JPH06257915A - 製氷機 - Google Patents

製氷機

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JPH06257915A
JPH06257915A JP4009093A JP4009093A JPH06257915A JP H06257915 A JPH06257915 A JP H06257915A JP 4009093 A JP4009093 A JP 4009093A JP 4009093 A JP4009093 A JP 4009093A JP H06257915 A JPH06257915 A JP H06257915A
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ice
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tray
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和弘 高橋
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英幸 片柳
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C1/00Producing ice
    • F25C1/04Producing ice by using stationary moulds
    • F25C1/045Producing ice by using stationary moulds with the open end pointing downwards

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所謂逆セル型製氷機において、水タンクへの
給水を迅速に終了することにより製氷能力の向上を図
る。 【構成】 制御装置20のマイクロコンピュータ25
は、脱氷の終了から水皿の復動を開始する。水皿が水平
閉塞位置に復帰する15秒前に給水電磁弁12を開き、
水タンクへの給水を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所謂逆セル型製氷機と
称される製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種製氷機は、例えば特開平3−
91667号公報(F25C1/22)に示されるよう
に、下向きに開口する多数の製氷室を区画形成した冷却
器の下側に傾復動可能な水皿を設け、水皿が製氷室を閉
塞する水平閉塞位置において水皿表面に形成した噴水孔
から各製氷室に噴水して製氷行程を行うと共に、水皿が
製氷室を開放する傾斜開放位置において前記冷却器に圧
縮機からの高温高圧冷媒を流し、加熱して離氷行程を行
うよう構成されている。
【0003】そして、前記製氷室への噴水は水タンク内
の製氷用水を循環ポンプにより水皿に供給することによ
り行われるものであり、水タンクへの給水は給水電磁弁
により制御され、水皿が前記水平閉塞位置となった場合
に給水が開始される。また、水タンク内に十分製氷用水
が貯溜される以前に循環ポンプを運転すると、空気圧縮
を引き起こして循環ポンプに損傷を来すため、循環ポン
プは前記給水開始から所定時間遅れて運転されるように
構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来では
脱氷の終了から水皿が復動し、所定の水平閉塞位置に復
帰してから給水を開始すると共に、循環ポンプはそれか
ら更に遅延して運転を開始するため、製氷行程全体の時
間が延長されてしまい、その分製氷能力の向上が阻害さ
れてしまう問題があった。
【0005】本発明は係る従来技術の課題を解決するた
めに成されたものであり、所謂逆セル型製氷機におい
て、水タンクへの給水を迅速に終了することにより製氷
能力の向上を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の発明の
製氷機は、下向きに開口する多数の製氷室を区画形成し
た冷却器と、各製氷室を閉塞する傾復動可能な水皿とを
備え、この水皿が所定の水平閉塞位置にある状態で水タ
ンク内の製氷用水を循環ポンプにより水皿表面に形成し
た噴水孔から各製氷室に噴水して製氷する製氷行程と、
水皿が所定の傾斜開放位置にある状態で冷却器を加熱し
て脱氷を行う離氷行程とを繰り返すものであって、水タ
ンクへの給水経路に設けられた給水弁と、製氷行程及び
離氷行程における製氷機の運転を制御する制御手段とを
設け、この制御手段は、脱氷の終了から水皿の復動を開
始すると共に、この水皿が前記水平閉塞位置に復帰する
以前に給水弁を開き、水タンクへの給水を開始するもの
である。
【0007】請求項2の発明の製氷機は、下向きに開口
する多数の製氷室を区画形成した冷却器と、各製氷室を
閉塞する傾復動可能な水皿とを備え、この水皿が所定の
水平閉塞位置にある状態で水タンク内の製氷用水を循環
ポンプにより水皿表面に形成した噴水孔から各製氷室に
噴水して製氷する製氷行程と、水皿が所定の傾斜開放位
置にある状態で冷却器を加熱して脱氷を行う離氷行程と
を繰り返すものであって、水タンクへの給水経路に設け
られた給水弁と、製氷行程及び離氷行程における製氷機
の運転を制御する制御手段と、電源周波数を検出して制
御手段に電源周波数信号を出力する電源周波数検出手段
とを設け、制御手段は、脱氷の終了から水皿の復動を開
始すると共に、電源周波数信号に基づき、水皿が前記水
平閉塞位置に復帰する一定時間前から給水弁を開き、水
タンクへの給水を開始するものである。
【0008】
【作用】請求項1の発明の製氷機によれば、制御手段が
脱氷の終了から水皿の復動を開始すると共に、水皿が水
平閉塞位置に復帰する以前に給水弁を開いて水タンクへ
の給水を開始するので、水タンクへの給水が迅速に行わ
れる。従って、循環ポンプの運転を従来に比して早期に
開始することができるようになり、それによって製氷行
程全体の時間が短縮され、製氷機の製氷能力を向上させ
ることが可能となる。
【0009】また、請求項2の発明の製氷機によれば、
上記に加えて制御手段が電源周波数検出手段からの電源
周波数信号に基づいて、水皿が水平閉塞位置に復帰する
一定時間前から給水弁を開く。ここで、電源周波数が5
0HZと60HZとでは、脱氷の終了後、水皿が復動を
開始して水平閉塞位置に復帰するまでの時間が異なって
来るが、本発明によれば前記電源周波数信号に基づいて
制御手段がこれを判断し、水皿の復動開始から水平閉塞
位置に復帰するまでの時間から逆算して一定時間前とな
る時点から自動的に給水を開始する。従って、電源周波
数に係わらず、給水が開始される時点での水皿の傾斜角
度を略一定の範囲内に維持でき、また、循環ポンプが運
転される時点での水タンク内の貯水量を一定とすること
ができる。
【0010】
【実施例】次に、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図1は本発明の製氷機Iの制御装置20の電気回路
図、図2は製氷機Iの一部切欠側面図である。製氷機I
は所謂逆セル型製氷機と称されるものであり、下向きに
開口した多数の製氷室1Aを有し、上壁外面に冷却装置
の蒸発パイプ2を配設した冷却器1と、所定の水平閉塞
位置において各製氷室1Aを下方から充分余裕をもって
閉塞し、表面には各製氷室1Aに対応する噴水孔3及び
戻り孔4を形成した水皿5と、該水皿5に固定され、戻
り孔4に連通する水タンク6と、水タンク6内の水を送
水管7、更に分配管8を経て噴水孔3から噴出し、各製
氷室1Aへ循環せしめる循環ポンプ9と、水皿5を傾動
及び復動せしめる正逆回転可能な高ギヤ比の減速モータ
10を含む駆動装置11と、給水弁としての給水電磁弁
12が開いたとき水皿5の表面に散水する散水器13
と、水タンク6の底部に連通したフロートタンク14A
内のフロート14Bによって水位スイッチWLSWを作
動し、水タンク6の所定の満水位を検出する水位検出装
置14等にて構成されている。
【0011】そして、支持梁15に固定された取付板1
6に支持させた前記減速モータ10の出力軸には、相互
に逆方向に延出した第1及び第2のアーム17A及び1
7Bを有する駆動カム17を連結し、該駆動カム17の
第1のアーム17Aの端部に取り付けたコイルバネ18
の他端を水皿5の側部に連結すると共に、水皿5の後部
は回動軸19に支持させている。
【0012】また、ASWはその接点の開閉により水皿
5の前記水平閉塞位置と傾斜開放位置を検出するための
水皿位置検出スイッチである。この水皿位置検出スイッ
チASWは前記駆動カム17の第1及び第2のアーム1
7A及び17Bが当接する位置関係にあり、減速モータ
10の正転により駆動カム17が図2中反時計回りに回
転すると、水皿5が前記傾斜開放位置となったところで
前記第2のアーム17Bが水皿位置検出スイッチASW
に当接し、それによって水皿位置検出スイッチASWの
接点は閉じて復動側に切換反転される。
【0013】また、減速モータ10の逆転により駆動カ
ム17が図2中時計回りに回転すると、水皿5が前記水
平閉塞位置となったところで前記第1のアーム17Aが
水皿位置検出スイッチASWに当接し、それによって水
皿位置検出スイッチASWの接点は開いて傾動側に切換
反転される。次に、図1の制御装置20において、電源
ACには操作スイッチ35を介して以下の各回路が接続
されている。即ち、冷却装置を構成する圧縮機21はリ
レーR1と直列に接続され、前記冷却装置の図示しない
凝縮器を冷却する凝縮器冷却用ファン22はリレーR2
と直列に接続されている。前記循環ポンプ9はリレーR
3と直列に接続され、前記冷却器1の蒸発パイプ2への
ホットガス(高温高圧のガス冷媒)の供給を制御するホ
ットガス電磁弁23はリレーR7と直列に接続されると
共に、前記給水電磁弁12はリレーR4と直列に接続さ
れる。前記減速モータ10はリレーR5及び切換リレー
R6と直列に接続される。この切換リレーR6は接点a
側に閉じて減速モータ10を正転させ、接点b側に切り
換わって減速モータ10を逆転させるものである。
【0014】これらリレーR1乃至R7は制御手段とし
ての汎用のマイクロコンピュータ25によって制御され
る。マイクロコンピュータ25の入力には前記水位スイ
ッチWLSW及び水皿位置検出スイッチASWが接続さ
れると共に、図2の下方に位置する図示しない貯氷庫内
の所定の満氷量を検出したときに接点を閉じる貯氷スイ
ッチBSWが接続される。また、マイクロコンピュータ
25の入力には、前記冷却器1の温度を検出するセンサ
ー26及び前記凝縮器の温度を検出するセンサー31が
接続され、マイクロコンピュータ25の出力にはモニタ
ー27が接続される。
【0015】更に、電源ACには電源周波数検出手段と
しての電源周波数検出回路36が接続されている。この
電源周波数検出回路36は、電源ACの周波数が50H
Zの時は1秒間に50個のパルスを、また、60HZの
場合には60個のパルスを電源周波数信号として前記マ
イクロコンピュータ25に出力する。マイクロコンピュ
ータ25はこの電源周波数信号の1秒間のパルス数をカ
ウントするカウンタ25Cを具備しており、このカウン
タ25Cのカウント数によって、接続された電源ACの
周波数を50HZであるか60HZであるか判断し、把
握している。
【0016】次に、図3及び図4のマイクロコンピュー
タ25のプログラムを示すフローチャートと、図5〜図
7に示す製氷機Iの動作行程図に基づいて本発明の製氷
機Iの動作を説明する。製氷機Iを据え付けた後、若し
くは長期不使用のため、或いは瞬時停電により電源AC
が断たれた後、操作スイッチ35を再度閉じて製氷機I
に電源を投入(ON)したものとする。このとき水皿5
の位置は確定しておらず、前記水平閉塞位置か、若しく
は傾斜開放位置か、或いはその途中の傾斜状態であり、
該傾斜状態も傾動途中と復動途中とが考えられる。
【0017】しかしならが、係る状態は水皿位置検出ス
イッチASWの接点の開閉状態によって二種類に判別で
きる。即ち、水皿位置検出スイッチASWの接点が開い
ていて傾動側にあるときは、水皿5は水平閉塞位置か傾
動途中であり、水皿位置検出スイッチASWの接点が閉
じていて復動側にあるときは、水皿5は傾斜開放位置か
復動途中である。
【0018】そこで、マイクロコンピュータ25は操作
スイッチ35が閉じられて電源ACが投入(ON)され
ると、ステップS1で水皿位置検出スイッチASWの状
態を判別し、接点が開いていて傾動側にある場合(図5
のの状況。水皿5は水平閉塞位置か傾動途中)には、
ステップS2に進んでリレーR5を閉じ、切換リレーR
6を接点a側に閉じて減速モータ10を正転させ、水皿
5を傾動させる。そして、ステップS4にて水皿位置検
出スイッチASWの状態を再び判別し、依然傾動側にあ
るときはステップS2に戻って傾動を続ける。水皿5が
所定の傾斜開放位置となり、水皿位置検出スイッチAS
Wの接点が閉じて復動側に反転すると、マイクロコンピ
ュータ25はステップS4からステップS5に進んで今
度は切換リレーR6を接点b側に閉じ、減速モータ10
を逆転させて水皿5の復動を開始する。
【0019】マイクロコンピュータ25は次にステップ
S6で水皿5が閉完了(水平閉塞位置)する15秒前か
否か判断し、否である場合にはステップS9に進んで再
び水皿位置検出スイッチASWの状態を判断し、依然復
動側にあるときはステップS5に戻って復動を継続す
る。ここで、水皿5の復動開始から水平閉塞位置に復帰
するまでは、電源ACが50HZのときに50秒、60
HZのときは40秒かかる。マイクロコンピュータ25
は前述の如く電源周波数検出回路36からの電源周波数
信号に基づいて電源ACの周波数を把握しており、50
HZの場合にはステップS5で復動を開始してから35
秒経過したか否かでステップS6における15秒前の判
断を行い、60HZの場合にはステップS5で復動を開
始してから25秒経過したか否かでステップS6におけ
る15秒前の判断を行う。
【0020】そして、15秒前になるとステップS6か
らステップS7に進み、リレーR4を閉じ、給水電磁弁
12を開く(ON)。給水電磁弁12が開くと散水器1
3から水皿5の表面に散水され、主に戻り孔4を通って
水タンク6に給水される。そして、ステップS8で水位
スイッチWLSWにより水タンク6の水位が所定の満水
位に達しているか否か判断し、否であればステップS9
に進む。
【0021】その後、水皿5が前記水平閉塞位置(図2
に実線で示す)となり、水皿位置検出スイッチASWの
接点が開いて傾動側に反転されると、マイクロコンピュ
ータ25はステップS9からステップS6に戻るように
なるので水皿5の復動は停止する。一方、電源ACが投
入(ON)されたときに水皿位置検出スイッチASWの
接点が閉じていて復動側にある場合(図5のの状況。
水皿5は傾斜開放位置か復動途中)には、マイクロコン
ピュータ25はステップS1からステップS3に進んで
リレーR5を閉じ、切換リレーR6を接点b側に閉じて
減速モータ10を逆転させ、水皿5を復動させる。その
後はステップS6に進み、以後前述の如くステップS9
で水皿位置検出スイッチASWが傾動側に反転するまで
復動を続け、水皿5が水平閉塞位置に復帰したところで
同様に停止させる。
【0022】このように、マイクロコンピュータ25は
電源の投入(ON)時、水皿位置検出スイッチASWの
接点の開閉状態に応じて水皿5の状態を判別し、水皿5
が水平閉塞位置か傾動途中と判断される場合には水皿5
を一旦傾動させ、次に復動させて所定の水平閉塞位置と
すると共に、水皿5が傾斜開放位置か復動途中と判断さ
れる場合には、水皿5を復動させて前記水平閉塞位置と
する。いずれにしても本発明の製氷機Iによれば電源投
入後、水皿5を必ず水平閉塞位置に初期設定する。
【0023】その後、水タンク6内が満水となると、ス
テップS7から図4のステップS10に進んでリレーR
4を開き、給水電磁弁12を閉じて(OFF)水タンク
6への給水を停止し、次にステップS12に進んでリレ
ーR3及びリレーR7を閉じ、循環ポンプ9を運転(O
N)すると共にホットガス電磁弁23を開く(ON)。
【0024】この循環ポンプ9が運転されると、水タン
ク6内の水は噴水孔3から製氷室1Aに噴水され、戻り
孔4から水タンク6に戻る経路で循環される。これによ
って係る循環水路内に堆積、又は付着した塵埃や水アカ
が洗浄され、噴水孔3に詰まった塵埃も除去される。こ
のとき、前述の如くマイクロコンピュータ25は電源A
Cの周波数(50HZ、60HZ)に係わらず水皿5が
水平閉塞位置に復帰する前の15秒と云う一定時間前か
ら水タンク6への給水を開始しているので、水皿5が水
平閉塞位置に復帰した時点での水タンク6の貯水量は電
源周波数に係わらず一定となる。ここで、上記循環ポン
プ9の運転開始時に水タンク6内の貯水量が少な過ぎる
と循環ポンプ9が空気圧縮を起こして損傷を負う危険性
があるが、本発明によれば電源ACの周波数が変動して
も循環ポンプ9の運転開始時の水タンク6内の貯水量を
一定とすることができるので、係る不都合を解消でき
る。
【0025】また、水皿5及び水タンク6が大きく傾斜
している時期に給水を開始すると、水タンク6から製氷
用水が溢れてしまうが、本発明によれば給水が開始され
る時点での水皿5の傾斜角度を略一定の範囲内(60H
Zの方が傾斜は急となる)に維持することができるの
で、安定した損失の少ない給水を行うことが可能とな
る。
【0026】一方、マイクロコンピュータ25はステッ
プS13でその機能として有するタイマーのカウントが
30秒となっているか否か判断し、否であればステップ
S12に戻って上記洗浄を継続する。このように、製氷
機Iは電源投入後に初回洗浄行程を実行し、前記循環水
路内の洗浄を行うが、循環ポンプ9を運転する以前に前
述の如く水皿5を確実に水平閉塞位置とするので、水皿
5が傾斜した状態で噴水孔3から水が噴水される不都合
が確実に防止される。従って、下方の貯氷庫が浸水し
て、生成された、或いはその後生成される氷に損害が発
生する不都合を未然に防止することができる。
【0027】係る洗浄が30秒実行された後、マイクロ
コンピュータ25はステップS13からステップS14
に進んでリレーR1を閉じ、圧縮機21を起動すると共
に、以下の離氷行程に移行する。即ち、製氷機Iは電源
投入からの初回洗浄行程の間、圧縮機21を起動しな
い。ここで、瞬時停電の後に直ぐに電源が投入され、同
時に圧縮機21を運転すると、冷却装置の冷媒回路内の
高圧側と低圧側の圧力差が大きく、圧縮機21の起動に
多大な負荷がかかる。従って、係る圧力差の大きい状態
では圧縮機21を起動することができない等の起動不良
が発生する危険性があるが、本発明では電源投入後の初
回洗浄行程の間、圧縮機21は起動されないので、その
間に冷媒回路の高低圧差は緩和され、従って、上述の如
き起動不良の発生が防止される。
【0028】特に、水皿5の動作時間(35秒或いは2
5秒)と、洗浄のための期間(30秒)を設定する前記
タイマーによって圧縮機21の強制停止期間が確保され
るので、従来の如き格別なモータータイマーやマイクロ
コンピュータ25のプログラムが不要となり、製氷機I
の制御装置20の構成を簡素化することができる。ま
た、圧縮機21を起動する以前の洗浄を行っている30
秒の間、マイクロコンピュータ25はホットガス電磁弁
23を開くので、冷媒回路内の圧力平衡はより一層迅速
に行われるとになり、圧縮機21の起動不良の発生は一
層確実に防止されるようになる。
【0029】そして、離氷行程ではマイクロコンピュー
タ25はリレーR2及びリレーR3を開き、凝縮器冷却
用ファン22及び循環ポンプ9を停止させ、リレーR5
及びリレーR7を閉じ、切換リレーR6を接点a側に閉
じて減速モータ10を正転させ、水皿5を傾動させて行
く。また、ホットガス電磁弁23が開いているので蒸発
パイプ2に圧縮機21から吐出されたホットガスが循環
され、冷却器1が加熱される。
【0030】そして、水皿5が図2に破線で示す如き所
定の傾斜開放位置(全開)まで傾動すると、駆動カム1
7の第2のアーム17Bが水皿位置検出スイッチASW
に当接して復動側に反転させるので、マイクロコンピュ
ータ25はリレーR5を開き、減速モータ10を停止さ
せて水皿5の傾動を停止させる。水皿5が傾斜開放位置
となると、水タンク6内の前記循環水は水タンク6直下
に位置する図示しない排水部に排水される。そして、セ
ンサー26により取り込んだ冷却器1の温度が例えば+
9℃等の離氷完了温度より高くなったか否か判断し、高
くなっていれば冷却器1からの脱氷が終了したものと判
断し、リレーR5を閉じると共に切換リレーR6を接点
bに閉じて減速モータ10を逆転させ、水皿5を上方に
復動させて行く。また、リレーR7を開いてホットガス
電磁弁23を閉じ、圧縮機21から吐出されたホットガ
ス冷媒を前記凝縮器にて凝縮液化させ、図示しないキャ
ピラリチューブ等の減圧装置にて減圧させた後、蒸発パ
イプ2に供給してそこで蒸発させることにより、冷却器
1の冷却を再開する。
【0031】係る復動により水皿5が図2に実線で示す
如き所定の水平閉塞位置(全閉)まで復帰すると、駆動
カム17の第1のアーム17Aが水皿位置検出スイッチ
ASWに当接して傾動側に反転させるので、マイクロコ
ンピュータ25はリレーR5を開き、減速モータ10を
停止させて水皿5の復動を停止させ、離氷行程を終了す
る。そして、マイクロコンピュータ25はステップS1
5に進んでリレーR1を閉じ、圧縮機21を運転しつつ
以下の製氷行程に移行する。尚、マイクロコンピュータ
25は前述同様に水皿5が閉完了(水平閉塞位置)する
以前の15秒前からリレーR4を閉じて給水電磁弁12
を開き、前述同様に水タンク6への給水を開始してい
る。
【0032】製氷行程では引き続き圧縮機21から吐出
されたホットガス冷媒は前記凝縮器にて凝縮液化され、
図示しないキャピラリチューブ等の減圧装置にて減圧さ
れた後、蒸発パイプ2に供給され、そこで蒸発して冷却
器1を冷却する。また、マイクロコンピュータ25は、
リレーR2及びリレーR4を閉じて給水しつつ凝縮器冷
却用ファン22を運転し、また、10秒〜30秒遅延し
てリレーR3を閉じ、循環ポンプ9を運転して水タンク
6内の水を噴水孔3から各製氷室1Aに循環させること
により製氷運転を開始する。
【0033】その後、マイクロコンピュータ25は水位
スイッチWLSWが閉じたか否か判断し、水タンク6内
に所定量の水が給水され、水位スイッチWLSWが所定
の満水位を検出して閉じたらリレーR4を開き、給水電
磁弁12を閉じて給水を停止する。また、マイクロコン
ピュータ25はセンサー26により取り込んだ冷却器1
の温度に基づき、その温度が例えば0℃に達したらマイ
クロコンピュータ25がその機能として有する製氷タイ
マの積算を開始する。
【0034】ここで、水タンク6には給水電磁弁12に
より水皿5が水平閉塞位置に復帰する15秒前から給水
が開始されている。従って、従来の如く水平閉塞位置に
復帰してから給水を開始する場合に比して、早期に水タ
ンク6内の水位を上昇させ、給水を終了することができ
る。また、水皿5の復動開始から冷却器1の冷却は再開
されているため、循環ポンプ9の運転も従来より早く開
始することができるようになる。従って、製氷運転の開
始タイミングが早まるので、製氷行程全体の所要時間が
短縮され、それによって製氷機Iの製氷能力が向上す
る。
【0035】前記製氷運転によって冷却器1の製氷室1
A内には徐々に氷が生成されて行き、製氷タイマの積算
値がタイムアップすると、マイクロコンピュータ25は
ステップS16に進んでリレーR2及びリレーR3を開
き、凝縮器冷却用ファン22及び循環ポンプ9を停止さ
せる。次に、リレーR5及びリレーR7を閉じ、また、
切換リレーR6を接点a側に閉じて減速モータ10を正
転させ、水皿5の傾動を開始すると共に、ホットガス電
磁弁23が開いて蒸発パイプ2に前記ホットガスを循環
し、冷却器1を加熱して製氷室1Aに凍結した氷の離氷
行程に移行する。
【0036】この離氷行程は前述同様に実行される。そ
して、この離氷行程の間マイクロコンピュータ25は貯
氷スイッチBSWが閉じているか否か判断し、図示しな
い貯氷庫内に所定量の氷が貯えられている場合はステッ
プS17に進んでリレーR1及びリレーR7を開き、圧
縮機21の運転を停止して貯氷行程に移行する。そし
て、その後貯氷庫内の氷が減少して貯氷スイッチBSW
が閉じるまでその状態を維持し、貯氷スイッチBSWが
閉じたら、再び前記製氷行程を実行する。
【0037】尚、実施例で示した各種時間等はそれに限
られるものではなく、製氷機Iの能力や容量に応じて適
宜設定して差し支えない。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、制御手段が脱氷の終了から水皿の復動を開始すると
共に、水皿が水平閉塞位置に復帰する以前に給水弁を開
いて水タンクへの給水を開始するので、水タンクへの給
水を迅速に行うことができる。従って、循環ポンプの運
転を従来に比して早期に開始することができるようにな
り、それによって製氷行程全体の時間が短縮され、製氷
機の製氷能力を向上させることが可能となるものであ
る。
【0039】また、請求項2の発明によれば、上記に加
えて制御手段が電源周波数検出手段からの電源周波数信
号に基づいて、水皿が水平閉塞位置に復帰する一定時間
前から給水弁を開くので、電源周波数に係わらず、循環
ポンプが運転される時点での水タンク内の貯水量を一定
とすることができる。従って、循環ポンプの空気圧縮に
よる損傷の発生を防止することができると共に、早すぎ
る給水開始により水タンク内に給水された製氷用水が溢
れ出す不都合も解消されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製氷機の制御装置の電気回路図であ
る。
【図2】製氷機の一部切欠側面図である。
【図3】マイクロコンピュータのプログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図4】マイクロコンピュータのプログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図5】製氷機の動作行程図である。
【図6】同じく製氷機の動作行程図である。
【図7】同じく製氷機の動作行程図である。
【符号の説明】
I 製氷機 1 冷却器 1A 製氷室 2 蒸発パイプ 3 噴水孔 5 水皿 6 水タンク 9 循環ポンプ 10 減速モータ 12 給水電磁弁 20 制御装置 23 ホットガス電磁弁 25 マイクロコンピュータ 36 電源周波数検出回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下向きに開口する多数の製氷室を区画形
    成した冷却器と、各製氷室を閉塞する傾復動可能な水皿
    とを備え、該水皿が所定の水平閉塞位置にある状態で水
    タンク内の製氷用水を循環ポンプにより前記水皿表面に
    形成した噴水孔から各製氷室に噴水して製氷する製氷行
    程と、前記水皿が所定の傾斜開放位置にある状態で前記
    冷却器を加熱して脱氷を行う離氷行程とを繰り返す製氷
    機において、前記水タンクへの給水経路に設けられた給
    水弁と、前記製氷行程及び離氷行程における製氷機の運
    転を制御する制御手段とを設け、該制御手段は、前記脱
    氷の終了から前記水皿の復動を開始すると共に、該水皿
    が前記水平閉塞位置に復帰する以前に前記給水弁を開
    き、前記水タンクへの給水を開始することを特徴とする
    製氷機。
  2. 【請求項2】 下向きに開口する多数の製氷室を区画形
    成した冷却器と、各製氷室を閉塞する傾復動可能な水皿
    とを備え、該水皿が所定の水平閉塞位置にある状態で水
    タンク内の製氷用水を循環ポンプにより前記水皿表面に
    形成した噴水孔から各製氷室に噴水して製氷する製氷行
    程と、前記水皿が所定の傾斜開放位置にある状態で前記
    冷却器を加熱して脱氷を行う離氷行程とを繰り返す製氷
    機において、前記水タンクへの給水経路に設けられた給
    水弁と、前記製氷行程及び離氷行程における製氷機の運
    転を制御する制御手段と、電源周波数を検出して前記制
    御手段に電源周波数信号を出力する電源周波数検出手段
    とを設け、前記制御手段は、前記脱氷の終了から前記水
    皿の復動を開始すると共に、前記電源周波数信号に基づ
    き、前記水皿が前記水平閉塞位置に復帰する一定時間前
    から前記給水弁を開き、前記水タンクへの給水を開始す
    ることを特徴とする製氷機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009063208A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Daiwa Industries Ltd 製氷機
JP2013217555A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Hoshizaki Electric Co Ltd 自動製氷機の運転方法

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