JPH10205857A - 排水ポンプの運転制御装置 - Google Patents

排水ポンプの運転制御装置

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JPH10205857A
JPH10205857A JP9013720A JP1372097A JPH10205857A JP H10205857 A JPH10205857 A JP H10205857A JP 9013720 A JP9013720 A JP 9013720A JP 1372097 A JP1372097 A JP 1372097A JP H10205857 A JPH10205857 A JP H10205857A
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JP
Japan
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drain
pump
drain pump
water level
water
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Application number
JP9013720A
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English (en)
Inventor
Kazue Maeda
和重 前田
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストアップを招くことなく、ドレン水の水
位を検知して排水ポンプの稼働と停止を制御でき、排水
ポンプの長寿命化を図れる排水ポンプの運転制御装置を
提供する。 【解決手段】 この排水ポンプの運転制御装置は、マイ
クロコンピュータ16で排水ポンプ1を間欠運転させ、
排水ポンプ1の間欠運転時の回転数を回転軸3に固定さ
れた磁石5とホールセンサ7とで検出し、この回転数が
立ち上がりしきい値n0まで上昇してから立ち下がりし
きい値n2まで下降するまでの経過時間t3からドレン水
位を算出し、このドレン水位が規定値L1を上回ったと
きに、排水ポンプ1を予め設定された数分間の連続運転
時間T10だけ連続運転する。ドレン水位が規定値L1
達していないときには、排水ポンプ1を止めて、排水ポ
ンプ1の長寿命化を図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ドレンパンの水
の水位を検出して排水ポンプの運転を制御する排水ポン
プの運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機の排水ポンプは、空気
調和機の運転中は常に運転している。このため、排水ポ
ンプに要求される運転時間が非常に長く、排水ポンプと
してコストの高い長寿命部品を使わなければならなかっ
た。
【0003】そこで、ドレンパン中の水の水位検知セン
サを用いて、ドレン水の水位が高くなったときだけ排水
ポンプを稼働させるようにすれば、ポンプ運転時間を短
縮でき、ポンプのコストダウンを図れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来、水位検
知センサは高価であり、結果的にコストアップになって
いた。
【0005】そこで、この発明の目的は、コストアップ
を招くことなく、ドレン水の水位を検知して排水ポンプ
の稼働と停止を制御でき、排水ポンプの長寿命化を図れ
る排水ポンプの運転制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の排水ポンプの運転制御装置は、ド
レンパンから水を排水する排水ポンプの回転数を検出す
る回転数検出手段と、上記排水ポンプを間欠運転させる
間欠運転手段と、上記排水ポンプの間欠運転時の上記排
水ポンプの回転数を上記回転数検出手段から得て、この
回転数の変化状態に基づいて、上記ドレンパンの水の水
位を検出する水位検出手段と、上記水位検出手段が検知
した水位に基づいて、上記排水ポンプの運転を制御する
制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0007】この請求項1の発明によれば、上記水位検
出手段は、ドレンパンの水の水位つまりドレン水の水位
が高いときには排水ポンプの回転抵抗が高く、ドレン水
の水位が低いときには排水ポンプの回転抵抗が低いこと
を利用して、間欠運転時の排水ポンプの回転数の変化状
態に基づいてドレン水の水位を検出する。このように、
この発明は、排水ポンプ自体を利用して水位検出手段を
構成しているので、従来の水位検知サンサに比べて、低
コストで水位を検出することができる。そして、上記制
御手段は、上記水位検出手段が検知した水位に基づい
て、排水ポンプの稼働と停止を制御する。
【0008】したがって、この発明によれば、コストア
ップを招くことなく、ドレン水の水位を検知して排水ポ
ンプの稼働と停止を制御でき、排水ポンプの長寿命化を
図れる。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の排水ポンプの運転制御装置において、上記制御手段
は、上記水位検出手段がドレンパンの水の水位が所定の
レベルに達したことを検出したときに、上記排水ポンプ
への電源を所定時間だけ投入することを特徴としてい
る。
【0010】この請求項2の発明によれば、ドレン水の
水位が所定レベルよりも低いときには、排水ポンプを停
止させて、排水ポンプの長寿命化を図れる。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の排水ポンプの運転制御装置において、上記水位検出手
段は、上記間欠運転時に排水ポンプがオンしてから所定
の立ち上がり回転数にまで立ち上がる立ち上がり時間も
しくは、上記間欠運転時に上記排水ポンプがオフしてか
ら回転数が所定の立ち下がり回転数にまで立ち下がる時
間のすくなくとも一方から、上記ドレンパンの水の水位
を検出することを特徴としている。
【0012】この請求項3の発明によれば、上記排水ポ
ンプの回転数の立ち上がり時間の長短によって、ドレン
水の水位の高低を検出でき、立ち下がり時間の長短によ
って、ドレン水の水位の低高を検出できる。
【0013】また、請求項4の発明は、請求項1に記載
の排水ポンプの運転制御装置において、上記間欠運転時
に上記排水ポンプの電源を投入しても上記排水ポンプの
回転が立ち上がらなくなったときに、上記排水ポンプが
故障したと判断するポンプ故障検知手段を備えているこ
とを特徴としている。
【0014】この請求項4の発明によれば、排水ポンプ
への電源の投入にもかかわらず、排水ポンプが回転しな
いという排水ポンプの故障を検出できる。
【0015】また、請求項5の発明は、請求項2に記載
の排水ポンプの運転制御装置において、上記制御手段が
上記排水ポンプへの電源を所定時間だけ投入した直後の
ドレンパンの水の水位が、上記制御手段が上記排水ポン
プへの電源を所定時間だけ投入する直前のドレンパンの
水の水位に比べて減少していないときに、上記排水ポン
プにつながっている排水経路に異常が有ると判断する排
水系故障検知手段を備えていることを特徴としている。
【0016】この請求項5の発明によれば、上記排水ポ
ンプを所定時間だけ駆動したにもかかわらず、ドレン水
の水位が減少していないことを検出して、排水経路に異
常が発生したことを検出できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0018】図1に、この発明の排水ポンプの運転制御
装置の実施の形態の要部構造を示す。まず、排水ポンプ
1は、回転部2とこの回転部2のロータ25を囲む外装
ケース6と回転部2の羽根26を囲む羽根カバー27と
からなる。上記回転部2の回転軸3は上記ロータ25の
両側でベアリング28,29によって支持されている。
また、上記外装ケース6の内側には上記ロータ25に対
向するようにステータ30が固定されている。また、上
記羽根カバー27の排水口27Aには排水ホース31が
装着されている。上記排水ポンプ1は、上記ステータ3
0が発生する回転磁界によってロータ25を回転させる
ことで、羽根26を回転させ、吸込口27Bからドレン
パン20の水21を吸い込んで排水口27Aから排水ホ
ース31に向けて排水する。
【0019】この実施の形態は、排水ポンプ1の回転部
2の回転軸3に固定された円板形状の磁石5と、この磁
石5の外周面5Aに対向するように外装ケース6に固定
されたホールセンサ7を備えている。この磁石5は、図
2(A)に示すように、周方向に4つに区分されて周方向
に交互にS極とN極をなす4つの領域11,12,13,
14からなる。上記ホールセンサ7は、上記回転軸3と
ともに回転する磁石5からの磁界を検出して図2(B)に
示すようなサインカーブ状の電圧を出力する。この出力
電圧の周期Tから回転軸3の回転数を検出することがで
きる。上記磁石5とホールセンサ7とが回転数検出手段
を構成している。
【0020】また、この実施形態は、上記ホールセンサ
7が出力する電圧が入力されるマイクロコンピュータ1
6を備える。このマイクロコンピュータ16は、CP
U,RAM,ROMなどを有する。このマイクロコンピ
ュータ16は、上記排水ポンプ1に電力を供給する電源
(図示せず)を所定の周期でオンオフして、上記排水ポン
プ1を間欠運転させる間欠運転手段と、上記排水ポンプ
1の間欠運転時に上記ホールセンサ7からの出力電圧に
基づいて上記回転軸2の回転数を算出し、この回転数の
変化状態に基づいて、ドレンパン20の水21の水位を
検出する水位検出手段とを構成している。この水位は、
具体的には、図1に示すように、羽根26の先端から水
面21Aまでの距離Lである。
【0021】そして、上記マイクロコンピュータ16
は、上記検知した水位に基づいて、上記排水ポンプ1の
運転を制御する。
【0022】上記構成の排水ポンプの運転制御装置の動
作を、図7のフローチャートを参照しながら説明する。
【0023】まず、マイクロコンピュータ16は、図4
に示すように、排水ポンプ1の電源を投入して、回転数
検知動作を開始する(ステップS1)。次に、上記ホール
センサ7から回転軸3の回転数に応じた電圧信号が出力
されているか否かを判断し(ステップS2)、信号が出力
されていると判断すれば、上記回転数が図4に示す所定
の立ち上がりしきい値n0を越えたか否かを判断する(ス
テップS3)。
【0024】一方、上記ステップS2で、図5の部分
に示すように、上記電圧信号が出力されていないと判断
すれば、ステップS13に進んで、エアコンディショナ
ーを停止し、異常検出処理を行う。この場合の異常内容
は、排水ポンプ1への電源の投入にもかかわらず、排水
ポンプ1が回転していないという排水ポンプ1自体の故
障(例えば、モータシャフトの拘束やモータコイルの断
線等)である。
【0025】上記ステップS3では、排水ポンプ1の回
転数が上記しきい値n0を越えたと判断すれば、ステッ
プS4に進んで計時を開始する。一方、ステップS3で
排水ポンプ1の回転数が上記しきい値n0を越えていな
いと判断すれば、ステップS3に戻る。
【0026】次に、上記電源を投入してから所定時間t
1が経過したときに、排水ポンプ1への電源をオフにす
る(ステップS5,ステップS6)。上記所定時間t1は、
固定された時間であり、たとえば、2秒間乃至3秒間に
設定されている。
【0027】次に、上記排水ポンプ1の回転数が所定の
立ち下がりしきい値n2を下回ったか否かを判断し(ステ
ップS7)、下回ったと判断したときに、上記計時開始
からの経過時間t3を記録して計時を終了する(ステップ
S8)。ここで、上記回転数の立ち上がりと立ち下がり
の波形を図3に詳細に示す。
【0028】次に、上記立ち下がり時間t3からドレン
水位を推定する(ステップS9)。この経過時間t3は、
電源がオンされてから回転数が立ち上がりしきい値n0
に達するまでの立ち上がり時間が長いほど短く、かつ、
電源がオフされてから回転数が立ち下がりしきい値n2
に達するまでの立ち下がり時間が短いほど短くなる。そ
して、上記立ち上がり時間は水位が高いほど長く、立ち
下がり時間は水位が高いほど短くなるから、上記経過時
間t3は水位が高くなるほど短くなる。したがって、こ
の立ち下がり時間t3からドレン水位を算出することが
できる。しかも、この経過時間t3の減少分は、上記立
ち上がり時間の増加分と立ち下がり時間の減少分の両方
を代表しているから、精度良くドレン水位を推定でき
る。
【0029】そして、この推定したドレン水位が予め設
定されている規定値L1を上回ったか否かを判断し(ステ
ップS10)、ドレン水位が上記規定値L1を上回ってい
ないと判断すれば、予め設定された数分間の規定時間T
fだけ排水ポンプ1への電源をオフにしてから(ステップ
S13)、ステップS1に戻る。
【0030】一方、ステップS10で、ドレン水位が規
定値L1を上回ったと判断すれば、ステップS11に進
み、上記規定値L1を上回ったときが排水ポンプ1の連
続運転の直後であるか否かを判断し(ステップS11)、
図6の部分に示したように、数分間の連続運転の直後
であればエアコンディショナーを停止して、異常検出処
理を行う(ステップS14)。この場合、排水ポンプ1を
数分間連続運転したにもかかわらず、ドレン水位が規定
値L1よりも高いのであるから、排水口27Aの詰まり
や、排水ホース31の外れ等の排水系の異常である。
【0031】一方、上記ステップS11で、ポンプ連続
運転の直後ではないと判断すれば、図4のに示すよう
に、排水ポンプ1を予め設定された数分間の連続運転時
間T10だけ連続稼働する(ステップS12)。これによ
り、ドレン水位が低下して水位が零に近くなる。
【0032】そして、この数分間の連続稼働の後は、上
記排水ポンプ1を規定時間Tf(数分間)だけ停止(待機)
させて(ステップS13)から、ステップS1に戻って間
欠運転と立ち下がり時間t3の計測によるドレン水位の
計測(ステップS1〜S10)を続ける。
【0033】このように、この実施形態によれば、ドレ
ンパン20の水の水位つまりドレン水位が高いときには
排水ポンプ1の回転抵抗が高く、ドレン水の水位が低い
ときには排水ポンプ1の回転抵抗が低いことを利用し
て、間欠運転時の排水ポンプ1の回転数の変化状態に基
づいてドレン水位を検出する。したがって、排水ポンプ
1自体を利用して水位を検出でき、従来の水位検知サン
サに比べて、低コストで水位を検出することができる。
そして、上記マイクロコンピュータ16は、上記検知し
たドレン水位に基づいて、排水ポンプ1の稼働と停止を
制御するから、コストアップを招くことなく、ドレン水
位を検知して排水ポンプ1の稼働と停止を制御でき、排
水ポンプを常時連続運転させる場合に比べて、排水ポン
プの長寿命化を図れる。
【0034】また、この実施形態では、上記マイクロコ
ンピュータ16は、ドレンパン20の水の水位が所定の
レベルL1に達したことを検出したときに、排水ポンプ
1への電源を所定時間T10だけ投入する。したがって、
ドレン水の水位が所定レベルL1よりも低いときには、
数秒のパルス状運転を除いて排水ポンプ1を停止させ
て、排水ポンプ1の長寿命化を図れる。
【0035】また、この実施の形態は、上記マイクロコ
ンピュータ16は、上記間欠運転時に排水ポンプ1の回
転数が、立ち上がりしきい値n0に達してから、立ち下
がりしきい値n2にまで立ち下がるまでの経過時間t3
計測し、この経過時間t3から、ドレンパン20の水2
1の水位を検出する。したがって、この実施形態によれ
ば、排水ポンプ1の回転数の立ち上がり時間と立ち下が
り時間の両方を考慮して、ドレン水位の高低を容易に検
出できる。なお、上記実施形態では、立ち上がり時間と
立ち下がり時間の両方を考慮して、ドレン水位の高低を
検出したか、立ち上がり時間もしくは立ち下がり時間の
いずれか一方のみからドレン水位を検出するようにして
もよい。
【0036】また、この実施の形態は、上記間欠運転時
に排水ポンプ1の電源を投入しても排水ポンプ1の回転
が立ち上がらなくなったときに、排水ポンプ1が故障し
たと判断する(ステップS2,S14)から、排水ポンプ
1への電源の投入にもかかわらず、排水ポンプ1が回転
しないという排水ポンプの故障を検出できる。
【0037】また、この実施の形態は、図6に示したよ
うに、排水ポンプ1へ電源を所定時間T10だけ投入した
にもかかわらず、ドレン水位が減少していないことを検
出して、排水経路に異常が発生したことを検出できる
(ステップS11,S14)。
【0038】尚、上記実施形態では、図2(A)に示すよ
うに、磁石5とホールセンサ7とで回転数検出手段を構
成したが、図2(C)に示すように、周方向に所定間隔を
隔てて4つの開口41,42,43,44が形成された円
板45とこの円板45を挟むフォトインタラプタ46と
で回転数検出手段を構成してもよい。上記円板45は回
転軸3に固定されており、フォトインタラプタ46は外
装ケース6に固定されている。このフォトインタラプタ
46は、円板45を挟んで対向する発光素子と受光素子
を有し、円板45の回転時には図2(D)に示すような、
パルス信号を出力する。図2(D)に示すような4つのパ
ルスを含んだ周期Tが円板45の回転周期である。ま
た、上記実施形態では、磁石5を4極としたが、4極の
ものに限らないことは勿論である。また、上記フォトイ
ンタラプタ46の円板45の開口の数は4つ以上であっ
てもよく、4つ以下であってもよい。
【0039】また、上記排水ポンプをDCブラシレスモ
ータで駆動する場合には、このDCブラシレスモータが
内蔵している回転数センサを回転数検出手段とすること
ができる。
【0040】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の排水ポンプの運転制御装置は、ドレンパンから水を
排水する排水ポンプの回転数を検出する回転数検出手段
と、上記排水ポンプを間欠運転させる間欠運転手段と、
上記排水ポンプの間欠運転時の上記排水ポンプの回転数
を上記回転数検出手段から得て、この回転数の変化状態
に基づいて、上記ドレンパンの水の水位を検出する水位
検出手段と、上記水位検出手段が検知した水位に基づい
て、上記排水ポンプの運転を制御する制御手段とを備え
ている。
【0041】この請求項1の発明によれば、上記水位検
出手段は、ドレンパンの水の水位つまりドレン水の水位
が高いときには排水ポンプの回転抵抗が高く、ドレン水
の水位が低いときには排水ポンプの回転抵抗が低いこと
を利用して、間欠運転時の排水ポンプの回転数の変化状
態に基づいてドレン水の水位を検出する。このように、
この発明は、排水ポンプ自体を利用して水位検出手段を
構成しているので、従来の水位検知サンサに比べて、低
コストで水位を検出することができる。そして、上記制
御手段は、上記水位検出手段が検知した水位に基づい
て、排水ポンプの稼働と停止を制御する。
【0042】したがって、この発明によれば、コストア
ップを招くことなく、ドレン水の水位を検知して排水ポ
ンプの稼働と停止を制御でき、排水ポンプの長寿命化を
図れる。
【0043】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の排水ポンプの運転制御装置において、上記制御手段
は、上記水位検出手段がドレンパンの水の水位が所定の
レベルに達したことを検出したときに、上記排水ポンプ
への電源を所定時間だけ投入する。
【0044】この請求項2の発明によれば、ドレン水の
水位が所定レベルよりも低いときには、排水ポンプを停
止させて、排水ポンプの長寿命化を図れる。
【0045】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の排水ポンプの運転制御装置において、上記水位検出手
段は、上記間欠運転時に排水ポンプがオンしてから所定
の立ち上がり回転数にまで立ち上がる立ち上がり時間も
しくは、上記間欠運転時に上記排水ポンプがオフしてか
ら回転数が所定の立ち下がり回転数にまで立ち下がる時
間のすくなくとも一方から、上記ドレンパンの水の水位
を検出する。
【0046】この請求項3の発明によれば、上記排水ポ
ンプの回転数の立ち上がり時間の長短によって、ドレン
水の水位の高低を検出でき、立ち下がり時間の長短によ
って、ドレン水の水位の低高を検出できる。
【0047】また、請求項4の発明は、請求項1に記載
の排水ポンプの運転制御装置において、上記間欠運転時
に上記排水ポンプの電源を投入しても上記排水ポンプの
回転が立ち上がらなくなったときに、上記排水ポンプが
故障したと判断するポンプ故障検知手段を備えている。
【0048】この請求項4の発明によれば、排水ポンプ
への電源の投入にもかかわらず、排水ポンプが回転しな
いという排水ポンプの故障を検出できる。
【0049】また、請求項5の発明は、請求項2に記載
の排水ポンプの運転制御装置において、上記制御手段が
上記排水ポンプへの電源を所定時間だけ投入した直後の
ドレンパンの水の水位が、上記制御手段が上記排水ポン
プへの電源を所定時間だけ投入する直前のドレンパンの
水の水位に比べて減少していないときに、上記排水ポン
プにつながっている排水経路に異常が有ると判断する排
水系故障検知手段を備えている。
【0050】この請求項5の発明によれば、上記排水ポ
ンプを所定時間だけ駆動したにもかかわらず、ドレン水
の水位が減少していないことを検出して、排水経路に異
常が発生したことを検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の排水ポンプの運転制御装置の実施
の形態の要部構造を示す模式断面図である。
【図2】 図2(A)は上記実施の形態の回転数検出手段
を構成する磁石とホールセンサを示す図であり、図2
(B)はホールセンサの出力波形図であり、図2(C)はい
ま1つの回転数検出手段を構成する円板とフォトインタ
ラプタを示す図であり、図2(D)は上記フォトインタラ
プタの出力波形図である。
【図3】 上記実施形態の間欠運転時の回転数の立ち上
がり立ち下がり特性の詳細な波形図である。
【図4】 上記実施の形態において、ドレン水の水位,
電源のオンオフ,排水ポンプの回転数の時間変化を示す
特性図である。
【図5】 上記実施の形態において、排水ポンプの故障
を検知する動作を説明する特性図である。
【図6】 上記実施の形態において、排水系の異常を検
知する動作を説明する特性図である。
【図7】 上記実施の形態の動作を説明するフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…排水ポンプ、2…回転部、3…回転軸、5…磁石、
6…外装ケース、7…ホールセンサ、16…マイクロコ
ンピュータ、20…ドレンパン、21…水、25…ロー
タ、26…羽根、27…羽根カバー、27A…排水口、
28,29…ベアリング、30…ステータ、31…排水
ホース、n0…立ち上がりしきい値、t3…経過時間、L
1…ドレン水位の規定値。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレンパン(20)から水(21)を排水す
    る排水ポンプ(1)の回転数を検出する回転数検出手段
    (5,7)と、 上記排水ポンプ(1)を間欠運転させる間欠運転手段(S
    1,S5,S6)と、 上記排水ポンプ(1)の間欠運転時の上記排水ポンプ(1)
    の回転数を上記回転数検出手段(5,7)から得て、この
    回転数の変化状態に基づいて、上記ドレンパン(20)の
    水(21)の水位を検出する水位検出手段(S1〜S9)
    と、 上記水位検出手段(S1〜S9)が検知した水位に基づい
    て、上記排水ポンプ(1)の運転を制御する制御手段(S
    10〜S14)とを備えていることを特徴とする排水ポ
    ンプの運転制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の排水ポンプの運転制御
    装置において、 上記制御手段(S10〜S14)は、 上記水位検出手段(16)がドレンパン(20)の水(21)
    の水位が所定のレベルに達したことを検出したときに、
    上記排水ポンプ(1)への電源を所定時間(T10)だけ投入
    することを特徴とする排水ポンプの運転制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の排水ポンプの運転制御
    装置において、 上記水位検出手段(S1〜S9)は、 上記間欠運転時に排水ポンプ(1)がオンしてから所定の
    立ち上がり回転数(n0)にまで立ち上がる立ち上がり時
    間もしくは、上記間欠運転時に上記排水ポンプ(1)がオ
    フしてから回転数が所定の立ち下がり回転数(n2)にま
    で立ち下がる時間のすくなくとも一方から、上記ドレン
    パン(20)の水(21)の水位を検出することを特徴とす
    る排水ポンプの運転制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の排水ポンプの運転制御
    装置において、 上記間欠運転時に上記排水ポンプ(1)の電源を投入して
    も上記排水ポンプ(1)の回転が立ち上がらなくなったと
    きに、上記排水ポンプ(1)が故障したと判断するポンプ
    故障検知手段(S2,S14)を備えていることを特徴と
    する排水ポンプの運転制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の排水ポンプの運転制御
    装置において、 上記制御手段(S10〜S14)が上記排水ポンプ(1)へ
    の電源を所定時間(T10)だけ投入した直後のドレンパン
    (20)の水(21)の水位が、上記制御手段(S10〜S
    14)が上記排水ポンプへの電源を所定時間(T10)だけ
    投入する直前のドレンパン(20)の水(21)の水位に比
    べて減少していないときに、上記排水ポンプ(1)につな
    がっている排水経路(27A,31)に異常が有ると判断
    する排水系故障検知手段(S11,S14)を備えている
    ことを特徴とする排水ポンプの運転制御装置。
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