JPH0625057A - 液晶化合物および組成物 - Google Patents

液晶化合物および組成物

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JPH0625057A
JPH0625057A JP4177636A JP17763692A JPH0625057A JP H0625057 A JPH0625057 A JP H0625057A JP 4177636 A JP4177636 A JP 4177636A JP 17763692 A JP17763692 A JP 17763692A JP H0625057 A JPH0625057 A JP H0625057A
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liquid crystal
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group
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Application number
JP4177636A
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Inventor
Masahiro Sato
正洋 佐藤
Naoko Sugita
直子 杉田
Tetsuya Watanabe
哲也 渡辺
Kunikiyo Yoshio
邦清 吉尾
Tatsuro Yanagi
達朗 柳
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 R1-A-C≡C-NAP-O-R2 〔R1、は炭素数1〜18のアルキル基、Aは2-位置に
おいて-C≡C-と、5-位置においてR1と結合したピリジ
ン環または2,3-ジフルオロ-1,4-フェニレン基、
NAPは2,6-ナフチレン基、R2は炭素数1〜18の
アルキル基またはアルケニル基を表す〕で示される液晶
化合物。 【効果】この液晶化合物をキラルスメクチックC相の示
す液晶組成物の成分として用いることにより、配向性が
良くジグザグ欠陥の無い液晶組成物を得ることが可能で
あり、コントラスト比の高い液晶表示素子を得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示素子などに用い
る液晶組成物の成分として有用な新規液晶化合物および
この液晶化合物を含有する液晶組成物に関する。更に詳
しくは、キラルでないスメクチックC相(以下Sc相と
略称する。)を示す新規なナフタレン系液晶化合物およ
びこの液晶化合物を含有する液晶組成物を提供するもの
である。
【0002】
【従来の技術】最近、メイヤーらにより強誘電性液晶化
合物を用いる表示方式が報告され、これによるとTN型
の100〜1000倍という高速応答とメモリー効果が
得られるため、次世代の表示素子として期待され、現
在、盛んに研究、開発が進められている。強誘電性液晶
化合物の液晶相は、チルト系のキラルスメクチック相に
属するものであるが、実用的には、その中で最も低粘性
であるキラルスメクチックC相(以下、Sc*相と省略
する。)が最も望ましい。Sc*相を示す液晶化合物
は、既に数多く合成され、検討されているが、強誘電性
表示素子として用いるための条件としては、(a)室温
を含む広い温度範囲でSc*を示すこと、(b)均一な
配向性を示し、かつその螺旋ピッチが大きいこと、
(c)適当なチルト角を有すること、(d)粘性が小さい
こと、等が挙げられる。しかし、これら条件を単独で満
足するSc*相を示す液晶化合物は知られておらず、混
合によりこれらを満足させる努力がなされている。また
新規なSc*相を示す液晶化合物の開発も進められてい
る。一方、Sc*相を示す液晶組成物(以下、Sc*液
晶組成物という。)の調製方法として、強誘電性を示さ
ず、キラルでないSc相を示す液晶化合物又は組成物
に、キラルな化合物を添加する方法もあり、Sc相を示
す液晶化合物の開発も進められている。従来、Sc相あ
るいはSc*相を示す代表的な液晶化合物として、下記
化5および化6で示されるフェニルピリミジン系液晶化
合物が知られている。
【0003】
【化5】
【0004】
【化6】
【0005】化6中、C*は不斉炭素原子を表す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれらのフェニ
ルピリミジン系液晶化合物およびこの化合物を用いた組
成物は、配向性が悪いため、セルに注入した場合、ジグ
ザグ欠陥が生じやすくコントラスト比が高くならないと
いう問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記化合物
よりも配向性が良いSc相を示す液晶化合物について鋭
意検討を行った結果、従来とは構造の異なった新規な液
晶化合物を見出し本発明に到達した。すなわち本発明
は、下記一般式
【0008】
【化7】 〔式中、R1は、炭素数1〜18のアルキル基を表し、
Aは、下記化8〜10で示される基を表し、NAPは
2,6-ナフチレン基を表し、R2は炭素数1〜18のア
ルキル基またはアルケニル基を表す〕で示される液晶化
合物;並びにこの液晶化合物を少なくとも一種含有する
ことを特徴とする液晶組成物である。
【0009】
【化8】
【0010】
【化9】
【0011】
【化10】
【0012】一般式(1)中、R1で表される炭素数1
〜18のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチ
ル基、n-プロピル基、n-ブチル基、n-ペンチル基、
n-ヘキシル基、n-ヘプチル基、n-オクチル基、n-ノ
ニル基、n-デシル基、n-ウンデシル基、n-ドデシル
基、n-テトラデシル基、n-ヘキサデシル基、n-オク
タデシル基などが挙げられる。これらのうちR1として
好ましいものは、炭素数3〜14のアルキル基である。
【0013】一般式(1)中、R2で表される炭素数1
〜18のアルキル基およびアルケニル基の具体例として
は、上記R1で示したアルキル基および2-プロペニル
基、3-ブテニル基、4-ペンテニル基、5-ヘキセニル
基、6-ヘプテニル基、7-オクテニル基、8-ノネニル
基、9-デセニル基、10-ウンデセニル基、11-ドデ
セニル基、trans-2-ヘキセニル基、cis-2-ヘキセニル
基、cis-3-ヘキセニル基、cis-4-ヘキセニル基、trans
-2-ヘプテニル基、cis-3-ノネニル基、cis-6-ノネニ
ル基、trans-2-デセニル基、trans-5-デセニル基など
が挙げられる。R2として好ましいものは、炭素数3〜
14のアルキル基およびアルケニル基である。本発明の
液晶化合物の具体例としては、以下の表1〜表3に示す
ような基を有する化合物が挙げられる。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】上記表1〜表3中、各記号はそれぞれ以下
の基を表す。 HEX;nC613− HEP;nC715− O
CT;nC817− NON;nC919− DEC;nC1021− O-HEX;CH2=CH-(CH24− O-HEP;CH2=CH-(CH25− O-OCT;CH2=CH-(CH26− O-NON;CH2=CH-(CH27− O-DEC;CH2=CH-(CH28
【0018】本発明の化合物は、例えば〈1〉〜〈3〉の
項で各々示す工程を経て合成できる〔下記式中R1 、N
AP、およびR2 は一般式(1)の場合と同一であ
る〕。〈1〉Aが化8で表される基の場合
【0019】
【化11】
【0020】すなわち、6-ブロモ-2-ナフトールをア
ルキル化剤(たとえばハロゲン化アルキル)でエーテル
化して得た一般式(2)の化合物と3-メチル-1-ブチ
ン-3-オールを不活性ガス雰囲気下、パラジウム触媒を
用いて反応させることにより一般式(3)の化合物を得
ることが出来る。一般式(3)の化合物を無水トルエン
中水酸化ナトリウムで処理することにより一般式(4)
の化合物を得ることが出来る。 一般式(4)の化合物
と一般式(5)の化合物を不活性ガス雰囲気下、パラジ
ウム触媒を用いて反応させることにより本発明の化合物
の一つである一般式(1a)の化合物を得ることが出来
る。また上記化合物(1a)の原料である一般式(5)
の化合物はたとえば次の工程を経て合成出来る。
【0021】
【化12】
【0022】すなわち、2-ブロモ-5-ニトロピリジン
のニトロ基を水素雰囲気下、二酸化白金を用いてアミノ
基に還元することにより得た5-アミノ-2-ブロモピリ
ジンに、亜硝酸ナトリウムを作用させてジアゾ化を行い
次いでヨウ化カリウムと反応させることにより2-ブロ
モ-5-ヨードピリジンを得ることが出来る。2-ブロモ-
5-ヨードピリジンと1-アルキンを不活性ガス雰囲気
下、パラジウム触媒を用いて反応させることにより一般
式(7)の化合物を得ることが出来る。一般式(7)の
化合物を水素雰囲気下、二酸化白金を用いて水素添加す
ることにより本発明の化合物の原料である一般式(5)
の化合物を得ることが出来る。
【0023】あるいは、以下の工程を経ても合成出来
る。
【0024】
【化13】
【0025】すなわち、一般式(5)の化合物と3-メ
チル-1-ブチン-3-オールを不活性ガス雰囲気下、パラ
ジウム触媒を用いて反応させることにより 一般式
(8)の化合物を得ることが出来る。一般式(8)の化
合物を無水トルエン中水酸化ナトリウムで処理すること
により一般式(9)の化合物を得ることが出来る。 一
般式(9)の化合物と一般式(2)の化合物を不活性ガ
ス雰囲気下 、パラジウム触媒を用いて反応させること
によっても本発明の化合物の一つである一般式(1a)
の化合物を得ることが出来る。
【0026】〈2〉Aが化9で表される基の場合
【0027】
【化14】
【0028】すなわち、一般式(4)の化合物と一般式
(10)の化合物を不活性ガス雰囲気下、パラジウム触
媒を用いて反応させることにより本発明の化合物である
一般式(1b)の化合物を得ることが出来る。また上記
本化合物(1b)の原料である一般式(10)の化合物
は次の工程を経て合成出来る。
【0029】
【化15】
【0030】すなわち、2,3-ジフルオロフェノール
を次亜塩素酸ナトリウムとヨウ化ナトリウムあるいはヨ
ウ素を用いてヨウ素化した後、塩基の存在下塩化ベンジ
ルを用いてエーテル化することにより、4-ベンジルオ
キシ-2,3-ジフルオロヨードベンゼンを得 ることが
出来る。この4-ベンジルオキシ-2,3-ジフルオロヨ
ードベンゼンと1-アルキンを不活性ガス雰囲気下、パ
ラジウム触媒を用いて反応させることにより 一般式
(11)の化合物を得ることが出来る。一般式(11)
の化合物をパラジウムカーボンを用いて水素添加および
水素化分解した後、トリフルオロメタンスルホン酸無水
物を作用させることにより本発明の化合物の原料である
一般式(10)の化合物を得ることが出来る。あるい
は、以下の工程を経ても合成出来る。
【0031】
【化16】
【0032】すなわち、一般式(10)の化合物と3-
メチル-1-ブチン-3-オールを不活性ガス雰囲気下、パ
ラジウム触媒を用いて反応させることにより 一般式
(13)の化合物を得ることが出来る。一般式(13)
の化合物を無水トルエン中水酸化ナトリウムで処理する
ことにより一般式(14)の化合物を得ることが出来
る。 一般式(14)の化合物と一般式(2)の化合物
を不活性ガス雰囲気下 、パラジウム触媒を用いて反応
させることによっても本発明の化合物の一つである一般
式 (1b)の化合物を得ることが出来る。〈3〉Aが
化10で表される基の場合
【0033】
【化17】
【0034】すなわち、1-ブロモ-3-フルオロ-4-ヨ
ードベンゼンと1-アルキンを不活性ガス雰囲気下、パ
ラジウム触媒を用いて反応させることにより 一般式
(15)の化合物を得ることが出来る。一般式(15)
の化合物を二酸化白金を用いて水素添加することにより
一般式(16)の化合物を得ることが出来る。一般式
(16)の化合物と一般式(4)の化合物を不活性ガス
雰囲気下 、パラジウム触媒を用いて反応させることに
より本発明の化合物の一つである一般式(1c)の化合
物を得ることが出来る。あるいは、以下の工程を経ても
合成出来る。
【0035】
【化18】
【0036】すなわち、一般式(16)の化合物と3-
メチル-1-ブチン-3-オールを不活性ガス雰囲気下、パ
ラジウム触媒を用いて反応させることにより 一般式
(17)の化合物を得ることが出来る。一般式(17)
の化合物を無水トルエン中水酸化ナトリウムで処理する
ことにより一般式(18)の化合物を得ることが出来
る。 一般式(18)の化合物と一般式(2)の化合物
を不活性ガス雰囲気下 、パラジウム触媒を用いて反応
させることによっても本発明の化合物の一つである一般
式(1c)の化合物を得ることが出来る。
【0037】液晶化合物は一般に2種以上の多成分から
成る液晶組成物の成分として用いられ、本発明の液晶化
合物も、液晶組成物の成分として利用することができ
る。本発明の液晶組成物は、複数の化合物の混合物から
なり、本発明の液晶化合物を少なくとも1種含有するも
のである。本発明の組成物としては、例えば、Sc相を
示す本発明の液晶組成物〔1〕および、Sc*相を示す
本発明の液晶組成物〔2〕が挙げられる。本発明の液晶
組成物〔1〕には、本発明の液晶化合物を少なくとも1
種必須成分とし、任意成分として他のSc相を示す液晶
化合物(2-4’-アルキルオキシフェニル-5-アルキル
ピリミジン、2-4’-アルキルフェニル-5-アルキルオ
キシピリミジン、2-4’-アルキルオキシオキシフェニ
ル-5-アルキルオキシピリミジン、2-p-アルキルオキ
シカルボニルフェニル-5-アルキルピリミジン、2-
4’-アルキルオキシ-3’-フルオロフェニル-5-アル
キルピリミジン、2-4’-アルキルオキシ-2’,3’-
ジフルオロフェニル-5-アルキルピリミジン、2-4’-
アルキルオキシフェニル-5-アルキルピリジン、2-
4’-アルキルオキシ-3’-フルオロフェニル-5-アル
キルピリジン等)、Sc相を示さないスメクチック液晶
化合物およびネマチック相を示す液晶化合物から選ばれ
る化合物を含んだ混合物である。本発明の液晶組成物
〔1〕中、本発明の液晶化合物1種以上の含有量は通常
5〜100重量%である。
【0038】本発明の液晶組成物〔2〕には、本発明の
液晶組成物〔1〕とSc*相を示す液晶化合物{光学活
性4-アルキルオキシ-4’-ビフェニルカルボン酸-p’
-(2-メチルブチルオキシカルボニル)フェニルエステ
ル、光学活性4-n-アルキルオキシ-4’-ビフェニルカ
ルボン酸-2-メチルブチルエステル等}および/または
キラルな化合物(特開昭63−99032、特開昭63
−190843、特開平2−138274、特開平2−
256673、特開平2−262579、特開平2−2
86673、特開平3−27374号公報等に記載の化
合物)を含有し、また必要により2色性色素(アントラ
キノン系色素、アゾ系色素等)を含んだ混合物である。
本発明の液晶組成物〔2〕中、本発明の液晶組成物
〔1〕の含有量は通常10〜99重量%である。
【0039】強誘電性を示す液晶組成物は、電圧印加に
より光スイッチング現象を起こし、これを利用した応答
の速い液晶表示素子を作製できる〔たとえば特開昭56-1
07216号公報、特開昭59-118744号公報、エヌ エー クラ
ーク (N.A.Clark)、エス ティー ラガウォール(S.T.Lag
erwall);アプライド フィジックス レター(AppliedPhy
sics Letter)36、899(1980)など〕。
【0040】Sc*相を示す本発明の液晶組成物〔2〕
を、セル間隔0.5〜10μm、好ましくは0.5〜3μmの液
晶セルに真空封入し、両側偏光子を設置することによ
り、光スイッチング素子(液晶表示素子)とすることが
出来る。上記液晶セルは透明電極を設け、表面を配向処
理した2枚のガラス基板をスペーサーを挟んで貼り合わ
せることによって作製することができる。上記スペーサ
ーとしては、アルミナビーズ、ガラスファイバー、ポリ
イミドフィルムなどが挙げられる。配向処理方法として
は、通常の配向処理、たとえばポリイミド膜のラビング
処理、SiO斜め蒸着などが適用できる。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に説明する
が、本発明はこれに限定されない。 実施例 1 表1中No.10の化合物の製造 6-ブロモ-2-ナフトール25.0g(0.11mol)を溶かした
ジメチルスルホキサイド250ml中に、水酸化ナトリウム
4.9g(0.12mol)を水20mlに溶かした水溶液を加えて溶液
が均一になるまで攪拌した。次いでn-オクチルブロマ
イド22.7g(0.12mol)を加えて室温で3日間攪拌した。反
応終了後、氷水の中へ投入し生じた沈澱を吸引ろ過によ
り単離後、メタノールで再結晶することにより、2-n-
オクチルオキシ-6-ブロモナフタレン33.4g(0.10mol)を
得た。 で得た2-n-オクチルオキシ-6-ブロモナフタレン
10.0g(30mmol)と3-メチル-1-ブチン-3-オール3.0g(3
6mmol)をトリエチルアミン100ml中、ヨウ化銅(I)25mg
(0.13mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラ
ジウム(II)100mg(0.14mmol)およびトリフェニルホス
フィン200mg(0.76mmol)の存在下、窒素雰囲気下で6時
間加熱還流した。反応終了後、室温に戻しトリエチルア
ミンを除去した。トルエンで生成物を抽出した後トルエ
ン層を1N塩酸による洗浄、水洗を経てからトルエンを除
去し、メタノールに溶かして活性炭処理した後、メタノ
ールを除去した。得られた固体に乾燥トルエン300ml、
粉末の水酸化ナトリウム2.4g(60mmol)を加えて1時間加
熱還流した。冷却後、トルエン層を水洗しトルエンを除
去した。得られた固体をメタノールで再結晶することに
より、2-n-オクチルオキシ-6-エチニルナフタレン5.
4g(19mmol)を得た。 2-ブロモ-5-ニトロピリジン20.0g(0.1mol)を、水素
雰囲気下、エタノール200ml中で二酸化白金1.0gを用い
て還元を行った。水素の吸収が無くなるのを確認してか
ら、ろ過により触媒を除去した。エタノールを除去後、
トルエンで再結晶することにより5-アミノ-2-ブロモ
ピリジン16.0g(92mmol)を得た。 水900ml中にで得た5-アミノ-2-ブロモピリジン1
6.0g(92mmol)と35%塩酸95gを加えて10℃以下に冷却し
た。この中へ亜硝酸ナトリウム6.4g(93mmol)を溶かした
水溶液20mlを10℃以下で滴下した。滴下終了後、そのま
ま1時間攪拌した。この水溶液の中へ、ヨウ化カリウム
30g(0.18mol)を溶かした水溶液を加え、窒素の発生が無
くなるまでそのまま攪拌した。窒素の発生が無くなるの
を確認してから、水酸化ナトリウムを加えて系内を中性
にした。さらにチオ硫酸ナトリウムを加えて1時間攪拌
した。生じた沈澱をろ過乾燥後、ヘキサンで再結晶する
ことにより2-ブロモ-5-ヨードピリジン20.0g(70mmol)
を得た。 で得た2-ブロモ-5-ヨードピリジン20.0g(70mmol)
と1-ノニン10.7g(70mmol)をトリエチルアミン150ml
中、窒素雰囲気下、触媒にジクロロビストリフェニルホ
スフィンパラジウム(II)148mg(0.2mmol)とヨウ化銅
(I)60mg(0.2mmol)を用いて室温で5時間反応させた。
反応終了後、トリエチルアミンを除去しヘキサンで抽出
した。ヘキサン層を1N塩酸による洗浄、水洗を経てから
ヘキサンを除去した後、エタノールに溶かし水素雰囲気
下、二酸化白金を用いて水素添加を行った。水素の吸収
が無くなるのを確認してからろ過により触媒を除去し、
次にエタノールを除去した。ヘキサンに溶かして不溶物
を除去した後ヘキサンを除去することにより液体の2-
ブロモ-5-n-ノニルピリジン8.7g(31mmol)を得た。 で得た2-n-オクチルオキシ-6-エチニルナフタレ
ン1.5g(5.4mmol)とで得た2-ブロモ-5-n-ノニルピ
リジン1.7g(6mmol)をトリエチルアミン40ml中、窒素雰
囲気下、触媒にジクロロビストリフェニルホスフィンパ
ラジウム(II)20mg(0.03mmol)、ヨウ化銅(I)5mg(0.0
3mmol)およびトリフェニルホスフィン40mg(0.15mmol)を
用いて還流温度で6時間反応させた 。反応終了後、ト
リエチルアミンを除去しトルエンで抽出した。トルエン
層を1N塩酸による洗浄、水洗を経てからシリカゲルカラ
ム処理を行ない、次いでトルエンを除去した。得られた
固体をエタノールで3回再結晶することより、本発明の
化合物である表1中No.10の化合物1.3g(2.7mmol)
を得た。化合物の構造は、NMR(核磁気共鳴スペクト
ル分析)、MS(質量分析)、IR(赤外吸収スペクト
ル分析)および元素分析により確認した。 IR ( cm-1) 2926.0 2856.0 2214.0 1624.0 1603.0 1464.0 1388.0 1261.0 1209.0 1174.0 1174.0 895.0 861.0 812.0 476.0 NMR (ppm) 0.84〜0.94(m,6H) 1.20〜1.42(m,20H) 1.42〜1.55 (m,2H) 1.55〜1.68(m,2H) 1.78〜1.89(m,2H) 2.61 (t,2H) 4.07(t,2H) 7.09(d,1H) 7.16(dd,1H) 7.45〜7.50 (m,2H) 7.57(dd,1H) 7.69(t,2H) 8.02(s,1H) 8.45(s,1H) 元素分析値 理論値(%) 実測値(%) C:84.47 C:84.53 H:9.32 H:9.16 N:2.90 N:3.17
【0042】実施例 2 表1中No.9の化合物の製造 実施例1のにおいてn-オクチルブロマイドに代え
て、n-ヘプチルブロマイドを同じモル比で用いた以外
は実施例1のと同様にして、2-n-ヘプチルオキシ
-6-エチニルナフタレンを得た。 実施例1ので得た2-ブロモ-5-n-ノニルピリジン
とで得た2-n-ヘプチルオキシ-6-エチニルナフタレ
ンを実施例1のと同じモル比で同様の条件で反応させ
ることにより表1中No.9の化合物を得た。
【0043】実施例 3 表1中No.8の化合物の製造 実施例1のにおいてn-オクチルブロマイドに代え
て、n-ヘキシルブロマイドを同じモル比で用いた以外
は実施例1のと同様にして、2-n-ヘキシルオキシ
-6-エチニルナフタレンを得た。 実施例1ので得た2-ブロモ-5-n-ノニルピリジン
とで得た2-n-ヘキシルオキシ-6-エチニルナフタレ
ンを実施例1のと同じモル比で同様の条件で反応させ
ることにより表1中No.8の化合物を得た。
【0044】実施例 4 表1中No.4の化合物の製造 実施例1のにおいて1-ノニンに代えて、1-オクチ
ンを同じモル比で用いた以外は実施例1のと同様にし
て、2-ブロモ-5-n-オクチルピリジンを得た。 で得た2-ブロモ-5-n-オクチルピリジンと実施例
2ので得た2-n-ヘプチルオキシ-6-エチニルナフタ
レンを実施例1のと同じモル比で同様の条件で反応さ
せることにより表1中No.4の化合物を得た。
【0045】実施例 5 表1中No.5の化合物の製造 実施例4ので得た2-ブロモ-5-n-オクチルピリジ
ンと実施例1ので得た2-n-オクチルオキシ-6-エチ
ニルナフタレンを実施例1のと同じモル比で同様の条
件で反応させることにより表1中No.5の化合物を得
た。
【0046】実施例 6 表1中No.12の化合物の製造 実施例1のにおいて1-ノニンに代えて、1-デシン
を同じモル比で用いた以外は実施例1のと同様にし
て、2-ブロモ-5-n-デシルピリジンを得た。 で得た2-ブロモ-5-n-デシルピリジンと実施例3
ので得た2-n-ヘキシルオキシ-6-エチニルナフタレ
ンを実施例1のと同じモル比で同様の条件で反応させ
ることにより表1中No.12の化合物を得た。
【0047】実施例 7 表1中No.13の化合物の製造 実施例6ので得た2-ブロモ-5-n-デシルピリジン
と実施例2ので得た2-n-ヘプチルオキシ-6-エチニ
ルナフタレンを実施例1のと同じモル比で同様の条件
で反応させることにより表1中No.13の化合物を得
た。
【0048】実施例 8 表2中No26の化合物の製造 実施例1のにおいてn-オクチルブロマイドに代え
て、n-ノニルブロマイドを同じモル比で用いた以外は
実施例1のと同様にして、2-n-ノニルオキシ-6-
エチニルナフタレンを得た。 2,3-ジフルオロフェノール10.0g、ヨウ化ナトリウ
ム11.5gおよび水酸化ナトリウム3.1gを溶かしたメタノ
ール200mlの溶液に0℃で次亜塩素酸ナトリウムの4%水溶
液135mlを滴下した。滴下終了後そのまま2時間攪拌し
た。反応終了後、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液80mlを
加え、次いで4N塩酸を加えて系内を弱酸性にした。遊離
したオイルをクロロホルムで抽出し有機層を水洗後、ク
ロロホルムを除去した。得られたオイルをヘキサンで再
結晶することにより白色固体の2,3-ジフルオロ-4-
ヨードフェノール8.7gを得た。 で得た2,3-ジフルオロ-4-ヨードフェノール8.7
gを溶かしたジメチルスルホキサイド70ml中に、水酸化
ナトリウム1.4gを溶かした水5mlを加えて溶液が均一に
なるまで攪拌した。次いで塩化ベンジル4.5gを加え、室
温で3日間攪拌した。反応終了後、水を加えヘキサンで
抽出した。ヘキサン相を水洗後、ヘキサンを除去した。
得られた固体をメタノールで再結晶することにより、
2,3-ジフルオロ-4-ベンジルオキシヨードベンゼン1
0.1gを得た。 で得た2,3-ジフルオロ-4-ベンジルオキシヨー
ドベンゼン10.1g(29mmol)と1-ノニン4.3g(35mmol)をト
リエチルアミン100ml中、ヨウ化銅(I)30mg(0.16mmol)
およびジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム
(II)120mg(0.17mmol)の存在下、窒素雰囲気下室温で
16時間攪拌した。反応終了後、トリエチルアミンを除
去した。トルエンで生成物を抽出した後トルエン層を1N
塩酸による洗浄、水洗を経てからシリカゲルカラム処理
を行った。トルエンを除去後、得られたオイルにエタノ
ール100mlと5% パラジウムカーボン200mgを加え還流
温度で水素添加および水素化分解を行った。水素の吸収
が無くなるのを確認してからろ過により触媒を除去し、
次いでエタノールを除去することにより2,3-ジフル
オロ-4-ノニルフェノール6.8g(27mmol)を得た。 で得た2,3-ジフルオロ-4-ノニルフェノール6.8
g(27mmol)をピリジン100mlに溶かし10℃以下でトリフル
オロメタンスルホン酸無水物10.0g(36mmol)を滴下し、
室温で 1日間攪拌した。反応終了後、氷水の中へ投入
しトルエンで抽出した。トルエン相を1N塩酸による洗
浄、水洗を経てからトルエンを除去することにより油状
のトリフルオロメタンスルホン酸-2,3-ジフルオロ-
4-ノニルフェニルエステル8.8g(22mmol)を得た。 で得た2-n-ノニルオキシ-6-エチニルナフタレン
1.0gとトリフルオロメタンスルホン酸-2,3-ジフルオ
ロ-4-ノニルフェニルエステル1.3gをトリエチルアミン
30ml中、ヨウ化銅(I)3mg、ジクロロビストリフェニル
ホスフィンパラジウム(II)12mgおよびトリフェニルホ
スフィン24mgの存在下、窒素雰囲気で24時間加熱還流
した。反応終了後、室温に戻しトリエチルアミンを除去
した。トルエンで生成物を抽出した後トルエン層を1N塩
酸による洗浄、水洗を経てからシリカゲルカラム処理を
行った。トルエンを除去後、エタノールで3回再結晶す
ることにより、白色結晶の本発明の化合物である表2中
No.26の化合物0.8gを得た。 IR ( cm-1) 2920.0 2852.0 2212.0 1620.0 1603.0 1468.0 1394.0 1259.0 1218.0 1017.0 861.0 472.0 NMR (ppm) 0.88〜0.94(m,6H) 1.18〜1.45(m,22H) 1.45〜1.55 (m,2H) 1.55〜1.68(m,2H) 1.78〜1.90(m,2H) 2.67 (t,2H) 4.08(t,2H) 6.88〜6.94(m,1H) 7.09〜7.25(m,3H) 7.55(dd,1H) 7.70(t,2H) 7.98(d,1H) 19F-NMR(ppm) -59.9(dd,1F) -67.4(dd,1F) 元素分析値 理論値(%) 実測値(%) C:81.20 C:81.05 H:8.65 H:8.81 F:7.14 F:7.31
【0049】実施例 9 表3中No.44の化合物の製造 実施例6ので得た2-ブロモ-5-n-デシルピリジン
16.6gと3-メチル-1-ブチン-3-オール5.6gをトリエチ
ルアミン150ml中、窒素雰囲気下、触媒にジクロロビス
トリフェニルホスフィンパラジウム(II)200mg、ヨウ
化銅(I)50mgおよびトリフェニルホスフィン400mgを用
いて還流温度で6時間反応させた。反応終了後、トリエ
チルアミンを除去しヘキサンで抽出した。ヘキサン層を
1N塩酸による洗浄、水洗を経てからヘキサンを除去した
後、脱水トルエン300mlに溶かし、粉末の水酸化ナトリ
ウムを加えて1時間還流した。反応終了後、室温に戻し
トルエン層を水洗してからトルエンを除去した。メタノ
ールに溶かし活性炭処理してからメタノールを除去する
ことにより、液体の2-エチニル-5-n-デシルピリジン
6.3gを得た。 で得た2-エチニル-5-n-デシルピリジン1.5gと6
-ブロモ-2-(7-オクテニルオキシ)ナフタレン(この
化合物は6-ブロモ-2-ナフトールのアルカリ金属塩と
8-ブロモ-1-オクテンを反応させて得た)2.1gをトリ
エチルアミン60ml中、窒素雰囲気下、触媒にジクロロビ
ストリフェニルホスフィンパラジウム(II)20mg、ヨウ
化銅(I)5mgおよびトリフェニルホスフィン40mgを用い
て還流温度で8時間反応させた。反応終了後、トリエチ
ルアミンを除去しトルエンで抽出した。トルエン層を1N
塩酸による洗浄、水洗を経てからシリカゲルカラムで精
製した後、エタノールで3回再結晶することにより、白
色結晶の本発明の化合物である表3中No.44の化合
物1.1gを得た。 IR ( cm-1) 2924.0 2856.0 2214.0 1624.0 1603.0 1464.0 1388.0 1259.0 1209.0 1172.0 1023.0 909.0 861.0 812.0 NMR (ppm) 0.88(t,3H) 1.19〜1.53(m,20H) 1.56〜1.68 (m,2H) 1.77〜1.90(m,2H) 2.01〜2.12(m,2H) 2.61 (t,2H) 4.07(t,2H) 4.88〜5.06(m,2H) 5.74〜5.89(m,1H) 7.08(d,1H) 7.15(dd,1H) 7.42〜7.51(m,2H) 7.58(dd,1H) 7.68(t,2H) 8.02(s,1H) 8.45(s,1H) 元素分析値 理論値(%) 実測値(%) C:84.85 C:84.62 H:9.09 H:9.23 N:2.83 N:2.99
【0050】実施例 10 表3中No.51の化合物の製造 実施例8の〜において1-ノニンの代わりに1-オ
クチンを同じモル比で用いた以外は実施例8の〜と
全く同様の操作を繰り返すことによりトリフルオロメタ
ンスルホン酸-2,3-ジフルオロ-4-オクチルフェニル
エステルを得た。 で得たトリフルオロメタンスルホン酸-2,3-ジフ
ルオロ-4-オクチルフェニルエステル5.6gと3-メチル-
1-ブチン-3-オール1.5gをトリエチルアミン80ml中、
窒素雰囲気下、触媒にジクロロビストリフェニルホスフ
ィンパラジウム(II)52mg、ヨウ化銅(I)13mgおよび
トリフェニルホスフィン104mgを用いて還流温度で8時
間反応させた。反応終了後、トリエチルアミンを除去し
ヘキサンで抽出した。ヘキサン層を1N塩酸による洗浄、
水洗を経てからヘキサンを除去した後、脱水トルエン30
0mlに溶かし、粉末の水酸化ナトリウム1.2gを加えて1
時間還流した。反応終了後、室温に戻しトルエン層を水
洗してからトルエンを除去した。メタノールに溶かし活
性炭処理してからメタノールを除去することにより、液
体の4-n-オクチル-2,3-ジフルオロフェニルアセチ
レン2.0gを得た。 で得た4-n-オクチル-2,3-ジフルオロフェニル
アセチレン1.0gと6-ブロモ-2-(9-デセニルオキシ)
ナフタレン1.5gをトリエチルアミン50ml中、窒素雰囲気
下、触媒にジクロロビストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(II)16mg、ヨウ化銅(I)4mgおよびトリフェニル
ホスフィン32mgを用いて還流温度で8時間反応させた。
反応終了後、トリエチルアミンを除去しトルエンで抽出
した。トルエン層を1N塩酸による洗浄、水洗を経てから
シリカゲルカラムで精製した後、エタノールで3回再結
晶することにより、白色結晶の本発明の化合物である表
3中No.51の化合物1.0gを得た。 IR ( cm-1) 2922.0 2854.0 2216.0 1624.0 1603.0 1466.0 1394.0 1265.0 1222.0 1183.0 1120.0 1027.0 893.0 851.0 812.0 NMR (ppm) 0.89(t,3H) 1.22〜1.57(m,20H) 1.57〜1.69 (m,2H) 1.79〜1.92(m,2H) 2.01〜2.11(m,2H) 2.18 (t,2H) 4.08(t,2H) 4.92〜5.07(m,2H) 5.75〜5.90(m,1H) 6.89〜6.95(m,1H) 7.10〜7.27(m,3H) 7.55(dd,1H) 7.72(t,2H) 8.01(s,1H) 19F-NMR(ppm) -60.1(dd,1F) -67.6(dd,1F) 元素分析値 理論値(%) 実測値(%) C:81.51 C:81.29 H:8.30 H:8.32 F:7.17 F:7.41
【0051】実施例 11 表3中No.60の化合物の製造 1-ブロモ-3-フルオロ-4-ヨードベンゼン10.0gと1
-デシン4.6gをトリエチルアミン150ml中、触媒にジクロ
ロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)72mgお
よびヨウ化銅(I)18mgを用いて窒素雰囲気下、室温で
8時間反応させた。反応終了後、トリエチルアミンを除
去しヘキサンで抽出した。ヘキサン層を1N塩酸水による
洗浄、水洗を経た後、ヘキサンを除去した後、エタノー
ル200mlに溶かし二酸化白金0.3gを用いて水素添加を行
った。水素の吸収が無くなるのを確認してから濾過によ
り触媒を除去し、次いでエタノールを除去することによ
り液体の4-n-デシル-3-フルオロブロモベンゼン8.8g
を得た。 で得た4-n-デシル-3-フルオロブロモベンゼンと
と実施例1ので得た2-n-オクチルオキシ-6-エチニ
ルナフタレンを実施例1のと同様の条件で反応させる
ことにより表3中No.60の化合物を得た。 IR ( cm-1) 2918.0 2852.0 2210.0 1632.0 1562.0 1470.0 1398.0 1270.0 1226.0 1170.0 1123.0 1025.0 975.0 847.0 723.0 NMR (ppm) 0.82〜0.96(m,6H) 1.21〜1.42(m,22H) 1.42〜1.66 (m,4H) 1.79〜1.92(m,2H) 2.63(t,2H) 4.07(t,2H) 7.07〜7.30(m,5H) 7.52(dd,1H) 7.63〜7.74(m,2H) 7.97(s,1H) 19F-NMR(ppm) -42.9(t,1F) 元素分析値 理論値(%) 実測値(%) C:84.05 C:84.21 H:9.14 H:9.02 F:3.70 F:3.93
【0052】実施例1〜実施例11で得られた化合物の
相転移温度を下記表4に示す。
【0053】
【表4】 上記表4中各記号は、それぞれ以下の意味を表す。 Cry;結晶相 Sc ;スメクチックC相 SA ;スメクチックA相 Nem;ネマチック相 Iso;等方性液体相 ・ ;相が存在する − ;相が存在しない ( );モノトロピック相を表す
【0054】
【発明の効果】本発明の液晶化合物は、Sc*液晶組成
物の成分として用いることにより、この組成物の配向性
を向上させ、コントラスト比を高くすることが出来る。
また、本発明の液晶化合物は、低温域に他のスメクチッ
ク相を示さないことよりSc*液晶組成物の成分として
用いることによって、Sc*相の温度範囲を広げること
が出来る化合物である。従って、本発明の化合物および
組成物は、液晶表示素子に用いる液晶材料として有用で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉尾 邦清 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内 (72)発明者 柳 達朗 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式 【化1】 〔式中、R1は、炭素数1〜18のアルキル基を表し、
    Aは、下記化2〜4で示される基を表し、NAPは2,
    6-ナフチレン基を表し、R2は炭素数1〜18のアルキ
    ル基またはアルケニル基を表す〕で示される液晶化合
    物。 【化2】 【化3】 【化4】
  2. 【請求項2】 複数の化合物の混合物からなり、請求項
    1記載の液晶化合物を少なくとも一種含有することを特
    徴とする液晶組成物。
JP4177636A 1991-06-14 1992-06-10 液晶化合物および組成物 Pending JPH0625057A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10236994A (ja) * 1997-02-25 1998-09-08 Chisso Corp 誘電率異方性値が負の液晶性化合物、この液晶性化合物を含有する液晶組成物、及びこの液晶組成物を用いた液晶表示素子
US6530594B1 (en) 1997-09-26 2003-03-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Placement structure for head-protecting air bag body
JP2015040174A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 Dic株式会社 重合性化合物及び光学異方体

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US6530594B1 (en) 1997-09-26 2003-03-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Placement structure for head-protecting air bag body
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