JP2009063208A - 製氷機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】製氷工程が終了して氷を貯氷庫8に滑落した後に、次の製氷工程のために給水タンク5内に給水する際、給水ユニット4の上方への揺動開始から10秒間の遅延時間tを設けて給水を行う。この遅延時間tに給水ユニット4が揺動して、この揺動開始前に給水タンク5の水面高さにあった排水口13がこの水面から突出するので、給水を行ってもこの排水口13から水が排水されない。このため、使用水量が節減できるとともに、製氷工程後にこの給水タンク5内に残留していた冷却された水が有効に利用できるため、次の製氷工程の冷却効率が高い。
【選択図】図6
Description
このように、給水管7から直接給水タンク5内に水wを供給せずに、給水板3上を流れるようにした理由は、氷結した氷iの一部がこの給水板3上に凍り付いたまま残留することがあり、上記水を流すことによってこの凍り付きを解消するためである。
給水ユニットからの排水はその排水口から行われるため、給水タンクが最下点から上方に揺動し、その排水口が水面から十分突出した状態となってから給水を開始すればよく、その突出が十分になされるまでに要する時間、つまり、給水してもこの給水中に給水ユニット内の水が排水されない時間を遅延時間とする。
この遅延時間の経過後に給水を開始することにより、この給水の際にその水が上記排水口から直ちに排水されるおそれは低いので、その水が無駄になるという問題は回避できる。
また、その給水の際に冷却された残留水が排水されることもないので、給水タンク中の水温上昇が抑制される。このため、次の製氷工程が速やかに行われる。
例えば、排水口の位置が上記給水ユニットの回転軸から離れて設けられていると、この排水口の位置における揺動半径が大きいので、この給水ユニットの回転角度が小さくてもこの排水口が水面から突出しやすい。このため、上記遅延時間が短くても(回転角度が小さくても)、給水の際に水が上記排水口から排水されるおそれが低い。
例えば、上記給水ユニットの上方への揺動に伴う上記排水口の突出速度(排水口位置における水面の低下速度)よりも、給水流量が大きいために水位上昇速度の方が上記突出速度よりも大きい場合は、給水ユニットの上方への揺動中に、供給した水が排水口から排水されるおそれがある。このような場合であっても、上記遅延時間を十分確保して、上記給水の前に上記排水口を十分水面上に突出するようにしておけば、上記揺動中に供給した水が排水されることはない。
上記遅延時間は、給水の際に排水口から水が排水されるのを回避するために設定するところ、起動時等の上記給水ユニット内に水がない空状態であれば、上方への揺動を開始するユニット内に給水しても排水される恐れは少ない。このため、遅延時間を設定する必要はなく、この遅延時間を設けないことにより、給水を速やかに完了し得る。
このストックスイッチが作動して上記揺動が停止した際に氷が、給水ユニットの上面をなす給水板上に凍り付き、上記揺動が再開した際に、この給水板上に氷が凍り付いたままの状態となることがある。また、貯氷庫内に滑落しきれなかった氷が給水板上に残留したままの状態となることもある。この再開の際に、上記遅延時間を設けることなく上記給水を行うことにより、上記凍り付きや残留を速やかに解消し得る。
この外部操作は、一般的には製氷機に設けられた設定パネル等によって行われる。この遅延時間は給水タンクの形状及び排水口の位置によって変わり得るところ、上記の時間範囲内で変更可能とすれば通常は十分対応できる。
このセル型製氷機は、従来のセル型製氷機と同じく、製氷皿2と、給水ユニット4と、給水管7と、貯氷庫8と、貯氷量の満杯を検知するストックスイッチ9等から構成される。
このセル型製氷機の構成及び製氷工程は、上述した従来技術と同じなので説明は省略する。
この製氷機には、給水ユニット4を揺動させるギアモータRM、ホットガス弁HGV、庫内ファンモータFM、給水管7に接続された給水弁WV、圧縮機CPR、ポンプWPが、それぞれ出力リレーX1〜X6を介して100Vの交流電源に並列接続されている。
この圧縮機CPRには過負荷保護リレーOLRと起動リレーST.Rが設けられ、圧縮機CPRに過大負荷が生じるのを防止している。
また、ギアモータRMには、給水ユニット4の上方及び下方への揺動を制御するための上昇停止スイッチLS1及び下降停止スイッチLS2が併設されている。
さらに、貯氷量の満杯を検知するためのストックスイッチST.Sが上記交流電源に並列接続されている。
また、このマイコン基板にはフロートスイッチFSが接続され、給水タンク5内の水量が満水水位に到達したらそれを検知して、出力リレーX3を作動して給水弁WVを閉止する。
この給水によって水が満水水位まで到達するとフロートスイッチFSが作動し、この作動と連動して出力リレーX3が作動し、上記給水タイマー、及び、給水弁WVが停止して給水が終了する。
この製氷工程において製氷を行う際、給水タンク5内の水が冷却されて0℃程度となったら、出力リレーX5を作動させるとともにポンプWPを停止して、水の循環を一旦停止し、その停止の間に製氷皿2を一気に冷却する。このようにすることで、水の循環を再開した際に、冷却された製氷皿2でその水が短時間で氷結し得るので、製氷効率が高まる。
また、この製氷工程が進むとともに給水タンク5内の水が消費され、その水位が下がるため、上記給水において作動したフロートスイッチFSが解除される。
この脱氷工程では、出力リレーX1を作動して給水ユニット4を下方に揺動して製氷皿2を開放するとともに、出力リレーX2を作動してホットガスを蒸発器に送り込んで製氷皿2の温度を上げて上記離脱を促進する。
さらに、出力リレーX3を作動して上記給水タイマー、及び、給水弁WVを駆動して、給水板3上に水を供給し、離脱した氷がこの給水板3上を速やかに滑落するようにする。
この場合、排水口から水が排水されないようにするための遅延時間tは上記機種や給水条件によって異なるが、この操作基板CBは遅延時間を0〜15秒の範囲で調節することができるので、多様な機種及び上記給水条件に対応可能である。
また、給水に時間を要するが、給水開始時点の給水流量が小さいままの状態で満水水位まで給水を行っても良い。
2 製氷皿
3 給水板
4 給水ユニット
5 給水タンク
6 ポンプ
7 給水管
8 貯氷庫
9 ストックスイッチ
10 蒸発器
11 給水ノズル
12 貫通孔
13 排水口
14 給水溝
t 遅延時間
Claims (4)
- 下向きに開口した製氷区画(1)を有する製氷皿(2)と、この製氷皿(2)の下方に上下方向に揺動自在に設けられて、上記製氷区画(1)を下から閉塞する給水板(3)を供えた給水ユニット(4)とを有し、この給水ユニット(4)に貯めた水を冷却しつつ上記製氷皿(2)に循環給水して製氷を行い、この製氷の完了後に上記給水ユニット(4)を下方に揺動して上記製氷皿(2)の製氷区画(1)を開放して氷(i)を滑落し貯氷庫(8)に貯めるとともに、上記給水ユニット(4)に給水して上記製氷を新たに行うようにしたセル型製氷機において、
上記製氷後に行う上記給水を、上記給水ユニット(4)の上方への揺動が開始してから、その給水がされても上記給水ユニット(4)内の水が排出されない予め設定した遅延時間(t)の経過後に開始するようにしたことを特徴とするセル型製氷機。 - 請求項1に記載のセル型製氷機において、上記給水ユニット(4)に水がない空状態から給水を行う場合は、上記遅延時間(t)を設けないようにしたことを特徴とするセル型製氷機。
- 請求項1又は2に記載のセル型製氷機において、上記貯氷庫(8)の満杯を検知するストックスイッチ(9)が作動して上記給水ユニットの揺動が停止した後に、上記ストックスイッチ(9)の作動が解除されて上記給水ユニットの揺動が再開した場合は、上記遅延時間(t)を設けないようにしたことを特徴とするセル型製氷機。
- 上記遅延時間(t)を外部操作により0秒より大きくかつ15秒以下の時間範囲内で任意に変更可能としたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のセル型製氷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007230585A JP2009063208A (ja) | 2007-09-05 | 2007-09-05 | 製氷機 |
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JP2007230585A JP2009063208A (ja) | 2007-09-05 | 2007-09-05 | 製氷機 |
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Family
ID=40557939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007230585A Pending JP2009063208A (ja) | 2007-09-05 | 2007-09-05 | 製氷機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009063208A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110274415A (zh) * | 2019-06-17 | 2019-09-24 | 合肥华凌股份有限公司 | 制冰机控制方法、制冰机及计算机可读存储介质 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06257915A (ja) * | 1993-03-01 | 1994-09-16 | Sanyo Electric Co Ltd | 製氷機 |
JPH07218070A (ja) * | 1994-02-01 | 1995-08-18 | Hitachi Ltd | 冷蔵庫の自動製氷装置 |
JP2005016878A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自動製氷装置 |
-
2007
- 2007-09-05 JP JP2007230585A patent/JP2009063208A/ja active Pending
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