JP2009109624A - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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信明 山田
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Abstract

【課題】偏光板の薄型を図りながらも、その偏光板を確実に基板に貼り付ける。
【解決手段】偏光板16は、一軸方向に延伸して形成された偏光子フィルム17と、偏光子フィルム17の一方の表面側に積層されて偏光子フィルム17を支持する支持層18と、偏光子フィルム17の他方の表面側に設けられた粘着層19とを有し、偏光板貼付工程では、偏光板16に張力を付加した状態で、偏光板16を一対の基板15の少なくとも一方に貼り付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置及びその製造方法に関するものである。
例えば図7に示すように、液晶表示装置100は、液晶パネル101と、この液晶パネル101に積層された偏光板105とを備え、電気信号を光学信号に変換するスイッチ機能を有する装置として構成されている。液晶パネル101は、一対の基板102と、その間にシール部材103によって封入された液晶層104とを備えている。そして、液晶パネル101は、配向した液晶分子に電圧を印加し、その配向状態を変化させることにより、位相差を変化させるようになっている。偏光板105は、液晶パネル101によって変化された位相差を光の強度に変換するように構成されている。
一般に、偏光板105は、ポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素を含浸させ、その後、一軸延伸することにより形成された偏光子106と、この偏光子106を挟み込むように偏光子106の両面に設けられた一組の支持層(例えば、トリアセチルセルロース(TAC)等)107と、これらを上記各基板に貼り付ける粘着層108とにより構成されている。また、この偏光板105に光学特性の機能を付加するために、位相差フイルム(図示省略)を付加する場合もある。この場合には、偏光子106の背面側(液晶パネル101側)に位相差フイルムを接着して(又は粘着して)貼り付けられる。
ところで、近年、携帯電話等のモバイル機器等において、液晶表示装置の薄型化への要望が高まっており、偏光板についても薄型化の取り組みが行われている。
例えば、従来2枚のフィルムによって2つの機能を発揮させていたものを、1枚のフィルムによって2つの機能を発揮させることにより、装置全体の薄型化を図ることが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
すなわち、TV用の液晶表示装置に使用されている2軸の位相差板が貼り合わされた偏光板において、偏光子であるPVAフイルムの表面側(使用者側)には、TACフイルムの支持層を積層する一方、裏面側(液晶パネル側)の支持層は位相差板の機能を統合して1枚とし、これらの支持層によってPVAが挟み込まれている。したがって、この特許文献1の液晶表示装置では、位相差板の厚み分だけ薄型化が図られている。また、特許文献2には、上記特許文献1の位相差板に代えて、輝度向上フイルムを適用した例が開示されている。
ここで、偏光子はPVAフィルムにヨウ素を含浸して一軸方向に延伸処理されているため、単に1つの支持層によって偏光子の片面側のみを支持するようにすると、PVAの収縮により偏光板の全体がカールして反ってしまうという問題がある。そこで、上述のように、2つの支持層によって偏光子を挟み込むことが必要であった。
これに対し、特許文献3では、PVAフィルムの代わりに2色性色素を適用することにより、支持層を1つにしながらも上記偏光板のカールを抑えようとしている。ところが、特許文献3に開示されているPVAの2色性比を実現することは難しく、実際には、この方法を液晶表示装置の偏光板に適用することは困難である。
また、偏光板の貼り合わせ工程では、1枚の液晶パネル毎に1枚の偏光板を貼り付けることが一般的である。この偏光板の大きさは、液晶パネルの表示領域を覆うような大きさである。この貼り付け工程において、偏光板は、一旦、吸着装置の吸着板に真空吸着され、液晶パネルの貼り付け位置に精度よく位置合わせした後に貼り合わせられる。その後、端辺側から、弾性ローラーによって順次押圧することにより、液晶パネルに上記偏光板を貼り付けている。
しかし、このように液晶パネル毎に貼り付ける方法では、工程数が増大し、特に、モバイル機器に適用される中小型の液晶パネルにおいて問題が顕著となる。すなわち、複数の機種毎に異なる工程が必要になり、各機種に応じた治具を選定する必要があるために、加工費がさらに増大すると共に、機種毎に偏光板の在庫を抱えなければならないという問題もある。
これに対して、特許文献4には、複数の液晶パネルを含む貼合せ基板母材(マザーガラス基板)に、大判の偏光板を一括して貼り付けた後に、各液晶パネルに分断する分断領域において、不要な偏光板を刃物で切削除去することが開示されている。
しかし、いずれにしろ、従来の偏光板貼り付け工程では、偏光板のマザーロールから、一旦、偏光板を液晶パネル又は分割前の貼合せ基板母材の大きさに切り出した後に、液晶パネルに貼り付けることになるため、その偏光板のカール量(そり量)が大きければ、その取り扱い性及び貼り付け性に問題があり、実用的ではなかった。
また、特許文献5には、液晶が滴下注入された分割前の貼合せ基板母材の表面に、複数の光学フィルムを下層側から順に、個別に貼り合わせた後、各表示パネル毎に切り出すことが開示されている。
特開平2−247602号公報 特開2002−22958号公報 特開平9−197125号公報 WO2003/040049号 特開2006−184809号公報
しかしながら、上記特許文献5の方法では、フィルムの積層体がカールする問題を回避できるものの、複数の光学フィルムをそれぞれ順に貼り付けることが必要であるために、貼り合わせ工程に要する時間が長くなってしまう。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、偏光板の薄型を図りながらも、その偏光板を確実に基板に貼り付けようとすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、互いに貼り合わされた一対の基板に偏光板を貼り付ける偏光板貼付工程を具備する液晶表示装置の製造方法であって、上記偏光板は、一軸方向に延伸して形成された偏光子フィルムと、該偏光子フィルムの一方の表面側に積層されて上記偏光子フィルムを支持する支持層と、上記偏光子フィルムの他方の表面側に設けられた粘着層とを有し、上記偏光板貼付工程では、上記偏光板に張力を付加した状態で、該偏光板を上記一対の基板の少なくとも一方に貼り付ける。
上記一対の基板は、上記液晶表示装置を構成するパネル領域を複数有する貼合せ基板母材であり、上記偏光板貼付工程の後に行われ、隣り合う上記パネル領域同士の間において上記偏光板を除去する除去工程を有していてもよい。
上記偏光板貼付工程において上記偏光板に付加される張力の方向は、上記偏光子フィルムの延伸された一軸方向であることが好ましい。
上記偏光板貼付工程では、上記偏光板を挟み込んで支持する複数の第1ローラによって上記偏光板を引っ張り支持した状態で、上記偏光板の支持層側表面を第2ローラで押圧することにより、上記偏光板の粘着層側を上記基板に貼り付けるようにしてもよい。
上記偏光板は、上記基板に貼り付ける前の張力を付加しない状態で湾曲しており、上記偏光板貼付工程では、上記偏光板を、湾曲して突出する方向とは反対方向に、上記第2ローラにより押圧することが好ましい。
上記偏光子フィルム及び上記支持層を互いに貼り合わせると共に、上記偏光子フィルムに上記粘着層を付着させることにより、上記偏光板を形成する偏光板形成工程を有し、上記偏光板形成工程に連続して上記偏光板貼付工程を行うことが好ましい。
また、本発明に係る液晶表示装置は、液晶層を介して互いに貼り合わされた一対の基板と、該一対の基板の少なくとも一方に積層された偏光板とを備えた液晶表示装置であって、上記偏光板は、上記一対の基板の少なくとも一方における上記液晶層とは反対側表面に対し、粘着層、一軸方向に延伸して形成された偏光子フィルム、及び該偏光子フィルムを支持する支持層が、この順で積層して貼り付けられている。
−作用−
次に、本発明の作用について説明する。
上記液晶表示装置は、偏光板の偏光子フィルムが、一方の表面において支持層により支持されると共に、他方の表面において粘着層を介して基板によって支持される。したがって、支持層を1つに減じることができるため、偏光板の薄型化が図られる。その結果、液晶表示装置の全体としても薄型化が図られることとなる。
上記液晶表示装置を製造する場合には、一対の基板を互いに貼り合わせた後に、偏光板貼付工程を行う。この偏光板貼付工程では、偏光板に張力を付加した状態で、この偏光板を一対の基板の少なくとも一方に貼り付ける。したがって、1つの支持層によって偏光子フィルムの一方の表面だけが支持された偏光板がカールして反っていても、偏光板は、張力が付加されることによって反りが矯正され、適切に基板へ貼り付けられる。
一対の基板がパネル領域を複数有する貼合せ基板母材である場合には、上記偏光板貼付工程において大判の偏光板が貼合せ基板母材に一括して貼り付けられた後に、除去工程において、隣り合うパネル領域同士の間において偏光板が除去される。その後、偏光板が除去された領域において、貼合せ基板母材を分断することが可能になる。
偏光板貼付工程では、偏光板に付加する張力の方向を、偏光子フィルムの延伸された一軸方向にすることが望ましい。そのことにより、偏光板の反りが好適に矯正されることとなる。
また、偏光板貼付工程において上記第1ローラ及び第2ローラを用いる場合には、まず、複数の第1ローラによって偏光板を挟み込んで引っ張り支持する。この状態で、偏光板の支持層側表面を第2ローラによって押圧する。そのことにより、偏光板の粘着層側を基板に貼り付ける。このようにすれば、第1及び第2ローラを転動させることにより、偏光板を連続して基板に貼り付けることが可能になる。
さらにこのとき、偏光板を、湾曲して突出する方向とは反対方向に、第2ローラによって押圧すれば、好適に偏光板を基板に貼り付けることが可能になる。
また、偏光板を形成する偏光板形成工程に連続して上記偏光板貼付工程を行うようにすれば、偏光板が形成された直後では偏光板に反りが殆ど生じていないため、この反りが生じていない偏光板を、さらに容易かつ正確に基板へ貼り付けることが可能になる。
本発明によれば、偏光板を、一軸方向に延伸して形成された偏光子フィルムと、1つの支持層と、粘着層とにより構成し、張力を付加した状態で基板に貼り付けるようにしたので、支持層の数を低減して偏光板及び液晶表示装置の薄型を図りながらも、偏光板を確実に基板に貼り付けることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図4は、本発明の実施形態1を示している。
図1は、本実施形態1の液晶表示装置1の概略構造を示す断面図である。図2は、本実施形態1における偏光板の貼付工程を示す説明図である。図3は、偏光板ロールの外観を示す斜視図である。図4は、セパレーションが付着した偏光板の概略構造を示す断面図である。
液晶表示装置1は、図1に示すように、液晶層10を介して互いに貼り合わされた一対の基板15と、該一対の基板15の少なくとも一方に積層された偏光板16とを備えている。
また、基板15は例えばガラス基板により構成され、基板15及び偏光板16によって、第1基板であるTFT基板11と、第2基板である対向基板12とがそれぞれ形成されている。すなわち、液晶表示装置1は、TFT基板11と、TFT基板11に対向して配置された対向基板12と、対向基板12及びTFT基板11の間に設けられた液晶層10とを備えている。
液晶層10は、TFT基板11と対向基板12との間で、環状のシール部材20によって封止されている。対向基板12には、基板15の液晶層10側表面に、図示省略のカラーフィルタ、共通電極及びブラックマトリクス等が形成されると共に、これらを覆うように配向膜(図示省略)が形成されている。
一方、TFT基板11は、いわゆるアクティブマトリクス基板に構成されている。TFT基板11には、図示を省略するが、表示領域を構成する複数の画素がマトリクス状に配置されている。表示領域の周囲には非表示領域である額縁領域が設けられている。
各画素には、TFT基板11の液晶層10側表面において、画素電極や、これに接続されたスイッチング素子であるTFT(薄膜トランジスタ)が配置されている。TFT基板11には、これらTFTに接続されたゲート配線及びソース配線が格子状に形成されている。そうして、これらTFT、画素電極、ゲート配線及びソース配線等は、配向膜によって覆われている。
偏光板16は、図1に示すように、TFT基板11及び対向基板12の外側(つまり液晶層10とは反対側)に設けられており、一軸方向に延伸して形成された偏光子フィルム17と、この偏光子フィルム17の一方の表面側に積層されて偏光子フィルム17を支持する支持層18と、偏光子フィルム17の他方の表面側に設けられた粘着層19とを有している。
偏光子フィルム17は、ヨウ素を含浸させたPVAフイルムを一軸方向に延伸することによって形成されている。支持層18は、TACフィルムにより構成され、水系接着剤によって偏光子フィルム17に貼り合わされている。
尚、本実施形態1では、TFT基板11及び対向基板12の双方に偏光板16を設けた例について説明しているが、これに限らず、TFT基板11及び対向基板12の一方に偏光板16を設けるようにしてもよい。
したがって、本実施形態1における液晶表示装置1の偏光板16は、一対の基板15の少なくとも一方における液晶層10とは反対側表面に対し、粘着層19、一軸方向に延伸して形成された偏光子フィルム17、及び偏光子フィルム17を支持する支持層18が、この順で積層して貼り付けられている。そのことにより、偏光板16は、支持層18を1つのみ有する片側支持層偏光板に構成されている。
上記偏光板16の厚みは、支持層18であるTACフイルムが40μm厚であり、偏光子フィルム17であるPVAフイルムが25μm厚であり、粘着層19が20μm厚であることから、総厚が85μmとなった。これは、支持層18を2つ有する従来の偏光板の厚み(約130μm)に比べて、格段に薄くなっている。
−製造方法−
次に、上記液晶表示装置1の製造方法について説明する。
本実施形態1では、液晶表示装置1を構成するパネル領域を複数有する貼合せ基板母材(一対の基板)35を、大判の偏光板16を一括して貼り付けた後に分断することによって、液晶表示装置1を製造する。
すなわち、まず、TFT基板11となる領域がマトリクス状に複数配置された第1基板母材(図示省略)を形成すると共に、対向基板12となる領域がマトリクス状に複数配置された第2基板母材(図示省略)を形成する。すなわち、大判のガラス基板に対し、電極や配線を所定の形状にパターン形成すると共に、これらを覆う配向膜を形成する。
その後、基板貼り合わせ工程を行って、上記第1基板母材と第2基板母材とを貼り合わせる。このとき、第1基板母材及び第2基板母材の一方に、シール部材20をパネル領域毎に環状にそれぞれ形成する。一方、第1基板母材及び第2基板母材の他方に、各シール部材20毎に液晶を滴下して供給する。その後、第1基板母材及び第2基板母材を互いに貼り合わせると共に、シール部材を硬化させることにより、液晶層10をシール部材20によって封止して大判の貼合せ基板母材35を形成する。
次に、図2に示すように、互いに貼り合わされた一対の基板である貼合せ基板母材35に偏光板16を貼り付ける偏光板貼付工程を行う。偏光板貼付工程では、偏光板ロール5から引き出された偏光板16を、分断前の上記貼合せ基板母材35に貼り付ける。
偏光板ロール5は、図4に示すセパレーション付き偏光板26が、図3に示すようにロール上に巻き付けられて構成されている。セパレーション付き偏光板26は、支持層18と偏光子フィルム17とを互いに貼り合わせると共に、偏光子フィルム17に粘着層19を介してセパレーションフィルム23を貼り合わせることによって形成する。
セパレーション付き偏光板26は、偏光子フィルム17の延伸方向が巻き付き方向(つまり偏光板ロール5の周方向)となるように、偏光板ロール5に巻き付けられている。また、支持層18には、偏光板16の表面として必要な表面処理が予め施されている。
そして、偏光板貼付工程では、偏光板16に張力を付加した状態で、偏光板16を一対の基板の少なくとも一方(つまり、貼合せ基板母材35を構成する第1基板母材又は第2基板母材)に貼り付ける。
偏光板貼付工程では、偏光板16を挟み込んで支持する複数の第1ローラ31によって偏光板16を引っ張り支持した状態で、偏光板16の支持層18側表面を第2ローラ32で押圧することにより、偏光板16の粘着層19側を基板15に貼り付ける。
本実施形態1では、2つの第1ローラ31が所定の間隔をおいて配置されている。偏光板ロール5側に配置された第1ローラ31の近傍には、補助ローラ37が配置され、その補助ローラ37によって、偏光板ロール5側の第1ローラ31を通過したセパレーション付き偏光板26から、セパレーションフィルム23を引き剥がして巻き取るようにする。したがって、2つの第1ローラ31同士の間には、セパレーションフィルム23が剥がされた偏光板16が保持されることとなる。
そうして、上記偏光板16の背面側(粘着層19側)近傍に貼合せ基板母材35を配置させた状態で、表面部分が弾性を有する第2ローラ32を、その貼合せ基板母材35上における偏光板16の支持層18表面上で押圧しながら転動させる。そのことにより、偏光板16に張力が付加された状態で、当該偏光板16が貼合せ基板母材35に貼り付けられることとなる。さらに、この偏光板16に付加される張力の方向は、偏光子フィルム17の延伸された一軸方向となる。
その後、貼合せ基板母材35と略同じ大きさに偏光板16を打ち抜くことにより、偏光板16の貼合せ基板母材35への貼り付けを完了した。
次に、上記偏光板貼付工程の後に除去工程を行う。除去工程では、貼合せ基板母材35の隣り合うパネル領域同士の間(つまり、各液晶表示装置1毎に分断するための帯状の領域)において、偏光板16を刃物等により除去する。その結果、各パネル領域の必要な部分にのみ、偏光板16が残されることとなる。
続いて、ガラス分断ホイール(図示省略)を用いて、上記偏光板16が部分的に除去された各パネル領域間の分断ラインに沿って貼合せ基板母材35を分断する。そうして、貼合せ基板母材35から、偏光板16が貼り付けられた複数のパネルを製造し、次工程の実装ラインに送られた後に、液晶表示装置1が製造されることとなる。
−実施形態1の効果−
したがって、この実施形態1によると、偏光板16を、一軸方向に延伸して形成された偏光子フィルム17と、1つの支持層18と、粘着層19とにより構成し、張力を付加した状態で基板15に貼り付けるようにしたので、支持層18の数を低減して偏光板16及び液晶表示装置1の薄型を図りながらも、偏光板16を確実に基板15に貼り付けることができる。
すなわち、液晶表示装置1は、偏光板16の偏光子フィルム17が、一方の表面において支持層18により支持されると共に、他方の表面において粘着層19を介して基板15によって支持される。したがって、支持層18を1つに減じることができるため、偏光板16の薄型化を図ることができ、液晶表示装置1の全体としても薄型化を図ることができる。
上記偏光板16の厚みは85μmとなり、偏光子フィルム17が支持層である2枚のTACフィルムによってを挟まれる従来の偏光板の厚み(約130μm)に比べて、格段に薄くすることができる。さらに、従来の偏光板に比べて、支持層が1枚少ないために材料コストを低減することができる。
さらに、1つの支持層18によって偏光子フィルム17の一方の表面だけが支持された偏光板16がカールして反っていても、その偏光板16の反りを、張力を付加して貼り付けることで矯正し、適切に基板15に貼り付けることができる。
さらにまた、偏光板貼付工程では、偏光板16に付加する張力の方向を、偏光子フィルム17の延伸された一軸方向としたので、偏光板16の反りを好適に矯正することができる。
加えて、偏光板貼付工程において、2つの第1ローラによって偏光板16を挟み込んで引っ張り支持した状態で、偏光板16の支持層18側表面を第2ローラ32により押圧し、偏光板16の粘着層19側を基板15に貼り付けるようにしたので、これら第1ローラ31及び第2ローラ32を転動させることにより、偏光板16を連続して基板15に貼り付けることが可能になる。
ところで、基板15に貼り付ける前の偏光板を、貼り合わせマージンを設ける程度で表示領域と略同じ大きさに切り詰めた場合には、偏光板16に外力、つまりテンションや逆応力を付加するための外力付加部分(掴みしろ)が十分に無いないために、偏光板に張力を付加できず、偏光板を位置合わせ精度良く貼り付けることは極めて困難である。
これに対し、本実施形態1では、偏光板ロール5から引き出されて十分に大きい偏光板16を基板15に貼り付けた後に、その偏光板16を所望の大きさに切断するようにしたので、精度良く且つ確実に偏光板16に張力を付加して基板15に貼り付けることができる。
また、偏光板16を基板15に適切に貼り付けるためには、本実施形態1のように、分断前の貼合せ基板母材35よりも大きい偏光板16とすることが望ましい。
このように、分断前の貼合せ基板母材35を用いると、その貼合せ基板母材35から製造される各液晶表示装置1の大きさが異なっていても、偏光板貼付工程において貼り付ける偏光板16を同じサイズにすることができる。したがって、サイズの異なる液晶表示装置1毎に応じて偏光板をそれぞれ切り出す製造方法に比べて、偏光板等の在庫管理や、偏光板を切り出したり貼り付けるための治具を変更する等の煩雑な作業が省略されるために好ましい。
《発明の実施形態2》
図5は、本発明の実施形態2を示している。
図5は、本実施形態2における偏光板の貼付工程を示す説明図である。尚、以降の各実施形態では、図1〜図4と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態2は、上記実施形態1において、第2ローラ32による偏光板16への張力付加の態様に偏光を加えたものである。
すなわち、本実施形態2の偏光板16は、基板15に貼り付ける前の張力を付加しない状態で例えば図5で上側に突出するように湾曲している。そして、上記偏光板貼付工程では、偏光板16を、湾曲して突出する方向とは反対方向(つまり、図5で下側)に、第2ローラ32によって押圧し、第2ローラ32を基板15上で転動させることにより、偏光板16を基板15に貼り付ける。
こうして、張力が付加された偏光板16は、第2ローラ32との当接部分において図5で下側に湾曲し、その反りが矯正されて貼合せ基板母材35の基板15に貼り付けられることとなる。
したがって、本実施形態2においても、支持層18が1つである偏光板16を張力を付加した状態で基板15に貼り付けるようにしたので、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。そのことに加え、偏光板16の反りをより効果的に低減して、精度良い貼付を行うことができる。第2ローラ32は、精度良い貼付の観点から比較的大きい径を有することが好ましい。
《発明の実施形態3》
図6は、本発明の実施形態3を示している。
図6は、本実施形態3における偏光板の貼付工程を示す説明図である。
上記実施形態1では、予め形成した偏光板ロール5から偏光板16を引き出すようにしたのに対し、本実施形態3では偏光板ロール5を形成せずに、複数のフィルムから偏光板16を形成した直後に、基板15に貼り付けるようにしたものである。
すなわち、本実施形態3では、偏光子フィルム17及び支持層18を互いに貼り合わせると共に、偏光子フィルム17に粘着層19を付着させることにより、偏光板16を形成する偏光板形成工程を行う。そして、この偏光板形成工程に連続して、上記偏光板貼付工程を行う。
偏光板形成工程では、図6に示すように、乾燥炉30の入口に設けられた入口側ローラ34によって、TACロール41から支持層18であるTACフィルム18を連続して引き出すと共に、PVAロール42からヨウ素が含浸されて延伸された偏光子フィルム17であるPVAフィルム17を連続して引き出し、さらにセパレーションロール43からセパレーションフィルム23を連続して引き出す。
PVAロール42から引き出されたPVAフィルム17には、粘着剤コート部45によって粘着剤を塗布し、粘着層19を形成する。
引き出された上記TACフィルム18、PVAフィルム17及びセパレーションフィルム23は、入口側ローラ34によって互いに貼り合わされて、セパレーション付き偏光板26となり、乾燥炉30の内部で複数の第3ローラ33に巻き掛けられて蛇行するように案内される。そうして、乾燥炉30の内部でセパレーション付き偏光板26が乾燥される。
これに連続して偏光板貼付工程を行う。上記乾燥炉30の出口には、出口側ローラである第1ローラ31が配置され、上記実施形態1と同様に、補助ローラ37によって、セパレーション付き偏光板26からセパレーションフィルム23を引き剥がす。そうして、この出口側ローラである第1ローラ31と、他方の第1ローラ31とによって偏光板16を引っ張り支持した状態で、偏光板16の支持層18側表面を第2ローラ32で押圧することにより、偏光板16の粘着層19側を基板15に貼り付ける。そうして、液晶表示装置1を製造する。
ここで、セパレーション付き偏光板26(偏光板16)は、上記各フィルムが互いに貼り合わされて形成されると、時間が経過するに従って発生する反りが大きくなる。これに対し、本実施形態3によると、偏光板16を形成する偏光板形成工程に連続して偏光板貼付工程を行うようにしたので、形成された直後で反りが殆ど生じていない偏光板16を、基板15に貼り付けることができるため、さらに容易かつ正確に上記偏光板16を基板15へ貼り付けることが可能になる。
《その他の実施形態》
上記実施形態1では、偏光板ロール5から引き出された偏光板16をそのまま基板15に貼り付けるようにしたが、本発明はこれに限らず、偏光板ロール5から一旦貼合せ基板母材35程度の大きさの偏光板16を切り出した後に、当該偏光板16を基板に貼り付けるようにしてもよい。このようにしても、比較的大きく切り出された偏光板16の端部を保持して偏光板16に張力を付加できるので、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。
また、使用される液晶表示モードにより位相差板が必要になる場合には、液晶セル内(つまり一対の基板同士の間)に位相差板を配置することが可能である。位相差板が不要な液晶表示モードとては、TN、ECB、IPSモードを適用することができる。一方、位相差板が必要な液晶表示モードの場合には、半透過型の液晶表示装置において反射領域に円偏光板が必要であるため、それぞれの絵素部分に位相差板をインセル化する必要がある。
さらに、広視野角モードにおいてTNモードに傾斜型位相差板を組み合わせる場合や、垂直液晶モードにおいてC、Aプレートを組み合わせる場合、FFSモードにおいてZ化した位相差板を組み合わせる場合などは、液晶セル内に位相差板を形成する必要がある。
以上説明したように、本発明は、液晶表示装置及びその製造方法について有用であり、特に、偏光板の薄型を図りながらも、その偏光板を確実に基板に貼り付ける場合に適している。
図1は、本実施形態1の液晶表示装置の概略構造を示す断面図である。 図2は、本実施形態1における偏光板の貼付工程を示す説明図である。 図3は、偏光板ロールの外観を示す斜視図である。 図4は、セパレーションが付着した偏光板の概略構造を示す断面図である。 図5は、本実施形態2における偏光板の貼付工程を示す説明図である。 図6は、本実施形態3における偏光板の貼付工程を示す説明図である。 図7は、従来の液晶表示装置の概略構造を示す断面図である。
符号の説明
1 液晶表示装置
5 偏光板ロール
10 液晶層
11 TFT基板
12 対向基板
15 基板
16 偏光板
17 偏光子フィルム、PVAフィルム
18 支持層、TACフィルム
19 粘着層
20 シール部材
23 セパレーションフィルム
26 セパレーション付き偏光板
30 乾燥炉
31 第1ローラ
32 第2ローラ
33 第3ローラ
34 入口側ローラ
35 貼合せ基板母材
37 補助ローラ
41 TACロール
42 PVAロール
43 セパレーションロール
45 粘着剤コート部

Claims (7)

  1. 互いに貼り合わされた一対の基板に偏光板を貼り付ける偏光板貼付工程を具備する液晶表示装置の製造方法であって、
    上記偏光板は、一軸方向に延伸して形成された偏光子フィルムと、該偏光子フィルムの一方の表面側に積層されて上記偏光子フィルムを支持する支持層と、上記偏光子フィルムの他方の表面側に設けられた粘着層とを有し、
    上記偏光板貼付工程では、上記偏光板に張力を付加した状態で、該偏光板を上記一対の基板の少なくとも一方に貼り付ける
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載された液晶表示装置の製造方法において、
    上記一対の基板は、上記液晶表示装置を構成するパネル領域を複数有する貼合せ基板母材であり、
    上記偏光板貼付工程の後に行われ、隣り合う上記パネル領域同士の間において上記偏光板を除去する除去工程を有する
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  3. 請求項1に記載された液晶表示装置の製造方法において、
    上記偏光板貼付工程において上記偏光板に付加される張力の方向は、上記偏光子フィルムの延伸された一軸方向である
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  4. 請求項1に記載された液晶表示装置の製造方法において、
    上記偏光板貼付工程では、上記偏光板を挟み込んで支持する複数の第1ローラによって上記偏光板を引っ張り支持した状態で、上記偏光板の支持層側表面を第2ローラで押圧することにより、上記偏光板の粘着層側を上記基板に貼り付ける
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  5. 請求項4に記載された液晶表示装置の製造方法において、
    上記偏光板は、上記基板に貼り付ける前の張力を付加しない状態で湾曲しており、
    上記偏光板貼付工程では、上記偏光板を、湾曲して突出する方向とは反対方向に、上記第2ローラにより押圧する
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  6. 請求項1に記載された液晶表示装置の製造方法において、
    上記偏光子フィルム及び上記支持層を互いに貼り合わせると共に、上記偏光子フィルムに上記粘着層を付着させることにより、上記偏光板を形成する偏光板形成工程を有し、
    上記偏光板形成工程に連続して上記偏光板貼付工程を行う
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  7. 液晶層を介して互いに貼り合わされた一対の基板と、該一対の基板の少なくとも一方に積層された偏光板とを備えた液晶表示装置であって、
    上記偏光板は、上記一対の基板の少なくとも一方における上記液晶層とは反対側表面に対し、粘着層、一軸方向に延伸して形成された偏光子フィルム、及び該偏光子フィルムを支持する支持層が、この順で積層して貼り付けられている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
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