JPH06240794A - マットスラブの施工法 - Google Patents

マットスラブの施工法

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JPH06240794A
JPH06240794A JP5030190A JP3019093A JPH06240794A JP H06240794 A JPH06240794 A JP H06240794A JP 5030190 A JP5030190 A JP 5030190A JP 3019093 A JP3019093 A JP 3019093A JP H06240794 A JPH06240794 A JP H06240794A
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plate
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Kaoru Ito
薫 伊藤
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 床版による床の施工であっても、鉄骨小ばり
の設置が省略できるとともに、正方形に近い開口形状で
あれば全周受金物にほぼ均等に荷重分担ができ、構造が
簡単となって施工の合理化が図れる。 【構成】 適宜間隔で仕切板3を設けた上下鉄板1,2
間にコンクリート4を充填してなる鋼板コンクリート製
床版5の上にスラブ鉄筋を配筋し、コンクリート7を打
設して床スラブを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電所の建屋な
ど、剛構造の建築物の施工におけるマットスラブの施工
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所の建屋などの原子力関連施
設は、放射線を遮蔽するという要請上、床スラブもその
厚さが1.0 mを越えるマットスラブとなるものが多い。
【0003】また、建屋内に設置される機器類は、その
機器のサイズ、機器の設置場所、機器のシステムなどの
諸条件から建物躯体内に上部開口から先行して搬入し、
その後で機器の上部に床スラブを施工するケースが多
い。
【0004】このように床スラブを後施工する場合に
は、床型枠の組立てのスペースが十分確保できないこと
から、従来からデッキプレート工法が採用されている。
このデッキプレート工法は周知のごとくサポート等の型
枠支保工を省略できるもので、建物躯体の床開口周囲の
コンクリートばり内に受金物を予め埋込んでおいて、機
器搬入後はこの受金物に鉄骨小ばりを必要ピッチで渡
し、さらに小ばりの上にデッキプレートを敷く。
【0005】敷設されたデッキプレートに床スラブの配
筋を行い、コンクリートを打設して養生し、床スラブを
完成させる。なお、鉄骨小ばりのピッチは、上載荷重、
すなわち、コンクリートスラブ厚さに応じたデッキプレ
ートの支持スパンから決める。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先に述べたように、原
子力関係施設では放射線遮蔽上、床スラブの厚さが1.0
mを越えるものも多く、従ってコンクリート自重も2.4t
/m2以上となる。
【0007】この部分に前記従来からのデッキプレート
工法を用いるとデッキプレートを支える鉄骨小ばりのピ
ッチも1.5 m程度に細かく入れる必要がある。また、デ
ッキプレートは一方向支持版であるため、これを支える
鉄骨小ばりも一方向に並べる必要がある。このため、周
囲の受金物も一方向、すなわち鉄骨小ばりを支える方向
にのみ支持荷重が集中し、直交方向の受金物にはほとん
ど荷重を受けないためたとえ正方形に近い開口形状であ
っても受金物はX方向、Y方向の二種類を製作するかま
たは荷重の大きい方の受金物を全周に回す必要がある。
【0008】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、床版による床の施工であっても、鉄骨小ばりの設置
が省略できるとともに、正方形に近い開口形状であれば
全周受金物にほぼ均等に荷重分担ができ、構造が簡単と
なって施工の合理化が図れるマットスラブの施工法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、適宜間隔で仕切板を設けた上下鉄板間にコン
クリートを充填してなる鋼板コンクリート製床版の上に
スラブ鉄筋を配筋し、コンクリートを打設して床スラブ
を形成すること、および、仕切板は上部を上鉄板上方に
突出させ、これでスラブ鉄筋の支持を行うこと、さら
に、予め鋼板コンクリート製床版上にスラブ鉄筋をその
端部が定尺長突出させて地組しておき、このスラブ鉄筋
付きの鋼板コンクリート製床版を該床版端が受金物上に
載置するように建込み、上部にコンクリートを打設する
こと、もしくは、 適宜間隔で仕切板を設けた上下鉄板
間にコンクリートを充填してなる鋼板コンクリート製床
版の上にスタッドボルトを突出し、その上方にスラブ上
端筋を設け、かかるスラブ上端筋付きの鋼板コンクリー
ト製床版を該床版端が受金物上に載置するように建込
み、上部にコンクリートを打設することを要旨とするも
のである。
【0010】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、高強度の鋼板
コンクリート製床版の使用によりこの床版のみで荷重を
支持でき、従来のデッキプレート工法で用いた鉄骨小ば
りを省略してこの床版を周囲の受金物に直接載せること
が可能となる。
【0011】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、従来用いていた鉄筋のかぶり厚さを確保する
ブロックなどは用いずに直接仕切板の上に配筋すれば、
そのままかぶり厚さが確保できる。
【0012】請求項3記載の本発明によれば、さらにす
でに床版上に配筋を完了した一体物をそのままクレーン
等で吊り込み設置することが可能となる。
【0013】請求項4記載の本発明によれば、請求項3
記載の本発明の作用に加えて、床版を仮設材すなわち床
スラブ施工用受型枠材として扱うだけでなく、スタッド
ボルトにより床スラブコンクリートと一体化させて床ス
ラブの引張り材として扱うことにより床スラブ鉄筋の下
端筋を省略することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について詳細に
説明する。図1は本発明のマットスラブの施工法の1実
施例を示す平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3
はB−B線断面図である。
【0015】上鉄板1と下鉄板2を約10cmの間隔をも
って平行に重ね、この上鉄板1と下鉄板2間には適宜間
隔、例えば1.0 mピッチで鉄板による仕切板3を設け
た。これら上鉄板1と下鉄板2や仕切板3は鉄板(R−
9)を使用し、上鉄板1や下鉄板2と仕切板3とは溶接
により接合する。
【0016】さらに、この上鉄板1と下鉄板2の間にコ
ンクリート4を充填して鋼板コンクリート製(S.C)
床版5を作製する。
【0017】なお、前記仕切板3はその長さ方向におい
て適宜長さおよび適宜間隔で突出部3aを形成し、この
突出部3aを上鉄板1に設けたスリットより上方へ突出
させる。該突出部3aは上鉄板1の上方に約50mmの高
さ、約500 mmの幅で突出するものであり、相互の間隔
も約500 mmのピッチである。そして相隣接する仕切板
3の相互では突出部3aは互い違い、すなわち千鳥に並
ぶものとする。
【0018】この突出部3aを支持体として利用してス
ラブ下端筋6を鋼板コンクリート製床版5上に配置し、
さらに図示は省略するが必要なスラブ上端筋を配設し
て、1.0 m程度の厚のコンクリート7(荷重としては2.
4 t /m 2 )を打設して床スラブを形成する。
【0019】前記鋼板コンクリート製床版5は周囲の受
金物8に直接載置し、完成した床スラブは約6.0 m のス
パンに対応できるが、コンクリート7の厚さ、スパン寸
法に応じて上鉄板1、下鉄板2、仕切板3の厚さを変化
させ、鋼板コンクリート製床版5の強度を調整すること
も可能である。
【0020】図4は本発明の第2実施例を示すもので、
前記鋼板コンクリート製床版5上に予めにスラブ下端筋
6やスラブ上端筋9などのスラブ鉄筋をその端部が継手
10として定尺長突出するように地組しておき、このスラ
ブ鉄筋付きの鋼板コンクリート製床版5を吊りワイヤー
11でクレーンで吊り込み、該床版5端を受金物8上に載
置させるように建込み、図示は省略するが上部にコンク
リートを打設して床スラブを形成するようにした。
【0021】このようにすでに地上で鋼板コンクリート
製床版5上に配筋を完了した一体物をそのままクレーン
で吊り込み設置することで、現場での配筋作業を簡略化
することができる。
【0022】図5は本発明の第3実施例を示すもので、
鋼板コンクリート製床版5を形成する上鉄板1の面上に
@300 〜500 のスタッドボルト12を植設し、また、前記
第2実施例の場合のように鋼板コンクリート製床版5上
に予めスラブ鉄筋を組み込むが、このスラブ鉄筋はスラ
ブ下端筋を省略し、スラブ上端筋9のみのものとした。
【0023】この場合でも、スラブ下端筋の位置に対応
する継手10は、定尺長を突出するように設けておく。
【0024】かかる鋼板コンクリート製床版5上に配筋
を完了した一体物をそのままクレーンで吊り込み設置
し、上部にコンクリートを打設して床スラブを形成する
ようにした点は前記第2実施例と同様であるが、本実施
例の場合は床版5を仮設材、すなわち床スラブ施工用受
型枠材として扱うだけでなく、スタッドボルト12により
床スラブのコンクリートと一体化させて床スラブの引張
り材として扱うことにより、床スラブ鉄筋の下端筋を省
略することができるものとした。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明のマットスラブ
の施工法は、床版による床の施工であっても、鉄骨小ば
りの設置が省略できるとともに、正方形に近い開口形状
であれば全周受金物にほぼ均等に荷重分担ができ、構造
が簡単となって施工の合理化が図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマットスラブの施工法の1実施例を示
す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】本発明のマットスラブの施工法の第2実施例を
示す要部の縦断側面図である。
【図5】本発明のマットスラブの施工法の第3実施例を
示す要部の縦断側面図である。
【符号の説明】
1…上鉄板 2…下鉄板 3…仕切板 3a…突出部 4…コンクリート 5…鋼板コンク
リート製床版 6…スラブ下端筋 7…コンクリー
ト 8…受金物 9…スラブ上端
筋 10…継手 11…吊りワイヤ
ー 12…スタッドボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜間隔で仕切板を設けた上下鉄板間に
    コンクリートを充填してなる鋼板コンクリート製床版の
    上にスラブ鉄筋を配筋し、コンクリートを打設して床ス
    ラブを形成することを特徴としたマットスラブの施工
    法。
  2. 【請求項2】 仕切板は上部を上鉄板上方に突出させ、
    これでスラブ鉄筋の支持を行う請求項1記載のマットス
    ラブの施工法。
  3. 【請求項3】 予め鋼板コンクリート製床版上にスラブ
    鉄筋をその端部が定尺長突出させて地組しておき、この
    スラブ鉄筋付きの鋼板コンクリート製床版を該床版端が
    受金物上に載置するように建込み、上部にコンクリート
    を打設する請求項1および請求項2記載のマットスラブ
    の施工法。
  4. 【請求項4】 適宜間隔で仕切板を設けた上下鉄板間に
    コンクリートを充填してなる鋼板コンクリート製床版の
    上にスタッドボルトを突出し、その上方にスラブ上端筋
    を設け、かかるスラブ上端筋付きの鋼板コンクリート製
    床版を該床版端が受金物上に載置するように建込み、上
    部にコンクリートを打設することを特徴としたマットス
    ラブの施工法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1039075A (ja) * 1996-07-22 1998-02-13 Toshiba Corp 原子力発電所建屋
KR101021854B1 (ko) * 2008-02-21 2011-03-17 주식회사 종합건축사사무소근정 하프 프리캐스트 합성 슬래브 및 이의 제조방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1039075A (ja) * 1996-07-22 1998-02-13 Toshiba Corp 原子力発電所建屋
KR101021854B1 (ko) * 2008-02-21 2011-03-17 주식회사 종합건축사사무소근정 하프 프리캐스트 합성 슬래브 및 이의 제조방법

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