JP3161851B2 - 液晶表示素子の製造方法 - Google Patents

液晶表示素子の製造方法

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JP3161851B2 JP00153893A JP153893A JP3161851B2 JP 3161851 B2 JP3161851 B2 JP 3161851B2 JP 00153893 A JP00153893 A JP 00153893A JP 153893 A JP153893 A JP 153893A JP 3161851 B2 JP3161851 B2 JP 3161851B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子及びその
製造方法に係り、詳しくは、プラスチックフィルム基板
を用いた液晶表示素子に適用することができ、特に、厚
板の補強板を設けることなく高温高湿下でも液晶側とは
反対側のプラスチックフィルム基板の反りを抑えること
ができる液晶表示素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示素子には、ITO電極等
が形成されたプラスチックフィルムからなる上下基板間
にギャッップ剤を挟んでシール剤で貼り合わせ、この上
下基板間に注入口から液晶を注入し、更に注入口を封止
剤で封止してなるものが知られている。この液晶表示素
子は、プラスチックフィルム基板で構成しているため、
ガラス基板で構成した素子に較べて薄く、かつ軽くする
ことができ、しかも容易に曲げることができるという利
点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の液晶表示素子では、基板をプラスチック
フィルムで構成しているため、特に高温高湿下になると
(例えば高温高湿下での信頼性試験の時)、プラスチッ
ク基板の反りや歪み等の変形が生じ易く、これによりセ
ルギャップが不均一となって色斑が生じ易いという問題
があった。なお、この従来の液晶表示素子では、上記の
如くギャップ剤を上下基板間に設けているので、プラス
チックフィルム基板の液晶側への反りは抑えることがで
きるが、プラスチックフィルム基板の液晶側とは反対側
への反りは抑えることができなかった。
【0004】そこで、上記問題を解決する従来の液晶表
示素子には、液晶側とは反対側のプラスチックフィルム
基板面にプラスチックフィルム補強板を設けたものが提
案されている。しかしながら、この方法では、補強板を
厚板にすることで上記問題を解消することができるとい
う利点を有するが、プラスチックフィルム基板を用いる
ことに伴なう利点である薄型、軽量化が損なわれてしま
うという問題があった。
【0005】そこで本発明は、厚板の補強板を設けるこ
となく高温高湿下でも液晶側とは反対側のプラスチック
フィルム基板の反りを抑えることができ、セルギャップ
を均一にして色斑を生じ難くすることができるととも
に、薄型及び軽量化を実現することができる液晶表示素
子及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明は、プラスチック
フィルムからなる上下基板間に液晶が封入されて液晶セ
ルが形成され、該液晶が封入されている側とは反対側の
該液晶セルの該基板面に偏光板が貼付されてなる液晶表
示素子を製造する方法に係る。本発明では高温高湿下で
の伸びが偏光板の伸びの大きさ以上になる基板を得るも
のであって、本発明に言う高温高湿下は、室温〜80
℃、60〜95%RH下の条件を含む。
【0007】請求項記載の発明は、プラスチックフィ
ルムからなる上下基板間に液晶が封入されて液晶セルが
形成され、該液晶が封入されている側とは反対側の該液
晶セルの該基板面に該偏光板が貼付されてなる液晶表示
素子の製造方法において、該偏光板を高湿下に曝して高
温高湿下での前記基板の伸びよりも膨張させること、
温高湿下での伸びが基板の伸びよりも小さくなるように
処理された偏光板を液晶セルの基板に貼付する工程を含
むことを特徴とするものである。
【0008】求項記載の発明は、プラスチックフィ
ルムからなる上下基板間に液晶が封入されて液晶セルが
形成され、該液晶が封入されている側とは反対側の該液
晶セルの該基板面に偏光板が貼付されてなる液晶表示素
子の製造方法において、高温高湿下での伸びが偏光板の
伸びよりも大きくなるように処理された液晶セルの基板
に該偏光板を貼付する工程を含むことを特徴とするもの
である。
【0009】そして、この請求項2に係る発明は、その
処理、前記液晶セルを低湿下に曝して高温高湿下の前
記偏光板の伸びよりも収縮することにより行うことを特
徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明者等は、試行錯誤しながら各種実験を繰
り返し行った結果、信頼性試験時等の高温高湿下で生じ
る液晶パネルのセルギャップ不均一や歪みは、基板の種
類や偏光板の処理により大きく左右され、その主原因が
高温高湿下に生じる偏光板と基板との寸法変化量の違い
によるものであることに着目した。例えば、偏光板と基
板を貼り合わせた場合は、偏光板の伸びが基板の伸びよ
りも大きいと、基板を上にして凹カールとなり、液晶側
とは反対側に基板が反る。一方、基板の伸びが偏光板の
伸びよりも大きいと、基板を上にして凸カールとなり、
液晶側に基板が反る。以下、図面を用いて具体的に説明
する。
【0011】図1は本発明の原理説明のための液晶表示
素子の構造を示す断面図である。図1において、1はプ
ラスチックフィルム基板であり、2はプラスチックフィ
ルム基板1間周囲に形成されたシール剤であり、3はプ
ラスチックフィルム基板1間にギャップ剤4を介して封
入された液晶であり、5は液晶3側とは反対側のプラス
チックフィルム基板1面に貼付された偏光板である。液
晶3側に基板2が反る場合(凸カールの場合)は、図1
(a)に示す如く、基板1間はギャップ剤4で抑えられ
ているため、セルギャップの均一が保たれる。一方、液
晶3側とは反対側に基板2が反る(凹カールになる)
と、図1(b)に示す如く、セルギャップの不均一性が
生じるとともに、歪みも大きくなる。この結果、プラス
チックフィルム液晶パネルでは、高温高湿下になると、
偏光板5及び基板2ともに温度、湿度による寸法変化が
大きくなるので、これを後述の如く制御して、高温高湿
下でも図1(b)の如く、凹カールとならないようにす
ることによって、信頼性の高い液晶表示素子を得ること
ができた。以下に、本発明の作用を請求毎に説明する。
【0012】本発明の製造方法によれば、高温高湿下で
の伸びが偏光板の伸びの大きさ以上になる基板を設けて
構成するため、高温高湿下での偏光板の伸びを基板の伸
びよりも小さく、又は各々の伸びを等しくすることがで
きる。このため、従来高温高湿下に生じていた液晶側と
は反対側の基板の反りを基板の液晶側への反り又は反り
をなくすことによって抑えることができるので、高温高
湿放置の信頼性試験でもセルギャップを均一に保つこと
ができ、色斑の生じ難い高信頼性の液晶パネルを得るこ
とができる。しかも、従来のような厚板のプラスチック
フィルム補強板を設けるのではなく、薄型軽量の偏光板
で済ませることができるので、薄型及び軽量化を実現す
ることができる。なお、偏光板及び基板の液晶側への反
りは、上記の如く基板間に介在させるギャップ剤により
抑えることができる。
【0013】請求項記載の発明では、高温高湿下での
伸びが基板の伸びよりも小さくなるように処理された偏
光板を液晶セルの基板に貼付して構成するため、上記請
求項1記載の発明と同様、高温高湿下での偏光板の伸び
を基板の伸びよりも小さくすることができ、従来高温高
湿下に生じていた液晶側とは反対側の基板の反りを偏光
板及び基板の液晶側への反りによって抑えることができ
る。従って、上記請求項1記載の発明と同様の効果を得
ることができる。
【0014】請求項1記載の発明では、偏光板を高湿下
に曝して高温高湿下の基板の伸びよりも膨張させた後、
液晶セルの基板に貼付して構成するため、高温高湿下で
の偏光板の伸びを基板の伸びよりも小さくすることが
きる。請求項記載の発明では、高温高湿下での伸びが
偏光板の伸びよりも大きくなるように処理された液晶セ
ルの基板に偏光板を貼付して構成するため、高温高湿下
での基板の伸びを偏光板の伸びよりも大きくすることが
でき、従来高温高湿下に生じていた液晶側とは反対側の
基板の反りを偏光板及び基板の液晶側への反りによって
抑えることができる。
【0015】この請求項2の発明では、液晶セルを低湿
下に曝して高温高湿下の偏光板の伸びよりも収縮させた
後、液晶セルの基板に偏光板を貼付して構成するため、
高温高湿下での基板の伸びを偏光板の伸びよりも大きく
することができる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)基板としてポリエーテルサルフォン(PE
S)フィルムに耐溶剤コート、ガスバリアコートされた
ものを用いた。この基板にITO電極を形成し、このI
TO電極を覆うように配向処理されたポリイミド膜を設
けた。次いで、この上下基板間にガラスビーズからなる
ギャップ剤を挟んでエポキシ系シール剤で貼り合わせ
た。次いで、これに液晶を注入口から注入し、エポキシ
系封止剤で注入口を塞いで液晶セルを形成した。この液
晶セルの基板にポリエチレンテレフタレート(PET)
−2色性染料系の偏光板を貼付した。そして、この液晶
パネルを40℃、90%RHの高温高湿環境下に放置し
たところ、1000時間経過した後も、液晶パネルに色
斑や大きな歪み等の異常は見られなかった。
【0017】なお、本実施例では、用いたPESフィル
ムは、高温高湿における伸びが偏光板に用いたPETに
比べて大きい。この関係の成り立つ基板と偏光板との組
み合わせであれば、他の基板又は偏光板を用いてもよ
く、例えば伸びが同程度のPET基板とPET偏光板等
を用いてもよい。 (実施例2)次に、偏光板として一般に多用されている
ポリビニルアルコール(PVA)−ヨウ素系の偏光子を
セルロース系フィルムで挟んだものを用いる。この偏光
板は高温高湿下での伸びが大きいため、上記実施例1と
同様にしてパネル化した場合、高温高湿でセルギャップ
の均一が保てない。そこで、偏光板を室温95%RHの
高湿環境下に100時間放置し、高温高湿下(40℃、
90%RH)の基板の伸びよりも膨張させた後、液晶セ
ルの基板に貼付した。なお、その他のパネル化工程は上
記実施例1と同様に行った。そして、この液晶パネルを
40℃、90%RH環境下に放置したところ、500時
間経過した後も、色斑や大きな歪み等の異常は見られな
かった。
【0018】(実施例3)次に、上記実施例1と同様の
パネル化工程により作製した注入口封止後の液晶セル
を、常温10%RH以下の低湿下に100時間放置し、
高温高湿下(40℃、90%RH)の偏光板の伸びより
も収縮させた後、上記実施例2と同じ偏光板(常温常湿
下に置かれていたもの)を貼付した。そして、この液晶
パネルを40℃、90%RH環境下に放置したところ、
500時間経過した後も、液晶パネルに色斑や大きな歪
み等の異常は見られなかった。
【0019】なお、セルの低湿処理は、減圧雰囲気下で
の放置で行ってもよく、この場合、上記実施例3と同様
の効果が得られるとともに、更に工程時間を短縮するこ
とができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、厚板の補強板を設ける
ことなく高温高湿下でも液晶側とは反対側のプラスチッ
クフィルム基板の反りを抑えることができ、セルギャッ
プを均一にして色斑を生じ難くすることができるととも
に、薄型及び軽量化を実現することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明のための液晶表示素子の構造
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 プラスチックフィルム基板 2 シール剤 3 液晶 4 ギャップ部材 5 偏光板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフィルムからなる上下基板間
    に液晶が封入されて液晶セルが形成され、該液晶が封入
    されている側とは反対側の該液晶セルの該基板面に該偏
    光板が貼付されてなる液晶表示素子の製造方法におい
    て、偏光板を高湿下に曝して高温高湿下での前記基板の伸び
    よりも膨張させる処理を行う工程と、 高温高湿下での伸びが基板の伸びよりも小さくなるよう
    に処理された偏光板を液晶セルの基板に貼付する工程と
    を含むことを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  2. 【請求項2】プラスチックフィルムからなる上下基板間
    に液晶が封入されて液晶セルが形成され、該液晶が封入
    されている側とは反対側の該液晶セルの該基板面に偏光
    板が貼付されてなる液晶表示素子の製造方法において、液晶セルを低湿下に曝して高温高湿下の前記偏光板の伸
    びよりも収縮させる処理を施すことにより、 高温高湿下
    での伸びが偏光板の伸びよりも大きくなるように処理さ
    れた液晶セルの基板に該偏光板を貼付する工程を含むこ
    とを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
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