JP3013054B2 - ブラスト装置 - Google Patents

ブラスト装置

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JP3013054B2
JP3013054B2 JP3171296A JP17129691A JP3013054B2 JP 3013054 B2 JP3013054 B2 JP 3013054B2 JP 3171296 A JP3171296 A JP 3171296A JP 17129691 A JP17129691 A JP 17129691A JP 3013054 B2 JP3013054 B2 JP 3013054B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ブラスト装置に関
し、詳しくは、ブラスト処理によってワークから削り取
られて研掃材に混じり込むバリ等の不用な塵芥を、ブラ
スト装置の連続運転を継続しつつ、研掃材から効果的に
除去できるように構成したものに関する。
【0002】
【従来の技術】粒状の研掃材を高速空気流に乗せてブラ
ストノズルから噴射することによって行われるブラスト
処理は、金属材料の下地形成や、梨地加工、あるいは、
樹脂成形品や金属成形品のバリ取りのために多用されて
いる。研掃材は、ワークの種類やブラスト処理の目的等
に応じて、種々の固さと種々の粒径のものが適宜選択さ
れる。この種のブラスト装置は、ブラスト室と、このブ
ラスト室内に配置されたブラストノズルとを備えてお
り、このブラストノズルには、外部の空気供給源から導
入された空気供給用ホースと、ブラスト室の上部に設け
られた研掃材貯留室から研掃材を供給するための研掃材
供給ホースとがつなげられている。そして、上記空気供
給ホースから高速空気流を導入すると、ブラストノズル
の内部において、研掃材供給ホースから供給された研掃
材が空気流に混入されてノズル先端から噴射されるよう
に構成されている。
【0003】たとえば、成形品のバリ取りを行うための
ブラスト装置において、上記成形品のバリ取り処理を連
続的に行う場合には、上記ブラスト室にワークコンベア
が貫通状に配置され、このワークコンベアに乗って連続
的にブラスト室内に搬入されるワークに向けて、上記ブ
ラストノズルが研掃材混じりの高速空気流を噴射するよ
うに構成されている。ブラストノズルから噴射されてワ
ークに対する作業を行った後にブラスト室の下部に落下
する研掃材は、通常、上記研掃材貯留室に回収されて循
環使用される。ブラスト室の下部に落下した上記研掃材
は、吸引負圧を利用して研掃材回収管に吸引させるとと
もに、上記研掃材貯留室まで搬送されることにより回収
される。
【0004】ところで、上記のような成形品のバリ取り
処理をブラストによって行う場合、ブラストノズルから
噴射される研掃材によってワークから削り取られたバリ
が研掃材に混じってブラスト室の下部に落下する。この
ようなバリが混じったままの研掃材を循環使用すると、
このようなバリがブラストノズル内で目詰まりをおこし
たり、研掃材搬送経路途中において目詰まりをおこした
りするという不都合が発生する。また、硬質のバリが研
掃材とともにワークに噴射されることによって、ワーク
に傷が付くといった問題が生じる。このため、研掃材中
に混入するバリは取り除かなければならない。
【0005】従来、ブラスト装置において研掃材中に混
入したバリ等の不用物を除去するために付設される最も
簡単な構成は、ブラスト室の下部に、研掃材のみを透過
しうる大きさの網目をもつ網板、あるいは研掃材のみを
透過しうる透孔を多数あけたパンチングメタル等を設け
た構成である。このような網板あるいはパンチングメタ
ル等の篩い板を設ける構成の場合、上記篩い板は、引き
出し式にスライド可能にブラスト室の下部に装着されて
いる。このような篩い板を設けておくと、研掃材に混じ
ったバリは、篩い板によって篩い分けられ、研掃材のみ
がこのような篩い板を透過して循環使用されることにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブラス
ト装置を連続運転しているうちに、上記篩い板に溜ま
るバリの量が次第に増えていき、ついには研掃材さえ透
しにくくなってくる。したがって一定期間毎に、ブラ
スト装置そのものの運転を停止して、引き出し式に装着
されている篩い板を外部に引き出してその上に堆積した
バリを排出するという作業が必要となる。このため、連
続式のバリ取り装置としての連続性が阻害され、バリ取
り処理効率が低下するとともに、一定期間毎に上記のよ
うな篩い板上のバリを排出するための人手が必要とな
り、作業性が良いとはいえない。
【0007】本願発明は上述の事情のもとで考え出され
たものであって、上記従来の問題を解決し、ブラスト装
置の作動の連続性を阻害することなく、自動的に研掃材
に混じったバリを効果的に排出して篩い板の目詰まり
を防止できるように構成した新たなブラスト装置を提供
することをその課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。すな
わち、本願発明は、ブラスト室と、ブラスト室の上部に
設けた研掃材貯留室と、ブラスト室の内部に配置され、
空気供給手段から送られた空気に上記研掃材貯留室から
送られた研掃材を混合して噴射するブラストノズルとを
備え、ブラスト室の下部に落下した研掃材を、研掃材回
収管を介して吸引負圧によって上記研掃材貯留室に回収
するように構成されたブラスト装置において、起振手段
によって所定の振動が与えられ、上部が上記ブラスト室
の下部に対して相対振動可能に接続された篩い容器と、
この篩い容器内に水平状に張設され、研掃材に混じった
バリを篩い分ける篩い板と、上記篩い容器の側壁にお
ける上記篩い板の周縁直上に設けられ、上記篩い板によ
って篩い分けられたバリを排出するバリ排出口とを備
え、上記篩い板上に落下したバリを篩い容器の外側に排
出するとともに、篩い板の下方に落下した研掃材を上記
研掃材回収管に吸引させる振動式篩い装置を、上記ブラ
スト室の下部に設ける一方、上端部が上記ブラスト室に
連通させられるとともに、下端部が上記研掃材回収管に
連通させられ、少なくとも上記バリを吸引しない空気
バイパス管路を設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の作用および効果】ブラスト装置作動中にワーク
から削り取られたバリは、ブラストノズルから噴射され
た研掃材に混じって篩い容器中の篩い板上に落下する。
上記篩い板は、振動状態にあるから、研掃材は、すみや
かに篩い板を透過して落下し、その結果、上記バリ
は、効果的に篩い板上において篩い分けられる。
【0010】ところで、上記のような振動式篩い装置に
よって篩い板に与えられる三次元振動は、上記篩い板上
の物体に、いわゆる円形パーツフィーダ内のパーツに似
た挙動を惹起させる。すなわち、上記篩い板上に篩い分
けられたバリ等は、上記のごとく篩い板の三次元振動に
よって、螺旋的に周部に移動させられ、この周部に移動
させられたバリ等は、篩い容器の内周面に沿って移動さ
せられる。そして、篩い板の周部に沿って振動しながら
移動するバリは、その振動による移動によって篩い容
器の側壁に設けたバリ排出口から自動的に、かつ、連続
的に外部に排出される。
【0011】一方、上記篩い板を透過した研掃材は、篩
い容器下部に落下する。そして、この研掃材は、篩い容
器の下部に連結された研掃材回収管を介して、吸引負圧
によってブラスト室上部に配置された研掃材貯留室に回
収される。ところが、上記構成のブラスト装置において
は、上記研掃材回収管の吸引負圧が上記篩い板の表面に
作用し、これにより篩い容器の内部に上部から下部に向
かう比較的大きな空気流れが発生する。このため、何ら
の対策も講じないとすると、たとえ篩い板が振動してい
てもこの篩い板によって篩い板上で篩い分けられたバリ
が、上記の上から下への空気流によって篩い板上に押
しつけられてしまい、篩い板を振動させることにより期
待される上記の螺旋運動が発生しない場合が生じる。
【0012】しかしながら、本願発明に係るブラスト装
置においては、上端部が上記ブラスト装置に連通させら
れるとともに、下端部が上記研掃材回収管に連通させら
れ、少なくとも上記バリを吸引しないバイパス管路を
設けている。上記バイパス管路を設けることにより、上
記ブラスト室の空気は、主として、上記バイパス管路を
通って上記研掃材回収管に吸引される。このため、篩い
板の上方から下方へ透過する空気流は、篩い板上のバリ
の移動を阻害するほど大きなものとはならない。この
結果、篩い分けられた上記バリが篩い板上に密着して
しまい、篩い板に目詰まりをおこすという問題はなくな
る。一方、上記研掃材回収管内には、多量の空気を流す
ことができるため、研掃材を円滑に搬送することができ
る。しかも、上記バイパス管路は、ブラスト室に連通さ
せられる吸引口部分にフィルタ等を設けることにより、
少なくとも上記バリを吸引しないように構成されてい
る。このため、バリが研掃材とともに、上記研掃材回
収管に吸入されてしまうといったおそれもない。
【0013】上述したように、本願発明のブラスト装置
によれば、装置の連続運転を継続したまま研掃材に混じ
るバリ等の不用物を効率的に除去することが可能とな
り、その結果、バリ取りの処理効率、ブラスト処理効率
等を従来に比較して飛躍的に高めることができるととも
に、篩い板上に溜まったバリを一定期間毎に除去する
いった手間も全く不用となり、作業コストが低減され
て、これが製品コストの低減に大きく寄与することは明
らかである。
【0014】
【実施例の説明】以下、本願発明の実施例を図1ないし
図8に基づいて具体的に説明する。図1ないし図5に、
本願発明に係るブラスト装置の第一の実施例を示す。図
1は、本実施例に係るブラスト装置1の全体構成を表し
たものである。複数本の脚2に支持されて設置される本
体容器3の内部は、上部の研掃材貯留室4と下部のブラ
スト室5に分けられている。研掃材貯留室4の底部、お
よびブラスト室5の底部は、共にホッパ状となってお
り、両室4,5に存在する研掃材は、重力によって、各
室4,5の底部中央部に集められるように構成されてい
る。
【0015】ブラスト室5の内部には、ブラストノズル
6が配置されており、このブラストノズル6の基端部に
は、上記研掃材貯留室4の下部に一端が連結された研掃
材供給ホース7と、外部の図示しない空気供給源につな
がる空気供給ホース8とが連結されている。外部空気供
給源としては、圧搾空気を発生するコンプレッサー、あ
るいは、低圧大流量の空気流を発生するルーツブロア等
の低圧ブロアが用いられる。
【0016】ブラストノズル6の内部は、空気供給ホー
ス8からノズル孔に流れる高速空気流に研掃材供給ホー
ス7を介して供給される研掃材が混入されるように構成
されている。したがって、上記空気供給ホース8からブ
ラストノズル6に対して空気流を供給している作動状態
において、ブラストノズル6の先端から研掃材が混入さ
れた高速空気流が噴射される。ブラスト処理を施すワー
クは、たとえば、ブラスト室5にあけた図示しない作業
口から挿入した作業者の手によってブラスト室内に保持
されながら、上記ブラストノズルによるブラスト処理を
受け、あるいは、ブラスト室を横方向に貫通するように
配置した図示しないコンベア機構を設け、このようなコ
ンベア機構によって連続的にブラスト室内に搬入される
ワークに対してブラストノズル6によるブラスト処理が
行われる。
【0017】上記ブラスト室5のホッパ状の下端部に
は、振動式篩い装置9が接続され、ブラスト処理によっ
てワークから削り取られたバリが混入する研掃材から不
用なバリが連続的に取り除かれるようになっている。な
お、この振動式篩い装置9およびその周辺構成は本願発
明の要部であるので、これについては後に詳しく説明す
る。上記振動式篩い装置9によって不用なバリが取り除
かれた研掃材は、上記振動式篩い装置9の下部に連結さ
れた研掃材回収管10を介して研掃材貯留室4に回収さ
れる。このような研掃材の回収は、本体容器3の側方に
配置した集塵装置11によって発生させられる負圧を利
用した空気搬送によって行われる。
【0018】すなわち、集塵装置11に連結された集塵
管12は、上記研掃材貯留室4の上端に連結されている
一方、この研掃材貯留室4の側壁と上記振動式篩い装置
9との間は、上記研掃材回収管10によってつながれて
いる。したがって、上記集塵装置11によって発生させ
られる負圧は、集塵管12、研掃材貯留室4、および研
掃材回収管10を介して振動式篩い装置9の下端接続部
に作用する。これにより振動式篩い装置9の下方に落下
した研掃材は、負圧による吸引力をもって研掃材回収管
10を介して上記研掃材貯留室4に搬送される。
【0019】ところで、本実施例における研掃材貯留室
4は、粉塵の混じった研掃材から効率的に粉塵を分離し
てこれを上記集塵装置11に送ることができるように構
成されている。すなわち、天井から下垂する邪魔板13
が、研掃材回収管10の接続部近傍に設けられており、
これにより、研掃材回収管10から研掃材貯留室4の内
部に導入された空気流れが、上記邪魔板13の下方を通
過する際に、その流れ断面が大きく拡大するように構成
されている。こうして上記邪魔板13の下方を通過する
空気流れの流れ断面が急激拡大することは、空気流れの
速度が邪魔板13の下方を通過した際に大きく減速され
ることを意味し、これにより研掃材回収管10を通って
集塵装置11に送り込まれる空気の流量が比較的大きく
ても、研掃材が空気に浮遊したまま集塵管12を介して
集塵装置11に送り込まれることはない。この結果、研
掃材は重力によって確実に落下してホッパ状の研掃材貯
留室4の底部に落下する一方、ブラスト装置によってバ
リとともに研掃材中に混入される細かい粉塵のみが、研
掃材貯留室4を貫通するようにして流れる空気流に乗せ
られて集塵装置11に送り込まれるのである。
【0020】上記集塵装置11は、容器14の内部にお
いてその上部と下部を区切る隔壁に支持された集塵エレ
メント15を備えるとともに、容器14の上部に吸引ブ
ロア16を配置した構成をもっている。そして、上記集
塵管12から上記容器の下部室に導入された粉塵混じり
の空気は、上記吸引ブロア16による吸引力によって、
集塵エレメント15を通過させられる際に粉塵が除去さ
れる。なお、図1において符号17で示すものは、集塵
エレメント15によっては、除去されずに容器の下部に
溜まる比較的重いゴミ等を、集塵装置11の容器内部に
負圧を維持したまま外部に排出するためのいわゆるロー
タリーバルブを示す。
【0021】さて、本実施例に係る上記振動式篩い装置
9は、ベース板18に対して複数個の弾性ばね19によ
って支持された上下軸心をもつ円筒状の篩い容器20を
備えている。本実施例においては、この篩い容器20の
上端と、ブラスト室5の下部ホッパ部下端との間は、研
掃材飛散防止部材21によって覆われている。この飛散
防止部材21は、上記ブラスト室5を構成する本体容器
3が固定状に支持される一方、上記振動式篩い装置9が
振動状態におかれるため、可撓性を有するシート材で構
成されている。なお、上記研掃材飛散防止部材21を、
研掃材を透過することのできない細かいメッシュの可撓
性網等を用いて形成し、上部から篩い容器20の内部で
のバリ篩い分け作用を視認、点検することができるよう
に構成することもできる。
【0022】上記篩い容器20の上方よりの部分には、
研掃材のみを透過することができ、それより大きいバリ
等のゴミを透過することができない大きさのメッシュを
もつ篩い板22が、水平方向に張設されている。また、
図1、図2および図4に示すように、上記ブラスト室5
のホッパの下端から研掃材落下口31を取り囲むように
して、イドカーテン23が、上記篩い板22の中央部
上面近傍まで垂下させられている。これは、上記研掃材
落下口31から落下するバリ混じりの研掃材が、篩い板
22の上面全域に散らばって、研掃材がバリとともに排
出されてしまうことを防止するためである。また、上記
篩い容器20の側壁における、上記篩い板22の直上に
は、上記篩い板22の上において篩い分けられるバリを
排出するためのバリ排出口24が設けられている。
【0023】一方、上記篩い容器20の底壁には、上記
研掃材回収管10が接続されており、上記篩い板22を
透過して下方に落下した研掃材は、斜面状ガイド25に
よって篩い容器20の下部一側に集められた後、上記斜
面状ガイド25の内面に立ち上がるようにして形成され
た研掃材吸入口26から、上記研掃材回収管10に吸入
され、上記研掃材貯留室4に搬送されるように構成され
ている。また、上記篩い容器20ないしはこの内部に配
置された篩い板22に対して所定の三次元振動を付与す
るための起振体としては、様々な形態のものがあるが、
本実施例においては、上記篩い容器20の外壁部にモー
タ駆動される起振体27を直接取付けた形態のものが採
用されている。
【0024】さらに、本実施例においては、上記篩い容
器20の中央部を、上下に連通状に延び、上端部が上記
ブラスト室5に突入させられるとともに、下端部が上記
研掃材回収管10に連通させられるバイパス管路28が
設けられている。上記バイパス管路28は、図2に示す
ように、先端部が、上記ブラスト室5に突入させられる
とともに、上記ブラスト室内の空気を篩い板22上面ま
で導く上部バイパス管路29と、上端部が、上記上部バ
イパス管路29に篩い板22を介して連通させられると
ともに、下端部が、上記篩い容器20の下部に連結され
た研掃材回収管10に連通させられる下部バイパス管路
30とを備えて構成されている。
【0025】上記上部バイパス管路29は、図3に示す
ように、上記ブラスト室5の下端部に設けられる研掃材
落下口31の側壁に掛け渡すようにして設けられる取付
けブラケット32を介して、上記容器本体3に固定され
る吸入パイプ33と、上記吸入パイプ33の上端部に設
けられ、メッシュ金網等で覆われており、少なくとも上
記ブラスト室で生じるバリを吸入しないように構成され
た吸入口34と、上記吸入パイプ33の下方に垂下さ
れ、上記吸入口34から吸入されたブラスト室の空気を
篩い板22の上面まで導く案内パイプ35とを備えて構
成されている。一方、上記下部バイパス管路30は、上
記振動式篩い装置9の篩い容器20内に設けられる斜面
状ガイド25から上方に延出させられた立ち上がりパイ
プ37と、上記立ち上がりパイプ37の上端部におい
て、下端部が套嵌状に固定されるとともに上方に延出さ
せられ、上端部が上記篩い板22の下面に当接させられ
る案内パイプ38とを備えて構成されている。図2およ
び図5に示すように、上記立ち上がりパイプ37の下端
部は、上記斜面状ガイド25を貫通して研掃材回収管1
0に連通させられているとともに、上記斜面状ガイド2
5の上面一側に形成された研掃材吸入口26も上記研掃
材回収管10に連通させられており、上記斜面状ガイド
25の上面に落下した研掃材を吸入することができるよ
うに構成されている。
【0026】上記構成においては、上記下部バイパス管
路30が、上記振動式篩い装置9とともに振動する一
方、上記上部バイパス管路29は、上記本体容器3に固
定状に支持されている。このため、上記篩い板9の上下
に配置される上記案内パイプ35,38は、可撓性ゴム
等によって形成されており、振動式篩い装置9の作動中
にも、上記篩い板22に弾性をもって当接させられ、上
記上部バイパス管路29と上部バイパス管路30と連通
させることができるように構成されている。
【0027】以下、上記構成のブラスト装置の作動を説
明する。集塵装置11および振動式篩い装置9が、吸引
ブロア16および起振体27を起動させることにより作
動状態におかれるとともに、外部空気供給源の作動によ
りブラストノズル6に対して空気供給ホース8を介して
高速空気流が連続的に供給されることによって、ブラス
ト装置全体が作動状態におかれる。そして、研掃材供給
ホース7を介して送られる研掃材が、上記高速空気流に
混入されてブラストノズル6の先端から噴射され、この
研掃材の噴射によってブラスト室内に導入あるいは搬入
されるワークに対するブラスト処理が行われる。
【0028】作動状態にある振動式篩い装置9は、起振
体27によって三次元振動させらており、この三次元振
動は、篩い板22の上に篩い分けられるバリ等が、図4
に示すように中心部から螺旋状に周部に向かって移動さ
せられるように設定されている。装置作動状態にあると
き、従来のブラスト装置においては、研掃材回収管10
を介して篩い容器20の底部には、集塵装置11の吸引
ブロア16によって発生させられる負圧が作用する。本
実施例においては、上記篩い容器20の中央部を、上記
篩い板22を介して上下に連通状に延び、上端部が上記
ブラスト室5に突入させられるとともに、下端部が上記
研掃材回収管10に連通させられたバイパス管路28を
設けているため、上記研掃材回収管内の負圧によって、
ブラスト室内の空気は、主としてこのバイパス管路28
を流れて、上記研掃材回収管10に吸引される。したが
って、上記バイパス管路28の外側の篩い容器内部空間
において、上記篩い板22を上から下へ通過する強い空
気流れは発生しない。このため、ブラスト室5からガイ
ドカーテン23の内側を通って上記篩い板22の上に落
下されたバリ混じりの研掃材は、この篩い板22が三次
元振動していることとあいまって、速やかにバリのみが
篩い板22の上に残るようにして篩い分けられる。そし
て、こうして篩い板22上に篩い分けられたバリは、上
から下へ流れる空気流によって篩い板22上に密着させ
られるというようなことはなく、速やかに篩い板22上
を跳ね動きつつ螺旋状に周部に移動させられ、バリ排出
口24から連続的に外部に排出される。
【0029】しかも、本実施例においては上述したよう
に、ブラスト室5の研掃材落下口31の周縁部から
ドカーテン23を垂下させ、研掃材を篩い板22の中央
部のみに落下させるように構成している。このため、研
掃材が篩い板22の全域に飛び散って、篩い分けられた
バリとともにバリ排出口24から外部に排出されるとい
うようなこともない。また、本実施例においては、図1
および図4に示すように、上記ガイドカーテン23と、
バリ排出口24との間に篩い板上のバリが直接半径方向
外方に移動することを阻止するガイド壁39を設けてい
る。これにより、研掃材が誤ってバリ排出口24から排
出されてしまうことをより確実に防止している。篩い板
22を透過させられた研掃材は、斜面状ガイド25に沿
って、主として底壁の一側に集められた後、上記底壁の
一側に形成された研掃材吸入口26から研掃材回収管1
0に吸い込まれ、研掃材貯留室4に搬送される。
【0030】本実施例においては、上記研掃材吸入口2
6は、図2および図5に示すように、上記斜面状ガイド
25の表面に沿う方向に上記研掃材を吸入することがで
きるように構成されており、上記傾斜状ガイド25に落
下させられた研掃材を円滑に吸入することができる。以
上のようにして、ブラスト処理の結果、ワークから削り
取られて研掃材に混じる研掃材粒径よりも大きいバリな
どの塵は、本願発明のブラスト装置が特に備える上記の
振動式篩い装置9によって、確実かつ迅速に篩い分けら
れ、外部に排出される。そしてこのような塵等の排出
は、連続的に常時行われているので、固定設置式篩い板
を備え、これによりバリ等を篩い分ける従来のブラスト
装置のように、一定期間毎に装置全体を停止させて篩い
板の清掃を行うといった必要は全く不用となり、ブラス
ト処理の連続性が飛躍的に高められることになる。
【0031】図6に本願発明の第二の実施例を示す。本
実施例に係るブラスト装置においては、篩い容器20の
中央部を上下に連通状に延びる上部バイパス管路29の
下端部および下部バイパス管路30の上端部をそれらの
間に介装される篩い板22とともにボルト41によって
共締め状に固定するように構成したものである。したが
って、上記上部バイパス管路29は、第一の実施例のよ
うに、上記容器本体3に固定されておらず、振動式篩い
装置9とともに振動させられることになる。したがっ
て、上記第一の実施例のように、上記上部バイパス管路
29に可撓性の案内パイプ35を設ける必要はない。ま
た、上部バイパス管路29の上端に設けられる吸入口3
4は篩い板22とともに振動させられるため、この吸入
口34の金網等に研掃材等が詰まるおそれがなく、ブラ
スト室内の空気を円滑に吸入することが可能となる。
【0032】図7および図8に本願発明に係る第三の実
施例を示す。この実施例は、篩い板22を透過して下方
に落下させられた研掃材を、漏斗状のガイド25aによ
って篩い容器20の中央部に集め、研掃材回収管10に
吸入させるように構成したものである。本実施例におい
ても、上記篩い容器20の中央部を、上記篩い板22を
介して連通状に延び、上端部がブラスト室5に突入させ
られるとともに、下端部が上記研掃材回収管10に連通
させられるバイパス管路28が設けられている。本実施
例においては、上記バイパス管路28の立ち上がりパイ
プ37の外周部に半径方向外方に延出する複数のブラケ
ット40を設け、このブラケット40の先端部を上記漏
斗状のガイド25aの内側面適部に溶接等により固定す
ることにより、上記立ち上がりパイプ37の下端部を篩
い容器20の中央部に支持している。また、本実施例の
上記立ち上がりパイプ37の下端部は、上記漏斗状ガイ
ド25aの出口開口26aの内側に突入させられてお
り、上記立ち上がりパイプ37の外周部と、上記出口開
口26aの内周部との間に形成される隙間28aから研
掃材が上記研掃材回収管10に吸入されるように構成さ
れている。
【0033】さらに、本実施例においては、図7に示す
ように、上記篩い容器20の下端部から延出する研掃材
回収管10の水平部を途中で二手に分岐させ、上方に向
かう分岐管10aを、従来と同様に研掃材貯留室4に連
結する一方、水平方向に向かう分岐管10bを集塵装置
14に連結している。そして、上記集塵装置14に向か
う分岐管10bの分岐部分に、上記研掃際回収管10を
搬送される研掃材を透過させず、かつこの研掃材より小
さい塵芥を透過させるメッシュを有する分離フィルター
42を設けている。上記分離フイルター42を設けるこ
とにより、上記篩い容器20から回収された研掃材中の
細かい塵芥を効率良く除去することが可能となり、上記
研掃材貯留室4の邪魔板13と協働して、細かい塵芥の
混入による研掃材の性能の低下を効率よく防止すること
ができる。しかも、上記分離フィルター42を、図7に
示すように、水平方向に対して斜めに設けることによ
り、研掃材回収管10を流れる研掃材を、上記分離フィ
ルター42に一端衝突させた後に、上方に向かって搬送
されるように構成している。この研掃材の上記分離フィ
ルター42への衝突により、上記分離フィルター42が
微小振動させられ、研掃材中に混じっている細かい塵芥
をさらに効率よく分離することが可能となる。本願発明
の範囲は、上述の実施例に限定されることはない。たと
えば、上記の実施例においては、篩い容器20に三次元
振動を発生させるための起振体として篩い容器20の隔
壁に起振体27を直接取付ける形式のものが採用されて
いるが、篩い板22によって篩い分けられた粒状物が、
螺旋運動をしながら周部に送られるような三次元振動を
与えるものであればよく、このような三次元振動を発生
させるための機構としては、他の起振体を採用してもよ
い。
【0034】さらに、実施例においては、上記バイパス
管路28を篩い容器20の中央部を上下に連通状に延び
るように形成したが、篩い容器20の外側を延びるよう
に形成して、上記ブラスト室5におよび上記研掃材回収
管10を連通させることもできる。また、実施例におい
ては、バイパス管路28として、上記篩い板22の上下
に上部バイパス管路29と下部バイパス管路30を設け
たが、上部バイパス管路と下部バイパス管路を一体的に
形成し、このバイパス管路の外周部と篩い容器20の内
周部との間に篩い板を張設するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の好ましい実施例の全体構成を示す側
面断面図である。
【図2】図1における要部拡大図である。
【図3】図2におけるIII −III 線に沿う断面図であ
る。
【図4】図2におけるIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図2におけるV−V線に沿う断面図である。
【図6】本願発明に係る他の実施例を示す側面断面図で
ある。
【図7】本願発明に係る第三の実施例を示す側面断面図
である。
【図8】図7におけるVIII−VIII線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ブラスト装置 4 研掃材貯留室 5 ブラスト室 6 ブラストノズル 9 振動式篩い装置 10 研掃材回収管 20 篩い容器 22 篩い板 24 バリ排出口 27 起振体 28 バイパス管路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラスト室と、ブラスト室の上部に設け
    た研掃材貯留室と、ブラスト室の内部に配置され、空気
    供給手段から送られた空気に上記研掃材貯留室から送ら
    れた研掃材を混合して噴射するブラストノズルとを備
    え、ブラスト室の下部に落下した研掃材を、研掃材回収
    管を介して吸引負圧によって上記研掃材貯留室に回収す
    るように構成されたブラスト装置において、 起振手段によって所定の振動が与えられ、上部が上記ブ
    ラスト室の下部に対して相対振動可能に接続された篩い
    容器と、この篩い容器内に水平状に張設され、研掃材に
    混じったバリを篩い分ける篩い板と、上記篩い容器の
    側壁における上記篩い板の周縁直上に設けられ、上記篩
    い板によって篩い分けられたバリを排出するバリ排出口
    とを備え、上記篩い板上に落下したバリを篩い容器の外
    側に排出するとともに、篩い板の下方に落下した研掃材
    を上記研掃材回収管に吸引させる振動式篩い装置を、上
    記ブラスト室の下部に設ける一方、 上端部が上記ブラスト室に連通させられるとともに、下
    端部が上記研掃材回収管に連通させられ、少なくとも上
    記バリを吸引しない空気バイパス管路を設けたことを
    特徴とする、ブラスト装置。
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