JPH0625061A - 液晶化合物および組成物 - Google Patents

液晶化合物および組成物

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JPH0625061A
JPH0625061A JP4216275A JP21627592A JPH0625061A JP H0625061 A JPH0625061 A JP H0625061A JP 4216275 A JP4216275 A JP 4216275A JP 21627592 A JP21627592 A JP 21627592A JP H0625061 A JPH0625061 A JP H0625061A
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JP
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compound
liquid crystal
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Application number
JP4216275A
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English (en)
Inventor
Masahiro Sato
正洋 佐藤
Naoko Sugita
直子 杉田
Tetsuya Watanabe
哲也 渡辺
Kunikiyo Yoshio
邦清 吉尾
Tatsuro Yanagi
達朗 柳
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 R1-O-A-C≡C-NAP-O-R2 〔R1、R2は炭素数1〜18のアルキル基またはアルケ
ニル基を表し、Aは2,3-ジフルオロ-1,4-フェニ
レン基などを表す〕で示される液晶化合物。 【効果】この液晶化合物をキラルスメクチックC相の示
す液晶組成物の成分として用いることにより、配向性が
良くジグザグ欠陥の無い液晶組成物を得ることが可能で
あり、コントラスト比の高い液晶表示素子を得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示素子などに用い
る液晶組成物の成分として有用な新規液晶化合物および
この液晶化合物を含有する液晶組成物に関する。更に詳
しくは、キラルでないスメクチックC相(以下Sc相と
略称する。)を示す新規なナフタレン系液晶化合物およ
びこの液晶化合物を含有する液晶組成物を提供するもの
である。
【0002】
【従来の技術】最近、メイヤーらにより強誘電性液晶化
合物を用いる表示方式が報告され、これによるとTN型
の100〜1000倍という高速応答とメモリー効果が
得られるため、次世代の表示素子として期待され、現
在、盛んに研究、開発が進められている。強誘電性液晶
化合物の液晶相は、チルト系のキラルスメクチック相に
属するものであるが、実用的には、その中で最も低粘性
であるキラルスメクチックC(以下、Sc*と略称す
る。)相が最も望ましい。Sc*相を示す液晶化合物
は、既に数多く合成され、検討されているが、強誘電性
表示素子として用いるための条件としては、(a)室温
を含む広い温度範囲でSc*を示すこと、(b)均一な
配向性を示し、かつその螺旋ピッチが大きいこと、
(c)適当なチルト角を有すること、(d)粘性が小さい
こと、等が挙げられる。しかし、これら条件を単独で満
足するSc*相を示す液晶化合物は知られておらず、混
合によりこれらを満足させる努力がなされている。また
新規なSc*相を示す液晶化合物の開発も進められてい
る。一方、Sc*相を示す液晶組成物(以下、Sc*液
晶組成物という。)の調製方法として、強誘電性を示さ
ず、キラルでないSc相を示す液晶化合物又は組成物
に、キラルな化合物を添加する方法もあり、Sc相を示
す液晶化合物の開発も進められている。従来、Sc相あ
るいはSc*相を示す代表的な液晶化合物として、下記
化4および化5で示されるフェニルピリミジン系液晶化
合物が知られている。
【0003】
【化4】
【0004】
【化5】
【0005】化5中、C*は不斉炭素原子を表す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれらのフェニ
ルピリミジン系液晶化合物およびこの化合物を用いた組
成物は、配向性が悪いため、セルに注入した場合、ジグ
ザグ欠陥が生じやすくコントラスト比が高くならないと
いう問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記化合物
よりも配向性が良いSc相を示す液晶化合物について鋭
意検討を行った結果、従来とは構造の異なった新規な液
晶化合物を見出し本発明に到達した。すなわち本発明
は、下記一般式
【0008】
【化6】 〔式中、R1、R2は、炭素数1〜18のアルキル基また
はアルケニル基を表し、Aは、下記化7または8で表さ
れる基を表し、NAPは2,6-ナフチレン基を表す〕
で示される液晶化合物;並びにこの液晶化合物を少なく
とも一種含有することを特徴とする液晶組成物である。
【0009】
【化7】
【0010】
【化8】
【0011】一般式(1)中、R1、R2で表される炭素
数1〜18のアルキル基およびアルケニル基の具体例と
しては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチ
ル基、n-ペンチル基、 n-ヘキシル基、n-ヘプチル
基、n-オクチル基、n-ノニル基、n-デシル基、 n-
ウンデシル基、n-ドデシル基、n-テトラデシル基、n
-ヘキサデシル基、n-オクタデシル基、2-プロペニル
基、3-ブテニル基、4-ペンテニル基、5-ヘキセニル
基、6-ヘプテニル基、7-オクテニル基、8-ノネニル
基、9-デセニル基、10-ウンデセニル基、11-ドデ
セニル基、trans-2-ヘキセニル基、cis-2-ヘキセニル
基、 cis-3-ヘキセニル基、cis-4-ヘキセニル基、tran
s-2-ヘプテニル基、cis-3-ノネニル基、cis-6-ノネ
ニル基、trans-2-デセニル基、trans-5-デセニル基な
どが挙げられる。
【0012】これらのうち好ましいものは、炭素数3〜
14のアルキル基およびアルケニル基である。本発明の
液晶化合物の具体例としては、下記表1〜表2に示すよ
うな基を有する化合物が挙げられる。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】上記表1〜表2中、各記号はそれぞれ以下
の基を表す。 HEP;nC715− OCT;nC817
NON;nC919− DEC;nC1021− O−HEP;CH2=CH-
(CH25− O−OCT;CH2=CH-(CH26− O−NON;CH2=CH-(CH27− O−DEC;CH2=CH-(CH28
【0016】本発明の化合物は、例えば〈I〉〜〈II〉
の項で各々示す工程を経て合成できる〔下記式中R1
NAP、およびR2 は一般式(1)の場合と同一であ
る〕。 〈I〉Aが化7で表される基の場合
【0017】
【化9】
【0018】すなわち、6-ブロモ-2-ナフトールに塩
基の存在下、アルキル化剤(例えばハロゲン化アルキ
ル)を反応させて得た一般式(2)の化合物と一般式
(3)の化合物をパラジウム触媒の存在下反応させるこ
とにより本発明の化合物である一般式(1a)の化合物
を得ることが出来る。また上記化合物(1a)の原料で
ある一般式(3)の化合物は、次の工程を経て合成出来
る。
【0019】
【化10】
【0020】すなわち、2,3-ジフルオロフェノール
をアルキル化した一般式(4)の化合物を過ヨウ素酸お
よびヨウ素を用いてヨウ素化した後、パラジウム触媒の
存在下3-メチル-1-ブチン-3-オールと反応させるこ
とにより一般式(6)の化合物を得ることが出来る。一
般式(6)の化合物を無水トルエン中、粉末の水酸化ナ
トリウムと反応させることにより一般式(3)の化合物
を得ることが出来る。
【0021】あるいは以下の工程を経ても合成できる。
【0022】
【化11】
【0023】すなわち、一般式(2)の化合物をパラジ
ウム触媒の存在下3-メチル-1-ブチン-3-オールと反
応させて得た一般式(7)の化合物を無水トルエン中、
粉末の水酸化ナトリウムと反応させることにより一般式
(8)の化合物を得ることが出来る。一般式(8)の化
合物と一般式(5)の化合物をパラジウム触媒の存在下
反応させることにより本発明の化合物である一般式(1
a)の化合物を得ることが出来る。 〈II〉Aが化8で表される基の場合
【0024】
【化12】
【0025】すなわち、4-ブロモ-2-フルオロフェノ
ールをアルキル化して得た一般式(9)の化合物をパラ
ジウム触媒の存在下3-メチル-1-ブチン-3-オールと
反応させることにより一般式(10)の化合物を得るこ
とが出来る。一般式(10)の化合物を、無水トルエン
中、粉末の水酸化ナトリウムを作用させることにより一
般式(11)の化合物を得ることが出来る。一般式(1
1)の化合物と一般式(2)の化合物をパラジウム触媒
の存在下反応させることにより本発明の化合物である一
般式(1b)の化合物を得ることが出来る。あるいは以
下の工程を経ても合成出来る。
【0026】
【化13】
【0027】すなわち、一般式(9)の化合物と一般式
(8)の化合物をパラジウム触媒の存在下反応させるこ
とによっても本発明の化合物である一般式(1b)の化
合物を得ることが出来る。
【0028】液晶化合物は一般に2種以上の多成分から
成る液晶組成物の成分として用いられ、本発明の液晶化
合物も、液晶組成物の成分として利用することができ
る。本発明の液晶組成物は、複数の化合物の混合物から
なり、本発明の液晶化合物を少なくとも1種含有するも
のである。本発明の組成物としては、例えば、Sc相を
示す本発明の液晶組成物〔1〕および、Sc*相を示す
本発明の液晶組成物〔2〕が挙げられる。本発明の液晶
組成物〔1〕には、本発明の液晶化合物を少なくとも1
種必須成分とし、任意成分として他のSc相を示す液晶
化合物(2-4’-アルキルオキシフェニル-5-アルキル
ピリミジン、2-4’-アルキルフェニル-5-アルキルオ
キシピリミジン、2-4’-アルキルオキシオキシフェニ
ル-5-アルキルオキシピリミジン、2-p-アルキルオキ
シカルボニルフェニル-5-アルキルピリミジン、2-
4’-アルキルオキシ-3’-フルオロフェニル-5-アル
キルピリミジン、2-4’-アルキルオキシ-2’,3’-
ジフルオロフェニル-5-アルキルピリミジン、2-4’-
アルキルオキシフェニル-5-アルキルピリジン、2-
4’-アルキルオキシ-3’-フルオロフェニル-5-アル
キルピリジン等)、Sc相を示さないスメクチック液晶
化合物およびネマチック相を示す液晶化合物から選ばれ
る化合物を含んだ混合物である。本発明の液晶組成物
〔1〕中、本発明の液晶化合物1種以上の含有量は通常
5〜100重量%である。
【0029】本発明の液晶組成物〔2〕には、本発明の
液晶組成物〔1〕とSc*相を示す液晶化合物(光学活
性4-アルキルオキシ-4’-ビフェニルカルボン酸-p’
-(2-メチルブチルオキシカルボニル)フェニルエステ
ル、光学活性4-n-アルキルオキシ-4’-ビフェニルカ
ルボン酸-2-メチルブチルエステル等)および/または
キラルな化合物(特開昭63−99032、特開昭63
−190843、特開平2−138274、特開平2−
256673、特開平2−262579、特開平2−2
86673、特開平3−27374号公報等に記載の化
合物)を含有し、また必要により2色性色素(アントラ
キノン系色素、アゾ系色素等)を含んだ混合物である。
本発明の液晶組成物〔2〕中、本発明の液晶組成物
〔1〕の含有量は通常10〜99重量%である。
【0030】強誘電性を示す液晶組成物は、電圧印加に
より光スイッチング現象を起こし、これを利用した応答
の速い液晶表示素子を作製できる〔たとえば特開昭56-1
07216号公報、特開昭59-118744号公報、エヌ エー クラ
ーク(N.A.Clark)、エス ティー ラガウォール(S.T.Lage
rwall);アプライド フィジックス レター(Applied Phy
sics Letter) 36、899(1980)など〕。
【0031】Sc*を示す本発明の液晶組成物〔2〕
を、セル間隔0.5〜10μm、好ましくは0.5〜3μmの液
晶セルに真空封入し、両側偏光子を設置することによ
り、光スイッチング素子(液晶表示素子)とすることが
出来る。上記液晶セルは透明電極を設け、表面を配向処
理した2枚のガラス基板をスペーサーを挟んで貼り合わ
せることによって作製することができる。上記スペーサ
ーとしては、アルミナビーズ、ガラスファイバー、ポリ
イミドフィルムなどが挙げられる。配向処理方法として
は、通常の配向処理、たとえばポリイミド膜のラビング
処理、SiO斜め蒸着などが適用できる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に説明する
が、本発明はこれに限定されない。 実施例 1 表1中No.7の化合物の製造 1,2-ジフルオロ-3-n-ノニルオキシベンゼン(こ
の化合物は2,3-ジフルオロフェノールのアルカリ金
属塩とn-ノニルブロマイドを反応させて得た)13.7g(5
3.7mmol)を溶かした酢酸水溶液(酢酸;40ml、水;8m
l、濃硫酸;1.2ml)の中に、過ヨウ素酸2.45g(10.7mmo
l)とヨウ素5.46g(21.5mmol)を加え70℃で6時間反応さ
せた。反応終了後、室温に戻し氷水200mlの中に投入
し、生じたオイルをヘキサンで抽出した。ヘキサン層を
1N水酸化ナトリウム水による洗浄、次いで1Nチオ硫酸ナ
トリウム水による洗浄を経て水洗した後ヘキサンを除去
することにより、2,3-ジフルオロ-4-n-ノニルオキ
シヨードベンゼン18.3g(47.9mmol)を得た。 で得た2,3-ジフルオロ-4-n-ノニルオキシヨー
ドベンゼン18.3g(47.9mmol)と3-メチル-1-ブチン-3-
オール4.8g(57.1mmol)をトリエチルアミン150ml中、触
媒にジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム
(II)100mg(0.14mmol)とヨウ化銅(I)25mg(0.13mmol)
を用いて窒素雰囲気下、室温で6時間反応させることに
より下記化14で示される化合物(a)13.8g(40.8mmo
l)を得た。
【0033】
【化14】
【0034】で得られた化合物(a)13.8g(40.8mm
ol)を脱水トルエン500mlに溶かしたものの中へ粉末の水
酸化ナトリウム3.3g(82.5mmol)を加え1時間加熱還流し
た。室温に冷却後、トルエン層を水洗してから溶媒を除
去することにより、油状の2,3-ジフルオロ-4-n-ノ
ニルオキシフェニルアセチレン8.0g(28.6mmol)を得た。
で得た2,3-ジフルオロ-4-n-ノニルオキシフェ
ニルアセチレン1.6g(5.7mmol)と6-ブロモ-2-n-ノニ
ルオキシナフタレン(この化合物は6-ブロモ-2-ナフ
トールのアルカリ金属塩とn-ノニルブロマイドを反応
させて得た)2.0g(5.7mmol)をトリエチルアミン60ml
中、触媒にジクロロビストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(II)20mg(0.03mmol)、ヨウ化銅(I)5mg(0.03mmo
l)およびトリフェニルホスフィン40mg(0.15mmol)を用い
て窒素雰囲気下、8時間加熱還流した。反応終了後、ト
リエチルアミンを除去しトルエンで抽出した。トルエン
層を1N塩酸水による洗浄、水洗を経た後、シリカゲルカ
ラムで精製を行い、次いでエタノールで3回再結晶する
ことにより白色結晶の本発明の化合物である表1中N
o.7の化合物1.7g(3.1mmol)を得た。化合物の構造
は、NMR(核磁気共鳴スペクトル分析)、MS(質量
分析)、IR(赤外吸収スペクトル分析)および元素分
析により確認した。 IR ( cm-1) 2922.0 2854.0 2300.0 1636.0 1603.0 1473.0 1392.0 1303.0 1261.0 1195.0 1085.0 1017.0 859.0 804.0 NMR (ppm) 0.86〜0.95(m,6H) 1.20〜1.67(m,24H) 1.76〜1.89 (m,4H) 4.00〜4.09(m,4H) 6.65〜6.73(m,1H) 7.06〜7.24(m,3H) 7.53(dd,1H) 7.68(t,2H) 7.98(s,1H) 19F-NMR -58.1(dd,1F) -82.9(dd,1F) 元素分析値 理論値(%) 実測値(%) C:78.84 C:78.73 H:8.39 H:8.45 F:6.93 F:7.12
【0035】実施例 2 表1中No.17の化合物の製造 実施例1の〜において、1,2-ジフルオロ-3-
n-ノニルオキシベンゼンに代えて、1,2-ジフルオロ
-3-(7-オクテニルオキシ)ベンゼン(この化合物は
2,3-ジフルオロフェノールのアルカリ金属塩と8-ブ
ロモ-1-オクテンを反応させて得た)を同じモル比で用
いた以外は実施例1の〜と同様にして、2,3-ジ
フルオロ-4-(7-オクテニルオキシ)フェニルアセチ
レンを得た。 で得た2,3-ジフルオロ-4-(7-オクテニルオキ
シ)フェニルアセチレン2.0gと6-ブロモ-2-n-デシル
オキシナフタレン(この化合物は6-ブロモ-2-ナフト
ールのアルカリ金属塩とn-デシルブロマイドを反応さ
せて得た)2.7gをトリエチルアミン70ml中、触媒にジク
ロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)28m
g、ヨウ化銅(I)7mgおよびトリフェニルホスフィン56m
gを用いて窒素雰囲気下、8時間加熱還流した。反応終
了後、トリエチルアミンを除去しトルエンで抽出した。
トルエン層を1N塩酸水による洗浄、水洗を経た後、シリ
カゲルカラムで精製を行い、次いでエタノールで3回再
結晶することにより白色結晶の本発明の化合物である表
1中No.17の化合物2.2gを得た。 IR ( cm-1) 2922.0 2856.0 1603.0 1473.0 1394.0 1303.0 1263.0 1195.0 1089.0 1019.0 893.0 861.0 806.0 NMR (ppm) 0.89(t,3H) 1.18〜1.62(m,20H) 1.77〜1.94(m,4H) 1.99〜2.15(m,2H) 4.00〜4.14(m,4H) 4.92〜5.06(m,2H) 5.73〜5.89(m,1H) 6.64〜6.76(m,1H) 7.06〜7.26(m,3H) 7.54(dd,1H) 7.71(t,2H) 7.99(s,1H) 19F-NMR -58.1(dd,1F) -82.9(dd,1F) 元素分析値 理論値(%) 実測値(%) C:79.12 C:79.37 H:8.06 H:7.83 F:6.96 F:7.13
【0036】実施例 3 表2中No.28の化合物の製造 実施例1の〜において、1,2-ジフルオロ-3-
n-ノニルオキシベンゼンに代えて、1,2-ジフルオロ
-3-(n-オクチルオキシ)ベンゼン(この化合物は
2,3-ジフルオロフェノールのアルカリ金属塩とnオ
クチルブロマイドを反応させて得た)を同じモル比で用
いた以外は実施例1の〜と同様にして、2,3-ジ
フルオロ-4-n-オクチルオキシフェニルアセチレンを
得た。 で得た2,3-ジフルオロ-4-n-オクチルオキシフ
ェニルアセチレン1.5gと6-ブロモ-2-(9-デセニルオ
キシ)ナフタレン(この化合物は6-ブロモ-2-ナフト
ールのアルカリ金属塩と9-デセン-1-オールのp-トル
エンスルホン酸エステルを反応させて得た)2.0gをトリ
エチルアミン60ml中、触媒にジクロロビストリフェニル
ホスフィンパラジウム(II)20mg、ヨウ化銅(I)5mgお
よびトリフェニルホスフィン40mgを用いて窒素雰囲気
下、8時間加熱還流した。反応終了後、トリエチルアミ
ンを除去しトルエンで抽出した。トルエン層を1N塩酸水
による洗浄、水洗を経た後、シリカゲルカラムで精製を
行い、次いでエタノールで3回再結晶することにより白
色結晶の本発明の化合物である表2中No.28の化合
物1.7gを得た。 IR ( cm-1) 2926.0 2310.0 1624.0 1603.0 1514.0 1464.0 1388.0 1299.0 1267.0 1224.0 1195.0 1083.0 855.0 806.0 NMR (ppm) 0.88(t,3H) 1.20〜1.58(m,20H) 1.77〜1.89(m,4H) 1.98〜2.09(m,2H) 4.00〜4.10(m,4H) 4.90〜5.04(m,2H) 5.75〜5.89(m,1H) 6.66〜6.74(m,1H) 7.08〜7.26(m,3H) 7.52(dd,1H) 7.68(t,2H) 7.98(d,1H) 19F-NMR -58.1(dd,1F) -82.9(dd,1F) 元素分析値 理論値(%) 実測値(%) C:79.12 C:78.89 H:8.06 H:8.23 F:6.96 F:6.79
【0037】実施例 4 表2中No.34の化合物の製造 4-n-オクチルオキシ-3-フルオロブロモベンゼン
(この化合物は4-ブロモ-2-フルオロフェノールのア
ルカリ金属塩とn-オクチルブロマイドを反応させて得
た)10.0gと3-メチル-1-ブチン-3-オール3.3gをトリ
エチルアミン150ml中、触媒にジクロロビストリフェニ
ルホスフィンパラジウム(II)112mg、ヨウ化銅(I)28
mgおよびトリフェニルホスフィン224mgを用いて窒素雰
囲気下、8時間加熱還流した。反応終了後、トリエチル
アミンを除去し、ヘキサンで抽出した。ヘキサン層を1N
塩酸水による洗浄、水洗を経てからヘキサンを除去し
た。得られた液体を脱水トルエン350mlに溶かし、粉末
の水酸化ナトリウム2.6gを加えて1時間加熱還流した。
室温に冷却後、トルエン層を水洗してから溶媒を除去す
ることにより、油状の4-オクチルオキシ-3-フルオロ
フェニルアセチレン5.2gを得た。で得た4-オクチ
ルオキシ-3-フルオロフェニルアセチレン1.5gと6-ブ
ロモ-2-n-オクチルオキシナフタレン(この化合物は
6-ブロモ-2-ナフトールのアルカリ金属塩とn-オクチ
ルブロマイドを反応させて得た)2.0gをトリエチルアミ
ン60ml中、触媒にジクロロビストリフェニルホスフィン
パラジウム(II)20mg、ヨウ化銅(I)5mgおよびトリフ
ェニルホスフィン40mgを用いて窒素雰囲気下、8時間加
熱還流した。反応終了後、トリエチルアミンを除去し、
トルエンで抽出した。トルエン層を1N塩酸水による洗
浄、水洗を経た後、シリカゲルカラムで精製を行い、次
いでエタノールで3回再結晶することにより白色結晶の
本発明の化合物である表2中No.34の化合物1.3gを
得た IR ( cm-1) 2924.0 2856.0 2216.0 1625.0 1601.0 1518.0 1463.0 1390.0 1362.0 1318.0 1234.0 1183.0 1135.0 1029.0 957.0 856.0 822.0 NMR (ppm) 0.82〜0.98(m,6H) 1.18〜1.42(m,16H) 1.42〜1.56(m,4H) 1.76〜1.92(m,4H) 4.00〜4.11(m,4H) 6.92(t,1H) 7.10(d,1H) 7.18(dd,1H) 7.23〜7.32(m,2H) 7.52(dd,1H) 7.69(t,2H) 7.95(s,1H) 19F-NMR -58.4(t,1F) 元素分析値 理論値(%) 実測値(%) C:81.28 C:81.35 H:8.57 H:8.41 F:3.78 F:4.03
【0038】実施例1〜実施例4で得られた化合物の相
転移温度を下記表3に示す。
【0039】
【表3】 上記表3中各記号は、それぞれ以下の意味を表す。 Cry;結晶相 Sc ;スメクチックC相 Nem;ネマチック相 Iso;等方性液体相 ・ ;相が存在する − ;相が存在しない
【0040】
【発明の効果】本発明の液晶化合物は、Sc*液晶組成
物の成分として用いることにより、この組成物の配向性
を向上させ、コントラスト比を高くすることが出来る。
また、本発明の液晶化合物は、低温域に他のスメクチッ
ク相を示さないことよりSc*液晶組成物の成分として
用いることによって、Sc*相の温度範囲を広げること
が出来る化合物である。従って、本発明の化合物および
組成物は、液晶表示素子に用いる液晶材料として有用で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉尾 邦清 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内 (72)発明者 柳 達朗 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式 【化1】 〔式中、R1、R2は、炭素数1〜18のアルキル基また
    はアルケニル基を表し、Aは、下記化2または3で表さ
    れる基を表し、NAPは2,6-ナフチレン基を表す〕
    で示される液晶化合物。 【化2】 【化3】
  2. 【請求項2】 複数の化合物の混合物からなり、請求項
    1記載の液晶化合物を少なくとも一種含有することを特
    徴とする液晶組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10236994A (ja) * 1997-02-25 1998-09-08 Chisso Corp 誘電率異方性値が負の液晶性化合物、この液晶性化合物を含有する液晶組成物、及びこの液晶組成物を用いた液晶表示素子
EP0860417A3 (en) * 1997-02-19 1999-07-28 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Liquid crystalline compounds and process for producing the same
US6720039B1 (en) 1997-02-19 2004-04-13 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Liquid crystalline compounds and process for producing the same
JP2015040174A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 Dic株式会社 重合性化合物及び光学異方体

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