JPH06258793A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH06258793A
JPH06258793A JP6005135A JP513594A JPH06258793A JP H06258793 A JPH06258793 A JP H06258793A JP 6005135 A JP6005135 A JP 6005135A JP 513594 A JP513594 A JP 513594A JP H06258793 A JPH06258793 A JP H06258793A
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JP
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group
photographic
inhibitor
chemical
inh
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JP6005135A
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J Ramon Vargas
バーガス ジェイ.ラモン
Paul A Burns
アンドリュー バーンズ ポール
Phillip D Knight
ディー.ナイト フィリップ
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Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 pHの高い現像剤で処理することができる、
例えば反転カラー写真ハロゲン化銀要素を提供する。 【構成】 該ハロゲン化銀写真感光材料は、pHが1
1.4以上の現像液で現像される。該材料は、分解半減
期がpH=10において約4〜225時間の範囲にある
現像抑制剤を放出することができる化合物を含むハロゲ
ン化銀乳剤層を担持する支持体を含んで成る。前記抑制
剤は、分解後には写真抑制剤特性を実質的に示さず、そ
して前記化合物は以下の式で示される。 CAR−(TIME)n −INH−L−Y (I)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、pHの高い現像液で処
理するために設計された写真感光材料、例えばカラーリ
バーサル材料に関する。とりわけ、本発明の写真感光材
料は、現像剤の酸化生成物との反応時に現像抑制剤また
はその前駆体を放出することができる新規の現像抑制剤
放出型(DIR)化合物を含有する。この現像抑制剤
は、pHの高い現像液中に拡散すると分解するように設
計される。本発明は、カラーリバーサル写真と同様にグ
ラフィックアート写真にも採用することができる。
【0002】
【従来の技術】カラーネガ処理においては、加水分解性
の抑制剤放出型DIRカプラーは、放出された抑制剤が
フィルム内に拡散してその現像抑制作用を発揮できるの
で、有用であることがわかっている。しかしながら、抑
制剤が発色現像液中に入ると、抑制剤が加水分解して現
像抑制性をほとんど或いはまったく示さない化合物にな
るので、加水分解生成物は、同じ現像液で処理される後
に続くフィルムの現像には影響を及ぼさない。抑制剤が
分解する半減期が短すぎると、現像液との接触時に、所
望の現像抑制が発揮される前に抑制剤がフィルム中で分
解する恐れがある。同様に、分解の半減期が長すぎる場
合には、抑制剤が現像液中でタイミングよく分解しなく
なり、後に続く同じ現像液で処理されるフィルムの現像
に悪影響を及ぼす恐れがある。
【0003】米国特許第4,477,563号明細書
は、処理液と接触した直後に(現像抑制に関して)不活
性な種へ転換される現像抑制剤分子について記載してい
る。
【0004】米国特許第4,782,012号明細書
は、好ましい加水分解性のメルカプトテトラゾール系抑
制剤を開示しているが、これらの抑制剤は、高いpHで
処理されるフィルムにおいては効果がない。米国特許第
4,782,012号明細書は、分配係数の対数(lo
g P)が、抑制剤の強度、その移動度、よってそのイ
ンターイメージ効果を付与できる能力の良好な尺度であ
ることについて記載している。さらに、同米国特許明細
書は、計算したlog P(c log P)を用い
て、メルカプトテトラゾール系抑制剤の最適溶解度を同
定することについて記載している。log Pは、標準
有機相(通常はオクタノール)と水相(通常は水)との
間の化学種の分配係数の対数である。カラー写真要素は
多相系であり、このような系において放出された写真抑
制剤は、これらの各種相間で分配しうる。log P
は、この分配の尺度として役立ち、また抑制剤強度やイ
ンターイメージ効果といった所望の抑制剤特性と相関さ
せることができる。
【0005】c log P値が0.40未満である抑
制剤部分は、本発明では抑制剤として弱すぎて、有用な
インターイメージ特性をまったく示さないことがわかっ
た。本明細書で採用するc log P値は、特に断ら
ない限り、コンピュータープログラム「MedChe
m」(バージョン3.54、Medicinal Ch
emistry Project、Pomona Co
llege、Claremont、CA、1989年)
を使用する、「Substituent Consta
nts for Correlation Analy
sis in Chemistry and Biol
ogy」(Wiley、New York、1979
年)に記載されているC.Hansch及びA.Leo
の加法フラグメント法(additive fragm
ent technique)によって計算される。
【0006】米国特許第4,937,179号及び同第
5,004,677号並びに欧州特許出願第488,3
10号明細書は、加水分解性抑制剤を含有するDIRカ
プラーについて記載しており、その抑制剤のpH=10
での好ましい半減期が4時間以内であることを教示して
いる。
【0007】日本国公開特許公報第2,251,950
号明細書は、カルボキシエステル置換メルカプトオキサ
ジアゾール及びメルカプトチアジアゾールフラグメント
を含有するハロゲン化銀系のカラー写真材料について記
載している。
【0008】欧州特許出願第440,466号明細書
は、加水分解性メルカプトオキサジアゾール系現像抑制
剤を放出するカプラーを含有するハロゲン化銀写真材料
について記載している。
【0009】こうして、当該技術分野では、抑制剤のp
H=10における好ましい半減期は4時間以内であるこ
としか教示されていない。当該技術分野で記述されてい
る化合物は、高いpH処理液(pH>11.4)によっ
て処理されるフィルム用には設計されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】こうして、反転カラー
写真ハロゲン化銀要素のようなpHの高い現像液で処理
される写真材料では、処理の際にDIR化合物から放出
される現像抑制剤の浸出がもたらすpHの高い現像液の
有害な汚染を伴うことなく、画像調整化学法によるイン
ターイメージ効果またはアキュータンスまたは鮮鋭性と
いった利点を向上させるための多大なニーズが存在す
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、こうしたニー
ズを満たし、改善されたフィルム要素を提供することに
よって、反転カラー写真ハロゲン化銀要素のようなpH
の高い現像液で処理されるフィルムにDIR化合物また
はカプラーを使用することに関する問題を解決する。該
フィルム要素は、分解半減期がpH=10において約4
〜225時間、好ましくは6〜120時間の範囲にある
現像抑制剤を放出することができる化合物を含むハロゲ
ン化銀乳剤層を担持する支持体を含んで成る、pHが1
1.4以上の現像液で現像するためのハロゲン化銀写真
感光材料を含む。前記抑制剤が分解後に示す写真抑制剤
特性は、皆無であるか或いは実質的に非常に弱いもので
ある。前記化合物は以下の式で示される。 CAR−(TIME)n −INH−L−Y (I) 上式中、CARは、酸化された現像剤との反応によって
−(TIME)n −INH−L−Yを放出するキャリヤ
ー部分であり、TIMEは、時限基であり、INH−L
−Yは、オキサゾール、チアゾール、ジアゾール、オキ
サチアゾール、トリアゾール、チアトリアゾール、テト
ラゾール、ベンズイミダゾール、インダゾール、イソイ
ンダゾール、メルカプトチアゾール、メルカプトトリア
ゾール、メルカプトチアジアゾール、メルカプトテトラ
ゾール、セレノテトラゾール、メルカプトオキサジアゾ
ール、セレノベンゾチアゾール、メルカプトベンゾオキ
サゾール、セレノベンゾオキサゾール、メルカプトベン
ズイミダゾール、セレノベンズイミダゾール、ベンゾジ
アゾール及びベンズイソジアゾールから成る群より選ば
れた現像抑制剤部分であり、H−INH−L−Yを含む
抑制剤部分の算出log Pは0.4よりも大きく、n
は、0、1または2であり、Lは、写真現像液中で開裂
する化学結合を含有する2価結合基であって、−CO2
−、−NRe CO2 −、−SO2 O−、−OCH2 CH
2 SO2 −、−OC(=O)O−または−NRe C(=
O)C(=O)−〔但し、Re は、水素、アルキル基、
アルケニル基、アリール基または複素環式基である〕を
含み、また、Lは、(上記の)Lのどちらの末端がIN
Hに結合してもよいようにINH−L−Y中に導入され
ることができ、そしてYは、アルキル基、アルケニル
基、アリール基または複素環式基を表す。
【0012】Y基がアルキル基である場合、そのアルキ
ル基は、置換されていてもいなくても、また直鎖状であ
っても分岐鎖状であっても環状であってもよい。Yは、
1〜5個のアルキルチオ基を含有することができる。Y
における全炭素数は1〜25個であることが好ましい。
該アルキル基は、以下のRについて記載する同じ基によ
って順に置換されていてもよい。Y基がアリール基であ
る場合、そのアリール基は、Rについて記載する同じ基
によって置換されていてもよい。Y基が複素環式基であ
る場合、該複素環式基は、異種原子として窒素原子、酸
素原子または硫黄原子を含有する5員または6員の単環
または縮合環である。例として、ピリジル基、キノリル
基、フリル基、ベンゾチアゾリル基、オキサゾリル基、
イミダゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、ベン
ゾトリアゾリル基、イミド基及びオキサジン基が挙げら
れる。複素環式基は、Rについて記載する同じ基によっ
て置換されていてもよい。他のINH−L−Yとして、
ベンゾトリアゾールまたはメルカプトベンゾチアゾール
を含むことができる。
【0013】結合基または時限基は、存在する場合に
は、隣接基関与型加水分解や分子内求核置換をはじめと
する塩基触媒開裂を受けるエステル、カルバメート、等
のような基である。時限基としても知られている適当な
結合基が、米国特許第5,151,343号明細書や米
国特許第4,857,447号、同第5,021,32
2号、同第5,026,628号及び同第5,051,
345号明細書に記載されている。好ましい結合基は、
前記米国特許第5,051,345号明細書に記載さ
れ、また本願明細書のカプラーT16及びT1にそれぞ
れ記載されているo−及びp−ヒドロキシメチレン部
分、並びにo−ヒドロキシフェニル置換カルバメート基
である。
【0014】CAR基には、酸化された発色現像剤と反
応して色素を生成すると同時に現像抑制剤または抑制剤
前駆体を放出するカプラーが含まれる。その他の適当な
キャリヤー基には、酸化された発色現像剤によって交差
酸化を受けるヒドロキノン、カテコール、アミノフェノ
ール、アミノナフトール、スルホンアミドフェノール、
ピロガロール、スルホンアミドナフトール及びヒドラジ
ドが含まれる。これらのタイプのキャリヤーを有するD
IR化合物が、米国特許第4,791,049号明細書
に記載されている。好ましいCAR基は、前記米国特許
第5,151,343号明細書に記載されているものの
ような、処理の際に写真要素から分離される非バラスト
化色素を生成するカプラーである。さらに、好ましいキ
ャリヤー基は、画像色素の分光吸収特性と調和するバラ
スト化色素を生成するカプラー、及び無色生成物を形成
するカプラーである。
【0015】本発明の実施態様の一つでは、3色反転カ
ラー写真要素は以下の配置構造を有する。 (13)マット剤を含有する第二保護層 (12)UV吸収色素を含有する第一保護層 (11)青感性乳剤及びイエローカプラーを含有する高
感度青感性層 (10)青感性乳剤及びイエローカプラーを含有する低
感度青感性層 (9) イエローフィルター層 (8) 中間層 (7) 緑感性乳剤及びマゼンタカプラーを含有する高
感度緑感性層 (6) 緑感性乳剤及びマゼンタカプラーを含有する低
感度緑感性層 (5) 中間層 (4) 赤感性乳剤及びシアンカプラーを含有する高感
度赤感性層 (3) 赤感性乳剤及びシアンカプラーを含有する低感
度赤感性層 (2) 中間層 (1) ハレーション防止層 下塗層を含む支持体
【0016】本発明の乳剤及び要素に使用するのに適し
た材料についての以下の記述では、Research
Disclosure〔1989年12月、Item
308119、Kenneth Mason Publ
ications社(Dudley Annex、12
a North Street、Emsworth、H
ampshire、P010、7DQ、英国)から発
行〕を参照する。この刊行物を以降「Research
Disclosure」と称する。
【0017】酸化された発色現像剤との反応時にシアン
色素を形成するカプラーは、以下のような代表的な特許
明細書及び刊行物に記載されている:米国特許第2,7
72,162号、同第2,895,826号、同第3,
002,836号、同第3,034,892号、同第
2,747,293号、同第2,423,730号、同
第2,367,531号、同第3,041,236号及
び同第4,333,999号明細書並びにResear
ch DisclosureのセクションVIID。こ
のようなカプラーはフェノールやナフトール系であるこ
とが好ましい。
【0018】酸化された発色現像剤との反応時にマゼン
タ色素を形成するカプラーは、以下のような代表的な特
許明細書及び刊行物に記載されている:米国特許第2,
600,788号、同第2,369,489号、同第
2,343,703号、同第2,311,082号、同
第3,152,896号、同第3,519,429号、
同第3,062,653号及び同第2,908,573
号明細書並びにResearch Disclosur
eのセクションVIID。このようなカプラーはピラゾ
ロンやピラゾロトリアゾール系であることが好ましい。
【0019】酸化された発色現像剤との反応時にイエロ
ー色素を形成するカプラーは、以下のような代表的な特
許明細書及び刊行物に記載されている:米国特許第2,
875,057号、同第2,407,210号、同第
3,265,506号、同第2,298,443号、同
第3,048,194号及び同第3,447,928号
明細書並びにResearch Disclosure
のセクションVIID。このようなカプラーは、ピバロ
イルアセトアニリド及びベンゾイルアセトアニリドのよ
うなアシルアセトアミド系であることが好ましい。
【0020】酸化された発色現像剤との反応時に無色生
成物を形成するカプラーは、以下のような代表的な特許
明細書に記載されている:英国特許第861,138号
明細書、米国特許第3,632,345号、同第3,9
28,041号、同第3,958,993号及び同第
3,961,959号明細書。このようなカプラーは、
酸化された発色現像剤とは反応するが色素を生成するこ
とはない環式カルボニル含有化合物であることが好まし
い。
【0021】露光済写真要素を現像する際に酸化された
発色現像剤と反応的に組み合わされるように、写真要素
中に、及び/または写真処理液中、例えば現像液中に、
画像色素形成カプラーを含有させてもよい。写真処理液
中に含有されるカプラー化合物は、それらが処理液によ
って写真層内を拡散するような分子の大きさや形状を示
すものでなければならない。写真要素中に内蔵される場
合には、一般論として、画像色素形成カプラーは非拡散
性でなければならない。すなわち、それらが塗被されて
いる層から実質的に移動しないような分子の大きさや形
状を示すべきである。
【0022】本発明の写真要素は、Research
DisclosureのセクションXIXに記載されて
いるように、発色カプラー及び発色現像剤が別々の処理
液もしくは処理組成物に、または要素中に含まれている
常用の技法で処理することができる。
【0023】本発明で記載する高pH処理には、「E−
6を用いたコダック社エクタクロームフィルムの処理マ
ニュアル(Manual For Processin
gKODAK Ektachrome Films U
sing E−6)」〔1980年、Eastman
Kodak社、Rochester、N.Y.〕に記載
されているE−6処理、またはEastman Kod
ak社以外の会社によって利用可能とされている実質的
に等価な処理が含まれる。これらの処理を、「現在の」
反転カラー処理または「標準」処理と称する。これらの
処理では、発色現像液のpHは約11.6〜約12.1
である。該発色現像液は、36.6〜39.4℃の温度
において5.5〜7.0分間の処理に用いられる。反転
写真要素の処理には、典型的には、まず該要素を黒白現
像剤で処理して露光済ハロゲン化銀粒子を現像し、次い
で未露光粒子をカブらせ、その後その要素を発色現像剤
で処理する工程が含まれる。
【0024】本発明の好ましいINH−L−Y基は、以
下の構造式を有する基から選ぶことができる。
【0025】
【化1】
【化2】
【化3】
【0026】上式中、R’はアルキル基、アリール基、
5員もしくは6員の複素環式環、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
カルボニル基、アミノ基、スルファモイル基、スルホン
アミド基、スルホキシル基、カルバモイル基、アルキル
スルホ基、アリールスルホ基、アリールオキシカルボニ
ルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アシルア
ミノ基、ウレイド基、アリールチオ基またはアルキルチ
オ基から選ばれる。R’がアルキル基である場合、該ア
ルキル基は、置換または未置換の直鎖または分岐鎖また
は環式であることができる。R’基は、1〜5個のアル
キルチオ基を含有することができる。R’における全炭
素数は0〜25個である。該アルキル基は、Rによって
順に置換されていてもよい。但し、Rは、上記のR’に
ついて記載した基から選ぶことができるが、さらにま
た、水素、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を
含む)、ヒドロキシ基またはシアノ基から選ぶこともで
きる。R’基がアリール基である場合、該アリール基
は、Rについて記載した同じ基で置換されていてもよ
い。R’が複素環式基である場合、該複素環式基は、異
種原子として窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含有
する5員または6員の単環または縮合環である。例とし
て、ピリジル基、キノリル基、フリル基、ベンゾチアゾ
リル基、オキサゾリル基、イミダゾリル基、チアゾリル
基、トリアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、イミド基
及びオキサジン基が挙げられる。複素環式基は、Rにつ
いて記載した同じ基で置換されていてもよい。1分子中
に2個以上のR基が存在する場合には、Rは同じであっ
ても異なってもよい。nは0、1または2であることが
でき、またmは0、1、2または3であることができ
る。
【0027】さらに好ましいINH−L−Y基が、以下
の構造式から選ばれるが、これらに限定はされない。
【0028】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【0029】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【0030】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【0031】好ましくは、CARはカプラー部分であ
り、またさらにカプラー部分はバラスト化されていても
よい。
【0032】本発明による要素では、−(TIME)n
−INH−L−Y基は、カプラー部分のカップリング位
置に結合している。
【0033】好ましくは、CARはバラスト化されてお
らず、そしてCARに結合している少なくとも1個のT
IME部分はバラスト化されており、またCARは好ま
しくはカプラー部分である。
【0034】さらに、好ましくは、CARは、酸化され
た発色現像剤と交差酸化(cross−oxidiz
e)することができる部分であり、またヒドラジド及び
ヒドロキノンから成る部類より選ぶことができる。
【0035】化合物(I)は、要素中に、0.5〜約3
0mg/ft2 (0.005〜0.3g/m2 )で、典
型的には約1〜約10mg/ft2 (約0.01〜0.
1g/m2 )で存在することができる。
【0036】CARは、例えば、カップリング反応の一
部として色素を形成するカプラー残基(COUPと表示
される)であるか、または色素を形成しない有機残基で
あることができる。CARの目的は、発色現像の作用と
して、INH−L−Yフラグメント、あるいは−(TI
ME)n −と表示される結合基もしくは時限基にまたは
結合基と時限基との組合せに結合されているINH−L
−Y、を供給することである。この作用が効率的に発揮
される限り、本発明の目的は達成される。
【0037】COUPがイエローカプラー残基である場
合には、一般式II〜IVで示されるカプラー残基が好
ましい。COUPがマゼンタカプラー残基である場合に
は、式VまたはVIIIで示されるCOUPが好まし
い。COUPがシアンカプラー残基である場合には、一
般式VI及びVIIで示されるCOUPが好ましい。
【0038】さらに、CARは、現像剤の酸化生成物と
の交差酸化が可能な基であるレドックス残基であっても
よい。このようなキャリヤーは、ヒドロキノン、カテコ
ール、ピロガロール、アミノナフトール、アミノフェノ
ール、ナフトヒドロキノン、スルホンアミドフェノー
ル、ヒドラジド、等であることができる。これらの種類
のキャリヤーを有する化合物が、米国特許第4,79
1,049号明細書に記載されている。この種の好まし
いCARフラグメントは、一般式X及びXIで表され
る。式IX〜XIIに含まれる化合物は、酸化済現像剤
と反応して無色生成物か、またはさらなる反応により脱
色される色素かを形成する化合物である。
【0039】フィルムが、一つの画像形成層中に、本明
細書に記載したタイプの画像調整化合物を有する限り、
そのフィルムは本発明として記載される。しかしなが
ら、フィルムが画像形成性ハロゲン化銀乳剤層中に記載
の画像調整化合物を2種以上含有してもよいこと、また
このような層の2層以上が記載の画像調整化合物を1種
以上含有してもよいことを理解すべきである。
【0040】一般に、化合物(I)は、例えば、以下の
構造式によって表される。
【0041】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【0042】上記の化合物において、X=−(TIM
E)n −INH−L−Yであり、R1は脂肪族基、芳香
族基、アルコキシ基または複素環式環を表し、そしてR
2 とR 3 は、各々水素、芳香族基、脂肪族基または複素
環式環を表す。R1 で表される脂肪族基は、好ましくは
1〜30個の炭素原子を含有し、また置換または未置換
の、直鎖または分岐差、または環式であることができ
る。アルキル基の好ましい置換基には、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基及びハロ
ゲン原子が含まれる。これらの置換基自体が置換されて
いてもよい。R1 、R2 及びR3 で表される脂肪族基に
適した例として、イソプロピル基、イソブチル基、t−
ブチル基、イソアミル基、t−アミル基、1,1−ジメ
チルブチル基、1,1−ジメチルヘキシル基、1,1−
ジエチルヘキシル基、ドデシル基、ヘキサデシル基、オ
クタデシル基、シクロヘキシル基、2−メトキシイソプ
ロピル基、2−フェノキシイソプロピル基、2−p−t
−ブチルフェノキシイソプロピル基、α−アミノイソプ
ロピル基、α−(ジエチルアミノ)イソプロピル基、α
−(スクシンイミド)イソプロピル基、α−(フタルイ
ミド)イソプロピル基及びα−(ベンゼンスルホンアミ
ド)イソプロピル基が挙げられる。2個のR1 基または
3 基が出現する場合には、それらは同じであっても異
なってもよい。
【0043】R1 、R2 またはR3 が芳香族基(特にフ
ェニル基)を表す場合、該芳香族基は置換されていても
いなくてもよい。すなわち、フェニル基は、そのまま使
用されてもよいし、また32個以下の炭素原子を含有す
る基、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルア
ミノ基、脂肪族アミド基、アルキルスルファモイル基、
アルキルスルホンアミド基、アシルウレイド基及びアル
キル置換スクシンイミド基、によって置換されていても
よい。このアルキル基は、その鎖内に、フェニレンのよ
うな芳香族基を含有することができる。また、フェニル
基は、例えばアリールオキシ基、アリールオキシカルボ
ニル基、アリールカルバモイル基、アリールアミノ基、
アリールスルファモイル基、アリールスルホンアミド基
またはアリールウレイド基によって置換されていてもよ
い。これらの置換基において、アリール基部分が、全部
で1〜22個の炭素原子を含有する1個以上のアルキル
基によってさらに置換されていてもよい。
【0044】R1 、R2 またはR3 で表されるフェニル
基は、1〜6個の炭素原子を含有する低級アルキル基で
さらに置換されていてもよいアミノ基、ヒドロキシル
基、カルボキシル基、スルホ基、ニトロ基、シアノ基、
チオシアノ基またはハロゲンによって置換されていても
よい。
【0045】さらに、R1 、R2 またはR3 は、フェニ
ル基と別の環との縮合によって得られた置換基、例え
ば、ナフチル基、キノリル基、イソキノリル基、フラニ
ル基、クマラニル基及びテトラヒドロナフチル基を表す
場合もある。これらの置換基自体がさらに置換されてい
てもよい。
【0046】R1 がアルコキシ基を表す場合、該アルコ
キシ基のアルキル部分は、1〜40個、好ましくは1〜
22個の炭素原子を含有し、また直鎖もしくは分岐鎖の
アルキル基、直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基、環状
アルキル基または環状アルケニル基である。これらの基
は、例えばハロゲン原子、アリール基またはアルコキシ
基によって置換されていてもよい。
【0047】R1 、R2 またはR3 が複素環式環を表す
場合、該複素環式環は、環内の炭素原子の一つを介し
て、α−アシルアセトアミド中のアシル基のカルボニル
基の炭素原子に、またはα−アシルアセトアミド中のア
ミド基の窒素原子に結合されている。このような複素環
式環の例として、チオフェン、フラン、ピラン、ピロー
ル、ピラゾール、ピリジン、ピペリジン、ピリミジン、
ピリダジン、インドリジン、イミダゾール、チアゾー
ル、オキサゾール、トリアジン、チアジン及びオキサジ
ンが挙げられる。これらの複素環式環は、その環上に置
換基を有することができる。
【0048】構造式Vにおいて、R4 は、1〜40個、
好ましくは1〜30個の炭素原子を含有し、また直鎖も
しくは分岐鎖のアルキル基(例えば、メチル、イソプロ
ピル、t−ブチル、ヘキシル及びドデシル)、アルケニ
ル基(例えば、アリル基)、環状アルキル基(例えば、
シクロペンチル基、シクロヘキシル基及びノルボルニル
基)、アラルキル基(例えば、ベンジル基及びβ−フェ
ニルエチル基)または環状アルケニル基(例えば、シク
ロペンテニル基及びシクロヘキセニル基)である。これ
らの基は、例えば、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、カ
ルボキシル基、アルキルチオカルボニル基、アリールチ
オカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオ
キシカルボニル基、スルホ基、スルファモイル基、カル
バモイル基、アシルアミノ基、ジアシルアミノ基、ウレ
イド基、ウレタン基、チオウレタン基、スルホンアミド
基、複素環式基、アリールスルホニル基、アルキルスル
ホニル基、アリールチオ基、アルキルチオ基、アルキル
アミノ基、ジアルキルアミノ基、アニリノ基、N−アリ
ールアニリノ基、N−アルキルアニリノ基、N−アシル
アニリノ基、ヒドロキシル基及びメルカプト基によって
置換されていてもよい。
【0049】さらに、R4 は、アリール基、例えばフェ
ニル基、及びα−またはβ−ナフチル基を表す場合もあ
る。このアリール基は少なくとも1個の置換基を含有す
る。これらの置換基には、アルキル基、アルケニル基、
環状アルキル基、アラルキル基、環状アルケニル基、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アリール基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、カルボキシル基、アルコキ
シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、スルホ
基、スルファモイル基、カルバモイル基、アシルアミノ
基、ジアシルアミノ基、ウレイド基、ウレタン基、スル
ホンアミド基、複素環式基、アリールスルホニル基、ア
ルキルスルホニル基、アリールチオ基、アルキルチオ
基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アニリノ
基、N−アルキルアニリノ基、N−アリールアニリノ
基、N−アシルアニリノ基、ヒドロキシル基及びメルカ
プト基が含まれる。
【0050】より好ましくは、R4 は、オルト位置の少
なくとも一つにおいて、例えばアルキル基、アルコキシ
基またはハロゲン原子によって置換されているフェニル
基である。
【0051】さらに、R4 は、複素環式環(例えば、異
種原子として窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を含
有する5員もしくは6員の複素環式基または縮合複素環
式基、例えばピリジル基、キノリル基、フリル基、ベン
ゾチアゾリル基、オキサゾリル基、イミダゾリル基及び
ナフトキサゾリル基)、先にアリール基について記載し
た基によって置換されている複素環式基、脂肪族もしく
は芳香族アシル基、アルキルスルホニル基、アリールス
ルホニル基、アルキルカルバモイル基、アリールカルバ
モイル基、アルキルチオカルバモイル基またはアリール
チオカルバモイル基を表すことができる。
【0052】R5 は、水素原子、1〜40個、好ましく
は1〜30個の炭素原子を含有する直鎖もしくは分岐鎖
のアルキル基、アルケニル基、環状アルキル基、アラル
キル基、環状アルケニル基(R4 について記載した置換
基を含有してもよい)、アリール基及び複素環式基(R
4 について記載した置換基を含有してもよい)、アルコ
キシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基及びステアリルオキシカルボニル
基)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキ
シカルボニル基及びナフトキシカルボニル基)、アラル
キルオキシカルボニル基(例えば、ベンジルオキシカル
ボニル基)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エト
キシ基及びヘプタデシルオキシ基)、アリールオキシ基
(例えば、フェノキシ基及びトリルオキシ基)、アルキ
ルチオ基(例えば、エチルチオ基及ドデシルチオ基)、
アリールチオ基(例えば、フェニルチオ基及びα−ナフ
チルチオ基)、カルボキシル基、アシルアミノ基(例え
ば、アセチルアミノ基及び3−〔(2,4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ)アセトアミド〕ベンズアミド基)、ジ
アシルアミノ基、N−アルキルアシルアミノ基(例え
ば、N−メチルプロピオンアミド基)、N−アリールア
シルアミノ基(例えば、N−フェニルアセトアミド
基)、ウレイド基(例えば、ウレイド基及びN−アリー
ルウレイド基)、ウレタン基、チオウレタン基、アリー
ルアミノ基(例えば、フェニルアミノ基、N−メチルア
ニリノ基、ジフェニルアミノ基、N−アセチルアニリノ
基及び2−クロロ−5−テトラデカンアミドアニリノ
基)、ジアルキルアミノ基(例えば、ジベンジルアミノ
基)、アルキルアミノ基(例えば、n−ブチルアミノ
基、メチルアミノ基及びシクロヘキシルアミノ基)、シ
クロアミノ基(例えば、ピペリジノ基及びピロリジノ
基)、複素環式アミノ基(例えば、4−ピペリジルアミ
ノ基及び2−ベンゾオキサゾリルアミノ基)、アルキル
カルボニル基(例えば、メチルカルボニル基)、アリー
ルカルボニル基(例えば、フェニルカルボニル基)、ス
ルホンアミド基(例えば、アルキルスルホンアミド基及
びアリールスルホンアミド基)、カルバモイル基(例え
ば、エチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、
N−メチルフェニルカルバモイル基及びN−フェニルカ
ルバモイル基)、4,4’−スルホニルジフェノキシ
基、スルファモイル基(例えば、N−アルキルスルファ
モイル基、N,N−ジアルキルスルファモイル基、N−
アリールスルファモイル基、N−アルキル−N−アリー
ルスルファモイル基及びN,N−ジアリールスルファモ
イル基)、シアノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、
ハロゲン原子またはスルホ基である。
【0053】R6 、R7 及びR8 は、通常の4当量型の
フェノールまたはα−ナフトール系カプラーに用いられ
る基を各々表す。さらに詳細には、R6 は、水素原子、
ハロゲン原子、脂肪族炭化水素残基、アシルアミノ基、
−O−R9 または−S−R9(R9 は脂肪族炭化水素残
基である)である。同じ分子の中に2個以上のR6 基が
ある場合、それらは異なってもよい。脂肪族炭化水素残
基には、置換基を含有するものが含まれる。R7 及びR
8 は、各々、脂肪族炭化水素残基、アリール基または複
素環残基である。R7 及びR8 の一方は水素原子である
ことができ、また上記のR7 及びR8 の基は置換されて
いてもよい。R7 とR8 が一緒に結合して窒素含有複素
環式核を形成してもよい。式中では、qは1〜3の整数
であり、そしてpは1〜5の整数である。
【0054】R11基は、水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、アルケニル基、アラルキル基、アルコキシ基、
アルコキシカルボニル基、アニリノ基、アシルアミノ
基、ウレイド基、シアノ基、ニトロ基、スルホンアミド
基、スルファモイル基、カルバモイル基、アリール基、
カルボキシ基、スルホ基、ヒドロキシ基またはアルカノ
スルホニル基を表す。R11基に結合しているアルキル基
は、炭素を1〜32個含有する。一般式XIII〜XX
VIにおいて、Zは酸素、窒素または硫黄であり、そし
てkは0〜2の整数である。
【0055】R10は、COR1 で表される基、CONH
7 8 で表されるカルバモイル基、SO2 1 で表さ
れる基またはSO2 NR7 8 である。
【0056】脂肪族炭化水素残基は、飽和または不飽和
の直鎖、分岐鎖または環状であることができる。好まし
い例として、アルキル基、例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル
基、イソブチル基、ドデシル基、オクタデシル基、シク
ロブチル基及びシクロヘキシル基、並びにアルケニル
基、例えばアリル基及びオクテニル基、が挙げられる。
【0057】アリール基には、フェニル基及びナフチル
基が含まれ、また複素環式残基の典型例は、ピリジニル
基、キノリル基、チエニル基、ピペリジル基及びイミダ
ゾリル基である。これらの脂肪族炭化水素基、アリール
基及び複素環式基へ導入することができる置換基には、
ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボキシ
ル基、アミノ基、置換アミノ基、スルホ基、アルキル
基、アルケニル基、アリール基、複素環式基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールア
ゾ基、アシルアミノ基、カルバモイル基、エステル基、
アシル基、アシルオキシ基、スルホンアミド基、スルフ
ァモイル基、スルホニル基及びモルフォリノ基が含まれ
る。
【0058】化合物II〜XXIIにおいて、置換基R
1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6、R7 及びR8 は一
緒に結合して対称または非対称複合カプラーを形成する
ことができ、またその置換基のいずれかが2価基となっ
て対称または非対称複合カプラーを形成してもよい。
【0059】化合物VIIIにおいて、S10、S11及び
12は、各々、メチン、置換メチン、=N−または−N
H−を表す。S10−S11結合及びS11−S12結合の一方
は二重結合であり、その他方は単結合である。S11−S
12結合が炭素−炭素二重結合である場合、その二重結合
は芳香族環の一部であってもよい。一般式VIIIの化
合物には、R4 において二量体またはそれ以上のポリマ
ーを形成する場合が含まれる。また、S10、S11または
12が置換メチンである場合には、該化合物には、その
置換メチンにより二量体またはそれ以上のポリマーを形
成する場合が含まれる。ポリマー形成は、本発明で採用
されるすべての画像調整化合物における結合基−(TI
ME)n −を介しても起こりうる。
【0060】構造式II〜VIIIのR1 〜R10がバラ
ストであって、酸化された発色現像剤との反応時に形成
される色素が処理後にフィルム中に残留する場合、それ
らの式はタイプIIの例によって表される。
【0061】特に好ましいものは、現像剤の酸化生成物
とカップリング反応を起こし、現像抑制剤を放出する
が、しかし色品質の劣化を起こす恐れのある色素をフィ
ルム中に残さないカプラーである。化合物II〜VII
IのR1 〜R10がバラストではなく、CARから続いて
形成される色素が固定化されずに、処理の際にフィルム
から移動する場合には、それらの式はタイプIの例によ
って表される。また、これらのタイプIの例には、R1
〜R8 はバラストを表すが、しかし(式XI及びXII
の場合のように)CARが酸化済現像剤との反応時に色
素を形成しないかまたは無色生成物を形成するか、ある
いは(化合物IX及びXIIの場合のように)形成され
た色素が処理における続く反応によって脱色される、式
IX、X、XI及びXIIも含まれる。
【0062】また、フィルム中に残留する色素を残さず
にDIRカプラーと同じ効果を発揮する好ましい構造
は、CARが、米国特許第4,684,604号明細書
に記載されているように現像剤の酸化生成物と酸化還元
反応を起こした後に現像抑制剤を放出することができる
物質である構造であり、そしてTが置換アリール基を表
す式IXによって表される。Tは、フェニル、ナフチル
及び複素環式アリール環(例えば、ピリジル)によって
表すことができ、またアルコキシ、アルキル、アリー
ル、ハロゲン及びR5 として記載した基のような1個以
上の基によって置換されていてもよい。
【0063】化合物(I)において、−(TIME)n
−INH−L−Yは、交差酸化または色素形成のいずれ
かにより酸化済現像剤と反応するまでは放出されない基
である。
【0064】化合物(I)における−(TIME)n
は、一つ以上の反応段階により現像時に−(TIME)
n −INH−L−YからINH−L−Yを放出すること
ができる酸素原子、窒素原子または硫黄原子を介してC
ARに結合されている1個以上の結合基または時限基で
ある。この種の基の適当な例が、米国特許第4,24
8,962号、同第4,409,323号及び同第4,
146,396号明細書、英国特許第2,096,78
3号明細書、特願昭51−146828号及び同57−
56837号明細書、等に記載されている。
【0065】−(TIME)−の好ましい例は、以下の
例XIII〜XXによって表されるものである。
【0066】
【化21】
【化22】
【化23】
【0067】前記化合物の各々において、左側の結合部
はCARまたは別の−(TIME)−部分に結合されて
おり、そして右側の結合部はINHに結合されている。
【0068】R12は、水素、アルキル、ペルフルオロア
ルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アリール、アリー
ルオキシ、アリールチオ、(R2 2 N−、R1 CON
7−または複素環式基であり、(R122 は、非芳香
族複素環または非芳香族炭素環を完成することができ、
そしてR12及びR11は、非芳香族複素環または非芳香族
炭素環を完成することができる。
【0069】時限基XIII、XIV、XV及びXVI
Iにおいて、R11は、炭素環式または複素環式の環また
は環系を完成することができる。完成した環には、ナフ
タレン、キノリン、等の誘導体が含まれる。
【0070】n=0の場合、−(TIME)n −は単結
合を表すことができ、その結果CARはINH−L−Y
に直接結合されることができる。
【0071】n=2の場合には、CARが酸化済現像剤
と反応した後の発色現像中にINH−L−Yをフラグメ
ント化または放出することができる、式XIII〜XX
において記載した時限基のうちのいずれか二つの組合せ
が存在してもよい。二つの時限基の組合せを利用して、
−(TIME)n −INH−L−Yまたはその続くフラ
グメントのいずれかの放出速度及び/または拡散性によ
って、抑制剤フラグメントINH−L−Yの放出を改善
することができる。例えば、好ましい構造を以下に示
す。
【0072】
【化24】
【化25】
【化26】
【0073】本発明において使用可能な画像調整化合物
の実例(これらに限定はされない)を以下に記載する。
【0074】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【0075】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【0076】
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【化41】
【0077】
【化42】
【化43】
【化44】
【化45】
【化46】
【0078】
【化47】
【化48】
【化49】
【化50】
【化51】
【0079】
【化52】
【化53】
【化54】
【化55】
【化56】
【0080】
【化57】
【化58】
【化59】
【化60】
【化61】
【0081】
【化62】
【化63】
【0082】本発明による化合物及び一緒に使用するカ
プラーをハロゲン化銀乳剤層へ導入するために、既知の
方法、例えば米国特許第2,322,027号明細書に
記載されている方法を採用することができる。例とし
て、これらを溶剤に溶解した後に親水性コロイドに分散
させることができる。この方法に使用できる溶剤の例に
は、沸点が高い有機溶剤、例えばフタル酸のアルキルエ
ステル(例、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレー
ト、等)、リン酸エステル(例、ジフェニルホスフェー
ト、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェ
ート、ジオクチルブチルホスフェート、等)、クエン酸
エステル(例、トリブチルアセチルシトレート、等)、
安息香酸エステル(例、オクチルベンゾエート、等)、
アルキルアミド(例、ジエチルラウリルアミド、等)、
脂肪酸エステル(例、ジブトキシエチルスクシネート、
ジオクチルアゼレート、等)、トリメシン酸エステル
(例、トリブチルトリメセート、等)、等、並びに沸点
が約30℃〜約150℃の有機溶剤、例えば低級アルキ
ルアセテート(例、酢酸エチル、酢酸ブチル、等)、プ
ロピオン酸エチル、第二ブチルアルコール、メチルイソ
ブチルケトン、β−エトキシエチルアセテート、メチル
セロソルブアセテート、等が含まれる。沸点が高い有機
溶剤と沸点が低い有機溶剤との混合物を使用してもよ
い。
【0083】また、特開昭51−39853号及び特願
昭51−59943号明細書に記載されているように、
ポリマーを用いた分散法を採用することもできる。
【0084】カプラーの中の、カルボン酸基やスルホン
酸基のような酸基を有するものを、アルカリ水溶液とし
て親水性コロイド中へ導入することができる。
【0085】本発明の写真感光材料の写真乳剤層または
中間層のための保護コロイドまたはバインダーとして、
ゼラチンを使用すると有利ではあるが、他の親水性コロ
イドを単独で、あるいはゼラチンとの併用で、使用する
ことも可能である。
【0086】本発明におけるゼラチンとしては、石灰処
理済ゼラチンのみならず、酸処理ゼラチンを使用しても
よい。ゼラチンの調製方法は、Ather Veisの
The Macromolecular Chemis
try of Gelatin(Academic P
ress、1964年)に詳しく記載されている。
【0087】ゼラチン以外の上記の親水性コロイドとし
て、タンパク質、例えばゼラチン誘導体、ゼラチン及び
他のポリマーのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイ
ン、等;糖類、例えばヒドロキシエチルセルロース、硫
酸セルロース、等のようなセルロース誘導体、アルギン
酸ナトリウム、澱粉誘導体、等;並びに各種合成親水性
高分子量物質、例えばポリビニルアルコール、ポリビニ
ルアルコールセミアセタール、ポリ−N−ビニルピロリ
ドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリ
ルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾ
ール、等のようなホモポリマーまたはコポリマーを使用
することが可能である。
【0088】本発明に用いられる写真感光材料の写真乳
剤層には、ハロゲン化銀として、臭化銀、ヨウ臭化銀、
ヨウ塩臭化銀、塩臭化銀及び塩化銀のいずれを使用して
もよい。好ましいハロゲン化銀は、ヨウ化銀含有量が1
5モル%以下のヨウ臭化銀である。ヨウ化銀含有量が2
〜12モル%のヨウ臭化銀乳剤が特に好ましい。
【0089】写真乳剤におけるハロゲン化銀粒子の平均
粒径(平均粒径は、球形またはほぼ球形の粒子では粒子
直径により、また立方体の粒子では縁長により決めら
れ、そして投影面積から計算される平均値として表現さ
れる)は特に限定はされないが、6μm以下であること
が好ましい。粒径分布は広くても狭くてもよい。
【0090】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、規則的
な結晶構造、例えば立方体や八面体構造をとっても、ま
た不規則な結晶構造、例えば球形や板状構造をとっても
よいし、あるいはそれらの複合構造をとることもでき
る。さらに、結晶構造が異なるものから成るハロゲン化
銀粒子を使用してもよい。
【0091】さらに、平板状ハロゲン化銀粒子における
ハロゲン化銀粒子の全投影面積の50%以上がその厚さ
の5倍以上の直径を示す写真乳剤を使用してもよい。特
に考えられる平板状粒子乳剤は、乳剤粒子の全投影面積
のうち、厚さが0.3ミクロン(青感性乳剤では0.5
ミクロン)で、平均平板度(T)が25よりも大きい
(好ましくは100よりも大きい)平板状粒子が占める
面積の割合が50%を超える平板状粒子乳剤である。こ
こで、用語「平板度」とは、当該技術分野において認識
されている用語であって、下式で定義される。 T=ECD/t2 上式中、ECDは平板状粒子の平均等価円直径(単位ミ
クロン)であり、そしてtは平板状粒子の平均厚さ(単
位ミクロン)である。
【0092】ハロゲン化銀粒子の内部と表面層の相が異
なっていてもよい。潜像が主として表面に形成されるハ
ロゲン化銀粒子を使用しても、または潜像が主として内
部に形成されるハロゲン化銀粒子を使用してもよい。
【0093】本発明に用いられる写真乳剤は、適当ない
ずれの方法でも調製することができる。例えば、P.G
lafkidesのChimie et Physiq
uePhotographique、Paul Mon
tel(1967)、G.F.DuffinのPhot
ographic Emulsion Chemist
ry、The Focal Press(1966)、
及びV.L.ZelikmanらのMaking an
d Coating Photographic Em
ulsion、The Focal Press(19
64)に記載されている方法を採用することができる。
すなわち、酸プロセス、中性プロセス、アンモニアプロ
セス、等のいずれを採用してもよい。
【0094】ハロゲン化銀乳剤は、通常化学増感され
る。この化学増感については、例えば、H.Fries
er編のDie Grundlagen Der Ph
otographischen Prozesse m
it Silberhalogeniden(Akad
emische Verlagsgesellscha
ft、第675〜734頁、1968年)に記載されて
いる方法を採用することができる。すなわち、銀と反応
できる硫黄を含有する活性ゼラチンまたは化合物(例、
チオ硫酸塩、チオ尿素、メルカプト化合物及びローダニ
ン)を使用する硫黄増感法;還元性物質(例、第一錫
塩、アミン、ヒドラジン誘導体、ホルムアミジンスルフ
ィン酸及びシラン化合物)を使用する還元増感法;貴金
属化合物(例、周期律表の第VIII族金属の錯塩、例
えばPt、Ir及びPd等、並びに金錯塩)を使用する
貴金属増感法;等を、単独で、あるいは互いを組み合わ
せて、適用することができる。
【0095】本発明に用いられる写真乳剤は、写真感光
材料の製造、保存または写真処理の際に写真感光材料に
おける写真性能を安定化したりカブリ形成を防止したり
するために、様々な化合物を含むことができる。例え
ば、ベンゾチアゾリウム塩のようなアゾール;ニトロイ
ミダゾール、ニトロベンズイミダゾール、クロロベンズ
イミダゾール、ブロモベンズイミダゾール、メルカプト
チアゾール、メルカプトベンゾチアゾール、メルカプト
ベンズイミダゾール、メルカプトチアジアゾール、アミ
ノトリアゾール、ベンゾトリアゾール、ニトロベンゾト
リアゾール、メルカプトテトラゾール(特に、1−フェ
ニル−5−メルカプトテトラゾール)、等;メルカプト
ピリミジン;メルカプトトリアジン;チオケト化合物、
例えばオキサゾリンチオン、等;アザインデン、例えば
トリアザインデン、テトラアザインデン(特に、4−ヒ
ドロキシ置換(1,3,3a,7)テトラアザインデ
ン)、ペンタアザインデン、等;ベンゼンチオスルホン
酸;ベンゼンスルフィン酸;ベンゼンスルホン酸アミ
ド、等をはじめとするカブリ防止剤または安定剤として
知られている化合物を導入することができる。
【0096】本発明の写真感光材料の写真乳剤層または
その他の親水性コロイド層の中に、各種の界面活性剤
を、塗布助剤として、あるいは他の様々な目的、例えば
帯電防止、滑性改善、乳化及び分散の促進、付着防止、
並びに写真特性(例、現像促進、高コントラスト及び増
感)の改善、等の目的で導入することができる。
【0097】使用可能な界面活性剤は、非イオン性界面
活性剤、例えばサポニン(ステロイド系)、酸化アルキ
レン誘導体(例、ポリエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール/ポリプロピレングリコール縮合体、ポリ
エチレングリコールアルキルエーテルまたはポリエチレ
ングリコールアルキルアリールエーテル、ポリエチレン
グリコールエステル、ポリエチレングリコールソルビタ
ンエステル、ポリアルキレングリコールアルキルアミン
またはポリアルキレングリコールアルキルアミド、及び
シリコーン/ポリエチレンオキシド付加物、等)、グリ
シドール誘導体(例、アルケニルコハク酸ポリグリセリ
ド及びアルキルフェノールポリグリセリド、等)、多価
アルコールの脂肪酸エステル並びに糖のアルキルエステ
ル、等;カルボキシ基、スルホ基、ホスホ基、硫酸エス
テル基及びリン酸エステル基のような酸性基を含有する
アニオン性界面活性剤、例えばアルキルカルボン酸塩、
アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルナフタレンスルホン酸、アルキル硫酸エス
テル、アルキルリン酸エステル、N−アシル−N−アル
キルタウリン、スルホコハク酸エステル、スルホアルキ
ルポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル及びポ
リオキシエチレンアルキルリン酸エステル;両性界面活
性剤、例えばアミノ酸、アミノアルキルスルホン酸、ア
ミノアルキル硫酸またはアミノアルキルリン酸エステ
ル、アルキルベタイン及びアミンオキシド;並びにカチ
オン性界面活性剤、例えばアルキルアミン塩、脂肪族ま
たは芳香族第四アンモニウム塩、複素環式第四アンモニ
ウム塩(例、ピリジニウム及びイミダゾリウム)及び脂
肪族または複素環式ホスホニウムまたはスルホニウム
塩、である。
【0098】本発明の写真感光材料の写真乳剤層は、感
度やコントラストを増大させるため、あるいは現像促進
のため、ポリアルキレンオキシドまたはそのエーテル、
エステル、アミンもしくは類似の誘導体、チオエーテル
化合物、チオモルホリン、第四アンモニウム塩化合物、
ウレタン誘導体、尿素誘導体、イミダゾール誘導体及び
3−ピラゾリドンといった化合物を含有することができ
る。
【0099】本発明の写真感光材料の写真乳剤層または
他の親水性コロイド層には、寸法安定性等を改善するた
めに、水不溶性または若干可溶性の合成ポリマー分散体
を導入することができる。使用可能な合成ポリマーに
は、アルキルアクリレートまたはメタクリレート、アル
コキシアルキルアクリレートまたはメタクリレート、グ
リシジルアクリレートまたはメタクリレート、アクリル
アミドまたはメタクリルアミド、ビニルエステル(例、
酢酸ビニル)、アクリロニトリル、オレフィン、スチレ
ン、等のホモポリマーまたはコポリマー、並びに上記モ
ノマーとアクリル酸、メタクリル酸、α,β−不飽和ジ
カルボン酸、ヒドロキシアルキルアクリレートまたはメ
タクリレート、スルホアルキルアクリレートまたはメタ
クリレート、及びスチレンスルホン酸、等とのコポリマ
ーが含まれる。
【0100】写真要素は、Research Disc
losureのセクションXVIIIに記載されている
ように、典型的にはスペクトルの可視領域にある化学線
で露光して潜像を形成させ、その後、Research
DisclosureのセクションXIXに記載され
ているように処理して可視色素画像を形成させることが
できる。
【0101】本発明の写真感光材料中の写真乳剤からな
る層の写真処理では、例えばResearch Dis
closure、No.176、第28〜30頁に記載
されているような既知の手順及び処理液のいずれを使用
してもよい。処理温度は通常18℃〜50℃の範囲を選
択するが、18℃よりも低温、あるいは50℃よりも高
温であってもよい。
【0102】本発明では、通常用いられる組成物を含む
いずれの定着液でも使用可能である。定着剤としては、
チオ硫酸塩及びチオシアン酸塩、並びに加えて定着剤と
して有効であることが知られている有機硫黄化合物を使
用することができる。これらの定着液は、硬膜剤として
水溶性アルミニウム塩を含有することができる。
【0103】発色現像液は、通常、発色現像剤を含有す
るアルカリ水溶液である。これらの発色現像剤として、
既知の第一芳香族アミン系現像剤、例えば4−アミノ−
N,N−ジエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−
N,N−ジエチルアニリン、4−アミノ−N−エチル−
N−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−
アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリ
ン、3−メチル−4−アミノ−N−β−メタンスルホン
アミドエチルアニリン、4−アミノ−3−メチル−N−
エチル−β−メトキシエチルアニリン、等のようなフェ
ニレンジアミンを使用して疲労性カラー反転現像剤を作
ることができる。
【0104】さらに、L.F.A.MasonのPho
tographic Processing Chem
istry(Focal Press、第226〜22
9頁、1966年)、米国特許第2,193,015号
及び同第2,592,364号明細書、特願昭48−6
4933号明細書、等に記載されている化合物を使用し
てもよい。
【0105】さらに発色現像液は、pH緩衝剤、例えば
アルカリ金属の亜硫酸塩、炭酸塩、ホウ酸塩及びリン酸
塩等、並びに現像抑制剤またはカブリ防止剤、例えば臭
化物、ヨウ化物もしくは有機カブリ防止剤、等を含有す
ることができる。加えて、所望であれば、発色現像液
は、硬水軟化剤;ヒドロキシルアミン等の防腐剤;ベン
ジルアルコール、ジエチレングリコール等の有機溶剤;
ポリエチレングリコール、第四アンモニウム塩、アミン
等の現像促進剤;色素形成カプラー;競争カプラー;ホ
ウ水素化ナトリウム等のカブリ剤;補助現像剤;粘性付
与剤;酸型キレート化剤;酸化防止剤;等を含有するこ
ともできる。
【0106】発色現像後には、写真乳剤層を漂白するの
が普通である。この漂白処理は、定着処理と同時に行っ
てもよいし、また独立して行ってもよい。
【0107】使用可能な漂白剤には、金属の化合物、例
えば鉄(III)、コバルト(III)、クロム(V
I)及び銅(II)の化合物が含まれる。例えば、鉄
(III)またはコバルト(III)の有機錯塩、例え
ば酸(例、ニトリロ三酢酸、1,3−ジアミノ−2−プ
ロパノール四酢酸、等)または有機酸(例、クエン酸、
酒石酸、リンゴ酸、等)の錯塩;過硫酸塩;過マンガン
酸塩;ニトロソフェノール、等を使用することができ
る。これらの化合物のうち、フェリシアン化カリウム、
鉄(III)エチレンジアミン四酢酸ナトリウム及び鉄
(III)エチレンジアミン四酢酸アンモニウムが特に
有用である。エチレンジアミン四酢酸の鉄(III)錯
塩は、独立漂白液と一浴漂白定着液との両方で有用であ
る。
【0108】本発明に用いられる写真乳剤は、メチン色
素または他の色素で分光増感されていてもよい。使用可
能な適当な色素には、シアニン色素、メロシアニン色
素、錯シアニン色素、錯メロシアニン色素、ホモポーラ
ー(homopolar)シアニン色素、ヘミシアニン
色素、スチリル色素及びヘミオキソノール色素が含まれ
る。これらの色素の中では、シアニン色素、メロシアニ
ン色素及び錯メロシアニン色素が特に有用である。
【0109】増感色素は、それ自体は分光増感効果を示
さないが超増感効果を示す色素と一緒に、あるいは可視
光を実質的に吸収しないが超増感効果を示す物質と一緒
に、乳剤中に存在することができる。例えば、窒素含有
複素環式基で置換されているアミノスチルベン化合物
(例、米国特許第2,933,390号及び同第3,6
35,721号明細書に記載されているもの)、芳香族
有機酸−ホルムアルデヒド縮合物(例、米国特許第3,
743,510号明細書に記載されているもの)、カド
ミウム塩、アザインデン化合物、等が存在してもよい。
【0110】本発明は、異なる2種以上の分光波長領域
に対して感受性のある層を支持体表面に含有する多層多
色写真材料にも適用できる。一般に多層カラー写真材料
は、支持体表面に、1層以上の赤感性ハロゲン化銀乳剤
層、1層以上の緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び1層以上
の青感性ハロゲン化銀乳剤層を有する。これらの層の順
序は、所望であれば変更可能である。通常は、シアン形
成カプラーが赤感性乳剤層中に存在し、マゼンタ形成カ
プラーが緑感性乳剤層中に存在し、そしてイエロー形成
カプラーが青感性乳剤層中に存在する。しかしながら、
所望であれば、別の組合せを採用してもよい。
【0111】本発明のカラーリバーサルフィルムは、典
型的には、米国特許第4,082,553号、同第4,
729,943号及び同第4,912,024号明細書
に記載されているような多層材料である。支持体及び他
の要素は当該技術分野で知られているとおりであり、例
えば米国特許第4,912,024号明細書の第38
欄、第37行、及びその中に引用されている文献を参照
されたい。
【0112】
【実施例】
合成例: 合成A:
【化64】 合成B:
【化65】
【化66】
【0113】T1の合成は、抑制剤と化合物B4との反
応の代表例である。
【化67】
【化68】 合成C:
【化69】
【0114】合成例A:化合物Q24 ジクロロメタン(100ml)にモノ−メチルテレフタ
レート(13.1g、72.6ミリモル)を含む懸濁液
を、塩化オキサリル(13.5ml、152ミリモル)
で処理した後、触媒量のDMF(約0.1g)で処理し
た。1.5時間攪拌した後、揮発分を減圧除去するとオ
フホワイト色の固体状の酸塩化物(A1)が得られた。
これをさらに精製することなく続く反応で使用した。
【0115】THF(150ml)に酸塩化物A1(7
2.6ミリモル)を含む溶液とイソプロパノール(6.
1ml、79.4ミリモル)とを、トリエチルアミン
(21ml、150ミリモル)及び触媒量のDMAP
(約0.1g)の存在下で一晩還流させて反応させた。
冷却後、固形分の塩化トリエチルアンモニウムを濾過し
て除去した。濾液を酢酸エチルに溶解させ、そして2N
のHCl、水、5%NaHCO3 及びブラインで順に洗
浄し、乾燥(MgSO4 )し、そして減圧濃縮すると、
淡黄色の油状物(15.08g、収率94%)としてジ
エステル(A2)が得られた。
【0116】ジエステルA2(12.43g、56ミリ
モル)と、イソプロパノール(5ml)と、ヒドラジン
1水和物(3.44g、69ミリモル)とを混合し、そ
して窒素雰囲気下で圧力管内に封止した。その管を10
0℃で一晩加熱した。冷却後、形成した固形分をアルコ
ールで希釈し、これを高速攪拌されている氷水混合物へ
加えた。白色固体のヒドラジド(A3)を濾過して集
め、水で洗浄し、そして真空乾燥した。(7.62g、
収率61%)
【0117】イソプロパノール(80ml)にヒドラジ
ドA3(6.2g、27.9ミリモル)を含む懸濁液
を、KOH水溶液(5mlの水に27.9ミリモル含
有)及び二硫化炭素(4.5ml、75ミリモル)で処
理し、周囲温度において20分間攪拌し、その後過剰の
二硫化炭素を蒸留除去した。得られた混合物を周囲温度
にて一晩攪拌した。その混合物を激しく攪拌されている
氷−水−HCl混合物に注ぎ込み、その固形分を集め、
水で洗浄し、そして乾燥することによって生成物(Q2
4)を単離した。(6.72g、収率91%、融点16
9.5〜170.5℃)
【0118】合成例B:化合物B2 還流凝縮器と、窒素ガス入口/出口と、添加漏斗と、磁
気攪拌棒と、温度計とを具備した1Lの三口フラスコ
に、3−メルカプトプロピオン酸(68.6g、0.6
47モル)と250mlの水とを入れた。その溶液を0
℃に冷却した。100mlの水にNaOH(78.0
g、1.44モル、3.1eq)を含む室温の溶液を一
度に加えた。温度が50℃に上昇した。その溶液を室温
にまで冷却し、100mlの水に2−クロロエチルアミ
ン1塩酸(75.0g、0.647モル)を含む溶液を
10分にわたり添加した。溶液を60℃で45分間温め
た後、15℃にまで冷却した。激しく攪拌されている
(B1)の溶液へ、固体のNaOH(26.0g、0.
647モル)と二硫化炭素(98.4g、1.29モ
ル、2eq)とを加えた。一晩攪拌した後、その混合物
を45℃で15分間温めた。溶液を10℃に冷却して、
浴を取り外し、そしてヨウ化メチル(98.0g、0.
676モル)を加えた。温度がゆっくりと20℃まで上
昇した。1時間後、その溶液を45℃で15分間温め
た。溶液を10℃にまで冷却し、濃塩酸でpH=1に調
整し、そして得られた淡緑色の油状物を300mlの酢
酸エチルで2回抽出した。抽出物を混合し、それを50
mlの50%ブライン及び50mlのブラインで2回洗
浄した。淡黄色の溶液を800mlの10%NaHCO
3 及び200mlの5%NaHCO3 で抽出した。抽出
物を混合し、それを濃HClで酸性にし、そして得られ
た油状物を500ml及び250mlの酢酸エチルで抽
出した。抽出物を混合し、100mlのブラインで洗浄
した。その溶液をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして
蒸発させると、132gの(B2)が淡黄色の油状物と
して得られた。収率=85%。
【0119】化合物B3 非常にゆるく栓をした4Lの三角フラスコの側腕部にバ
ブラーを介して接続されている窒素入口/出口を取り付
けた還流凝縮器及び磁気攪拌棒を具備した1Lのフラス
コの中で反応を行った。三角フラスコを1ガロン(約
3.79L)の漂白剤で満たし、そしてその漂白剤を氷
浴中で激しく攪拌してメチルメルカプタンのスクラバー
として作用させた。フラスコに(B2)(130g、
0.543モル)と300mlの水とを加えた。その混
合物を氷浴中で冷却しながら、50%NaOH(43.
4g、0.543モル)を少量ずつ添加した。得られた
淡黄色の溶液のpHは7〜8となった。その溶液を攪拌
しながら窒素下で沸点の近くまで穏やかに加熱した。メ
チルメルカプタンが活発に発生し始め、また少量の油状
物が形成した。穏やかに1時間還流した後、オレンジ色
の溶液を40℃にまで冷却し、そして50mlの5%N
aHCO3 を加えた。その溶液を150mlの酢酸エチ
ルで抽出した。その水層部を50gのNaClで処理
し、100mlの濃HClで酸性にし、そして得られた
油状物を300ml及び100mlの酢酸エチルで抽出
した。その酢酸エチル溶液を50mlのブラインで洗浄
した後、500ml及び50mlの10%NaHCO3
で抽出した。抽出物を混合し、濃HClで酸性にし、N
aClで飽和し、そして得られた油状物を酢酸エチルで
抽出した。淡いオレンジ色の溶液を50mlのブライン
で抽出し、MgSO4 で乾燥し、5gのNORIT(商
品名)で処理し、濾過し、そして蒸発させると、淡黄色
の油状物が得られた。その油状物を300mlのトルエ
ンを用いて細かくすりつぶすと、オフホワイト色のワッ
クス状固体の(B3)が得られた。収量=97.0g
(76%)。
【0120】化合物Q21 75mlのシクロヘキサンに(B3)(50.0g、
0.213モル)と、n−ブチルアルコール(47g、
0.639モル、3eq.)と、0.75mlの濃硫酸
とを含む溶液を、1時間還流させた。生じた水は、4Å
のモレキュラーシーブを満たしたDean−Stark
トラップ中に集めた。溶液を冷却して、それを300m
lの酢酸エチルに加えた。その溶液を50mlの水で2
回抽出し、その後400ml及び2×50mlの5%N
aHCO3 で抽出した。その重炭酸塩抽出物を混合し、
そして濃HClで酸性にした。得られた油状物を300
ml及び2×50mlの酢酸エチルで抽出した。溶液を
50mlのブラインで洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾
過し、そして最終的に80℃で蒸発させると、淡黄色油
状物としてQ21が得られた。収量51g(83%)。
【0121】化合物T1 化合物B4の合成については米国特許第5,151,3
43号明細書に記載されている。化合物B4(23.7
g、0.035モル)と、Q21(10.2g、0.0
35モル)と、トリエチルアミン(8.8g、0.08
7モル、2.5eq.)とを100mlの乾燥したテト
ラヒドロフラン中で混合した。30分後、その混合物
を、25mlの濃HClを含有する500mlの氷水中
に注ぎ込んだ。生成物を酢酸エチルで抽出し、そしてそ
の溶液を水で洗浄し、5%NaHCO3 で2回、希HC
l、水及びブラインで洗浄した。その溶液をMgSO4
で乾燥し、濾過し、そして蒸発させてガラス状物を得
た。そのガラス状物を1Lのシリカゲルによるクロマト
グラフィーにかけて、ジクロロメタンと酢酸エチルの
7:1混合物で溶離させると、26.5gの淡黄色のガ
ラス状物が得られた。そのガラス状物をメタノールから
結晶化させてT1を得た。融点=95〜97℃。収量=
23.1g(75%)。
【0122】合成例C:化合物Q15 米国特許第4,782,012号明細書に記載されてい
る一般合成法を採用して化合物C2、1−(2−カルボ
キシエチル)−5−メルカプト−1,2,3,4−テト
ラゾールを合成した。マグネチックスターラーと還流凝
縮器とを具備した250mlの窒素雰囲気下のフラスコ
中に、化合物C2(12.5g、71.8ミリモル)
と、化合物Q15(8.63g、71.8ミリモル)
と、5mlのN−メチルピロリドンと、75mlのアセ
トニトリルとを入れた。そのスラリーを攪拌しながら、
固体のカルボニルジイミダゾール(11.5g、72.
0ミリモル)を約5分かけて加えた。激しい気体発生が
観測された後、沈殿析出物が現れた。約5分以上攪拌し
た後、3−チオエチル−2−プロパノール(C1)
(8.63g、71.8ミリモル)を加え、そしてその
混合物を35分間加熱還流した。混合物を冷却し、アセ
トニトリルを減圧下で蒸発させて除き、そしてその残留
物に3NのHCl(110ml)を加えた。その水性混
合物を酢酸エチル(2×100ml)で抽出した。有機
層を混合し、それを水(2×100ml)、ブライン
(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾過
し、そして蒸発させると、淡いオレンジ−赤色の油状物
のQ15が18.8g得られた。収率=95%。
【0123】どの化合物も、所望の化合物と一致する3
00MHzプロトンNMRスペクトル及びその他の分析
データを十分に示した。
【0124】半減期の測定 時間に対して反応溶液の残留している出発物質の濃度を
分析することによって、自己分解抑制剤の加水分解速度
を測定した。便宜上、本発明の自己分解抑制剤の半減期
はpH=11.75において測定し、そしてpH=1
0.0へ外挿した。反応は、(DMF中の)自己分解抑
制剤の0.005M溶液0.25mlと、pH=11.
75のリン酸緩衝液(全リン酸濃度0.010M)2
5.0mlとを混合し、自己分解抑制剤の初期濃度を
5.0×10-5M、DMF濃度を1%、そしてイオン強
度を0.04として開始させた。緩衝液は、自己分解抑
制剤の添加前後で38℃に温度調節しておき、また溶液
をピペットで移す場合を除いては栓をしておいた。各種
時間において、1.0mlの反応溶液を抜き取り、5m
lのビーカーに入れて、激しく攪拌しながら0.25m
lの30%酢酸を添加して反応を停止させた。反応時間
は、反応溶液へ酢酸停止剤を添加した時点とした。自己
分解抑制剤の濃度はHPLC〔SUPELC0 C−8
カラム、移動相;28%アセトニトリル及び2%酢酸溶
液(0.016M)、流速;1.0ml/分〕によって
定量した。既知濃度の自己分解抑制剤溶液に対してピー
ク面積を比較することによって定量した。自己分解抑制
剤の消失は一次反応速度論に従った。一次反応速度定数
(kobs )は、濃度対時間のデータを指数崩壊関数に適
合させることによって得た。水酸化物濃度に関して一次
反応速度論を仮定すると、pH=10.0における半減
期は、 t1/2 (10.0)=101.75×t1/2 (11.75) =56〔0.693/kobs (11.75)〕となる。 比較用抑制剤の半減期は、pH=10.0(炭酸緩衝
液)としたことを除いては、上記と同様に測定した。こ
れらのデータを以下の表1に示す。
【0125】
【表1】
【0126】
【化70】
【化71】
【0127】「抑制剤強度」の測定方法を以下に記載す
る。まず、4.0モル%のヨウ化物を含有し、粒子長/
粒子厚のおよその比率が0.70/0.09マイクロメ
ートルである緑感性臭ヨウ化銀ゼラチン乳剤と、シアン
カプラーC−1がその半重量分のジ−n−ブチルフタレ
ート中に分散しているカプラー分散液とを混合した。得
られた混合物を、以下のフォーマットに従い三酢酸セル
ロースの支持体表面に塗被した。 ─────────────────────────────────── オーバーコート層:ゼラチン(7.5g/m2 ) ビス(ビニルスルホニルメチル)エーテル硬膜剤 (全ゼラチン重量の1.9%) ─────────────────────────────────── 乳剤層: AgBrI乳剤(銀として1.08g/m2 ) カプラー(2.07ミリモル/m2 ) ゼラチン(4.04g/m2 ) ─────────────────────────────────── フィルム支持体 ───────────────────────────────────
【0128】得られた写真要素(以降、試験コーティン
グと称する)を12インチ×35mmのストリップに切
断し、そして市販のセンシトメーター(3000K光
源、0〜3ステップウェッジ、Wratten99と
0.3NDのフィルターを具備)において濃度が漸変す
る試験物体を通した光で0.01秒間像様露光して現像
可能な潜像を得た。次いで、露光済ストリップをその長
さ方向で切り裂いて12インチ×16mmのストリップ
を2本作製した。このように製作したストリップの一方
を、下記の写真処理順序で処理した。 第一現像 4分 水洗 2分 反転浴 2分 発色現像 4分 コンディショナー 2分 漂白 6分 定着 4分 水洗 2分
【0129】上記処理液はどれも36.9℃の温度に保
った。処理液の組成を以下に記載する。
【0130】 第一現像剤: アミノトリス(メチレンホスホン酸)五ナトリウム塩 0.56g ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩 2.50g 亜硫酸カリウム 29.75g 臭化ナトリウム 2.34g 水酸化カリウム 4.28g ヨウ化カリウム 4.50mg 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル− 3−ピラゾリジノン 1.50g 炭酸カリウム 14.00g 重炭酸ナトリウム 12.00g ヒドロキノンスルホン酸カリウム 23.40g 氷酢酸 0.58g 水で全体を1.0リットルとする
【0131】 反転浴: プロピオン酸 11.90g 塩化第一錫(無水) 1.65g p−アミノフェノール 0.5mg 水酸化ナトリウム 4.96g アミノトリス(メチレンホスホン酸) 8.44g 水で全体を1.0リットルとする
【0132】 発色現像剤: アミノトリス(メチレンホスホン酸)五ナトリウム塩 2.67g リン酸(75%溶液) 17.40g 臭化ナトリウム 0.65g ヨウ化カリウム 37.50mg 水酸化カリウム 27.72g 亜硫酸ナトリウム 6.08g メタ重亜硫酸ナトリウム 0.50g シトラジン酸 0.57g メタンスルホンアミド、N−〔2−〔(4−アミノ− 3−メチルフェニル)エチルアミノ〕エチル〕− スルフェート(2:3) 10.42g 3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール 0.87g 氷酢酸 1.16g 水で全体を1.0リットルとする
【0133】 コンディショナー: (エチレンジニトリロ)四酢酸 8.00g 亜硫酸カリウム 13.10g チオグリセロール 0.52g 水で全体を1.0リットルとする
【0134】 漂白剤: 硝酸カリウム 25.00g 臭化アンモニウム 64.20g アンモニウム鉄(エチレンジアミン) 124.90g 臭化水素酸 24.58g (エチレンジニトリロ)四酢酸 4.00g 水酸化カリウム 1.74g 水で全体を1.0リットルとする
【0135】 定着剤: チオ硫酸アンモニウム 94.49g 亜硫酸アンモニウム 6.76g (エチレンジニトリロ)四酢酸 0.59g メタ重亜硫酸ナトリウム 7.12g 水酸化ナトリウム 1.00g 水で全体を1.0リットルとする
【0136】試験コーティングをこの処理順序で処理し
乾燥した後、市販のデンシトメーターを使用してステー
タスAデンシトメトリーに対する最大濃度を読み取っ
た。この濃度をDmax (溶液A)と呼ぶ。もう一方の露
光済試験コーティングは、発色現像剤が上記の成分の他
に0.25ミリモルのINH化合物を含有したことを除
いて同じ順序で処理した。抑制剤は1mlのDMFに溶
解して発色現像剤へ添加し、そして30秒間激しく攪拌
してからフィルムストリップを浸漬して現像した。この
ように処理した試験コーティングについて得られた最大
濃度をDmax (溶液B)と呼ぶ。INH化合物の抑制剤
数INを以下のように定義する: INH化合物の抑制剤強度ISを以下のように定義す
る: IS=IN(試験)/IN(対照) 上式中、IN(試験)は、問題の任意のINH化合物に
ついて上記の方法で測定した抑制剤数であり、そしてI
N(対照)は、発色現像剤へ導入するINH化合物を1
−フェニル−5−メルカプト−1,2,3,4−テトラ
ゾールとした場合の試験コーティングについて測定した
抑制剤数である。
【0137】以下の実施例により本発明をさらに説明す
る。実施例1 この実施例は、本発明の抑制剤が処理時には現像抑制性
を発揮するが、pHの高い現像剤中に放置されると分解
して不活性種になるので、本質的にシーズニングをもた
らさないことを例示する。比較例は、当該技術分野の典
型的な加水分解性抑制剤を表すが、処理時の高いpH処
理液中では完全に不活化され、抑制剤として有効ではな
い。
【0138】この評価のため、単層からなるフィルムス
トリップを塗被し、そして「抑制剤強度」試験について
先に記載したように処理した。さらに、1時間の放置
後、抑制剤を含む現像液により第二のフィルムストリッ
プを処理した。この処理は、適宜2時間後に繰り返し
た。こうして測定した抑制剤数を以下の表2に示す。
【0139】
【表2】 *TIMEは、発色現像液中に単層フィルムストリップ
が浸漬していた発色現像液の試料スパイキング(spi
king)後の時間をさす。
【0140】
【化72】
【化73】
【0141】実施例2:2.0gのN,N−ジエチルラ
ウラミドと3.0gの酢酸エチルの中で1.0gのT2
0を穏やかに加熱しながら溶解させた。次いで、この溶
液の温度を40℃にした後、3.0gの豚ゼラチンと
0.3gのトリイソプロピルナフタレンスルホン酸ナト
リウムとを40.7gの蒸留水に溶かした溶液を混合し
た。その後、得られた混合物をコロイドミルに3回通過
させて分散液を得た。そして、この分散液を用いて、下
記の組成を有する試料101と指定した写真要素を作製
した。層の組成では、塗布量はg/m2 で示してある
が、但し増感色素については同じ層中に存在するハロゲ
ン化銀1モル当たりのモル量で示してある。
【0142】 写真支持体:ゼラチンを下塗した三酢酸セルロース 第一層:赤感性層 ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化物4モル%)(銀量で) 1.18 赤増感色素 1.42×10-3 シアンカプラーC−1 1.71 ジ−n−ブチルフタレート 0.85 T20 0.04 ゼラチン 4.03 第二層:中間層 コンペティターS−3 0.16 色素−1 0.06 ゼラチン 0.86 第三層:緑感性層 ヨウ臭化銀乳剤(ヨウ化物4モル%)(銀量で) 1.18 緑増感色素 2.0×10-3 カプラーM−1 1.67 トリトリルホスフェート 0.84 ゼラチン 4.03 第四層:保護層 ゼラチン 3.23 ビス(ビニルスルホニルメタン) 0.23
【0143】
【化74】
【化75】
【化76】
【化77】
【0144】
【化78】
【化79】
【化80】
【0145】同様に、但しT20の代わりに等量の表3
に示したDIRを使用して、試料102〜107を作製
した。乾燥後、試料を切断して12インチ×35mmの
ストリップにし、以下のように露光を施した。
【0146】まず、赤感性層を、市販のセンシトメータ
ー(光源温度3000K)を使用して、0〜3濃度ステ
ップタブレットとWratten29フィルターとに対
して0.01秒間像様露光した。次いで、緑感性層に、
Wratten99フィルターを具備するが、ステップ
タブレットは含まない同じセンシトメーターを使用し
て、均一なフラッシュ露光を与えた。DIRを含有しな
いことを除いては試料101の組成と同じである試料1
00について処理した後のステータスA緑分析最大濃度
が約2.0となるように、緑露光強度を選定した。露光
済試料を上記の順序に従い処理した。上記の処理液はど
れも36.9℃の温度に維持した。処理液の組成は先に
記載したものと同じとした。
【0147】処理後、試料の濃度を、市販のデンシトメ
ーターによりステータスAのデンシトメトリーに対して
読み取った。赤濃度及び緑濃度が、それぞれの層内で形
成したシアン色素及びマゼンタ色素の量を反映するよう
に、通常の方法で濃度を分析濃度へ変換した。その結果
を表3に記載した。pH=10.0における抑制剤半減
期が4時間よりも長いINH−L−Y部分を放出する本
発明のDIR化合物は、pH=10.0における抑制剤
半減期が4時間よりも短いINH−L−Y部分を放出す
る比較用DIR化合物よりも、赤最大濃度の減少量が大
きくなることがわかる。DIR化合物が塗布されている
層における濃度を減少できる能力は、鮮鋭性を改善でき
るDIR化合物の能力を示唆するものである。また、表
3には、デルタDmax (ΔDmax )と呼ばれるパラメー
ターも記録した。このパラメーターは、赤濃度が最小で
あるフィルムストリップの領域で測定された緑濃度か
ら、赤濃度が最大である領域で測定された緑濃度を差し
引いた値である。このように、このパラメーターは、あ
る層に塗布されたDIR化合物が別の層における色素形
成を変更できる能力を反映している。表3のデータは、
本発明のDIR化合物の一部(試料101及び102)
が、緑感性層内に形成される色素濃度に対して、比較用
DIR化合物よりも実質的に大きな効果を有することを
示している。この非常に望ましい特性により、色飽和が
改善されたフィルム要素を製作することができる。
【0148】
【表3】
【0149】抑制剤特性が弱い、或いは実質的にまった
く無いとは、分解後の抑制剤が現像剤を実質的にシーズ
ニングしないことを意味する。
【0150】本発明のさらなる実施態様を以下に列挙す
る。
【0151】分解半減期がpH=10において約4〜2
25時間の範囲にある現像抑制剤を放出することができ
る化合物を含むハロゲン化銀乳剤層を担持する支持体を
含んで成る、pHが11.4以上の発色現像液で処理す
る反転カラー処理の現像に適した反転カラーハロゲン化
銀写真感光材料において、前記抑制剤は、分解後には写
真抑制剤特性を実質的に示さず、そして前記化合物は以
下の式: CAR−(TIME)n −INH−L−Y (I) (上式中、CARは、酸化された現像剤との反応によっ
て−(TIME)n −INH−L−Yを放出するキャリ
ヤー部分であり、TIMEは、時限基であり、INH−
L−Yは、オキサゾール、チアゾール、ジアゾール、オ
キサチアゾール、トリアゾール、チアトリアゾール、テ
トラゾール、ベンズイミダゾール、インダゾール、イソ
インダゾール、メルカプトチアゾール、メルカプトトリ
アゾール、メルカプトチアジアゾール、メルカプトテト
ラゾール、セレノテトラゾール、メルカプトオキサジア
ゾール、セレノベンゾチアゾール、メルカプトベンゾオ
キサゾール、セレノベンゾオキサゾール、メルカプトベ
ンズイミダゾール、セレノベンズイミダゾール、ベンゾ
ジアゾール及びベンズイソジアゾールから成る群より選
ばれた現像抑制剤部分であり、H−INH−L−Yを含
む中性抑制剤部分の算出log Pは0.4よりも大き
く、nは、0、1または2であり、Lは、写真現像液中
で開裂する化学結合を含有する2価結合基であって、−
CO2 −、−NRe CO2 −、−SO2 O−、−OCH
2 CH2 SO2 −、−OC(=O)O−または−NRe
C(=O)C(=O)−〔但し、Re は、H、アルキル
基、アルケニル基、アリール基または複素環式基であ
る〕を含み、そしてYは、アルキル基、アルケニル基、
アリール基または複素環式基を表す)で示される前記反
転カラーハロゲン化銀写真感光材料。
【0152】現像抑制剤の抑制剤強度が0.5よりも大
きい写真要素。
【0153】CARがカプラー部分である写真要素。
【0154】CARがバラスト化されたカプラー部分で
ある写真要素。
【0155】CARがバラスト化されておらず、且つ少
なくとも一つの−(TIME)n −部分がバラスト化さ
れている写真要素。
【0156】CARが、酸化された現像剤と交差酸化す
ることができ、またヒドロキノン、カテコール、アミノ
フェノール、アミノナフトール、スルホンアミドフェノ
ール、スルホンアミドナフトール及びヒドラジドから選
ばれた写真要素。
【0157】要素中の化合物の含有量が約0.5〜約3
0mg/ft2 である写真要素。
【0158】現像抑制剤の好ましい分解半減期がpH=
10において6〜120時間の範囲にある写真要素。
【0159】反転カラー写真要素をまず黒白現像剤で処
理して露光済ハロゲン化銀粒子を現像し、次いで未露光
粒子をカブらせ、その後その要素を発色現像剤で処理す
る工程を含む、反転カラー写真要素の処理方法。
【0160】本発明を、その好ましい実施態様を特に参
照して詳細に説明したが、本発明の精神及び範囲内で変
更や改質を行えることを理解されたい。
【0161】
【発明の効果】本発明は、pHの高い現像剤で処理する
ことができる写真材料、例えば反転カラー写真ハロゲン
化銀要素を提供する。本発明の写真要素は、処理時にD
IR化合物から放出される現像抑制剤の浸出がもたらす
pHの高い現像液の有害な汚染を伴うことなく、画像調
整化学の利用によりインターイメージ効果またはアキュ
ータンスまたは鮮鋭性を向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フィリップ ディー.ナイト アメリカ合衆国,ニューヨーク 14450, フェアポート,ウィンカントン ドライブ 10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分解半減期がpH=10において約4〜
    225時間の範囲にある現像抑制剤を放出することがで
    きる化合物を含むハロゲン化銀乳剤層を担持する支持体
    を含んで成る、pHが11.4以上の現像液で現像する
    ためのハロゲン化銀写真感光材料において、前記抑制剤
    は、分解後には写真抑制剤特性を実質的に示さず、そし
    て前記化合物は以下の式: CAR−(TIME)n −INH−L−Y (I) (上式中、 CARは、酸化された現像剤との反応によって−(TI
    ME)n −INH−L−Yを放出するキャリヤー部分で
    あり、 TIMEは、時限基であり、 INH−L−Yは、オキサゾール、チアゾール、ジアゾ
    ール、オキサチアゾール、トリアゾール、チアトリアゾ
    ール、テトラゾール、ベンズイミダゾール、インダゾー
    ル、イソインダゾール、メルカプトチアゾール、メルカ
    プトトリアゾール、メルカプトチアジアゾール、メルカ
    プトテトラゾール、セレノテトラゾール、メルカプトオ
    キサジアゾール、セレノベンゾチアゾール、メルカプト
    ベンゾオキサゾール、セレノベンゾオキサゾール、メル
    カプトベンズイミダゾール、セレノベンズイミダゾー
    ル、ベンゾジアゾール及びベンズイソジアゾールから成
    る群より選ばれた現像抑制剤部分であり、H−INH−
    L−Yを含む抑制剤部分の算出log Pは0.4より
    も大きく、 nは、0、1または2であり、 Lは、写真現像液中で開裂する化学結合を含有する2価
    結合基であって、−CO2 −、−NRe CO2 −、−S
    2 O−、−OCH2 CH2 SO2 −、−OC(=O)
    O−または−NRe C(=O)C(=O)−〔但し、R
    e は、H、アルキル基、アルケニル基、アリール基また
    は複素環式基である〕を含み、そしてYは、アルキル
    基、アルケニル基、アリール基または複素環式基を表
    す)で示される前記ハロゲン化銀写真感光材料。
JP6005135A 1993-01-22 1994-01-21 ハロゲン化銀写真感光材料 Pending JPH06258793A (ja)

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