JPH062523B2 - 倉庫用クレーン - Google Patents

倉庫用クレーン

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JPH062523B2
JPH062523B2 JP2212928A JP21292890A JPH062523B2 JP H062523 B2 JPH062523 B2 JP H062523B2 JP 2212928 A JP2212928 A JP 2212928A JP 21292890 A JP21292890 A JP 21292890A JP H062523 B2 JPH062523 B2 JP H062523B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動倉庫に於いて棚に対する入出庫作業用に
使用される走行可能な倉庫用クレーンに関するものであ
る。
(従来の技術及びその問題点) この種の倉庫用クレーンとして、キャレッジ案内用支柱
にそって昇降するキャレッジと、当該キャレッジを昇降
させるチェンの駆動軸と、この駆動軸を駆動するモータ
と、クレーン下部フレームに軸支された走行用駆動車輪
と、この駆動車輪を駆動する走行用駆動ユニットとを備
えた倉庫用クレーンが、例えば米国特許第379275
8号などにより知られている。
この従来周知の倉庫用クレーンでは、前記チェン駆動軸
とこれを駆動するモータなどから成る昇降用駆動ユニッ
トと、走行用駆動ユニットとを、クレーン下部フレーム
の一端部に配置し、そして走行用駆動ユニットは、前記
クレーン下部フレームの横側部に配設しているが、昇降
用駆動ユニットを構成するチェン駆動軸が前後方向向き
に支承されると共に、このチェン駆動軸を駆動するモー
タは垂直縦向きに配設している。
このような従来の構成では、前後方向向きのチェン駆動
軸に取付けられた駆動歯輪に昇降キャレッジを駆動する
チェンをそのまま係合させることが出来ず、中間軸と伝
動用チェンが別に必要となり、部品点数が多くなってコ
スト高になるばかりでなく、モータが垂直縦向きである
ために重心位置が高くなり、不安定になる欠点がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記のような従来の問題点を解決することの出
来る倉庫用クレーンを提案するものであり、その特徴を
後述する実施例の参照符号を括弧付きで付して示すと、
本発明の倉庫用クレーンは、キャレッジ案内用支柱(8a,
8b)にそって昇降するキャレッジ(9)と、当該キャレッジ
(9)を昇降させるチェン(11,12)の駆動軸(28)と、この駆
動軸(28)を駆動するモータ(27)と、クレーン下部フレー
ム(1)に軸支された走行用駆動車輪(3)と、この駆動車輪
(3)を駆動する走行用駆動ユニット(31)とを備えた倉庫
用クレーンに於いて、前記チェン駆動用駆動軸(28)は、
前記支柱(8a)から延出する前記下部フレームの一端部(1
a)上で前記支柱(8a)に隣接する位置に左右水平横向きに
支承され、前記モータ(27)は、前記駆動軸(28)の上側に
左右水平横向きに配設され、前記駆動車輪(3)は、前記
下部フレーム一端部(1a)に軸支され、前記走行用駆動ユ
ニット(31)は、前記駆動車輪(3)の横側方で前記下部フ
レーム一端部(1a)の横外側に取付けられた、点に特徴を
有する。
(実施例) 以下に本発明の一実施例を添付の例示図に基づいて説明
すると、第1図に於いて、1は下部フレームであり、5
は天井側に架設された上部ガイドレール6を挟む振れ止
め用垂直軸ローラ7を備えた上部フレームであって、前
記下部フレーム1に前後一対の垂直なキャレッジ案内用
支柱8a,8bを介して連結されている。前記下部フレ
ーム1の両端部1a,1bは、前記支柱8a,8bより
も前後方向に延出され、当該下部フレーム両端部1a,
1bに、床面上に敷設された下部ガイドレール2上を転
動する駆動車輪3と従動車輪4とが振り分け軸支されて
いる。9は支柱8a,8b間で昇降可能に支持された昇
降キャレッジであって、ランニングフォークなどの荷移
載手段10が搭載されている。
第2図乃至第5図に示すように、前記昇降キャレッジ9
の前後両端にはキャレッジ吊り下げチェン(2連チェ
ン)11,12の一端11a,12aが係止されてい
る。一方のチェン11は、上部フレーム5の一端内部に
軸支された案内歯輪13によって下向きに転向された
後、前記駆動車輪3に近い側の支柱8a内に導入されて
おり、他方のチェン12は、上部フレーム5の他端内部
に軸支された案内歯輪14及び前記案内歯輪13と同軸
上で支承された案内歯輪15を経由して前記支柱8a内
に導入されている。
支柱8a内に導入されたチェン11,12は、当該支柱
8aの下端位置から下部フレーム一端部1aにわたって
当該下部フレーム1の上面に形成された開口部16を経
由して下部フレーム1内に導かれ、そして当該下部フレ
ーム1内の同軸上の案内歯輪17,18を経由して、支
柱8aの内側で下部フレーム1の上面に設けられた開口
部19より再び下部フレーム1の上方に導かれた前記チ
ェン11,12は、支柱8aに沿う状態で遊端部11
b,12bが前記昇降キャレッジ9の支柱8aに隣接す
る箇所に係止されている。前記下部フレーム1内でUタ
ーンする前記チェン11,12の中間部分は、この下部
フレーム1内に軸支された夫々同軸上の案内歯輪20,
21、及び22,23によって、前記駆動車輪3と支柱
8aとの中間位置で前記開口部16から下部フレーム一
端部1aの上方に引き出され、昇降用駆動ユニット24
に於ける同軸上の駆動歯輪25,26に掛け渡されてい
る。
前記昇降用駆動ユニット24は、前記駆動車輪3の上方
に位置するように前記下部フレーム一端部1a上に、前
記支柱8aに隣接させて搭載されており、前記下部フレ
ームの一端部1a上で前記支柱8aに隣接する位置に左
右水平横向きに支承された駆動軸28と、これに取付け
られた前記駆動歯輪25,26と、前記駆動軸28の上
側に左右水平横向きに配設された減速機付きモータ27
と、前記駆動軸28を前記減速機付きモータ27の出力
軸27aに連動連結させる一対の歯車29,30から構
成されている。
前記昇降用駆動ユニット24の下側に位置する駆動車輪
3を駆動する走行用駆動ユニット31は、当該駆動車輪
3の横側方で前記下部フレーム一端部1aの横外側に取
付けられ、側面視に於いて、前記昇降用駆動ユニット2
4と少なくとも一部が重なっている。
なお、下部フレーム他端部1b上には、図示のように支
柱8bに接近させて制御ボックス32などを据え付ける
ことが出来る。
以上のように構成された倉庫用クレーンは、走行用駆動
ユニット31によって駆動車輪3を回転駆動することに
より、下部ガイドレール2にそって走行させることが出
来る。そして昇降キャレッジ9を目的の入出庫作業レベ
ルまで昇降させるときは、昇降用駆動ユニット24に於
けるモータ27を稼働させ、当該モータ27に連結され
た減速機、歯車29,30、及び駆動軸28を介して駆
動歯輪25,26を回転させる。この結果、両端11
a,11b及び12a,12bが昇降キャレッジ9に係
止されたループ状のキャレッジ吊り下げチェン11,1
2が回動し、昇降キャレッジ9が支柱8a,8bにそっ
て昇降移動することになる。このときチェン11,12
は、上下両フレーム1,5間で連続する部分が前記支柱
8a内を上端から下端まで完全に貫通する状態で回動す
る。
(発明の作用及び効果) 以上のように実施し得る本発明による倉庫用クレーンに
よれば、昇降キャレッジを昇降させる昇降用駆動ユニッ
トと走行用駆動ユニットとの両方がクレーン下部フレー
ムの一端部上に搭載され、しかも走行用駆動ユニットが
当該クレーン下部フレームの横側部に配設されているの
で、クレーン全体の重心位置を下げると共に、下部フレ
ームの全長、延いてはクレーンの全長を短くすることが
出来るのであるが、特に本発明の構成によれば、次のよ
うな格別の作用効果が得られる。
即ち、キャレッジを昇降させるチェンの駆動軸が、前記
下部フレームの一端部上でキャレッジ案内用支柱に隣接
する位置に左右水平横向きに支承されているので、実施
例にも示したように、キャレッジ駆動用チェンをそのま
ま前記駆動軸に取付けた駆動歯輪に掛け渡すことが出
来、従来のような中間軸と別の伝動用チェンとが必要に
なる構成と比較して、部品点数が少なく、構造が簡単で
安価に実施することが出来る。
また前記駆動軸を駆動するモータを、前記駆動軸の上側
に左右水平横向きに配設したので、当該モータの出力軸
と前記駆動軸とが互いに平行になり、両者間の伝動手段
が簡単容易に構成し得ると共に、当該モータの重心位置
が低くなってクレーン全体の安定性も改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図はクレーン全体の側面図、第2図はキャレッジ吊
り下げチェンの張設状態を示す斜視図、第3図はクレー
ン要部を示す一部縦断側面図、第4図は同背面図、第5
図は同横断平面図である。 1…下部フレーム、1a,1b…下部フレーム端部、2
…下部ガイドレール、3…駆動車輪、8a,8b…支
柱、9…昇降キャレッジ、11,12…キャレッジ吊り
下げチェン、13〜15,17,18,20〜23…案
内歯輪、16,19…開口部、24…昇降用駆動ユニッ
ト、25,26…駆動歯輪、27…モータ、28…チェ
ン駆動軸、29,30…歯車、31…走行用駆動ユニッ
ト、32…制御ボックス。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャレッジ案内用支柱(8a,8b)にそって昇
    降するキャレッジ(9)と、当該キャレッジ(9)を昇降させ
    るチェン(11,12)の駆動軸(28)と、この駆動軸(28)を駆
    動するモータ(27)と、クレーン下部フレーム(1)に軸支
    された走行用駆動車輪(3)と、この駆動車輪(3)を駆動す
    る走行用駆動ユニット(31)とを備えた倉庫用クレーンに
    於いて、 前記チェン駆動用駆動軸(28)は、前記支柱(8a)から延出
    する前記下部フレームの一端部(1a)上で前記支柱(8a)に
    隣接する位置に左右水平横向きに支承され、 前記モータ(27)は、前記駆動軸(28)の上側に左右水平横
    向きに配設され、 前記駆動車輪(3)は、前記下部フレーム一端部(1a)に軸
    支され、 前記走行用駆動ユニット(31)は、前記駆動車輪(3)の横
    側方で前記下部フレーム一端部(1a)の横外側に取付けら
    れた、 倉庫用クレーン。
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