JP2012077947A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】給水パイプヒータを通断電制御するものにおいて、給水パイプにおける氷結防止効果を果たしながら、ユーザが製氷開始を指示した場合には、給水をできるだけ早く行うことができるようにする。
【解決手段】給水パイプ内の水が氷結することを防止するための給水パイプヒータを備えたものにおいて、制御手段は、ユーザによる製氷開始の指示があった場合、前記指示があった時点の直前における給水パイプヒータの通電継続時間が予め設定された基準時間に達しているか否かを判断し、その判断結果に基づき給水ポンプを稼動させる。
【選択図】図7

Description

本発明の実施形態は冷蔵庫に関する。
従来、家庭用の冷蔵庫(冷凍冷蔵庫)においては、自動製氷装置が搭載されているものがある。この種の冷蔵庫においては、製氷皿は、冷凍温度帯の貯蔵室である製氷室(冷凍室)に設置され、製氷皿へ供給する水を貯留する給水タンクおよび給水ポンプは、冷蔵温度帯の貯蔵室である冷蔵室に設置されている。そして、冷蔵室の給水タンクと製氷室の製氷皿との間には給水パイプが設けられていて、給水ポンプを駆動することにより、給水タンク内の水が給水パイプを通して製氷皿に供給されるようになっている。
前記給水パイプは製氷するための水が流れる給水経路であるが、給水後、当該給水パイプにおいて製氷室側の先端部付近では、わずかに水が残ってしまうという事情がある。その残った水が製氷室の冷凍温度の影響で氷結すると、次の給水時に、その氷結部分の詰まりにより、冷蔵室側で水溢れが起こってしまうおそれがある。このようなことに対処するため、一般に給水パイプに、氷結防止用の給水パイプヒータが設置されている。しかし、近年では、省電力のため、給水パイプヒータは常時通電されていない場合が多くなっていて、給水パイプヒータは通断電制御される。
特開平08−178491号公報
そのため、製氷皿への給水タイミング(例えば、離氷後の次の給水)となっても、確実な氷結防止のため、給水パイプヒータを一定時間通電する必要があり、ユーザがたとえ早急に氷を必要としていても、すぐには給水されないという課題があった。
そこで、給水パイプヒータを通断電制御するものにおいて、給水パイプにおける氷結防止効果を果たしながら、ユーザが製氷開始を指示した場合には、給水をできるだけ早く行うことができて、ユーザの要求にできるだけ応えることができる冷蔵庫を提供する。
本実施形態の冷蔵庫によれば、冷凍室および冷蔵室を備えた冷蔵庫本体と、前記冷凍室に設けられた製氷皿と、前記冷蔵室に設けられ前記製氷皿へ供給するための水を貯留する給水タンクと、この給水タンクと前記製氷皿との間に設けられた給水パイプと、前記給水タンクの水を前記給水パイプを通して前記製氷皿へ供給する給水ポンプと、前記給水パイプ内の水が氷結することを防止するための給水パイプヒータと、前記給水ポンプおよび前記給水パイプヒータを通断電制御する制御手段と、を備える。前記制御手段は、ユーザによる製氷開始の指示があった場合、前記指示があった時点の直前における前記給水パイプヒータの通電継続時間が予め設定された基準時間に達しているか否かを判断し、その判断結果に基づき前記給水ポンプを稼動させる。
第1実施形態による冷蔵庫の縦断側面図 要部の縦断側面図 電気的構成を示すブロック図 冷凍室設定モードおよび冷蔵室設定モードの内容を示す図 給水パイプヒータの通電および断電の条件を示す図 外気温変化、冷凍室および冷蔵室の設定モード変更時の制御内容を示すフローチャート 一気製氷モードの指示があった場合の制御内容を示すフローチャート 第2実施形態による図3相当図
以下、複数の実施形態による冷蔵庫(冷凍冷蔵庫)を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。図1に示すように、冷蔵庫本体1は、前面(図1において左側)が開口した縦長矩形箱状の断熱箱体2内に、複数の貯蔵室を設けて構成されている。具体的には、断熱箱体2内には、上段から順に、冷蔵室3、野菜室4が設けられ、その下方に製氷室5と図示しない小冷凍室が左右に並べて設けられ、これらの下方に冷凍室7が設けられている。なお、断熱箱体2は、基本的には、鋼板製の外箱2aと合成樹脂製の内箱2bとの間に断熱材2cを設けて構成されている。
前記冷蔵室3及び野菜室4は、いずれも冷蔵温度帯(例えば1〜4℃)の貯蔵室であり、それらの間は、プラスチック製の仕切壁8により上下に仕切られている。前記冷蔵室3の前面部には、ヒンジ開閉式の断熱扉3aが設けられ、前記野菜室4の前面には引出し式の断熱扉4aが設けられている。この断熱扉4aの背面部には貯蔵容器9が設けられている。
製氷室5および図示しない小冷凍室、ならびに冷凍室7は、いずれも冷凍温度帯(例えば、約−20℃)の貯蔵室であり、前記野菜室4と製氷室5および小冷凍室との間は、断熱仕切壁10により上下に仕切られている。本実施形態においては、製氷室5も冷凍室を構成する。製氷室5の前面部には、引出し式の断熱扉5aが設けられており、その断熱扉5aの背面部には貯氷容器11が設けられている。小冷凍室の前面部にも、図示はしないが貯蔵容器が設けられた引出し式の断熱扉が設けられている。冷凍室7の前面部にも、貯蔵容器7bが設けられた引出し式の断熱扉7aが設けられている。
冷蔵室3の背部には、冷蔵用冷却器12が配設されているとともに冷気ダクト13が設けられ、冷蔵用冷却器12の下方には、冷蔵用ファン14が配設されている。冷気ダクト13には冷気吹出口13aが複数個所に形成されている。この構成において、冷蔵用ファン14が駆動されると、冷蔵用冷却器12により冷却された冷気が、冷気ダクト13を通り、複数の冷気吹出口13aから冷蔵室3に供給されるとともに、その冷蔵室3から野菜室4にも供給され、それらを通った空気が冷蔵用ファン13に吸い込まれて再び冷蔵用冷却器12側へ吐出されるように循環し、これに伴いそれら冷蔵室3および野菜室4が冷蔵温度帯の温度に冷却される。
製氷室5および冷凍室7の背部にも、冷凍用冷却器15および冷凍用ファン16が配設されている。この構成において、冷凍用ファン16が駆動されると、冷凍用冷却器15により冷却された冷気が製氷室5、小冷凍室および冷凍室7に供給され、それらを通った空気が再び冷凍用ファン16に吸い込まれるように循環し、これに伴いそれら製氷室5、小冷凍室および冷凍室7が冷凍温度帯の温度に冷却される。
冷蔵庫本体1の背部の下部には機械室17が設けられていて、この機械室17内に、圧縮機18や、この圧縮機18などを冷却する冷却ファン19(図3参照)などが配設されている。圧縮機18は、前記冷蔵用冷却器12および冷凍用冷却器15とともに周知の冷凍サイクルを構成する。冷蔵室3の断熱扉3aの前面には操作パネル20が設けられ、冷蔵庫本体1の背部において、冷凍用ファン16の後方付近には制御手段を構成する制御装置21が設けられている。制御装置21は、マイクロコンピュータを主体に構成されていて、冷蔵庫全体の制御を行う機能を有している。
さて、冷凍室の一つである製氷室5には、図2にも示すように、自動製氷装置の製氷装置本体23が配設されている。この製氷装置本体23は、水平状態に支持された製氷皿24と、この製氷皿24の上面を覆うカバー25と、機構部26とを備えている。機構部26内には、離氷の際に製氷皿24を回転させるための製氷機モータ27(図3参照)が設けられている。また、機構部26には、貯氷容器11内の貯氷量が満杯になったかどうかを検出するための貯氷量検知レバー28が設けられているとともに、この貯氷量検知レバー28によって操作される氷満杯検知スイッチ29(図3参照)が設けられている。貯氷量検知レバー28は、貯氷容器11内に貯められた氷の上端部に当接した位置で停止し、貯氷容器11内に所定量以上の氷が貯められて満杯状態になると、氷満杯検知スイッチ29をオンする。これにより、貯氷容器11内が氷で満杯であることが検出される。製氷皿24の外底面には、例えばサーミスタからなる製氷皿用温度スイッチ30が設けられている。
そして、冷蔵室3内の下部には、自動製氷装置の給水タンク31が着脱可能にセットされている。給水タンク31は、製氷用の水を貯留するタンク本体31aと、このタンク本体31aの上部に装着されたタンク蓋31bとを備えている。給水タンク31の底部付近には、タンク本体31a内の水をタンク本体31aの外部へ送り出すための給水ポンプ32が設けられている。この給水ポンプ32は、タンク本体31a内に連通するように設けられたポンプ室33と、このポンプ室33内に回転可能に配置されたインペラ34と、このインペラ34に取り付けられたマグネット35と、冷蔵室3において給水タンク31が設置される部分の後方に固定状態に設置された給水ポンプモータ36と、この給水ポンプモータ36の回転軸の先端部に取着されたマグネット37と、を備えていて、インペラ34側のマグネット35と給水ポンプモータ36側のマグネット37とが対向するように配置されている。給水タンク31において、ポンプ室33内に連通した吐出管38が上方へ延びている。冷蔵室3内の下部において、給水ポンプモータ36の上方付近には、水受けケース40が設けられていて、この水受けケース40の上面開口部に、前記吐出管38の先端部38aが上方から挿入されている。
ここで、水を貯留した給水タンク31が冷蔵室3内にセットされた状態で、給水ポンプ32における給水ポンプモータ36が駆動されると、回転軸およびこれに取着されたマグネット37が回転し、これに伴い、マグネット35およびインペラ34が回転する。インペラ34の回転に伴い、タンク本体31a内の水がポンプ室33内に吸い込まれるとともに、ポンプ室33内の水が吐出管38側へ吐出され、その吐出管38を通って上昇し、先端部38aから水受けケース40側に吐出されるようになる。
水受けケース40の底部に設けられた接続部40aには、給水パイプ41の上端部が接続されている。この場合、給水パイプ41は2本を接続して構成されている。給水パイプ41は、冷蔵室3から下方に延びて、野菜室4の後部の内側面を通り、製氷室5の天井部に位置する断熱仕切壁10まで達している。給水パイプ41の下端部の先端部41aは、断熱仕切壁10を貫通して、製氷室5における製氷皿24に上方から臨んでいる。前記給水ポンプモータ36の駆動に伴い前記水受けケース40に吐出された水は、給水パイプ41を通り、その先端部41aから製氷皿24に供給されて貯留される。
なお、製氷皿24のカバー25において、給水パイプ41の先端部41aに対応する部分には、図示しない開口部が形成されていて、給水パイプ41の先端部41aから吐出される水は、その開口部を通して製氷皿24に供給されるようになっている。給水パイプ41の先端部41a側の外周部には、給水パイプヒータ42が設けられている。この給水パイプヒータ42は、通電により発熱し、給水パイプ41内の水が氷結することを防止する。
図3は、本実施形態に係る冷蔵庫の特に自動製氷に関係した電気的構成が概略的に示されている。前記操作パネル20には、表示部46の他に、冷蔵温度帯の貯蔵室である冷蔵室3および野菜室4の冷却温度のモードを設定するための冷蔵室設定モードスイッチ47(モード設定手段に相当)、冷凍温度帯の貯蔵室である製氷室5、小冷凍室および冷凍室7の冷却温度のモードを設定するための冷凍室設定モードスイッチ48(モード設定手段に相当)、通常製氷モードスイッチ49、通常よりも早く氷を作るための一気製氷モードスイッチ50(一気製氷モード設定手段に相当)、冷蔵庫本体1外の外気温を検知するための外気温センサ51などが設けられている。
また、冷蔵室3には当該冷蔵室3内の温度を検出する冷蔵室用温度センサ52が設けられ、冷凍室7内には当該冷凍室7内の温度を検出する冷凍室用温度センサ53が設けられている。そして、冷蔵室設定モードスイッチ47、冷凍室設定モードスイッチ48、通常製氷モードスイッチ49、一気製氷モードスイッチ50、外気温センサ51、冷蔵室用温度センサ52、冷凍室用温度センサ53、製氷皿用温度センサ30、氷満杯検知スイッチ29などの出力信号が制御装置21に入力される。制御装置21は、これらの信号と、予め備えた制御プログラムに基づき、表示部46、圧縮機18、冷蔵用ファン14、冷凍用ファン16、冷却ファン19、給水ポンプモータ36、製氷機モータ27、給水パイプヒータ42などを通断電制御する。制御装置21は、給水ポンプモータ36を駆動してからの経過時間や、給水パイプヒータ42を通電開始してからの継続時間を計測するためのタイマ45を備えている。
図4は、冷凍室設定モードの設定内容と、冷蔵室設定モードの設定内容が示されている。冷凍室設定モードは、冷凍温度帯の貯蔵室の冷却温度の程度で4段階に設定されるもので、前記冷凍室設定モードスイッチ48の操作によって設定される。具体的には、「適の適」が通常の冷却温度で、「適の適弱」は「適の適」より冷却程度が弱く(冷却温度が高く)、「適の適強」は「適の適」より冷却程度が強く(冷却温度が低く)、「強」は「適の適強」よりも冷却程度が強く(冷却温度が低く)設定される。また、冷蔵室設定モードは、冷蔵温度帯の貯蔵室の冷却温度の程度で3段階に設定されるもので、前記冷蔵室設定モードスイッチ47の操作によって設定される。具体的には、「適の適」が通常の冷却温度で、「適の適弱」は「適の適」より冷却程度が弱く(冷却温度が高く)、「適の適強」は「適の適」より冷却程度が強く(冷却温度が低く)設定される。
図5は、給水パイプヒータ42の通電および断電の条件を示すもので、(a)は外気温が13℃以下の場合、(b)は外気温が13℃より高く、かつ28℃以下の場合、(c)は外気温が28℃より高い場合である。図5中、冷凍室設定モードおよび冷蔵室設定モードにおいて、「−」と表示されているのは、どのモードでも同じことを示している。具体的には、(a)の外気温が13℃以下の場合において、冷凍室設定モードが、4段階のうちのどのモードに設定されていても、また、冷蔵室設定モードが、3段階のうちのどのモードに設定されていても、給水パイプヒータ42は通電することを示している。
(b)の外気温が13℃より高く、かつ28℃以下の場合において、冷凍室設定モードが「適の適弱」に設定され、かつ冷蔵室設定モードが「適の適」以下(すなわち、「適の適」か「適の適弱」)に設定された場合には、給水パイプヒータ42は断電する。また、冷凍室設定モードが「適の適弱」に設定され、かつ冷蔵室設定モードが「適の適強」に設定された場合には、給水パイプヒータ42は通電する。また、冷凍室設定モードが「適の適」以上(すなわち、「適の適」か「適の適強」か「強」)に設定された場合には、冷蔵室設定モードがどのモードであっても、給水パイプヒータ42は通電する。
(c)の外気温が28℃より高い場合において、冷凍室設定モードが「適の適強」以下(すなわち、「適の適強」か「適の適」か「適の適弱」)に設定された場合には、冷蔵室設定モードがどのモードであっても、給水パイプヒータ42は断電する。また、冷凍室設定モードが「強」に設定された場合には、冷蔵室設定モードがどのモードであっても、給水パイプヒータ42は通電する。
次に、通常の自動製氷処理について説明する。
制御装置21は、通常は図示しないメイン処理を実行し、主に冷凍サイクルの制御を行っている。また、制御装置21は、自動製氷処理も実行する。自動製氷処理は、例えば割り込みルーチン等により実行される。なお、以下の説明においては、給水タンク31は、製氷用の水が補給された状態で冷蔵室3内にセットされているものとする。
制御装置21は、図示はしないが、例えば次のような自動製氷処理を行う。制御装置21は、自動製氷処理を開始すると、タイマ45により、前回の給水から設定時間、例えば90分経過したか否かを判定し、経過していない場合は90分経過するまで待機する(製氷を続ける)。90分経過したら、製氷皿温度センサ30で検知した製氷皿温度が、設定温度、例えば−12℃以下になったか否かを判定し、−12℃以下になったと判定したら、製氷が完了したと判断する。また、制御装置21は、氷満杯検知スイッチ29からの信号により、貯氷容器11内の氷の貯氷量が満杯か否かを判定し、満杯でないと判定した場合には、離氷動作を実行する。
離氷動作は、具体的には、製氷機モータ27により製氷皿24を上下反転させるまで回転させるとともに、製氷皿24にさらにひねりを加えることで製氷皿24内の氷を製氷皿24から離間させる。製氷皿24から離氷された氷は、貯氷容器11内に落下して貯留される。制御装置21は、離氷後、製氷機モータ27により製氷皿24を元の水平状態に戻した後、給水ポンプモータ36を駆動させて製氷皿24への給水を行う。
給水ポンプモータ36を駆動させると、前述したように給水タンク31内の水が給水ポンプ32により組み上げられ、吐出管38の先端部38aから水受けケース40に向けて吐出される。水受けケース40に向けて吐出された水は、給水パイプ41内を通り、その先端部41aから製氷皿24内に供給されて貯留される。製氷皿24内に貯留された水は、製氷室5内の冷気により冷却されて氷結し、氷が製造されるようになる。
ここで、製氷皿24への給水後において、給水パイプ41の先端部41a付近には、わずかではあっても水が残ってしまう。その残った水が、製氷室5内の冷気の温度により氷結して給水パイプ41が詰まってしまい、次の給水時に給水パイプ41から水が溢れてしまうおそれがある。このようなことが発生することを防止するために、給水パイプヒータ42を設けている。この給水パイプヒータ42を常時通電すれば給水パイプ41内での氷結を防止することができるが、給水パイプヒータ42を必要以上通電することは消費電力の無駄となる。このため、本実施形態においては、制御装置21が、図5で示した条件に基づき、給水パイプヒータ42を通電および断電制御するようにしている。
図6には、その制御装置21の処理内容が示されている。制御装置21は、外気温度が変化したとき、あるいは、冷凍室設定モードスイッチ48または冷蔵室設定モードスイッチ47により設定モードが変更された場合に、図6の処理を行う。まず、外気温センサ51により検出した外気温が13℃以下か否かを判定する(ステップS1)。13℃以下であると判定された場合には、給水パイプ41で氷結が発生し易いと思われるため、冷凍室設定モードおよび冷蔵室設定モードがどのモードに設定されていても、「YES」に従ってステップS2へ移行し、給水パイプヒータ42を通電状態とし、自動製氷処理ルーチンへ戻る。
制御装置21は、ステップS1において外気温が13℃を超えていると判定した場合には、「NO」に従ってステップS3へ移行し、外気温が13℃より高く、かつ28℃以下か否かを判定する。制御装置21は、外気温がその範囲にあると判定した場合には、「YES」に従ってステップS4へ移行し、冷凍室設定モードが「適の適」以上か否かを判定する。制御装置21は、冷凍室設定モードが「適の適」以上であると判定した場合(すなわち、「適の適」か「適の適強」か「強」の場合)には、冷蔵室設定モードがどのモードに設定されていても、「YES」に従って前記ステップS2へ移行し、給水パイプヒータ42を通電状態とする。制御装置21は、ステップS4において、冷凍室設定モードが「適の適」以上でないと判定した場合(すなわち、「適の適弱」に設定されていた場合)には、「NO」に従ってステップS5へ移行し、冷蔵室設定モードが「適の適強」か否かを判定する。制御装置21は、冷蔵室設定モードが「適の適強」であると判定した場合は、「YES」に従って前記ステップS2へ移行し、給水パイプヒータ42を通電状態とする。制御装置21は、ステップS5において、冷蔵室設定モードが「適の適強」でないと判定した場合(すなわち、「適の適」か「適の適弱」に設定されていた場合)は、「NO」に従ってステップS6へ移行し、給水パイプヒータ42を断電状態とした後、自動製氷処理ルーチンへ戻る。
制御装置21は、ステップS3において、外気温が28℃を超えていると判定した場合には、「NO」に従ってステップS7へ移行し、冷凍室設定モードが「強」であるか否かを判定する。制御装置21は、冷凍室設定モードが「強」であると判定した場合には、冷蔵室モードがどのモードに設定されていても、「YES」に従って前記ステップS2へ移行し、給水パイプヒータ42を通電状態とする。制御装置21は、ステップS7において、冷凍室設定モードが「強」でないと判定した場合(すなわち、「適の適強」か「適の適」か「適の適弱」に設定されていた場合)には、冷蔵室モードがどのモードに設定されていても、「NO」に従って前記ステップS6へ移行し、給水パイプヒータ42を断電状態とする。
一方、ユーザが、氷を早く作りたい等の理由で、操作パネル20の一気製氷モードスイッチ50を操作した場合、制御装置21は、図7に示す処理を行う。一気製氷モードとは、通常の製氷モードよりも早く氷を製造するためのモードであり、本実施形態においては、冷凍用ファン16の回転数をアップすることで、冷凍用冷却器15による冷気の循環量を多くして製氷速度の向上を図ることで対応する。
制御装置21は、一気製氷モードスイッチ50からの信号で一気製氷モードが設定された場合、まず冷凍用ファン16の回転数をアップさせ(ステップ11)、冷凍用冷却器15による冷気の循環量を多くして製氷速度の向上を図るようにする。この後、制御装置21は、製氷皿24への給水が必要か否かを判定し(ステップS12)、給水が必要であると判定した場合には、「YES」に従ってステップS13へ移行し、一気製氷の指示直前での給水パイプヒータ42の通電時間が、予め設定された基準時間、この場合30分以上継続しているか否かを判定する。
制御装置21は、一気製氷モードスイッチ50からの信号で一気製氷モードが指示された場合、一気製氷モードが指示された時点から遡って給水パイプヒータ42の通電継続時間が30分以上継続していると判定した場合には、給水パイプ41内で氷結が発生していないと判断し、「YES」に従ってステップS14へ移行し、直ちに給水ポンプ32を稼働(給水ポンプモータ36を駆動)させて、製氷皿24への給水を行い、この後、自動製氷処理ルーチンへ戻る。これにより、ユーザにより一気製氷モードスイッチ50が操作された場合において、直ちに給水ポンプ32を稼働させて製氷皿24への給水を行うことができるので、製氷を素早く開始させることが可能となり、ユーザの要求に応えることが可能となる。
制御装置21は、ステップS13において、一気製氷の指示直前での給水パイプヒータ42の通電時間が30分以上継続してないと判定した場合には、給水パイプ41内で氷結が発生している可能性がある。このような場合には、「NO」に従ってステップS15へ移行し、給水パイプヒータ42を通電して発熱させる。この後、制御装置21は、給水パイプヒータ42の通電継続時間が30分に達するまで、給水パイプヒータ42の通電を継続し(ステップS16)、通電継続時間が30分に達したら,「YES」に従ってステップS14へ移行し、給水ポンプ32を稼働し、製氷皿24への給水を行う。
ここで、ステップS13において、一気製氷の指示直前での給水パイプヒータ42の通電継続時間が30分未満、例えば15分であった場合には、ステップS16では、給水パイプヒータ42を残り分の15分間通電を継続すれば、待ち時間15分で給水を開始することができる。ステップS13において、一気製氷の指示直前で給水パイプヒータ42が断電されていた場合には、ステップS16では、給水パイプヒータ42を30分間継続して通電し、この後、給水を開始することになるので、給水待ち時間が30分となる。
なお、図5において、(a)〜(c)のそれぞれの給水待ち時間とは、一気製氷モードスイッチ50により一気製氷の開始指示があった時点における給水パイプヒータ42の通断電状態に基づいて、給水が可能となるまでの待ち時間を示したものである。
上記した本実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
まず、制御装置21は、ユーザによる製氷開始の指示(一気製氷モードスイッチ50による指示)があった場合、前記指示があった時点の直前における給水パイプヒータ42の通電継続時間が予め設定された基準時間(本実施形態では30分)に達しているか否かを判断し、その判断結果に基づき給水ポンプ32を稼動させる。
具体的には、ユーザによる製氷開始の指示があった場合は、ユーザが早く氷が欲しい場合である。そこで、本実施形態においては、制御装置21は、ユーザによる製氷開始の指示があった時点の直前における給水パイプヒータ42の通電継続時間が予め設定された基準時間に達しているか否かを判断し、基準時間に達している場合には、給水パイプ41は氷結していないと判断して、すぐに給水ポンプ32を駆動して製氷皿24への給水を行うことで、ユーザの要求に答えることが可能になる。また、ユーザによる製氷開始の指示があった時点の直前における給水パイプヒータ42の通電継続時間が基準時間に達していない場合には、給水パイプ41が氷結しているおそれがあると判断し、給水パイプヒータ42を必要な時間通電して、氷結を確実に解除してから給水ポンプ32を駆動して製氷皿24への給水を行うことで、確実な製氷を行うことが可能となる。
外気温センサ51を備え、制御装置21は、その外気温センサ51の検知温度によって給水パイプヒータ42を通電および断電する条件を変更する。給水パイプ41は、外気温の影響によって、氷結し易い場合と氷結し難い場合とがある。外気温が低く、給水パイプ41の氷結が発生し易い場合には、給水パイプヒータ42を通電して氷結を確実に防止し、一方、外気温が高く、給水パイプ41が氷結し難い場合は、給水パイプヒータ42を断電して省電力化を図ることが可能になる。
冷凍室7(製氷室5)の冷却温度のモードを設定する冷凍室設定モードスイッチ48、および冷蔵室3の冷却温度のモードを設定する冷蔵室設定モードスイッチ47を備え、制御装置21は、前記冷凍室設定モードスイッチ48および冷蔵室設定モードスイッチ47の設定によって給水パイプヒータ42を通電および断電する条件を変更する。冷凍室7(製氷室5)および冷蔵室3の冷却度合によって給水パイプ41が氷結し易い場合と氷結し難い場合がある。氷結し易いと判断した場合は、給水パイプヒータ42を通電して氷結を確実に防止し、氷結し難いと判断した場合は、給水パイプヒータ42を断電して省電力化を図ることが可能となる。
(第2実施形態)
図8は第2実施形態を示す。この第2実施形態においては、操作パネル20において、第1実施形態における通常製氷モードスイッチ49と一気製氷モードスイッチ50に代えて、製氷オフモードスイッチ55(製氷オフモード設定手段)を設けているところが第1実施形態とは異なっている。
製氷オフモードスイッチ55がオン状態で有効化されている場合には、製氷を停止する製氷オフモードで、制御装置21は、自動製氷装置による自動製氷を行わない。製氷オフモードスイッチ55がオフ状態で無効化された場合には、製氷オフモードが解除され、制御装置21は、自動製氷装置による自動製氷を行う。
このような構成のものにおいて、制御装置21は、製氷オフモードスイッチ55が無効化され、製氷オフモードが解除された場合に、ユーザによる製氷開始の指示があったと判断する。これは、第1実施形態における一気製氷モードスイッチ50に代わるものである。このような構成とした第2実施形態においても、第1実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
製氷皿24への給水時に、給水ポンプ32の駆動を複数回、例えば2回に分けて行うようにしてよい。具体的には、1回目は、仮に給水パイプ41内で氷結が発生していても、給水パイプ41内への給水で水受けケース40から水が溢れることのない量(V1)の水を、給水パイプ41側へ供給する。これにより、給水パイプ41側へ供給された、比較的温度の高い水の熱を利用して氷結部分を解かすことが期待できる。そして、2回目は、製氷皿24の通常の貯水量である設定量V0から1回目の給水量V1を引いた残り量V2(V2=V0−V1)の水を給水パイプ41側へ供給する。給水ポンプ32により2回に分けて給水しても、最終的には、1回で供給される場合と同量(V0)の水が製氷皿24に供給されて貯留される。
このように給水を複数回に分けるようにすることで、給水パイプ41内の氷結を解かすことが期待できるので、給水パイプヒータ42の通電時間を減らしたり、あるいは給水パイプヒータ42の発熱量を小さくしたりすることが可能となる。
以上のように本実施形態の冷蔵庫によると、制御手段は、ユーザによる製氷開始の指示があった場合、前記指示があった時点の直前における給水パイプヒータの通電継続時間が予め設定された基準時間に達しているか否かを判断し、その判断結果に基づき給水ポンプを稼動させることを特徴としている。これにより、給水パイプヒータを通断電制御するものにおいて、給水パイプにおける氷結防止効果を果たしながら、ユーザが製氷開始を指示した場合には、給水をできるだけ早く行うことができて、ユーザの要求にできるだけ応えることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は冷蔵庫本体、2は断熱箱体、3は冷蔵室、4は野菜室、5は製氷室(冷凍室)、7は冷凍室、21は制御装置(制御手段)、24は製氷皿、31は給水タンク、32は給水ポンプ、36は給水ポンプモータ、41は給水パイプ、42は給水パイプヒータ、47は冷蔵室設定モードスイッチ(モード設定手段)、48は冷凍室設定モードスイッチ(モード設定手段)、50は一気製氷モードスイッチ(一気製氷モード設定手段)、51は外気温センサ、55は製氷オフモードスイッチ(製氷オフモード設定手段)を示す。

Claims (5)

  1. 冷凍室および冷蔵室を備えた冷蔵庫本体と、
    前記冷凍室に設けられた製氷皿と、
    前記冷蔵室に設けられ前記製氷皿へ供給するための水を貯留する給水タンクと、
    この給水タンクと前記製氷皿との間に設けられた給水パイプと、
    前記給水タンクの水を前記給水パイプを通して前記製氷皿へ供給する給水ポンプと、
    前記給水パイプ内の水が氷結することを防止するための給水パイプヒータと、
    前記給水ポンプおよび前記給水パイプヒータを通断電制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、ユーザによる製氷開始の指示があった場合、前記指示があった時点の直前における前記給水パイプヒータの通電継続時間が予め設定された基準時間に達しているか否かを判断し、その判断結果に基づき前記給水ポンプを稼動させることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記冷蔵庫本体外の外気温を検知する外気温センサを備え、
    前記制御手段は、前記外気温センサの検知温度によって前記給水パイプヒータを通電および断電する条件を変更することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷凍室および前記冷蔵室の冷却温度のモードを設定するモード設定手段を備え、
    前記制御手段は、前記モード設定手段の設定によって前記給水パイプヒータを通電および断電する条件を変更することを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 通常の製氷モードよりも早く製氷が可能な一気製氷モードを設定する一気製氷モード設定手段を備え、
    前記ユーザによる製氷開始の指示とは、ユーザが前記一気製氷モード設定手段を設定した場合であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 製氷を停止する製氷オフモード設定手段を備え、
    前記ユーザによる製氷開始の指示とは、ユーザが前記製氷オフモード設定手段の設定を解除した場合であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114383372A (zh) * 2020-10-19 2022-04-22 海信(山东)冰箱有限公司 冰箱制冰机的控制方法及冰箱
WO2022237725A1 (zh) * 2021-05-10 2022-11-17 青岛海尔电冰箱有限公司 制冰装置的控制方法、控制装置及冰箱

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