ディスプレイに使用するカラーフィルターの
作成工程で用いる、ガラス基板への顔料分散レジスト薄
膜フィルムの圧着装置及び方法の装置断面図である。
カラー液晶ディスプレイに使用するカラーフィルターの
作成工程で用いる、ガラス基板への顔料分散レジスト薄
膜フィルムの圧着装置及び方法の装置断面図である。
【図2】図2は、本発明の実施例2を説明するための、
カラーフィルターの白抜け欠陥修正工程で用いる、カラ
ーフィルター基板への顔料分散レジスト薄膜フィルムを
圧着装置及び方法の装置断面図である。
カラーフィルターの白抜け欠陥修正工程で用いる、カラ
ーフィルター基板への顔料分散レジスト薄膜フィルムを
圧着装置及び方法の装置断面図である。
【図3】図3は、実施例1に用いたカラーフィルターの
作成工程の説明図である。
作成工程の説明図である。
【図4】図4は、実施例1及び2で使用される顔料分散
レジスト薄膜フィルムの一例の断面図である。
レジスト薄膜フィルムの一例の断面図である。
【図5】図5は、実施例2に用いたカラーフィルターの
白抜け欠陥修正工程の説明図である。
白抜け欠陥修正工程の説明図である。
1 レジスト薄膜フィルム 2 ガラス基板 3 圧着台の上台 4 圧着台の下台 5 シール部材 6 ゴムシート 7 ヒーター 8 排気穴 9 カラーフィルター基板 11 洗浄済ガラス基板 12 レジスト薄膜 13 ベースフィルム 14 画素パターンマスク 15 画素 16 ブラックマトリクス 17 中間層 18 感光性レジスト層
Claims (2)
- 【請求項1】 ベースフィルム上に薄膜を積層した薄膜
フィルムと薄膜を転写する基板を対置する一対の圧着台
の間に設置し、その隙間を真空又は減圧し圧着する薄膜
フィルム圧着装置において、対置する一対の圧着台の一
方に基板を、もう一方の台に薄膜フィルムとその周囲を
少なくとも高さが薄膜フィルム接着面より高くしたシー
ル部材で閉じて囲い、そのシール部材の内側を真空又は
減圧する手段を具備したことを特徴とする薄膜フィルム
圧着装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の薄膜フィルム圧着装置
において、シール部材又はシール部材と基板を圧着台で
挟み、かつ薄膜フィルム接着面と基板表面は接触しない
程度に圧着台を近接させた状態で、シール部材で囲んだ
閉領域を真空又は減圧した後、圧着台に圧力をかけてシ
ール部材を弾性変形させて薄膜フィルムを基板に圧着さ
せることを特徴とする薄膜圧着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5116985A JPH06333808A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | 薄膜フィルム圧着装置及び圧着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5116985A JPH06333808A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | 薄膜フィルム圧着装置及び圧着方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06333808A true JPH06333808A (ja) | 1994-12-02 |
Family
ID=14700636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5116985A Pending JPH06333808A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | 薄膜フィルム圧着装置及び圧着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06333808A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001189228A (ja) * | 1999-10-18 | 2001-07-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 積層体の製造方法と積層体加圧装置 |
US7017637B2 (en) | 2001-09-25 | 2006-03-28 | Dainippon Screen Mfg. Co. Ltd. | Thin film forming apparatus and thin film forming method |
CN102886962A (zh) * | 2011-07-18 | 2013-01-23 | Yts公司 | 滚筒方式面板的胶片附着装置 |
CN113346005A (zh) * | 2021-06-17 | 2021-09-03 | 太原工业学院 | 夹芯式薄膜传感器真空环境压合装置及方法 |
CN113432763A (zh) * | 2021-06-17 | 2021-09-24 | 中北大学 | 夹芯式pvdf压力计真空环境压制装置及方法 |
-
1993
- 1993-05-19 JP JP5116985A patent/JPH06333808A/ja active Pending
Cited By (8)
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