JPH06262150A - 付着物除去方法とその装置 - Google Patents

付着物除去方法とその装置

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JPH06262150A
JPH06262150A JP5144191A JP14419193A JPH06262150A JP H06262150 A JPH06262150 A JP H06262150A JP 5144191 A JP5144191 A JP 5144191A JP 14419193 A JP14419193 A JP 14419193A JP H06262150 A JPH06262150 A JP H06262150A
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gas
porous member
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Application number
JP5144191A
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English (en)
Inventor
Koji Tada
浩司 多田
Yoshitaka Koishi
芳孝 小石
Yoshinobu Takino
孔延 滝野
Kazuhide Murata
和栄 村田
Osamu Matsui
治 松井
Kiyoshi Morimoto
清 森本
Yoshika Sanada
芳香 真田
Sadakazu Miwa
禎弌 三輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsui Mfg Co Ltd
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Matsui Mfg Co Ltd
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69309538T priority patent/DE69309538T2/de
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Priority to EP93303678A priority patent/EP0572140B1/en
Publication of JPH06262150A publication Critical patent/JPH06262150A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B5/00Cleaning by methods involving the use of air flow or gas flow
    • B08B5/02Cleaning by the force of jets, e.g. blowing-out cavities

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品表面の付着物を、気体脈動波によって騒
音を小さくして、その物品自体を破損することなく流動
化しながら効率よく除去できる。 【構成】 除去装置本体1の本体ケース1A内に横設さ
れた多孔部材4の上方から供給される物品mに対して、
一方向に流動しながら脈動する一方向脈動波気体を前記
多孔部材4の上方または下方のいずれか一方向から供給
して、前記一方向脈動波気体の作用により物品mから付
着物を除去する方法を採用する。また、前記方法を実施
するため、本発明は、本体ケース1A内に横設された多
孔部材4より上方に設けた供給口5と製品出口11とを
有する除去装置本体1と、前記多孔部材4の上方または
下方から同多孔部材4に向けて一方向に流動しながら脈
動する一方向脈動波気体を供給する気体振動発生装置3
0とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、錠剤等の粉粒体に付
着した粉塵等を取り去ったり、半導体製品の表面に付着
した異物等を取り去ったり、その他の物品から粉塵等の
付着物を除去する必要のある多方面の産業に利用するこ
とができる付着物除去方法とその装置に関するものであ
る。本発明は粉粒体をふるい分けする分級方法とその装
置としても利用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、物品から付着物を除去できるとこ
ろの粉粒体のふるい分け方法としては、特公昭52−1
0538号公報記載のものが知られている。この公報中
の図3に示されたものは、脈動空気を用いて粉粒体をふ
るい分けすることから、この発明に最も近い技術と認め
られる。
【0003】上記公報中の図3は、本願に添付した図1
0に示したものであり、以下に図10に沿ってその構成
について説明する。ホッパー状のケーシング500の上
下部に排気口501と取出口502を設けるとともに、
該ケーシング500内にはふるい網503を水平に張架
し、このふるい網503上の材料層504に対して、ふ
るい網503の下方に開口する空気管505から脈動空
気流或いは脈動のない空気流を送って同ふるい網503
上の粉粒体を流動化し所要粒度の材料をふるい分けるよ
うにしたものである。つまり、取出口502は、適当な
排気装置または次段階の分離装置例えばサイクロン装置
に連結して空気を矢符aの方向に吸い出しているので、
空気管505による脈動空気との協力作用としてふるい
網503上の粉粒体は連続的に矢符bの如く上下往復空
気流によって流動化されるのである。要するに、この従
来例は、空気管505からの材料層504へ向けての空
気流と取出口502からの下向きへの空気流との協同作
用によって、ふるい網503上の材料層504に上下に
往復する脈動波(矢符b)が作用して分級作用が行われ
るのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来例
のものでは、ふるい網503上の材料層504に対して
上下往復空気流b(プラス〔+〕・マイナス〔−〕方
式)によって流動化するためには、空気管505からの
空気流をかなり大きなエネルギで作動しなければなら
ず、そのため騒音が大きくなる。この騒音を防止するた
めにはコンクリート製などの防音壁からなるケース内に
ケーシング500を収納して使用しなければならない。
このように防音用の余分なケースなどを必要とし、実用
的でない欠点がある。
【0005】この発明は、上記の如き問題点を解消する
ために案出されたものであって、騒音を小さくして稼動
できかつ実用化できる、物品からの付着物の除去を気体
振動の付与により行うようにした方法と、その方法を実
施するための装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明に係わる方法は、請求項1記載の如く、除
去装置本体の本体ケース内に横設された多孔部材の上方
から供給される物品に対して、一方向に流動しながら脈
動する一方向脈動波気体を前記多孔部材の上方または下
方のいずれか一方向から供給して、前記一方向脈動波気
体の作用により物品から付着物を除去する方法を採用し
ている。上記方法において除去された付着物は、請求項
3記載の如く前記除去装置本体から排出し、付着物の除
去された物品は製品出口から取り出すようにする。
【0007】また、上記方法にあって、請求項2記載の
如く、一方向脈動波の波形を任意に変更するようにして
いる。これによって、物品に付着している粉塵等の付着
物を除去する力(剥離力)を任意に調整・設定すること
ができる。
【0008】上記方法を実施する装置として、この発明
は、請求項4記載の如く、本体ケース内に横設された多
孔部材より上方に設けた供給口と製品出口とを有する除
去装置本体と、前記多孔部材の上方または下方から同多
孔部材に向けて一方向に流動しながら脈動する一方向脈
動波気体を供給する気体振動発生装置とを備えたことを
特徴とする。気体振動発生装置による一方向脈動波とし
ては、主として、非可聴音波も含む低周波ないし中周波
帯域の音波を空気や窒素等の気体を振動させて得るもの
で、その波形は通常はパルス波や正弦波等として得られ
るが、基線(大気圧)を境にして上下に分けて上方向を
プラス(+)領域とし、下方向をマイナス(−)領域と
決めると、本発明における波形はプラス(+)領域また
はマイナス(−)領域に属する限り任意に変更できるよ
うにするとよい。
【0009】気体振動発生装置としては、リングブロ
ワ、ルーツブロワ、真空ポンプ等の空気等の気体を発生
する空気源と、該空気源からの気体に振動を付与する発
振装置と、該発振装置からの気体振動を前記除去装置本
体へ導く導波管とを備えている。しかし、気体振動発生
装置は、上記構成に限るものではなく、例えば、ブロワ
等の空気源の吸引口または排気口と除去装置本体とを導
波管で接続するとともに、該導波管の中途に開閉弁を設
け、この開閉弁により導波管の管路を間欠的に開閉し
て、除去装置本体内の多孔部材に向けて一方向脈動波気
体を送り込むようにしたものでもよい。或いは往復式空
気圧縮機と圧力空気切換装置とによって気体振動を発生
することもできるし、空気源とロータ式切換弁などから
なるものでもよく、その他任意構成を採り得る。
【0010】空気源は圧送式に限らず吸引式のものでも
よく、多孔部材に向けて気体振動波がプラスだけ或いは
マイナスだけを繰り返す方式を採る。
【0011】また、上記装置にあって、請求項10記載
の如く、気体振動発生装置から供給される気体脈動波の
波形を変更可能に構成されている。
【0012】多孔部材上に供給された物品は、前述した
一方向脈動波気体によって、上下に反転されるなどして
流動化され希望粒度に分級、つまり付着物と製品とが分
離される。このとき、付着物の除去された製品は上記一
方向脈動波気体の気力によっては排出方向に効率的に搬
送され難い場合がある。このような事態を考慮して、前
記多孔部材を物品の送り方向に対して下り勾配として傾
斜する(請求項6参照)とか、多孔部材を振動させる
(請求項7、8参照)とかして、多孔部材上の物品を送
り方向に前進させる力を付与する。
【0013】除去装置本体には付着物取出手段を設ける
(請求項9参照)。
【0014】上記装置にあって、請求項11記載の如
く、導波管の少なくとも一部が、長さ調節可能なフレキ
シブル構造になっている方がよい。導波管の長さを適宜
変更することで、発振装置で得られるエネルギーを除去
装置の本体側に最大値状態で伝えて付着物除去のために
効率的に活用することができる。
【0015】本発明で、気体振動を付与する気体として
は、主に空気を対象としているが、この空気に限らず、
イオン化された空気(例えばオゾン)または不活性ガス
その他の適宜気体を含むものである。
【0016】多孔部材は、1個であってもよいが、本体
ケースを筒状に形成してその筒状の空室内に複数の多孔
部材を階段状に設けてもよい(請求項12参照)。
【0017】
【実施例】以下に図1ないし図4に基づいて、本発明の
付着物除去装置と付着物除去方法の第1の実施例を詳述
する。図1は本発明に係わる付着物除去装置の要部であ
る除去装置本体1の斜視図を示し、図2〜図4は除去装
置本体1を含む付着物除去装置の全体を示し、図2は平
面図、図3は図2のIII方向矢視図、図4は図2のI
V方向矢視図である。除去装置本体1は本体ケース1A
を備え、同本体ケース1Aは、上部2と下部3からな
る。上部2と上部3は、本体ケース1A内に横設された
パンチング板(網状材であってもよい)である多孔部材
4で仕切られている。上部2は上蓋を備えて偏平で立体
方形状のものされ、その一方が物品たる錠剤mの供給口
5である供給筒6が差し込まれ、また、上蓋中央付近に
は付着物取出手段7の一部である粉塵除去筒8が差し込
まれて固定されている。この粉塵除去筒8には付着物取
出手段7を構成する吸引ブロワ9が接続されている。上
部2内の空間である上部空間10は一方向が開いてお
り、この開口が製品出口11となっている。この製品出
口11には直接製品容器を設けたり、シュートを介して
容器を設けたり、コンベアを設けてもよい。
【0018】下部3は、底面が製品出口11の方向に上
がり傾斜して形成された密閉状の下部空間12を有して
いる。なお、多孔部材4は、製品出口11の方向に少し
下がり傾斜しているとともに、下部は架台13で支持さ
れている。多孔部材4の傾斜角度は、物品mのすべり落
ちるための安息角や物品mの流動化に要する滞留時間等
を考慮して決定される。
【0019】この除去装置本体1の多孔部材4上にはバ
イブレーション式錠剤フィーダ20によって供給筒6を
経て、逐次物品たる錠剤mが供給される。このフィーダ
20は、投入口21を有するホッパー22を備え、ホッ
パー22からの錠剤mは、フィーダ本体23を通じて機
械的振動により前記供給筒6内から除去装置本体1の上
部空間10の多孔部材4上に供給される。
【0020】供給筒6への物品mの供給方法としては、
上記錠剤フィーダ20つまりホッパー22やフィーダ本
体23を設けることなく、図4に仮想線で示しているよ
うに、供給筒6へ直接に打錠機24等の供給源から供給
することもできる。
【0021】多孔部材4の下方から同多孔部材4に向け
て一方向に流動しながら脈動する一方向脈動波気体を供
給する気体振動発生装置30として、この実施例では空
気源40と発振装置50と導波管60とから構成されて
いる。空気源40は、リングブロワタイプのものである
が、ルーツブロワや真空ポンプ等の如き形式のものでも
よい。同空気源40から発振装置50へは管41を通じ
て空気が供給される。発振装置50は、ロータリ式で、
低周波ないし中周波帯域の音波を空気振動としてパルス
波あるいは正弦波等に波形を変更可能になっている。こ
の変更はインバータ51によりなされ、波形の振幅等を
変更することができる。前記空気源40及び発振装置5
0は移動可能な架台31に搭載されている。なお、発振
装置50は、ロータリ式の他に、ベローズ型あるいはエ
ンジン式等を用いることができる。
【0022】前記除去装置本体1と気体振動発生装置3
0とは切り離して設置し、気体振動発生装置30からの
脈動波気体を導波管60を介して除去装置本体1へ供給
するようにしてある。導波管60は、前記下部空間12
に接続されており、その末端部に長さ調節可能なフレキ
シブル管61が介装されている。このフレキシブル管6
1は、その長さを調節することにより、空気振動の波長
に合わせて空気振動のエネルギーが、除去装置本体1内
において最も大きく作用するようにする機能をもってい
る。
【0023】次に、上記実施例で示した付着物除去装置
の作用について図1〜図4に基づいて説明する。錠剤フ
ィーダ20からバイブレーションして送られてきた粉塵
等の付着した物品たる錠剤mは供給口5を通って除去装
置本体1の多孔部材4上の上流に逐次供給される。空気
源40から発振装置50を介して発生した一方向に流動
しながら脈動する空気振動は、導波管60から下部空間
12に作用し、多孔部材4の多孔を通って多孔部材4上
の錠剤mに付与される。物品たる錠剤mは、空気振動を
受けて例えば正・負のいずれかに振動され表裏反転する
などして流動化され、その表面に振動空気が叩くように
作用して付着した粉塵やゴミ等を剥がすようにする。こ
の作用は細部までもことごとく付与される結果、粉塵や
ゴミ等の付着物が効率良く処理物品たる錠剤から除去さ
れることになり、従来に比べ騒音も小さい。除去された
付着物は、吸引ブロワ9により系外に排除される。空気
振動は、多孔部材4の傾斜と相俟って錠剤mの移送に有
効に機能する。
【0024】上記図1〜図4に沿ってこの発明の付着物
除去方法を以下に説明する。除去装置本体1の本体ケー
ス1A内に横設された多孔部材4の上方から供給される
物品mに対して、一方向に流動しながら脈動する一方向
脈動波気体を別の個所で発生させる。この一方向脈動気
体を導波管60を介して前記多孔部材4の上方または下
方のいずれか一方向から供給して、前記一方向脈動波気
体の作用により物品mから付着物を除去する。
【0025】図5は、本発明の第2の実施例を示す。こ
の実施例は、気体振動発生装置30による一方向脈動波
を多孔部材4の上方から供給するようにするとともに、
気体振動発生装置30としてブロワ等の空気源40と開
閉弁からなる発振装置50を有する点で、前記実施例と
顕著に異なり、その他の構成は前記実施例とほぼ同様と
してある。
【0026】すなわち、気体振動発生装置30として、
ブロワ等の空気源40の吸気口42と発振装置たる開閉
弁50とを管41で接続するとともに、該開閉弁50
と、除去装置本体1の上部2の開口を被蓋する屋根状の
カバー70に形成した連通口71とを接続して、導波管
60の管路を開閉弁50により間欠的に開閉して、カバ
ー70下方の多孔部材4に向けて一方向脈動波を供給す
るものである。この場合の気体振動波の波形は負圧状態
において波形状の波形となる。この実施例では、空気源
40は吸引式として作用させているが、前記吸気口42
を排気口として圧送式として作用させることもできる。
これらの空気振動波の波形は任意に変更できる。また、
この実施例でも、図1に示した付着物取出手段7をカバ
ー70や上部ケース側部等に取り付けるとよい。
【0027】図6から図8までは、本発明の第3の実施
例を示す。図6は付着物除去装置の要部断面図、図7は
図6の気体振動発生装置130を省略した中央縦断面
図、図8は図6の気体振動発生装置130を省略した平
面図である。この付着物除去装置は、頭部を切断した四
角錐状で筒状に形成された本体ケース101A内に横設
された第1多孔部材104Aより上方に供給口105
を、下部に製品出口111を有する除去装置本体101
と、前記第1多孔部材104Aの上方から同多孔部材1
04Aに向けて一方向に流動しながら脈動する一方向脈
動波気体を供給する気体振動発生装置130とを備え、
前記除去装置本体101と気体振動発生装置130とは
切り離して設置し、気体振動発生装置130からの脈動
波気体を導波管160を介して除去装置本体101へ供
給するようにしている。
【0028】本体ケース101Aの空室102には、図
6に示すように処理しようとする粉粒体等の物品の粒径
より小さな多数の小さな孔103・・・103を有す
る、前記第1多孔部材104A、第2多孔部材104
B、第3多孔部材104Zを階段状に設けてある。各多
孔部材104A、104B、104Zは、物品の送り方
向に傾斜させているとともに、交互に向きを変えて配設
している。第1多孔部材104Aは供給口105から供
給された物品を直接に受けるもので2〜3度傾斜してお
り、第2多孔部材104Bと第3多孔部材104Zは1
5度前後傾斜している。上記角度に限定されるものでは
ない。各多孔部材104A、104B、104Zの傾斜
角度は、物品自身がすべり落ちる安息角より小さくし
て、物品の流動化が良好に行なえるように脈動波気体と
接触する滞留時間と、流動化された物品が送り方向に搬
送される前進力と、本体ケース101Aの大きさと、付
着物除去作業中における騒音度などの諸条件を考慮して
決定される。
【0029】図6において、114、115、116は
各多孔部材104A、104B、104Zの取付軸、1
17、118は第1、第2の多孔部材104A、104
Bが揺動するのを防止する規制棒である。また、導波管
160の先端は、本体ケース101Aの上部開口108
に取り付けられた振動波供給筒109に接続されてい
る。この振動波供給筒109の下端部には、気体振動発
生装置130の空気源140によって、ホッパー122
から第1多孔部材104Aに供給された物品mが吸い込
まれないように、該物品mの粒径より小さな細孔113
を多数有する多孔板112が吊持してある。
【0030】振動波供給筒109の下端部と第1多孔部
材104A間の距離Lは、できるだけ短い方が振動波の
大きさが小さくなるので好ましい。本願発明者が実験し
たところでは、距離Lが約40mmから45mmの場合
が、音波による騒音が小さく好結果を得た。もっとも距
離Lは、本体ケース101Aの高さ、横幅、奥行きなど
形状の異なることにより変化するものであって、上記数
値に限定されるものではない。
【0031】気体振動発生装置130は、図5と同様に
設けられており、ブロワ等の吸引式の空気源140の吸
気口142と発振装置たる開閉弁150とを管141で
接続するとともに、該開閉弁150と、除去装置本体1
01の振動波供給筒109の開口を被蓋する蓋110に
形成した連通口110Aとを接続して、導波管160の
管路を開閉弁150により間欠的に開閉して、振動波供
給筒109を介して第1多孔部材104A(第2、第3
の多孔部材104B、104Z)に向けて一方向脈動波
を供給する。この場合の気体振動波の波形は負圧状態に
おいて波形状となる。
【0032】本体ケース101Aの空室102の下部に
は、皿状の付着物取出手段107がパンチング錠などの
締付金具125で取り外し自在に取り付けてある。各多
孔部材104A・・・104Zを経て脈動波により付着
物を除去された物品の付着物は、この付着物取出手段1
07に収容される。一方、上記付着物の除去された物品
mは製品出口111から系外に排出される。上記付着物
より比重の小さなダストは振動波供給筒109、導波管
160を経て気体振動発生装置130側へ排出される。
この場合、導波管160の中途に排気管(図示せず)を
分岐して、該排気管よりダストを捕集するとよい。な
お、前記多孔部材104A、104B、104Zは、実
施例のように3段に限らず、2段、4段以上でもよくそ
の個数は任意に選定できる。
【0033】本願発明に係る付着物除去装置によって、
物品mからその付着物を効率良く除去するためには、
多孔部材の上面で物品mの粒子が、破損することなく表
裏反転するなどして浮き上がって流動化すること、物
品mからの付着物除去率が高いこと、気体脈動波によ
る騒音度が許容限度以下にあること、の3条件を満たす
ことが必要である。
【0034】上記条件を前提に、本願発明者がA装置と
B装置について実験したところ、図9のグラフに示すよ
うな結果が得られた。 (1)A装置(図6〜図8のもの) 高さhが168mm、横幅wが170mm、奥行きdが
100mm、Lが45mm。 B装置 横幅wと奥行きdがA装置と同一で、Lが90mm、高
さhが250mm (2)付着物除去対象物品として錠剤を用意した。 (3)図9は、空気源140としてリングブロアを用い
て、横軸の上段に空気源140の周波数(Hz)を、下
段に低周波(音波)の周波数(Hz)をとり、縦軸に騒
音度(db)をとった。図9中の折れ線Aは本願発明の
A装置を示し、折れ線BはB装置を示し、ブロックA
1、A2、A3は上記、、の3条件を満たしたも
ので、物品の付着物除去装置として実用化できることが
判明した領域を示している。一方、Bで示した折れ線
は、いずれも、錠剤の流動化が達成できない、付着物除
去率が低い、或いは騒音度が許容限度である75デシベ
ル(db)より高いなど、上記、、の3条件の少
なくとも1つを充足せず、実用化に不向きと考えられた
ものである。
【0035】なお、イオン化された空気を振動状態にし
て物品表面に作用させるように構成すれば、物品に静電
付着したものが、全体的に中和され、そのうえ空気振動
を受けるのでより有効に付着物が除去される。この上記
除去方法と装置は、たとえば、半導体産業分野における
半導体製品あるいは半製品の付着物除去にも適用でき
る。
【0036】この発明は、気体振動による付着物除去で
あるので、気体の圧力や風量等を適宜変更することによ
り物品の付着物の剥離力を適宜変更することができる
し、また上記糖衣錠などのようにコーティングが施され
たもの等に対して、その表面を護り、粉塵の混入をなく
し、品質を確保することができるようになる。
【0037】
【発明の効果】この発明によれば、(1) 一方向に流
動しながら脈動する一方向脈動波気体を前記多孔部材の
上方または下方のいずれか一方向から供給して、前記一
方向脈動波気体の作用により多孔部材上の物品から付着
物を除去する付着物除去方法を採り、その方法を実施す
るための装置として、本体ケース内に横設された多孔部
材より上方に設けた供給口と製品出口とを有する除去装
置本体と、前記多孔部材の上方または下方から同多孔部
材に向けて一方向に流動しながら脈動する一方向脈動波
気体を供給する気体振動発生装置とを備えた構成を採っ
ている。従って、物品に対して、従来例の如く上下往復
空気流によって流動化することなく、一方向脈動波気体
によって流動化して物品から付着物を除去するため小さ
なエネルギでよく、従来例に比べて騒音が小さくなり、
物品自体を破損することなくより実用化が高くなる。
【0038】(2) 請求項2、10記載のように、一
方向脈動波の波形を変更することにより、物品に付着し
ている付着物を除去する剥離力が任意に調節できるた
め、その付着物の状態に対応した処理が行え効率よく付
着物の除去ができる。
【0039】(3) 請求項3、9記載のように、一方
向脈動波により物品から除去された付着物を除去装置本
体から取り出すようにすると、物品に付着した付着物の
除去から排出までの一連の操作が自動的に行える。
【0040】(4) 請求項6〜8記載のように、多孔
部材を物品の送り方向に対して下り勾配として傾斜する
とか、又は振動するようにすると、付着物の除去された
製品が上記一方向脈動波気体の気力によって排出方向に
効率的に搬送され難い場合に対処することができる。す
なわち、多孔部材上の物品を排出方向に前進させる力を
付与する。
【0041】(5) 請求項11記載のように、導波管
の少なくとも一部を長さ調節可能なフレキシブル管で構
成すると、導波管の長さを適宜変更することで、気体振
動発生装置で得られる気体振動のエネルギーを除去装置
の本体側に最大値状態で伝えて付着物除去のために効率
的に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である除去装置本体の斜
視図である。
【図2】付着物除去装置全体を示す平面図である。
【図3】図2のIII方向矢視図である。
【図4】図2のIV方向矢視図である。
【図5】本発明の第2の実施例である除去装置本体の斜
視図である。
【図6】本発明の第3の実施例の要部縦断面図である。
【図7】図6の気体振動発生装置を省略した中央縦断面
図である。
【図8】図6の気体振動発生装置を省略した平面図であ
る。
【図9】空気源及び低周波の周波数と騒音度の関係を示
すグラフである。
【図10】従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
1、101 除去装置本体 1A、101A 本体ケース 4、104A、104B、104Z 多孔部材 5、105 供給口 7、107 付着物取出手段 11、111 製品出口 30、130 空気振動発生装置 40、140 空気源 50、150 発振装置 60、160 導波管 61 フレキシブル管 m 物品(錠剤)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝野 孔延 大阪府枚方市長尾家具町1丁目10番4号 株式会社松井製作所技術開発センター内 (72)発明者 村田 和栄 大阪府枚方市長尾家具町1丁目10番4号 株式会社松井製作所技術開発センター内 (72)発明者 松井 治 大阪府大阪市中央区谷町6丁目5番26号 (72)発明者 森本 清 静岡県三島市加茂71−11 (72)発明者 真田 芳香 静岡県田方郡中伊豆町梅木261 (72)発明者 三輪 禎弌 静岡県三島市富士ビレッジ54−23

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除去装置本体1、101の本体ケース1
    A、101A内に横設された多孔部材4、104Aの上
    方から供給される物品mに対して、一方向に流動しなが
    ら脈動する一方向脈動波気体を前記多孔部材4、104
    Aの上方または下方のいずれか一方向から供給して、前
    記一方向脈動波気体の作用により物品mから付着物を除
    去する付着物除去方法。
  2. 【請求項2】 一方向脈動波の波形を変更できるように
    してある請求項1記載の付着物除去方法。
  3. 【請求項3】 一方向脈動波により物品mから付着物を
    除去し、除去された付着物を除去装置本体1、101か
    ら取り出すようにしてある請求項1または2記載の付着
    物除去方法。
  4. 【請求項4】 本体ケース1A、101A内に横設され
    た多孔部材4、104Aより上方に設けた供給口5、1
    05と製品出口11、111とを有する除去装置本体
    1、101と、前記多孔部材4、104Aの上方または
    下方から同多孔部材4、104Aに向けて一方向に流動
    しながら脈動する一方向脈動波気体を供給する気体振動
    発生装置30、130とを備えたことを特徴とする付着
    物除去装置。
  5. 【請求項5】 気体振動発生装置30、130は、空気
    源40、140と発振装置50、150と導波管60、
    160とからなる請求項4記載の付着物除去装置。
  6. 【請求項6】 多孔部材4、104A・・・104Z
    は、物品mの送り方向に対して下り勾配として傾斜され
    ている請求項4または5記載の付着物除去装置。
  7. 【請求項7】 多孔部材4、104A・・・104Z
    は、振動するようにしてある請求項4または5記載の付
    着物除去装置。
  8. 【請求項8】 多孔部材4、104A・・・104Z
    は、振動するようにしてある請求項6記載の付着物除去
    装置。
  9. 【請求項9】 除去装置本体1、101には付着物取出
    手段7、107が設けてある請求項4ないし8のいずれ
    かに記載の付着物除去装置。
  10. 【請求項10】 気体振動発生装置30、130から供
    給される気体脈動波の波形は変更できるようにしてある
    請求項4ないし9のいずれかに記載の付着物除去装置。
  11. 【請求項11】 導波管60の少なくとも一部が、長さ
    調節可能なフレキシブル管61になっている請求項5な
    いし10のいずれかに記載の付着物除去装置。
  12. 【請求項12】 本体ケース101Aは筒状に形成する
    とともに、その筒状の空室内に複数の多孔部材104A
    ・・・104Zを階段状に設けてある請求項4ないし1
    1のいずれかに記載の付着物除去装置。
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