JP2004309879A - ホスト、プリンタ、ホストの印刷制御方法、プリンタの印刷方法及び記録媒体 - Google Patents
ホスト、プリンタ、ホストの印刷制御方法、プリンタの印刷方法及び記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】ホスト1に、印刷パラメータ設定手段と印刷データ生成手段とホストデータ生成手段とホストデータ送出手段(プリンタソフトウェア3)を設け、プリンタ2に、印刷データに付加されている印刷パラメータの印刷範囲を確認し、その印刷パラメータの情報をプリンタエンジンの各制御手段へ送出して印刷を開始させる印刷制御手段と、印刷が開始され設定された印刷領域に印刷する場合にのみ、転写ローラ22を感光ドラム19へ接触させ、それ以外の場合は、転写ローラ22を感光ドラム19から離間させる転写ローラ接触/離間制御手段を設ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、ホストとプリンタとが接続され、前記ホストから送出したホストデータを基に、プリンタで1枚の用紙の複数に分割した各印刷領域毎に同一用紙内での繰り返し印刷が可能な印刷システム(例えば、医療用のカルテや各種商品の出納用帳票などの印刷システム)に利用可能なホスト、プリンタ、ホストの印刷制御方法、プリンタの印刷方法及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来例について説明する。
(1) :従来例1(特許文献1参照)
図12は従来例1の説明図である。以下、図12に基づいて従来例1を説明する。図12において、1は感光ドラム、2は1時コロナ帯電器、4aはロータリ、5は転写ユニット、7はレジストユニット、10は転写ローラ、11は転写ベルト駆動ローラ、12は転写ベルト、14は加圧バネ、15は加圧コマ、16はカム部材、16aは軸、Tは転写ニップ、Pは転写材、Rはレジストニップ、18はレジスト上ローラ、19はレジスト下ローラ、21はレジスト下ガイド、22はレジスト上ガイド、26は転写バイアス電源を示す。
【0003】
この文献の特許請求の範囲には、次のようなことが記載されている。
すなわち、「像担持体上に複数色のトナー像を順次形成し、該トナー像を接触転写手段によって転写材に一括転写するカラー画像形成装置において、前記接触転写手段から成る転写ユニットがこれを前記像担持体に対して当接/離間せしめる接離機構を有し、転写ユニットへの転写材の搬送と転写ユニットの像担持体への接離動作及び転写バイアス印加のそれぞれのタイミングを、
・転写材先端においては、
転写材の像担持体と転写ユニット間への進入→転写ユニットの当接→転写バイアスON→トナー像先端の転写ニップへの進入
・転写材後端においては、
トナー像後端の転写ニップ通過→転写バイアスOFF→転写ユニット離間→転写材後端の転写ポイント通過の順で動作するよう設定するとともに、接触転写手段と像担持体は転写材を介してのみ当接するようにしたことを特徴とするカラー画像形成装置。」
また、前記接触転写手段は、転写ローラであること、前記像担持体は、ドラム型の電子写真感光体であることなどが記載されている。
【0004】
また、本実施の形態では、次のようなことが記載されている。すなわち、明細書の段落番号[0062]乃至[0063]には、転写材P先端からトナー像先端27までに非画像領域を5mm設け、転写材P先端が転写ニップ形成位置T0 に進入した時間を基準(0msec)としたときに、転写ユニット5が感光ドラム1に当接するまでの時間を25msec、転写バイアスが印加されるまでの時間を31msec、トナー像が転写ニップTに進入するまでの時間を43msecとしている。又、転写されたトナー像後端から転写材P後端までに非画像領域を5mm設け、トナー像後端が転写ニップTを通過した時間を基準(0msec)としたときに、転写バイアス供給を停止するまでの時間を15msec、転写ユニット5が感光ドラム1から完全に離間するまでの時間を35msec、転写材P後端が転写ニップ形成位置T0 を通過するまでの時間を43msecとしている。転写工程時の一連の動作を上述のように設定し、これらの動作を転写材Pの先端及び後端の印字領域外でのみ行うことによって、裏汚れ及び先端転写不良問題を解消し、転写材Pの感光ドラム1への巻き付きによる機内滞留ジャム率を低下させ、通常環境下ではジャム率を1/10000以下を実現することができた。
【0005】
(2) :従来例2(特許文献2参照)
この文献には、複数の画像を用紙の同一面上に合成して形成する画像形成装置について記載されている。この装置では、次のようなことが記載されている。すなわち、記録用紙の両面に複数の画像の多重記録が可能である。更に複数の画像のそれぞれに対して、用紙の同一面の任意の位置を指定して多重記録を行うことによって、複数の画像の合成が可能である。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−75670
【特許文献2】
特開平3−83079号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のものにおいては、次のような課題があった。
【0008】
(1) :従来例1では、用紙の印刷開始/終了ポイント(1枚の用紙の最先端位置と最終位置)で、転写ローラの接触/離間を行なっている。その結果、一度印刷した用紙にはわずかながらも印刷領域以外にトナーの付着がある。通常では目立たないが、この印刷した用紙の同一面上に繰り返し印刷した場合、目立たなかった箇所が微妙なトナーの積み重なりにより、トナーが薄く被さったような印刷結果となり、まだ未印刷の領域に印刷を行なった場合、必要とする情報が読み取れなくなる。
【0009】
このように、従来の技術では、前記の現象は回避できず、例えば、使用禁止等の処置を行うことで前記被りを防ぐことしかできなかった。この場合、前記被りの酷い用紙は使えないため廃棄していた。
【0010】
(2) :従来例2では、複数の画像を用紙の同一面上に合成して形成する画像形成装置について記載されているが、この技術は、本発明の参考程度の内容が記載されているだけであり、本発明の具体的な内容は記載されていない。
【0011】
本発明は、このような従来の課題を解決し、印刷用紙の該当する印刷範囲に印刷する場合にのみ、転写手段(例えば、転写ローラ)を潜像形成手段(例えば、感光ドラム)へ接触させ、その他の時は転写手段を潜像形成手段から離間させる制御を行うことで、同一用紙に繰り返し印刷を行なった場合でも、トナーの被りを防止することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達成するため、次のように構成した。
【0013】
(1) :ホストとプリンタとが接続され、前記ホストから送出したホストデータを基に、プリンタで1枚の用紙の複数に分割した各印刷領域毎に同一用紙内での繰り返し印刷が可能な印刷システムの前記ホストであって、外部から入力された情報に基づき印刷範囲を決定して、前記印刷領域の印刷パラメータを設定する印刷パラメータ設定手段と、前記印刷パラメータ設定手段で設定された印刷範囲に印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成手段と、前記印刷データに前記印刷パラメータを付加してホストデータを生成するホストデータ生成手段と、前記ホストデータ生成手段が生成したホストデータをプリンタへ送出するホストデータ送出手段とを備えていることを特徴とする。
【0014】
(2) :ホストとプリンタとが接続され、前記ホストから送出したホストデータを基に、プリンタで1枚の用紙の複数に分割した各印刷領域毎に同一用紙内での繰り返し印刷が可能な印刷システムの前記プリンタであって、前記ホストからホストデータを受け取り、印刷データに印刷パラメータが付加されているか否かを判断するホストインタフェース制御手段と、前記ホストインタフェース制御手段により、前記印刷パラメータが付加されていないと判断した場合には通常の印刷を行い、前記印刷パラメータが付加されていると判断した場合、前記印刷パラメータに設定されている印刷範囲を確認し、その印刷パラメータの情報をプリンタエンジンの各制御手段へ送出して印刷を開始させる印刷制御手段と、印刷データの潜像を形成する潜像形成手段に対し、転写手段の接触/離間を行う転写手段の接触/離間機構部と、前記転写手段の接触/離間機構部を制御することで、印刷が開始され、前記設定された印刷領域に印刷する場合にのみ転写手段を潜像形成手段へ接触させ、それ以外の場合は転写手段を潜像形成手段から離間させる転写手段の接触/離間制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0015】
(3) :ホストとプリンタとが接続され、前記ホストから送出したホストデータを基に、プリンタで1枚の用紙の複数に分割した各印刷領域毎に同一用紙内での繰り返し印刷が可能な印刷システムの前記ホストの印刷制御方法であって、
外部から入力された情報に基づき印刷範囲を決定して、前記印刷領域の印刷パラメータを設定する印刷パラメータ設定手順と、前記印刷パラメータ設定手順で設定された印刷範囲に印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成手順と、前記印刷データに前記印刷パラメータを付加してホストデータを生成するホストデータ生成手順と、前記ホストデータ生成手順で生成したホストデータをプリンタへ送出するホストデータ送出手順とを有することを特徴とする。
【0016】
(4) :ホストとプリンタとが接続され、前記ホストから送出したホストデータを基に、プリンタで1枚の用紙の複数に分割した各印刷領域毎に同一用紙内での繰り返し印刷が可能な印刷システムの前記プリンタの印刷制御方法であって、
前記ホストからホストデータを受け取り、印刷データに印刷パラメータが付加されているか否かを判断するホストインタフェース手順と、前記ホストインタフェース手順により、前記印刷パラメータが付加されていないと判断した場合には通常の印刷を行い、前記印刷パラメータが付加されていると判断した場合、前記印刷パラメータに設定されている印刷範囲を確認し、その印刷パラメータの情報をプリンタエンジンの各制御手段へ送出して印刷を開始させる印刷制御手順と、印刷データの潜像を形成する潜像形成手段に対し、転写手段の接触/離間を行う転写手段の接触/離間機構部を制御することで、印刷が開始され、前記設定された印刷領域に印刷する場合にのみ転写手段を潜像形成手段へ接触させ、それ以外の場合は転写手段を潜像形成手段から離間させる転写手段の接触/離間制御手順とを有することを特徴とする。
【0017】
(作用)
前記構成に基づく本発明の作用を図1に基づいて説明する。
【0018】
(a) :前記(1) 、(3) では、印刷パラメータ設定手段(プリンタソフトウェア3の一部)は外部(例えば、オペレータのキーボード操作による入力)から入力された情報に基づき、印刷範囲を決定して印刷領域の印刷パラメータを設定し、印刷データ生成手段(プリンタソフトウェア3の一部)は前記印刷パラメータ設定手段で設定された印刷範囲に印刷する印刷データを生成する。
【0019】
そして、ホストデータ生成手段(プリンタソフトウェア3の一部)は、前記印刷データに前記印刷パラメータを付加したホストデータを生成し、ホストデータ送出手段(プリンタソフトウェア3の一部)は、前記ホストデータ生成手段が生成したホストデータをプリンタ2へ送出する。
【0020】
このようにすれば、プリンタ2側において、印刷用紙の該当する印刷範囲に印刷する場合にのみ、転写ローラ22(転写手段)を感光ドラム19(潜像形成手段)へ接触させ、その他の時は転写ローラ22を感光ドラム19から離間させる制御(転写ローラ22の接触/離間制御)を行うことで、同一用紙に繰り返し印刷を行なった場合でも、トナーの被りを防止することが可能になる。
【0021】
(b) :前記(2) 、(4) では、ホストインタフェース制御手段(プリンタコントローラ4)は前記ホスト1からホストデータを受け取り、印刷データに印刷パラメータが付加されているか否かを判断し、印刷制御手段(プリンタエンジン5内の印刷制御部)は前記ホストインタフェース制御手段により、前記印刷パラメータが付加されていると判断した場合、前記印刷パラメータに設定されている印刷範囲を確認し、その印刷パラメータの情報をプリンタエンジンの各制御手段(転写ローラ22を含む各制御手段)へ送出して印刷を開始させる。
【0022】
この場合、転写ローラ22の接触/離間制御手段は印刷が開始され、前記設定された印刷領域に印刷する場合にのみ、転写ローラ22(転写手段)を感光ドラム19(潜像形成手段)へ接触させ、それ以外の場合は、転写ローラ22を感光ドラム19から離間させる制御を行う。
【0023】
このようにすれば、印刷用紙の該当する印刷範囲に印刷する場合にのみ、転写ローラ22を感光ドラム19へ接触させ、その他の時は転写ローラ22を感光ドラム19から離間させる制御を行うことで、同一用紙に繰り返し印刷を行なった場合でも、トナーの被りを防止することが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0025】
§1:システムの説明
図2はシステム構成図である。このシステムはホストコンピュータ(以下、単に「ホスト」とも記す)1と、該ホスト1に対してインタフェースケーブル6を介して接続されたプリンタ2とで構成する。この場合、プリンタ2には、ホスト1との間でインタフェース制御(コマンドの解析、ホストデータの解析、ホストデータに設定されている印刷パラメータの解析等)をしたり、或いはプリンタの各種印刷制御を行うためのプリンタコントローラ4と、前記プリンタコントローラ4の指示により印刷動作を行うためのプリンタエンジン5とが設けてある。
【0026】
そして、ホスト1には、プリンタ2に対して印刷を行う際の各種制御を行うプリンタソフトウェア(印刷制御用プログラム)3が設けてある。
【0027】
このシステムにおいて、用紙に印刷を行う場合には、プリンタ2に用紙をセットした状態で、ホスト1のプリンタソフトウェア3により印刷制御用のデータを送出し、これをプリンタコントローラ4が受け取って解析し、その結果に基づいて、プリンタエンジン5を制御することで印刷を行う。
【0028】
§2:プリンタ内部の詳細な構成の説明
図3はプリンタ内部の構成説明図である。以下、前記プリンタの構成を図3に基づいて説明する。
【0029】
前記プリンタ2はプリンタコントローラ4とプリンタエンジン5で構成されている。そして、プリンタコントローラ2にはホスト1との間の各種インタフェース制御を行うと共に、ホスト1から受信したコマンド等を解析し、その結果に基づいて印刷時の制御を行うホスト制御部(又は、インタフェース制御部)11と、前記ホスト制御部11からの情報に基づいて、実際に印刷する際の印刷データ(ビットマップ展開したデータなどを含む)を生成する印刷データ生成部12を備えている。
【0030】
また、プリンタエンジン5には、プリンタコントローラ4の制御に基づいて印刷時の制御を行う印刷制御部15を備えると共に、該印刷制御部15の制御により各種機構部の制御を行う用紙搬送制御部16と、転写制御部17と、定着制御部18と、感光ドラム19、ROM14、センサ30、31等を備えている。
【0031】
そして、用紙搬送制御部16は搬送ローラ24やその駆動機構等を含む用紙搬送機構(例えば、駆動用モータ、ギヤ、ベルトなどを含む)の制御を行い、転写制御部17は電磁駆動部(電磁石や電磁クラッチを含む)21による転写ローラ22の感光ドラム19への接触/離間制御や転写ローラ22による転写の制御等を行い、定着制御部18は定着器23の定着制御を行ない、印刷制御部15は、感光ドラム19への印刷データの制御を行う。
【0032】
また、前記ROM14には、用紙搬送速度やその他プリンタ設定情報が予め格納されている。また、印刷制御部15は、印刷時にセンサ30、31からのセンサ情報を用いて、用紙の位置等を検出し、印刷時のタイミング制御や各種制御を行う。
【0033】
前記のように、転写制御部17では、ホスト側で設定された印刷領域に印刷する時のみ、転写ローラ22を感光ドラム19に接触させ、その他の時(非印刷時)には転写ローラ22を感光ドラム19から離間させる制御を行う。この制御の1例として、次の様な手段がある。
【0034】
すなわち、転写ローラ22は感光ドラム19への接触/離間ができるように移動可能に支持されている。この場合、例えば、転写ローラ22の取付部材に、バネと、吸引用の電磁石及び該電磁石の励磁回路と、電磁クラッチ21と、該電磁クラッチ21の電磁石駆動用制御回路などを設けておく。
【0035】
そして、転写ローラ22の取付部材にバネ一端側を取り付け、そのバネの他端側をプリンタ筐体に固定した固定部材に固定し、常時、転写ローラ22を感光ドラム19から離間する方向に引っ張っておく。また、吸引用電磁石は駆動パルスで一時的に励磁すると転写ローラ22を感光ドラム19側へ吸引するように取り付けておき、該電磁石で転写ローラ22を感光ドラム19へ接触させた状態で、電磁石駆動用制御回路に駆動パルスを印加することで、電磁クラッチ21をオン状態にして転写ローラ22を前記吸引位置で固定できるようにしておく。
【0036】
そして、転写ローラ22をバネで前記取付部材側、すなわち、感光ドラム19から離間する方向へ引っ張っておき、この状態から、吸引用電磁石を駆動パルスで励磁することにより、転写ローラ22を感光ドラム19へ接触させるように吸引させ、その状態で、電磁石駆動用制御回路から駆動パルスを印加して電磁クラッチをオンにすると、該電磁クラッチにより転写ローラ22を感光ドラム19へ接触させた位置を保持する。なお、この状態では、吸引用電磁石の励磁パルスを無くしても、電磁クラッチにより転写ローラ22を感光ドラム19へ接触した状態を保持しておくことができるものとする。
【0037】
この状態で、転写ローラ22を回転動作させて必要な領域にのみ用紙に転写を行う。この転写が終了すると、前記電磁クラッチへの励磁パルスを無くして、クラッチ状態を解除(電磁クラッチをオフ)すると、前記バネの力で転写ローラ22を感光ドラム19から離間する方向へ移動させ元の状態に戻る。
【0038】
このようにすれば、転写制御部17は、ホスト側で設定された印刷領域に印刷する時のみ、転写ローラ22を感光ドラム19に接触させ、その他の時(非印刷時)には転写ローラを感光ドラム19から離間させる制御を行うことができる。
なお、前記と異なる機構により、転写ローラ22の接触/離間制御を行うことも可能である。
【0039】
また、定着器23においても、前記転写ローラ22と同様な定着ローラの接触/離間制御が行なわれ、印刷済領域にのみ定着を行い、その他の非印刷領域では定着は行なわないように制御する機構を設けることが可能である。
【0040】
§3:プリンタ内の用紙パスの説明
図4はプリンタ内の用紙パスの説明図である。以下、図4に基づいて、プリンタ内の用紙パスについて説明する。
【0041】
前記のように、プリンタ2には図4に示したような用紙パスがある。この例では、用紙カセット29がプリンタ2の下部に設けてあり、この用紙カセット29にセットされた用紙28は用紙カセット29から排出され、搬送機構(図示省略)により搬送されて、先ずセンサ30により先端位置が検出される。その後、用紙先端位置合わせローラ26により用紙28の先端位置が合わせられる。
【0042】
その後、用紙28は感光ドラム19と転写ローラ22の間を進み、この位置で感光ドラム19と転写ローラ22により用紙に印刷(感光ドラム19から転写することで印刷する)が行なわれる。
【0043】
その後、搬送された用紙28はセンサ31により検出されながら、定着器23まで進んで定着処理がなされ、印刷済みの用紙がプリンタ2の上側から排出される。なお、この定着処理時にも、前記転写時と同様な定着ローラ33の接触/離間制御が行なわれ、印刷済領域にのみ定着を行い、その他の非印刷領域では定着は行なわないように制御を行う。このような用紙パスにより用紙が搬送され、感光ドラム19への潜像形成→転写ローラ22による転写→定着ローラ33による定着が行なわれて印刷工程が完了する。
【0044】
§4:印刷処理のフェーズの説明
図5は印刷処理時のフェーズ説明図である。以下、図5に基づいて印刷処理のフェーズについて説明する。印刷時における印刷処理の各フェーズは次の通りである。なお、この場合の印刷領域は印刷領域B(詳細は、図7について後述する)であるとする。
【0045】
(1) :フェーズ1は、前記用紙カセット29(図4参照)から取り出された用紙28を印刷処理のために搬送するが、この場合、先ずセンサ30によりスタート点(用紙の先端位置)を検出するフェーズ(スタート点検出)である。
【0046】
(2) :フェーズ2は、その後、用紙28の印刷領域Bに印刷するために、感光ドラム19の前記印刷領域Bに対応する領域に潜像を形成するフェーズ(感光ドラム19への潜像形成)である。そして、用紙28は搬送され、用紙先端位置合わせローラ26により用紙28の先端位置が合わせられる。
【0047】
(3) :フェーズ3は、電磁駆動部21による転写ローラ22の接触/離間制御を行うフェーズ(転写ローラ接触/離間制御)である。すなわち、転写制御部17の制御により、印刷領域Bに対応する感光ドラム19上の領域から用紙28の印刷領域Bへの転写が行われる時だけ、転写ローラ22を感光ドラム19へ接触させることで印刷領域Bの部分にだけ転写が行なえるようにし、それ以外の時は、転写ローラ22を感光ドラム19から離すようにするフェーズである。
【0048】
(4) :フェーズ4は、転写ローラ22を感光ドラム19側へ接触させた状態で印刷領域Bにのみ転写を行うフェーズ(転写)である。
【0049】
(5) :フェーズ5は、前記転写した領域(印刷領域B)に対してのみ定着を行うフェーズ(定着)である。この場合、前記転写の時と同じように、定着も転写が行なわれた領域(この場合は、印刷領域B)にのみ定着を行う。以上のフェーズ1乃至5により印刷領域Bにのみ印刷を行うことができる。
【0050】
§5:帳票例の説明
図6は帳票例の説明図である。この帳票例は、病院や診療所等の医療機関で使用されている医療用カルテ(以下、単に「カルテ」とも記す)の例である。このカルテは、患者の診療記録として医師が患者の診察や治療等を行なった際に記入するものであり、記入済みのカルテは或る決められた年数の間だけ保存する。
【0051】
このカルテは、例えば、1枚のカルテに対し、患者の診察日毎に分けて内容(例えば、今日の診療内容等)が記載されており、この1枚のカルテが満杯になると、別のカルテ用紙に続けて記載し、保存する。
【0052】
そして、最近では、前記の記載済みのカルテを医療情報処理用のコンピュータに入力され、電子化されている(電子カルテの作成)。この場合、前記医師により記録されたカルテは、前記コンピュータのキーボード等から入力され、該コンピュータに取り込んだ後、プリンタにより印刷して出力することが行なわれている。
【0053】
前記印刷したカルテは、例えば、診療年月日と、今日の診療内容等の欄があり、このような記録内容を、診療日毎(診察、治療日毎を含む)に記録している。
この場合、前記記録内容が繰り返し記録されており、この診療年月日毎の今日の診療内容は、1枚の用紙に複数回印刷される。
【0054】
§6:帳票の印刷領域と転写ローラの制御の説明
図7は帳票の印刷領域と転写ローラの制御の説明図であり、A図は帳票の印刷領域の説明、B図は転写ローラの制御の説明図である。この帳票、例えば、前記図6に示したカルテは、医師が記録した後、コンピュータに入力され、プリンタで印刷して出力されることは前述の通りである。
【0055】
この場合、帳票(例えば、カルテ)に印刷する際は、1枚の用紙28に対し、複数の印刷領域毎に複数回印刷するものである。図7のA図に示した例は、1枚の用紙28の印刷領域を示しており、印刷領域A、印刷領域B、印刷領域C、印刷領域D、印刷領域E、印刷領域F、印刷領域G、印刷領域Hの各領域があるものとする。
【0056】
そして、1回目の印刷では印刷領域Aを印刷し、2回目の印刷では印刷領域Bを印刷し、3回目の印刷では印刷領域Cを印刷し、4回目の印刷では印刷領域Dを印刷し、5回目の印刷では印刷領域Eを印刷し、6回目の印刷では印刷領域Fを印刷し、7回目の印刷では印刷領域Gを印刷し、8回目の印刷では印刷領域Hを印刷して1枚の用紙への印刷を終了する。
【0057】
そして、1枚目の用紙28への印刷が終了すると、同一サイズの別の用紙28に前記と同様にして複数回の印刷を繰り返す。
【0058】
前記印刷時には、印刷に必要な領域に印刷する時だけ、転写ローラ22を感光ドラム19に接触するように移動させ、この印刷が終了すると、転写ローラ22を感光ドラム19から離間する制御を行う。例えば、印刷領域Bを印刷する時は、印刷領域A、C、D、E、F、G、Hが印刷位置にあれば、転写ローラ22を感光ドラム19から離間しておき、印刷領域Bを印刷する時のみ、転写ローラ22を感光ドラム19に接触するように制御を行う。
【0059】
§7:プリンタソフトウェアの動作例の説明
図8は、プリンタソフトウェアの動作例の説明図であり、A図は印刷領域の説明図、B図はホストデータフォーマットを示す。
【0060】
例えば、図8のA図のような印刷領域が設定(又は指定)されているものとして説明する。この印刷領域は、該印刷領域の開始点の位置と、終了点の位置とを、帳票の先端位置、すなわち、用紙の先端位置(例として、この位置を印刷開始点の位置とする)からの寸法で表す。例えば、印刷領域Bは、開始点の位置が25mm(用紙の先端位置からの寸法)であり、終了点の位置は40mm(用紙の先端位置からの寸法)である。
【0061】
この場合、図8のB図のホストデータフォーマットによれば、ホストデータは、印刷パラメータと印刷データで構成されている。そこで、帳票の印刷領域Bを印刷領域として設定するには、印刷パラメータの欄に、前記印刷領域Bのデータとして、25〜40mmの値を格納する。そして、プリンタソフトウェア3(図2参照)は、印刷データ(例えば、今日の診療内容)に前記印刷パラメータを付加し、ホストデータとしてプリンタ2へ送出する。
【0062】
§8:印刷時の処理の説明
図9はホストの処理フローチャートである。以下、図9に基づいてホストの処理を説明する。なお、S1〜S4は各処理ステップを示す。また、以下に説明するホストの処理はプリンタソフトウェア3(印刷制御用プログラム)が行う処理である。
【0063】
プリンタソフトウェア3は、事前に、印刷領域のパラメータ(例えば、図8に示した印刷領域A乃至印刷領域H)の内のいずれか1つの印刷領域を印刷範囲を印刷パラメータとしてホスト側で設定する(S1)。この場合、前記印刷領域のパラメータ(A乃至Hのいすれか1つ)の印刷範囲は、オペレータ(例えば、カルテの情報を入力する医師等)がキーボード等から入力し、設定(例えば、入力画面にメニューを表示し、その表示された情報に従ってキーボードのキーやマウス等で入力)する。
【0064】
次に、オペレータは、手書きしたカルテの情報(印刷データ)をキーボード等によりコンピュータに入力する。その後、プリンタソフトウェア3は、前記設定された印刷領域の印刷データ(この例では、印刷領域Bに印刷するための印刷データ)を生成する(S2)。
【0065】
次に、前記生成した印刷データに、前記設定された印刷範囲の印刷パラメータ(例えば、印刷領域Bの印刷範囲を示すmm数=25〜40mm)を付加したホストデータを生成する(S3)。そして、プリンタソフトウェア3は、前記生成したホストデータをプリンタへ送出し(S4)、この処理を終了する。
【0066】
§9:プリンタの処理
図10はプリンタの処理フローチャートである。以下、図10に基づいてプリンタの処理を説明する。なお、S11〜S16は各処理ステップを示す。
【0067】
プリンタ2では、前記ホスト1からのホストデータを受け取ると、プリンタコントローラ4のホスト制御部11は、前記ホストデータに印刷パラメータは有るか(印刷データに印刷パラメータが付加されているか否か)を判断し(S11)、印刷パラメータが無ければ、通常の印刷を行い、印刷パラメータが有れば、ホスト制御部11は印刷パラメータの範囲を確認する(S12)。
【0068】
その後、ホスト制御部11の制御により、印刷データ生成部12は、ホストデータから取り出した印刷データを基に印刷データ(ビットマップ展開した印刷データも含む)を生成し、プリンタエンジン5へ送る。また、この時、プリンタコントローラ4からプリンタエンジン5に対し、印刷開始の指示を出す(S13)。
【0069】
次に、プリンタエンジン5の印刷制御部15は、前記印刷パラメータを転写制御部17、定着制御部18等へ送り、印刷を開始させる(S13)。次に、印刷制御部15の制御により印刷を開始する(S14)。そして、印刷範囲のみ転写ローラ22を感光ドラム19に接触させ、印刷しない領域では転写ローラ22を感光ドラム19から離間させる(S15)。このようにして、設定された印刷領域にのみ印刷を行い(S16)、この処理を終了する。
【0070】
§10:印刷制御部の処理の説明
図11は印刷制御部の処理フローチャートである。以下、図11に基づいてプリンタエンジン5内の印刷制御部の処理を説明する。なお、S21〜S26は各処理ステップを示す。この処理では、図8に示した印刷領域A乃至Hの内、印刷領域Bにのみ印刷を行う例である。そして、印刷領域Bを検出するのに、印刷領域Bの印刷開始点の位置(用紙の最上端から25mmの位置)を、図3に示したROM14に予め格納されている「用紙搬送速度」やその他プリンタの設定情報を参照することで時間に換算し、その換算した時間をタイミングT1で表す。
【0071】
また、印刷領域Bの印刷終了点の位置(用紙の最上端から40mmの位置)も、図3に示したROM14に予め格納されている「用紙搬送速度」やその他プリンタの設定情報を参照することで時間に換算し、その換算した時間をタイミングT2で表す。
【0072】
先ず、印刷制御部15は、センサ30(図4参照)で用紙の先端位置を検出したか否かを判断し(S21)、用紙の先端位置を検出しなければ検出するまで待ち、検出したら、内部のタイマをスタートさせる(S22)。そして、印刷領域Bの印刷開始点の位置に達したか否かを、前記タイマによる時間計測(タイミングT1)で監視し(S23)、タイミングT1になったら、転写ローラ22を感光ドラム19へ接触させる制御を行う(S24)。そして、この時から印刷領域Bに印刷を行う。
【0073】
その後、印刷領域Bの印刷終了位置になったか否かを前記タイマによる時間計測(タイミングT2)で監視し(S25)、タイミングT2になったら、転写ローラ22を感光ドラム19から離間させる制御を行う(S26)。そして、この処理を終了する。
【0074】
なお、前記の例では、帳票を医療用のカルテに適用した例について説明したが、本発明はこのような例に限らず、例えば、商品の出納帳などにも同様にして適用可能である。
【0075】
(付記)
前記の説明に対し、次のような構成を付記する。
【0076】
(付記1)
ホストとプリンタとが接続され、前記ホストから送出したホストデータを基に、プリンタで1枚の用紙の複数に分割した各印刷領域毎に同一用紙内での繰り返し印刷が可能な印刷システムの前記ホストであって、
外部から入力された情報に基づき印刷範囲を決定して、前記印刷領域の印刷パラメータを設定する印刷パラメータ設定手段と、
前記印刷パラメータ設定手段で設定された印刷範囲に印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
前記印刷データに前記印刷パラメータを付加してホストデータを生成するホストデータ生成手段と、
前記ホストデータ生成手段が生成したホストデータをプリンタへ送出するホストデータ送出手段と、を備えていることを特徴とするホスト。
【0077】
(付記2)
ホストとプリンタとが接続され、前記ホストから送出したホストデータを基に、プリンタで1枚の用紙の複数に分割した各印刷領域毎に同一用紙内での繰り返し印刷が可能な印刷システムの前記プリンタであって、
前記ホストからホストデータを受け取り、印刷データに印刷パラメータが付加されているか否かを判断するホストインタフェース制御手段と、
前記ホストインタフェース制御手段により、前記印刷パラメータが付加されていないと判断した場合には通常の印刷を行い、前記印刷パラメータが付加されていると判断した場合、前記印刷パラメータに設定されている印刷範囲を確認し、その印刷パラメータの情報をプリンタエンジンの各制御手段へ送出して印刷を開始させる印刷制御手段と、
印刷データの潜像を形成する潜像形成手段に対し、転写手段の接触/離間を行う転写手段の接触/離間機構部と、
前記転写手段の接触/離間機構部を制御することで、印刷が開始され、前記設定された印刷領域に印刷する場合にのみ転写手段を潜像形成手段へ接触させ、それ以外の場合は転写手段を潜像形成手段から離間させる転写手段の接触/離間制御手段と、を備えていることを特徴とするプリンタ。
【0078】
(付記3)
ホストとプリンタとが接続され、前記ホストから送出したホストデータを基に、プリンタで1枚の用紙の複数に分割した各印刷領域毎に同一用紙内での繰り返し印刷が可能な印刷システムの前記ホストの印刷制御方法であって、
外部から入力された情報に基づき印刷範囲を決定して、前記印刷領域の印刷パラメータを設定する印刷パラメータ設定手順と、
前記印刷パラメータ設定手順で設定された印刷範囲に印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成手順と、
前記印刷データに前記印刷パラメータを付加してホストデータを生成するホストデータ生成手順と、
前記ホストデータ生成手順で生成したホストデータをプリンタへ送出するホストデータ送出手順と、を有することを特徴とするホストの印刷制御方法。
【0079】
(付記4)
ホストとプリンタとが接続され、前記ホストから送出したホストデータを基に、プリンタで1枚の用紙の複数に分割した各印刷領域毎に同一用紙内での繰り返し印刷が可能な印刷システムの前記プリンタの印刷制御方法であって、
前記ホストからホストデータを受け取り、印刷データに印刷パラメータが付加されているか否かを判断するホストインタフェース手順と、
前記ホストインタフェース手順により、前記印刷パラメータが付加されていないと判断した場合には通常の印刷を行い、前記印刷パラメータが付加されていると判断した場合、前記印刷パラメータに設定されている印刷範囲を確認し、その印刷パラメータの情報をプリンタエンジンの各制御手段へ送出して印刷を開始させる印刷制御手順と、
印刷データの潜像を形成する潜像形成手段に対し、転写手段の接触/離間を行う転写手段の接触/離間機構部を制御することで、印刷が開始され、前記設定された印刷領域に印刷する場合にのみ転写手段を潜像形成手段へ接触させ、それ以外の場合は転写手段を潜像形成手段から離間させる転写手段の接触/離間制御手順と、を有することを特徴とするプリンタの印刷制御方法。
【0080】
(付記5)
コンピュータに、
外部から入力された情報に基づき印刷範囲を決定して、前記印刷領域の印刷パラメータを設定する印刷パラメータ設定手段と、
前記印刷パラメータ設定手段で設定された印刷範囲に印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
前記印刷データに前記印刷パラメータを付加してホストデータを生成するホストデータ生成手段と、
前記ホストデータ生成手段が生成したホストデータをプリンタへ送出するホストデータ送出手段の機能を実現させるためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0081】
(付記6)
コンピュータに、
ホストからホストデータを受け取り、印刷データに印刷パラメータが付加されているか否かを判断するホストインタフェース制御手段と、
前記ホストインタフェース制御手段により、前記印刷パラメータが付加されていないと判断した場合には通常の印刷を行い、前記印刷パラメータが付加されていると判断した場合、前記印刷パラメータに設定されている印刷範囲を確認し、その印刷パラメータの情報をプリンタエンジンの各制御手段へ送出して印刷を開始させる印刷制御手段と、
印刷データの潜像を形成する潜像形成手段に対し、転写手段の接触/離間を行う転写手段の接触/離間機構部を制御することで、印刷が開始され、前記設定された印刷領域に印刷する場合にのみ転写手段を潜像形成手段へ接触させ、それ以外の場合は転写手段を潜像形成手段から離間させる転写手段の接触/離間制御手段の機能を実現させるためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。
【0083】
(1) :請求項1、3、5では、印刷パラメータ設定手段は外部から入力された情報に基づき、印刷範囲を決定して印刷領域の印刷パラメータを設定し、印刷データ生成手段は前記印刷パラメータ設定手段で設定された印刷範囲に印刷する印刷データを生成する。そして、ホストデータ生成手段は、前記印刷データに前記印刷パラメータを付加したホストデータを生成し、ホストデータ送出手段は、前記ホストデータ生成手段が生成したホストデータをプリンタへ送出する。
【0084】
このようにすれば、プリンタ側において、印刷用紙の該当する印刷範囲に印刷する場合にのみ、転写手段(例えば、転写ローラ)を潜像形成手段(例えば、感光ドラム)へ接触させ、その他の時は転写手段を潜像形成手段から離間させる制御を行うことで、同一用紙に繰り返し印刷を行なった場合でも、トナーの被りを防止することが可能になる。
【0085】
(2) :請求項2、4では、ホストインタフェース制御手段はホストからホストデータを受け取り、印刷データに印刷パラメータが付加されているか否かを判断し、印刷制御手段はホストインタフェース制御手段により、印刷パラメータが付加されていると判断した場合、印刷パラメータに設定されている印刷範囲を確認し、その印刷パラメータの情報をプリンタエンジンの各制御手段へ送出して印刷を開始させる。
【0086】
この場合、転写手段(例えば、転写ローラ)の接触/離間制御手段(例えば、転写ローラ接触/離間制御手段)は印刷が開始され、前記設定された印刷領域に印刷する場合にのみ、転写手段を潜像形成手段(例えば、感光ドラム)へ接触させ、それ以外の場合は、転写手段を潜像形成手段から離間させる制御を行う。
【0087】
このようにすれば、印刷用紙の該当する印刷範囲に印刷する場合にのみ、転写手段を潜像形成手段へ接触させ、その他の時は転写手段を潜像形成手段から離間させる制御を行うことで、同一用紙に繰り返し印刷を行なった場合でも、トナーの被りを防止することが可能になる。
【0088】
(3) :請求項1乃至5では、1枚の用紙の複数に分割した各印刷領域毎に同一用紙内での繰り返し印刷が可能なため、潜像形成手段(例えば、感光ドラム)の磨耗が少なくなる。また、印刷時のトナー等による被りによって使えなくなる用紙の数が減少するため、省資源化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるシステム構成図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるプリンタ内部の構成説明図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるプリンタ内の用紙パスの説明図である。
【図5】本発明の実施の形態における印刷処理時のフェーズ説明図である。
【図6】本発明の実施の形態における帳票例の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態における帳票の印刷領域と転写ローラの制御の説明図であり、A図は帳票の印刷領域の説明図、B図は転写ローラの制御の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるプリンタソフトウェアの動作例の説明図であり、A図は印刷領域の説明図、B図はホストデータフォーマットである。
【図9】本発明の実施の形態におけるホストの処理フローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態におけるプリンタの処理フローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態における印刷制御部の処理フローチャートである。
【図12】従来例1の説明図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ(ホスト)
2 プリンタ
3 プリンタソフトウェア
4 プリンタコントローラ
5 プリンタエンジン
11 ホスト制御部
12 印刷データ生成部
15 印刷制御部
16 用紙搬送制御部
17 転写制御部
18 定着制御部
19 感光ドラム
21 電磁クラッチ(電磁駆動部)
22 転写ローラ
23 定着器
24 搬送ローラ
26 用紙先端位置合わせローラ
28 用紙
29 用紙カセット
30、31 センサ
33 定着ローラ
Claims (5)
- ホストとプリンタとが接続され、前記ホストから送出したホストデータを基に、プリンタで1枚の用紙の複数に分割した各印刷領域毎に同一用紙内での繰り返し印刷が可能な印刷システムの前記ホストであって、
外部から入力された情報に基づき印刷範囲を決定して、前記印刷領域の印刷パラメータを設定する印刷パラメータ設定手段と、
前記印刷パラメータ設定手段で設定された印刷範囲に印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
前記印刷データに前記印刷パラメータを付加してホストデータを生成するホストデータ生成手段と、
前記ホストデータ生成手段が生成したホストデータをプリンタへ送出するホストデータ送出手段と、を備えていることを特徴とするホスト。 - ホストとプリンタとが接続され、前記ホストから送出したホストデータを基に、プリンタで1枚の用紙の複数に分割した各印刷領域毎に同一用紙内での繰り返し印刷が可能な印刷システムの前記プリンタであって、
前記ホストからホストデータを受け取り、印刷データに印刷パラメータが付加されているか否かを判断するホストインタフェース制御手段と、
前記ホストインタフェース制御手段により、前記印刷パラメータが付加されていないと判断した場合には通常の印刷を行い、前記印刷パラメータが付加されていると判断した場合、前記印刷パラメータに設定されている印刷範囲を確認し、その印刷パラメータの情報をプリンタエンジンの各制御手段へ送出して印刷を開始させる印刷制御手段と、
印刷データの潜像を形成する潜像形成手段に対し、転写手段の接触/離間を行う転写手段の接触/離間機構部と、
前記転写手段の接触/離間機構部を制御することで、印刷が開始され、前記設定された印刷領域に印刷する場合にのみ転写手段を潜像形成手段へ接触させ、それ以外の場合は転写手段を潜像形成手段から離間させる転写手段の接触/離間制御手段と、を備えていることを特徴とするプリンタ。 - ホストとプリンタとが接続され、前記ホストから送出したホストデータを基に、プリンタで1枚の用紙の複数に分割した各印刷領域毎に同一用紙内での繰り返し印刷が可能な印刷システムの前記ホストの印刷制御方法であって、
外部から入力された情報に基づき印刷範囲を決定して、前記印刷領域の印刷パラメータを設定する印刷パラメータ設定手順と、
前記印刷パラメータ設定手順で設定された印刷範囲に印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成手順と、
前記印刷データに前記印刷パラメータを付加してホストデータを生成するホストデータ生成手順と、
前記ホストデータ生成手順で生成したホストデータをプリンタへ送出するホストデータ送出手順と、を有することを特徴とするホストの印刷制御方法。 - ホストとプリンタとが接続され、前記ホストから送出したホストデータを基に、プリンタで1枚の用紙の複数に分割した各印刷領域毎に同一用紙内での繰り返し印刷が可能な印刷システムの前記プリンタの印刷制御方法であって、
前記ホストからホストデータを受け取り、印刷データに印刷パラメータが付加されているか否かを判断するホストインタフェース手順と、
前記ホストインタフェース手順により、前記印刷パラメータが付加されていないと判断した場合には通常の印刷を行い、前記印刷パラメータが付加されていると判断した場合、前記印刷パラメータに設定されている印刷範囲を確認し、その印刷パラメータの情報をプリンタエンジンの各制御手段へ送出して印刷を開始させる印刷制御手順と、
印刷データの潜像を形成する潜像形成手段に対し、転写手段の接触/離間を行う転写手段の接触/離間機構部を制御することで、印刷が開始され、前記設定された印刷領域に印刷する場合にのみ転写手段を潜像形成手段へ接触させ、それ以外の場合は転写手段を潜像形成手段から離間させる転写手段の接触/離間制御手順と、を有することを特徴とするプリンタの印刷制御方法。 - コンピュータに、
外部から入力された情報に基づき印刷範囲を決定して、前記印刷領域の印刷パラメータを設定する印刷パラメータ設定手段と、
前記印刷パラメータ設定手段で設定された印刷範囲に印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
前記印刷データに前記印刷パラメータを付加してホストデータを生成するホストデータ生成手段と、
前記ホストデータ生成手段が生成したホストデータをプリンタへ送出するホストデータ送出手段の機能を実現させるためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2003104728A JP2004309879A (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | ホスト、プリンタ、ホストの印刷制御方法、プリンタの印刷方法及び記録媒体 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010262215A (ja) * | 2009-05-11 | 2010-11-18 | Canon Inc | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
JP2013182087A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Katsuragawa Electric Co Ltd | 電子写真方式を利用した捺染装置 |
-
2003
- 2003-04-09 JP JP2003104728A patent/JP2004309879A/ja active Pending
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JP2013182087A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Katsuragawa Electric Co Ltd | 電子写真方式を利用した捺染装置 |
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