JP5308049B2 - 製氷機 - Google Patents

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Description

この発明は、製氷部に水を供給する給水ポンプを備えた製氷機に関するものである。
氷塊を生成する製氷部と、外部水源に接続する給水手段から供給された製氷水を貯留する給水タンクと、給水タンクから製氷部へ製氷水を圧送する給水ポンプを備えた製氷機が一般的に用いられている(例えば、特許文献1参照)。製氷機は、製氷運転において給水ポンプを回転駆動することで、給水タンクの製氷水を製氷部に供給して製氷を行なうようになっている。ここで製氷機では、給水手段による給水タンクへの製氷水の供給不足などに起因して、製氷運転において給水ポンプが空転することがある。給水ポンプの空転は、該給水ポンプの焼損等の故障や寿命低下の原因となるので、製氷機には給水ポンプの保護機構が設けられている。
特許文献1に開示の製氷機には、給水ポンプの保護機構として、給水ポンプの回転数を検出する回転数検出手段と、給水ポンプを強制停止する制御手段とを備えている。制御手段は、回転数検出手段で検出した給水ポンプの回転数が予め設定された制動回転数の範囲から外れたときに、給水ポンプを強制停止するようになっている。
特開2006−17411号公報
特許文献1に開示の製氷機では、製氷部から給水タンクへ流下する製氷残水によって、給水タンクに貯留した製氷水が波立つことで、給水ポンプが気泡の混ざった製氷水を吸入することがあり、このように給水ポンプが所謂エア噛みした場合、給水ポンプの回転数が上昇して異常が誤検出されるおそれがある。また製氷機では、製氷運転において氷塊が生成されることで製氷水が消費されて給水タンクの水位が低下してくると、給水ポンプの回転数が不安定になる傾向があり、前記エア噛みと複合して、異常の誤検出が多くなる問題が指摘される。このような、貯水量異常の誤検出により製氷運転が強制停止されると、これを復帰させるための制御が複雑になると共に、使用者の負担が大きくなり、また異形氷の発生の原因ともなる。
すなわち本発明は、従来の技術に係る製氷機に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、貯水量異常の誤検出を抑制し得る製氷機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の製氷機は、
氷塊を生成する製氷部と、外部水源に接続する給水手段から供給された水を貯留する給水タンクと、この給水タンクから前記製氷部に水を供給する給水ポンプとを備えた製氷機において、
前記給水タンクに貯留された製氷水の貯水量が正常な場合に前記製氷部に氷塊が生成される前に達する設定回転数に、前記給水ポンプが達したことを検出する回転数検出手段と、
前記給水ポンプを駆動してから前記回転数検出手段が該給水ポンプの設定回転数を検出するまでの経過時間をカウントする計時手段と、
前記給水タンクに貯留された製氷水の貯水量が正常な場合に前記給水ポンプを駆動してから該給水ポンプが前記設定回転数に達するまでの時間に合わせて予め設定された設定時間と前記経過時間とを比較し、該設定時間より経過時間が短い場合に該給水タンクの貯水量異常と判定する判定手段とを備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、給水過程のうちの早い段階で異常を判定することで、給水タンクに貯留した水の波立ちや給水タンクの水位低下等の影響を受け難くなり、給水タンクの貯水量異常判定の精度を向上することができる。
請求項2に係る発明では、前記設定時間は、前記判定手段に変更可能に設定されることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、設定時間を製氷機の設置環境等の条件に合わせて調節することで、異常判定の精度を向上し得る。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項3に係る発明の製氷機は、
氷塊を生成する製氷部と、外部水源に接続する給水手段から供給された水を貯留する給水タンクと、この給水タンクから前記製氷部に水を供給する給水ポンプとを備えた製氷機において、
前記給水ポンプの回転数を検出する回転数検出手段と、
前記給水タンクに貯留された製氷水の貯水量が正常な場合に前記給水ポンプを駆動してから前記製氷部に氷塊が生成される前に達する前記給水ポンプの設定回転数になるまでの時間より短く設定された所定時間を、前記給水ポンプを駆動してからカウントする計時手段と、
前記給水タンクに貯留された製氷水の貯水量が正常な場合に前記給水ポンプを駆動してから所定時間を経過したときに合わせて予め設定された予定回転数と、前記計時手段が前記所定時間をカウントした際に前記回転数検出手段が検出した検出回転数とを比較し、該予定回転数より検出回転数が高い場合に該給水タンクの貯水量異常と判定する判定手段とを備えていることを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、給水過程のうちの早い段階で異常を判定することで、給水タンクに貯留した水の波立ちや給水タンクの水位低下等の影響を受け難くなり、給水タンクの貯水量異常判定の精度を向上することができる。
本発明に係る製氷機によれば、給水過程のうちの早い段階で異常を判定することで、給水タンクの貯水量異常の誤検出を抑制し得る。
次に、本発明に係る製氷機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
図1に示すように、実施例1の製氷機は、製氷室(製氷部)12に設けた下向きに開口する多数の製氷小室12aに製氷水を下方から噴射供給して、氷塊を連続的に製造する所謂クローズドセルタイプの製氷機構10を備えている。また製氷機は、製氷室12を冷却または加熱する冷凍機構20を備えている。製氷機は、運転切替手段THや回転数検出手段30等のセンサ、計時手段TM、製氷機構10および冷凍機構20を構成する圧縮機CM等の各機器が電気的に接続された制御手段Cを備えている(図2参照)。そして製氷機は、制御手段Cがセンサ類からの入力に基づいて、製氷機構10および冷凍機構20を構成する機器を夫々駆動制御して、製氷運転および除氷運転を交互に繰返すよう構成される。
前記製氷機構10は、本体内部に水平に配置され、下方に開口する多数の製氷小室12aを備えた製氷室12と、製氷小室12aを開閉自在に閉成し、製氷水を貯留する製氷水タンク(給水タンク)18を下方に一体的に備えた水皿16とを備えている。また製氷機構10は、水皿16を製氷室12に対し接離するように傾動させる水皿開閉機構22と、製氷水タンク18に貯留した製氷水(水)を圧送する製氷水ポンプ(給水ポンプ)PMと、製氷水タンク18に製氷水を供給する給水手段24とを備えている。
前記製氷室12の上面には、冷凍機構20の一部を構成する蒸発器14が密着的に蛇行配置され、この蒸発器14により製氷運転時に各製氷小室12aを強制冷却すると共に、除氷運転時に各製氷小室12aを加熱するようになっている。水皿16は、支軸17により製氷室12に対して傾動可能に枢支され、水皿16および製氷水タンク18は、製氷運転に際して水平に位置して製氷室12と平行に保持されて製氷小室12aの開口を閉成するよう構成される。製氷水ポンプPMは、製氷水タンク18に連通して設けられ、該ポンプPMを製氷運転において連続的に駆動することで、製氷水タンク18から圧送された製氷水が水皿16の上部に設けた噴射孔から冷却された製氷小室12aに対し噴射供給される。また水皿16には、上面から製氷水タンク18に連通する戻り孔(図示せず)が設けられ、製氷小室12aで氷結しなかった製氷水が戻り孔を介して製氷水タンク18に回収され、再び製氷小室12aに供給される循環サイクルが構成される。製氷室12には、当該製氷室12の温度を検知する運転切替手段THが配設され、この運転切替手段THの温度検知結果に基づいて製氷運転における製氷または除氷運転における除氷の完了が判定される。
前記製氷水ポンプPMは、直流モータと、この直流モータにより回転駆動される羽根状の回転子とを備え(何れも図示せず)、回転子により製氷水タンク18から製氷水を吸い込み、吸い込んだ製氷水を水皿16へ送り出すようになっている。また製氷水ポンプPMは、制御手段Cの制御下に、直流モータが駆動または停止されると共に、直流モータの出力電圧の変動が制御手段Cに入力され、その結果に基づいて制御手段Cによって直流モータの電圧を制御するフィードバック制御が行なわれる。ここで製氷機では、制御手段Cにより直流モータの電圧を制御することで、直流モータの回転数が調節される。実施例1の製氷機は、図3に示すように、直流モータの電圧をゼロから徐々に上げて回転数を徐々に上昇させると共に、制御手段Cに予め設定された設定回転数に達したときに、設定回転数で直流モータを回転するよう電圧制御される。
製氷水ポンプPMは、直流モータをゼロから徐々に電圧を上昇するよう制御すると、ゼロからの立ち上がり時は回転数が設定回転数から大きく離れているので、電圧の変位率が大きく、直流モータの回転数の変化率も大きくなる(図3の実線参照)。そして、製氷水ポンプPMは、直流モータの回転数が設定回転数に近づくにつれて電圧の変位率が小さくなり、これに伴い回転数の変化率も小さくなって設定回転数に収束するようになっている。製氷水ポンプPMは、制御手段Cによる所定の電圧制御下に回転数を制御すると、製氷水タンク18に貯留された製氷水の貯水量が正常な場合に、直流モータの駆動開始時から設定回転数に達するまでの時間が略一定となる。そして製氷機では、正常な条件のもとで製氷水ポンプPMの直流モータが設定回転数に達するまでの時間が、設定時間Tとして後述の保護機構の判定手段32に予め設定されている。なお、製氷水ポンプPMでは、厳密には直流モータが回転し、また保護機構の回転数検出手段30において直流モータの回転数を検出するものであるが、本明細書では単に製氷水ポンプPMの回転数という。
前記水皿16は、開閉モータAMの駆動に基づく水皿開閉機構22の付勢により傾動され、除氷運転開始時に水皿開閉機構22により支軸17を中心として下方へ傾動(離間作動)して製氷小室12aが開放される。製氷水タンク18には、水皿16の傾斜姿勢において傾斜下端となる端部に排水孔が設けられ、傾斜姿勢において製氷水タンク18に貯留した製氷水を排出し得るよう構成される。また水皿16は、除氷運転において、製氷小室12aから離氷したことを条件として、水皿開閉機構22により支軸17を中心として上方へ傾動(近接作動)して製氷小室12aを閉成するよう構成される。更に、製氷水タンク18には、給水手段24により水皿16に供給された製氷水が、水皿16の戻り孔を介して回収されることで、所定量の製氷水が貯留される。
前記給水手段24は、水道等の外部水源に接続した給水管26と、この給水管26に介挿された給水弁WVとから構成され、給水弁WVは制御手段Cの制御下に所定のタイミングで開閉動作するようになっている。給水管26は、水皿16における軸支端部側の上面(製氷室12との対向面)に臨んで配置され、給水管26から散水した水が水皿16の上面を流下すると共に、その一部が水皿16の戻り孔を介して製氷水タンク18に回収される。製氷機は、除氷運転において、給水手段24により融氷水を供給して水皿16の上面に付着した氷の除去を図り、製氷運転の初期において給水手段24により製氷水タンク18に次回の製氷運転で使用する製氷水が供給される。
前記冷凍機構20では、図示しない機械室に配設された圧縮機CM、凝縮器CD、この凝縮器CDを冷却する冷却ファンFM、膨張弁EVおよび製氷室12の上面に配設された蒸発器14を冷媒配管20aで接続して冷凍回路が構成される(図1参照)。また冷凍機構20は、除氷運転時に蒸発器14へホットガスを直接供給するバイパス管21を備えている。バイパス管21には、制御手段Cの制御下に動作して管路を開閉するホットガス弁HVが介挿されている。冷凍機構20では、ホットガス弁HVの開放によりバイパス管21をホットガスが流通して、凝縮器CDおよび膨張弁EVを介さずにホットガスが蒸発器14に供給され、ホットガスにより製氷室12が加熱される。これに対し、冷凍機構20では、ホットガス弁HVの閉成により冷凍回路を冷媒が循環され、製氷室12が強制冷却される。
次に、製氷水ポンプPMの保護機構について説明する。保護機構は、製氷水ポンプPMの回転数を検出する回転数検出手段30と、製氷水ポンプPMの駆動開始から回転数検出手段30が製氷水ポンプPMの設定回転数を検出するまでの経過時間T1をカウントする計時手段TMと、予め設定された設定時間Tと前記経過時間T1とを比較する判定手段32とを備えている。回転数検出手段30は、製氷水ポンプPMの回転数が設定回転数に達したことを検出すると、計時手段TMに検出信号を出力するようになっている。計時手段TMは、給水手段24による給水が完了して、制御手段Cから製氷水ポンプPMによる製氷水の供給開始信号が入力されると同時にカウントを開始し、回転数検出手段30から設定回転数の検出信号が入力された時点でカウントを終了するように構成される。そして計時手段TMは、カウント開始からカウント終了までの経過時間T1を判定手段32に出力するようになっている。
前記判定手段32には、予め設定時間Tが設定されており、この設定時間Tは、製氷機の図示しない操作手段によって変更可能になっている。また判定手段32は、計時手段TMから入力された経過時間T1と設定時間Tとを比較して、経過時間T1が設定時間Tより長い場合は正常を判定し、経過時間T1が設定時間T以下の場合は異常を判定するよう構成される。すなわち、設定時間Tを製氷機の設置環境等の条件に合わせて調節することで、貯水量異常判定の精度を向上し得ると共に、設定時間Tをゼロに設定することで、保護機構を機能させない(異常判定させない)ようにすることもできる。
前記製氷機の貯水量異常判定の流れについて、図4に示すフローチャート図を参照して説明する。製氷機は、製氷運転を開始すると、給水弁WVを開放して給水手段24から製氷水タンク18に製氷水を所定の給水時間に亘ってあるいは水位検出手段が満水を検出するまで供給し(ステップS1)、給水弁WVを閉成して給水を停止する(ステップS2)。次に、製氷水ポンプPMが駆動(ON)されると共に、計時手段TMのカウントが開始される(ステップS3)。そして、製氷水ポンプPMの回転数が設定回転数に達したことが回転数検出手段30で検出されると(ステップS4:YES)、計時手段TMのカウントが終了し(ステップS5)、判定手段32に経過時間T1が入力される。判定手段32では、設定時間Tと経過時間T1とを比較し(ステップS6)、経過時間T1が設定時間Tより長い場合は正常を判定し(ステップS7)、これにより製氷水の供給が継続される。これに対し、判定手段32で設定時間Tと経過時間T1とを比較した結果(ステップS6)、経過時間T1が設定時間T以下の場合は異常が判定される(ステップS8)。
前記製氷機は、貯水量異常を検出した場合に(ステップS8)、水皿16を下方へ傾動して製氷水タンク18に貯留された製氷水を排出する。この状態で除氷運転を行なって、製氷室12の冷却状態をリセットした後、水皿16を上方へ傾動して製氷室12を閉じて、製氷運転を再度行なう。製氷機は、前記ステップS1からステップ6の工程を繰り返し、正常と判定された場合に(ステップS7)、製氷運転を継続する。一方、製氷機は、貯水量異常を判定した直後の製氷運転において、前記ステップS6で異常が再度判定された場合(ステップS8)、貯水量異常が確実に発生しているものと判断し、製氷水ポンプPMを停止して製氷水の供給を停止すると共に、警報を出力して異常を報知する。このように、製氷機は、一度目の貯水量異常の判定で停止するのではなく、貯水量異常を判定した直後の製氷運転において貯水量異常が再度判定されたときに停止する構成とすることで、接点不良や配管の詰まり等の一時的な異常で無用に停止することを回避できる。
前記給水手段24の給水不足等の要因で製氷水タンク18の貯水量が不足した状態で製氷水の供給を開始すると、製氷水ポンプPMに対する水の負荷が小さく、電圧の変位が小さくても回転数の上昇が著しいので、設定回転数に到達するまでの経過時間T1が設定時間Tより短くなる(図3の二点鎖線参照)。すなわち、経過時間T1と設定時間Tとを比較することで、製氷水タンク18に所定貯水量の製氷水が貯留されているか否かを判定することができる。
製氷水が製氷水ポンプPMの設定回転数で水皿16に供給される時期になると、製氷室12から製氷水タンク18へ流下する製氷残水によって製氷水タンク18に貯留した製氷水が波立つことや、氷塊が生成されることで製氷水が消費されて製氷水タンク18の水位が低下するなど、貯水量異常の誤検出を引き起こす要因が多くなる。そこで、実施例1の製氷機では、製氷水ポンプPMが製氷水の供給を開始してから設定回転数に到達するまでの早い段階で製氷水タンク18に貯留した製氷水の貯水量の異常を判定している。このように製氷機は、製氷運転中の製氷水供給過程のうちの早い段階で貯水量異常を判定することで、製氷水の波立ちや製氷水タンク18における製氷水の水位低下等の影響を受け難くなり、貯水量異常判定の精度を向上することができる。従って、製氷に支障をきたす製氷水タンク18の貯水量異常だけを精度よく判定するので、製氷機の停止頻度を減らして製氷効率を向上し得ると共に、異常箇所の切り分けが容易であって修理し易い。
前記製氷機は、貯水量異常を判定した場合に、製氷水供給過程の早い段階で製氷水ポンプPMを停止するので、製氷水ポンプPMが空転する前に停止され、あるいは空転してもその時間を短くすることができ、製氷水ポンプPMへの負荷を軽減して故障をより抑制することができる。また製氷機は、貯水量異常を判定した場合に製氷水供給過程の早い段階で製氷水ポンプPMを停止することで、製氷室12に氷塊が生成する前に製氷室12への製氷水の供給が停止され、異形氷の発生が防止される。
次に、実施例2に係る製氷機に設けられた製氷水ポンプPMの保護機構について説明する。なお、実施例2の製氷機は、実施例1の製氷機と基本的な構成は同一であり、実施例2の製氷機において実施例1の製氷機と同様の構成は同じ符号を付して説明を省略する。実施例2の保護機構は、製氷水ポンプPMの回転数を検出する回転数検出手段30と、製氷水ポンプPMの駆動開始から所定時間TYまでカウントする計時手段TMと、予め設定された予定回転数Kと計時手段TMが前記所定時間TYをカウントした際に回転数検出手段30が検出した検出回転数K1とを比較する判定手段32とを備えている。計時手段TMは、給水手段24による給水が完了して、制御手段Cから製氷水ポンプPMによる製氷水の供給開始信号が入力されると同時にカウントを開始し、所定時間TYをカウントすると、回転数検出手段30に検出信号を出力するようになっている。回転数検出手段30は、計時手段TMから所定時間TYのカウント終了信号が入力された時点で製氷水ポンプPMの回転数を検出し、検出した回転数(検出回転数)K1を判定手段32に出力するよう構成される。計時手段TMに予め設定される所定時間TYは、正常な条件のもとで製氷水ポンプPMが駆動を開始してから前述した設定回転数に達するまでの時間より短く設定される。なお所定時間TYは、製氷機の図示しない操作手段によって変更可能になっている。すなわち、所定時間TYを製氷機の設置環境等の条件に合わせて調節することで、貯水量異常判定の精度を向上し得る。また製氷機は、正常な条件のもとで製氷水ポンプPMが駆動を開始してから前記設定回転数に達するまでの時間に対し、所定時間TYを同一または長く設定することで、保護機構を機能させない(異常判定させない)ようにすることもできる。
前記判定手段32には、予め予定回転数Kが設定されており、この予定回転数Kは、製氷機の図示しない操作手段によって変更可能になっている。予定回転数Kは、正常な条件のもとで製氷水ポンプPMが駆動を開始してから前記所定時間TYを経過したときに、製氷水ポンプPMが達する回転数である。また判定手段32は、回転数検出手段30から入力された検出回転数K1と予定回転数Kとを比較して、検出回転数K1が予定回転数K以下の場合は正常を判定し、検出回転数K1が予定回転数Kより高い場合は異常を判定するよう構成される。
前記製氷機の貯水量異常判定の流れについて、図6に示すフローチャート図を参照して説明する。製氷機は、製氷運転を開始すると、給水弁WVを開放して給水手段24から製氷水タンク18に製氷水を所定の給水時間に亘ってあるいは水位検出手段が満水を検出するまで供給し(ステップS11)、給水弁WVを閉成して給水を停止する(ステップS12)。次に、製氷水ポンプPMが駆動(ON)されると共に、計時手段TMのカウントが開始される(ステップS13)。そして、計時手段TMが所定時間TYをカウントすると(ステップS14:YES)、計時手段TMから入力された信号により回転数検出手段30は製氷水ポンプPMの回転数を検出し(ステップS15)、判定手段32に検出回転数K1が回転数検出手段30から入力される。判定手段32では、予定回転数Kと検出回転数K1とを比較し(ステップS16)、検出回転数K1が予定回転数K以下の場合は正常を判定し(ステップS17)、これにより製氷水の供給が継続される。これに対し、判定手段32で予定回転数Kと検出回転数K1とを比較した結果(ステップS16)、検出回転数K1が予定回転数Kより高い場合は異常が判定される(ステップS18)。
前述の如く、前記給水手段24の給水不足等の要因で製氷水タンク18の貯水量が不足した状態で製氷水の供給を開始すると、製氷水ポンプPMに対する水の負荷が小さく、電圧の変位が小さくても回転数の上昇が著しい。このため、製氷水ポンプPMの駆動開始から所定時間TYが経過した時点で製氷水ポンプPMの予定回転数Kと検出回転数K1とを比較すると、異常が発生している場合は正常な場合より回転数が高くなる(図5の二点鎖線参照)。すなわち、予定回転数Kと検出回転数K1とを比較することで、製氷水タンク18に所定貯水量の製氷水が貯留されているか否かを判定することができる。このように、実施例2の製氷機は、実施例1の製氷機と同様に貯水量異常を適切に判定することができ、実施例1の製氷機と同様の作用効果を奏する。
(変更例)
本発明は、実施例の構成に限定されず、以下の如く変更することも可能である。
(1)実施例では、製氷水を供給する製氷水ポンプに保護機構を設ける例を示したが、除氷水タンクに貯留した除氷水を製氷部に供給する除氷水ポンプ等、その他製氷部に給水タンクから水を供給するポンプに本願発明に係る保護機構を適用することができる。
(2)実施例では、クローズドセルタイプの製氷機構を備えた製氷機を例に挙げたが、オープンセルタイプや流下式の製氷機構を備えた製氷機であっても、本願発明を適用し得る。
本発明の好適な実施例1に係る製氷機を示す概略図である。 実施例1の製氷機の制御ブロック図である。 実施例1の製氷機において、製氷水ポンプの回転数と時間との関係を示すグラフ図である。 実施例1の製氷機において、製氷運転における製氷水の供給の流れを示すフローチャート図である。 実施例2の製氷機において、製氷水ポンプの回転数と時間との関係を示すグラフ図である。 実施例2の製氷機において、製氷運転における製氷水の供給の流れを示すフローチャート図である。
符号の説明
12 製氷室(製氷部),18 製氷水タンク(給水タンク),24 給水手段,
30 回転数検出手段,32 判定手段,PM 製氷水ポンプ(給水ポンプ),
TM 計時手段,T1 経過時間,T 設定時間,TK 所定時間,K 予定回転数,
K1 検出回転数

Claims (3)

  1. 氷塊を生成する製氷部(12)と、外部水源に接続する給水手段(24)から供給された水を貯留する給水タンク(18)と、この給水タンク(18)から前記製氷部(12)に水を供給する給水ポンプ(PM)とを備えた製氷機において、
    前記給水タンク(18)に貯留された製氷水の貯水量が正常な場合に前記製氷部(12)に氷塊が生成される前に達する設定回転数に、前記給水ポンプ(PM)が達したことを検出する回転数検出手段(30)と、
    前記給水ポンプ(PM)を駆動してから前記回転数検出手段(30)が該給水ポンプ(PM)の設定回転数を検出するまでの経過時間(T1)をカウントする計時手段(TM)と、
    前記給水タンク(18)に貯留された製氷水の貯水量が正常な場合に前記給水ポンプ(PM)を駆動してから該給水ポンプ(PM)が前記設定回転数に達するまでの時間に合わせて予め設定された設定時間(T)と前記経過時間(T1)とを比較し、該設定時間(T)より経過時間(T1)が短い場合に該給水タンク(18)の貯水量異常と判定する判定手段(32)とを備えている
    ことを特徴とする製氷機。
  2. 前記設定時間(T)は、前記判定手段(32)に変更可能に設定される請求項1記載の製氷機。
  3. 氷塊を生成する製氷部(12)と、外部水源に接続する給水手段(24)から供給された水を貯留する給水タンク(18)と、この給水タンク(18)から前記製氷部(12)に水を供給する給水ポンプ(PM)とを備えた製氷機において、
    前記給水ポンプ(PM)の回転数を検出する回転数検出手段(30)と、
    前記給水タンク(18)に貯留された製氷水の貯水量が正常な場合に前記給水ポンプ(PM)を駆動してから前記製氷部(12)に氷塊が生成される前に達する前記給水ポンプ(PM)の設定回転数になるまでの時間より短く設定された所定時間(TY)を、前記給水ポンプ(PM)を駆動してからカウントする計時手段(TM)と、
    前記給水タンク(18)に貯留された製氷水の貯水量が正常な場合に前記給水ポンプ(PM)を駆動してから所定時間(TY)を経過したときに合わせて予め設定された予定回転数(K)と、前記計時手段(TM)が前記所定時間(TY)をカウントした際に前記回転数検出手段(30)が検出した検出回転数(K1)とを比較し、該予定回転数(K)より検出回転数(K1)が高い場合に該給水タンク(18)の貯水量異常と判定する判定手段(32)とを備えている
    ことを特徴とする製氷機。
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