JP2902400B1 - ジェットバス用異常検出装置 - Google Patents

ジェットバス用異常検出装置

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JP2902400B1 JP20621698A JP20621698A JP2902400B1 JP 2902400 B1 JP2902400 B1 JP 2902400B1 JP 20621698 A JP20621698 A JP 20621698A JP 20621698 A JP20621698 A JP 20621698A JP 2902400 B1 JP2902400 B1 JP 2902400B1
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Abstract

【要約】 【課題】異常検出を高精度に行うことができて異常発生
時にポンプを確実に停止させ得るジェットバス用異常検
出装置を提供する。 【解決手段】バスタブ内の湯水をポンプによって吸込口
から吸引して噴流口からバスタブ内に噴射するジェット
バスにおいて、ポンプの電流値を検出する電流検出手段
と、ポンプに電源を供給する電源回路の電圧を検出する
電源電圧検出手段と、該電源電圧検出手段で検出された
電圧値に基づいて基準値を設定し、該設定した基準値と
電流検出手段で検出した電流値とを比較して異常を判定
する制御手段と、を具備することを特徴とする。前記基
準値の設定は、予め設定された設定値を電源電圧検出手
段で検出された電圧値に基づいて補正することによって
行われ、設定値としては、ポンプの起動もしくは電源電
圧の変動から所定時間後の安定したポンプ電流値が使用
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バスタブ内の湯水
を吸込口と噴流口を介して循環させ噴流口からバスタブ
内に噴射するジェットバスに係わり、特に異物吸込時等
の異常発生を高精度に検出し得るジェットバス用異常検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ジェットバスの吸込口への異物吸
込等による異常を検出する装置としては、例えば特開平
7−96020号公報、特開平8−33689号公報及
び特開平9−103620号公報に開示されている。特
開平7−96020号公報に開示の装置は、ポンプを駆
動する駆動モータの回路に電流レベル検出手段を設け、
検出した電流値が一定の範囲から逸脱した場合に異常と
判定し、ポンプを停止するか、または異常の警報を行う
か、あるいはポンプを停止すると共に異常の警報を行う
ようにしたものである。
【0003】また、特開平8−33689号公報に開示
の装置は、三相交流波形によって駆動する誘導モータの
動作状態の異常をコイル電流波形の通常時との違いによ
って検出するものであり、さらに、特開平9−1036
20号公報に開示の装置は、ポンプ運転時の回転数が初
期回転数より所定回数だけ増した場合に異常と判定する
ようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の装置にあっては、ポンプ(駆動モータ)の検出した電
流値や波形、回転数(以下、電流値等という)を、これ
に対応して設定した一定の基準値と単に比較し、電流値
等が基準値を超えた場合に異常と判定する方式であるた
め、ポンプを駆動する電源電圧が変動した場合に、これ
に追従して検出される電流値等の変化を異常と判定して
しまうことになる。
【0005】また、一般的に個々のポンプの初期状態に
おける電流値や経年変化後の電流値等にバラツキが発生
するため、これらの個々のポンプの電流値等を一定の基
準値で比較した場合、ポンプの運転状態が同じ状態であ
っても、異常と判定されるポンプがあったり異常と判定
されないポンプがある等、個々のポンプの持つ特性に応
じた異常検出を行うことができない。
【0006】そこで、このように誤判定を防止するため
に、例えば基準値の幅(値)を大きく設定することも考
えられるが、このようにすると、実際には異常が発生し
ているにも係わらず異常と判定しない場合が生じること
になり、結局、高精度な異常検出が困難で、異常発生時
にポンプを確実に停止させることができないという問題
点があった。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、請求項1記載の発明の目的は、異常検出を高精
度に行うことができて異常発生時にポンプを確実に停止
させ得るジェットバス用異常検出装置を提供することに
ある。また、請求項2記載の発明の目的は、請求項1記
載の発明の目的に加え、基準値の設定が容易となり装置
の構成を簡略化し得るジェットバス用異常検出装置を提
供することにある。また、請求項3記載の発明の目的
は、請求項2記載の発明の目的に加え、個々のポンプの
特性に応じた異常判定ができて、異常検出をより高精度
に行い得るジェットバス用異常検出装置を提供すること
にある。また、請求項4記載の発明の目的は、請求項1
ないし3記載の発明の目的に加え、ポンプの異常をより
一層高精度に検出し得るジェットバス用異常検出装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、バスタブ内の
湯水をポンプによって吸込口から吸引して噴流口からバ
スタブ内に噴射するジェットバスにおいて、ポンプの電
流値を検出する電流検出手段と、ポンプに電源を供給す
る電源回路の電圧を検出する電源電圧検出手段と、該電
源電圧検出手段で検出された電圧値に基づいて基準値を
設定し、該設定した基準値と電流検出手段で検出した電
流値とを比較して異常を判定する制御手段と、を具備す
ることを特徴とする。
【0009】このように構成することにより、例えばバ
スタブの吸込口に異物が吸い込まて異常が発生すると、
異物吸込によってポンプの電流値が変化し、この電流値
が電流検出手段で検出されて制御手段に入力される。制
御手段は、電源電圧検出手段から入力される電源回路の
電圧に基づいて基準値を設定し、この基準値と電流検出
手段で検出された電流値とを比較して、例えば電流値が
基準値を超えた場合に異常と判定しポンプを停止させ
る。つまり、電流検出手段で検出された電流値が、電源
電圧の変動に応じて設定された基準値と比較されること
によって異常と判定されることから、電源電圧自体の変
動に伴うポンプの電流値の変化を異常と判定することが
なくなる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、基準値の設
定が、予め設定された設定値を電源電圧検出手段で検出
された電圧値に基づいて補正することによって行われる
ことを特徴とする。このように構成することにより、制
御手段に例えば予めポンプの特性等に応じて基準値の基
礎となる設定値が設定され、この設定値が電源電圧検出
手段で検出された電源電圧に応じて補正(例えば増減)
される。これにより、予め設定されている設定値を電源
電圧に応じて補正するだけで基準値が得られ、基準値の
設定が容易となって、制御手段等の構成の簡略化が図れ
る。
【0011】また、請求項3記載の発明は、設定値がポ
ンプの起動もしくは電源電圧の変動から所定時間後の安
定したポンプの電流値であることを特徴とする。このよ
うに構成することにより、ポンプが起動してから所定時
間後(起動電流後)あるいは電源電圧が変動してから所
定時間後の安定したポンプの電流値が、基準値の基礎と
なる設定値として制御手段に設定されることから、個々
のポンプが持つ電流値等の特性に応じて基準値が設定さ
れ、異常判定がより高精度となる。
【0012】また、請求項4記載の発明は、基準値が上
限側基準値と下限側基準値を有し、正常時のポンプの電
流値に対して上限側基準値の幅が下限側基準値の幅より
も大きく設定されていることを特徴とする。このように
構成することにより、連続運転によって上昇し易い上限
側の基準値が下限側の基準値より大きく設定されること
から、ポンプ運転時の正常な温度上昇による電流値の上
昇を、異常として検出することがなくなり、異常検出が
より一層高精度となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図4は、本発
明に係わるジェットバス用異常検出装置の一実施例を示
し、図1がその概略構成図、図2及び図3がその動作の
一例を示すフローチャート、図4が動作を説明するため
の時間とポンプ電流の関係を示すグラフである。
【0014】図1において、ジェットバス1の異常検出
装置2は、バスタブ3の側壁3aに設けられた吸込口4
と噴流口5とをバスタブ3の外部において接続し、湯水
Wの循環路を形成する循環流路の途中に設けられたポン
プ6と、ポンプ6に接続された制御ボックス7等を有し
ている。
【0015】制御ボックス7は、ポンプ6の作動電流値
(ポンプ電流値)を検出する電流検出手段としての電流
検出回路8と、ポンプ6に駆動電流(電源)を供給する
電源回路11の一次側もしくは二次側の電源電圧を検出
する電源電圧検出手段としての電源電圧検出回路9と、
電流検出回路8及び電源電圧検出回路9が接続された制
御手段としてのコントローラ10と、電流検出回路8と
電源回路11との間に接続されたスイッチ12等で構成
されている。そして、電源回路11に接続されたAC電
源コード13のプラグを、例えばAC100V電源に接
続することによって、制御ボックス7(ジェットバス
1)が動作可能な状態となる。
【0016】前記コントローラ10は、CPU16、R
AM17、ROM18等を有し、このコントローラ10
には、有線式もしくは無線式のリモコン装置等からなる
操作部14が接続されている。また、前記スイッチ12
は、例えばリレー接点、リードスイッチ等の電子式スイ
ッチで形成されている。
【0017】そして、スイッチ12は、コントローラ1
0の制御信号(異常信号)によってその開閉が制御され
る。すなわち、コントローラ10の制御信号で、スイッ
チ12がオンすることによって、電流検出回路8を介し
てポンプ6に電源が供給されてポンプ6が作動し、スイ
ッチ12がオフすることによって、ポンプ6への電源供
給が遮断されてポンプ6が停止する。
【0018】次に、この異常検出装置2の動作の一例を
図2及び図3のフローチャートと図4のグラフ等に基づ
いて説明する。なお、図2及び図3のフローチャート
は、コントローラ10のROM18に予め記憶されてい
るプログラムによって実行される。先ず、図2のフロー
チャートにおいて、操作部14の図示しない運転スイッ
チが時間t0(図4参照)でオン(S101)するとポ
ンプ6が作動し、所定時間Tが経過したか否かが判断
(S102)され、この判断S102は「YES」にな
るまで繰り返される。
【0019】そして、時間Tが経過すると、判断S10
2で「YES」となり、コントローラ10の例えばRA
M17に設定電流値Isを設定(S103)する。な
お、時間Tは、図4に示すように、ポンプ電流の起動電
流Ioが流れた後で、ポンプ電流値Iiが安定する時間
t1までの時間(t1−t0)に設定されており、この
時間t1におけるポンプ電流値Iiが初期の設定電流値
Isとして設定される。したがって、この設定電流値I
sは、個々のポンプ6の持つ電流値(特性)に応じて設
定されることになる。
【0020】設定電流値Isが設定されると、電源電圧
検出回路9で電源電圧Viが検出(S104)され、検
出された電源電圧Viがコントローラ10に入力され
る。コントローラ10は、この入力された電源電圧Vi
が異常電圧か否かを判断(S105)し、この判断で
「NO」の場合、すなわち電源電圧Viがポンプ6を作
動させるのに必要な所定の範囲内にある場合は、例えば
コントローラ10のRAM17に予め記憶されているパ
ラメータ(上限幅ΔIpや下限幅ΔIu)をCPU16
に読み出し、CPU16によって上限基準電流値Ipと
下限基準電流値Iuを設定(S106)し、これをRA
M17に一時記憶する。
【0021】なお、前記上限幅ΔIpと下限幅ΔIu
は、例えばΔIp=1.5A、ΔIu=0.5Aに設定
され、これにより初期の上限基準電流値がIp=Is+
1.5Aで、下限基準電流値がIu=Is−0.5Aに
設定される。一方、判断S105で「YES」の場合、
すなわち電源電圧Viがポンプ6を作動させるのに必要
な電圧外の場合には、電源電圧Viの異常としてスイッ
チ12をオフ(S110)させ、直ちにポンプ6を停止
させる。
【0022】ステップS106で上限及び下限の基準電
流値Ip、Iuが設定されると、電流検出回路8によっ
てポンプ電流値Iiが検出(S107)され、この検出
されたポンプ電流値Iiがコントローラ10に入力され
る。コントローラ10は、このポンプ電流値Iiを、先
ず上限基準電流値Ipと比較して、ポンプ電流値Iiが
上限基準電流値Ipより小さいか否かを判断(S10
8)する。次に、この判断で「YES」の場合は、ポン
プ電流値Iiが下限基準電流値Iu以上か否かを判断
(S109)する。
【0023】そして、判断S108、S109で共に
「YES」の場合、すなわち検出したポンプ電流値Ii
が、下限基準電流値Iuと上限基準電流値Ipの範囲内
にある場合には、ステップS104に戻り、電源電圧検
出回路9で電源回路11の電源電圧Viを再び検出し、
ステップ105以降を繰り返す。このステップ104以
降の繰り返し時において、電源電圧Viが変動した場合
には、ステップ106は図3に示すフローチャートで基
準電流値Ip、Iuを設定することになる。
【0024】すなわち、ステップ104で電源電圧Vi
が検出され、この電源電圧Viが異常でない場合は、先
ず、電源電圧Viが前回検出した電源電圧Viに対し
て、例えば所定の幅以上に変動したか否かを判断(S1
061)する。この判断S1061で「YES」の場
合、すなわち電源電圧Viが前回検出した電源電圧Vi
に対して所定幅以上上昇したり低下した場合は、所定時
間T1経過したか否かが判断(S1062)され、この
判断S1062は「YES」になるまで繰り返される。
この時間T1としては、電源電圧Viの変動が落ち付く
までの時間であり、前記時間Tより短く設定される。
【0025】そして、時間T1が経過して時間ti(図
4参照)になると、この時間tiのポンプ電流値Iiを
検出(S1063)し、このポンプ電流値Iiを設定電
流値Isiとして、基準電流値Ip、Iuを補正(S1
064)する。この補正は、上限基準電流値Ipの場合
はIp=Isi+ΔIpとなり、下限基準電流値Iuの
場合はIu=Isi−ΔIuとなって、この補正によ
り、基準電流値Ip、Iuが設定され、ステップ107
に移る。
【0026】つまり、図4の時間t2において、何らか
の原因で電源電圧Viが低下した場合、この電源電圧V
iの低下に伴いポンプ電流値Iiも低下するが、この低
下したポンプ電流値Iiの安定した後のポンプ電流値I
iを設定電流値Isiとして、上限基準電流値Ip及び
下限基準電流値IuをΔIp、ΔIu略並行移動(増
減)させ、すなわち基準電流値Ip、Iuを電源電圧V
iに応じて補正しつつ判断S108、S109で異常判
定が行われることになる。なお、電源電圧Viの変動が
なく、判断S1061で「NO」の場合は、ステップ1
07にジャンプする。
【0027】一方、図2の判断S108、S109のう
ちの一方でも「NO」の場合、すなわち、図4に示す時
間t3で吸込口4に異物が吸い込まれ、時間t4におい
て、検出したポンプ電流値Iiが上限基準電流値Ip以
上か、下限基準電流値Iuより小さくなった場合には、
コントローラ10がポンプ電流値Iiが異常であると判
定して、異常信号をスイッチ12に出力し、スイッチ1
2をオフ(S110)させてポンプ6を停止させる。
【0028】なお、図2及び図3に示すフローチャート
は一例であって、例えば判断S108、S109の順番
を逆にすることもできるし、その判断基準等も適宜に変
更することができる。また、ステップS110の実行
を、ポンプ電流値Iiが基準電流値Ip以上かIuより
小さい値が所定時間継続した場合に行うようにしても良
い。
【0029】このように、上記実施例の異常検出装置2
にあっては、ポンプ電流値Iiを検出する電流検出回路
8と、電源回路11の電源電圧Viを検出する電源電圧
検出回路9を設けると共に、電源電圧検出回路9で検出
した電源電圧Viに基づいて、検出したポンプ電流値I
iの異常を判定する基準電流値Ip、Iuを補正するた
め、コントローラ10が電源電圧Viの変動に伴うポン
プ電流値Iiの変化をそのまま異常と判定することがな
くなる。つまり、電流検出回路8で検出したポンプ電流
値Iiが、電源電圧Viの変動に追従して補正された基
準電流値Ip、Iuと比較されて判定されることにな
る。
【0030】また、基準電流値Ip、Iuの基礎となる
設定電流値Is、Isiが、ポンプ6が起動して起動電
流Ioが流れて安定した後、あるいは電源電圧Viが変
動してから安定した後の、実際にポンプ6に流れるポン
プ電流値Iiとなるため、個々のポンプ6の初期電流値
や経年変化後の電流値に応じて、基準電流値Ip、Iu
を設定でき、個々のポンプ6の特性に対応した異常判定
を行うことができる。さらに、電源電圧検出回路9で検
出した電源電圧Viが所定の範囲外にある時には、直ち
にスイッチ12をオフさせることができるため、電源電
圧Viの異常時にポンプ6を確実に停止させることがで
きる。
【0031】また、設定電流値Is、Isiに対する上
限基準電流値Ipの上限幅ΔIpが下限基準電流値Iu
の下限幅ΔIuに対して大きく設定されているため、ポ
ンプ6の連続運転時に発生し易いポンプ6自体の温度上
昇によるポンプ電流値Iiの上昇を、コントローラ10
が異常として判定することがなくなる。これらのことか
ら、ポンプ電流値Iiの異常、すなわち吸込口4への異
物吸込、ポンプ6の加熱や焼損等によるジェットバス1
自体の異常を高精度に検出することができると共に、異
常発生時にポンプ6を確実に停止させることができて、
安全性に優れたジェットバス1を得ることが可能にな
る。
【0032】またさらに、上限及び下限の基準電流値I
p、Iuの設定が、初期のポンプ電流値や電源電圧Vi
の変動に対応して設定された設定電流値Is、Isi
に、予め設定されているパラメータΔIp、ΔIuを増
減(補正)させるだけで設定することができるため、基
準電流値Ip、Iuの設定を容易かつ正確に行うことが
できると共に、コントローラ10の制御(プログラム)
を簡略化することができる。また、電流検出回路8、電
源電圧検出回路9、コントローラ10、電源回路11等
が制御ボックス7内に一体的に組み込まれているため、
異常検出装置2をコンパクトにし得て設置の容易化を図
ることができると共に、異常検出装置2全体の構成の簡
略化が図れ、安価な異常検出装置2を得ることが可能に
なる。
【0033】なお、上記実施例の動作説明においては、
ポンプ6がオンしてから所定時間T経過した後にポンプ
電流値Iiを検出し、これを初期の基準電流値Ip、I
uの基礎のなる設定電流値Isとしたが、本発明はこれ
に何ら限定されるものでもなく、例えば図2のステップ
102、103を省略し、ポンプ6の持つ標準電流値を
初期の設定電流値Isとして予めコントローラ10に設
定することもできる。この場合は、個々のポンプ6のバ
ラツキに応じた初期の基準電流値Ip、Iuの自動設定
は難しくなるものの、電源電圧Viの変動に応じた基準
電流値Ip、Iuの自動設定はできて、精度良い異常検
出が可能となる。
【0034】また、上記実施例においては、設定電流値
Is、Isiに対する上限幅ΔIpを下限幅ΔIuより
も大きく設定したが、例えば上限幅ΔIpと下限幅ΔI
uを略同じに設定することも勿論可能であるし、上記実
施例に示す幅ΔIp、ΔIuの具体的な電流値も一例で
あって、使用するポンプ6の特性に応じて適宜に設定す
ることができる。さらに、上記実施例においては、制御
ボックス7内に電流検出回路8、電源電圧検出回路9、
コントローラ10、電源回路11等を一体的に組み込ん
だ場合を例にして説明したが、例えば各回路を別体で形
成してバスタブ3回りの適宜位置に設置する等、本発明
に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変
更可能であることはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、電流検出手段で検出された電流値が、電源
電圧検出手段で検出された電圧に応じて設定された基準
値と比較されることによって異常が判定されるため、電
源電圧自体の変動に伴うポンプの電流値の変化を異常と
判定することがなくなり、高精度な異常検出を行うこと
ができて異常発生時にポンプを確実に停止させることが
できる。
【0036】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、制御手段に予めポンプの
特性等に応じて基準値の基礎となる設定値が設定され、
この設定値が電源電圧検出手段で検出された電源電圧に
応じて補正されることによって基準値が得られるため、
基準値の設定が容易となって、制御手段等の構成を簡略
化することができる。
【0037】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項2記載の発明の効果に加え、ポンプが起動したり電源
電圧が変動して所定時間経過した後の安定したポンプの
電流値が、基準値の基礎となる設定値として制御手段に
設定されるため、個々のポンプの持つ特性に応じて基準
値が設定され、異常判定をより高精度に行うことができ
る。
【0038】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1ないし3記載の発明の効果に加え、例えば連続運転
によって上昇し易い上限側基準値が下限側基準値よりも
大きく設定されるため、ポンプ運転時の正常な温度上昇
による電流値の上昇を異常として検出することがなくな
り、異常検出をより一層高精度に行うことができる等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるジェットバス用異常検出装置の
一実施例を示す概略構成図
【図2】同その動作の一例を示すフローチャート
【図3】同その動作の一例を示す他のフローチャート
【図4】同動作を説明するための時間とポンプ電流の関
係を示すグラフ
【符号の説明】
1・・・・・・・・ジェットバス 2・・・・・・・・異常検出装置 3・・・・・・・・バスタブ 4・・・・・・・・吸込口 5・・・・・・・・噴流口 6・・・・・・・・ポンプ 7・・・・・・・・制御ボックス 8・・・・・・・・電流検出回路 9・・・・・・・・電源電圧検出回路 10・・・・・・・コントローラ 11・・・・・・・電源回路 12・・・・・・・スイッチ 14・・・・・・・操作部 Ip・・・・・・・上限基準電流値 Iu・・・・・・・下限基準電流値 Is、Isi・・・設定電流値 Ii・・・・・・・ポンプ電流値 Vi・・・・・・・電源電圧

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バスタブ内の湯水をポンプによって吸込口
    から吸引して噴流口からバスタブ内に噴射するジェット
    バスにおいて、前記ポンプの電流値を検出する電流検出
    手段と、前記ポンプに電源を供給する電源回路の電圧を
    検出する電源電圧検出手段と、該電源電圧検出手段で検
    出された電圧値に基づいて基準値を設定し、該設定した
    基準値と前記電流検出手段で検出した電流値とを比較し
    て異常を判定する制御手段と、を具備することを特徴と
    するジェットバス用異常検出装置。
  2. 【請求項2】前記基準値の設定は、予め設定された設定
    値を電源電圧検出手段で検出された電圧値に基づいて補
    正することによって行われることを特徴とする請求項1
    記載のジェットバス用異常検出装置。
  3. 【請求項3】前記設定値がポンプの起動もしくは電源電
    圧の変動から所定時間後の安定したポンプの電流値であ
    ることを特徴とする請求項2記載のジェットバス用異常
    検出装置。
  4. 【請求項4】前記基準値が上限側基準値と下限側基準値
    を有し、正常時のポンプの電流値に対して上限側基準値
    の幅が下限側基準値の幅よりも大きく設定されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のジ
    ェットバス用異常検出装置。
JP20621698A 1998-07-22 1998-07-22 ジェットバス用異常検出装置 Expired - Lifetime JP2902400B1 (ja)

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