JPH0791876B2 - 放射線遮蔽スラブとその施工法 - Google Patents

放射線遮蔽スラブとその施工法

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JPH0791876B2
JPH0791876B2 JP62211104A JP21110487A JPH0791876B2 JP H0791876 B2 JPH0791876 B2 JP H0791876B2 JP 62211104 A JP62211104 A JP 62211104A JP 21110487 A JP21110487 A JP 21110487A JP H0791876 B2 JPH0791876 B2 JP H0791876B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、放射線施設の天井乃至床に適用する放射線遮
蔽スラブとその施工法に関する。
「従来の技術と発明が解決しようとする課題」 商業用原子力発電所、研究用原子力炉、ホットラボ等の
放射線施設の建物では、発生する放射線からの人体の保
護や測定結果への干渉の回避等の目的から、天井や床に
放射線遮蔽スラブが設けられる。
この放射線遮蔽スラブは、通常、普通コンクリート(比
重2.2程度)、重量コンクリート(比重3.5程度)又は超
重量コンクリート(比重5.0程度)で、厚さ1〜3mに形
成されるから、本来、その築造は、一般の建物に比べて
はるかに困難である。
ところで、かかる放射線遮蔽スラブの施工には、従来、
第5図に示す仮設支保材を用いた支保工工法又は第6図
に示す構造梁を利用した無支保工工法が採用されてい
る。
前者は、第5図に示すように、強固な仮設支保工bを設
置して型枠cを支え、該型枠内に所要の配筋等を施し、
かつ、上述の所要のコンクリートを打設して、厚さ1〜
3mの放射線遮蔽スラブaを構築する方法である。
しかしながら、この支保工工法では、その放射線遮蔽ス
ラブaに所定のコンクリート強度が発現するまでは、支
保工を撤去できず、その間、下部作業ができないため、
下部作業工程に大きく障害を与える欠点がある。また、
頑強な支保工を要するため、支保工の組立て及び解体撤
去が、一般の建物に比べてはるかに困難である。
後者は、第6図に示すように、複数のプレストレストコ
ンクリート製T形構造梁dを上フランジ部で相互に密接
させて配列し、これを型枠に兼用して、構造梁上に所要
の配筋等を施し、上述の所要のコンクリートを打設して
放射線遮蔽スラブaを構築する。
しかし、この無支保工工法では、構造梁dの上フランジ
部は隣接相互で密接して放射線の遮蔽が可能でも、それ
以下の部分では、相互に大きく間隔を隔てることとなる
ため、放射線を遮蔽し得ず、構造梁dは放射線の遮蔽に
あまり役立たない。したがって、設計上、これらの構造
梁dの丈が、放射線遮蔽スラブaの所要厚さに加算され
ることとなり、合計寸法が甚だ大きなものとなって、下
部空間の利用が不合理なものとなる。
本発明は、これらの問題点を解決しようとするものであ
る。
「課題を解決するための手段」 上記目的達成のため、特許請求の範囲第1項に記載した
放射線遮蔽スラブの発明は、幅広の下フランジ部から一
乃至複数のウエブ部を起立し、かつ、厚さ1〜3mの放射
線遮蔽コンクリートスラブの構築に必要な構造耐力を備
えたコンクリート製の複数の構造用水平力骨を、それぞ
れコンクリート周壁上に架設するとともに下フランジ部
で隣接相互に密接させて水平に並設し、これらの構造用
水平骨の上にこれらの構造用水平力骨と相まって上記厚
さ1〜3mの放射線遮蔽コンクリートスラブをなす所要高
さの鉄筋コンクリート層を密実に設けて、各構造用水平
力骨の上記ウエブ部をすべてその鉄筋コンクリート層中
に密実に埋入一体化させたことを特徴とする。
また、特許請求の範囲第1項に記載した放射線遮蔽スラ
ブの施工法の発明は、幅広の下フランジ部から一乃至複
数のウエブ部を起立し、かつ、厚さ1〜3mの放射線遮蔽
コンクリートスラブの構築に必要な構造耐力を備えたコ
ンクリート製の複数の構造用水平力骨を、予め他所で製
造し、これらの構造用水平力骨を、現場へ搬入し、先行
構築したコンクリート周壁の上に建込みして、該コンク
リート周壁の上端に並行させて架設するとともに、隣接
相互の下部を密接させて水平に配列し、次いで、これら
の構造用水平力骨の上に、これらの構造用水平力骨と相
まって上記厚さ1〜3mの放射線遮蔽コンクリートスラブ
を構築するための所要の配筋と所要のコンクリート打設
を施して、各構造用水平力骨の上記ウエブ部をすべて打
設スラブコンクリート中に密実に埋入一体化させること
を特徴とする。
「作用」 如上の構成であるから、コンクリート製構造用水平力骨
は、型枠を排し、無支保工を可能にする。また、使用し
たコンクリート製構造用水平力骨は、放射線遮蔽スラブ
の一部となり、打設コンクリートとともに放射線遮蔽機
能を発揮し、かつ、空間利用を合理化させる。
「実施例」 第1図は、本発明に係る放射線遮蔽スラブの実施例を示
しており、図において、1は、下部で密接させて水平に
並設した複数の構造用水平力骨(梁)、2は、これらの
構造用力骨の上に打設して密実に一体化させた鉄筋コン
クリートである。
放射線遮蔽スラブaの厚さは、1〜3mにし、構造用水平
力骨1の丈は、その厚さの約1/2にする。
構造用水平力骨1は、幅広の下フランジ部11からウエブ
部を起立させて断面逆T字状に形成し、プレストレスト
コンクリート又はプレキャストコンクリートにて予め工
場生産して、工事現場に搬入する。
また、構造用水平力骨1は、鉄鉱石コンクリート、鉄パ
ンチコンクリートとして、γ線遮蔽性能を向上させても
よいし、ボロン入りコンクリートとして、中性子遮蔽性
能を向上させてもよい。
なお、この構造用水平力骨1の断面形状は、逆T字状に
限るものではなく、第2図に示す逆II字状、その他、構
造力学上の耐力及び所要の遮蔽性能を満足するものであ
れば適宜形状でよい。
従来のプレストレストコンクリート製T形構造梁を逆向
きにして使用することも可能である。ただし、下になっ
たフランジ部に本来の圧縮性能から引張性能への転換を
要するため、引張耐力を十分に保有させる必要がある。
鉄筋コンクリート2にのコンクリートには、普通コンク
リート(比重2.2程度)、重量コンクリート(比重3.5程
度)又は超重量コンクリート(比重5.0程度)を、厚さ
等との関連の上で適宜に選択する。
而して、その施工に当たっては、第3図、第4図に示す
ように、まず、建物の周壁3を構築し、該周壁の上に複
数の上記構造用水平力骨1を架設するとともに、これら
の構造用水平力骨1の下フランジ部11を隣接相互で密接
させて型枠に兼用する。次に、これらの構造用水平力骨
1の上に適宜配筋を施し、上記コンクリートを打設し
て、放射線遮蔽スラブaを構築する。
「発明の効果」 本発明によれば、次の効果を奏する。
本発明の放射線遮蔽スラブによれば、幅広の下フラ
ンジから一乃至複数のウエブ部を起立しかつ必要な構造
耐力を備えたコンクリート製の複数の構造用水平力骨を
用い、幅広の下フランジ部を隣接相互に密接させて水平
に並設しているので、厚さ1〜3mの極めて厚い多大な重
量を有する特殊構造物たる放射線遮蔽スラブであって
も、それらの構造用水平力骨を先行コンクリート周壁に
架設することで支障なく無支保工工法が可能となり、そ
れらの構造用水平力骨を打込み型枠として施工すること
ができる。
また、それらの構造用水平力骨の起立する各ウエブ部を
放射線遮蔽スラブ中に密実に埋入一体化させるので、そ
れらの構造用水平力骨を放射線の遮蔽に活用できて、無
駄のない放射線遮蔽スラブを構築でき、しかも、構造用
水平力骨がスラブ下に一切突出しないから、スラブ下に
十分に広い空間を確保でき、空間利用を合理化できる。
本発明の放射線遮蔽スラブの施工法によれば、幅広
の下フランジ部から一乃至複数のウエブ部を起立し、か
つ、厚さ1〜3mの放射線遮蔽スラブの構築に必要な構造
耐力を備えたコンクリート製の複数の構造用水平力骨
を、予め他所で製造し、これらの水平力骨を、現場へ搬
入し、先行構築したコンクリート周壁の上に建込みし
て、該コンクリート周壁の上端に並行させて架設すると
ともに、隣接相互の下部を密接させて水平に配列し、次
いで、これらの水平力骨の上に、所要の配筋を施し、所
要のコンクリートを打設して、各水平力骨の起立する上
記ウエブ部を、すべて打設するスラブコンクリート中に
密実に埋入一体化させるので、一般の建物に比べてはる
かに支保工の組立て及び解体撤去が困難な厚さ1〜3mの
極めて厚い特殊構造物たる放射線遮蔽スラブを構築する
にもかかわらず、支保工の組立て及び解体撤去を要しな
い無支保工工法で施工でき、しかも、それらの構造用水
平力骨はスラブ下に一切突出しないから、それらの構造
用水平力骨をも放射線の遮蔽に活用できて、無駄なく放
射線遮蔽スラブを構築でき、また、下部空間を十分に確
保できて、下部作業に支障を来すことはなく、かつ、構
築後の空間利用を合理化できる。そして、厚さ1〜3mの
極めて厚い特殊構造物たる放射線遮蔽スラブの構築に、
一般建物のスラブの構築に比べてはるかに困難で面倒な
型枠や支保工の組立て及び解体撤去の作業をなくすこと
ができるから、作業能率を大幅に向上させることがで
き、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は、本発明の実施例で、第1図は、放
射線遮蔽スラブの構造を示す縦断側面図、第2図は、そ
の構造の変形例を示す縦断側面図、第3図は、施工の態
様を示す平面図、第4図は、同縦断正面図、第5図、第
6図は、それぞれ従来例を示す縦断側面図である。 1……構造用水平力骨、2……鉄筋コンクリート 3……周壁、11……下フランジ部 a……周壁、b……支保工 c……型枠、d……構造梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 隆司 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 小田川 雅朗 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (56)参考文献 特公 昭33−7723(JP,B1) 実公 昭29−4454(JP,Y1)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幅広の下フランジ部から一乃至複数のウエ
    ブ部を起立し、かつ、厚さ1〜3mの放射線遮蔽コンクリ
    ートスラブの構築に必要な構造耐力を備えたコンクリー
    ト製の複数の構造用水平力骨を、それぞれコンクリート
    周壁上に架設するとともに下フランジ部で隣接相互に密
    接させて水平に並設し、これらの構造用水平力骨の上に
    これらの構造用水平力骨と相まって上記厚さ1〜3mの放
    射線遮蔽コンクリートスラブをなす所要高さの鉄筋コン
    クリート層を密実に設けて、各構造用水平力骨の上記ウ
    エブ部をすべてその鉄筋コンクリート層中に密実に埋入
    一体化させたことを特徴とする放射線遮蔽スラブ。
  2. 【請求項2】幅広の下フランジ部から一乃至複数のウエ
    ブ部を起立し、かつ、厚さ1〜3mの放射線遮蔽コンクリ
    ートスラブの構築に必要な構造耐力を備えたコンクリー
    ト製の複数の構造用水平力骨を、予め他所で製造し、こ
    れらの構造用水平力骨を、現場へ搬入し、先行構築した
    コンクリート周壁の上に建込みして、該コンクリート周
    壁の上端に並行させて架設するとともに、隣接相互の下
    部を密接させて水平に配列し、次いで、これらの構造用
    水平力骨の上に、これらの構造用水平力骨と相まって上
    記厚さ1〜3mの放射線遮蔽コンクリートスラブを構築す
    るための所要の配筋と所要のコンクリート打設を施し
    て、各構造用水平力骨の上記ウエブ部をすべて打設スラ
    ブコンクリート中に密実に埋入一体化させることを特徴
    とする放射線遮蔽スラブの施工法。
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JP4679531B2 (ja) * 2007-02-01 2011-04-27 株式会社東芝 放射性物質貯蔵設備建設方法
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