JP2788438B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2788438B2
JP2788438B2 JP8167812A JP16781296A JP2788438B2 JP 2788438 B2 JP2788438 B2 JP 2788438B2 JP 8167812 A JP8167812 A JP 8167812A JP 16781296 A JP16781296 A JP 16781296A JP 2788438 B2 JP2788438 B2 JP 2788438B2
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剛 留目
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フルカラー複写
機や、ビジネスカラー複写機など、複数の感光体を用い
て転写材上に画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスのカラー指向に応えて、
フルカラー複写機が普及しつつある。このフルカラー複
写機の1つの方式として、4連ドラム方式が知られてい
る。4連ドラム方式のフルカラー複写機においては、4
本の感光体ドラムを互いに平行に並んで配設し、それぞ
れの感光体ドラム上に、イエロ、マゼンタ、シアン、ブ
ラックのトナーを用いて各色のトナー像を別々に形成
し、これらのトナー像を1枚の転写材に順次転写するこ
とによりカラー画像を得ている。
【0003】より詳しく説明すると、4連ドラム方式の
フルカラー複写機は、4色のカラー画像に対応して4組
の画像形成部を備えている。各画像形成部は、感光体ド
ラムと、この感光体ドラムの周囲に配設された帯電装
置、露光装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置
等と、を備えて構成されている。
【0004】画像形成部の下方には、4つの感光体ドラ
ムに接して走行する搬送ベルトが設けられ、この搬送ベ
ルトは、感光体ドラムの周速度と同一の速度で走行駆動
される。転写材は、帯電ローラ等によって帯電された後
に搬送ベルトへ受け渡され、搬送ベルトに静電吸着した
状態で、搬送ベルトによって搬送される。
【0005】画像形成部においては、それぞれ感光体ド
ラム上に4色のトナー像が形成され、これらのトナー像
は、搬送ベルトによって所定のタイミングで搬送されて
くる転写材上に順次重ねて転写される。4色のトナー像
が重ね合わされた転写材は定着装置に送られ、ここで、
トナー像が転写材に溶融定着された後、排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た4連ドラム式のフルカラー複写機において、転写材
は、搬送ベルトに静電吸着した状態で各画像形成部の転
写位置に搬送される。そのため、転写材は搬送ベルトに
対して位置ずれすることなく各転写位置に正確に搬送さ
れる。その反面、機器内部で転写材のジャムが発生した
場合、転写材を機器内部から取出し難く、ジャム処理が
面倒であるという問題がある。
【0007】つまり、ジャムが発生した場合、ユーザー
は、複写機のカバーを開けて機器内部から転写材を取り
除く作業を行うが、この際、転写材は搬送ベルトに静電
吸着によってしっかりと密着しているため、搬送ベルト
から剥し難く取出しが困難となる。
【0008】また、ジャム発生時には、搬送ベルト上の
転写材とともに、給紙機構や定着装置内に残った転写材
も除去する必要があり、これらの転写材も容易に機器内
部から取り除けることが望ましい。
【0009】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、ジャムが発生した場合に転写材を容易
に取り除くことのできる画像形成装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る画像形成装置は、第1の像担持体に
現像剤像を形成する第1画像形成手段と、第2の像担持
体に現像剤像を形成する第2画像形成手段と、上記第1
および第2の像担持体に向けて順次転写材を搬送する搬
送手段と、上記搬送手段に対向して設けられ、上記第1
および第2の像担持体に形成された現像材像を上記搬送
手段上の転写材に転写する転写手段と、上記第1および
第2の像担持体の間に設けられ、上記搬送手段上の転写
材を除電する除電手段と、上記搬送手段上において、転
写材の搬送不良が生じたことを検出する検出手段と、上
記検出手段の検出結果に基いて、上記除電手段により上
記搬送手段上の転写材を除電する制御手段と、を備えた
ことを特徴としている。
【0011】上記構成の画像形成装置によれば、転写材
の搬送不良が生じた場合、除電手段によって転写材を除
電し搬送手段に対する転写材の吸着力を除去する。それ
により、転写材を搬送手段から剥離することができ、搬
送不良発生時、転写材を容易に取り除くことが可能とな
る。
【0012】また、この発明に係る画像形成装置によれ
ば、上記搬送手段を上記第1および第2の像担持体に接
触する画像形成位置と、上記第1および第2の像担持体
から離間する下降位置と、の間で移動させる昇降手段を
備え、上記制御手段は、上記検出手段により上記転写材
の搬送不良が検出された際、上記昇降手段により上記搬
送手段を下降位置に移動させることを特徴としている。
【0013】上記構成の画像形成装置によれば、転写材
の搬送不良が発生した場合、搬送手段を下降位置へ移動
させることにより、搬送手段上に作業空間が形成され
る。そのため、転写材を取り除く作業を容易に行うこと
が可能となる。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明に係る画像形成装置を4連ドラム方式のカラープリン
タに適用した実施の形態について詳細に説明する。
【0030】図1に示すように、カラープリンタは、順
次平行に列設された4つの像担持体としての感光体ドラ
ム2Y、2M、2C、2BKと、これら感光体ドラム2
Y、2M、2C、2BKにそれぞれ対応して設けられ、
感光体ドラム2Y、2M、2C、2BK上にそれぞれ画
像を形成する複数の画像形成部150Y、150M、1
50C、150BKと、転写材としての転写用紙8を感
光体ドラム2Y、2M、2C、2BKを順に介して搬送
するベルト搬送装置200と、感光体ドラム2Y、2
M、2C、2BKにそれぞれ対応して設けられ、ベルト
搬送装置200で搬送される転写用紙8に対して感光体
ドラム2Y、2M、2C、2BK上に形成されたトナー
画像をそれぞれ転写する転写手段として機能する複数の
転写ローラ5Y、5M、5C、5BKと、を備えてい
る。
【0031】画像形成手段として機能する4組の画像形
成部150Y、150M、150C、150BKは、電
子写真方式により画像形成を行うもので、固体走査ヘッ
ド1Y、1M、1C、1BK、等倍結像光学系などから
なる記録部、帯電装置3Y、3M、3C、3BK、現像
装置4Y、4M、4C、4BK、クリーニング装置6
Y、6M、6C、6BK、除電装置7Y、7M、7C、
7BK等を備えている。
【0032】これらの画像形成部は互いに同一の構成を
有し、かつ同様に動作するものでることから、イエロー
画像形成部150Yを代表して以下に説明する。
【0033】感光体ドラム2Yの周囲には、感光体ドラ
ム2Yの表面を一様に帯電する帯電装置3Y、固体走査
ヘッド1Y、現像装置4Y、転写装置5Y、クリーニン
グ装置6Y、除電装置7Yが順に並んで配設されてい
る。
【0034】感光体ドラム2Yは、駆動モータ(図示し
ない)により、V0 の外周速度で回転駆動される。この
感光体ドラム2Yは、感光体ドラム2Yの表面に接して
設けられている導電性を有する帯電ローラからなる帯電
装置3Yによって表面が帯電される。なお、帯電ローラ
は、感光体ドラム2Yの表面に接触することによって回
転する。
【0035】感光体ドラム2Yの表面は、有機系光導電
体によって形成されている。この光導電体は、通常は高
抵抗であるが、光が照射されると、光照射部の比抵抗が
変化する性質を持っている。そこで、帯電したイエロー
感光体ドラム2Yの表面に、イエローの印字パターンデ
ータに応じた光を、固体走査ヘッド1Yから等倍結像光
学系を通して照射することにより、イエロー印字パター
ンの静電潜像が感光体ドラム2Yの表面に形成される。
【0036】ここで、静電潜像とは、帯電によって感光
体ドラム2Yの表面に形成される像であり、固体走査ヘ
ッド1Yからの光照射によって、光導電体の被照射面の
比抵抗が低下し、感光体ドラム2Y表面の帯電した電荷
が流れ、一方、固体走査ヘッド1Yからの光照射されな
かった部分の電荷が残留することによって形成される、
いわゆるネガ潜像である。
【0037】なお、固体走査ヘッド1Yは、図示しない
印字制御部から送られてくるイエローの画像データにし
たがって感光体ドラム2Yに対して露光光を出力する。
固体走査ヘッド1Yは、主走査方向ライン上に等間隔を
置いて配設された多数の微小な発光部を備えている。そ
して、固体走査ヘッド1Yは、印字すべきパターンに応
じて印字制御部から送られてくるオンーオフ信号に基づ
いて個別発光部を点灯制御し、これらの発光部の光を1
対1に結像する等倍結像光学系を介して、感光体ドラム
2Y上に光を結像して露光を行なう。
【0038】具体的には、固体走査ヘッド1Yとして解
像度400DPIのLEDヘッドアレイが、等倍結像光
学系としてセルフォックレンズアレイがそれぞれ用いら
れている。
【0039】このようにして帯電された感光体ドラム2
Y上の露光位置に、固体走査ヘッド1Yの光が結像さ
れ、潜像が形成された感光体ドラム2Yは、現像位置4
YまでV0 の外周速度で回転する。そして、現像位置4
Yで、感光体ドラム2Y上の潜像は、現像装置4Yによ
って可視像であるトナー像化される。
【0040】現像装置4Y内には、イエロー染料を含み
樹脂にて形成されるイエロートナーが準備されている。
イエロートナーは、現像装置4Yの内部で攪拌されるこ
とで摩擦帯電し、感光体ドラム2Y上の帯電した帯電荷
と同極性の電荷を持つ。感光体ドラム2Yの表面が現像
装置4Yを通過する際、帯電が除去された潜像部にのみ
イエロートナーが静電的に付着して、潜像がイエロート
ナーによって現像される(反転現像)。
【0041】イエローのトナー像が形成された感光体ド
ラム2Yは、引続き外周速度V0 で回転し、転写位置に
おいて、転写装置5Yにより、後述する給紙系によりタ
イミングを取って供給されてきた搬送ベルト上の転写用
紙8にトナー像が転写される。
【0042】転写位置を通過した感光体ドラム2Yは、
そのまま外周速度V0 にて回転駆動され、クリーニング
装置6Yによって残留トナーや紙粉がクリーニングさ
れ、さらに、除電装置7Yの除電ランプでドラム表面の
電位が一定の値に除電される。その後、必要に応じて再
び帯電装置3Yからの一連のプロセスに入る。
【0043】画像形成部150Y、150M、150
C、150BKの下方には、多数の転写用紙8を積層状
態に収納した転写材収容部としての給紙カセット23、
給紙カセットから転写用紙を1枚づつ取り出す給紙機構
30、および取り出された転写用紙8を各画像形成部を
通して搬送する後述のベルト搬送装置200が配設され
ている。
【0044】供給手段として機能する給紙機構30は、
ピックアップローラ9、フィードローラ10、および、
レジストローラ11、その他、転写用紙ガイド等を備え
ている。ピックアップローラ9は、給紙カセット23か
ら転写用紙8を1枚づつ取出してフィードローラ10へ
導き、フィードローラはこの転写用紙をレジストローラ
11に搬送する。レジストローラ11は、転写用紙8の
姿勢を整位した後、ベルト搬送装置200の搬送ベルト
12上に送る。また、レジストローラ11は帯電ローラ
を兼ねており、転写用紙8が搬送ベルト12に静電吸着
するように、転写用紙8を所定の電位に帯電する。
【0045】レジストローラ11の外周速度、および搬
送ベルト12の走行速度は、感光体ドラム2Yの周速V
0 と等速になるように設定されている。転写用紙8は、
レジストローラ11によって搬送ベルト12に送られた
後、搬送ベルト12上に静電吸着保持された状態で、感
光体ドラム2Yと等速のV0 で感光体ドラム2Yの転写
位置に送られる。
【0046】転写位置において、転写用紙8と接した感
光体ドラム2Y上のイエロートナー像は、転写装置5Y
によって、感光体ドラム2Yから離脱し転写用紙8上に
転写される。この結果、イエロー印字データに基づく印
字パターンのイエロートナー像が転写用紙8上に形成さ
れる。
【0047】転写装置5Yは、半導電性を有する転写ロ
ーラによって構成されている。この転写ローラは、搬送
ベルト12を間に挟んで感光体ドラム2Yと対向して配
設され、感光体ドラム2Yに静電的に付着しているイエ
ロートナーの電位と逆極性を有する電界を、搬送ベルト
12の裏側から供給する。この電界は、搬送ベルト1
2、および、転写用紙8を通して感光体ドラム2Y上の
イエロートナー像に作用し、その結果、感光体ドラム2
Yから転写材8へイエロートナー像が転写される。
【0048】こうしてイエロートナー像が転写された転
写用紙8は、次にマゼンダ画像形成部150M、シアン
画像形成部150C、ブラック画像形成部150BKに
順次供給される。
【0049】なお、マゼンダ画像形成部150M、シア
ン画像形成部150C、ブラック画像形成部150BK
は、上述したイエロー画像形成部150Yと同一の構成
および動作を有している。そのため、同一の部分には、
同一の参照番号にイエロー(Y)を、マゼンダ(M)、
シアン(C)、ブラック(BK)にそれぞれ置き換えて
示することにより、詳細な説明を省略する。
【0050】イエロー転写位置、マゼンダ転写位置、シ
アン転写位置、ブラック転写位置を順次通過して、各色
のトナー像が重ねて転写された転写用紙8は、定着手段
として機能する定着装置13へと送り込まれる。定着装
置13は、ヒータを内蔵したヒートローラを備え、転写
用紙表面上に電荷力によって載っているだけのトナー像
を加熱することにより、色重ねしたトナー像を溶融し
て、転写用紙8の永久定着を行なう。定着の完了した転
写用紙8は、送り出しローラ14によって排紙トレイ1
5に搬出される。
【0051】搬送ベルト12は、転写用紙8を定着装置
13に送り出した後、ベルト表面に付着した残留トナー
や紙粉がベルトクリーニング装置22によってクリーニ
ングされ、必要に応じて次の転写用紙8を搬送する。
【0052】なお、単色印字の場合は、任意の単色の記
録部・画像形成部による作像を行なう。このとき、選択
された色以外の記録部・画像形成部は動作を行なわない
ようになっている。
【0053】また、カラープリンタ内において、転写用
紙8が通過する搬送路には、転写用紙の到着および通過
を検知する複数の通過センサ28が設けられている。そ
して、これらの通過センサ28は、所定時間経過しても
転写用紙8が到着しない場合、あるは、到着した転写用
紙が所定時間経過しても通過しない場合、それぞれ転写
用紙のジャム(転写用紙詰まり)として検知するもの
で、ジャム検知手段として機能する。
【0054】次に、ベルト搬送装置200について詳述
する。ベルト搬送装置200は、導電性を有するエンド
レス構造の搬送ベルト12を備え、この搬送ベルト12
は、定着装置13に隣接して位置した駆動ローラ16
と、給紙機構30のレジストローラ11に隣接して位置
した従動ローラ17との間に掛け渡されている。また、
搬送ベルト12は、感光体ドラムの長さとほぼ等しい幅
を有しているとともに、その往路部分が感光体ドラム2
Y、2M、2C、2BKと転写装置5Y、5M、5C、
5BKとの間を走行するように張設されている。
【0055】駆動ローラ16および従動ローラ17は、
保持フレーム32によってそれぞれ回転自在に支持され
ている。そして、駆動ローラ16は、図示しない駆動モ
ータから駆動力を受けて図1中反時計方向に回転駆動さ
れ、搬送ベルト12を矢印A方向に走行させる。この
際、駆動ローラ16は、感光体ドラム2Y、2M、2
C、2BKの外周速度V0 と搬送ベルト12の走行速度
とが等しくなるように駆動される。
【0056】従動ローラ17は、保持フレーム32によ
り、転写用紙8の搬送方向A、つまり、感光体ドラムの
軸と直交する方向に移動可能に支持されているととも
に、圧縮スプリング18によって搬送方向と反対方向に
付勢され、搬送ベルト12に引張荷重を付加している。
詳細には、保持フレーム32には、搬送方向Aと平行に
延びる図示しない長孔が形成され、各長孔には保持部材
21が摺動自在に係合している。そして、従動ローラ1
7の回転軸の両端部は、それぞれ支持部材21によって
回転自在に支持されている。また、圧縮スプリング18
は、各支持部材21と保持フレーム32との間に架設さ
れている。
【0057】図2に示すように、カラープリンタ内にお
けるジャム発生時、搬送ベルト12に静電吸着した転写
用紙8を容易に取り除けるように、搬送ベルト12には
多数の剥離部34が設けられている。
【0058】すなわち、各剥離部34は、搬送ベルト1
2に鱗状あるいはU字形の切込み34aを入れることに
より、搬送ベルトの一部によって形成され、剥離部34
の先端部を指で持ち上げることにより、搬送ベルト表面
からめくり上げることが可能となっている。
【0059】また、搬送ベルト12の走行時に剥離部3
4が不用意にめくれ上がらないように、各剥離部34
は、その基端側部分34b、つまり、搬送ベルト12と
連結されている部分が、搬送ベルト12の走行方向A側
に位置して形成されている。それにより、多数の剥離部
34は搬送ベルト12の走行に伴つて延ばされる方向に
あるため、剥離部34が転写用紙8の搬送時に邪魔とな
ることはない。
【0060】そして、カラープリンタのジャム発生時に
搬送ベルト12上に転写用紙8が残っている場合、転写
用紙8の端部と重なって位置したいずれかの剥離部34
を持ち上げてめくり上げることにより、転写用紙8が剥
離部と一緒に搬送ベルト12表面から剥がれ、搬送ベル
ト12に静電吸着している転写用紙8を容易に取り除く
ことができる。
【0061】この剥離部34は、搬送ベルト12と別体
の部材によって形成してもよい。すなわち、図3に示す
ように、剥離部34は、搬送ベルト12の表面全体に整
列して固定された多数の鱗形状の剥離シート34cによ
ってそれぞれ構成されている。各剥離部材34cは、一
端が搬送ベルト12に固定され、他端側を持ち上げるこ
とにより搬送ベルト12表面からめくり上げることがで
きる。
【0062】また、搬送ベルト12の走行時に剥離部材
34cが不用意にめくれ上がらないように、各剥離部材
34cは、搬送ベルト12の走行方向A側の端が搬送ベ
ルト12に固定されている。それにより、多数の剥離部
材34cは、搬送ベルト12の走行に伴つて延ばされる
方向にあるため、転写用紙8の搬送時に邪魔となること
はない。
【0063】なお、トナー像の転写時、剥離部材34c
の存在によって転写磁界が変化しないように、各剥離部
材34cは、厚さ20μm程度の薄いPETフィルムに
よって形成されている。その他、剥離部材34cは、薄
く、かつ、誘電率が大気に近似した材料で形成すること
により、同様の効果が得られる。
【0064】そして、カラープリンタのジャム発生時に
搬送ベルト12上に転写用紙8が残っている場合には、
転写用紙8の端部と重なって位置したいずれかの剥離部
材34cの非固定部を持ち上げてめくり上げることによ
り、転写用紙8が剥離部と一緒に搬送ベルト12表面か
ら剥がれ、搬送ベルト12に静電吸着している転写用紙
8を容易に取り除くことができる。
【0065】一方、本実施の形態によれば、ジャム発生
時における転写用紙8の取出しを一層容易に行えるよう
に、ベルト搬送装置200は、ジャム発生時に搬送ベル
ト12を自動的に昇降させる昇降機構40を備えて構成
されている。
【0066】図4および図5に示すように、駆動ローラ
16、従動ローラ17、搬送ベルト12、転写装置5Y
ないし5BK、およびこれらを支持した保持フレーム3
2は、全体としてベルトユニット35を構成している。
保持フレーム32の各側壁の両端部には、垂直方向に延
びる長孔36がそれぞれ形成されている。
【0067】保持フレーム32の各側壁に対向して支持
フレーム38が設けられ、これらの支持フレーム38
は、カラープリンタの本体フレーム44に固定されてい
る。また、各支持フレーム38には支持ピン45が突設
され、対向する保持フレーム32の長孔36に摺動自在
に挿入されている。それにより、ベルトユニット35
は、図4に示すように、搬送ベルト12が感光体ドラム
2Yないし2BKに接触する画像形成位置、あるいは、
上昇位置と、搬送ベルト12が感光体ドラム2Yないし
2BKから離間する図5に示す下降位置と、の間を昇降
自在に支持されている。
【0068】また、搬送ベルト12の走行方向に関し
て、保持フレーム32の上流側端部および下流側端部に
は、それぞれ垂直方向に延びるラック46が固定されて
いる。本体フレーム44には、ラック46とそれぞれ歯
合した歯車47a、47b、歯車47aに歯合した駆動
歯車48、駆動歯車を駆動する昇降用の駆動モータ5
0、および歯車47bに歯合した従動歯車51が取り付
けられている。更に、歯車47aの回転軸と従動歯車5
1の回転軸との間にはタイミングベルト52が掛け渡さ
れている。
【0069】従って、駆動モータ50を所定方向に駆動
することにより、歯車47a、47bが互いに相反する
方向に回転され、ラック46が同一方向に移動し、ベル
トユニット35全体が上昇位置と下降位置との間で移動
される。なお、保持フレーム32の下方には、ベルトユ
ニット35が下降位置へ移動した際にこれを検知する下
降センサ54が設けられている。
【0070】図6は、カラープリンタの制御系を示した
もので、この制御系は、画像形成部150Yないし15
0BK、給紙機構30、定着装置13、ベルト搬送装置
200の動作を制御する制御部60を備えている。制御
部60には、各機構の制御データを格納したROM6
1、パーソナルコンピュータ等の外部機器62から入力
された画像データを格納するRAM64、転写用紙通過
センサ、下降センサ54、操作パネル66等が接続され
ている。
【0071】上記のように構成されたカラープリンタに
おいて、通常、ベルト搬送機構200のベルトユニット
35は上昇位置に保持され、搬送ベルト12は感光体ド
ラム2Yないし2BKと接触した状態にセットされてい
る。そして、図7に示すように、カラープリンタの電源
がオンされると、制御部60は通過センサ28からの信
号により転写用紙ジャムの発生の有無を監視する。
【0072】画像形成動作中において、制御部60は、
通過センサ28からの信号に応じて転写用紙8のジャム
を検出すると、画像形成部150Yないし150BK、
給紙機構30、搬送ベルト12、定着装置13の動作を
それぞれ停止し、昇降機構40によりベルトユニット3
5の下降を開始する。これと同時に、制御部60は、操
作パネル66の図示しない表示部に、ベルトユニット3
5が下降中である旨のメッセージ、例えば、「暫くお待
ちください。ただ今ベルトユニットが下降中です」を表
示する。
【0073】そして、下降センサ54からの信号によ
り、ベルトユニット35の下降位置への移動終了が確認
されると、制御部60は、昇降機構40を停止するとと
もに、操作パネル66の表示部に、ジャムの発生場所お
よび「転写用紙が詰まりました。カバーを開けて転写用
紙を取り除いてください」等のメッセージを表示する。
【0074】このように、転写用紙のジャム発生と同時
にベルトユニット35が自動的に下降位置へ移動するこ
とにより、搬送ベルト12およびこの搬送ベルト上に静
電吸着した転写用紙8が感光体ドラム2Yないし2BK
から離間し、搬送ベルトの上方に転写用紙除去用の作業
空間が形成される。そのため、ユーザーは、作業空間を
利用して容易に転写用紙8を取り除くことが可能とな
る。
【0075】このような作業空間が形成されることによ
り、搬送ベルト12上の転写用紙8を取り除く場合に限
らず、給紙機構30内、定着装置13の近傍に残ってい
る転写用紙の除去も容易となる。
【0076】次に、搬送ベルト12に静電吸着した転写
用紙を除去し易くするための他の構成について説明す
る。
【0077】図8ないし図11は、搬送ベルト12の剥
離部として、搬送ベルトに剥離孔を形成した実施の形態
を示している。
【0078】図8に示す実施の形態によれば、搬送ベル
ト12には多数の剥離孔68が形成され、これらの剥離
孔は、搬送ベルトの幅方向に複数個並んで、かつ、搬送
ベルト12の走行方向Aに沿って所定間隔離間して形成
されている。各剥離孔68は、直径5mm程度に形成さ
れ、指を挿入可能となっている。
【0079】転写用紙ジャムが発生して搬送ベルト12
上に転写用紙8が残っている場合、ユーザーザは剥離孔
68に下から指を入れて、転写用紙8を搬送ベルト表面
から剥がすことができる。
【0080】搬送ベルト12に多数の剥離孔68を形成
した場合、搬送ベルト12の誘電率が大気の誘電率と大
きく異なると、転写時に悪影響を及ぼすことがある。そ
こで、搬送ベルト12は、誘電率が大気の誘電率とほぼ
等しい材質によって形成され、あるいは、搬送ベルト1
2を薄くして誘電率を大気の誘電率に近づけることが必
要である。
【0081】図9に示す実施の形態によれば、各剥離孔
68は、搬送ベルト12上に静電吸着された転写用紙8
の非画像領域8aと重なる位置に形成されている。転写
用紙ジャムが発生して搬送ベルト12上に転写用紙が残
つている場合、ユーザーは剥離孔68に下から指を入
れ、転写用紙8を搬送ベルト表面から剥がすことができ
る。
【0082】また、剥離孔68を転写用紙8の非画像領
域8aと重なる位置に設けることで、搬送ベルト12上
における剥離孔68の存在により転写電界に影響が発生
するような材料を用いて搬送ベルトを構成した場合で
も、転写時の転写用紙8の画像形成領域8bには影響を
及ぼざない。
【0083】なお、上記構成の場合、転写用紙8の搬送
は、装置手前側基準(図9(b))において左側基準)
の搬送経路となる。装置手前側基準の搬送経路とするこ
とで、転写用紙のサイズが変化しても、転写用紙は常に
装置手前側に寄った状態で搬送されるため、剥離孔68
は常に転写用紙8の非画像転写領域8(b)に対向す
る。
【0084】図10に示す実施の形態によれば、複数の
剥離孔68は、各剥離孔68は、搬送ベルト12上に静
電吸着された転写用紙8の非画像領域8aと重なる位置
に形成されているとともに、搬送ベルト12の走行方向
Aに沿ったピッチPが、カラープリンタに使用される最
小サイズの転写用紙の搬送方向長さよりも小さくなるよ
うに形成されている。
【0085】上記構成によれば、図9に示す実施の形態
と同様に、転写用紙ジャムが発生した場合、ユーザーは
剥離孔68に下から指を入れ、転写用紙8を搬送ベルト
表面から剥がすことができるとともに、剥離孔68の存
在により転写電界に影響が発生するような材料を用いて
搬送ベルトを構成した場合でも、転写時の転写用紙8の
画像形成領域8bには影響を及ぼざない。更に、剥離孔
68のピッチPは、カラープリンタに使用される最小サ
イズの転写用紙の搬送方向長さよりも小さくなるように
形成されているため、全てのサイズの転写用紙に対し
て、常に剥離孔68を転写用紙に重ねて位置させること
ができ、ジャム発生時の転写用紙の除去を確実に行うこ
とができる。
【0086】図11に示す実施の形態によれば、搬送ベ
ルト12の剥離孔68は、転写用紙8の非画像形成両域
と対向する位置に搬送ベルトの走行方向Aに沿って一列
に形成されているとともに、各転写ローラ(5Mのみを
代表して図示する)の表面には、搬送ベルト12と同等
の誘電率を持つ閉塞部材70が貼付けられている。閉塞
部材70は転写ローラと一体に回転し、搬送ベルト12
の剥離孔68が搬送ベルトの走行に伴って転写ローラと
対向した際、この剥離孔と一致して剥離孔を塞ぐように
配置されている。
【0087】先に説明したように、搬送ベルト12の誘
電率が大気の誘電率と大きく異なると、転写時に影響を
及ぼすことがあるので、転写ローラの表面に搬送ベルト
の誘電率と同等の誘電率を持つ閉塞部材70を配設し、
搬送ベルトの走行に応じて剥離孔68と対向させること
により、誘電率の違いによる転写電界の変化を回避する
ことができる。
【0088】なお、図8ないし図11に示す実施の形態
において、搬送ベルト12以外の構成は前述した図1な
いし図6に示す実施の形態と同一であり、その詳細な説
明は省略する。
【0089】図12は、搬送ベルト12に静電吸着した
転写用紙を取り除き易くするための構成として、除電器
を用いた実施の形態を示している。すなわち、感光体ド
ラム2Yないし2BKの内、隣接する2つの感光体ドラ
ム間には、それぞれ除電器72が設けられ、搬送ベルト
12の表面と隣接対向している。各除電器72はコロナ
帯電器によって構成され、必要に応じて、搬送ベルト1
2に残った転写用紙8の表面を除電する。
【0090】このような構成によれば、転写用紙ジャム
発生時、搬送ベルト12上に静電吸着している転写用紙
8の表面に除電器72からAC電界を作用させ、搬送ベ
ルト12と転写用紙8との間に発生している吸着電位を
中和し、転写用紙8の吸着力を除去することができる。
従って、ユーザーは、静電吸着の中和された転写用紙8
を搬送ベルト12表面から剥がせばよく、転写用紙8を
容易に転写材を取り除くことが可能となる。
【0091】なお、カラープリンタの他の構成は、図1
ないし図6に示す実施の形態と同一であり、除電器72
も上記実施の形態と同様の制御系によって制御される。
【0092】つまり、図13に示すように、転写用紙ジ
ャム時には除電器72が自動的に作動される。まず、カ
ラープリンタの電源が投入されると、制御が自動的に開
始される。そして、通過センサ28からの信号に基づい
て転写用紙ジャムが検出されると、制御部60は画像形
成動作を停止するとともに、除電器72を作動させて搬
送ベルト12上にAC電界を作用させる。
【0093】この場合、除電器72を作動させる時間は
予め設定されており、この設定時間中、除電器72が搬
送べルト12と搬送ベルト上に残っている転写用紙8に
AC電界を作用させる。設定時間が経過すると、制御部
60は各除電器72をOFF状態とし、更に、除電終了
と共に、ジャム検知場所を操作パネル66の表示部に表
示して制御を終了する。
【0094】図14は、転写用紙ジャム発生時に、除電
器72を作動させるか否かをユーザーが選択可能とした
場合の動作を示している。制御部60は、カラープリン
タの電源が投入されると自動的に制御を開始し、通過セ
ンサ28からの信号に基づいて転写用紙ジャムを検出す
ると、画像形成動作を停止するとともに、操作パネル6
6の表示部に「装置内部でジャムが発生しました」とい
うメッセージを表示する。
【0095】続いて、制御部60は、「搬送ベルト上の
転写用紙を取り除き易くするために、除電処理が出来ま
す。除電処理をする場合は、スタートボタンを押して下
さい」というメッセージを操作パネル66の表示部に表
示する。この入力には時間制限が設けてあり、予め設定
した時間内にスタートボタンが押されない場合は、ユー
ザーの選択に基づき除電処理を行わず、ジャム検知場所
を操作パネル66の表示部に表示して制御を終了する。
【0096】また、設定時間内にスタートボタンが押さ
れた場合には、除電器72を作動させ、搬送ベルト12
およびこのベルト上に残った転写用紙8にAC電界を作
用させる。この除電制御は、予め除電器72を作動させ
る時間が設定されており、この設定時間が経過した後に
除電器72を自動的にOFFとする。そして、除電終了
とともに、ジャム検知場所を操作パネル66の表示部に
表示して制御を終了する。
【0097】図15は、転写用紙ジヤム時に自動的に除
電を行い、除電後にベルトユニット35を降下させる制
御処理を示している。すなわち、図13に示す制御処理
と同様にして除電処理を行った後、除電器72を停止す
るとともに昇降機構40によりベルトユニット35の下
降を開始する。これと同時に、制御部60は、操作パネ
ル66の表示部に、ベルトユニット35が下降中である
旨のメッセージ、例えば、「暫くお待ちください。ただ
今ベルトユニットが下降中です」を表示する。
【0098】そして、下降センサ54からの信号によ
り、ベルトユニット35の下降位置への移動終了が確認
されると、制御部60は、昇降機構40を停止するとと
もに、操作パネル66の表示部に、ジャムの発生場所お
よび「転写用紙が詰まりました。カバーを開けて転写用
紙を取り除いてください」等のメッセージを表示して制
御を終了する。
【0099】図16および図17に示す実施の形態によ
れば、ベルト搬送装置200は、搬送ベルト12上に静
電吸着した転写用紙を機械的に押し上げて剥離させる押
上機構74を備えて構成されている。
【0100】詳細には、押し上げ手段として機能する押
上機構75は、それぞれ搬送ベルト12の走行方向Aと
直交して延びる3本の押上ローラ74を備えている。こ
れらの押上ローラ76は、感光体ドラム2Yないし2B
Kの内、隣接する2つの感光体ドラム間に配置されてい
るとともに、搬送ベルト12の内側に設けられている。
そして、これら押上ローラ74は、ベルトユニット35
の保持フレーム32に回動自在に支持されている。
【0101】押し上げ部材としての各押上ローラ74の
外周面には、複数、例えば7個の押上突起76が突設さ
れ、押上ローラの軸方向に沿って互いに所定間隔離間し
て配置されている。また、各押上ローラ74の一端には
偏心カム80が固定され、これらの偏心カムは、連結ア
ーム81を介してゾレノノイド82のプイランジャに連
結されている。従って、ソレノイド82を励磁すること
により、3本の押上ローラ74を所定角度だけ同時に回
動させることができる。
【0102】一方、搬送ベルト12には多数の剥離孔6
8が形成されている。これらの剥離孔68は、7個の剥
離孔を搬送ベルト12の幅方向に沿って所定間隔置いて
並べて形成された列が、搬送ベルト12の走行方向Aに
沿って所定間隔離間して複数列形成されるように配置さ
れている。そして、各列間の間隔は、押上ローラ74間
の間隔に一致しているとともに、各列における剥離孔6
8間の間隔は、押上ローラ74の押上突起76間の間隔
に一致している。
【0103】従って、剥離孔68の各列がそれぞれ押上
ローラ74と対向する位置に搬送ベルト12が停止した
状態で押上ローラ74を回動させることにより、各押上
ローラ74の押上突起76が対向する剥離孔68と通っ
て搬送ベルト12表面から突出する。それにより、搬送
ベルト12上に静電吸着した転写用紙8がある場合に
は、押上突起76によって転写用紙8を押し上げ、搬送
ベルト12表面から強制的に剥離することができる。こ
れによって、ユーザーは、搬送ベルト12から引き剥が
された転写用紙を取り除けばよいことになる。
【0104】なお、図17に示すように、押し上げ機構
75のソレノド82は、制御部60によって制御される
とともに、後述するように、ベルト搬送装置200の駆
動ローラ16を駆動する図示しない駆動モータの出力軸
に連結されたエンコーダ83は、駆動モータの回転に応
じたパルスを制御部60に入力する。その他の構成は、
図1ないし図6に示した実施の形態と同一であり、詳細
な説明は省略する。
【0105】図18は、転写用紙ジャム発生時、上記押
し上げ機構75を自動的に作動させる制御処理を示して
いる。まず、カラープリンタの電源が投入されると、制
御が自動的に開始される。そして、通過センサ28から
の信号に基づき転写用紙ジャムが検出されると、制御部
60は、画像形成動作を停止するとともに、ベルト搬送
装置200の駆動ローラ16を回転し、剥離孔68が押
し上げローラ74と一致するまで搬送ベルト12を走行
させる。
【0106】位置合わせの方法としては、駆動ローラ1
6を回転させる駆動モータ内のエンコーダ83から出力
されるパルス数をカウントし、予めROM61に格納さ
れている押上ローラ74と剥離孔68とが一致する時の
パルス数と比較し、これらのパルス数が一致するまで駆
動ローラ16を回転させて搬送ベルト12を走行させ
る。
【0107】位置合わせが終了した後、制御部60は駆
動ローラ16の回転を停止するとともに、ソレノイド8
2を励磁して押上ローラ74を退避位置から押上位置へ
回動させる。それにより、各押上突起76が剥離孔68
を通して搬送ベルト12表面に突出し、静電吸着してい
る転写用紙を押し上げ、搬送ベルト表面から剥離する。
【0108】この後、制御部60はソレノイド82の励
磁を解除することにより各押上ローラ74を退避位置に
移動させた後、操作パネル66の表示部にジャム検知場
所を表示して制御を終了する。
【0109】図19は、転写用紙ジャム発生時に、押し
上げ機構75を作動させるか否かをユーザーが選択可能
とした場合の制御動作を示している。制御部60は、カ
ラープリンタの電源が投入されると自動的に制御を開始
し、通過センサ28からの信号に基づいて転写用紙ジャ
ムを検出すると、画像形成動作を停止するとともに、操
作パネル66の表示部に「装置内部でジャムが発生しま
した」というメッセージを表示する。
【0110】続いて、制御部60は、「搬送ベルト上の
転写用紙を取り除き易くするために、押し上げ処理が出
来ます。押し上げ処理をする場合は、スタートボタンを
押して下さい」というメッセージを操作パネル66の表
示部に表示する。この入力には時間制限が設けてあり、
予め設定した時間内にスタートボタンが押されない場合
は、ユーザーの選択に基づき除電処理を行わず、ジャム
検知場所を操作パネル66の表示部に表示して制御を終
了する。
【0111】また、設定時間内にスタートボタンが押さ
れた場合には、制御部60は搬送ベルト12の駆動ロー
ラ16を回転し、搬送ベルトの剥離孔68を押し上げロ
ーラ74に位置合わせする。
【0112】位置合わせが終了した後、制御部60は駆
動ローラ16の回転を停止するとともに、ソレノイド8
2を励磁して押上ローラ74を退避位置から押上位置へ
回動させる。それにより、各押上突起76が剥離孔68
を通して搬送ベルト12表面に突出し、静電吸着してい
る転写用紙を押し上げ、搬送ベルト表面から剥離する。
【0113】この後、制御部60はソレノイド82の励
磁を解除することにより各押上ローラ74を退避位置に
移動させた後、操作パネル66の表示部にジャム検知場
所を表示して制御を終了する。
【0114】図20は、転写用紙ジヤム時にベルトユニ
ット35を自動的に下降させ、その後、押し上げ機構7
5を作動させる場合の制御処理を示している。制御部6
0は、カラープリンタの電源が投入されると自動的に制
御を開始し、通過センサ28からの信号に基づいて転写
用紙ジャムを検出すると、画像形成動作を停止するとと
もに、搬送ベルト12の駆動ローラ16を回転し、搬送
ベルトの剥離孔68を押し上げローラ74に位置合わせ
する。
【0115】位置合わせ終了後、制御部60は、駆動ロ
ーラ16を停止するとともに昇降機構40によりベルト
ユニット35の下降を開始する。これと同時に、制御部
60は、操作パネル66の表示部に、ベルトユニット3
5が下降中である旨のメッセージ、例えば、「暫くお待
ちください。ただ今ベルトユニットが下降中です」を表
示する。
【0116】そして、下降センサ54からの信号によ
り、ベルトユニット35の下降位置への移動終了が確認
されると、制御部60は、昇降機構40を停止するとと
もに、ソレノイド82を励磁して押上ローラ74を退避
位置から押上位置へ回動させる。それにより、各押上突
起76が剥離孔68を通して搬送ベルト12表面に突出
し、静電吸着している転写用紙を押し上げ、搬送ベルト
表面から剥離する。
【0117】この後、制御部60はソレノイド82の励
磁を解除することにより各押上ローラ74を退避位置に
移動させた後、操作パネル66の表示部にジャム検知場
所を表示して制御を終了する。
【0118】図21は、転写用紙ジャム発生時に、ジャ
ム発生場所が定着装置13以外の場所であるか否か判断
し、定着装置13以外の場所でジャムが発生し、かつ、
定着装置13内に転写用紙が残っている場合に、定着装
置内の転写用紙を自動的に排出する制御処理を示してい
る。
【0119】すなわち、カラープリンタの電源が投入さ
れると、制御部60は自動的に制御を開始し、通過セン
サ28からの検知信号に基づいて転写用紙ジャムを検知
すると、画像形成動作および転写用紙の搬送動作を停止
する。次に、制御部60は、定着装置13内で生じたジ
ャムであるか否かを判断する。
【0120】ここで、ジャム発生場所が定着装置13で
あると、定着装置13を停止し、ジャム発生場所が定着
装置13の位置であることを操作パネル66の表示部に
表示して制御を終了する。
【0121】一方、定着装置13以外でのジャムである
場合は、制御部60は定着装置13内に転写用紙8が残
っているかどうかを判断する。この判断は、定着装置1
3の前後に配設した通過センサ28のオン・オフから判
断する。
【0122】即ち、定着装置13の手前に配設した通過
センサ28がオンになっていれば、この通過センサの位
置に転写用紙が存在することになり、定着装置13の後
に配設した通過センサ28がオンになっていれば、この
通過センサの位置に転写用紙が存在することになる。ま
た、定着装置13手前の通過センサ28がオフとなり、
定着装置13の後の通過センサ28がオンになっていな
ければ、定着装置13内に転写用紙があり、定着装置内
でジャムが発生していることになる。
【0123】これら通過センサの検出信号の組み合わせ
と、判断結果とを予めROM61に記録しておくことに
より、通過センサ28の状態から定着装置13内におけ
る転写用紙ジャムを判断することができる。
【0124】上述した判断結果から、定着装置13内に
転写用紙8が存在し、かつ、それはジャム転写用紙でな
いことが判明した場合、制御部60は、定着装置13の
ヒートローラを回転させて、定着装置内の転写用紙8を
排紙トレイ15上に排出する。排出動作の終了は、定着
装置13の後ろに設けられた通過センサ28のオン・オ
フ信号に基づいて判断する。転写用紙8の排出後、制御
部60は定着装置を停止し、ジャム発生場所を操作パネ
ル66の表示部上に表示して一連の処理を終了する。
【0125】従来、ユーザーはジャム発生場所でない定
着装置13内の転写用紙をも取り出す必要があったが、
上記構成の実施の形態によれば、定着装置13以外の場
所でジャムが発生した場合には、定着装置内に残った転
写用紙は自動的に排出され、ユーザーの手間を省くこと
ができる。同時に、排出された転写用紙8には正常に画
像が形成されるため、転写用紙の無駄を削減するこもで
きる。
【0126】図22は、転写用紙ジャム発生時に、ジャ
ム発生場所が給紙機構30以外の場所であるか否か判断
し、給紙機構30以外の場所でジャムが発生し、かつ、
給紙機構30内に転写用紙が残っている場合に、給紙機
構内の転写用紙を自動的に排出する制御処理を示してい
る。
【0127】すなわち、カラープリンタの電源が投入さ
れると、制御部60は自動的に制御を開始し、通過セン
サ28からの検知信号に基づいて転写用紙ジャムを検知
すると、画像形成動作および転写用紙の搬送動作を停止
する。次に、制御部60は、給紙機構30内で生じたジ
ャムであるか否かを判断する。
【0128】ここで、ジャム発生場所が給紙機構30で
あると、給紙機構30を停止し、ジャム発生場所が給紙
機構30の位置であることを操作パネル66の表示部に
表示して制御を終了する。
【0129】一方、給紙機構30以外でのジャムである
場合は、制御部60は給紙機構30内に転写用紙8が残
っているかどうかを判断する。この判断は、給紙機構3
0の前後に配設した通過センサ28のオン・オフから判
断する。
【0130】即ち、給紙機構30の手前に配設した通過
センサ28がオンになっていれば、この通過センサの位
置に転写用紙が存在することになり、給紙機構30の後
に配設した通過センサ28がオンになっていれば、この
通過センサの位置に転写用紙が存在することになる。ま
た、給紙機構30手前の通過センサ28がオフとなり、
給紙機構30の後の通過センサ28がオンになっていな
ければ、給紙機構30内に転写用紙があり、給紙機構内
でジャムが発生していることになる。
【0131】これら通過センサの検出信号の組み合わせ
と、判断結果とを予めROM61に記録しておくことに
より、通過センサ28の状態から給紙機構30内におけ
る転写用紙ジャムを判断することができる。
【0132】上述した判断結果から、給紙機構30内に
転写用紙8が存在し、かつ、それはジャム転写用紙でな
いことが判明した場合、制御部60は、給紙機構30の
送りローラ10、レジストローラ11を回転させて、給
紙機構30内の転写用紙8を排出する。排出動作の終了
は、給紙機構30の後ろに設けられた通過センサ28の
オン・オフ信号に基づいて判断する。転写用紙8の排出
後、制御部60は給紙機構を停止し、ジャム発生場所を
操作パネル66の表示部上に表示して一連の処理を終了
する。
【0133】従来、ユーザーはジャム発生場所でない給
紙機構30内の転写用紙をも取り出す必要があったが、
上記構成の実施の形態によれば、給紙機構30以外の場
所でジャムが発生した場合には、給紙機構内に残った転
写用紙は自動的に排出され、ユーザーの手間を省くこと
ができる。
【0134】図23は、転写用紙ジャム発生時に、ジャ
ム発生場所が給紙機構30以外の場所であるか否か判断
し、給紙機構30以外の場所でジャムが発生し、かつ、
給紙機構30内に転写用紙が残っている場合、昇降機構
40によってベルトユニット35を下降させた後、給紙
機構内の転写用紙を自動的に排出する制御処理を示して
いる。
【0135】すなわち、図22に示すした制御動作と同
様に、制御部60は、通過センサ28からの検知信号に
基づいて転写用紙ジャムを検知すると、画像形成動作お
よび転写用紙の搬送動作を停止し、給紙機構30内で生
じたジャムであるか否かを判断する。
【0136】そして、判断の結果、給紙機構30内に転
写用紙8が存在し、かつ、それはジャム転写用紙でない
ことが判明した場合、制御部60は、昇降機構40によ
りベルトユニット35の下降を開始する。下降センサ5
4からの検知信号が入力され、ベルトユニット35の下
降位置への移動終了が確認されると、制御部60は、昇
降機構40を停止するとともに、給紙機構30の送りロ
ーラ10、レジストローラ11を回転させて、給紙機構
30内の転写用紙8を排出する。
【0137】排出動作の終了は、給紙機構30の後ろに
設けられた通過センサ28のオン・オフ信号に基づいて
判断する。転写用紙8の排出後、制御部60は給紙機構
を停止し、ジャム発生場所を操作パネル66の表示部上
に表示して一連の処理を終了する。
【0138】上記構成によれば、給紙機構30以外の場
所でジャムが発生した場合、給紙機構内に残った転写用
紙が搬送ベルト12上に自動的に排出されるとともに、
搬送ベルトは下降位置に移動して転写用紙除去用の作業
空間を形成する。そのため、ユーザーは給紙機構30内
から直接転写用紙を取り除く必要がなく、形成された作
用空間を利用して容易に転写用紙の除去作業を行うこと
ができる。
【0139】図24は、転写用紙ジャム発生時に、ジャ
ム発生場所が給紙機構30以外の場所であるか否か判断
し、給紙機構30以外の場所でジャムが発生し、かつ、
給紙機構30内に転写用紙が残っている場合、給紙機構
内の転写用紙を給紙カセット23へ自動的に戻す制御処
理を示している。
【0140】すなわち、図22に示すした制御動作と同
様に、制御部60は、通過センサ28からの検知信号に
基づいて転写用紙ジャムを検知すると、画像形成動作お
よび転写用紙の搬送動作を停止し、給紙機構30内で生
じたジャムであるか否かを判断する。
【0141】そして、給紙機構30内に転写用紙8が存
在し、かつ、それはジャム転写用紙でないことが判明し
た場合、制御部60は、給紙機構30の送りローラ1
0、レジストローラ11を逆回転させて、給紙機構30
内の転写用紙8を給紙カセット23へ返却する。この返
却動作の終了は、給紙機構30内に設けられた通過セン
サ28のオン・オフ信号に基づいて判断する。転写用紙
8の返却後、制御部60は給紙機構30を停止し、ジャ
ム発生場所を操作パネル66の表示部上に表示して一連
の処理を終了する。
【0142】上記構成によれば、給紙機構30以外の場
所でジャムが発生した場合、給紙機構30内に残った転
写用紙を給紙カセット23へ自動的に戻すことができ、
ユーザーの手間を省くことが可能となる。また、転写前
の転写用紙8を再利用することができ、転写用紙の無駄
を省くことができる。
【0143】図25は、転写用紙ジャム発生時に、ジャ
ム発生場所がベルト搬送機構200以外の場所であるか
否か判断し、ベルト搬送装置200以外の場所でジャム
が発生し、かつ、ベルト搬送装置200内に転写用紙が
残っている場合に、ベルト搬送装置内の転写用紙を自動
的に排出する制御処理を示している。
【0144】すなわち、カラープリンタの電源が投入さ
れると、制御部60は自動的に制御を開始し、通過セン
サ28からの検知信号に基づいて転写用紙ジャムを検知
すると、画像形成動作および転写用紙の搬送動作を停止
する。次に、制御部60は、ベルト搬送装置200内で
生じたジャムであるか否かを判断する。
【0145】ここで、ジャム発生場所がベルト搬送装置
200であると、ベルト搬送装置200を停止し、ジャ
ム発生場所がベルト搬送装置200の位置であることを
操作パネル66の表示部に表示して制御を終了する。
【0146】一方、ベルト搬送装置200以外でのジャ
ムである場合は、制御部60はベルト搬送装置200内
に転写用紙8が残っているかどうかを判断する。この判
断は、ベルト搬送装置200の前後に配設した通過セン
サ28のオン・オフから判断する。
【0147】即ち、ベルト搬送装置200の手前に配設
した通過センサ28がオンになっていれば、この通過セ
ンサの位置に転写用紙が存在することになり、ベルト搬
送装置200の後に配設した通過センサ28がオンにな
っていれば、この通過センサの位置に転写用紙が存在す
ることになる。また、ベルト搬送装置200手前の通過
センサ28がオフとなり、ベルト搬送装置200の後の
通過センサ28がオンになっていなければ、ベルト搬送
装置200内に転写用紙があり、ベルト搬送装置内でジ
ャムが発生していることになる。
【0148】これら通過センサの検出信号の組み合わせ
と、判断結果とを予めROM61に記録しておくことに
より、通過センサ28の状態からベルト搬送装置200
内における転写用紙ジャムを判断することができる。
【0149】上述した判断結果から、ベルト搬送装置2
00内に転写用紙8が存在し、かつ、それはジャム転写
用紙でないことが判明した場合、制御部60は、ベルト
搬送装置200の駆動ローラ16を駆動して搬送ベルト
12を走行させ、ベルト搬送装置200内の転写用紙8
を排出する。排出動作の終了は、ベルト搬送装置200
の後ろに設けられた通過センサ28のオン・オフ信号に
基づいて判断する。転写用紙8の排出後、制御部60は
駆動ローラ16を停止し、ジャム発生場所を操作パネル
66の表示部上に表示して一連の処理を終了する。
【0150】上記構成の実施の形態によれば、ベルト搬
送装置200以外の場所でジャムが発生した場合、ベル
ト搬送機構200内に残った転写用紙は自動的に排出さ
れるため除去する必要がなく、ユーザーの手間を省くこ
とができる。
【0151】図26は、転写用紙ジャム発生時に、ジャ
ム発生場所がベルト搬送装置200以外の場所であるか
否か判断し、ベルト搬送装置200以外の場所でジャム
が発生し、かつ、ベルト搬送装置200内に転写用紙が
残っている場合、昇降機構40によってベルトユニット
35を下降させた後、ベルト搬送装置内の転写用紙を自
動的に排出する制御処理を示している。
【0152】すなわち、図25に示すした制御動作と同
様に、制御部60は、通過センサ28からの検知信号に
基づいて転写用紙ジャムを検知すると、画像形成動作お
よび転写用紙の搬送動作を停止し、ベルト搬送装置20
0内で生じたジャムであるか否かを判断する。
【0153】そして、判断の結果、ベルト搬送装置20
0内に転写用紙8が存在し、かつ、それはジャム転写用
紙でないことが判明した場合、制御部60は、昇降機構
40によりベルトユニット35の下降を開始する。下降
センサ54からの検知信号が入力され、ベルトユニット
35の下降位置への移動終了が確認されると、制御部6
0は、昇降機構40を停止するとともに、ベルト搬送装
置200の駆動ローラ16を駆動して搬送ベルト12を
走行させ、ベルト搬送装置200内の転写用紙8を排出
する。
【0154】転写用紙8の排出後、制御部60は駆動ロ
ーラ16を停止し、ジャム発生場所を操作パネル66の
表示部上に表示して一連の処理を終了する。
【0155】上記構成によれば、ベルト搬送装置200
以外の場所でジャムが発生した場合、ベルト搬送装置内
に残った転写用紙を自動的に排出して除去作業の手間を
省くことがでいきる。
【0156】図27は、剥離手段としての補助剥離機構
86を搬送ベルト12の走行方向A下流側近傍に設けた
実施の形態を示し、図28は、転写用紙ジャム発生時
に、ジャム発生場所がベルト搬送装置200以外の場所
であるか否か判断し、ベルト搬送装置200以外の場所
でジャムが発生し、かつ、ベルト搬送装置200内に転
写用紙が残っている場合、補助剥離機構86を用いてベ
ルト搬送装置内の転写用紙を自動的に排出する制御処理
を示している。
【0157】図27に示すように、補助剥離機構86
は、ベルトユニット35の保持フレーム32に回転自在
に支持された剥離ローラ88を備え、この剥離ローラ8
8は駆動ローラ16の近傍にこれと平行に配設されてい
る。剥離ローラ88の外周面には、多数の剥離爪93が
突設され、剥離ローラの軸方向に沿って互いに離間して
配置されている。
【0158】剥離ローラ88の一端には偏心カム91が
固定され、この偏心カム91はソレノイド92のプラン
ジャに接続されている。従って、ソレノイド92を励磁
すると、偏心カム91を介して剥離ローラ88が剥離位
置に回動し、剥離ローラ上の剥離爪93が搬送ベルト1
2の表面に押し付けられる。この状態で搬送ベルト12
を走行させることにより、搬送ベルト上に静電吸着した
転写用紙は、剥離爪93によって搬送ベルト表面から機
械的に剥離される。
【0159】図28に示すように、制御部60は、通過
センサ28からの検知信号に基づいて転写用紙ジャムを
検知すると、画像形成動作および転写用紙の搬送動作を
停止し、ベルト搬送装置200内で生じたジャムである
か否かを判断する。
【0160】ここで、ジャム発生場所がベルト搬送装置
200であると、ベルト搬送装置200を停止し、ジャ
ム発生場所がベルト搬送装置200の位置であることを
操作パネル66の表示部に表示して制御を終了する。
【0161】一方、ベルト搬送装置200以外でのジャ
ムである場合は、制御部60はベルト搬送装置200内
に転写用紙8が残っているかどうかを判断する。この判
断は、ベルト搬送装置200の前後に配設した通過セン
サ28のオン・オフから判断する。判断結果から、ベル
ト搬送装置200内に転写用紙8が存在し、かつ、それ
はジャム転写用紙でないことが判明した場合、制御部6
0は、補助剥離機構86の剥離ローラ88を剥離位置に
回動し、剥離爪93を搬送ベルト12の表面に当接させ
た後、ベルト搬送装置200の駆動ローラ16を駆動し
て搬送ベルト12を走行させる。
【0162】それにより、搬送ベルト12上に静電吸着
している転写用紙8は剥離爪90によってベルト表面か
ら物理的に剥離され排出される。排出動作の終了は、ベ
ルト搬送装置200の後ろに設けられた通過センサ28
のオン・オフ信号に基づいて判断する。転写用紙8の排
出後、制御部60は駆動ローラ16を停止するとともに
補助剥離機構86の動作を解除し、更に、ジャム発生場
所を操作パネル66の表示部上に表示して一連の処理を
終了する。
【0163】上記構成の実施の形態によれば、ベルト搬
送装置200以外の場所でジャムが発生した場合、ベル
ト搬送機構200内に残った転写用紙は自動的に、か
つ、確実に排出されるため、ユーザーは転写用紙の除去
作業を行う必要がなく手間を省くことができる。
【0164】図29は、転写用紙ジャム発生時に、ジャ
ム発生場所がベルト搬送機構200以外の場所であるか
否か判断し、ベルト搬送装置200以外の場所でジャム
が発生し、定着装置13内に転写用紙が残っておらず、
かつ、ベルト搬送装置200内に転写用紙が残っている
場合に、ベルト搬送装置内の転写用紙を定着装置13を
介して排紙トレイ15に自動的に排出する制御処理を示
している。
【0165】すなわち、カラープリンタの電源が投入さ
れると、制御部60は自動的に制御を開始し、通過セン
サ28からの検知信号に基づいて転写用紙ジャムを検知
すると、画像形成動作および転写用紙の搬送動作を停止
する。次に、制御部60は、ベルト搬送装置200内で
生じたジャムであるか否かを判断する。
【0166】ここで、ジャム発生場所がベルト搬送装置
200であると、ベルト搬送装置200を停止し、ジャ
ム発生場所がベルト搬送装置200の位置であることを
操作パネル66の表示部に表示して制御を終了する。
【0167】一方、ベルト搬送装置200以外でのジャ
ムである場合は、制御部60はベルト搬送装置200内
に転写用紙8が残っているかどうかを判断する。この判
断は、ベルト搬送装置200の前後に配設した通過セン
サ28のオン・オフから判断する。
【0168】即ち、ベルト搬送装置200の手前に配設
した通過センサ28がオンになっていれば、この通過セ
ンサの位置に転写用紙が存在することになり、ベルト搬
送装置200の後に配設した通過センサ28がオンにな
っていれば、この通過センサの位置に転写用紙が存在す
ることになる。また、ベルト搬送装置200手前の通過
センサ28がオフとなり、ベルト搬送装置200の後の
通過センサ28がオンになっていなければ、ベルト搬送
装置200内に転写用紙があり、ベルト搬送装置内でジ
ャムが発生していることになる。
【0169】これら通過センサの検出信号の組み合わせ
と、判断結果とを予めROM61に記録しておくことに
より、通過センサ28の状態からベルト搬送装置200
内における転写用紙ジャムを判断することができる。
【0170】上述した判断結果から、ベルト搬送装置2
00内に転写用紙8が存在し、かつ、それはジャム転写
用紙でないことが判明した場合、制御部60は、定着装
置13内に転写用紙8が残っているか否かを判断する。
この判断は上記と同様の方法によってなされる。ここ
で、定着装置13内に転写用紙がある場合は、ジャム発
生場所を操作パネル66の表示部に表示して制御を終了
する。
【0171】一方、定着装置13内に転写用紙がない場
合、制御部60は定着装置13を作動させるとともに、
ベルト搬送装置200の駆動ローラ16を駆動して搬送
ベルト12を走行させ、ベルト搬送装置200内の転写
用紙8を定着装置13を介して排紙トレイ15上に排出
する。
【0172】ベルト搬送装置200からの排出動作の終
了は、ベルト搬送装置200の後ろに設けられた通過セ
ンサ28のオン・オフ信号に基づいて判断し、同様に、
定着装置13からの排出動作の終了は、定着装置13の
後ろに設けられた通過センサ28のオン・オフ信号に基
づいて判断する。転写用紙8の排出後、制御部60は駆
動ローラ16および定着装置13を停止し、ジャム発生
場所を操作パネル66の表示部上に表示して一連の処理
を終了する。
【0173】上記構成によれば、ベルト搬送装置200
以外の場所でジャムが発生した場合、ベルト搬送機構2
00内に残った転写用紙を定着装置13を介して排紙ト
レイ15上に自動的に排出することができ、ユーザーの
手間を省くことができる。
【0174】図30は、転写用紙ジャム発生時に、ジャ
ム発生場所がベルト搬送機構200以外の場所であるか
否か判断し、ベルト搬送装置200以外の場所でジャム
が発生し、定着装置13内に排出可能な転写用紙が残っ
ており、かつ、ベルト搬送装置200内に転写用紙が残
っている場合に、定着装置13内の転写用紙およびベル
ト搬送装置内の転写用紙を排紙トレイ15に自動的に排
出する制御処理を示している。
【0175】すなわち、カラープリンタの電源が投入さ
れると、制御部60は自動的に制御を開始し、通過セン
サ28からの検知信号に基づいて転写用紙ジャムを検知
すると、画像形成動作および転写用紙の搬送動作を停止
する。次に、制御部60は、ベルト搬送装置200内で
生じたジャムであるか否かを判断する。
【0176】ここで、ジャム発生場所がベルト搬送装置
200であると、ベルト搬送装置200を停止し、ジャ
ム発生場所がベルト搬送装置200の位置であることを
操作パネル66の表示部に表示して制御を終了する。
【0177】一方、ベルト搬送装置200以外でのジャ
ムである場合は、制御部60はベルト搬送装置200内
に転写用紙8が残っているかどうかを判断する。この判
断は、上記と同様の方法により、ベルト搬送装置200
の前後に配設した通過センサ28のオン・オフから判断
する。
【0178】上述した判断結果から、ベルト搬送装置2
00内に転写用紙8が存在し、かつ、それはジャム転写
用紙でないことが判明した場合、制御部60は、定着装
置13内に転写用紙8が残っているか否かを判断する。
更に、転写用紙8が残っている場合、転写用紙がジャム
状態であるか否かを判断する。そして、定着装置13内
の転写用紙8がジャム状態にあり、排出不能である場
合、定着装置がジャム発生場所である旨を操作パネル6
6の表示部に表示して制御を終了する。
【0179】一方、定着装置13内の転写用紙8が排出
可能であると判断した場合、制御部60は定着装置13
を駆動して定着装置内の転写用紙を排紙トレイ15上に
排出する。排出終了を検知した後、制御部60は、定着
装置13を駆動したまま、ベルト搬送装置200の駆動
ローラ16を駆動して搬送ベルト12を走行させ、ベル
ト搬送装置200内の転写用紙8を定着装置13を介し
て排紙トレイ15上に排出する。
【0180】そして、転写用紙の排出動作終了を確認し
た後、制御部60は、駆動ローラ16および定着装置1
3を停止し、ジャム発生場所を操作パネル66の表示部
上に表示して一連の処理を終了する。
【0181】なお、定着装置13内に転写用紙8が残っ
ていない場合には、図29に示す動作と同調な動作によ
り、ベルト搬送装置200内の転写用紙を排出する。
【0182】上記構成によれば、ベルト搬送装置200
および定着装置13以外の場所でジャムが発生した場
合、ベルト搬送機構200内および定着装置内に残った
転写用紙を排紙トレイ15上に自動的に排出することが
でき、ユーザーの手間を省くことができる。
【0183】図31は、図1に示すカラープリンタにお
いて、搬送ベルト12の上流端近傍および下流端近傍
に、転写用紙8を挟持する挟持手段として機能する挟持
ローラ対90、92をそれぞれ設けた実施の形態を示し
ている。
【0184】各挟持ローラ対90、92は、互いに対向
して転接した一対のローラを有しているとともに、図示
しない電磁クラッチに連結されている。挟持ローラ対9
0、92間の間隔Bは、搬送される転写用紙8の搬送方
向長さよりも短く設定され、ベルト搬送装置200によ
って転写用紙8を搬送する間、常に一方の挟持ローラ対
が転写用紙を挟持した状態となる。
【0185】また、転写用紙8の搬送時、各挟持ローラ
対90、92は電磁クラッチにより自由な回転が許容さ
れ、転写用紙8の搬送をガイドするが、転写用紙ジャム
が発生した場合には、電磁クラッチによって回転が禁止
され、転写用紙8を挟持し保持する。そして、常に一方
の挟持ローラ対が転写用紙8を挟持した状態にあるた
め、図31(b)に示すように、電磁クラッチによって
挟持ローラ対の回転を規制した状態で、昇降機構40に
よってベルトユニット35を下降位置へ下降させると、
転写用紙8が少なくとも一方の挟持ローラ対によって保
持されていることから、搬送ベルト12上に静電吸着し
た転写用紙を搬送ベルト表面から機械的に剥離すること
ができる。従って、搬送ベルト12からの転写用紙の除
去を容易に行うことができる。
【0186】なお、他の構成は、図1ないし図6に示す
実施の形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符
号を付してその詳細な説明を省略する。
【0187】図32は、上記構成を有する実施の形態の
制御動作を示すもので、通過センサ28からの検知信号
に基づいて転写用紙8のジャムが検出されると、制御部
60は、画像形成動作および転写用紙搬送動作を停止し
た後、挟持ローラ対90、92の電磁クラッチをロック
し、挟持ローラ対90、92のいずれか、あるいは両方
によってベルト搬送装置200内に残っている転写用紙
8を保持する。
【0188】続いて、制御部60は、電磁クラッチを作
動させた旨の信号を受けると、昇降機構40によりベル
トユニット35の下降を開始し、下降センサ54からの
検知信号が入力されるまで、つまり、ベルトユニット3
5が下降位置に到達するまで、昇降機構40を駆動す
る。そして、制御部60は、下降センサ54からの検出
信号を受けた時点で昇降機構40を停止し、その後、挟
持ローラ対90、92の電磁クラッチをフリーとした
後、ジャム検知場所を操作パネル66の表示部に表示し
て制御を終了する。
【0189】上記構成のカラープリンタによれば、常
に、少なくとも一方の挟持ローラ対90、92によって
転写用紙を挟持した状態でベルトユニット35を下降さ
せることにより、搬送ベルト12上に静電吸着した転写
用紙を強制的に剥離することができ、転写用紙の除去作
業を容易に行うことが可能となる。
【0190】図33は、上述した実施の形態において、
転写用紙ジャム発生時に、ベルトユニットを自動的に下
降させ、挟持ローラ対による保持を解除する選択内容を
操作パネルに表示する場合の制御動作を示している。
【0191】通過センサ28からの検知信号に基づいて
転写用紙8のジャムが検出されると、制御部60は、画
像形成動作および転写用紙搬送動作を停止した後、挟持
ローラ対90、92の電磁クラッチをロックし、挟持ロ
ーラ対90、92のいずれか、あるいは両方によってベ
ルト搬送装置200内に残っている転写用紙8を保持す
る。
【0192】続いて、制御部60は、電磁クラッチを作
動させた旨の信号を受けると、昇降機構40によりベル
トユニット35の下降を開始し、下降センサ54からの
検知信号が入力されるまで、つまり、ベルトユニット3
5が下降位置に到達するまで、昇降機構40を駆動す
る。
【0193】下降センサ54からの検出信号を受ける
と、制御部60は、操作パネル66の表示部にメッセー
ジ「装置内部で転写用紙ジャムが発生しました」を表示
し、続いて、「搬送ベルト上の転写用紙を取り除き易く
するために、挟持機構を解除することができます。解除
する場合には、スタートボタンを押して下さい」という
メッセージを表示する。
【0194】この入力には時間制限が設けてあり、予め
設定した時間内にスタートボタンが押されない場合は、
ユーザーの選択として挟持ローラの解除を行わずにジャ
ム検知場所を操作パネル66に表示して制御を終了す
る。設定時間内にスタートボタンが押された場合は、電
磁クラッチをオフ状態として挟持ローラ90、92によ
る保持を解除した後、ジャム検知場所を操作パネル66
に表示して制御を終了する。
【0195】図34および図35は、上述した挟持ロー
ラ対を複数組、隣接する2つの感光体ドラム2Yないし
2BK間に設けた実施の形態を示している。すなわち、
本実施の形態によれば、隣接する2つの感光体ドラム2
Yないし2BK間の各々には、2組の挟持ローラ対90
が設けられている。各挟持ローラ対90には図示しない
電磁クラッチが連結され、挟持ローラ対の回転を規制可
能となっている。
【0196】また、図35からよく分かるように、搬送
ベルト12は転写用紙8の画像形成領域8bの幅とほぼ
等しい幅に形成されているとともに、各挟持ローラ対9
0は、搬送ベルト12の両側縁の外側にそれぞれ設けら
れ、転写用紙8の両側縁部に位置する非画像形成領域8
aをそれぞれ挟持可能に配設されている。
【0197】上記構成において、転写用紙8の搬送時、
各挟持ローラ対90は電磁クラッチにより自由な回転が
許容され、転写用紙8の搬送をガイドするが、転写用紙
ジャムが発生した場合には、電磁クラッチによって回転
が禁止され、転写用紙8を挟持し保持する。そして、挟
持ローラ対90は感光体ドラム間に複数組配設され、常
にいずれかの挟持ローラ対が転写用紙8を挟持した状態
にあるため、図34(b)に示すように、電磁クラッチ
によって挟持ローラ対の回転を規制した状態で、昇降機
構40によってベルトユニット35を下降位置へ下降さ
せると、転写用紙8が挟持ローラ対90によって保持さ
れていることから、搬送ベルト12上に静電吸着した転
写用紙を搬送ベルト表面から機械的に剥離することがで
きる。
【0198】従って、搬送ベルト12からの転写用紙の
除去を容易に行うことができる。また、各挟持ローラ対
90は、転写用紙8の非画像形成領域8aを挟持する位
置に設けられていることから、画像形成時に画像形成領
域8bに悪影響を与えることはない。
【0199】なお、上記カラープリンタの具体的制御動
作としては、図32および図33に示した制御動作のい
ずれを用いてもよい。また、他の構成は、図1ないし図
6に示す実施の形態と同一であり、同一の部分には同一
の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0200】以上詳述したたように、上述した種々の実
施の形態によれば、簡単な構成で安価に、搬送ベルト上
に静電吸着した転写用紙や、給紙装置内、定着装置内に
残った転写転写用紙をユーザーが容易に除去可能なカラ
ープリンタを得ることができる。
【0201】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、本発明は、カラープリンタに限定される
ことなく、フルカラー複写機等の他の画像形成装置に適
用することもできる。
【0202】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、ジャムが発生した場合に、搬送ベルト上に静電吸着
した転写材や、給紙装置内、定着装置内に残った転写材
を容易に除去可能な画像形成装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るカラープリンタの
断面図。
【図2】剥離部を備えた搬送ベルトを示す斜視図。
【図3】別部材からなる剥離部を備えた搬送ベルトの斜
視図。
【図4】ベルトユニットが画像形成位置に移動した状態
における、上記カラープリンタの昇降機構を示す側面
図。
【図5】ベルトユニットが下降位置に移動した状態にお
ける、上記カラープリンタの昇降機構を示す側面図。
【図6】上記カラープリンタの制御系の構成を概略的に
示すブロック図。
【図7】上記カラープリンタの制御動作を示すフローチ
ャート。
【図8】剥離孔を備えた搬送ベルトを示す斜視図。
【図9】剥離孔の他の配置構成を示す搬送ベルトの斜視
図。
【図10】剥離孔の他の配置構成を示す搬送ベルトの斜
視図。
【図11】転写ローラに、剥離孔に対向する閉塞部材を
設けた構成を示す搬送ベルトの斜視図。
【図12】転写転写用紙を除電する除電器を設けた実施
の形態を概略的に示す側面図。
【図13】上記除電器を備えた実施の形態の制御動作を
示すフローチャート。
【図14】上記除電器を備えた実施の形態の他の制御動
作を示すフローチャート。
【図15】上記除電器を備えた実施の形態の更に他の制
御動作を示すフローチャート。
【図16】転写転写用紙を押し上げる押し上げ機構を備
えた実施の形態を示す斜視図。
【図17】上記押し上げ機構を備えた実施の形態におけ
る制御系を概略的に示すブロック図。
【図18】上記押し上げ機構を備えた実施の形態の制御
動作を示すフローチャート。
【図19】上記押し上げ機構を備えた実施の形態の他の
制御動作を示すフローチャート。
【図20】上記押し上げ機構を備えた実施の形態の更に
他の制御動作を示すフローチャート。
【図21】上記カラープリンタの定着装置内に残った転
写転写用紙を排除する際の制御動作を示すフローチャー
ト。
【図22】上記カラープリンタの給紙機構内に残った転
写転写用紙を排除する際の制御動作を示すフローチャー
ト。
【図23】上記カラープリンタの給紙機構内に残った転
写転写用紙を排除する際の他の制御動作を示すフローチ
ャート。
【図24】上記カラープリンタの給紙機構内に残った転
写転写用紙を排除する際の更に他の制御動作を示すフロ
ーチャート。
【図25】上記カラープリンタのベルト搬送装置内に残
った転写転写用紙を排除する際の制御動作を示すフロー
チャート。
【図26】上記カラープリンタのベルト搬送装置内に残
った転写転写用紙を排除する際の他の制御動作を示すフ
ローチャート。
【図27】補助剥離機構を備えた実施の形態を示す斜視
図。
【図28】上記補助剥離機構を備えた実施の形態の制御
動作を示すフローチャート。
【図29】上記カラープリンタのベルト搬送装置内に残
った転写転写用紙を定着装置を通して排出する場合の制
御動作を示すフローチャート。
【図30】上記カラープリンタのベルト搬送装置内およ
び定着装置内に残った転写転写用紙を排出する場合の制
御動作を示すフローチャート。
【図31】挟持ローラ対を備えた実施の形態を概略的に
示す側面図。
【図32】上記挟持ローラを備えた実施の形態の制御動
作を示すフローチャート。
【図33】上記挟持ローラを備えた実施の形態の他の制
御動作を示すフローチャート。
【図34】挟持ローラ対を備えた他の実施の形態を概略
的に示す側面図。
【図35】上記挟持ローラ対を備えた他の実施の形態を
概略的に示す平面図。
【符号の説明】
2Y、2M、2C、2BK…感光体ドラム 5Y、5M、5C、5BK…転写ローラ 8…転写用紙 12…搬送ベルト 13…定着装置 16…駆動ローラ 17…従動ローラ 28…通過センサ 30…給紙機構 34…剥離部 35…ベルトユニット 40…昇降機構 54…下降センサ 60…制御部 66…操作パネル 68…剥離孔 72…除電器 74…押し上げローラ 75…押し上げ機構 76…剥離突起 86…補助剥離機構 90、95…挟持ローラ対 93…剥離爪 150Y、150M、150C、150BK…画像形成
部 200…ベルト搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/00 518 G03G 15/00 518 526 526 15/01 15/01 N 114 114B 21/00 386 21/00 386 500 500 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 5/00 - 5/38 B65H 7/06 G03G 15/00 510 - 534 G03G 15/00 106 G03G 15/01 G03G 21/00 370 - 540

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の像担持体に現像剤像を形成する第1
    画像形成手段と、 第2の像担持体に現像剤像を形成する第2画像形成手段
    と、 上記第1および第2の像担持体に向けて順次転写材を搬
    送する搬送手段と、 上記搬送手段に対向して設けられ、上記第1および第2
    の像担持体に形成された現像材像を上記搬送手段上の転
    写材に転写する転写手段と、 上記第1および第2の像担持体の間に設けられ、上記搬
    送手段上の転写材を除電する除電手段と、 上記搬送手段上において、転写材の搬送不良が生じたこ
    とを検出する検出手段と、 上記検出手段の検出結果に基いて、上記除電手段により
    上記搬送手段上の転写材を除電する制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】操作パネルを備え、上記制御手段は、上記
    検出手段により上記転写材の搬送不良が検出された際、
    上記操作パネルからの入力操作に応じて上記除電手段を
    作動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】上記搬送手段を上記第1および第2の像担
    持体に接触する画像形成位置と、上記第1および第2の
    像担持体から離間する下降位置と、の間で移動させる昇
    降手段を備え、上記制御手段は、上記検出手段により上
    記転写材の搬送不良が検出された際、上記昇降手段によ
    り上記搬送手段を下降位置に移動させることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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