JP2592887Y2 - 長尺物吸着子 - Google Patents

長尺物吸着子

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JP2592887Y2
JP2592887Y2 JP1993065227U JP6522793U JP2592887Y2 JP 2592887 Y2 JP2592887 Y2 JP 2592887Y2 JP 1993065227 U JP1993065227 U JP 1993065227U JP 6522793 U JP6522793 U JP 6522793U JP 2592887 Y2 JP2592887 Y2 JP 2592887Y2
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cucumber
suction
adsorber
box
long
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JP1993065227U
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広綱 藤原
順三 鎌田
孝道 下村
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Original Assignee
Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば、胡瓜、人
参、長芋、長茄子等の長尺青果物を機械的に箱詰めする
ために用いられる長尺物吸着子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような胡瓜を箱詰めする
方法としては、例えば、図13及び図14に示すよう
に、並列に整列された各胡瓜K…の上部周面に合成ゴム
等の軟質部材で形成した各吸着パッド64…の各吸着面
64a…を夫々押圧し、同各吸着パッド64…に接続し
た吸引用ブロワ(図示省略)の負圧で各胡瓜K…を吸着
保持する。次に、各吸着パッド64…で吸着保持した各
胡瓜K…を段ボール箱Bに収納したとき吸引用ブロワ
(図示省略)の負圧を遮断又は停止して、各吸着パッド
64…で吸着保持した各胡瓜K…を一括箱詰めする方法
がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述のように
胡瓜Kの上部周面に吸着パッド64の吸着面64aを平
面的に押圧するので、胡瓜Kの周面形状に対応して吸着
パッド64の吸着面64aを隙間無く密着させることが
困難であり、吸着パッド64の吸着面64a側に形成さ
れた隙間から大気が吸い込まれるため、吸着時に於いて
気密性を確保することができない。且つ、胡瓜Kと吸着
パッド64との吸着位置に若干ズレが生じても、胡瓜K
の周面形状に対応して吸着パッド64の吸着面64aは
追随変形せず、吸引用ブロワ(図示省略)による負圧が
変動するため、胡瓜Kを吸着保持するときの負圧が不安
定となり、特異形状を有する胡瓜Kの箱詰め作業が確実
に行えないという問題点を有している。
【0004】この考案は上記問題に鑑み、特異形状を有
する長尺青果物の上部周面に対して長尺物吸着子の吸着
面を隙間無く密着することにより、吸着時に於いて気密
性を確保することができ、特異形状を有する長尺青果物
の箱詰め作業が確実に行える長尺物吸着子の提供を目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の長尺物吸
着子は、上記吸着子を軟質部材によりベローズ状に形成
し、該ベローズの下段に形成された環状部に硬質部材に
より楕円形状に形成した環状部材を嵌込んで、上記吸着
子の吸着面を長尺青果物の上部周面と対応する凹面形状
に形成した長尺物吸着子であることを特徴とする。
【0006】請求項2記載の長尺物吸着子は、上記の請
求項1記載の構成と併せて、上記吸着子を構成する吸着
面の背面側に、該吸着子の吸着面を長尺青果物の上部周
面に対して付勢する弾性体を装着した長尺物吸着子であ
ることを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1記載の長尺物吸着子は、上記吸着子の
ベローズの下段に形成された環 状部に硬質部材で形成し
た楕円形状の環状部材を嵌込むことにより、楕円形状を
有する環状部材の長径部と小径部とで吸着子の吸着面が
X・Y軸方向に弾性変形して、同吸着子の吸着面が長尺
青果物の上部周面と対応する凹面形状に変形され、長尺
青果物の上部周面に吸着子の吸着面を押圧したとき、
長尺青果物の上部周面に対応して吸着子の吸着面が隙間
無く密着されるので、吸着時に於いて気密性を確保する
ことができる。
【0008】請求項2記載の長尺物吸着子は、上記の請
求項1記載の作用と併せて、上記吸着子を構成する吸着
面の背面側に弾性体を装着することで、長尺青果物の上
部周面に対して吸着子の吸着面が弾性体により圧接さ
れ、長尺青果物の上部周面に対して吸着子の吸着面が隙
間なく強制的に密着される。
【0009】
【考案の効果】この考案によれば、長尺青果物の上部周
面に対応して吸着子の吸着面が隙間無く密着させるの
で、長尺青果物と吸着子との間に隙間ができず、吸着時
に於いて気密性を確保することができ、長尺青果物を吸
着保持するのに必要な負圧が安定して得られる。且つ、
長尺青果物の周面形状に対応して吸着子の吸着面が弾性
変形するため、長尺青果物と吸着子との吸着位置に若干
ズレがあっても、吸着不良が起きたりせず、特異形状を
有する長尺青果物の箱詰め作業が確実に行える。
【0010】しかも、多数本の各長尺青果物を吸着保持
して箱詰めするため、1本ずつ手で箱詰めするような手
間及び作業が省け、適宜本数の長尺青果物を包装容器等
で一括包装する箱詰め方法よりも包装単価が安くなり、
箱詰め作業に要する時間及び包装コストを削減して、箱
詰め作業の省力化及び能率アップを図ることができる。
加えて、吸着子を形成するベローズに楕円形状の環状
部材を嵌込むだけで、長尺青果物の上部周面と対応する
凹面形状が吸着子に形成でき、該凹面形状の形成が極め
て簡単にできる
【0011】さらに、吸着子の吸着面を長尺青果物の上
部周面に押圧したとき、同吸着子の吸着面が弾性体によ
り長尺青果物の上部周面に対して馴染むように変形され
るので、例えば、胡瓜等のように凹凸形状及び外径寸法
の異なる長尺青果物であっても隙間の無い状態にぴった
りと密着させることができ、長尺青果物の吸着部分に対
して所定の負圧が作用するため、長尺青果物をより確実
に吸着保持できる。
【0012】
【実施例】この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は長尺青果物の一例として等階級別に選別
された2群の各胡瓜を吸着保持して一括箱詰めする胡瓜
箱詰め装置を示し、図1に於いて、この胡瓜箱詰め装置
1は、周回用コンベア2上に設定した投入位置から整列
位置に合成樹脂製の各整列トレイT…を周回方向に順次
搬送する。周回用コンベア2上の投入位置側部に配設し
た投入用コンベア3を駆動して、生産者側から持込まれ
る多数本の各胡瓜K…を各整列トレイT…に順次移載す
る。周回用コンベア2上の整列位置上部に配設した箱詰
め機4を駆動して、二つの各整列トレイT…上に載置さ
れた2群の各胡瓜K…を吸着保持して段ボール箱Bに一
括箱詰めする構成である。
【0013】上述の整列トレイTは、例えば、9本分の
各胡瓜K…が並列載置される横長形状にトレイ本体Ta
を形成し、同トレイ本体Taの上面側短手方向に真っ直
ぐな胡瓜Kが1本載置される大きさ及び形状の凹状載置
部Tbを形成すると共に、同トレイ本体Taの上面側長
手方向に対して9本分の各胡瓜K…を並列載置するため
の各凹状載置部Tb…を連続形成している。
【0014】且つ、トレイ本体Taの長手側両端部に、
各凹状載置部Tb…に載置される各胡瓜K…の前後端部
と対向して各整列板Tc,Tcを立設している。なお、
く字形に変形した下級品の各胡瓜K…を並列載置する場
合、各凹状載置部Tb…の底面中央部が長手方向に対し
て谷形又は山形に形成された整列トレイTを用いる。前
述の周回用コンベア2は、4本の各コンベア2a,2
b,2c,2dを周回経路上に順次配設し、減速機付き
モータ(図示省略)の駆動力により各コンベア2a,2
b,2c,2dを回転駆動して、同各コンベア2a,2
b,2c,2d上に載置された多数個の各整列トレイT
…を周回方向に順次搬送する。且つ、各コンベア2a,
2b,2c,2dの搬送側終端部に配設した各プッシャ
機構6,8,10,12を駆動して、同各コンベア2
a,2b,2c,2dの搬送側終端部に搬送される一つ
又は二つの整列トレイTを各プッシャ板5,7,9,1
1で次段の各コンベア2a,2b,2c,2dに順次移
載する。
【0015】上述のコンベア2bには、同コンベア2b
上に設定した整列位置直前にストッパ21を出没自在に
設け、同位置下部に配設した出没用シリンダ22をスト
ッパ21に連結固定して、同出没用シリンダ22の作動
により、コンベア2bの搬送面上にストッパ21を出没
し、後続の各整列トレイT…を整列位置直前に設定した
揃え位置に一旦停止すると共に、同揃え位置直後の整列
位置に二つの各整列トレイT,Tを搬送停止する。且
つ、コンベア2b上の揃え位置に二つの各整列トレイ
T,Tが搬送停止されたとき、同位置上部に配設した整
列機23を駆動して、後列側の整列トレイTに載置され
た各胡瓜K…を揃える。
【0016】上述の整列機23は、図2に示すように、
コンベア2b上に設定した揃え位置上部に取付け枠24
を架設し、同取付け枠24の上面側中央部に水平固定し
た後退用シリンダ25のピストンロッド端部を、L字形
に形成した支持板26の垂直部に連結固定している。且
つ、支持板26の水平部に垂直固定した押圧用シリンダ
27のピストンロッド端部を、整列トレイTの長手側端
部と対応する長さに形成した押圧板28の上面側中央部
に連結固定し、同押圧板28の下面側に、例えば、合成
ゴム又は合成樹脂等の軟質部材で形成した凹凸形状の押
圧パッド29を貼着している。
【0017】すなわち、コンベア2b上の揃え位置に二
つの各整列トレイT,Tを搬送停止したとき、押圧用シ
リンダ27を降下作動して、後列側の整列トレイTに載
置された各胡瓜K…の上部周面に押圧パッド29を押圧
する。同時、後退用シリンダ25を後退作動して、整列
トレイTに載置された各胡瓜K…を押圧パッド29で一
括して後退させ、整列トレイTの後端部に形成した整列
板Tcに各胡瓜K…の後端部を当接して、後列側の整列
トレイTに載置された各胡瓜K…の後端部を横一線に揃
える。
【0018】前述の投入用コンベア3は、周回用コンベ
ア2上に設定した投入位置側部に投入用コンベア3を周
回方向と直交して配設し、同投入用コンベア3の搬送面
上に1本分の胡瓜Kを整列載置する間隔に隔てて複数本
の各突条ガイド3a…を形成すると共に、周回用コンベ
ア2上に設定した投入位置側部と、投入用コンベア3の
搬送側終端部との間に2本の各投入用ローラ30,31
を投方向と直交して軸架している。
【0019】すなわち、生産者側から持込まれる多数本
の各胡瓜K…を投入用コンベア3上に形成した各突条ガ
イド3a…間に1本ずつ順次移載し、同投入用コンベア
3から供給される多数本の各胡瓜K…を各投入用ローラ
30,31で加速搬送して、周回用コンベア2上の投入
位置に移動される整列トレイTの各凹状載置部Tb…に
対して胡瓜Kを1本ずつ順次移載する。同時に、整列ト
レイTの長手側前端部に形成した整列板Tcに各胡瓜K
…の前端部を夫々当接して、同整列トレイTに移載され
る各胡瓜K…の前端部を横一線に揃える。
【0020】前述の箱詰め機4は、図3、図4、図5に
示すように、コンベア2b上に設定した整列位置上方
と、同位置側部に設定した箱詰め位置上方との間に各ガ
イドレール32,32を平行して架設し、同各ガイドレ
ール32,32間に移動枠33を前後移動自在に取付け
ると共に、箱詰め位置上方に配設した移動用シリンダ3
4のピストンロッドを移動枠33の上面部に連結固定し
て、同移動用シリンダ34の作動により、整列位置上方
と箱詰め位置上方とに移動枠33を前後移動する。且
つ、移動枠33の上面側中央部に配設した昇降用シリン
ダ35のピストンロッドを昇降枠36の上面部に連結固
定して、同昇降用シリンダ35の作動により、整列位置
直上と箱詰め位置直上とで昇降枠36を垂直昇降する。
【0021】上述の昇降枠36には、同昇降枠36の両
側部に架設した各ガイドレール37,37の前端側及び
後端側に各スライダ38,38を前後移動自在に夫々取
付け、前端側及び後端側の各スライダ38,38間に架
設した各ガイド棒39,39上に9個の各可動板40…
を左右移動自在に取付け、同各可動板40…に垂設した
各吸気管41…の下端部に、二つの各整列トレイT,T
上に載置された各胡瓜K…の前端側上面部と対向して、
例えば、合成ゴム又は合成樹脂等の軟質部材によりベロ
ーズ状に形成した各吸着パッド42…を夫々固定してい
る。
【0022】且つ、昇降枠36の後端側両側部に配設し
た各進退用シリンダ43,43のピストンロッドを後端
側の各スライダ38,38に連結固定して、同各進退用
シリンダ43,43の作動により、前端側に位置固定し
た各スライダ38,38を箱詰め基準として、二つの各
整列トレイT,T上に載置された前列側の各胡瓜K…と
後列側の各胡瓜K…とを各吸着パッド42…で吸着保持
する吸着間隔と、同各吸着パッド42…で吸着保持した
前列側の各胡瓜K…と後列側の各胡瓜K…との対向側端
部を上下段違いに重合する箱詰め間隔とに各スライダ3
8,38を前後移動する。
【0023】且つ、左側のガイドレール37上に取付け
た各スライダ38,38と、同側に配列した各可動板4
0,40とを固定ネジ44及び固定ナット45で連結固
定し、各可動板40…の下端部間に螺合した各調節ネジ
46…及び各調節ナット47…で各吸着パッド42…の
拡縮間隔を設定すると共に、昇降枠36の右側部に配設
した各拡縮用シリンダ48,48のピストンロッドを同
側の各可動板40,40に連結固定して、同各拡縮用シ
リンダ48,48の作動により、左側に位置固定した各
可動板40,40を箱詰め基準として、二つの各整列ト
レイT,T上に載置された前列側の各胡瓜K…と後列側
の各胡瓜K…とを各吸着パッド42…で吸着保持する吸
着間隔と、同各吸着パッド42…で吸着保持した前列側
の各胡瓜K…と前列側の各胡瓜K…とを左右方向に集束
した箱詰め間隔とに各可動板40…を左右移動する。
【0024】上述の各吸着パッド42…は、図6,図
7,図8に示すように、吸着パッド42の最下段に形成
した環状部42bの内周面に、例えば、合成樹脂材又は
金属材等の硬質部材により楕円形状に形成した変形リン
グ42cを嵌込むと共に、同変形リング42cの長手側
を胡瓜Kの長手方向と直交する方向に向けて嵌込み固定
している。すなわち、吸着パッド42の最下段に形成し
た環状部42bに楕円形状の変形リング42cを強制的
に嵌込むことにより、同吸着パッド42の吸着面42a
が胡瓜Kの上部周面と対応して凹面形状に変形され、且
つ、同吸着パッド42の吸着面42aが胡瓜Kの長手方
向と平行する楕円形状に変形される。
【0025】つ、各吸気管41…の下端部に固定した
各取付け板49…の前後下端部に、例えば、合成ゴム又
は合成樹脂等の軟質部材で形成した各支持パッド50,
51を胡瓜Kの上部周面と対向して夫々取付けている。
【0026】すなわち、二つの各整列トレイT,T上に
載置された2群の各胡瓜K…に各吸着パッド42…の各
吸着面43a…を夫々密着したとき、同各吸着パッド4
2…に各吸気管41…を介して接続した吸引用ブロワ
(図示省略)の負圧で18本分の各胡瓜K…を一括して
吸着保持する。この時、各吸着パッド42…で各胡瓜K
…の重心より前端側に偏心した位置を吸着保持し、同各
吸着パッド42…で吸着保持した各胡瓜K…の上部周面
に各支持パッド50,51を接触させて、2群の各胡瓜
K…の後端部を若干下方に傾斜した姿勢に支持する。一
方、各吸着パッド42…で吸着保持した18本分の各胡
瓜K…を段ボール箱B内に収納したとき、吸引用ブロワ
(図示省略)による負圧を遮断又は停止して各胡瓜K…
の吸着保持を解除する。
【0027】前述の箱詰め位置には、図9に示すよう
に、同位置の前後及び左右に4枚の各開放板52…を開
閉自在に軸支し、各開放板52…の軸端部に固定した傘
形の各ギャ53…を互いに噛合し、一側部に配設した開
放用シリンダ54のピストンロッドを開放板52の軸端
部に連結して、同開放用シリンダ54の作動により、箱
詰め位置に供給された段ボール箱Bの各フラップBa…
と対向する水平位置と、同段ボール箱Bの各フラップB
a…を四方に開放する傾斜位置とに各開放板52…を上
下回動する。且つ、箱詰め位置下部の箱搬入側に箱搬入
用コンベア55を配設し、同箱詰め位置下部の箱搬出側
に箱搬出用コンベア56を配設して、製函された空の段
ボール箱Bを箱搬入用コンベア55を介して箱詰め位置
下部に搬送供給し、箱詰めされた段ボール箱Bを箱搬出
用コンベア56を介して次工程(例えば、袋封函工程、
箱封函工程)に搬送供給する。
【0028】上述の箱搬出用コンベア56は、同箱搬出
用コンベア56上に設定した箱詰め位置直下に箱昇降台
57を昇降自在に設け、同位置の下部中央部に垂直軸受
したネジ軸58と、同箱昇降台57の下部中央部に固定
したナット部59とを螺合して、同位置側部に配設した
減速機付き昇降用モータ60の駆動力により、各スプロ
ケット61,62及び駆動チェーン63を介してネジ軸
58を正逆回転させ、上述の各吸着パッド42…により
吸着保持された各胡瓜K…を箱詰めする箱詰め位置に段
ボール箱Bを供給する上昇位置と、箱搬出用コンベア5
6上に箱詰め済みの段ボール箱Bを移載する降下位置と
の間で箱昇降台57を垂直昇降する。
【0029】上述の段ボール箱Bは、図10に示すよう
に、上面開放形態に組立てられた段ボール箱Bの内部
に、合成樹脂製又は紙製の包装袋Bを上向きに開口して
敷設すると共に、同段ボール箱Bの開放側縁部に起立し
た各フラップBa…に包装袋Pの投入口Paを二つに折
返して被覆している。
【0030】図示実施例は上記の如く構成するものとし
て、以下、胡瓜箱詰め装置1により2群の各胡瓜K…を
吸着保持して一括箱詰めするときの動作を説明する。先
ず、図1に示すように、生産者側から持込まれる多数本
の各胡瓜K…を投入用コンベア3に順次移載し、同投入
用コンベア3から供給される各胡瓜K…を各投入用ロー
ラ30,31で加速搬送して、周回用コンベア2上の投
入位置に搬送される整列トレイTの各凹状載置部Tb…
に対して各胡瓜K…を順次投入する。同時に、整列トレ
イTの長手側前端部に形成した整列板Tcに各胡瓜K…
の前端部を当接して横一線に揃える。なお、整列トレイ
T上に移載される各胡瓜K…に不揃い及び過不足が生じ
た場合、作業者の手で胡瓜Kの載置姿勢及び載置本数を
補正する。
【0031】次に、図2に示すように、出没用シリンダ
22を突出作動して、周回用コンベア2上の揃え位置に
二つの各整列トレイT,Tをストッパ21で一旦停止す
る。同時に、整列機23の後退用シリンダ25及び押圧
用シリンダ27を作動して、後列側の整列トレイTに載
置された各胡瓜K…を押圧パッド29で一括後退させ、
整列トレイTの長手側後端部に形成した整列板Tcに各
胡瓜K…の後端部を当接して横一線に揃える。この後、
後退用シリンダ25及び押圧用シリンダ27を復帰作動
して、押圧パッド29を初期位置に復帰させる。同時
に、出没用シリンダ22を没入作動して、周回用コンベ
ア2上の整列位置に二つの各整列トレイT,Tを並列搬
送する。
【0032】次に、図7,図8に示すように、箱詰め機
4の昇降用シリンダ35を降下作動して、二つの各整列
トレイT,T上に載置された前列側及び後列側の各胡瓜
K…に各吸着パッド42…を夫々押圧すると共に、同各
胡瓜K…の上部周面に各吸着パッド42…の各吸着面4
2a…を隙間無く密着させて吸着保持する。同時に、各
吸着パッド42…で吸着保持した各胡瓜K…の上部周面
に各支持パッド50,51を夫々接触させて、同各胡瓜
K…の後端部を若干下方に傾斜した姿勢に支持する。な
お、胡瓜Kの周面形状に対応して吸着パッド42の吸着
面42aが弾性変形するため、胡瓜Kと吸着パッド42
との吸着位置に若干ズレがあっても、吸着不良が起きた
りせず、特異形状を有する胡瓜Kが確実に吸着保持され
る。
【0033】この後、移動用シリンダ34及び昇降用シ
リンダ35を作動して、昇降枠36に垂設した各吸着パ
ッド42…で前後列の各胡瓜K…を吸着保持した状態の
まま整列位置から箱詰め位置に移動する。図3,図4,
図5に示すように、各進退用シリンダ43,43及び各
拡縮用シリンダ48,48を作動して、各吸着パッド4
2…で吸着保持した前後列の各胡瓜K…を箱詰め間隔に
集束すると共に、同各吸着パッド42…で吸着保持した
前列側の各胡瓜K…と後列側の各胡瓜K…との対向側端
部を上下段違いに重合する。
【0034】一方、図9に示すように、箱搬入用コンベ
ア55を駆動して、製函された段ボール箱Bを箱詰め位
置下部に搬送し、昇降用モータ60を駆動して、同位置
下部に搬送された段ボール箱Bを箱昇降台57で適宜高
さに垂直上昇する。同時に、開放用シリンダ54を作動
して、箱昇降台57上に載置された段ボール箱Bの各フ
ラップBa…を4枚の各開放板52…で四方に若干開放
した後、箱詰め機4の昇降用シリンダ35を降下作動し
て、各吸着パッド42…で吸着保持した前後列の各胡瓜
K…を段ボール箱B内の包装袋Pに一括収納して吸着解
除することで、図10に示すように、1段分の各胡瓜K
…の箱詰め作業が完了する。
【0035】上述と同様にして、移動用シリンダ34及
び昇降用シリンダ35を復帰作動して、各吸着パッド4
2…を初期位置に復帰させ、各進退用シリンダ43,4
3及び各拡縮用シリンダ48,48を復帰作動して、各
吸着パッド42…を初期間隔に離間させた後、次の各整
列トレイT,T上に載置された各胡瓜K…を各吸着パッ
ド42…で吸着保持し、同各吸着パッド42…で吸着保
持した2群の各胡瓜K…を上下段違いに重合して段ボー
ル箱Bに箱詰めする。
【0036】所定本数分の各胡瓜K…を段ボール箱Bに
箱詰めした後、昇降用モータ60を逆転駆動して、箱昇
降台57上に載置された段ボール箱Bを箱搬出用コンベ
ア56に移載し、箱搬出用コンベア56を駆動して、箱
詰め済みの段ボール箱Bを次工程(例えば、袋封函工
程、箱封函工程)に搬送する。
【0037】且つ、1段分の各胡瓜K…を箱詰めしたと
き、周回用コンベア2上の整列位置に搬送された二つの
各整列トレイT,Tを次のコンベア2cに移載し、同各
コンベア2a,2b,2c,2d上に載置された多数個
の各整列トレイT…を投入位置から整列位置に順次搬送
して、生産者側から持込まれる各胡瓜K…の箱詰め作業
を継続して行う。
【0038】以上のように、二つの各整列トレイT,T
に載置された2群の各胡瓜K…を各吸着パッド42…で
吸着保持するとき、特異形状を有する胡瓜Kの上部周面
に対して吸着パッド42の吸着面42aが隙間無く密着
されるので、吸着時に於いて気密性を確保することがで
き、胡瓜Kを吸着保持するのに必要な負圧が安定して得
られる。且つ、胡瓜Kの周面形状に対応して吸着パッド
42の吸着面42aが弾性変形するため、胡瓜Kと吸着
パッド42との吸着位置に若干ズレがあっても、吸着不
良が起きたりせず、特異形状を有する胡瓜Kの箱詰め作
業が確実に行える。
【0039】しかも、並列に整列された2群の各胡瓜K
…を吸着保持して一括箱詰めするため、多数本の各胡瓜
K…を1本ずつ手で箱詰めするような手間及び作業が省
け、且つ、2群の各胡瓜K…を包装容器等で一括包装す
る箱詰め方法よりも包装単価が安くなり、箱詰め作業に
要する時間及び包装コストを削減して、箱詰め作業の省
力化及び能率アップを図ることができる。
【0040】加えて、ベローズ状に形成した吸着パッド
42の環状部42bに楕円形状の変形リング42cを圧
入するだけで、胡瓜Kの上部周面と対応する凹面形状に
吸着パッド42の吸着面42aを簡単に形成することが
できる。
【0041】なお、図11は他の実施例を示す吸着パッ
ド71であり、この吸着パッド71は、先に説明した吸
着パッド42と同一構造に形成したパッド本体72と、
このパッド本体72を形成する吸着面72aの背面側に
装着した弾性体73とで構成している。上述の弾性体7
3は、常体で高い内圧がなく一定の形状を保っている
が、外圧が加えられるとその圧力に応じて適宜形状に充
分に弾性変形し凹む、例えば、ウレタンゴムや軟質の合
成ゴムで形成したものである。
【0042】このように構成した吸着パッド71で胡瓜
Kを吸着する場合、吸着パッド71の吸着面72aを胡
瓜Kの上部周面に押圧したとき、図12に示したよう
に、吸着パッド71の吸着面72aが弾性体73により
胡瓜Kの上部周面に対して馴染むように弾性変形される
ので、例えば、胡瓜Kの吸着部分に突起や縞状の凹凸が
あったり、胡瓜Kの吸着部分が若干小径であっても、胡
瓜Kの周面に対して吸着パッド71を隙間の無い状態に
ぴったりと密着させることができる。
【0043】従って、吸着パッド71の内部空気を吸引
したとき、胡瓜Kの吸着部分に対して所定の負圧力が作
用し、胡瓜Kをより確実に吸着保持することができる。
【0044】この考案の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の長尺青果物は、実施例の胡瓜Kに
対応し、以下同様に、長尺物吸着子は、吸着パッド4
2,71に対応し、環状部材は、変形リング42cに対
応するも、この考案は、上述の実施例の構成のみに限定
されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 胡瓜箱詰め装置による胡瓜箱詰め動作を示す
全体構成図。
【図2】 整列機による胡瓜揃え動作を示す側面図。
【図3】 箱詰め機による胡瓜吸着状態を示す側面図。
【図4】 箱詰め機による胡瓜吸着状態を示す正面図。
【図5】 楕円形状の吸着パッドの拡縮機構を示す底面
図。
【図6】 楕円形状の吸着パッドを示す縦断正面図。
【図7】 楕円形状の吸着パッドによる胡瓜吸着状態を
示す正面図。
【図8】 楕円形状の吸着パッドによる胡瓜吸着状態を
示す平面図。
【図9】 箱詰め機による胡瓜の箱詰め動作を示す正面
図。
【図10】 段ボール箱に収納された胡瓜の箱詰め状態
を示す平面図。
【図11】 他の実施例に係る吸着パッドを示す縦断正
面図。
【図12】 図11に示した吸着パッドによる胡瓜吸着
状態を示す正面図。
【図13】 従来例の吸着パッドによる胡瓜吸着状態を
示す正面図。
【図14】 従来例の吸着パッドによる胡瓜吸着状態を
示す平面図。
【符号の説明】
B…段ボール箱 K…胡瓜 T…整列トレイ 1…胡瓜箱詰め装置 2…周回用コンベア 3…投入用コンベア 4…箱詰め機 42…吸着パッド 42a…吸着面 42b…環状部 42c…変形リング 64…吸着パッド 64a…吸着面 71…吸着パッド 72a…吸着面 73…弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 下村 孝道 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マー農機株式会社内 (56)参考文献 実開 平4−63381(JP,U) 実公 平4−50300(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 5/00 - 5/12 B65B 23/00 - 25/24 B65B 35/00 - 35/58 B25J 15/06

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺青果物の上部周面に吸着子の吸着面を
    押圧して、該吸着子の中心部に生じる負圧で長尺青果物
    を適宜姿勢に吸着保持する長尺物吸着子であって、上記吸着子を軟質部材によりベローズ状に形成し、 該ベローズの下段に形成された環状部に硬質部材により
    楕円形状に形成した環状部材を嵌込んで、 上記吸着子の
    吸着面を長尺青果物の上部周面と対応する凹面形状に形
    成した長尺物吸着子。
  2. 【請求項2】上記吸着子を構成する吸着面の背面側に、
    該吸着子の吸着面を長尺青果物の上部周面に対して付勢
    する弾性体を装着した請求項1記載の長尺物吸着子。
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