JPH06235153A - セルロースまたはリグノセルロース繊維より成る多層マット - Google Patents
セルロースまたはリグノセルロース繊維より成る多層マットInfo
- Publication number
- JPH06235153A JPH06235153A JP5156394A JP15639493A JPH06235153A JP H06235153 A JPH06235153 A JP H06235153A JP 5156394 A JP5156394 A JP 5156394A JP 15639493 A JP15639493 A JP 15639493A JP H06235153 A JPH06235153 A JP H06235153A
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- JP
- Japan
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- mat
- fiber
- fibers
- layer
- outer laminate
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- Pending
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B27—WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
- B27N—MANUFACTURE BY DRY PROCESSES OF ARTICLES, WITH OR WITHOUT ORGANIC BINDING AGENTS, MADE FROM PARTICLES OR FIBRES CONSISTING OF WOOD OR OTHER LIGNOCELLULOSIC OR LIKE ORGANIC MATERIAL
- B27N3/00—Manufacture of substantially flat articles, e.g. boards, from particles or fibres
- B27N3/08—Moulding or pressing
- B27N3/10—Moulding of mats
- B27N3/14—Distributing or orienting the particles or fibres
- B27N3/143—Orienting the particles or fibres
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Forests & Forestry (AREA)
- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、自動車の内装パネル用立体
変形成型品製造用の結合剤入りリグノセルロースまたは
木繊維製多層を提供することである。 【構成】 表面の外側積層は、主として同じ素材より成
る1つまたは複数の内側積層よりも圧縮度が高い。外側
積層の重量比はマット全体の重量の少なくとも20%で
あり、外側積層は少なくとも40%以上の圧縮度をも
つ。外側積層はそれぞれ複数の個別層より形成され、そ
の繊維配列方向は互いにほぼ直交する。 【効果】 表面を規定する外側積層は、主として同じ素
材より成る内側の層または積層に比べて圧縮度が高いと
いう事実により、先ず第一に、余分の材料消費を要する
ことなく引張強度の向上が得られる。
変形成型品製造用の結合剤入りリグノセルロースまたは
木繊維製多層を提供することである。 【構成】 表面の外側積層は、主として同じ素材より成
る1つまたは複数の内側積層よりも圧縮度が高い。外側
積層の重量比はマット全体の重量の少なくとも20%で
あり、外側積層は少なくとも40%以上の圧縮度をも
つ。外側積層はそれぞれ複数の個別層より形成され、そ
の繊維配列方向は互いにほぼ直交する。 【効果】 表面を規定する外側積層は、主として同じ素
材より成る内側の層または積層に比べて圧縮度が高いと
いう事実により、先ず第一に、余分の材料消費を要する
ことなく引張強度の向上が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に自動車の内装パネ
ル用立体変形成型品製造に適した結合剤入りリグノセル
ロースまたは木繊維製多層マットに関する。
ル用立体変形成型品製造に適した結合剤入りリグノセル
ロースまたは木繊維製多層マットに関する。
【0002】
【従来の技術】高温プレスにより成型品に加工された、
セルロースまたはリグノセルロース繊維(木繊維)より
成る結合剤入り繊維マットは、各種異なる組成のものが
多数公知となっており、実に様々な方法で成型されて、
自立成型品を形成する。高温成型の場合にこの種の繊維
マットについて選べる形状は、引張強度が欠けているの
でごく限られている。マットを適度に圧縮しただけでは
繊維の凝縮度が低くて、早くから成型工程時に繊維の分
離が発生してしまい、局所的に欠陥のある成型品に関し
ては、損耗を避けられない場合がある。したがって、成
型または形成上の特性を改善し、これに伴って可能な限
り成型品を改善することを目的として、過去に様々の試
みが行われた。こうした例はほとんどすべて、いわゆる
繊維複合技術を使用して改良を達成するものであり、木
繊維を各種様々な方法で、合成繊維や天然繊維と組み合
わせ、あるいは結合して成るものである。
セルロースまたはリグノセルロース繊維(木繊維)より
成る結合剤入り繊維マットは、各種異なる組成のものが
多数公知となっており、実に様々な方法で成型されて、
自立成型品を形成する。高温成型の場合にこの種の繊維
マットについて選べる形状は、引張強度が欠けているの
でごく限られている。マットを適度に圧縮しただけでは
繊維の凝縮度が低くて、早くから成型工程時に繊維の分
離が発生してしまい、局所的に欠陥のある成型品に関し
ては、損耗を避けられない場合がある。したがって、成
型または形成上の特性を改善し、これに伴って可能な限
り成型品を改善することを目的として、過去に様々の試
みが行われた。こうした例はほとんどすべて、いわゆる
繊維複合技術を使用して改良を達成するものであり、木
繊維を各種様々な方法で、合成繊維や天然繊維と組み合
わせ、あるいは結合して成るものである。
【0003】従来の技術の技術的発展は、要約以下のよ
うに分類することができる。余分の結合剤を加えて、マ
ット表面の密度を高くする(DE−OS 3,814,
996) マットの中の結合剤の分布を不均一にするとともに、マ
ット表面の結合剤の密度を高くする(DE−P−3,2
99,385) 繊維の層を用いて、金型からの形成力をマット素材板に
移して分布を良くし、とくに力の加わり方を均一にする
(DE−P−2,759,279、DE−P−2,70
1,480) 繊維マットの中心層に引張強度の高い繊維を挿入する
(DE−P−3,403,670、EP−OS 17
9,301) 木繊維のマット中に張力に強い天然または合成繊維を均
一に配して、その後マットを刺し縫いして繊維の凝縮を
高めるマットの質量全体に、強度の高い天然または合成
繊維を交互に積層して挿入する(DE−P−3,91
7,787) マットに接続して、変形時に概ね延伸防止態様で張力を
吸収し得る安定化支持体を適用する。この種の積層は、
引張強度が高い繊維から成り、繊維マットの厚さに比べ
て問題とならない程度の厚さの被覆層支持体として提案
されている(DE−P−3,721,663)
うに分類することができる。余分の結合剤を加えて、マ
ット表面の密度を高くする(DE−OS 3,814,
996) マットの中の結合剤の分布を不均一にするとともに、マ
ット表面の結合剤の密度を高くする(DE−P−3,2
99,385) 繊維の層を用いて、金型からの形成力をマット素材板に
移して分布を良くし、とくに力の加わり方を均一にする
(DE−P−2,759,279、DE−P−2,70
1,480) 繊維マットの中心層に引張強度の高い繊維を挿入する
(DE−P−3,403,670、EP−OS 17
9,301) 木繊維のマット中に張力に強い天然または合成繊維を均
一に配して、その後マットを刺し縫いして繊維の凝縮を
高めるマットの質量全体に、強度の高い天然または合成
繊維を交互に積層して挿入する(DE−P−3,91
7,787) マットに接続して、変形時に概ね延伸防止態様で張力を
吸収し得る安定化支持体を適用する。この種の積層は、
引張強度が高い繊維から成り、繊維マットの厚さに比べ
て問題とならない程度の厚さの被覆層支持体として提案
されている(DE−P−3,721,663)
【0004】とくに、以上のような方策を各種組み合わ
せることにより、木繊維マットから成型品をつくる分野
では、近年大きな技術的進歩がなされたが、それぞれの
方策そのものはいまだに容認し難い欠陥を伴っている。
表面の結合剤高密度化は、余分の接着結合剤としても不
均等の結合剤配分としても、成型完成品の物理的特性に
影響を与えることは一般に認められる事実であるが、繊
維マットの変形特性には影響がない。複雑な形状が必要
な場合に今まで用いられていたような、金型と繊維マッ
ト(安定化繊維)との間の力移動繊維という形での変形
補助手段は、複雑で高価で、摩耗の進み方も早い。また
マットの中央に繊維を組み込む方法も、やはり問題の解
決方法としては不完全である。形成力がマット表面を経
て加えられると、変形補助手段の働きは繊維マット中心
部分では不完全なので、安定化繊維を追加使用したとい
うだけでは、より複雑な成型の場合損傷を避けることが
できない。木繊維マット内部で別に張力に強い繊維を均
一に配分し、糸の刺し縫いによってこれを木繊維に結合
することも、加えられた張力を分散するのに役立つと考
えられているが、刺し縫いによってそれぞれの繊維の変
位性がかなり低下するので、複雑な形状を得るには大き
な妨げになる。その上、こうしたマットの場合、表面特
性、すなわち表面に関わるあらゆる成型特性に作用を及
ぼすことはできない。例を挙げれば、外側の層の機械的
特性が向上した結果の成型強度や剛性、サンドイッチ効
果、表面密度、吸水性、接着ライニングの接着特性等で
ある。
せることにより、木繊維マットから成型品をつくる分野
では、近年大きな技術的進歩がなされたが、それぞれの
方策そのものはいまだに容認し難い欠陥を伴っている。
表面の結合剤高密度化は、余分の接着結合剤としても不
均等の結合剤配分としても、成型完成品の物理的特性に
影響を与えることは一般に認められる事実であるが、繊
維マットの変形特性には影響がない。複雑な形状が必要
な場合に今まで用いられていたような、金型と繊維マッ
ト(安定化繊維)との間の力移動繊維という形での変形
補助手段は、複雑で高価で、摩耗の進み方も早い。また
マットの中央に繊維を組み込む方法も、やはり問題の解
決方法としては不完全である。形成力がマット表面を経
て加えられると、変形補助手段の働きは繊維マット中心
部分では不完全なので、安定化繊維を追加使用したとい
うだけでは、より複雑な成型の場合損傷を避けることが
できない。木繊維マット内部で別に張力に強い繊維を均
一に配分し、糸の刺し縫いによってこれを木繊維に結合
することも、加えられた張力を分散するのに役立つと考
えられているが、刺し縫いによってそれぞれの繊維の変
位性がかなり低下するので、複雑な形状を得るには大き
な妨げになる。その上、こうしたマットの場合、表面特
性、すなわち表面に関わるあらゆる成型特性に作用を及
ぼすことはできない。例を挙げれば、外側の層の機械的
特性が向上した結果の成型強度や剛性、サンドイッチ効
果、表面密度、吸水性、接着ライニングの接着特性等で
ある。
【0005】各種の強化繊維を交互に積層する方法は、
繊維の均一な分布と繊維の変位性の良さという両方の長
所を結び付けるものと考えられているが、これもやは
り、その後の成型品の表面品質に影響を及ぼすことはで
きない。以上を要約すると、問題点は次のように性格づ
けることができる。複雑な成型品が必要な場合は、やは
り木繊維マットを蒸気で加熱したり、何段階もの変形工
程や安定化繊維等を使用する必要があり、コストが上昇
して生産が難しくなる。
繊維の均一な分布と繊維の変位性の良さという両方の長
所を結び付けるものと考えられているが、これもやは
り、その後の成型品の表面品質に影響を及ぼすことはで
きない。以上を要約すると、問題点は次のように性格づ
けることができる。複雑な成型品が必要な場合は、やは
り木繊維マットを蒸気で加熱したり、何段階もの変形工
程や安定化繊維等を使用する必要があり、コストが上昇
して生産が難しくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決課題は、
上述の種類の木繊維マットであって、余分の材料消費を
来すことなくその形成または成型特性を向上し得る製品
を提供することである。
上述の種類の木繊維マットであって、余分の材料消費を
来すことなくその形成または成型特性を向上し得る製品
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題は、特許請求の
範囲1項の特徴記載部分の特性により解決し得る。請求
範囲の従属請求項各項は、本発明をさらに有利に展開さ
せるものである。すなわち、本発明は表面を形成する外
側積層は、主として同じ素材より成る1つまたは複数の
内側積層と比べて圧縮度が高く、外側積層の重量比率は
マット全体の重量の少なくとも20%であって、外側積
層は少なくとも40%を越える圧縮度をもつことを特徴
とするものである。表面を規定する外側積層は、主とし
て同じ素材より成る内側の層または積層に比べて圧縮度
が高いという事実により、先ず第一に、余分の材料消費
を要することなく引張強度の向上が得られる。したがっ
て、外側積層はより多くの張力を移すことができて、従
来技術における追加の安定化層と同じ役割を果たす。本
発明によれば、従来技術に見られるあらゆる種類の木繊
維マットに対して外側積層の追加圧縮を加えることがで
きるので、この種のマットの使用分野を限定するもので
はない点が、とくに有利である。
範囲1項の特徴記載部分の特性により解決し得る。請求
範囲の従属請求項各項は、本発明をさらに有利に展開さ
せるものである。すなわち、本発明は表面を形成する外
側積層は、主として同じ素材より成る1つまたは複数の
内側積層と比べて圧縮度が高く、外側積層の重量比率は
マット全体の重量の少なくとも20%であって、外側積
層は少なくとも40%を越える圧縮度をもつことを特徴
とするものである。表面を規定する外側積層は、主とし
て同じ素材より成る内側の層または積層に比べて圧縮度
が高いという事実により、先ず第一に、余分の材料消費
を要することなく引張強度の向上が得られる。したがっ
て、外側積層はより多くの張力を移すことができて、従
来技術における追加の安定化層と同じ役割を果たす。本
発明によれば、従来技術に見られるあらゆる種類の木繊
維マットに対して外側積層の追加圧縮を加えることがで
きるので、この種のマットの使用分野を限定するもので
はない点が、とくに有利である。
【0008】さらに本発明の特長によれば、外側積層を
40%以上追加圧縮するもので、この部分はマットの繊
維素材の重量の少なくとも20%を占めるので、マット
全体の厚みが低減する。上述のような繊維マットは、成
型品製造時に成型作業だけでなく圧縮も行われる。金型
面が成型方向とほぼ平行となる部分では、繊維マットに
せん断力が生じてこれが成型品の破損や欠陥につなが
る。本発明による木繊維マットでは、厚みが減じた結果
変形状態がより良好なものとなる。マットの中央部で
は、マットの圧縮が少ないので、マットの変形に必要な
繊維の変位性が保たれるのである。圧縮度の高い外側積
層は引張強度が高く、その結果木繊維マットの変形性が
向上し、マットのほとんどの部位では繊維の変位性が良
好であり、マットの厚みが少ないため形状関連の事情が
改善され、変形状態が良くなる、等の利点が互いに作用
しあって、マット素材板を成型製品に加工するにあたっ
て、大部分の場合、繊維マット素材板を蒸したり、繊維
支持体等余分の張力移送手段を使う必要がなくなる。
40%以上追加圧縮するもので、この部分はマットの繊
維素材の重量の少なくとも20%を占めるので、マット
全体の厚みが低減する。上述のような繊維マットは、成
型品製造時に成型作業だけでなく圧縮も行われる。金型
面が成型方向とほぼ平行となる部分では、繊維マットに
せん断力が生じてこれが成型品の破損や欠陥につなが
る。本発明による木繊維マットでは、厚みが減じた結果
変形状態がより良好なものとなる。マットの中央部で
は、マットの圧縮が少ないので、マットの変形に必要な
繊維の変位性が保たれるのである。圧縮度の高い外側積
層は引張強度が高く、その結果木繊維マットの変形性が
向上し、マットのほとんどの部位では繊維の変位性が良
好であり、マットの厚みが少ないため形状関連の事情が
改善され、変形状態が良くなる、等の利点が互いに作用
しあって、マット素材板を成型製品に加工するにあたっ
て、大部分の場合、繊維マット素材板を蒸したり、繊維
支持体等余分の張力移送手段を使う必要がなくなる。
【0009】上述のような木繊維マットは、接着した木
繊維を移動ベルトに広げることにより製造する。このた
め繊維はベルトの搬送方向で所望の定位方向を与えられ
る。その結果圧縮度の高い外側積層の引張強さは異方性
があり、マットの形成方向に対して直角の方向では、形
成方向よりも引張強さがずっと低い。張力はマット表面
のどの方向にも働き、かつ移動するので、マットを成型
品に加工するには不利である。圧縮度の高い外側積層
に、別に複数の層を含め、それらの繊維の配列を互いに
ほぼ直交するように、すなわちほぼ90゜の角度で交差
するのであれば、この欠点は回避され、繊維マットの変
形特性、すなわち後には成型品の寸法となる特性は変形
方向とは独立となる。複数の層をそれらの繊維が直交す
るように配置した圧縮度の高い外側積層を形成するよう
にすれば、マット製造時、厚みの薄い個々の層を「通し
で配列」すればよいので、外側積層の質量全体にわたっ
て繊維を十全に配列することが容易になる。
繊維を移動ベルトに広げることにより製造する。このた
め繊維はベルトの搬送方向で所望の定位方向を与えられ
る。その結果圧縮度の高い外側積層の引張強さは異方性
があり、マットの形成方向に対して直角の方向では、形
成方向よりも引張強さがずっと低い。張力はマット表面
のどの方向にも働き、かつ移動するので、マットを成型
品に加工するには不利である。圧縮度の高い外側積層
に、別に複数の層を含め、それらの繊維の配列を互いに
ほぼ直交するように、すなわちほぼ90゜の角度で交差
するのであれば、この欠点は回避され、繊維マットの変
形特性、すなわち後には成型品の寸法となる特性は変形
方向とは独立となる。複数の層をそれらの繊維が直交す
るように配置した圧縮度の高い外側積層を形成するよう
にすれば、マット製造時、厚みの薄い個々の層を「通し
で配列」すればよいので、外側積層の質量全体にわたっ
て繊維を十全に配列することが容易になる。
【0010】それぞれの層の繊維の直交配列が交互に変
るような繊維の配列がマット製造に有利な場合がある。
木繊維には、ポリマー繊維等他の繊維素材を少量混ぜる
場合が多い。外側積層の重量に応じて、非木長繊維を最
高45%混入すると、引張強度が大きく向上してマット
の変形性が目に見えて改善される。「長繊維」とは、1
0mmを越えない短い木繊維の長さに対するものであ
る。本発明によれば、外側積層の比重が0.5g/cm
3 を越え、中心層の比重が0.3ないし0.4g/cm
3 であるマットが、マットの製造取り扱いに関しても成
型品の生産に関しても、最適の特性をもつことが明らか
になっている。また、保管、切断、搬送等に関わるマッ
トの取り扱いは、プレートの剛性が高まるので外側層の
圧縮率が高い方が容易である。
るような繊維の配列がマット製造に有利な場合がある。
木繊維には、ポリマー繊維等他の繊維素材を少量混ぜる
場合が多い。外側積層の重量に応じて、非木長繊維を最
高45%混入すると、引張強度が大きく向上してマット
の変形性が目に見えて改善される。「長繊維」とは、1
0mmを越えない短い木繊維の長さに対するものであ
る。本発明によれば、外側積層の比重が0.5g/cm
3 を越え、中心層の比重が0.3ないし0.4g/cm
3 であるマットが、マットの製造取り扱いに関しても成
型品の生産に関しても、最適の特性をもつことが明らか
になっている。また、保管、切断、搬送等に関わるマッ
トの取り扱いは、プレートの剛性が高まるので外側層の
圧縮率が高い方が容易である。
【0011】
【実施例】以下第1図と第2図を参照して、本発明をよ
り詳しく説明する。1図で破線輪郭9、9’の間に示す
のは、3層の繊維マットのうち圧縮度の低い中央層1で
ある。その密度は公知マットの従来の密度に対応してお
り、大体0.3ないし0.4g/cm3 ほどである。点
線で示した本発明による他の2つの外側圧縮帯2は、上
述のように密度が高くし、もとの厚みを少なくしてお
り、これは同時にマット全体の厚みが少なく、素材はほ
ぼ同じだがより引張強さの高い外側積層を形成してい
る。
り詳しく説明する。1図で破線輪郭9、9’の間に示す
のは、3層の繊維マットのうち圧縮度の低い中央層1で
ある。その密度は公知マットの従来の密度に対応してお
り、大体0.3ないし0.4g/cm3 ほどである。点
線で示した本発明による他の2つの外側圧縮帯2は、上
述のように密度が高くし、もとの厚みを少なくしてお
り、これは同時にマット全体の厚みが少なく、素材はほ
ぼ同じだがより引張強さの高い外側積層を形成してい
る。
【0012】2図は、外側積層形成のための各種延展装
置6を示すもので、厚みを加えていない中央層は先の方
の延展ヘッド7から広げられる。回転ベルト5上には、
望ましくは同じ素材より成る、予め接着した繊維素材が
広げられ、矢印方向に回転してマットを搬送する。カレ
ンダ・ローラ3は予熱され、2つの外側積層2を圧縮し
て、必要に応じ、結合剤の少なくとも1成分を軟化して
架橋なしにその安定化を達成する。
置6を示すもので、厚みを加えていない中央層は先の方
の延展ヘッド7から広げられる。回転ベルト5上には、
望ましくは同じ素材より成る、予め接着した繊維素材が
広げられ、矢印方向に回転してマットを搬送する。カレ
ンダ・ローラ3は予熱され、2つの外側積層2を圧縮し
て、必要に応じ、結合剤の少なくとも1成分を軟化して
架橋なしにその安定化を達成する。
【0013】マット全体8を形成する素材の流れ1と2
が終端カレンダ4の上流で出会った後、中央層1の圧縮
度を調整することができる。すでに予めより高度の圧縮
を加えた外側積層2はこの圧縮工程にはもう影響を受け
ず、カレンダ・ローラ4の圧力により中央層1に十分確
実に接合される。繊維マット1、2の予圧縮を加えた外
側積層2における繊維配列は、カレンダ・ローラ3に例
えば傾斜溝形状等の表面模様をつけることにより達成で
きる。図2は、本発明による3層マット8の製造方法を
例示するものである。そのほかの方法ならびにもっと多
層のマット製造も可能である。例えば素材が同じの外側
積層2を予め別途加工しておいて、ほかの方法で中央層
1に接合してもよい。
が終端カレンダ4の上流で出会った後、中央層1の圧縮
度を調整することができる。すでに予めより高度の圧縮
を加えた外側積層2はこの圧縮工程にはもう影響を受け
ず、カレンダ・ローラ4の圧力により中央層1に十分確
実に接合される。繊維マット1、2の予圧縮を加えた外
側積層2における繊維配列は、カレンダ・ローラ3に例
えば傾斜溝形状等の表面模様をつけることにより達成で
きる。図2は、本発明による3層マット8の製造方法を
例示するものである。そのほかの方法ならびにもっと多
層のマット製造も可能である。例えば素材が同じの外側
積層2を予め別途加工しておいて、ほかの方法で中央層
1に接合してもよい。
【0014】
【発明の効果】表面を規定する外側積層は、主として同
じ素材より成る内側の層または積層に比べて圧縮度が高
いので、余分の材料消費を要することなく引張強度の向
上が得られる。したがって、外側積層はより多くの張力
を移すことができて、従来技術における追加の安定化層
と同じ役割を果たす。本発明によれば、従来技術に見ら
れるあらゆる種類の木繊維マットに対して外側積層の追
加圧縮を加えることができるので、この種のマットの使
用分野を限定するものではない点が、とくに有利であ
る。
じ素材より成る内側の層または積層に比べて圧縮度が高
いので、余分の材料消費を要することなく引張強度の向
上が得られる。したがって、外側積層はより多くの張力
を移すことができて、従来技術における追加の安定化層
と同じ役割を果たす。本発明によれば、従来技術に見ら
れるあらゆる種類の木繊維マットに対して外側積層の追
加圧縮を加えることができるので、この種のマットの使
用分野を限定するものではない点が、とくに有利であ
る。
【図1】均一圧縮による従来の木繊維マットと、外側積
層を圧縮する本発明によるマットとの違いを表す概略断
面図
層を圧縮する本発明によるマットとの違いを表す概略断
面図
【図2】本発明に基づいてマットを生産する方法の説明
図である。
図である。
1 内側層、2 外側層、3、4 カレンダー・ロー
ラ。
ラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラウス・メルツァー ドイツ連邦共和国 4300 エッセン 17・ エルヴェンホルツフェルト・3
Claims (1)
- 【請求項1】 自動車の内装パネル用立体変形成型品製
造用の結合剤入りリグノセルロースまたは木繊維製多層
マットにおいて、表面を形成する外側積層は、主として
同じ素材からなる1つまたは複数の内側積層より圧縮度
が高く、外側積層の重量比率はマット全体の重量の少な
くとも20%であって、外側積層は少なくとも40%を
越える圧縮度をもつことを特徴とした多層マット。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4218444.4 | 1992-06-04 | ||
DE4218444A DE4218444A1 (de) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | Bindemittelhaltige Fasermatten aus Zellulose- bzw. Lignozellulosefasern |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06235153A true JPH06235153A (ja) | 1994-08-23 |
Family
ID=6460394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5156394A Pending JPH06235153A (ja) | 1992-06-04 | 1993-06-03 | セルロースまたはリグノセルロース繊維より成る多層マット |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0573039B1 (ja) |
JP (1) | JPH06235153A (ja) |
CA (1) | CA2097663A1 (ja) |
DE (2) | DE4218444A1 (ja) |
ES (1) | ES2078087T3 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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