JPH06263112A - 長尺物箱詰め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】胡瓜、人参、長芋、長茄子等の特異形状を有す
る長尺青果物の箱詰め作業に用いることのできる長尺物
箱詰め装置を提供する。 【構成】多数の各整列トレイＴを周回用コンベア２上の
投入位置に搬送し、生産者側から持込まれる同一等階級
の各胡瓜Ｋを各整列トレイＴに順次移載すると共に、同
各整列トレイＴの前側整列板に各胡瓜Ｋの前端部を当接
して揃える。且つ、二つの各整列トレイＴを周回用コン
ベア２上の揃え位置に搬送し、同位置に配設した整列機
２３を駆動して、後列側の整列トレイＴに載置された各
胡瓜Ｋを若干後退させ、同整列トレイＴの後側整列板に
各胡瓜Ｋの後端部を当接して揃える。この後、周回用コ
ンベア２上の整列位置に配設した箱詰め機４を駆動し
て、二つの各整列トレイＴ上に載置された１８本分の各
胡瓜Ｋを段ボール箱Ｂに整列して箱詰めする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば、胡瓜、人
参、長芋、長茄子等の長尺青果物を機械的に箱詰めする
ために用いられる長尺物箱詰め装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、上述例のような胡瓜を箱詰めする
方法としては、例えば、生産者側から持込まれる多数本
の各胡瓜Ｋ…を等階級別に選別処理し、同一等階級の各
胡瓜Ｋ…を複数人の作業者が手で１本ずつ保持して、予
め段ボール箱Ｂ内に敷設された包装袋Ｐに順次投入する
箱詰め方法がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
胡瓜Ｋを等階級別に箱詰めする場合、胡瓜Ｋの商品価値
が損なわれないように１本ずつ作業者の手で箱詰めしな
ければならず、胡瓜Ｋの箱詰め作業に手間及び時間が掛
るという問題点を有している。例えば、所定本数の各胡
瓜Ｋ…を適宜手段で吸着保持して箱詰めすることで、箱
詰め作業が機械的に行えるが、各胡瓜Ｋ…の先端部が不
揃いであると、箱詰め時に於いて、上面開放形態に組立
てられた段ボール箱Ｂの各フラップＢａ…と各胡瓜Ｋ…
の先端部とが接触することがあり、所定サイズに形成さ
れた段ボール箱Ｂに対して所定本数の各胡瓜Ｋ…を箱詰
めすることが困難である。

【０００４】この発明は上記問題に鑑み、箱体の内壁面
と対向する２列分の各長尺青果物の端部を夫々横一線に
揃えることにより、所定サイズの箱体内部に対して所定
本数の各長尺青果物を確実に箱詰めすることができ、箱
詰め効率の向上を図ることができる長尺物箱詰め装置の
提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、等階級別に
選別された多数本の各長尺青果物を並列に整列して長尺
物搬送手段で搬送し、該搬送される２列分の各長尺青果
物を長尺物箱詰め手段で一括保持して箱体内部に箱詰め
する長尺物箱詰め装置であって、上記並列に整列された
２列分の各長尺青果物を、上記箱体の内壁面と対向する
各長尺青果物の端部を横一線に揃える長尺物揃え手段を
備えた長尺物箱詰め装置であることを特徴とする。

【０００６】

【作用】この発明は、長尺物搬送手段を駆動して、等階
級別に選別された多数本の各長尺青果物を並列に整列し
て搬送すると共に、長尺物揃え手段を駆動して、箱体の
内壁面と対向する各長尺青果物の端部を横一線に揃え
る。この後、長尺物箱詰め手段を駆動して、並列に整列
された２列分の各長尺青果物を一括保持して箱体内部に
箱詰めする。

【０００７】

【発明の効果】この発明によれば、箱体の内壁面と対向
する２列分の各長尺青果物の端部を夫々横一線に揃えて
箱詰めするので、従来例のように段ボール箱の各フラッ
プと各胡瓜の先端部とが接触するのを確実に防止するこ
とができ、所定サイズに形成された箱体内部に対して所
定本数の各長尺青果物を整列して箱詰めすることができ
る。その結果、箱詰め途中に於いて長尺青果物が落下し
たりせず、箱詰め作業の効率を向上させることができ
る。

【０００８】しかも、所定本数の各長尺青果物を一括し
て箱詰めするため、従来例のように多数本の各胡瓜を１
本ずつ手で箱詰めするような手間及び作業が省け、且
つ、各胡瓜を包装容器等に整列収納する箱詰め方法より
も包装単価が安くなり、箱詰め作業に要する時間及び包
装コストを削減して、箱詰め作業の省力化及び能率アッ
プを図ることができる。

【０００９】

【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は長尺青果物の一例として等階級別に選別
された胡瓜の箱詰め作業に用いられる胡瓜箱詰め装置を
示し、図１に於いて、この胡瓜箱詰め装置１は、例え
ば、９本分の各胡瓜Ｋ…が並列載置される形状寸法に形
成した合成樹脂製の各整列トレイＴ…を周回用コンベア
２上に多数載置して、同周回用コンベア２上に設定した
投入位置から整列位置に向けて各整列トレイＴ…を周回
移動する。同時に、周回用コンベア２上の投入位置側部
に配設した投入用コンベア３を駆動して、生産者側から
持込まれる多数本の各胡瓜Ｋ…を各整列トレイＴ…に順
次移載する。同時に、周回用コンベア２上の整列位置上
部に配設した箱詰め機４を駆動して、二つの各整列トレ
イＴ…上に載置された１８本分の各胡瓜Ｋ…を段ボール
箱Ｂに順次箱詰めする構成である。

【００１０】上述の整列トレイＴは、図３に示すよう
に、９本分の各胡瓜Ｋ…が並列載置される横長形状にト
レイ本体Ｔａを形成し、同トレイ本体Ｔａの上面側短手
方向に真っ直ぐな胡瓜Ｋが横向き姿勢に１本載置される
大きさ及び形状の凹状載置部Ｔｂを形成すると共に、同
トレイ本体Ｔａの上面側長手方向に対して９本分の各胡
瓜Ｋ…を並列載置するための各凹状載置部Ｔｂ…を連続
形成している。

【００１１】且つ、トレイ本体Ｔａの長手側両端部に、
各凹状載置部Ｔｂ…に載置される各胡瓜Ｋ…の前後端部
と対向して各整列板Ｔｃ，Ｔｃを立設している。なお、
く字形に変形した下級品の各胡瓜Ｋ…を並列載置する場
合、各凹状載置部Ｔｂ…の底面中央部が長手方向に対し
て谷形又は山形に形成された整列トレイＴを用いる。

【００１２】前述の周回用コンベア２は、第１コンベア
２ａの搬送側終端部に第２コンベア２ｂを直交して配設
し、同第２コンベア２ｂの搬送側終端部に第３コンベア
２ｃを直交して配設し、同第３コンベア２ｃの搬送側終
端部に第４コンベア２ｄを直交して配設し、同第４コン
ベア２ｄの搬送側終端部に第１コンベア２ａを直交して
配設し、減速機付きモータ（図示省略）の駆動力により
各コンベア２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄを周回方向に回転駆
動して、同各コンベア２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ上に載置
された多数個の各整列トレイＴ…を周回移動する。

【００１３】上述の第１コンベア２ａは、横長形状に形
成された各整列トレイＴ…の短手側端面を搬送方向に向
けて整列載置し、減速機付きモータ（図示省略）の駆動
力により第１コンベア２ａを周回方向に回転駆動して、
同第１コンベア２ａの搬送側終端部に設定した停止位置
に各整列トレイＴ…を順次搬送する。且つ、第１コンベ
ア２ａ上に設定した停止位置に整列トレイＴの長手側端
面と対向してプッシャ板５を架設し、同位置下部に配設
した第１プッシャ機構６の駆動によりプッシャ板５を移
載方向に周回移動して、第１コンベア２ａ上の停止位置
に搬送される各整列トレイＴ…をプッシャ板５で第２コ
ンベア２ｂ上に順次移載する。

【００１４】前述の第２コンベア２ｂは、上述の第１コ
ンベア２ａから移載される整列トレイＴの長手側端面を
搬送方向に向けて整列載置し、減速機付きモータ（図示
省略）の駆動力により第２コンベア２ｂを周回方向に回
転駆動して、同第２コンベア２ｂの搬送側終端部に設定
した整列位置に各整列トレイＴ…を順次搬送する。且
つ、第２コンベア２ｂ上に設定した整列位置に各整列ト
レイＴ，Ｔの短手側端面と対向してプッシャ板７を架設
し、同位置下部に配設した第２プッシャ機構８の駆動に
よりプッシャ板７を移載方向に周回移動して、第２コン
ベア２ｂ上の整列位置に搬送される二つの各整列トレイ
Ｔ，Ｔをプッシャ板７で第３コンベア２ｃ上に順次移載
する。

【００１５】前述の第３コンベア２ｃは、上述の第２コ
ンベア２ｂから移載される各整列トレイＴ，Ｔの短手側
端面を搬送方向に向けて並列載置し、減速機付きモータ
（図示省略）の駆動力により第３コンベア２ｃを周回方
向に回転駆動して、同第３コンベア２ｃの搬送側終端部
に設定した停止位置に二つの各整列トレイＴ，Ｔを並列
して順次搬送する。且つ、第３コンベア２ｃ上に設定し
た停止位置に整列トレイＴの長手側端面と対向してプッ
シャ板９を架設し、同位置下部に配設した第３プッシャ
機構１０の駆動によりプッシャ板９を移載方向に周回移
動して、第３コンベア２ｃ上の停止位置に搬送される二
つの各整列トレイＴ，Ｔをプッシャ板９で第４コンベア
２ｄ上に順次移載する。

【００１６】前述の第４コンベア２ｄは、上述の第３コ
ンベア２ｃから移載される整列トレイＴの長手側端面を
搬送方向に向けて整列載置し、減速機付きモータ（図示
省略）の駆動力により第４コンベア２ｄを周回方向に回
転駆動して、同第４コンベア２ｄの搬送側終端部に設定
した停止位置に各整列トレイＴ…を順次搬送する。且
つ、第４コンベア２ｄ上に設定した停止位置に整列トレ
イＴの短手側端面と対向してプッシャ板１１を架設し、
同位置下部に配設した第４プッシャ機構１２の駆動によ
りプッシャ板１１を移載方向に周回移動して、第４コン
ベア２ｄ上の停止位置に搬送される各整列トレイＴ…を
プッシャ板１１で第１コンベア２ａ上に順次移載する。

【００１７】前述の各プッシャ機構６，８，１０，１２
は同一構成であるので、第１コンベア２ａに設けられた
第１プッシャ機構６の構成及び動作を図面に基づいて説
明する。図２に示すように、第１コンベア２ａ上に設定
した停止位置の下部両側に各スプロケット１３，１３と
各スプロケット１４，１４とを軸支し、同各スプロケッ
ト１３，１４間に各周回チェーン１５，１５を周回方向
と直交して平行張架し、同各周回チェーン１５，１５の
間にプッシャ板５を架設して、同位置下部に配設した減
速機付き周回用モータ１６の駆動力により、スプロケッ
ト１７，１８，１９及び駆動チェーン２０を介してプッ
シャ板５を移載方向に周回移動させ、第１コンベア２ａ
上の停止位置に搬送された整列トレイＴを第２コンベア
２ｂ上に移載する。上述と同様にして、各プッシャ機構
８，１０，１２の各プッシャ板７，９，１１を移載方向
に周回移動させ、各コンベア２ｂ，２ｃ，２ｄ上の停止
位置に搬送された整列トレイＴを順次移載する。

【００１８】前述の第２コンベア２ｂ上には、同第２コ
ンベア２ｂ上に設定した整列位置直前にストッパ２１を
出没自在に設け、同位置下部に配設した出没用シリンダ
２２をストッパ２１に連結している。すなわち、出没用
シリンダ２２の作動により、第２コンベア２ｂの搬送面
上にストッパ２１を出没して、後続の各整列トレイＴ…
を整列位置直前に一旦停止し、同整列位置に二つの各整
列トレイＴ，Ｔを搬送停止する。且つ、第２コンベア２
ｂ上の揃え位置に二つの各整列トレイＴ，Ｔが搬送停止
されたとき、同位置上部に配設した整列機２３を駆動し
て、後列側の整列トレイＴに載置された各胡瓜Ｋ…を真
っ直ぐに揃える。

【００１９】上述の整列機２３は、図４に示すように、
第２コンベア２ｂ上に設定した揃え位置上部に取付け枠
２４を周回方向と直交して架設し、同取付け枠２４の上
面側中央部に後退用シリンダ２５を周回方向と平行して
水平固定し、同後退用シリンダ２５のピストンロッド端
部をＬ字形に形成した支持板２６の垂直部に連結固定し
ている。且つ、支持板２６の水平部に垂直固定した押圧
用シリンダ２７のピストンロッド端部を、整列トレイＴ
の長手側端部と対応する長さに形成した押圧板２８の上
面側中央部に連結固定し、同押圧板２８の下面側に、例
えば、合成ゴム又は合成樹脂等の軟質部材で形成した凹
凸形状の押圧パッド２９を貼着している。

【００２０】すなわち、第２コンベア２ｂ上の揃え位置
に二つの各整列トレイＴ，Ｔを搬送停止したとき、押圧
用シリンダ２７を降下作動して、後列側の整列トレイＴ
に載置された各胡瓜Ｋ…の上部周面に押圧パッド２９を
押圧する。同時、後退用シリンダ２５を後退作動して、
整列トレイＴに載置された各胡瓜Ｋ…を押圧パッド２９
で一括して後退させ、整列トレイＴの後端部に形成した
整列板Ｔｃに各胡瓜Ｋ…の後端部を当接して、後列側の
整列トレイＴに載置された各胡瓜Ｋ…の後端部を横一線
に揃える。

【００２１】前述の投入用コンベア３は、図３に示すよ
うに、周回用コンベア２上に設定した投入位置側部に投
入用コンベア３を周回方向と直交して配設し、同投入用
コンベア３の搬送面上に１本分の胡瓜Ｋを整列載置する
間隔に隔てて複数本の各突条ガイド３ａ…を形成すると
共に、周回用コンベア２上に設定した投入位置側部と、
投入用コンベア３の搬送側終端部との間に２本の各投入
用ローラ３０，３１を投方向と直交して軸架している。

【００２２】すなわち、周回用コンベア２と投入用コン
ベア３とを同期駆動して、投入用コンベア３の各突条ガ
イド３ａ…間と対応する位置に、周回用コンベア２上に
載置された各整列トレイＴ…の各凹状載置部Ｔｂ…を順
次移動する。同時に、生産者側から持込まれる多数本の
各胡瓜Ｋ…を投入用コンベア３上に形成した各突条ガイ
ド３ａ…間に１本ずつ順次移載し、同投入用コンベア３
から供給される多数本の各胡瓜Ｋ…を各投入用ローラ３
０，３１で加速搬送して、周回用コンベア２上の投入位
置に移動される整列トレイＴの各凹状載置部Ｔｂ…に対
して胡瓜Ｋを１本ずつ順次移載する。

【００２３】前述の箱詰め機４は、図５、図６、図７に
示すように、第２コンベア２ｂ上に設定した整列位置上
方と、同位置側部に設定した箱詰め位置上方との間に各
ガイドレール３２，３２を平行して架設し、同各ガイド
レール３２，３２間に移動枠３３を前後移動自在に取付
けると共に、箱詰め位置上方に配設した移動用シリンダ
３４のピストンロッドを移動枠３３の上面部に連結固定
して、同移動用シリンダ３４の作動により、整列位置上
方と箱詰め位置上方とに移動枠３３を前後移動する。且
つ、移動枠３３の上面側中央部に配設した昇降用シリン
ダ３５のピストンロッドを昇降枠３６の上面部に連結固
定して、同昇降用シリンダ３５の作動により、整列位置
直上と箱詰め位置直上とで昇降枠３６を垂直昇降する。

【００２４】上述の昇降枠３６には、同昇降枠３６の両
側部に架設した各ガイドレール３７，３７の前列側及び
後列側に各スライダ３８，３８を前後移動自在に夫々取
付け、同各スライダ３８，３８の対向面に架設した各ガ
イド棒３９，３９間に９個の各可動板４０…を左右移動
自在に取付け、同各可動板４０…の下面側に垂設した各
吸気管４１…の下端部に、二つの各整列トレイＴ，Ｔ上
に載置された１８本分の各胡瓜Ｋ…と対向して、例え
ば、合成ゴム又は合成樹脂等の軟質部材で形成した各吸
着パッド４２…を夫々固定している。

【００２５】且つ、昇降枠３６の両側部に配設した各進
退用シリンダ４３，４３のピストンロッドを後列側の各
スライダ３８，３８に連結固定して、同各進退用シリン
ダ４３，４３の作動により、前列側に位置固定した各ス
ライダ３８，３８を箱詰め基準として、二つの各整列ト
レイＴ，Ｔ上に載置された各胡瓜Ｋ…を前後列の各吸着
パッド４２…で吸着保持する吸着間隔と、前後列の各吸
着パッド４２…で吸着保持した各胡瓜Ｋ…の前後端部を
一部重合する箱詰め間隔とに前後動する。

【００２６】且つ、左側のガイドレール３７上に取付け
た各スライダ３８，３８と、同側に配列した各可動板４
０，４０とを固定ネジ４４及び固定ナット４５で連結固
定し、各可動板４０…の下端部間に螺合した各調節ネジ
４６…及び各調節ナット４７…で各吸着パッド４２…の
拡縮間隔を調節すると共に、昇降枠３６の右側部に配設
した各拡縮用シリンダ４８，４８のピストンロッドを同
側の各可動板４０，４０に連結固定して、同各拡縮用シ
リンダ４８，４８の作動により、左側に位置固定した各
可動板４０，４０を箱詰め基準として、二つの各整列ト
レイＴ，Ｔ上に載置された各胡瓜Ｋ…を前後列の各吸着
パッド４２…で吸着保持する吸着間隔と、前後列の各吸
着パッド４２…で吸着保持した各胡瓜Ｋ…を段ボール箱
Ｂに収納される箱詰め間隔とに拡縮する。

【００２７】上述の各吸着パッド４２…は、整列トレイ
Ｔに載置された胡瓜Ｋの上部周面と対応して吸着パッド
４２の吸着面を凹面形状に形成し、同整列トレイＴに載
置された胡瓜Ｋの長手方向と平行して吸着パッド４２の
吸着面を楕円形状に形成している。且つ、各吸気管４１
…の下端部に固定した各取付け板４９…の前後下端部
に、例えば、合成ゴム又は合成樹脂等の軟質部材で形成
した各支持パッド５０，５１を胡瓜Ｋの上部周面と対向
して夫々取付けている。

【００２８】すなわち、二つの各整列トレイＴ，Ｔ上に
載置された１８本分の各胡瓜Ｋ…に各吸着パッド４２…
を夫々密着したとき、同各吸着パッド４２…に各吸気管
４１…を介して接続した吸引用ブロワ（図示省略）の負
圧で１８本分の各胡瓜Ｋ…を一括して吸着保持する。こ
の時、各吸着パッド４２…で吸着保持した各胡瓜Ｋ…の
上部周面に各支持パッド５０，５１を接触させて斜め姿
勢に吸着保持する。一方、各吸着パッド４２…で吸着保
持した１８本分の各胡瓜Ｋ…を段ボール箱Ｂ内に収納し
たとき、吸引用ブロワ（図示省略）による負圧を遮断又
は停止して各胡瓜Ｋ…の吸着保持を解除する。

【００２９】且つ、図８に示すように、箱詰め位置の前
後及び左右に４枚の各開放板５２…を開閉自在に軸支
し、同各開放板５２…の軸端部に固定した傘形の各ギャ
５３…を互いに噛合し、下部一側に配設した開放用シリ
ンダ５４のピストンロッドを開放板５２の軸端部に連結
して、同開放用シリンダ５４の作動により、箱詰め位置
に供給された段ボール箱Ｂの各フラップＢａ…と対向す
る水平位置と、同段ボール箱Ｂの各フラップＢａ…を四
方に開放する傾斜位置とに各開放板５２…を上下回動す
る。

【００３０】前述の段ボール箱Ｂは、上面開放形態に組
立てられた段ボール箱Ｂの内部に、合成樹脂製又は紙製
の包装袋Ｂを上向きに開口して敷設すると共に、同段ボ
ール箱Ｂの開放側縁部に起立した各フラップＢａ…に包
装袋Ｐの投入口Ｐａを二つに折返して被覆している。す
なわち、箱詰め位置下部の箱搬入側に配設した箱搬入用
コンベア５５を介して空の段ボール箱Ｂを箱詰め位置下
部に搬送供給し、同箱詰め位置下部の箱搬出側に接続し
た箱搬出用コンベア５６を介して箱詰め済みの段ボール
箱Ｂを次工程（例えば、袋封函工程、箱封函工程）に搬
送供給する。

【００３１】上述の箱搬出用コンベア５６は、同箱搬出
用コンベア５６上に設定した箱詰め位置直下に箱昇降台
５７を昇降自在に設け、同位置の下部中央部に垂直軸受
したネジ軸５８と、同箱昇降台５７の下部中央部に固定
したナット部５９とを螺合して、同位置側部に配設した
減速機付き昇降用モータ６０の駆動力により、各スプロ
ケット６１，６２及び駆動チェーン６３を介してネジ軸
５８を正逆回転させ、上述の各吸着パッド４２…により
吸着保持された各胡瓜Ｋ…を箱詰めする箱詰め位置に段
ボール箱Ｂを供給する上昇位置と、箱搬出用コンベア５
６上に箱詰め済みの段ボール箱Ｂを移載する降下位置と
の間で箱昇降台５７を垂直昇降する。

【００３２】図示実施例は上記の如く構成するものとし
て、以下、等階級別に選別された各胡瓜Ｋ…を胡瓜箱詰
め装置１により箱詰めするときの動作を説明する。先
ず、図１及び図３に示すように、生産者側から持込まれ
る多数本の各胡瓜Ｋ…を投入用コンベア３の各突条ガイ
ド３ａ…間に１本ずつ順次移載し、周回用コンベア２及
び投入用コンベア３を同期駆動して、周回用コンベア２
の第１コンベア２ａ上に載置された整列トレイＴの各凹
状載置部Ｔｂ…を投入用コンベア３の各突条ガイド３ａ
…間と対応する位置に順次移動する。

【００３３】同時に、投入用コンベア３から供給される
各胡瓜Ｋ…を各投入用ローラ３０，３１で加速搬送し
て、第１コンベア２ａ上の投入位置に搬送される整列ト
レイＴの各凹状載置部Ｔｂ…に対して胡瓜Ｋの向きを揃
えて１本ずつ順次移載すると共に、整列トレイＴの長手
側前端部に形成した整列板Ｔｃに各胡瓜Ｋ…を夫々当接
して、同各胡瓜Ｋ…の前端部を横一線に揃える。なお、
整列トレイＴ上に載置された胡瓜Ｋに過不足が生じた場
合、作業者の手で胡瓜Ｋを補正する。

【００３４】次に、第１コンベア２ａ上の停止位置に各
整列トレイＴ…を順次搬送すると共に、第１プッシャ機
構６を駆動して、第１コンベア２ａ上の停止位置に搬送
される各整列トレイＴ…をプッシャ板５で第２コンベア
２ｂ上に順次移載する。同第２コンベア２ｂ上の揃え位
置に各整列トレイＴ…を順次搬送すると共に、出没用シ
リンダ２２を突出作動して、第２コンベア２ｂ上の揃え
位置に後続の各整列トレイＴ…をストッパ２１で一旦停
止する。

【００３５】同時に、図４に示すように、第２コンベア
２ｂ上の揃え位置に二つの各整列トレイＴ，Ｔを搬送停
止した直後、整列機２３の押圧用シリンダ２７を降下作
動して、後列側の整列トレイＴに載置された各胡瓜Ｋ…
に押圧パッド２９を押圧し、後退用シリンダ２５を後退
作動して、整列トレイＴに載置された各胡瓜Ｋ…を押圧
パッド２９で一括後退させ、整列トレイＴの長手側後端
部に形成した整列板Ｔｃに各胡瓜Ｋ…を夫々当接して、
同各胡瓜Ｋ…の後端部を横一線に揃える。

【００３６】次に、後退用シリンダ２５及び押圧用シリ
ンダ２７を復帰作動して、押圧パッド２９を初期位置に
復帰させる。同時に、出没用シリンダ２２を没入作動し
て、第２コンベア２ｂの搬送面下にストッパ２１を没入
し、第２コンベア２ｂ上の整列位置に二つの各整列トレ
イＴ，Ｔを並列搬送する。

【００３７】次に、箱詰め機４の昇降用シリンダ３５を
降下作動して、昇降枠３６に垂設した各吸着パッド４２
…を各整列トレイＴ，Ｔ上に載置された各胡瓜Ｋ…に夫
々密着し、同各吸着パッド４２…に接続した吸引用ブロ
ワ（図示省略）の負圧で１８本分の各胡瓜Ｋ…を吸着保
持する。同時に、各吸着パッド４２…で吸着保持した各
胡瓜Ｋ…に各支持パッド５０，５１を夫々接触させて斜
め姿勢に支持する。

【００３８】この後、移動用シリンダ３４及び昇降用シ
リンダ３５を作動して、昇降枠３６に垂設した各吸着パ
ッド４２…で１８本分の各胡瓜Ｋ…を吸着保持した状態
のまま整列位置から箱詰め位置に移動させる。同時に、
各進退用シリンダ４３，４３及び各拡縮用シリンダ４
８，４８を作動して、各吸着パッド４２…で吸着保持し
た１８本分の各胡瓜Ｋ…を箱詰め間隔に集合させると共
に、前後列の各吸着パッド４２…で吸着保持した各胡瓜
Ｋ…の前後端部を一部重合させる。

【００３９】一方、箱搬入用コンベア５５を駆動して、
上面開放形態に組立てられた段ボール箱Ｂを箱詰め位置
下部に搬送し、昇降用モータ６０を駆動して、箱詰め位
置下部に搬送された段ボール箱Ｂを箱昇降台５７で適宜
高さに垂直上昇する。同時に、開放用シリンダ５４を作
動して、箱昇降台５７上に載置された段ボール箱Ｂの各
フラップＢａ…を４枚の各開放板５２…で四方に若干開
放する。

【００４０】この後、箱詰め機４の昇降用シリンダ３５
を降下作動して、各吸着パッド４２…で吸着保持した１
８本分の各胡瓜Ｋ…を段ボール箱Ｂ内の包装袋Ｐに一括
収納し、吸引用ブロワ（図示省略）による負圧を遮断又
は停止して各胡瓜Ｋ…による吸着を解除することで、１
段分の箱詰め作業が完了する。

【００４１】上述と同様にして、移動用シリンダ３４及
び昇降用シリンダ３５を復帰作動して、昇降枠３６に垂
設した各吸着パッド４２…を初期位置に復帰させ、各進
退用シリンダ４３，４３及び各拡縮用シリンダ４８，４
８を復帰作動して、各吸着パッド４２…を初期間隔に離
間させた後、各吸着パッド４２…で二つの各整列トレイ
Ｔ，Ｔ上に載置された各胡瓜Ｋ…を吸着保持し、同各吸
着パッド４２…で吸着保持した１８本分の各胡瓜Ｋ…を
箱詰め間隔に集合して段ボール箱Ｂ内に箱詰めする。所
定本数分の各胡瓜Ｋ…を段ボール箱Ｂ内に箱詰めした
後、昇降用モータ６０を逆転駆動して、箱昇降台５７上
に載置された段ボール箱Ｂを箱搬出用コンベア５６に移
載し、箱搬出用コンベア５６を駆動して、箱詰め済みの
段ボール箱Ｂを次工程（例えば、袋封函工程、箱封函工
程）に搬送する。

【００４２】一方、各吸着パッド４２…で二つの各整列
トレイＴ，Ｔ上に載置された１８本分の各胡瓜Ｋ…を垂
直上昇した直後、第２プッシャ機構８を駆動して、第２
コンベア２ｂ上の整列位置に搬送された二つの各整列ト
レイＴ，Ｔをプッシャ板７で第３コンベア２ｃ上に移載
する。第３コンベア２ｃ上の停止位置に空の各整列トレ
イＴ，Ｔを並列搬送し、第３プッシャ機構１０を駆動し
て、第３コンベア２ｃ上の停止位置に搬送された二つの
各整列トレイＴ，Ｔをプッシャ板９で第４コンベア２ｄ
上に移載する。第４コンベア２ｄ上の停止位置に空の各
整列トレイＴ…を順次搬送し、第４プッシャ機構１２を
駆動して、第４コンベア２ｄ上の停止位置に搬送された
空の各整列トレイＴ…をプッシャ板１１で第１コンベア
２ａ上に移載する。以下同様に、周回用コンベア２を構
成する第１コンベア２ａ上の投入位置に空の各整列トレ
イＴ…を順次搬送し、投入用コンベア３から供給される
各胡瓜Ｋ…を整列トレイＴの各凹状載置部Ｔｂ…に対し
て１本ずつ順次移載する。

【００４３】以上のように、二つの各整列トレイＴ，Ｔ
に載置された各胡瓜Ｋ…の前後端部を段ボール箱Ｂの前
後内壁面に対して横一線に揃えてから箱詰めするので、
従来例のように段ボール箱Ｂの各フラップＢａ…と各胡
瓜Ｋ…の先端部とが接触するのを確実に防止することが
でき、所定サイズに形成された段ボール箱Ｂに対して１
８本分の各胡瓜Ｋ…を整列して箱詰めすることができ
る。その結果、箱詰め途中に於いて胡瓜Ｋが落下したり
せず、箱詰め作業の効率を向上させることができる。

【００４４】しかも、１８本分の各胡瓜Ｋ…を一括して
箱詰めするため、従来例のように多数本の各胡瓜Ｋ…を
１本ずつ手で箱詰めするような手間及び作業が省け、且
つ、各胡瓜Ｋ…を包装容器Ｙに整列収納する箱詰め方法
よりも包装単価が安くなり、箱詰め作業に要する時間及
び包装コストを削減して、箱詰め作業の省力化及び能率
アップを図ることができる。

【００４５】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の長尺物箱詰め装置は、実施例の胡
瓜箱詰め装置１に対応し、以下同様に、長尺青果物は、
胡瓜Ｋに対応し、箱体は、段ボール箱Ｂに対応し、長尺
物搬送手段は、整列トレイＴと、周回用コンベア２とに
対応し、長尺物揃え手段は、整列機２３を構成する後退
用シリンダ２５と、押圧用シリンダ２７と、押圧パッド
２９とに対応し、長尺物箱詰め手段は、箱詰め機４を構
成するガイドレール３２，３７と、移動枠３３と、移動
用シリンダ３４と、昇降用シリンダ３５と、昇降枠３６
と、スライダ３８と、ガイド棒３９と、可動板４０と、
吸気管４１と、吸着パッド４２と、進退用シリンダ４３
と、調節ネジ４６と、調節ナット４７と、拡縮用シリン
ダ４８とに対応するも、この発明は、上述の実施例の構
成のみに限定されるものではない。

【００４６】例えば、周回用コンベア２を構成する第１
コンベア２ａ，２ａを周回方向に並設し、同第１コンベ
ア２ａ，２ａ上に載置された前列側及び後列側の各整列
トレイＴ，Ｔに９本の各胡瓜Ｋ…を夫々投入して、同各
整列トレイＴ，Ｔに載置された各胡瓜Ｋ…の前後端部を
段ボール箱Ｂの前後内壁面に対して横一線に揃えて箱詰
めするもよく、また、２本の各ベルトコンベア（図示省
略）を周回方向に並設し、同各コンベアの搬送面上に形
成した前列側及び後列側の各凹状載置部（図示省略）に
９本の各胡瓜Ｋ…を夫々投入して、同各凹状載置部（図
示省略）に載置された各胡瓜Ｋ…の前後端部を段ボール
箱Ｂの前後内壁面に対して横一線に揃えて箱詰めするも
よい。

【図面の簡単な説明】

【図１】胡瓜箱詰め装置による胡瓜の投入動作及び箱詰
め動作を示す全体構成図。

【図２】プッシャ機構による整列トレイの移載動作を示
す側面図。

【図３】投入用コンベアによる胡瓜の投入動作を示す斜
視図。

【図４】整列機による胡瓜の揃え動作を示す側面図。

【図５】箱詰め機による胡瓜の吸着状態を示す側面図。

【図６】箱詰め機による胡瓜の吸着状態を示す正面図。

【図７】吸着パッドの拡縮機構を示す底面図。

【図８】箱詰め機による胡瓜の箱詰め動作を示す正面
図。

【符号の説明】

Ｂ…段ボール箱 Ｂａ…フラップ Ｋ…胡瓜 Ｔ…整列トレイ Ｔｂ…凹状載置部 Ｔｃ…整列板 １…胡瓜箱詰め装置 ２…周回用コンベア ３…投入用コンベア ４…箱詰め機 ２３…整列機 ２９…押圧パッド ３３…移動枠 ３６…昇降枠 ３８…スライダ ３９…ガイド棒 ４０…可動板 ４１…吸気管 ４２…吸着パッド

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】等階級別に選別された多数本の各長尺青果
   物を並列に整列して長尺物搬送手段で搬送し、該搬送さ
   れる２列分の各長尺青果物を長尺物箱詰め手段で一括保
   持して箱体内部に箱詰めする長尺物箱詰め装置であっ
   て、上記並列に整列された２列分の各長尺青果物を、上
   記箱体の内壁面と対向する各長尺青果物の端部を横一線
   に揃える長尺物揃え手段を備えた長尺物箱詰め装置。