JPH06255850A - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

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JPH06255850A
JPH06255850A JP5046682A JP4668293A JPH06255850A JP H06255850 A JPH06255850 A JP H06255850A JP 5046682 A JP5046682 A JP 5046682A JP 4668293 A JP4668293 A JP 4668293A JP H06255850 A JPH06255850 A JP H06255850A
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constant speed
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roller
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    • B41J15/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in continuous form, e.g. webs
    • B41J15/04Supporting, feeding, or guiding devices; Mountings for web rolls or spindles
    • B41J15/08Supporting, feeding, or guiding devices; Mountings for web rolls or spindles characterised by being applied to printers having transversely- moving carriages
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/36Blanking or long feeds; Feeding to a particular line, e.g. by rotation of platen or feed roller
    • B41J11/42Controlling printing material conveyance for accurate alignment of the printing material with the printhead; Print registering

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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Advancing Webs (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続用紙の両端に連続配置された送り孔を突
起付きのベルトや車輪で拘束して、連続用紙を一定速度
で印刷部に供給し、さらに、搬送ローラを用いて連続用
紙を搬送して下流側の後処理装置に取り込ませる用紙搬
送装置に関し、後処理装置に安定して連続用紙を取り込
ませ得る用紙搬送装置を提供することを目的とする。 【構成】 連続用紙11の終端部11Eを検知して、定
速搬送手段13に対する連続用紙11の拘束の解除を識
別する検出手段16と、検出手段16の出力に基づい
て、搬送ローラ14の周速度を、後処理手段15におけ
る連続用紙11の取込み速度以下にまで低下させる制御
手段17と、を設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続用紙の両端に連続
配置された送り孔を突起付きのベルトや車輪で拘束し
て、連続用紙を一定速度で印刷部に供給し、さらに、搬
送ローラを用いて連続用紙を搬送して、下流側の後処理
装置に取り込ませる用紙搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワーク化された小型処理装置や大
型電算機から出力された処理情報を高速で印刷出力し
て、個別の伝票や個別取引の報告書等を作成する高速プ
リンターが実用化されている。
【0003】そして、高速プリンターの連続用紙の搬送
に関する先行技術文献としては、特開昭49−5229
号公報、特開昭57−158869号公報、特開平4−
51182号公報がある。
【0004】このような高速プリンターの例は、電子写
真の原理を利用しており、感光ドラムを回転させて、
(1) 感光ドラムの円筒面上で連続的に潜像を形成し、
(2) トナーを塗布して潜像を連続的に現像し、(3) 感光
ドラムの周速度に等しい速度で搬送される連続用紙に感
光ドラムを連続的に接触させ、(4) 現像されたトナー像
を連続用紙の表面に連続的に転写することにより、高速
度な印刷を実行する(図2参照)。
【0005】ここで、連続用紙の両端には、円孔(送り
孔)が列をなして連続的に形成されており、感光ドラム
の回転に連動したピンローラ(あるいは突起付きのベル
ト)がこの円孔を拘束しながら連続用紙を高速駆動し
て、連続用紙の搬送速度を感光ドラムの周速度に精密に
一致させている。
【0006】また、感光ドラムの下流側にはトナー像の
定着部が配置され、定着部の下流側には一対の搬送ロー
ラ(図2では排出ローラ)が配置される。一対の搬送ロ
ーラは、連続用紙を挟み込んで下流側に付勢しており、
ピンローラから定着部までの区間における連続用紙の張
力を確保させている。
【0007】すなわち、一対の搬送ローラは、少なくと
も無負荷状態では、突起付きの車輪による連続用紙の搬
送速度よりも大きな周速度を有するが、連続用紙を挟み
込んで搬送している状態では、連続用紙の張力に相当す
る負荷が搬送ローラの周速度を減じている。または、連
続用紙の表面で搬送ローラが摩擦摺動して滑りを生じて
いる。
【0008】さらに、搬送ローラの下流側には連続用紙
の裁断装置等が配置される。裁断装置は、定着完了して
搬送ローラから排出された印刷済み連続用紙を、一対の
取込みローラで挟み込んで取込み、その内部で、印刷の
区切りごとに連続用紙を裁断して折り畳み、折り畳まれ
た印刷物を分離容易な状態に積み重ねる。
【0009】裁断装置は、感光ドラムにおける印刷速度
と完全に同期して作動し、感光ドラムを含むプリンタ装
置からの指令に基づいた連続用紙上の位置でカッターを
動作させる。裁断装置は、ピンローラによる連続用紙の
搬送速度に等しい速度で連続用紙を取り込み、裁断装置
の内部では、感光ドラムを含む印刷部の印刷速度に一致
した速度で連続用紙を処理する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の用紙搬送機構で
は、連続用紙の終端で、連続用紙の搬送トラブルが多発
する問題がある。すなわち、通常の印刷状態では、ピン
ローラが連続用紙を引張って搬送ローラの周速度を抑制
しているが、連続用紙の終端が来て、ピンローラによる
連続用紙の拘束が解除されると、抑制が失われた搬送ロ
ーラの駆動力がもろに連続用紙に作用して連続用紙の搬
送速度を急上昇させる。
【0011】この結果、搬送ローラの前後で用紙詰まり
(ジャム)が発生する可能性が高まる。また、搬送ロー
ラが送り出した連続用紙が裁断装置の手前に溜まると、
連続用紙が斜めになる等して裁断装置への取り込みに支
障をきたし、裁断装置の内部で用紙詰まりが発生した
り、処理された印刷物の隅や辺が破損する可能性が高ま
る。
【0012】本発明は、連続用紙の最後まで正常な搬送
状態が継続し、連続用紙の終端部でも連続用紙の搬送速
度が急上昇しない、従って、後処理装置に安定して連続
用紙を取り込ませ得る用紙搬送装置を提供することを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1の用紙
搬送装置の基本的な構成の説明図である。図1におい
て、請求項1の用紙搬送装置は、連続用紙11の両端に
連続配置された送り孔11Hを拘束して、一定速度で印
刷部12に前記連続用紙11を供給する定速搬送手段1
3と、該定速搬送手段13の下流側に配置されて、少な
くとも無負荷状態では前記一定速度よりも大きな周速度
を有し、前記連続用紙11を下流側に付勢して前記連続
用紙11に張力を付与する搬送ローラ14と、該搬送ロ
ーラ14の下流側に配置されて、少なくとも前記定速搬
送手段13が前記連続用紙11を拘束した状態では、前
記定速搬送手段13の一定速度にほぼ一致させた速度で
前記連続用紙11を取り込む後処理手段15と、を有す
る用紙搬送装置において、前記連続用紙11の終端部1
1Eを検知して、前記定速搬送手段13に対する前記連
続用紙11の拘束の解除を識別する検出手段16と、該
検出手段16の出力に基づいて、前記搬送ローラ14の
周速度を、前記後処理手段15における前記連続用紙1
1の取込み速度以下にまで低下させる制御手段17と、
を有するものである。
【0014】請求項2の用紙搬送装置は、請求項1の用
紙搬送装置において、前記搬送ローラを駆動して、前記
搬送ローラの負荷が増すと回転速度が減少する誘導モー
タと、前記制御手段の指令に応じて、該誘導モータに印
加される交流電流をパルス状に間引いて、前記搬送ロー
ラの減速を達成させる電源手段と、を有するものであ
る。
【0015】請求項3の用紙搬送装置は、連続用紙の両
端に連続配置された送り孔を拘束して、一定速度で印刷
部に前記連続用紙を供給する定速搬送手段と、該定速搬
送手段の下流側に配置されて、電力遮断状態では、前記
連続用紙が耐え得る抵抗を持って空転可能であり、少な
くとも無負荷状態では、前記一定速度よりも大きな周速
度を有し、前記連続用紙を下流側に付勢して前記連続用
紙に張力を付与する搬送ローラと、を有する用紙搬送装
置において、前記連続用紙の終端部を検知して、前記定
速搬送手段に対する前記連続用紙の拘束の解除を識別す
る検出手段と、該検出手段の出力に基づいて、前記連続
用紙が前記搬送ローラに達しない範囲の所定時間の経過
後に、前記搬送ローラに対する電力供給を遮断する制御
手段と、を有するものである。
【0016】請求項4の用紙搬送装置は、連続用紙の両
端に連続配置された送り孔を拘束して、一定速度で印刷
部に前記連続用紙を供給する定速搬送手段と、該定速搬
送手段の下流側に配置されて、少なくとも無負荷状態で
は前記一定速度よりも大きな周速度を有し、前記連続用
紙を下流側に付勢して前記連続用紙に張力を付与する搬
送ローラと、該搬送ローラの下流側に配置されて、少な
くとも前記定速搬送手段が前記連続用紙を拘束した状態
では、前記一定速度にほぼ一致させた速度で前記連続用
紙を取り込む後処理手段と、を有する用紙搬送装置にお
いて、前記連続用紙の終端部を検知して、前記定速搬送
手段に対する前記連続用紙の拘束の解除を識別する検出
手段と、該検出手段の出力に基づいて、前記後処理手段
における前記連続用紙の取り込み速度を上昇させて、前
記搬送ローラによる連続用紙の上昇した搬送速度に適合
させる制御手段と、を有するものである。
【0017】
【作用】図1において、請求項1の用紙搬送装置では、
定速搬送手段13が連続用紙11を拘束している期間
は、連続用紙11が印刷速度で搬送ローラ14を通り過
ぎるが、連続用紙11に対する定速搬送手段13の拘束
が解除されると、搬送ローラ14の大きな周速度が連続
用紙11を加速する可能性がある。
【0018】そこで、制御手段17は、検出手段16が
連続用紙11の終端部11Eを検知した後に、搬送ロー
ラ14を適正なレベル、すなわち、後処理手段15にお
ける連続用紙11の取込み速度よりも低いレベルにまで
減速し、定速搬送手段13の拘束が解除された際の連続
用紙11の速度上昇を抑制するとともに、定速搬送手段
13の拘束が解除された以降にも、後処理手段15の取
込み部分における連続用紙11の張力を確保させる。こ
れにより、後処理手段15の内部の処理に悪影響を及ぼ
さない。
【0019】搬送ローラ14は、回転の角速度をフィー
ドバックして回転速度を一定に保つPLL制御等を用い
て、厳密な速度制御の下で必要な減速を実行してもよ
い。しかし、搬送ローラ14は、印刷中にあっては定速
搬送手段13に従動し、連続用紙11が定速搬送手段1
3による拘束を解除された以降にあっては、後処理手段
15に従動すれば十分である。
【0020】つまり、搬送ローラ14は、連続用紙11
の速度に応じて周速度を変化し、あるいは、連続用紙1
1よりも速い周速度を有して、連続用紙11との間で滑
り状態にあることが望ましく、精密な速度制御を伴わせ
る必要がない。従って、例えば、AC電圧のON−OF
Fで供給電力を削減して、誘導モータの時間当たり回転
数を落とす方法でも、十分な精度の減速が得られる。
【0021】印刷部12は、連続用紙11上に必要な印
刷処理を実行する。従って、(1) 感光ドラムを用いたL
BP(Laser Beam Printer)に限定されず、(2) ベルト
式の感光体を用いたLEDプリンタ、(3) 電気、磁気、
機械的な刺激を用いて潜像を形成し、現像して転写像と
する形式のプリンタ、(4) アナログ式の複写機、(5)熱
転写型プリンタ、(6) インクジェットプリンタ等として
もよい。
【0022】定速搬送手段13は、連続用紙11の送り
孔11Hに挿入されるピンを備えた車輪やベルト体等で
構成され、連続用紙11を滑りなく把持して、印刷部1
2の印刷処理が必要とする一定速度を連続用紙11に付
与する。
【0023】後処理手段15は、印刷部12に連動して
連続用紙11に必要な処理を追加する機構で構成され
る。例えば、(1) 単位の印刷物ごとに連続用紙11を切
断する切断機構、(2) 印刷済みの連続用紙11に切り込
み形成や型押しを追加する機構、(3) 印刷済みの連続用
紙11に別の重ね印刷やスタンプ押しを実行する機構、
(4) 切断された印刷物を仕分けして収納する機構、(5)
切断された印刷物を封筒に納めて発送する機構等とする
ことができる。
【0024】検出手段16は、連続用紙11の終端部1
1Eを検知し、連続用紙11が定速搬送手段13の拘束
から離脱する時期を制御手段17に通知する。検出手段
16は、(1) フォトインタラプタ、(2) 超音波センサ、
(3) 定速搬送手段13の電力供給状態の変化を調べるセ
ンサ、(4) 連続用紙11の搬送速度の変化を調べるセン
サ等で構成できる。
【0025】請求項2の用紙搬送装置では、搬送ローラ
が誘導モータで駆動され、電源手段は、誘導モータに接
続される商用の交流をパルス状に間引いて、誘導モータ
に対する供給電力を削減し、誘導モータの位相遅れを増
して、時間当たり回転数を低下させる。
【0026】誘導モータを商用の単相交流で駆動する場
合、電源手段は、5Hzを越える周波数で単相交流をON
−OFFして、誘導モータにジッタ(回転ムラ)を発生
させないことが望ましい。
【0027】請求項3の用紙搬送装置では、搬送ローラ
に対する動力供給を停止して、搬送ローラよりも印刷部
側に位置する連続用紙についても、その搬送を後処理手
段の搬送機構に委ねる。搬送ローラは、後処理手段の搬
送機構に抵抗して空転し、後処理手段が必要とする取込
み時の張力を連続用紙に付与する。
【0028】請求項4の用紙搬送装置では、連続用紙が
定速搬送手段の拘束を離脱した際の連続用紙の速度上昇
を許容する。その代わりに、後処理手段の取込み速度を
一時的に増して、後処理手段が必要とする取込み時の連
続用紙の張力を確保する。
【0029】
【実施例】図2は第1実施例の印刷システムの構成の説
明図、図3は図2の印刷システムの回路図、図4は図2
の排出ローラの速度制御の説明図である。図2中、(a)
は各装置の配置、(b) は制御系の構成を示す。また、図
4中、(a) はタイミングの説明、(b) はモータ入力を示
す。ここでは、排出ローラを駆動する誘導モータの供給
電力を削減して、排出ローラを減速させる。
【0030】図2(a) において、LBP方式のプリンタ
装置20は、感光ドラム25の表面に形成された文字や
図形のトナー像を、トラクタ21が一定速度で搬送する
連続用紙27上に転写して、連続的な印刷を実行する。
印刷前の連続用紙27は、両縁部に多数の円孔を等間隔
で配置しており、連続用紙27の一定長さごとに設けた
ミシン目で折り重ねられている。
【0031】LBP方式の感光ドラム25は、その周囲
にクリーニング部26A、光学部26B、現像部26C
等を配置しており、感光ドラム25は、その1回転ごと
に連続的に潜像形成〜現像〜転写〜クリーニングの工程
を繰り返す。
【0032】すなわち、クリーニング部26Aでは、感
光ドラム25の円筒面に残留したトナーが除去され、表
面に残ったわずかな帯電パターンも解消して、前回の印
刷に関する潜像等を抹消する。そして、絶縁体に戻った
感光ドラム20の円筒面を数百Vに一様帯電させる。
【0033】また、光学部26Bでは、感光ドラム25
の円筒面に断続的なレーザービームを走査し、照射点だ
けを導電体に戻して帯電を解除し、電位を局所的に低下
させた潜像を形成する。
【0034】また、現像部26Cは、高抵抗のトナー粉
を感光ドラム25の円筒面に塗布して、潜像上に選択的
に静電吸着させて現像する。そして、現像後の感光ドラ
ム25の円筒面に強い光を照射して、トナーに覆われて
いない背景部分の帯電を解除する。
【0035】一方、連続用紙27の丸孔を引掛けるピン
を設けたキャタピラー状のトラクタ21は、感光ドラム
25に機械的に連動して駆動される。トラクタ21は、
感光ドラム25の周速度と等しい速度で連続用紙27を
搬送して、感光ドラム25に連続用紙27を接触させ
る。連続用紙27は、帯電状態で感光ドラム25に接触
し、感光ドラム25の円筒面のトナー像を電気的に引き
寄せて奪い取る。
【0036】トラクタ21に拘束された状態で感光ドラ
ム25からトナー像を転写された連続用紙27は、排出
ローラ22に引張られて定着部28を通過する。センサ
23は、トラクタ21の拘束を離脱した直後の位置で連
続用紙27の終端部を検知する。センサ23は、連続用
紙27を挟んで配置されたフォトインタラプタで構成さ
れる。
【0037】定着部28では、トナー像に強い光を照射
してトナー像を連続用紙27の表面に融着して固定す
る。そして、排出ローラ22を経てプリンタ装置20か
ら排出された連続用紙27は、続いて後処理装置30に
取り込まれる。
【0038】後処理装置30は、連続用紙27を一対の
取込みローラ31で挟み込んで後処理装置30内に取り
込み、エレベータ33上に折り重ねる。そして、プリン
タ装置20から指定された位置でカッター32を動作さ
せて、連続用紙を印刷物の単位ごとに分離する。分離さ
れた印刷物は、エレベータ33から降ろされ、印刷物を
乗せるたびに90度回転するターンテーブル34上の別
の印刷物37の上に積み重ねられる。
【0039】図2(b) において、プリンタ20では、セ
ンサ23が連続用紙27の終端部を検知すると同時に、
排出ローラ駆動モータのON−OFF制御回路22A
が、排出ローラ駆動モータ22Mに対する供給電力を低
下させる。
【0040】排出ローラ駆動モータのON−OFF制御
回路22Aは、後処理装置30の取込みローラ駆動モー
タのON信号作成回路31Aに対して、通信ケーブルで
連絡され、制御情報を相互に交換する。後処理装置30
の取込みローラ駆動モータのON信号作成回路31A
は、取込みローラ駆動モータ速度制御回路31Bを介し
て、取込みローラ駆動モータ31Mの回転速度を制御す
る。
【0041】図3において、プリンタ装置20のCPU
および周辺回路22Cは、後処理装置30のCPUおよ
び周辺回路31Cに対して、通信ケーブルで連絡され、
連続用紙の終端部の検知、連続用紙の搬送トラブル(ジ
ャム)の発生、連続用紙を切断すべき位置、連続用紙の
搬送速度の変化等の制御情報を相互に交換する。
【0042】プリンタ装置20のCPUおよび周辺回路
22Cは、センサ23が連続用紙27の終端部を検知す
ると直ちに、SSR(Solid State Relay )22Dに対
する排出ローラ駆動モータON−OFF信号を、連続し
たDCから等間隔のパルス列状に切り替える。
【0043】排出ローラ駆動モータ22Mには、コンデ
ンサを用いて一方のコイルの電圧位相をずらせる形式の
単相誘導モータが採用されており、SSR22Dがパル
ス列状に動作して供給電力が減少すると、ローター回転
の位相遅れが大きくなり、回転速度を減少させる。
【0044】一方、後処理装置30のCPUおよび周辺
回路31Cは、PLL制御回路31Dの動作/停止を指
令し、また、PLL制御回路31Dに設定される基準ク
ロックの周波数を指定する。
【0045】取込みローラ駆動モータ31Mは、PLL
制御回路31DによってPLL制御されており、基準ク
ロック発生回路31Eは、このPLL制御の基準となる
基準クロックを発生する。エンコーダパルス発生回路3
1Gは、取込みローラ駆動モータ31Mの軸に直結され
ており、取込みローラ駆動モータ31Mの速度に応じた
パルスを発生する。
【0046】PLL制御回路31Dは、取込みローラ駆
動モータ31Mに対する供給電力を加減して、エンコー
ダパルス発生回路31Gが発生するパルスの周波数およ
び位相を、基準クロック発生回路31Eが発生する基準
クロックに一致させる。
【0047】図4(a) において、第1実施例では連続用
紙がトラクタの拘束を離脱すると直ちにSSRをパルス
列状に動作させ、モータ入力を間引きして、排出ローラ
の周速度を低下させる。ここで、連続用紙がトラクタに
拘束された状態では、排出ローラは連続用紙の搬送速度
よりも高い周速度で回転して、連続用紙の表面で滑りを
発生している。
【0048】そして、連続用紙がトラクタの拘束を離脱
した後、排出ローラの周速度は、後処理装置の取込みロ
ーラの周速度よりも低い水準に設定される。これによ
り、後処理装置の取込みローラは、連続用紙を介して排
出ローラと引張り合うことになり、後処理装置における
正常な取り込みに必要な連続用紙の張力レベルが確保さ
れる。
【0049】図4(b) において、第1実施例では、モー
タ入力の間引きが連続用紙の搬送速度にジッタを引き起
こさないように、9Hz程度の周波数でSSRをON−O
FFさせた。この周波数は、商用の50Hz、60Hzのい
ずれにも同期しないように選択されており、T1 、T2
はそれぞれ70msec、40msecに定められ、ON状態の
比率を示すデューティ比は、37.5%である。
【0050】そして、連続用紙がトラクタに拘束された
状態では、用紙搬送速度751mm/secに対して、排出ロ
ーラの周速度が792mm/secであるのに対して、連続用
紙がトラクタの拘束を離脱した後は、排出ローラの周速
度は732mm/secにまで低下し、用紙搬送速度751mm
/secで印刷済み連続用紙を取り込む後処理装置におい
て、その取り込みに必要な張力を確保させる。
【0051】図5は、第2実施例における排出ローラの
速度制御の説明図である。ここでは、図2、図3と同様
な構成の印刷システムにおいて、排出ローラの速度制御
のみを異ならせた。
【0052】図5において、第2実施例では、連続用紙
がトラクタの拘束を離脱した後、T a =0.5秒でSS
Rを遮断し、それ以降は、排出ローラを負荷にして、後
処理装置に用紙搬送を委ねている。
【0053】第2実施例では、連続用紙がトラクタの拘
束を離脱した直後には、用紙搬送速度が上昇するが、そ
の後は、速やかに後処理装置における用紙の取込み速度
に復帰する。
【0054】図6は、第3実施例における取込みローラ
の速度制御の説明図である。ここでは、図2、図3と同
様な構成の印刷システムにおいて、取込みローラの速度
制御のみを異ならせた。
【0055】図6において、第3実施例では、連続用紙
がトラクタの拘束を離脱した後、排出ローラの無負荷状
態における周速度以上に、後処理装置における取込みロ
ーラの周速度を設定する。
【0056】すなわち、図3の回路図において、プリン
タ装置20のCPUおよび周辺回路22Cが後処理装置
30のCPUおよび周辺回路31Cに対して、センサ2
3による用紙の終端検知を通信すると、CPUおよび周
辺回路31Cは、直ちに基準クロック発生回路31Eに
おける基準クロックの周波数を変化させる。
【0057】そして、PLL制御回路31Dは、新しい
基準クロックに適合させて取込みローラ駆動モータ31
Mの時間当たり回転数を上昇させる。第3実施例では、
プリンタ装置20の排出ローラの周速度792mm/secに
対応させて、後処理装置30の取込みローラの周速度
を、連続用紙がトラクタの拘束を離脱する前後で、75
1mm/secから848mm/secにまで高めた。
【0058】第1〜第3実施例では、排出ローラまたは
取込みローラについて、単独で1種類の制御のみを実行
させたが、これらの制御のうちの2以上を組み合わせ
て、同時に実行してもよい。
【0059】なお、上述した実施例においては、センサ
23による連続用紙27の後端検出位置は、連続用紙2
7の後端がトラクタ27から外れた後に、用紙後端を検
出可能な位置としているが、これに限られるものではな
い。
【0060】例えば、トラクター21のトラクタピンと
係合する連続用紙27の送り孔のうち、最も後端に近い
位置にある送り孔、つまり、最後の送り孔のみが唯一ト
ラクタピンに係合している状態における連続用紙27の
後端位置を検出可能な位置に、センサ23の検出位置を
一致させてもよい。
【0061】この場合、プリンタ装置20側の排出ロー
ラ22の回転速度の低下は、CPU22Cがセンサ23
の検出出力を受け取った後、連続用紙27の最後の送り
孔がトラクタピンから外れるまでの遅延時間を設けた後
に、CPU22Cの制御の下に行われる。
【0062】
【発明の効果】請求項1の用紙搬送装置によれば、連続
用紙が定速搬送手段の拘束を離脱した状態でも、連続用
紙の速度上昇が抑制され、後処理手段の取込み部分にお
ける連続用紙の張力が確保されるから、搬送ローラの前
後や後処理手段の取込み部分における用紙詰まり(ジャ
ム)が発生しない。
【0063】従って、搬送ローラと後処理手段の間に、
連続用紙のジャム防止用の緩衝(遊び、たるみ)部分を
設けないで済み、搬送ローラと後処理手段を単距離で直
結できることになる。これにより、連続用紙の完全な自
動装填が可能となり、印刷システムの長さの短縮を通じ
て設置床面積の節約が達成される。
【0064】また、後処理手段における安定した連続用
紙の取込み状態が維持されるから、後処理手段の内部の
処理に悪影響を及ぼす心配がなく、後処理手段の内部に
おける事故や誤動作が減り、印刷システム全体の信頼性
が向上する。
【0065】さらに、連続用紙が定速搬送手段の拘束を
離脱した状態でも、連続用紙の速度上昇が抑制されるか
ら、静電写真の原理を用いたプリンタ装置の場合、定速
搬送手段の下流側に配置された定着部を連続用紙が通過
する速度が一定に保たれ、搬送速度の変化に応じてスト
ロボ発光の周期を変更する回路等、定着条件を均一に確
保させる手段を別に設ける必要がない。
【0066】請求項2の用紙搬送装置によれば、搬送ロ
ーラの駆動系が簡単な機構で構成され、部品点数も少な
くて済み、印刷システム全体の小型化、高信頼性化が実
現される請求項3の用紙搬送装置によれば、連続用紙が
定速搬送手段の拘束を離脱した以降も、後処理手段の取
込み部分における連続用紙の張力が確保されるから、後
処理手段の取込み部分における用紙詰まり(ジャム)が
発生しない。
【0067】請求項4の用紙搬送装置によれば、連続用
紙が定速搬送手段の拘束を離脱した以降も、後処理手段
の取込み部分における連続用紙の張力が確保されるか
ら、後処理手段の取込み部分における用紙詰まり(ジャ
ム)が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の用紙搬送装置の基本的な構成の説明
図である。
【図2】第1実施例の印刷システムの構成の説明図であ
る。
【図3】図2の印刷システムの回路図である。
【図4】図2の排出ローラの速度制御の説明図である。
【図5】第2実施例における排出ローラの速度制御の説
明図である。
【図6】第3実施例における取込みローラの速度制御の
説明図である。
【符号の説明】
11 連続用紙 12 印刷部 13 定速搬送手段 14 搬送ローラ 15 後処理手段 16 検出手段 17 制御手段 11E 終端部 11H 送り孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続用紙(11)の両端に連続配置され
    た送り孔(11H)を拘束して、一定速度で印刷部(1
    2)に前記連続用紙(11)を供給する定速搬送手段
    (13)と、 該定速搬送手段(13)の下流側に配置されて、少なく
    とも無負荷状態では前記一定速度よりも大きな周速度を
    有し、前記連続用紙(11)を下流側に付勢して前記連
    続用紙(11)に張力を付与する搬送ローラ(14)
    と、 該搬送ローラ(14)の下流側に配置されて、少なくと
    も前記定速搬送手段(13)が前記連続用紙(11)を
    拘束した状態では、前記定速搬送手段(13)の一定速
    度にほぼ一致させた速度で前記連続用紙(11)を取り
    込む後処理手段(15)と、を有する用紙搬送装置にお
    いて、 前記連続用紙(11)の終端部(11E)を検知して、
    前記定速搬送手段(13)に対する前記連続用紙(1
    1)の拘束の解除を識別する検出手段(16)と、 該検出手段(16)の出力に基づいて、前記搬送ローラ
    (14)の周速度を、前記後処理手段(15)における
    前記連続用紙(11)の取込み速度以下にまで低下させ
    る制御手段(17)と、を有することを特徴とする用紙
    搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の用紙搬送装置において、前記
    搬送ローラを駆動して、前記搬送ローラの負荷が増すと
    回転速度が減少する誘導モータと、 前記制御手段の指令に応じて、該誘導モータに印加され
    る交流電流をパルス状に間引いて、前記搬送ローラの減
    速を達成させる電源手段と、を有することを特徴とする
    用紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 連続用紙の両端に連続配置された送り孔
    を拘束して、一定速度で印刷部に前記連続用紙を供給す
    る定速搬送手段と、 該定速搬送手段の下流側に配置されて、電力遮断状態で
    は、前記連続用紙が耐え得る抵抗を持って空転可能であ
    り、少なくとも無負荷状態では、前記一定速度よりも大
    きな周速度を有し、前記連続用紙を下流側に付勢して前
    記連続用紙に張力を付与する搬送ローラと、を有する用
    紙搬送装置において、 前記連続用紙の終端部を検知して、前記定速搬送手段に
    対する前記連続用紙の拘束の解除を識別する検出手段
    と、 該検出手段の出力に基づいて、前記連続用紙が前記搬送
    ローラに達しない範囲の所定時間の経過後に、前記搬送
    ローラに対する電力供給を遮断する制御手段と、を有す
    ることを特徴とする用紙搬送装置。
  4. 【請求項4】 連続用紙の両端に連続配置された送り孔
    を拘束して、一定速度で印刷部に前記連続用紙を供給す
    る定速搬送手段と、 該定速搬送手段の下流側に配置されて、少なくとも無負
    荷状態では前記一定速度よりも大きな周速度を有し、前
    記連続用紙を下流側に付勢して前記連続用紙に張力を付
    与する搬送ローラと、 該搬送ローラの下流側に配置されて、少なくとも前記定
    速搬送手段が前記連続用紙を拘束した状態では、前記一
    定速度にほぼ一致させた速度で前記連続用紙を取り込む
    後処理手段と、を有する用紙搬送装置において、 前記連続用紙の終端部を検知して、前記定速搬送手段に
    対する前記連続用紙の拘束の解除を識別する検出手段
    と、 該検出手段の出力に基づいて、前記後処理手段における
    前記連続用紙の取り込み速度を上昇させて、前記搬送ロ
    ーラによる連続用紙の上昇した搬送速度に適合させる制
    御手段と、を有することを特徴とする用紙搬送装置。
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