JP2016180868A - 露光用治具および露光方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い露光精度が得られる露光用治具、および露光精度が高い露光方法を提供する。【解決手段】露光用治具は、支持体の少なくとも片面に感光性層が形成された基板に対し、感光性層上に予め設定されたパターンが形成された露光マスクを積層した状態で露光マスクに露光光を照射する露光に用いられる。露光用治具は第1のフレーム材と第2のフレーム材とを備え、第1のフレーム材と第2のフレーム材とは1つの中空の第1のパッキンを介して組み合わされて、露光マスクが積層された基板が収納される空間が内部に形成されるフレームを有する。第1のフレーム材および第2のフレーム材には、露光マスクと対向する領域に露光光を露光マスクに照射させる開口部が設けられている。フレームに内部を排気するための排気口が設けられている。基板はフレームの内部に中空の第2のパッキンを介して設置される。【選択図】図1

Description

本発明は、露光マスクを用いた露光用治具および露光方法に関し、特に、露光精度が高い露光用治具および露光方法に関する。
近年、携帯端末およびコンピューターの入力装置として、タッチパネルセンサーが多く利用されている。タッチパネルセンサーは、ディスプレイの表面に配置され、指等の接触された位置を検出し、入力操作がなされる。
タッチパネルセンサーとして、静電容量方式のものがある。静電容量方式のタッチパネルセンサーでは、透明導電膜がITO(酸化インジウムスズ)で構成されることが多い。
しかしながら、稀少資源であるインジウムの保存量への不安、および産出国の輸出量規制からの確保量への不安がある。また、蒸着製造による歩留まり等、各種不安要素がある。このような背景から銅または銀といった一般的な金属を使って細い配線化してメッシュ状態にした透明導電膜も採用が始まっている。メッシュ状態にした透明導電膜は歩留まりが高く生産でき、低抵抗である特性を持つため、大面積にも対応が可能であることから益々数量は増えてきている。なお、上述の金属を使って、細い金属配線を透明な基材に形成するためには、透明感を増す上で細線化が重要となる。
また、静電容量方式のタッチパネルセンサー上の位置決めをするため基材には送電用配線および受信用配線が形成される。静電容量方式のタッチパネルセンサーでは、送電用配線に矩形波状に電圧を印加し、電荷を蓄積させ、受信用配線で電荷を読み取る。
送電用配線および受信用配線は、1つの基材の両面に別々に形成されるか、または別々の基材の片面に毎に形成される。送電用配線および受信用配線は位置決めの上で基材上に精度良く形成されている必要がある。基材の片面に送電用配線および受信用配線が形成された場合には、基材が2枚になるケースが多いため、基材が1枚で済むように、基材の一方の面に送電用配線が形成され、他方の面に受信用配線が形成されたものが主流になっている。
金属配線を施す方法には幾つかあるが、基材全面に施された蒸着金属の上にフォトリソを形成し、配線部分に露光がかかるマスクを被せ、露光後にエッチングで配線部分以外の余分な場所を除去する方法が広く使用されている。
また、基材上に官能基を有する素材を含んだ感光性樹脂を敷設し、露光後配線以外を現像処理で除去し、配線部分の官能基にめっき触媒を付与し、その後金属を無電解めっきで付与する方法も提案されている。いずれの方法でも2種のメッシュ状の細い配線を精度良く重ねるには、精度の高い露光が重要である。精度が高い露光をする上では基材とマスクとを高度に密着させる必要がある。密着を上げるためには基材とマスクの間を真空状態にしておくのが通例であり、そのための手段が鋭意検討されている。露光装置として、例えば、特許文献1、2が提案されている。
タッチパネルを用いた携帯端末、パーソナルコンピュータはモデル変更が頻繁で、試作段階から生産段階までの期間が短く、少量のサンプル作製にも追随していく必要がある。生産段階であれば、広い基材に対して広いマスクを用いてタッチパネルを作製する必要がある。
特許文献1の密着方法では、密閉室内でフォトマスクと被露光部材との間に微小隙間が形成された状態でフォトマスク保持用のフレームの移動を強制的に抑止し、その移動抑止状態で密閉室の空気を排気することにより、フォトマスクを撓ませてその中央部から被露光部材に密着させ始め、その後、フレームの移動抑止を解除することにより、撓んでいたフォトマスクが元の形状に復元する過程で被露光部材との密着面積が順次周辺部に拡大していくように構成している。
フォトマスクを撓ませてその中央部から被露光部材に密着させ始め、その後、撓んでいたフォトマスクが元の形状に復元する過程で被露光部材との密着面積が順次周辺部に拡大していくので、フォトマスクは、常に湾曲した状態で被露光部材に密着していくこととなり、空気溜まりの発生は確実に防止される。また、密着動作の大部分はフォトマスクが元の形状に復元する過程でなされるので、一定の排気圧等の制御で迅速にフォトマスクの全面を密着させることができるとされている。
特許文献2の露光装置は、被露光物と露光パターンが形成されたフォトマスクとを接離させる接離手段と、被露光物とフォトマスクとの接触状態でフォトマスクを通じて被露光物を露光する露光手段と、被露光物とフォトマスクと間に浄化気体を供給する第1の供給部、およびフォトマスクの外面に浄化気体を供給する第2の供給部を有する。被露光物とフォトマスクとの接触時には第2の供給部のみから浄化気体を供給するとともに、被露光物とフォトマスクの離反時には第1の供給部および第2の供給部の両方から浄化気体を供給する浄化気体供給手段とを具備している。特許文献2では、接離手段として真空密着焼枠があり、真空密着焼枠の相対する内面の外周側には、互いに接触して真空密着するパッキングが配置されている。
被露光物とフォトマスクとの間に、浄化気体供給手段から浄化気体を供給することにより、露光工程中に被露光物またはフォトマスクに異物が付着するのを防止するとともに、被露光物に付着する異物を除去し、これにより、被露光物とフォトマスクとの間での異物の挟み込みを防止し、フォトマスクの損傷により発生する不良を低減するとされている。
特開2000−235266号公報 特許第4379997号公報
特許文献1では、予めフォトマスクを位置決めしておいても、フォトマスクを撓ませてその中央部から被露光部材に密着させ始め、撓んでいたフォトマスクが元の形状に復元する過程で被露光部材との密着面積が拡大するため、フォトマスクがずれてしまう可能性がある。
特許文献2では、真空密着焼枠に互いに接触して真空密着するパッキングを設けているこのため、予めフォトマスクを位置決めしておいても、パッキング同士が接触することで、2つのフォトマスクの相対的に位置がずれてしまう可能性がある。
このように、特許文献1、2の構成では、フォトマスクがずれてしまう可能性があり、高い精度で露光することができない可能性がある。特に、露光パターンにおいて、細い線幅、線間の距離精度、および複数のパターンを重ねた際の相対的な線の位置の精度が要求された場合に、十分に対応できるとは言えない。
本発明の目的は、前述の従来技術に基づく問題点を解消し、高い露光精度が得られる露光用治具、および露光精度が高い露光方法を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の態様は、支持体の少なくとも片面に感光性層が形成された基板に対し、感光性層上に予め設定されたパターンが形成された露光マスクを積層した状態で露光マスクに露光光を照射する露光に用いられる露光用治具であって、第1のフレーム材と第2のフレーム材とを備え、第1のフレーム材と第2のフレーム材とは1つの中空の第1のパッキンを介して組み合わされて、露光マスクが積層された基板が収納される空間が内部に形成されるフレームを有し、第1のフレーム材および第2のフレーム材において露光マスクと対向する領域に露光光を露光マスクに照射させる開口部が設けられ、フレームに内部を排気するための排気口が設けられており、基板はフレームの内部に中空の第2のパッキンを介して設置されることを特徴とする露光用治具を提供するものである。
中空の第2のパッキンは、開口部の縁に沿って配置されることが好ましい。
また、支持体の両面に感光性層が形成されており、第1のフレーム材および第2のフレーム材に開口部が設けられていることが好ましい。
第1のフレーム材、露光マスク、基板、露光マスク、および第2のフレーム材の順で配置されることが好ましい。排気口に、フレームの内部を排気する排気部が接続されることが好ましい。
例えば、2つの露光マスクの予め設定されたパターンは、静電容量式タッチパネルセンサーのパターンであり、2つのうち一方の露光マスクには、静電容量式タッチパネルセンサーにおいてセンサー領域を構成する受信用配線のパターンが形成され、他方の露光マスクには、センサー領域を構成する送信用配線のパターンが形成されている。また、例えば、露光マスクの予め設定されたパターンは、少なくとも格子状のパターンを含む。中空の第1のパッキンおよび中空の第2のパッキンは、環状であることが好ましい。
本発明の第2の態様は、支持体の少なくとも片面に感光性層が形成された基板に対し、感光性層上に予め設定されたパターンが形成された露光マスクを積層した状態で露光マスクに露光光を照射する露光方法であって、第1のフレーム材と第2のフレーム材とが1つの中空の第1のパッキンを介して組み合わされたフレームの内部に、露光マスクが積層された基板を中空の第2のパッキンを介して設置する設置工程と、フレームに設けられた排気口を介してフレームの内部を排気する排気工程と、フレームには露光マスクと対向する領域に露光光を露光マスクに照射させる開口部が設けられており、排気した状態で、露光光を露光マスクに照射する露光工程とを有することを特徴とする露光方法を提供するものである。
中空の第2のパッキンは、開口部の縁に沿って配置されることが好ましい。支持体の両面に感光性層が形成されており、第1のフレーム材および第2のフレーム材に開口部が設けられていることが好ましい。第1のフレーム材、露光マスク、基板、露光マスク、および第2のフレーム材の順で配置されることが好ましい。
排気工程では、フレームの内部の圧力を6.6〜20kPaにすることが好ましい。
例えば、2つの露光マスクの予め設定されたパターンは、静電容量式タッチパネルセンサーのパターンであり、2つのうち一方の露光マスクには、静電容量式タッチパネルセンサーにおいてセンサー領域を構成する受信用配線のパターンが形成され、他方の露光マスクには、センサー領域を構成する送信用配線のパターンが形成されている。また、例えば、露光マスクの予め設定されたパターンは、少なくとも格子状のパターンを含む。
本発明の露光用治具によれば、高い位置精度、かつ高い解像度で露光することができ、精細なパターンを形成することができる。また、本発明の露光方法によれば、高い位置精度、かつ高い解像度で露光することができ、精細なパターンを形成することができる。
(a)は、本発明の実施形態の露光用治具を示す模式的断面図であり、(b)は、本発明の実施形態の露光用治具を示す模式的平面図である。 (a)は、第1のパッキンの配置形態を示す模式的断面図であり、(b)は、第2のパッキンの配置形態を示す模式的断面図であり、(c)は、第1のパッキンの配置形態の他の例を示す模式的断面図であり、(d)は、第2のパッキンの配置形態の他の例を示す模式的断面図である。 (a)は、両面が露光される露光用基板の一例を示す模式的断面図であり、(b)は、両面が露光される露光用基板の他の例を示す模式的断面図である。 露光マスクを示す模式的斜視図である。 (a)は、露光で形成されるパターンの一例を示す模式的平面図であり、(b)は、露光で形成されるパターンを重ねた状態を示す模式的平面図である。 (a)は、露光で形成されるタッチパネルセンサーの一例を示す模式的平面図であり、(b)は、図6(a)に示すタッチパネルセンサーの形成に用いられるマスクパターンの一例を示す模式図であり、(c)は図6(a)に示すタッチパネルセンサーの形成に用いられるマスクパターンの他の例を示す模式図である。 (a)は、本発明の実施形態の露光用治具の他の例を示す模式的断面図であり、(b)は、片面が露光される露光用基板の一例を示す模式的断面図であり、(c)は、片面が露光される露光用基板の他の例を示す模式的断面図である。 露光装置を示す模式図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施形態の露光方法を用いた配線の形成を工程順に示す模式的断面図である。 露光装置の他の構成を示す模式図である。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の露光用治具および露光方法を詳細に説明する。
なお、以下において数値範囲を示す「〜」とは両側に記載された数値を含む。例えば、εが数値α〜数値βとは、εの範囲は数値αと数値βを含む範囲であり、数学記号で示せばα≦ε≦βである。
光学的透明および単に透明とは、いずれも光透過率が、波長400〜800nmの可視光波長域において、少なくとも60%以上のことであり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上、さらにより好ましくは95%以上のことである。
光透過率は、例えば、JIS K 7375:2008に規定される「プラスチック--全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
また、「同じ」、「同一」および「同時」とは、技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含むものとする。「異なる」とは、上述の「同じ」、「同一」、「同時」の規定を満たさないもののことである。
露光用治具について説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態の露光用治具を示す模式的断面図であり、(b)は、本発明の実施形態の露光用治具を示す模式的平面図である。図2(a)は、第1のパッキンの配置形態を示す模式的断面図であり、(b)は、第2のパッキンの配置形態を示す模式的断面図であり、(c)は、第1のパッキンの配置形態の他の例を示す模式的断面図であり、(d)は、第2のパッキンの配置形態の他の例を示す模式的断面図である。なお、図1(b)においては、配管47と排気部48の図示は省略している。
図1(a)、(b)に示す露光用治具10は、露光用基板24の対向する2面に対して露光して、予め設定されたパターンの形成に用いられるものである。露光用治具10は、支持体50(図3(a)参照)の少なくとも片面に、光照射により感光して硬化する層である感光性層54(図3(a)参照)が形成された露光用基板24に対し、感光性層54上に露光マスク26を積層した状態で露光マスク26に第1の露光光L、または第2の露光光Lを照射する露光に用いられるものである。
露光用治具10は、フレーム12を有する。フレーム12は、内部22の空間に露光用基板24を収納する。フレーム12は、第1のフレーム材14と第2のフレーム材16とを備える。第1のフレーム材14と第2のフレーム材16とは1つの中空の第1のパッキン18を介して組み合わされる。これにより、フレーム12の内部22に上述の空間が形成される。以下、露光用基板24のことを単に基板24という。
図1(a)、(b)に示す露光用治具10では、第1のフレーム材14、露光マスク26、基板24、露光マスク26および第2のフレーム材16の順で配置されている。
第1のパッキン18は、第2のパッキン20a、20bとともに閉空間28の密封に用いられるものである。
第1のパッキン18は、例えば、内部が中空の管状の部材であり、中実のものに比して変形能が高い。また、第1のパッキン18は、例えば、端がない環状の部材であり、チューブ状の部材である。なお、第1のパッキン18の断面形状は、円であることが好ましいが、他の形状であってもよい。第1のパッキン18は、例えば、シリコーン樹脂、フッ素ゴム、クロロプレンゴム、またはニトリルゴム等で形成される。第1のパッキン18は、これらの中でも繰り返しの耐久性等が高いシリコーン樹脂で形成することが最も好ましい。
第1のフレーム材14は、底面部30と底面部30の周囲に囲む側面部32とを有する。第2のフレーム材16は、底面部40と底面部40の周囲に囲む側面部42とを有する。第1のフレーム材14と第2のフレーム材16とは同じ大きさである。
第1のフレーム材14と第2のフレーム材16とは、側面部32と側面部42とを第1のパッキン18を介して重ねて組み合わされており、底面部30と底面部40とが対向する。この場合、例えば、図2(a)に示すように、側面部32の表面32aと側面部42の表面42aとで第1のパッキン18を挟んでいる。図2(c)に示すように、側面部42にだけ溝部43を設け、溝部43内に第1のパッキン18を設ける構成でもよい。また、側面部32にだけ溝部を設ける構成でもよく、側面部32と側面部42の両方に溝部を設けて、各溝部に第1のパッキン18を収納する構成でもよい。
また、例えば、第2のフレーム材16の底面部40の表面40aに、基板24を設置する際のガイド部材を設けてもよい。
図1(a)に示すように第1のフレーム材14の底面部30には開口部34が設けられている。第2のフレーム材16の底面部40には開口部44が設けられている。第1のフレーム材14の開口部34と第2のフレーム材16の開口部44とは同じ大きさである。かつ基板24と露光マスク26との積層方向に第1のフレーム材14の開口部34を投影した投影領域と、第2のフレーム材16の開口部44を投影した投影領域の位置が一致する。
このように、第1のフレーム材14の開口部34と第2のフレーム材16の開口部44とを同じ大きさ、かつ同じ位置に設けることで、基板24の両面に対して同じ領域を露光可能となる。例えば、開口部34には第1の露光光Lが照射され、開口部44には第2の露光光Lが照射される。第1の露光光Lおよび第2の露光光Lには、後述する基板24の感光性層54で露光に必要な波長の光が適宜利用される。第1の露光光Lおよび第2の露光光Lは波長が同じでも、異なっていてもよい。すなわち、基板24に設ける感光性層54が同じものでも、違うものでもよい。
基板24は露光マスク26で挟まれて積層された状態でフレーム12の内部22に配置される。この場合、第1のフレーム材14側の露光マスク26と底面部30との間には中空の第2のパッキン20aが配置される。第2のフレーム材16側の露光マスク26と底面部40との間には中空の第2のパッキン20bが配置される。第2のパッキン20aは開口部34の縁に沿って配置され(図1(b)参照)、第2のパッキン20bは、開口部44の縁に沿って配置されている。これにより、露光マスク26と基板24の積層体とフレーム12の内部22とで密閉された閉空間28が構成される。この場合、例えば、図2(b)に示すように、底面部40の表面40a上に第2のパッキン20bが配置されて露光マスク26の表面26aと接触している。詳細な図示はしないが、底面部30でも、底面部40と同様に表面30a上に第2のパッキン20aは配置されて露光マスク26の表面26aと接触している。
図2(d)に示すように、底面部40に溝部45を設け、この溝部45内に第2のパッキン20bを設けて、基板24を露光マスク26と一緒に配置する構成でもよい。図示はしないが、底面部30にも、第2のパッキン20aが設けられる溝部を形成する構成でもよい。
第2のフレーム材16の底面部40において閉空間28に臨む位置に排気口46が設けられている。排気口46は、配管47を介して排気部48に接続されている。これにより、フレーム12の内部22の閉空間28を排気することができる。これにより、基板24と露光マスク26とを強固に密着させることができ、露光精度を高めることができる。
排気口46を設ける位置、設ける数については、フレーム12の大きさ、露光する基板24の大きさ、および露光パターンの幅等を考慮して適宜決定されるものである。
排気部48により、例えば、露光時にフレーム12の内部22の圧力を6.6〜20kPaにすることが好ましい。より好ましくは、フレーム12の内部22の圧力を3.9〜16kPaに排気する。この程度の圧力にしておけば、基板24と露光マスク26と十分な密着性が得られる。
なお、フレーム12の内部22の圧力については、フレーム12に、例えば、圧力計を設けることにより測定することが可能である。圧力計としては、上述の6.6〜20kPaの圧力の範囲を測定可能なものであることが好ましい。また、圧力は、測定精度の観点から測定時に温度が一定であることが好ましく、例えば、室温25℃の環境で測定した値である。
第2のパッキン20a、20bは、第1のパッキン18と同様の構成であり、例えば、内部が中空の管状の部材であり、中実のものに比して変形能が高い。また、第2のパッキン20a、20bは、例えば、端がない環状の部材であり、チューブ状の部材である。なお、第2のパッキン20a、20bも第1のパッキン18と同様に断面形状は、円であることが好ましいが、他の形状であってもよい。第2のパッキン20a、20bは、第1のパッキン18と同じく、例えば、シリコーン樹脂、フッ素ゴム、クロロプレンゴム、またはニトリルゴム等で形成される。第2のパッキン20a、20bも、第1のパッキン18と同じく、これらの中でも繰り返しの耐久性等が高いシリコーン樹脂で形成することが最も好ましい。
第2のパッキン20a、20bは、第1のパッキン18と同様の構成であり、例えば、露光用治具10では、第1のパッキン18で第1のフレーム材14と第2のフレーム材16とを密着させ、第2のパッキン20aで露光マスク26と第1のフレーム材14を密着させ、第2のパッキン20bで露光マスク26と第2のフレーム材16を密着させている。このように全ての密着部分を第1のパッキン18、および第2のパッキン20a、20bを用いて構成しており、ボルトナットまたはクランプ等による締結を用いていない。このため、露光後、露光マスク26および基板24を容易に取り出すことができる。
基板24は、2方向から、表面24aと裏面24bの2面露光されるものである。露光のタイミングは、2面同時であっても異なってもよい。
図3(a)に示すように、基板24は、支持体50の表面50a上に下塗層52が設けられ、下塗層52の表面52aに感光性層54が設けられている。また、支持体50の裏面50b上に下塗層52が設けられ、下塗層52の表面52aに感光性層54が設けられている。露光時には、感光性層54の表面54aに露光マスク26が配置され、基板24では露光マスク26に挟まれた状態で露光され、各感光性層54に露光パターンが形成される。
基板24では、各感光性層54に対して第1の露光光Lまたは第2の露光光Lが照射されるため、互いに他の露光光により露光されることを防ぐために支持体50に第1の露光光Lまたは第2の露光光Lが到達することを抑制するために下塗層52を設けている。下塗層52の機能を有する支持体51であれば、図3(b)に示す露光用基板25のように下塗層52を設けることなく、支持体51の表面51aおよび裏面51bに、それぞれ感光性層54を設ける構成とすることができる。
基板24の支持体50、下塗層52および感光性層54ならびに支持体51については後に詳細に説明する。支持体50および支持体51は、用途により適宜選択されるものである。用途により透明なもの、または不透明なものであってもよい。
次に、露光マスク26について説明する。
図4は、露光マスクを示す模式的斜視図である。
露光マスク26は、上述のように感光性層54の表面54aに配置されて使用される。
露光マスク26は、マスク基板60の表面60aに複数のマスクパターン62が設けられている。露光時、マスク基板60の表面60aを基板24の表面、すなわち、感光性層54の表面54aに密着させる。マスクパターン62は、ポジ型でもネガ型でもよく、感光性層54の特性に合わせて適宜決定される。
マスク基板60は、例えば、プラスチックまたはガラス等の透明な材質で構成されている。マスクパターン62は、基板24に形成するパターンが、例えば、クロムで形成されたものである。なお、図4のマスクパターン62には、詳細なパターンの図示は省略している。
マスクパターン62については、基板24に形成する予め設定されたパターンであるため、特に限定されるものではないが、例えば、予め設定されたパターンは、少なくとも格子状のパターンを含む、また、例えば、投影型静電容量式タッチパネルセンサーを形成する場合、マスクパターン62としては、その投影型静電容量式タッチパネルセンサーのパターンとなる。
露光マスク26に設けるマスクパターン62の数は、露光対象である基板24の大きさ、形成するパターンの大きさ等により適宜決定されるものである。このため、マスクパターン62の数は、1つの場合もあれば、複数の場合もある。
図5(a)は、露光で形成されるパターンの一例を示す模式的平面図であり、(b)は、露光で形成されるパターンを重ねた状態を示す模式的平面図である。
図5(a)に示すパターン64は、格子状のパターンであり、細線66によりセル68が構成されており、セル68が多数組み合わされて格子状のパターンを構成する。パターン64は、例えば、タッチパネルセンサーの検出電極等に利用される。
各セル68は、例えば、多角形で構成されている。多角形としては、三角形、正方形、長方形、平行四辺形、ひし形等の四角形、五角形、六角形、ランダム多角形等が挙げられる。また、多角形を構成する辺の一部が曲線であってもよい。
パターン64のセル68の一辺の長さPが短すぎると、開口率および透過率が低下し、それに伴って、透明性が劣化するという問題がある。反対に、セル68の一辺の長さPが長すぎると、細線66が視認されやすくなる可能性がある。
パターン64のセル68の一辺の長さPは特に限定されるものではないが、50〜500μmであることが好ましく、150〜400μmであることがさらに好ましい。セル68の一辺の長さPが上述の範囲である場合には、さらに透明性も良好に保つことが可能であり、表示装置の前面にとりつけた際に、違和感なく表示を視認することができる。
可視光透過率の点から、細線66より形成されるパターン64の開口率は85%以上であることが好ましく、90%以上であることがさらに好ましく、95%以上であることが最も好ましい。開口率とは、細線66を除いた透光性部分が全体に占める割合であり、例えば、線幅6μm、セル68の一辺の長さPが240μmの正方形の格子状の開口率は95%である。
タッチパネルセンサーの検出電極等に利用される上述のパターン64が、例えば、メッシュ構造(図示せず)の場合、メッシュ形状は同じ形が規則的に配列した定型形状でも良く、ランダム形状でも良い。定型形状の場合は、正方形、菱形、正六角形が好ましく、特に菱形が好ましい。菱形の場合、その鋭角の角度は、50°〜80°であることが、表示装置とのモアレを低減する観点から好ましい。メッシュピッチは50μm〜500μmであることが好ましく、メッシュの開口率は92%〜99%であることが好ましい。メッシュの開口率は、メッシュ部における導体細線の非占有面積率で定義される。
なお、メッシュ状金属電極としては、例えば、特開2011−129501号公報、および特開2013−149236号公報等に開示されている網目状のメッシュ状金属電極を用いることができる。これ以外にも、例えば、静電容量式のタッチパネルに用いられる検出電極を適宜用いることができる。
セル68の一辺の長さP、メッシュの角度、メッシュの開口率については、例えば、光学顕微鏡、レーザ顕微鏡、デジタルマイクロスコープ等を用いて測定することができる。
格子状のパターン64を基板の表面と裏面に、セル68をP/2ずらして形成した場合、図5(b)に示すように、格子状のパターン64が重なって形成される。この場合、一方のセル68の中に、他方のセル68内の中心、すなわち、一方のセル68の線66から距離がP/2の位置に線66が位置する。しかしながら、位置精度が悪い場合、線66の位置がセル68内の中心ではなくP/2から外れた位置に線66が位置してしまう。また、露光マスク26と基板24との密着が十分ではない等配置状態が悪いことに起因して露光の解像度が劣化した場合には、線幅dを5μmに設定しても5μmを超えてしまうことが生じる。
本実施形態では、線幅dを5μm以下に設定しても、その線幅dで露光することができる。また、セル68をP/2ずらして形成した場合、P/2の位置から20μmの範囲に線66を配置できる位置精度を確保できる。
露光により形成されるパターンについて、より具体的に説明する。
図6(a)は露光で形成されるタッチパネルセンサーの一例を示す模式的平面図であり、(b)は図6(a)に示すタッチパネルセンサーの形成に用いられるマスクパターンの一例を示す模式図であり、(c)は図6(a)に示すタッチパネルセンサーの形成に用いられるマスクパターンの他の例を示す模式図である。
図6(a)〜(c)において、同一構成物には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図6(a)に示す構成のタッチパネルセンサー69のパターンを形成する場合、例えば、基板24の表面24a側の感光性層54に図6(b)に示す第1導電パターン70を形成し、裏面24b側の感光性層54に図6(c)に示す第2導電パターン80を形成する。この場合、マスクパターン62として図6(b)に示す第1導電パターン70が形成された露光マスク26と、マスクパターン62として図6(c)に示す第2導電パターン80が形成された露光マスク26の2種類、用意して、各露光マスク26を基板24の表面24aと裏面24bに密着させて露光する。
図6(b)に示す第1導電パターン70は、第1の方向に延び、並列に配置された複数の第1検知電極パターン72を含む。各第1検知電極パターン72は、その一端において、第1導電端子パターン74と接続される。さらに、各第1導電端子パターン74は導電性の第1配線パターン76と接続される。
図6(c)に示す第2導電パターン80は、第1の方向と直交する第2の方向に延び、並列に配列された第2検知電極パターン82を含む。各第2検知電極パターン82は、その一端において、第2導電端子パターン84と接続される。各第2導電端子パターン84は導電性の第2配線パターン86と接続される。
第1導電パターン70および第2導電パターン80には、例えば、特開2012−147277号公報、特開2012−163933号公報、特開2012−174748号公報、特開2012−190445号公報、特開2013−149237号公報、特開2013−149232号公報、特開2013−149236号公報に記載の電極パターンを用いることができる。さらには、これ以外にも特表2011−513846号公報、国際公開第2010/013679号に記載のパターンを用いることができる。
第1検知電極パターン72と第1導電端子パターン74および第2検知電極パターン82と第2導電端子パターン84は、タッチパネルセンサー69においてタッチの検知が可能なセンサー領域を構成するものである。
第1検知電極パターン72は、第1検知電極69a(図6(a)参照)を形成するパターンである。第1検知電極69aは受信用配線とも呼ばれる。第1検知電極パターン72は受信用配線のパターンでもある。第2検知電極パターン82は、第2検知電極69d(図6(a)参照)を形成するパターンである。第2検知電極69dは送信用配線とも呼ばれる。第2検知電極パターン82は送信用配線のパターンでもある。
第1導電端子パターン74は、第1検知電極69aに電気的に接続される第1導電端子69b(図6(a)参照)を形成するパターンである。第1配線パターン76は、第1導電端子69bに電気的に接続される第1配線69c(図6(a)参照)を形成するパターンでもある。
第2導電端子パターン84は、第2検知電極69dに電気的に接続される第2導電端子69e(図6(a)参照)を形成するパターンである。第2配線パターン86は、第2導電端子69eに電気的に接続される第2配線69f(図6(a)参照)を形成するパターンである。
第1導電端子69b、第1配線69c、第2導電端子69eおよび第2配線69fは、周辺配線と呼ばれる。
タッチパネルセンサー69では、例えば、第2検知電極69dに矩形波状に電圧を印加し、電荷を蓄積させ、第1検知電極69aで電荷を読み取ることがなされる。
上述のように基板24の両面に露光するものに限定されるものではない。例えば、図7(a)に示す露光用治具10aのように片面を露光するものあってもよい。
図7(a)は、本発明の実施形態の露光用治具の他の例を示す模式的断面図であり、(b)は、片面が露光される露光用基板の一例を示す模式的断面図であり、(c)は、片面が露光される露光用基板の他の例を示す模式的断面図である。
なお、図7(a)〜(c)において、図1(a)および(b)、ならびに図2(a)〜(d)に示す露光用治具10、図3(a)に示す基板24および図3(b)に示す露光用基板25と同一構成物には、同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図7(a)に示す露光用治具10aは、図1(a)、(b)に示す露光用治具10に比して、露光用基板25a(以下、単に基板25という)の構成、基板25aの片面にだけ露光する点、第2のフレーム材16に開口部44が設けられていない点、基板25aの表面25cに露光マスク26が配置され、裏面25dには露光マスク26が設けられておらず、基板25aの裏面25dと第2のパッキン20bが接している点が異なり、それ以外の構成は、図1(a)および(b)図7(a)に示す露光用治具10と同じ構成であるため、その詳細な説明は省略する。
図7(a)に示す露光用治具10aでは、第1のフレーム材14、露光マスク26、基板25aおよび第2のフレーム材16の順で配置されている。
図7(a)に示す露光用治具10aに用いる基板25aは、図7(b)に示すように、支持体50の表面50aに下塗層52が設けられており、下塗層52の表面52aに感光性層54が設けられている。基板25の表面25cは感光性層54の表面54aであり、裏面25dは支持体50の裏面50bである。
図7(a)に示す露光用治具10aでは、露光は片面であるため、図7(c)に示すように、下塗層52がなくてもよく、支持体50の表面50aに感光性層54を設ける構成の基板25bを用いることができる。この場合、基板25bの表面25cは感光性層54の表面54aであり、裏面25dは支持体50の裏面50bである。
図7(a)に示す露光用治具10aを用いても、上述の図1(a)、(b)に示す露光用治具10と同様に高い露光精度でパターンを露光することができる。
次に、基板24等を構成する支持体50、下塗層52および感光性層54、ならびに支持体51について説明する。
[支持体]
支持体は、2つの主面を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、絶縁支持体が挙げられ、より具体的には、樹脂支持体、セラミック支持体、ガラス支持体等を使用することができ、樹脂支持体が好ましい。なお、樹脂支持体としては、後述する粘着シートも含まれる。
樹脂支持体の材料としては、例えば、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート)、ポリエーテルスルホン、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、セルロース系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、シクロオレフィン系樹脂等が挙げられる。なかでも、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、または、ポリオレフィンが好ましい。
また、支持体としては、粘着性のある支持体、つまり、粘着シートを使用してもよい。粘着シートを構成する材料としては公知の材料(アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等)が使用できる。
支持体の厚み(mm)は特に限定されるものではないが、取り扱い性および薄型化のバランスの点から、樹脂支持体では0.01〜2mmが好ましく、0.02〜1mmがより好ましく、0.03〜0.1mmが最も好ましい。また、ガラス支持体では、0.01〜2mmが好ましく、0.3〜0.8mmがより好ましく、0.4〜0.7mmが最も好ましい。
また、支持体は、光を適切に透過することが好ましい。具体的には、支持体の全光線透過率は、85〜100%であることが好ましい。
[下塗層、下塗層の機能を有する支持体]
下塗層は、紫外線吸収剤を含む層(紫外線吸収層)で形成される。これにより、感光性層が第1の露光光L、第2の露光光Lにより露光されてしまう場合、第1の露光光Lで一方の感光性層を露光し、第2の露光光Lで他方の感光性層を露光するとき、互いに異なる第1の露光光Lまたは第2の露光光Lで露光されることを抑制することができる。
紫外線吸収剤が含まれる支持体を用いることでも、上述のように互いに異なる第1の露光光Lまたは第2の露光光Lで露光されることを抑制することができる。
下塗層および支持体で使用される紫外線吸収剤の種類は特に限定されるものではなく、公知の紫外線吸収剤を使用でき、例えば、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤、マロン酸エステル系紫外線吸収剤、シュウ酸アニリド系紫外線吸収剤等が挙げられる。
上述のサリチル酸系紫外線吸収剤としては、フェニルサリシート、p−tert−ブチルフェニルサリシート、p−オクチルフェニルサリシートが挙げられる。
上述のベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4、4′−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)メタン等が挙げられる。
上述のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチル−フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチル−5′−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
上述のシアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3′−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3′−ジフェニルアクリレート等が挙げられる。
[感光性層]
感光性層は、光照射により感光して硬化する層であれば特に限定されるものではなく、公知の感光性層を使用することができる。感光性層は、上述のように第1の露光光L、第2の露光光Lにより露光された部分が硬化するものである。
なかでも、感光性層としては、めっき処理が施される被めっき層を形成すための被めっき層形成用層であることが好ましい。なお、被めっき層形成用組成物より形成される被めっき層に、めっき処理を施すことにより、被めっき層上に金属層を配置することができる。
被めっき層形成用層は、光照射により感光して予め設定されたパターン状の被めっき層を形成できる層であればよく、なかでも、重合開始剤と、以下の化合物Xまたは組成物Yとを含む層であることが好ましい。
化合物X:めっき触媒またはその前駆体と相互作用する官能基(以後、単に「相互作用性基」とも称する)、および、重合性基を有する化合物
組成物Y:めっき触媒またはその前駆体と相互作用する官能基を有する化合物、および、重合性基を有する化合物を含む組成物
以下では、まず、被めっき層形成用層に含まれる材料について詳述する。
(重合開始剤)
重合開始剤としては、特に限定されるものではなく、公知の重合開始剤(いわゆる光重合開始剤)等を用いることができる。重合開始剤の例としては、ベンゾフェノン類、アセトフェノン類、α−アミノアルキルフェノン類、ベンゾイン類、ケトン類、チオキサントン類、ベンジル類、ベンジルケタール類、オキスムエステル類、アンソロン類、テトラメチルチウラムモノサルファイド類、ビスアシルフォスフィノキサイド類、アシルフォスフィンオキサイド類、アントラキノン類、アゾ化合物等およびその誘導体を挙げることができる。
被めっき層形成用層中における重合開始剤の含有量は特に限定されるものではないが、被めっき層の硬化性の点で、被めっき層形成用層全質量に対して、0.01〜5質量%であることが好ましく、0.1〜3質量%であることがより好ましい。
(化合物X)
化合物Xは、相互作用性基と重合性基とを有する化合物である。
相互作用性基とは、めっき触媒またはその前駆体と相互作用できる官能基を意図し、例えば、めっき触媒またはその前駆体と静電相互作用を形成可能な官能基、または、めっき触媒またはその前駆体と配位形成可能な含窒素官能基、含硫黄官能基、含酸素官能基等を使用することができる。
相互作用性基としてより具体的には、アミノ基、アミド基、イミド基、ウレア基、3級のアミノ基、アンモニウム基、アミジノ基、トリアジン環、トリアゾール環、ベンゾトリアゾール基、イミダゾール基、ベンズイミダゾール基、キノリン基、ピリジン基、ピリミジン基、ピラジン基、ナゾリン基、キノキサリン基、プリン基、トリアジン基、ピペリジン基、ピペラジン基、ピロリジン基、ピラゾール基、アニリン基、アルキルアミン構造を含む基、イソシアヌル構造を含む基、ニトロ基、ニトロソ基、アゾ基、ジアゾ基、アジド基、シアノ基、シアネート基等の含窒素官能基;エーテル基、水酸基、フェノール性水酸基、カルボン酸基、カーボネート基、カルボニル基、エステル基、N−オキシド構造を含む基、S−オキシド構造を含む基、N−ヒドロキシ構造を含む基等の含酸素官能基;チオフェン基、チオール基、チオウレア基、チオシアヌール酸基、ベンズチアゾール基、メルカプトトリアジン基、チオエーテル基、チオキシ基、スルホキシド基、スルホン基、サルファイト基、スルホキシイミン構造を含む基、スルホキシニウム塩構造を含む基、スルホン酸基、スルホン酸エステル構造を含む基等の含硫黄官能基;ホスフォート基、ホスフォロアミド基、ホスフィン基、リン酸エステル構造を含む基等の含リン官能基;塩素、臭素等のハロゲン原子を含む基等が挙げられ、塩構造をとりうる官能基においてはそれらの塩も使用することができる。
なかでも、極性が高く、めっき触媒またはその前駆体等への吸着能が高いことから、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基、およびボロン酸基等のイオン性極性基、エーテル基、またはシアノ基が特に好ましく、カルボン酸基(カルボキシル基)またはシアノ基がさらに好ましい。
化合物Xには、相互作用性基が2種以上含まれていてもよい。
重合性基は、エネルギー付与により、化学結合を形成しうる官能基であり、例えば、ラジカル重合性基、カチオン重合性基等が挙げられる。なかでも、反応性がより優れる点から、ラジカル重合性基が好ましい。ラジカル重合性基としては、例えば、アクリル酸エステル基(アクリロイルオキシ基)、メタクリル酸エステル基(メタクリロイルオキシ基)、イタコン酸エステル基、クロトン酸エステル基、イソクロトン酸エステル基、マレイン酸エステル基等の不飽和カルボン酸エステル基、スチリル基、ビニル基、アクリルアミド基、メタクリルアミド基等が挙げられる。なかでも、メタクリロイルオキシ基、アクリロイルオキシ基、ビニル基、スチリル基、アクリルアミド基、メタクリルアミド基が好ましく、メタクリロイルオキシ基、アクリロイルオキシ基、スチリル基がより好ましい。
化合物X中には、重合性基が2種以上含まれていてもよい。また、化合物X中に含まれる重合性基の数は特に限定されるものではなく、1つでも、2つ以上でもよい。
上述の化合物Xは、低分子化合物であっても、高分子化合物であってもよい。低分子化合物は分子量が1000未満の化合物を意図し、高分子化合物とは分子量が1000以上の化合物を意図する。
なお、上述の重合性基を有する低分子化合物とは、いわゆるモノマー(単量体)に該当する。また、高分子化合物とは、予め設定された繰り返し単位を有するポリマーであってもよい。
また、化合物としては1種のみを使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
上述の化合物Xがポリマーである場合、ポリマーの重量平均分子量は、特に限定されるものではないが、溶解性等取扱い性がより優れる点で、1000以上70万以下が好ましく、さらに好ましくは2000以上20万以下である。特に、重合感度の観点から、20000以上であることが好ましい。
このような重合性基および相互作用性基を有するポリマーの合成方法は特に限定されるものではなく、公知の合成方法(特許公開2009−280905号の段落[0097]〜[0125]参照)が使用される。
(組成物Y)
組成物Yは、相互作用性基を有する化合物、および、重合性基を有する化合物を含む組成物である。つまり、被めっき層形成用層が、相互作用性基を有する化合物、および、重合性基を有する化合物の2種を含む。相互作用性基および重合性基の定義は、上述の通りである。
相互作用性基を有する化合物とは、相互作用性基を有する化合物である。相互作用性基の定義は上述の通りである。このような化合物としては、低分子化合物であっても、高分子化合物であってもよい。相互作用性基を有する化合物の好適態様としては、上述した式(b)で表される繰り返し単位を有する高分子(例えば、ポリアクリル酸)が挙げられる。なお、相互作用性基を有する化合物には、重合性基は含まれない。
重合性基を有する化合物とは、いわゆるモノマーであり、形成される被めっき層の硬度がより優れる点で、2個以上の重合性基を有する多官能モノマーであることが好ましい。多官能モノマーとは、具体的には、2〜6個の重合性基を有するモノマーを使用することが好ましい。反応性に影響を与える架橋反応中の分子の運動性の観点から、用いる多官能モノマーの分子量としては150〜1000が好ましく、さらに好ましくは200〜700である。また、複数存在する重合性基同士の間隔(距離)としては原子数で1〜15であることが好ましく、6以上10以下であることがさらに好ましい。
重合性基を有する化合物には、相互作用性基が含まれていてもよい。
なお、相互作用性基を有する化合物と重合性基を有する化合物との質量比(相互作用性基を有する化合物の質量/重合性基を有する化合物の質量)は特に限定されるものではないが、形成される被めっき層の強度およびめっき適性のバランスの点で、0.1〜10が好ましく、0.5〜5がより好ましい。
被めっき層形成用層中の化合物X(または、組成物Y)の含有量は特に限定されるものではないが、被めっき層形成用層全質量に対して、50質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。上限は特に限定されるものではないが、99.5質量%以下が好ましい。
被めっき層形成用層には、上述の重合開始剤、化合物X、組成物Y以外の成分が含まれていてもよい。
例えば、被めっき層形成用層には、モノマー(但し、上述の式(X)または式(1)で表される化合物を除く)が含まれていてもよい。モノマーが含まれることにより、被めっき層中の架橋密度等を適宜制御することができる。
使用されるモノマーは特に限定されるものではなく、例えば、付加重合性を有する化合物としてはエチレン性不飽和結合を有する化合物、開環重合性を有する化合物としてはエポキシ基を有する化合物等が挙げられる。なかでも、被めっき層中の架橋密度を向上する点から、多官能モノマーを使用することが好ましい。多官能モノマーとは、重合性基を2個以上有するモノマーを意味する。具体的には、2〜6個の重合性基を有するモノマーを使用することが好ましい。
被めっき層形成用層には、他の添加剤(例えば、増感剤、硬化剤、重合禁止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、フィラー、粒子、難燃剤、界面活性剤、滑剤、可塑剤等)を必要に応じて添加してもよい。
次に、本発明の実施形態の露光方法について説明する。
まず、露光方法に用いる露光装置100について説明する。
図8は、露光装置を示す模式図である。
図8に示す露光装置100は、露光部102と制御部103とを有する。第1のフレーム材14側の感光性層54を露光するための第1の露光光Lを照射する第1照明部104と、第2のフレーム材16側の感光性層54を露光するための第2の露光光Lを照射する第2照明部106を備えている。
第1照明部104は、照明ランプ110、第1反射ミラー111、シャッタ装置112、第2反射ミラー113、楕円ミラー114を有する。照明ランプ110は、第1反射ミラー111に向けて第1の露光光Lを照射する。第1反射ミラー111は、第2反射ミラー113に向けて露光光を反射する。シャッタ装置112は、第1反射ミラー111と第2反射ミラー113との間で露光光を通過または遮断する。第2反射ミラー113は、露光光を楕円ミラー114に向けて反射する。楕円ミラー114は、露光光を露光マスク26に向けて反射する際に、第1の露光光L、第2の露光光Lを平行光に調整する。なお、第2照明部106は、第2の露光光Lを照射するが、第1照明部104と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
制御部103は、露光用治具10を設置した後、露光部102の照明ランプ110を点灯させ、照明ランプ110から照射される第1の露光光L、第2の露光光Lが、予め設定された光量に達したときにシャッタ装置112を開放させる。第1の露光光L、第2の露光光Lは、第1反射ミラー111、第2反射ミラー113および楕円ミラー114に反射されて、露光マスク26を介して、基板24の感光性層54に照射される。感光性層54に露光マスク26のマスクパターン62が露光される。また、制御部103は排気部48による排気も制御する。
次に、本発明の実施形態の露光方法について、配線の形成を例にして説明する。
図9(a)〜(d)は、本発明の実施形態の露光方法を用いた配線の形成を工程順に示す模式的断面図である。
まず、図1(a)に示すように、支持体50の表面50aと裏面50bの両面に下塗層52を介して感光性層54が形成された基板24を用意し、感光性層54上に露光マスク26を積層し、基板24を、第2のフレーム材16内に設置する。このとき、開口部44の縁に沿って第2のパッキン20bを配置する。第2のフレーム材16の側面部42の42aに1つの中空の第1のパッキン18を配置し、第1のフレーム材14と第2のフレーム材16とを組み合わせてフレーム12を構成する。第1のフレーム材14を組み合わせる際、露光マスク26上に第2のパッキン20aを開口部34の縁に沿って配置する。これにより、露光用治具10のフレーム12の内部22に基板24が中空の第2のパッキン20a、20bを介して設置される。これが設置工程に相当する。
次に、図8に示す露光装置100の露光部102に露光用治具10を設置する。
そして、露光用治具10を設置した後、露光用治具10の閉空間28を排気部48で排気し、例えば、フレーム12の内部22の圧力を6.6〜20kPaにする。これが排気工程に相当する。
次に、露光部102の照明ランプ110を点灯させ、照明ランプ110から照射される第1の露光光L、第2の露光光Lが、予め設定された光量に達したときにシャッタ装置112を開放させる。第1の露光光L、第2の露光光Lが第1反射ミラー111、第2反射ミラー113および楕円ミラー114に反射されて露光マスク26を介して、基板24の感光性層54に第1の露光光L、第2の露光光Lが照射される。これが露光工程に相当する。
図9(a)に示すように、感光性層54には、露光マスク26のマスクパターン62が露光され、感光性層54に露光領域56a、56bと未露光領域56cが形成される。
本実施形態の露光方法では、第1のフレーム材14と第2のフレーム材16とを第1のパッキンを介して組み合わせ、露光マスク26が積層された基板24を第2のパッキン20a、20bを介してフレーム12の内部22に設置している。閉空間28は第1のパッキン18および第2のパッキン20a、20bにより密閉される。これにより、閉空間28を排気部48で排気することで基板24と露光マスク26とを十分に密着させることができる。
本実施形態の露光方法では、第1のパッキン18、および第2のパッキン20a、20bを用いて密着しており、ボルトナットまたはクランプ等による締結を用いていないため、露光後、露光マスク26および基板24を容易に取り出すことができる。
また、上述のように第1のパッキン18および第2のパッキン20a、20bは中空であり、中実のものに比して変形能が大きい。このため、第1のフレーム材14と第2のフレーム材16とを組み合わせる時、相対的に位置がずれても、第1のパッキン18が優先的に変形し、第1のフレーム材14と第2のフレーム材16との位置ずれが抑制される。
このようなことから、露光マスク26を基板24に密着させた状態で、露光することがきるため、高い精度で露光することができる。基板24に対して両面を露光しているが、2つと露光マスク26の相対的な位置ずれも抑制でき、重ね合わせの位置精度が高い露光もできる。これにより、高い解像度、かつ高い位置精度で、予め設定されたパターン状に配線等を形成することができる。
また、露光マスク26と第1のフレーム材14、第2のフレーム材16とを、それぞれ1つの第2のパッキン20a、20bを用いて配置しているので、露光する以外で廃棄される基材を少なくできる。
また、露光時に、露光マスク26を歪ませることがないため、マスクサイズが小さく歪ませることができないものであっても露光することができる。露光マスク26の密着のために排気しているが、1度の排気で済むため、作業時間を短くすることができる。
上述のように本実施形態の露光方法では、線幅dを5μm以下に設定しても、その線幅dで露光することができる。また、上述のようにセル68をP/2ずらして形成した場合、P/2の位置から20μmの範囲に線66を配置できる位置精度を確保できる。
次に、感光性層が被めっき層形成用層の場合における、露光工程以降の工程について説明する。まず、感光性層(被めっき層形成用層)の未露光領域を除去する。
本工程を実施することにより、被めっき層形成用層中の未露光領域が除去され、より具体的には、図9(a)に示す感光性層54に対して未露光領域56cが除去されて、図9(b)に示すように、第1パターン状被めっき層90aおよび第2パターン状被めっき層90bを有するパターン状被めっき層含有積層体92が得られる。
上述の除去方法は特に限定されるものではなく、被めっき層形成用層中に含まれる化合物によって適宜最適な方法が選択されるが、通常、上述の化合物が溶解する溶剤を被めっき層形成用層に接触させる方法が挙げられる。
より具体的には、アルカリ性溶液を現像液として用いる方法が挙げられる。アルカリ性溶液を用いて、未露光領域を除去する場合は、照射工程が施された積層体をアルカリ性溶液中に浸漬させる方法、およびその被めっき層形成用層上にアルカリ性溶液を塗布する方法等が挙げられるが、浸漬する方法が好ましい。浸漬する方法の場合、浸漬時間としては生産性・作業性等の観点から、1分から30分程度が好ましい。
上述の手順によって、図9(b)に示す上述のパターン状被めっき層含有積層体92が得られる。
このパターン状被めっき層含有積層体92は、金属膜(導電膜)を形成する用途に好適に適用できる。つまり、パターン状被めっき層含有積層体92中のパターン状被めっき層にめっき触媒またはその前駆体を付与して、さらに、めっき処理を施すことにより、パターン状被めっき層上に金属層を形成することができる。つまり、パターン状被めっき層の形状を制御することにより、金属層のパターンを制御することができる。また、このようなパターン状被めっき層を使用することにより、金属層の基板に対する密着性が優れる。
以下、上述の金属層を形成する工程(金属層形成工程)について詳述する。
<金属層形成工程>
本工程は、パターン状被めっき層含有積層体中のパターン状被めっき層にめっき触媒またはその前駆体を付与して、めっき触媒またはその前駆体が付与されたパターン状被めっき層に対してめっき処理を行い、パターン状被めっき層上に金属層を形成する工程である。より具体的には、本工程を実施することにより、図9(c)に示すように、第1パターン状被めっき層90aおよび第2パターン状被めっき層90b上に金属層94が形成され、金属層含有積層体96が得られる。なお、第1パターン状被めっき層90aおよび第2パターン状被めっき層90b上に金属層94が形成されたものを金属配線98という。
図9(c)に示す金属層含有積層体96では、本発明の露光方法により露光して作製しているため、金属配線98の線幅、表面側の金属配線98と裏面側の金属配線98との距離Plについて高い精度で作製することができる。
なお、図9(c)では、第1パターン状被めっき層90aの上面および第2パターン状被めっき層90bの上面のみに金属層94が配置される態様を示しているが、この態様には限定されず、図9(d)に示すように、金属層含有積層体96は第1パターン状被めっき層90aの基板24との接触面以外の表面上、第2パターン状被めっき層90bの基板24との接触面以外の表面上に金属層94が配置される態様であってもよい。つまり、パターン状被めっき層の基板との接触面以外の表面を覆うように金属層が配置されていてもよい。
第1パターン状被めっき層90aの基板24との接触面以外の表面上に金属層94が配置されたもの、第2パターン状被めっき層90bの基板24との接触面以外の表面上に金属層94が配置されたものも金属配線98という。
図9(d)に示す金属層含有積層体96においても、本発明の露光方法により露光して作製しているため、金属配線98の線幅、表面側の金属配線98と裏面側の金属配線98との距離Plについて高い精度で作製することができる。
以下では、パターン状被めっき層にめっき触媒またはその前駆体を付与する工程(工程X)と、めっき触媒またはその前駆体が付与されたパターン状被めっき層に対してめっき処理を行う工程(工程Y)とに分けて説明する。
(工程X:めっき触媒付与工程)
本工程では、まず、パターン状被めっき層にめっき触媒またはその前駆体を付与する。上述の化合物由来の相互作用性基が、その機能に応じて、付与されためっき触媒またはその前駆体を付着(吸着)する。より具体的には、パターン状被めっき層中およびパターン状被めっき層表面上に、めっき触媒またはその前駆体が付与される。
めっき触媒またはその前駆体は、めっき処理の触媒または電極として機能するものである。そのため、使用されるめっき触媒またはその前駆体の種類は、めっき処理の種類により適宜決定される。
なお、用いられるめっき触媒またはその前駆体は、無電解めっき触媒またはその前駆体であることが好ましい。以下で、主に、無電解めっき触媒またはその前駆体等について詳述する。
本工程において用いられる無電解めっき触媒は、無電解めっき時の活性核となるものであれば、如何なるものも用いることができ、具体的には、自己触媒還元反応の触媒能を有する金属(Niよりイオン化傾向の低い無電解めっきできる金属として知られるもの)等が挙げられる。具体的には、Pd、Ag、Cu、Ni、Pt、Au、Co等が挙げられる。なかでも、触媒能の高さから、Ag、Pd、Pt、Cuが特に好ましい。
この無電解めっき触媒としては、金属コロイドを用いてもよい。
本工程において用いられる無電解めっき触媒前駆体とは、化学反応により無電解めっき触媒となりうるものであれば、特に制限なく使用することができる。主には、上述の無電解めっき触媒として挙げた金属の金属イオンが用いられる。
めっき触媒またはその前駆体をパターン状被めっき層に付与する方法としては、例えば、めっき触媒またはその前駆体を適切な溶剤に分散または溶解させた溶液を調製し、その溶液をパターン状被めっき層上に塗布するか、または、その溶液中にパターン状被めっき層が形成された積層体を浸漬すればよい。
(工程Y:めっき処理工程)
次に、めっき触媒またはその前駆体が付与されたパターン状被めっき層に対してめっき処理を行う。
めっき処理の方法は特に限定されるものではなく、例えば、無電解めっき処理、または、電解めっき処理(電気めっき処理)が挙げられる。本工程では、無電解めっき処理を単独で実施してもよいし、無電解めっき処理を実施した後にさらに電解めっき処理を実施してもよい。無電解めっき処理および電解めっき処理としては、公知の方法が採用される。
上述の工程を実施することにより、パターン状被めっき層上に金属層(めっき層)を形成することができる。
以上の説明では、基板24の露光を枚葉式としていたが、ロールツーロール方式を用いて基板24を露光することもできる。
図10は、露光装置の他の構成を示す模式図である。
なお、図10に示す露光装置100aにおいて、図8に示す露光装置100と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図10に示す露光装置100aは、基板24を搬送方向Dに間欠搬送する間欠搬送部120と、基板24の表裏面に同時に露光を行なう露光部102aとを備える。間欠搬送部120は、基板24を露光部102aに送り出す送出し部122と、露光部102aで露光された基板24を巻き取る巻取り部124とを備えている。間欠搬送部120および露光部102aは、露光装置100a全体を統括的に制御する制御部103によって制御される。
送出し部122は、基板24を送り出す送出しロール130と、一定量の基板24を貯留する第1ダンサーローラ131とを備えている。送出しロール130は、未露光の基板24が巻芯に巻き付けられたものであり、図示しない駆動機構によって一定速度で反時計方向に回転し、基板24を一定速度で送り出す。第1ダンサーローラ131は、上下方向に移動自在とされており、図示しない付勢機構により下方に向けて付勢されている。第1ダンサーローラ131は、送出しロール130による基板24の送り出しに応じて下降することにより、一定量の基板24をループ状に貯留する。
巻取り部124は、基板24を牽引するグリップフィード部134と、一定量の基板24を貯留する第2ダンサーローラ135と、基板24を巻き取る巻取りロール136とを備えている。グリップフィード部134は、基板24を両側から挟み込む挟持部(図示せず)と、挟持部を上下方向で移動させる移動機構(図示せず)とを備えている。グリップフィード部134は、基板24を挟み込んで保持した挟持部を移動機構によって下降させることで、第1ダンサーローラ131に貯留されている基板24を、送出し部122から巻取り部124に向けて間欠に搬送する。
第2ダンサーローラ135は、第1ダンサーローラ131と同様に、上下方向に移動自在とされており、図示しない付勢機構によって下方に向けて付勢されている。第2ダンサーローラ135は、グリップフィード部134による基板24の間欠搬送に応じて下降することにより、一定量の基板24をループ状に貯留する。巻取りロール136は、露光済みの基板24が巻芯(図示せず)の外周に巻き付けられており、図示しない駆動機構により一定速度で反時計方向に回転して、第2ダンサーローラ135に貯留された基板24を一定速度で外周に巻き取っていく。
送出し部122と巻取り部124との間には、基板24が掛けられるガイドローラ132、133が設けられている。ガイドローラ132、133に掛けられた基板24は、露光部102a内を上方に向けて垂直方向に間欠搬送される。
露光部102aは、感光性層54への露光に用いられるものである。上述の露光部102に比して、第1のフレーム材14と第2のフレーム材16とを組み合わせて、基板24を挟み込む点が異なり、それ以外の構成は、上述の露光部102と同じ構成であるため、その詳細な説明は省略する。
露光部102aは、第1のフレーム材14に露光マスク26を配置した状態とし、第2のフレーム材16に露光マスク26を配置した状態として、第1のフレーム材14と第2のフレーム材16とを組み合せる。第1のフレーム材14と第2のフレーム材16とを離間させることと、接近させることが可能な駆動機構(図示せず)を有する。駆動機構(図示せず)による第1のフレーム材14と第2のフレーム材16とを組み合せのタイミングは制御部103で制御される。
露光装置100aによる露光方法について説明する。
露光装置100aによる基板24の露光開始前に、露光マスク26のアライメント調整が行ない、露光マスク26の位置を調整する。
露光マスク26のアライメント調整後、制御部103は、送出し部122の送出しロール130を反時計方向に回転させ、基板24を一定速度で送出しロール130から送り出す。第1ダンサーローラ131は、図示しないバネの付勢により下降して一定量の基板24を貯留する。制御部103は、グリップフィード部134の把持部に基板24を挟み込ませて移動機構により下降させ、第1ダンサーローラ131に貯留されている基板24を、送出し部122から巻取り部124に向けて間欠に搬送させる。グリップフィード部134の間欠搬送により第2ダンサーローラ135で貯留された基板24は、巻取り部124の巻取りロール136により巻き取られる。
制御部103は、基板24の搬送停止時に、第1のフレーム材14と第2のフレーム材16とを組み合わせて基板24を挟み込む。これにより、露光マスク26が基板24の表面24aと裏面24bに積層される。
制御部103は、基板24と露光マスク26の積層が完了した後、排気部48で排気する。これにより、基板24と露光マスク26とが十分に密着される。すなわち、基板24と露光マスク26とが真空密着される。
そして、制御部103は、露光部102aの照明ランプ110(図8参照)を点灯させ、照明ランプ110(図8参照)から照射される第1の露光光L、第2の露光光Lが予め設定された光量に達したときにシャッタ装置112(図8参照)を開放させる。第1の露光光L、第2の露光光Lは、第1反射ミラー111(図8参照)、第2反射ミラー113(図8参照)および楕円ミラー114に反射されて、露光マスク26を介して、基板24の感光性層54に照射される。これにより、感光性層54に、露光マスク26のマスクパターン62(図4参照)が露光される。
制御部103は、感光性層54の露光終了後、第1のフレーム材14と第2のフレーム材16とを離間させる。そして、制御部103は、グリップフィード部134により、基板24の露光済み部分を巻取り部124に、基板24を露光部102aに間欠搬送させる。以降、上述の手順を繰り返すことで、基板24の全域に露光マスク26を用いた露光がされ、マスクパターン62が基板24の全域に露光される。
露光用治具10は、フレーム12の第1のフレーム材14の底面部30を水平な地面に対して垂直にした状態でも、地面と平行にした状態でも露光することができ、露光用治具10の配置状態は特に限定されるものではない。
また、露光用治具10aも、上述の図8に示す露光装置100、図10に示す露光装置100aを用いて露光することができる。この場合、第2の露光光Lの出射を止めるか、または第2の露光光Lを照射する第2照明部106を設けない構成とする。
本発明は、基本的に以上のように構成されるものである。以上、本発明の露光用治具および露光方法について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変更をしてもよいのはもちろんである。
10 露光用治具
12 フレーム
14 第1のフレーム材
16 第2のフレーム材
18 第1のパッキン
20a、20b 第2のパッキン
22 内部
24、25、25a、25b 基板
26 露光マスク
28 閉空間
30、40 底面部
32、42 側面部
34、44 開口部
43,45 溝部
46 排気口
48 排気部
50、51 支持体
52 下塗層
54 感光性層
100、100a 露光装置
102,102a 露光部
第1の露光光
第2の露光光

Claims (15)

  1. 支持体の少なくとも片面に感光性層が形成された基板に対し、前記感光性層上に予め設定されたパターンが形成された露光マスクを積層した状態で前記露光マスクに露光光を照射する露光に用いられる露光用治具であって、
    第1のフレーム材と第2のフレーム材とを備え、前記第1のフレーム材と前記第2のフレーム材とは1つの中空の第1のパッキンを介して組み合わされて、前記露光マスクが積層された前記基板が収納される空間が内部に形成されるフレームを有し、
    前記第1のフレーム材および前記第2のフレーム材において前記露光マスクと対向する領域に前記露光光を前記露光マスクに照射させる開口部が設けられ、
    前記フレームに前記内部を排気するための排気口が設けられており、
    前記基板は前記フレームの内部に中空の第2のパッキンを介して設置されることを特徴とする露光用治具。
  2. 前記中空の第2のパッキンは、前記開口部の縁に沿って配置される請求項1に記載の露光用治具。
  3. 前記支持体の両面に前記感光性層が形成されており、前記第1のフレーム材および前記第2のフレーム材に前記開口部が設けられている請求項1または2に記載の露光用治具。
  4. 前記第1のフレーム材、前記露光マスク、前記基板、前記露光マスク、および前記第2のフレーム材の順で配置される請求項3に記載の露光用治具。
  5. 前記排気口に、前記フレームの前記内部を排気する排気部が接続される請求項1〜4のいずれか1項に記載の露光用治具。
  6. 2つの前記露光マスクの前記予め設定されたパターンは、静電容量式タッチパネルセンサーのパターンであり、2つのうち一方の前記露光マスクには、前記静電容量式タッチパネルセンサーにおいてセンサー領域を構成する受信用配線のパターンが形成され、他方の露光マスクには、前記センサー領域を構成する送信用配線のパターンが形成されている請求項3〜5のいずれか1項に記載の露光用治具。
  7. 前記露光マスクの前記予め設定されたパターンは、少なくとも格子状のパターンを含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の露光用治具。
  8. 前記中空の第1のパッキンおよび前記中空の第2のパッキンは、環状である請求項1〜7のいずれか1項に記載の露光用治具。
  9. 支持体の少なくとも片面に感光性層が形成された基板に対し、前記感光性層上に予め設定されたパターンが形成された露光マスクを積層した状態で前記露光マスクに露光光を照射する露光方法であって、
    第1のフレーム材と第2のフレーム材とが1つの中空の第1のパッキンを介して組み合わされたフレームの内部に、前記露光マスクが積層された前記基板を中空の第2のパッキンを介して設置する設置工程と、
    前記フレームに設けられた排気口を介して前記フレームの前記内部を排気する排気工程と、
    前記フレームには前記露光マスクと対向する領域に前記露光光を前記露光マスクに照射させる開口部が設けられており、前記排気した状態で、前記露光光を前記露光マスクに照射する露光工程とを有することを特徴とする露光方法。
  10. 前記中空の第2のパッキンは、前記開口部の縁に沿って配置される請求項9に記載の露光方法。
  11. 前記支持体の両面に前記感光性層が形成されており、前記第1のフレーム材および前記第2のフレーム材に前記開口部が設けられている請求項9または10に記載の露光方法。
  12. 前記第1のフレーム材、前記露光マスク、前記基板、前記露光マスク、および前記第2のフレーム材の順で配置される請求項11に記載の露光方法。
  13. 前記排気工程では、前記フレームの前記内部の圧力を6.6〜20kPaにする請求項9〜12のいずれか1項に記載の露光方法。
  14. 2つの前記露光マスクの前記予め設定されたパターンは、静電容量式タッチパネルセンサーのパターンであり、2つのうち一方の前記露光マスクには、前記静電容量式タッチパネルセンサーにおいてセンサー領域を構成する受信用配線のパターンが形成され、他方の露光マスクには、前記センサー領域を構成する送信用配線のパターンが形成されている請求項12または13に記載の露光方法。
  15. 前記露光マスクの前記予め設定されたパターンは、少なくとも格子状のパターンを含む請求項10〜14のいずれか1項に記載の露光方法。
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