JP3347306B2 - ジェットバス用の安全装置 - Google Patents

ジェットバス用の安全装置

Info

Publication number
JP3347306B2
JP3347306B2 JP33486299A JP33486299A JP3347306B2 JP 3347306 B2 JP3347306 B2 JP 3347306B2 JP 33486299 A JP33486299 A JP 33486299A JP 33486299 A JP33486299 A JP 33486299A JP 3347306 B2 JP3347306 B2 JP 3347306B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
pump
rotation speed
safety device
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP33486299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001149438A (ja
Inventor
実 蜜岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Living Tech Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Living Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Living Tech Co Ltd filed Critical Yamaha Living Tech Co Ltd
Priority to JP33486299A priority Critical patent/JP3347306B2/ja
Publication of JP2001149438A publication Critical patent/JP2001149438A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3347306B2 publication Critical patent/JP3347306B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bathtub Accessories (AREA)
  • Percussion Or Vibration Massage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バスタブ内の湯水
を吸込口と噴流口を介して循環させ噴流口からバスタブ
内に噴射するジェットバス用の安全装置に係わり、特に
バスタブの吸込口から異物等を吸い込んだ際の安全性を
十分に確保し得るジェットバス用の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の安全装置としては、例え
ば特開平7−96020号公報に開示されている。この
安全装置は、循環流路の中途に配設したポンプを駆動す
る駆動モータの回路にカレントトランスや電流レベル検
出回路等からなる電流レベル検出手段を設け、検出した
電流値が一定の範囲から逸脱した場合に、ポンプを停止
するか、または異常の報知を行うか、あるいはポンプを
停止すると共に異常の報知を行うようにしたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この安
全装置にあっては、ポンプを駆動する駆動モータの電流
値を検出することによってポンプを停止させる構成であ
るため、駆動モータの電流値を検出するための電流レベ
ル検出回路等が必要になって、安全装置自体が複雑化し
てコスト高になり易いという問題点があった。すなわ
ち、電流レベル検出回路が抵抗や増幅器等で構成される
と共に、駆動モータの電流値を検出するカレントトラン
スが必要となり、これらの電子部品にポンプの容量に対
応した電流容量が要求される。また、電流値をアナログ
式に検知して処理する方式であるため、ノイズ除去用の
フィルター回路を設ける等のノイズ対策が必要になり、
結果として回路自体(安全装置)が複雑化してコスト高
になり易い。
【0004】また、電流値をアナログ式に検出して処理
する方式であるため、異物吸込時等の電流値の変化がさ
ほど大きくない場合に、異物の吸込を確実に検知するこ
とが難しいという問題点があり、そこでこの問題点を解
決するために、高精度な検出回路を使用することも考え
られるが、この場合は安全装置自体がより一層複雑化し
てコスト高になり実用的でない。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、請求項1記載の発明の目的は、装置自体の構成
を簡略化して安価に形成し得ると共に、異物吸込等の異
常発生を確実に検知し得るジェットバス用の安全装置を
提供することにある。また、請求項2記載の発明の目的
は、請求項1記載の発明の目的に加え、異物吸込等の異
常発生をより確実に検知し得るジェットバス用の安全装
置を提供することにある。また、請求項3記載の発明の
目的は、請求項1または2記載の発明の目的に加え、ポ
ンプ用モータの回転数を正確に検出し得ると共にノイズ
対策を容易に行い得るジェットバス用の安全装置を提供
し、請求項4記載の発明の目的は、請求項3記載の発明
の目的に加え、ポンプ用モータの回転数をより正確かつ
容易に検出し得るジェットバス用の安全装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、バスタブ内の
湯水をポンプによって吸込口から吸引して噴流口からバ
スタブ内に噴射するジェットバス用の安全装置であっ
て、前記ポンプと吸込口との間の吸込側配管に設けられ
該配管内の圧力が所定値まで低下した際に作動する負圧
作動弁と、前記ポンプを駆動するモータの回転数が基準
回転数より高くなった際にポンプの作動を停止し得る制
御手段とを備え、前記吸込口への異物吸込等の異常発生
時に前記負圧作動弁が作動し、前記ポンプ内に外気が吸
引されてモータの負荷が軽減されることにより前記モー
タの回転数が基準回転数より高くなるように構成したこ
とを特徴とする。
【0007】このように構成することにより、バスタブ
内の湯水はポンプの作動によって吸込口と噴流口との間
で循環し、この湯水の循環中に、バスタブの吸込口に例
えば毛髪や手等の異物が吸い込まれると、ポンプ上流側
の吸込側配管内の圧力が低下して負圧作動弁が作動す
る。また、負圧作動弁が作動するとこの負圧作動弁から
吸込側配管を介してポンプ内に外気が吸引され、ポンプ
が空運転状態となってポンプを駆動するモータの負荷が
軽減されてその回転数が高くなる。
【0008】制御手段は、高くなったモータの回転数と
予め設定した所定の基準回転数とを比較して、モータへ
の電源供給を遮断してその回転を停止させる。つまり、
ポンプの上流側に負圧作動弁を設けることにより、異物
吸込等の異常発生時のポンプ駆動用モータの回転数がよ
り大きく変化し、この回転数の変化に基づいて制御手段
が異常と判定してポンプ(モータ)の作動を停止させる
ことになる。これにより、異物吸込等の異常発生が確実
に検知されると共に、ポンプ容量に対応した電流検出用
の回路が不要になる等、安全装置自体の構成が簡略化さ
れる。
【0009】また、請求項2記載の発明は、制御手段
が、モータの回転数が基準回転数を所定時間継続して
えた際に、モータへの電源供給を遮断することを特徴と
する。このように構成することにより、制御手段に予め
設定されている基準回転数に対して、ポンプの回転数が
所定時間継続して超えた際に異常状態と判定することか
ら、一時的な詰まりを異常状態として判定することがな
くなり、異物吸込等の異常発生がより確実に検知され
る。
【0010】また、請求項3記載の発明は、モータが直
流モータで構成され、該直流モータの回転信号に基づい
てモータの回転数が検出されることを特徴とする。この
ように構成することにより、回転パルス等の回転信号に
基づいてモータの回転数が検出されることから、回転数
をデジタル式に処理して検出することができて、ノイズ
対策が容易になる等、装置自体の構成のより簡略化が図
れる。
【0011】また、請求項4記載の発明は、直流モータ
がホールセンサーを有するブラシレスモータで形成さ
れ、該ブラシレスモータのホールセンサーで検知される
回転パルスによってモータの回転数が検出されることを
特徴とする、このように構成することにより、直流モー
タとしてホールセンサーを有するブラシレスモータが使
用されることから、モータの回転数をホールセンサーの
検知信号で検出することができて、回転数の検出がより
正確かつ容易に行える。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図6は、本発
明に係わるジェットバス用の安全装置の一実施例を示
し、図1がその概略構成図、図2が制御ボックスとポン
プの具体例を示すブロック図、図3が図1のA部を拡大
した断面図、図4が基本動作の一例を示すフローチャー
ト、図5が回転数検出方法の一例を示すフローチャー
ト、図6がその説明図である。
【0013】図1において、ジェットバス1用の安全装
置2は、バスタブ3の側壁3aに設けられた吸込口4と
噴流口5とをバスタブ3の外部において接続し、湯水W
の循環路を形成する循環流路6の途中に設けられポンプ
7と、循環流路6のポンプ7と吸込口4との間の吸込側
配管8に設けられた負圧作動弁9と、ポンプ7に接続さ
れた制御ボックス10等を有している。
【0014】前記制御ボックス10は、ポンプ7に接続
された制御手段12と、制御手段12やポンプ7に駆動
電流(電源)を供給する電源供給手段13と、電源供給
手段13とポンプ7との間に接続された開閉手段14等
で構成されている。また、電源供給手段13には、電源
コード15のプラグを介して例えばAC100V電源が
接続され、制御手段12には、有線式もしくは無線式の
リモコン装置等からなる操作部16が接続されている。
【0015】図2は、この制御ボックス10及びポンプ
7をより具体化したブロック図であり、図1と同一部位
には同一符号を付して説明する。制御ボックス10は、
例えば8ビットもしくは16ビットのマイコン17(マ
イクロコンピュータ)を有し、このマイコン17内にポ
ンプ7の回転数を検出する回転数検出部11と、この回
転数検出部11で検出された回転数と予め設定した基準
回転数とを比較し、スイッチ14(開閉手段)を介して
ポンプ7の作動を制御する制御部12が構築されてい
る。
【0016】また、ポンプ7は、ポンプ部18と、この
ポンプ部18を駆動させる直流モータ19と、この直流
モータ19に所定の駆動パルスを出力する例えばプリン
ト基板上に搭載されたモータ駆動回路20等を一体的に
有している。そして、モータ駆動回路20の所定の端子
にはマイコン17の回転数検出部11が接続されて、直
流モータ19の後述する回転信号(回転パルス)が常時
回転数検出部11に出力されると共に、モータ駆動回路
20の電源端子にはスイッチ14が接続されている。
【0017】このスイッチ14は、例えばリレー接点、
リードスイッチ等の電子式スイッチで形成され、マイコ
ン17(制御部12)からの制御信号で開閉してポンプ
7の作動を制御する。すなわち、スイッチ14がポンプ
作動信号S1でオン(閉)することによって、直流モー
タ19にモータ駆動回路20から所定の駆動パルスが供
給されて該モータ19が回転(ポンプ部18が作動)
し、スイッチ14がポンプ停止信号S2でオフ(開)す
ることによって、直流モータ19への駆動パルスの出力
が無くなって該モータ19の回転が停止(ポンプ部18
の作動が停止)する如く構成されている。
【0018】前記負圧作動弁9は、図3に示すように、
弁ハウジング21と、この弁ハウジング21の上端内部
の弁座22にコイルバネ23によって押圧されたボール
弁24を有し、このボール弁24は、通常コイルバネ2
3の付勢力によって弁座22を閉じて負圧作動弁9が閉
弁している。なお、コイルバネ23の付勢力は、吸込口
4に異物等が吸い込まれて、吸込側配管8内の圧力が所
定圧力以上の負圧になった場合に撓んで、ボール弁24
が下方に移動して弁座22が開く(開弁する)如く設定
されている。
【0019】また、負圧作動弁9は、弁ハウジング21
の下端外周に雄ネジ25が形成され、この雄ネジ25が
後側ハウジング26の孔に形成された雌ネジ27に螺合
することによって、後側ハウジング26に取り付けられ
ている。この後側ハウジング26は、吸込側配管8の再
上流部を形成し、その前端開口部内側に形成した雌ネジ
28を、吸込口4を形成する前側ハウジング29の雄ネ
ジ30に螺合することによって、バスタブ3の側壁3a
にシール材31a、31bを介して固定されている。
【0020】そして、前側ハウジング29のバスタブ3
の側壁3a内面には、内側に吸込口フィルター32が脱
着可能に配設されると共に多数の吸込孔33aを有する
蓋体33が取り付けられている。この蓋体33、吸込口
フィルター32及び前側ハウジング29等によって吸込
口4が形成されている。なお、本例では、負圧作動弁9
がバスタブ3の吸込口4に極めて近い後側ハウジング2
6に設けられているが、吸込側配管8の適宜位置(例え
ば吸込側配管8の略中央部分やポンプ7側等)に設ける
こともできるし、負圧作動弁9の構成も本例に限定され
るものでもなく、吸込側配管8内の圧力に応じて開閉し
て、外気に連通(もしくは遮蔽)し得る適宜の作動弁を
使用することができる。
【0021】次に、この安全装置2の動作の一例を図4
及び図5のフローチャート等に基づいて説明する。な
お、これらのフローチャートは、マイコン17内の記憶
部(図示せず)に予め記憶されているプログラムにした
がって自動的に実行される。制御ボックス10の電源コ
ード15のプラグをAC100Vのコンセントに差し込
み、電源回路13に電源が供給されると、制御ボックス
10が動作可能な状態となってプログラムが開始(S1
01)し、先ず、マイコン17に予め記憶されている基
準回転数Nsと時間Tが制御部12に読み込まれて設定
(S102)される。
【0022】なお、この基準回転数Nsは、所定の電源
条件下においてポンプ7が空運転であると判定するため
の回転数であり、例えばポンプ7の直流モータ19の空
運転時の回転数よりも所定値低く、正常運転時の回転数
よりも所定値高い値に設定されている。また、時間T
は、ポンプ7の空運転状態が所定時間継続することによ
って、吸込口4に異物等が吸い込まれたか、あるいは吸
込口4等が一時的に詰まったか否かを判定するための時
間である。
【0023】この基準回転数Nsと時間Tが設定された
状態で、操作部16の操作スイッチ16a(図2参照)
がオンされると、制御部12からポンプ作動信号S1が
スイッチ14に出力されて該スイッチ14が閉じる。こ
のスイッチ14が閉じることにより、電源回路13から
所定の駆動電流(電源)がポンプ7のモータ駆動回路2
0に供給される。この電源の供給により、モータ駆動回
路20から所定の駆動パルスが直流モータ19に供給さ
れて該モータ19が所定の回転数で回転すると共に、直
流モータ19の回転数Niがマイコン17の回転数検出
部11で検出(S103)される。なお、直流モータ1
9は、その回転時に例えば該モータのマグネットからの
逆起電力による電圧波形やモータ軸に実装されたパルス
ジェネレータ等によって回転信号(回転パルス)が常時
発生している。
【0024】このステップS103における回転数Ni
の検出は、例えば図5に示すように、ポンプ7のモータ
駆動回路20を介して直流モータ19の前記回転パルス
を読み込み(S1031)、この回転パルスの周期ti
を計測(S1032)し、この計測した周期tiに基づ
いて回転数Niを算出(S1033)することによって
行われる。この時、回転パルスは、例えば図6(a)に
示すように、所定のデューティ比のオン時間t1とオフ
時間t2を有し、オンから次のオンまでの時間(t1+
t2)が周期tiとして計測され、この周期tiに基づ
いて回転数Niがマイコン17内の回転数検出部11
(もしくは制御部12)で算出される。
【0025】そして、制御部12は、図4に示すよう
に、検出され回転数NiとステップS102で設定した
基準回転数Nsとを比較し、Ni>Nsか否かを判断
(S104)する。この判断S104は、ポンプ7が正
常運転か空運転かを判定するためのもので、判断S10
4で「NO」の場合、すなわちポンプ7が正常運転で検
出した回転数Niが基準回転数Ns以下である場合は、
操作部16の操作スイッチ16aがオフか否かを判断
(S107)する。
【0026】一方、判断S104で「YES」の場合、
すなわち検出した回転数Niが基準回転数Nsを超えた
場合は、時間T経過したか否かが判断(S105)され
る。ステップS102で設定した時間Tが経過しない場
合は、判断S105で「NO」となり、判断S104に
戻る。また、判断S105で「YES」の場合、すなわ
ち検出した回転数Niが基準回転数Nsを超えかつこの
状態が時間T継続した場合は、制御部12からポンプ停
止信号S2を出力(S106)し、スイッチ14を
「開」にしてポンプ7のモータ駆動回路20への電源供
給を遮断する。
【0027】これにより、モータ駆動回路20から直流
モータ19への駆動パルスの供給が停止されて直流モー
タ19の回転が停止しポンプ7の作動が止まることにな
る。つまり、ポンプ7が正常運転状態において吸込口4
に異物等が吸い込まれると、吸込口4が詰まった状態と
なって吸込側配管8内の圧力が低下するが、この圧力が
コイルバネ23の付勢力に応じた所定値まで低下すると
負圧作動弁9が作動する。この負圧作動弁9の作動でボ
ール弁24が下方に移動して弁座22が開き、図3の矢
印イ、ロの如く、弁ハウジング21及び後側ハウジング
26、吸込側配管8を介してポンプ7内に外気が吸引さ
れ、ポンプ7が空運転状態となる。
【0028】ポンプ7が空運転状態となるとその負荷が
軽減されることから、直流モータ19の回転数が増加
し、図6(b)に示すように、回転パルスの周期tiが
正常運転時の周期tiに対して小さく(周波数が高く)
なり、この周期tiに対応した回転パルス(回転信号)
がマイコン17の回転数検出部11に入力されて回転数
Niが検出される。そして、この検出された回転数Ni
と基準回転数Nsが比較されて、ポンプ7が空運転状
態、すなわち吸込口4に異物等が吸い込まれた異常状態
が検知されてポンプ7の作動が停止することになる。
【0029】ステップS106でポンプ停止信号S2が
出力されると、その時点で一連のプログラムが終了(S
108)し、また、判断S104が「NO」でポンプ7
が正常運転され、かつ操作部16の操作スイッチ16a
がオフされた場合もステップS108に移りプログラム
を終了する。さらに、ポンプ7が正常運転で、操作部1
6の操作スイッチ16aがオンの場合は、判断S107
で「NO」となってステップS103に戻り、該ステッ
プS103以降を繰り返すことになる。
【0030】なお、以上のフローチャートにおいては、
異物吸込時の判定基準値として基準回転数Nsと時間T
を設定する場合を例にして説明したが、本発明はこれに
限定されるものでもなく、例えば基準回転数Nsのみを
設定して、直流モータ19の回転数Niが基準回転数N
sを超えた際に、制御部12によって直ちにスイッチ1
4をオフして直流モータ19の回転を停止させることも
できる。また、例えば基準回転数Nsとして上限値及び
下限値を設定し、検出した回転数Niがこの範囲内にあ
る場合は正常運転と判定する等、適宜に変更することが
できる。
【0031】このように、上記実施例の安全装置1にあ
っては、ポンプ7の直流モータ19の回転数Niを検出
してこれを基準回転数Nsと比較してポンプ7の空運転
状態を検知するため、直流モータ19の回転数によっ
て、異物等の吸込によるポンプ7の空運転状態の検知を
行うことができて、例えばポンプ7の容量に対応した電
流容量の電子部品を有する電流検出回路を設ける必要が
なくなる等、安全装置1自体の構成を簡略化して、安価
に形成することができる。
【0032】特に、ポンプ7として、駆動パルスで駆動
する直流モータ19を使用しているため、直流モータ1
9(ポンプ駆動回路20)から得られる回転信号(回転
パルス)をそのまま回転数の検出信号として使用するこ
とができ、例えばマイコン17内に処理回路を容易に構
築できてその制御が簡単になる等、制御ボックス10の
構成の一層の簡略化を図ることができる。また、回転信
号をマイコン12でデジタル処理することによって回転
数を検出できるため、従来のように電流値をアナログ式
に処理する場合に比較してノイズ対策が不要となり、回
路のより簡略化とノイズに影響されない正確な回転数N
iの検出を行うことが可能になる。
【0033】さらに、負圧作動弁9の作動状態(開弁)
に応じて、マイコン12でポンプ7(直流モータ19)
の回転数Niを検出し、この回転数Niを基準回転数N
sや時間Tと比較して異常を判定するため、吸込口4に
おける異物吸込時等の異常を確実に検知することができ
る。特に、吸込側配管8内の圧力低下により負圧作動弁
9が作動してポンプ7が空運転状態となるため、異物吸
込時の直流モータ19の負荷の軽減による回転数Niの
増加(異常回転数)の検出をより正確に行うことができ
る。
【0034】また、異常回転数Niが時間T継続して検
出された場合に異常と判定するようにすれば、例えば吸
込口4に人体が触れることによって瞬間的に直流モータ
18の回転数Niに変化が発生した場合等に、異常と判
定してしまうことがなくなるため、異物等の吸込のみを
より確実に検知することができる。これらのことから、
入浴者の髪や手等が吸込口4に吸い込まれた場合であっ
ても、これを確実に検知してポンプ7を停止させること
ができて、入浴時の安全性をより十分に確保できる等、
PL法(製造物責任法)に基づいたより安全で安価な商
品を提供することができる。
【0035】なお、上記実施例においては、ポンプ7を
駆動するモータとして、一般的な直流モータ18を使用
したが、例えばモータとしてホールセンサーを有するブ
ラシレスモータ(いずれも図示せず)を使用する場合
は、図7に示すフローチャートに基づいて回転数Niを
検出する。すなわち、ブラシレスモータの回転によって
出力されるホールセンサーから出力信号を読み込み(S
1035)、この出力信号に基づいて回転数Niを算出
(S1036)する。この場合は、モータ自体に回転数
に対応した信号を出力するホールセンサーが設けられて
いることから、回転数Niの検出をより正確かつ簡単に
行うことができ、例えば前記回転数検出部11をマイコ
ン17内に構築することなく制御部12で対応できる
等、安全装置1自体の構成をより簡略化することができ
る。
【0036】また、上記実施例においては、直流モータ
19の負荷の増減による回転信号の変化を周期tiの変
化で捉えて回転数Niを検出したが、例えば回転パルス
のオン時間t1の幅やデューティ比等の回転信号に対応
した各種信号波形の変化に応じた他のファクターに基づ
いて回転数Niを検出することも可能であるし、本発明
は、モータとして直流モータ19に限定されるものでも
なく、交流モータを使用することも勿論可能である。
【0037】さらに、上記実施例においては、回転数検
出部11と制御部12をマイコン17内に構築する場合
について説明したが、例えば回転数検出部11と制御部
12を別体とし、回転数検出部11をポンプ7側に設け
制御部12をマイコン17内に設けることもできる。ま
た、上記実施例においては、安全装置2が吸込口4への
異物の吸い込みによる異常発生を検知する場合について
説明したが、本発明の安全装置2によれば、例えば吸込
口4部分の配管の接続不良等による吸引側配管8内の圧
力低下(異常)等も検知することができる。またさら
に、上記実施例における制御手段12、電源供給手段1
3及び開閉手段14の構成等も一例であって、本発明に
係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更
可能であることはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、バスタブ内から吸込口に異物等が吸い込ま
れると、吸込側配管の負圧作動弁の作動でポンプ内に外
気が吸引され該ポンプが空運転状態となりポンプ駆動用
モータの回転数が基準回転数より高くなり、これが制御
手段で異常と判定されてポンプを停止させることができ
るため、ポンプの空運転状態を回転数というファクター
で容易に検出することができて、安全装置自体の構成を
簡略化して安価に形成することができると共に、異物吸
込等の異常を確実に検知することができて、入浴時の安
全性を十分に高めることができる。
【0039】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、モータの回転数が予め設
定した基準回転数を所定時間継続して超えた場合に異常
状態と判定するため、一時的な吸込等を異常として判定
することがなくなり、異物吸込等の異常状態を負圧作動
弁の作動を介して制御手段でより確実に検出することが
できる。
【0040】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1または2記載の発明の効果に加え、直流モータの回
転信号がデジタル式に処理されてその回転数が検出され
るため、回転数検出時のノイズ対策が容易になって、正
確な回転数の検出が可能になると共に、安全装置の構成
をより簡略化することができる。
【0041】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項3記載の発明の効果に加え、直流モータとしてホール
センサーを有するブラシレスモータが使用されるため、
モータの回転数をホールセンサーの検知信号で検出する
ことができて、回転数の検出をより正確に行うことがで
きると共に、安全装置の構成をより一層簡略化すること
ができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるジェットバス用の安全装置の一
実施例を示す概略構成図
【図2】同その制御ボックスとポンプの具体例を示すブ
ロック図
【図3】同図1のA部の拡大断面図
【図4】同安全装置の基本的動作の一例を示すフローチ
ャート
【図5】同回転数検出方法の一例を示すフローチャート
【図6】同その説明図
【図7】同回転数検出方法の他の例を示すフローチャー
【符号の説明】
1・・・・・ジェットバス 2・・・・・安全装置 3・・・・・バスタブ 4・・・・・吸込口 5・・・・・噴流口 6・・・・・循環流路 7・・・・・ポンプ 8・・・・・吸込側配管 9・・・・・負圧作動弁 10・・・・制御ボックス 11・・・・電流検出部 12・・・・制御手段(制御部) 13・・・・電源供給手段(電源回路) 14・・・・開閉手段(スイッチ) 17・・・・マイコン 18・・・・ポンプ部 19・・・・直流モータ 20・・・・モータ駆動回路 24・・・・ボール弁 S1・・・・ポンプ作動信号 S2・・・・ポンプ停止信号 Ni・・・・回転数 Ns・・・・基準回転数 T・・・・・時間

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バスタブ内の湯水をポンプによって吸込口
    から吸引して噴流口からバスタブ内に噴射するジェット
    バス用の安全装置であって、前記ポンプと吸込口との間
    の吸込側配管に設けられ該配管内の圧力が所定値まで低
    下した際に作動する負圧作動弁と、前記ポンプを駆動す
    るモータの回転数が基準回転数より高くなった際にポン
    プの作動を停止し得る制御手段とを備え、前記吸込口へ
    の異物吸込等の異常発生時に前記負圧作動弁が作動し、
    前記ポンプ内に外気が吸引されてモータの負荷が軽減さ
    れることにより前記モータの回転数が基準回転数より高
    くなるように構成したことを特徴とするジェットバス用
    の安全装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、モータの回転数が基準回
    転数を所定時間継続して超えた際に、モータへの電源供
    給を遮断することを特徴とする請求項1記載のジェット
    バス用の安全装置。
  3. 【請求項3】前記モータが直流モータで構成され、該直
    流モータの回転信号に基づいてモータの回転数が検出さ
    れることを特徴とする請求項1または2記載のジェット
    バス用の安全装置。
  4. 【請求項4】前記直流モータがホールセンサーを有する
    ブラシレスモータで形成され、該ブラシレスモータのホ
    ールセンサーで検知される回転パルスによってモータの
    回転数が検出されることを特徴とする請求項3記載のジ
    ェットバス用の安全装置。
JP33486299A 1999-11-25 1999-11-25 ジェットバス用の安全装置 Expired - Lifetime JP3347306B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33486299A JP3347306B2 (ja) 1999-11-25 1999-11-25 ジェットバス用の安全装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33486299A JP3347306B2 (ja) 1999-11-25 1999-11-25 ジェットバス用の安全装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001149438A JP2001149438A (ja) 2001-06-05
JP3347306B2 true JP3347306B2 (ja) 2002-11-20

Family

ID=18282062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33486299A Expired - Lifetime JP3347306B2 (ja) 1999-11-25 1999-11-25 ジェットバス用の安全装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3347306B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5114143B2 (ja) * 2007-09-14 2013-01-09 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の冷却装置およびこれを搭載する車両並びに冷却装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001149438A (ja) 2001-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8133034B2 (en) Controller for a motor and a method of controlling the motor
US8360736B2 (en) Controller for a motor and a method of controlling the motor
US8177519B2 (en) Controller for a motor and a method of controlling the motor
US8177520B2 (en) Controller for a motor and a method of controlling the motor
US20110002792A1 (en) Controller for a motor and a method of controlling the motor
US20090288407A1 (en) Controller for a motor and a method of controlling the motor
US8354809B2 (en) Controller for a motor and a method of controlling the motor
EP3258090B1 (en) Generator having confined space shutdown
JP3347306B2 (ja) ジェットバス用の安全装置
JP2902399B1 (ja) ジェットバス用安全装置
CN112770815A (zh) 防污染面罩和控制方法
JPH03295527A (ja) 電気掃除機
JP2002195162A (ja) ジェットバス安全装置
JPH10205857A (ja) 排水ポンプの運転制御装置
JP2003333878A (ja) モータ制御装置、及び洗濯機
JP2902400B1 (ja) ジェットバス用異常検出装置
JP3046773B2 (ja) 負イオン発生装置の運転制御装置
JPH058991Y2 (ja)
WO2015194425A1 (ja) 液体吐出装置
JP2005160745A (ja) ジェットバスの安全装置
JPH07231920A (ja) 気泡発生浴槽
JPH11206657A (ja) 電気掃除機
KR0177063B1 (ko) 가습기의 토출방향 절환장치 및 그 방법
KR101446498B1 (ko) 부스터 펌프 시스템의 제어방법
JP4653614B2 (ja) モータ駆動装置、電気機器、手乾燥装置及びモータ駆動装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3347306

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070906

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100906

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100906

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110906

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110906

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120906

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120906

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130906

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term