JPH06223706A - 冷陰極素子およびその製造方法 - Google Patents

冷陰極素子およびその製造方法

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JPH06223706A
JPH06223706A JP963193A JP963193A JPH06223706A JP H06223706 A JPH06223706 A JP H06223706A JP 963193 A JP963193 A JP 963193A JP 963193 A JP963193 A JP 963193A JP H06223706 A JPH06223706 A JP H06223706A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】構造が簡単で、組立が簡単で、精度が高く、小
型の電子銃を構成することができる冷陰極を実現する。 【構成】本発明においては、微小冷陰極群を構成する第
1の絶縁層およびゲート電極の上に微小冷陰極群に共通
の開口を有し、かつ第1の絶縁層より厚い第2の絶縁体
と金属層を作る。これにより、多数の微小冷陰極から放
出された電子から電子ビームを形成する。この陰極を製
造するには、ゲート電極を含む冷陰極チップと厚い絶縁
体と金属層で構成された構造体を独立に作り、両者の位
置を高精度合わせ、接合することによって一体化し、一
つの部品とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子放出源となる冷陰
極、特に多数の微小冷陰極から放出される電子をひとつ
の電子ビームに形成する電極を微小冷陰極と同一基板上
に備えた冷陰極素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のCRT(陰極線管)用電子
銃の熱陰極の代わりに通常の電界放射冷陰極を使用した
電子銃の主要部の構造である。冷陰極31の表面には冷
陰極チップ35が取り付けられ、対向するG3電極34
との間にG1電極32、G2電極33が配置されてい
る。G1電極32には冷陰極31に対し負の電圧が印加
されている。G2電極33には冷陰極31に対し数10
0Vの正の電圧が印加されている。G3電極34には冷
陰極31に対し数kVの正の電圧が印加されている。冷
陰極チップ35に所定の電圧を印加するとここから電子
が放出され、G1電極32、G2電極33、G3電極3
で作られた電界分布に従って、電子ビーム36が形成さ
れる。
【0003】従来の一般的な冷陰極チップの構造は図6
に示すごとく基板39上にエミッタ群が形成され、各エ
ミッタ42の周囲に絶縁層40が形成され、その上にゲ
ート電極41が形成されている。エミッタ42の先端は
極めて鋭利に作られており、このすぐ近くにはこれを取
り囲むようにゲート電極41が位置している。このた
め、エミッタ42に対しゲート電極41に数10V以上
の電圧を印加すると、エミッタ42の先端には極めて高
い電界が加わるので、エミッタ42の先端からは電子が
放出される。一個のエミッタ42とその周辺のゲート電
極41で一個の微小冷陰極38を構成し、微小冷陰極3
8を冷陰極チップ35の表面に多数並べることによって
冷陰極チップ35の全面から電子が放出される。
【0004】放出された電子の一部すなわち冷陰極チッ
プ35の中央部から放出された電子はG1電極32、G
2電極33、G3電極34で作られた電界分布に従っ
て、電子ビーム36が形成される。他方、冷陰極チップ
35の周辺部から放出された電子は負の電圧が印加され
たG1電極32によって反射され、ゲート電極41に達
する。
【0005】図7は3極管構造の微小冷陰極を示す(特
開平1−300558)。3極管構造の冷陰極チップ3
5は、基板43、エミッタ44、第1絶縁層45、ゲー
ト電極46、第2絶縁層47、コレクタ電極48で構成
されている。図6の冷陰極チップと同様に電流はエミッ
タ44とゲート電極46の間に印加した電圧によって取
出しコレクタ電極48は電子ビームの加速、補集等のた
めに使用する。
【0006】図8は平板型画像表示装置の構造を示す
(特開平3−22329)。複数の微小冷陰極42から
ゲート電極41、電子ビーム引き出し電極53を介して
放出された電子は絶縁基板49とガラスプレート51の
間に置かれた集束電極50により集束され、小さいスポ
ットを形成する。集束電極50は真空耐圧強度改善を目
的とした絶縁支柱52によって絶縁基板49とガラスプ
レート51の間に固定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す構造の電子
銃においては、電子は陰極の全面にわたって冷陰極チッ
プ35のゲート電極41(図6)に印加した正の電圧に
よって引き出されるので、周辺部のエミッタ42より放
出された電子は負の電圧が印加されたG1電極32によ
って反射され、ゲート電極41に達する。この結果、ゲ
ート電極41は加熱され、ゲート電極41の変形やガス
放出による放電等が発生し、陰極の劣化や破壊が発生す
る可能性がある。これを防ぐために、G1電極32の中
央部の穴と冷陰極チップ35のエミッタ42が分布する
領域とを一致させるか、G1電極32の中央部の穴より
も冷陰極チップ38のエミッタ42が分布する領域を小
さくする方法をとる必要がある。いずれにしても冷陰極
31、冷陰極チップ35とG1電極32の位置を電子銃
の組み立て時に高い精度で合わせる必要がある。
【0008】図7では、エミッタ44、ゲート電極45
の他に第3の電極であるコレクタ電極48を基板43上
に集積化している。しかし、この構造では、コレクタ電
極48は多数のエミッタ44から放出された電子をひと
つの電子ビームに成形するためには使用できない。さら
に、第2絶縁層47を厚くできないため、ゲート電極4
6とコレクタ電極48の間の静電容量が大きくなり、ゲ
ート電極46を高い周波数で変調することは困難であ
る。また、CVDなどの通常の堆積法によって絶縁層を
形成する場合には、膜厚はたかだか数μm迄しか実現で
きず(特開平3−236144)、このような厚さの絶
縁層の上に形成した電極では多数の微小冷陰極を放出さ
れた電子を制御することはできない。
【0009】図8の構成においては、個別の電子ビーム
が加速され相当の距離を走行した後に集束電極50によ
り集束作用を受け蛍光面において微小なスポットを形成
するものである。本特許で対象にしている進行波管やク
ライストロンに必要な微小径できわめて長い電子ビーム
を形成することはできず、CRTに必要な電子放出面付
近の電界を形成することができない。また、図8では、
集束電極50とは絶縁支柱52とは一体構造となるよう
に製作されるが、これと平板型画像表示装置を構成する
他の部品とは装置の組立て時に組み合わせている。した
がって、装置の組み立て時に集束電極50と他の電極と
を高い精度で位置合わせをする必要がある。
【課題を解決するための手段】本発明においては、冷陰
極チップ35のゲート電極46および絶縁層40の上に
厚い絶縁体と金属層で構成された構造体を作り、陰極の
電子放出面から例えば陰極半径にほぼ等しい距離程度離
れた位置に第2の金属層を作る。この陰極を製造するに
は、ゲート電極46を含む冷陰極チップと厚い絶縁体と
金属層で構成された構造体を独立に作り、両者を高精度
で位置合わせを行い、接合することによって一体化し、
一つの部品とする。
【0010】
【作用】電子銃組み立て時に冷陰極チップとG1電極の
位置合わせを行なう方法と比較して、高い精度を実現で
きるので、電子ビームの形成に強い影響を与える電子放
出部付近の電界分布を高精度で作れ、特性の良い電子ビ
ームを形成できる。さらに、電子銃の構造が簡単になる
ため、小型化が可能になり、組み立てが簡単になる。さ
らに、多数の微小冷陰極からの放出電子を陰極付近でま
とめてひとつの電子ビームに形成できるため、大電流・
高電流密度の電子ビームが実現できる。
【0011】また、多数の冷陰極チップを含むウェハと
多数の開口をもつ厚い絶縁体と金属層で構成された構造
体を接合し、この後これらを切り離すことにより、同時
に多数の冷陰極素子を製造できる。これによって組立て
工数を大幅に削減することが可能となる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明
する。
【0013】図1は本発明の第1の実施例示す電子銃主
要部の構造図である。これはCRTのように、電子レン
ズによって小さなスポットを形成する用途に使用される
電子銃である。図1において、1は冷陰極、2はG1電
極、3はG2電極、4はG3電極、5は冷陰極素子、6
は電子ビーム、7は基板、8は絶縁層、9はゲート電
極、10はエミッタ、11は絶縁体、12は微小冷陰
極、13は冷陰極チップである。冷陰極チップ13は基
板7、絶縁層8、ゲート電極9、エミッタ10で構成さ
れ、冷陰極素子5は冷陰極チップ13、G1電極2、絶
縁体11で構成されている。微小冷陰極12は、エミッ
タ10、ならびにゲート電極9と絶縁層8に開けられた
同心円の孔で構成される。
【0014】この電子銃を動作させるには、例えば、冷
陰極1、基板7およびエミッタ10を同電位にしこれら
を基準として、G1電極2に直流の−40V、G2電極
3に直流の500V、G3電極に直流の7kVを印加
し、ゲート電極9には直流の80Vの電圧を印加する。
電子ビームの電流値を制御するためには、制御電圧をゲ
ート電極9に重畳する。
【0015】エミッタ10の先端は極めて鋭利に作られ
ており、ゲート電極9はエミッタ10の先端のすぐ近く
にあるので、エミッタ10の先端には高い電界が印加さ
れ、ここから電子が電界放出される。多数のエミッタ1
0から放出された電子はG1電極2、G2電極3、G3
電極4で構成された電界分布によって電子ビーム6が形
成される。絶縁体11の厚さは10〜数100μm程度
であるので、絶縁体11の上に作られたG1電極3とゲ
ート電極9あるいは基板7との間の静電容量は十分小さ
くすることができる。多数の冷陰極を制御するのに必要
な絶縁体の厚さは電子銃の設計によるが、陰極半径程度
が目安となり、直径200μmの陰極では約100μm
の厚さが必要になる。
【0016】たとえばG3電極4と冷陰極素子5との間
の距離が短い場合や、G3電極4の電圧が高い場合に
は、絶縁層11の厚さは厚くなり、最大限陰極直径の2
倍程度までの範囲で選ばれる。一方、G3電極4と冷陰
極素子5との間の距離が長い場合や、G3電極4の電圧
が低い場合には、絶縁層11の厚さは薄くでき、最小限
陰極直径の1/3倍程度までの範囲に設定される。
【0017】撮像管用の電子銃も図1とほぼ同様の構成
となる。
【0018】図2は本発明の第2の実施例を示す電子銃
主要部の構造図である。これは進行波管やクライストロ
ンのように、比較的大きな電流を取出し、一定直径で長
い電子ビーム6を形成する電子銃である。図2におい
て、G1電極2は一般にウェーネルト電極といわれ、絶
縁体11は電子ビーム6に面する部分が傾斜しておりこ
の斜面部にもG1電極2が作られている。G1電極2に
は、エミッタ10あるいはゲート電極9と同電位あるい
は独立の負の電位が印加される。図には示さないが、電
子ビーム6の進行方向と同じ方向あるいは逆の方向に磁
力線が加えられ、電子ビーム6はエミッタ9から出発し
てG2電極3を越えるまでに加速されるとともに、磁力
線とG1電極2の負の電位の作用を受け直径が減少し、
その後一定の直径に形成される。
【0019】このように本発明においては、ゲート電極
9、エミッタ10とG1電極2とを一体化しているた
め、電子ビーム6の速度が比較的遅く、電子ビーム6の
形成に強く影響を与える冷陰極1付近において高い精度
の電界を形成できるので、品質の良い電子ビーム6を作
ることができる。
【0020】図3は本発明の第3の実施例を示す電子銃
主要部の構造図である。この電子銃は主に計測あるいは
加工用に使用されるもので、一定エネルギーの電子ビー
ムを生成することができ、G1電極2にはエミッタ10
に対し正の電圧を印加する。エミッタ10の高さおよび
ゲート電極9の高さと開口径を適当に選定することによ
り、電子ビーム電流値は主にエミッタ10とゲート電極
9の間の電圧で設定され、G1電極2の高さすなわち絶
縁体11の厚さおよびG1電極2の開口の直径を適当に
選ぶことにより電子ビーム速度は主にエミッタ10とG
1電極2の間に印加した電圧で設定される。特に、図に
は示されていないが、G1電極2の右側にある電極の電
位にかかわらずにG1電極2を通り抜ける電子ビームの
速度をG1電極2の電位のみで設定するためには、絶縁
体11の厚さを十分な値にしなければならない。また、
G1電極2の電位の影響をより確実にするため、絶縁体
11の開口部の側面の一部もG1電極としている。
【0021】冷陰極素子5を製作するには図4に示すよ
うに、冷陰極チップ13と、G1電極2を表面に形成し
た絶縁体11とを接着させる。冷陰極チップ13は、従
来から良く知られた方法で作成する。すなわち、シリコ
ンの基板7の表面を熱酸化して絶縁層8を作り、この上
にポリシリコンのゲート電極9を堆積する。次にリソグ
ラフィーとエッチング手法により、ゲート電極9および
絶縁層8に孔を開け、蒸着法によりこの上に金属を堆積
させると孔の中には先端が先鋭になったエミッタ10が
形成される。この後、ゲート電極9上の金属を除去する
と冷陰極チップ13ができる。一方、絶縁体11にはパ
イレックスガラスのような絶縁体を研磨して所定の厚さ
に加工し、多数の微小冷陰極12が作られた電子放出部
に相当する位置に開口を形成する。この絶縁体11の上
にG1電極2となる金属を被着させる。冷陰極チップ1
3と、G1電極2を形成した絶縁体11とを接着させ一
体化するには、陽極接合法(Journal of A
pplied Physics,Vol.40,No.
10,pp3946,1969や特開昭63−2298
63号公報を参照)を用いる。すなわち、300〜40
0℃の温度中で、パイレックスガラスに付けたG1電極
2とポリシリコンのゲート電極9の間に約300Vの直
流電圧をG1電極が負になる極性で印加し、適当な圧力
のもとで1分間以上両者を接触させる。なお、図4には
1個の冷陰極素子を製作する状況を示しているが、複数
の冷陰極素子あるいはウェハー毎にまとめて接合するこ
とも可能である。G1電極を被着させたパイレックスガ
ラスは半導体製作用のレチクルと全く同じ構造であるか
ら、冷陰極チップ13と絶縁体11との位置合わせは密
着露光におけるマスクの位置合わせのようにマスク合わ
せ用のパターンあるいは冷陰極チップ13と絶縁体11
の上に作られたパターンをガイドにして両者の位置を合
わせれば、極めて高い精度で組み立てることができる。
【0022】この方法によればゲート電極9から十分離
れた位置にG1電極2を配置できるので、多数の微小冷
陰極12が集合した面積の大きな電子放出部からの電子
を電子ビームに形成できる。
【0023】なお、冷陰極チップ13と絶縁体11とを
接合するのに、陽極接合法の代わりに、絶縁体11の下
部とG1電極9の上部に金を付けて金と金の接合を利用
しても同様の効果が得られる。
【0024】なお、絶縁体11にあけた開口の内側を階
段状にするかあるいは傾斜させて、この上にG1電極2
を形成しても同様の効果が得られることは明らかであ
る。
【0025】また、実施例では電子放出源として電界放
出型素子を示したが、周知のMIM型素子、PN接合型
素子等を用いても良いことは明らかである。
【0026】さらに、単一の冷陰極から複数の電子ビー
ムを取り出す場合であっても、各電子ビームが複数の微
小冷陰極から放出される電子をまとめて形成される場合
には本特許が適用される。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の陰極素子
によれば、電子放出部と電子ビーム形成電極の間の軸方
向ならびに半径方向の誤差を1/5から1/10程度に
改善できるので、電子ビームの性能に与える影響が大き
い電子放出部付近の電界が高精度で形成できるので、リ
ップルや歪みの少ない高性能の電子ビームが形成され
る。さらに、電子銃の電極数を一つ減らすことができる
ので、電子銃の構造が簡単になり、電子銃更にこの電子
銃を使用した電子管あるいは電子装置の小型化が可能に
なる。
【0028】また、エミッタから放出された電子の殆ど
は電子ビームの成分になるため、冷陰極特にゲート電極
に戻る電子は極めて少ない。このため、ゲート電極の加
熱に伴うゲート電極の変形やガス放出による放電等のた
めの冷陰極の劣化や破壊の発生が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電子銃冷陰極付近
の構造を示す断面図。
【図2】本発明の第2の実施例を示す電子銃冷陰極付近
の構造を示す断面図。
【図3】本発明の第3の実施例を示す電子銃冷陰極付近
の構造を示す断面図。
【図4】本発明の複合冷陰極チップの製造方法を説明す
るための斜視図。
【図5】従来の熱陰極を冷陰極に置き換えた電子銃の概
念図。
【図6】従来の冷陰極チップの構造を示す断面図。
【図7】従来の3極管構造の微小冷陰極の構造を示す断
面図。
【図8】平板型画像表示装置の断面図。
【符号の説明】
1 冷陰極 2 G1電極 3 G2電極 4 G3電極 5 冷陰極素子 6 電子ビーム 7 基板 8 絶縁層 9 ゲート電極 10 エミッタ 11 絶縁体 12 微小冷陰極 13 冷陰極チップ 14 G1開口 31 冷陰極 32 G1電極 33 G2電極 34 G3電極 35 冷陰極チップ 36 電子ビーム 38 微小冷陰極 39 基板 40 絶縁層 41 ゲート電極 42 エミッタ 43 基板 44 エミッタ 45 第1絶縁層 46 ゲート電極 47 第2絶縁層 48 コレクタ電極 49 絶縁基板 50 集束電極 51 ガラスプレート 52 絶縁支柱

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタ群が形成された基板と、前記エ
    ミッタ群の各エミッタの周囲に形成された第1の絶縁層
    と、前記第1の絶縁層上に形成され前記各エミッタに対
    向配置された第1の電極層と、前記第1の電極層上に形
    成され前記エミッタ群に共通の開口を有するとともに前
    記第1の絶縁層よりも厚い第2の絶縁層と、前記第2の
    絶縁層上に形成され前記エミッタ群に共通の開口を有す
    る第2の電極層とを有することを特徴とする冷陰極素
    子。
  2. 【請求項2】 前記第2の絶縁層の開口内面には傾斜部
    または階段部が形成され、前記傾斜部または前記階段部
    上に前記第2の電極層が延在していることを特徴とする
    請求項1記載の冷陰極素子。
  3. 【請求項3】 前記第2の絶縁層は単一のガラス板で構
    成されることを特徴とする請求項1記載の冷陰極素子。
  4. 【請求項4】 基板上にエミッタ群と第1の絶縁層と第
    1の電極層とを有する微小陰極を形成して第1の部分を
    得る工程と、前記エミッタ電極群に共通の開口を有する
    第2の絶縁層の上に第2の電極層を形成した第2の部分
    を独立に製作した後に、前記第1の部分と前記第2の部
    分とを一体化する工程を有することを特徴とする冷陰極
    素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の部分と前記第2の部分の少な
    くとも一方に位置あわせ用のパターンを形成し、前記パ
    ターンをもとに前記第1の部分と前記第2の部分との位
    置あわせを行い、一体化することを特徴とした請求項4
    記載の冷陰極素子の製造方法。
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