JP2003016916A - 電子放出素子、電子源及び画像形成装置 - Google Patents

電子放出素子、電子源及び画像形成装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビーム径のさらなる小径化を実現させた
電子放出素子、及びこの電子放出素子を備えた、画質が
良好で高精細な電子源及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 複数の電子放出層のうちの中央領域に存
在する電子放出層5から放出される電子は、基板1に対
して略垂直方向に向かって放出されるものであり、該中
央領域以外の領域に存在する電子放出層5から放出され
る電子を、基板1に対して垂直方向から偏向した方向へ
放出させる偏向放出構造を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子放出素子に関
するものであり、さらに、それを使用した、電子源、お
よび画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子放出素子として熱電子源と冷
陰極電子源の2種類が知られている。冷陰極電子源には
電界放出型(以下、FE型と称する)、金属/絶縁層/
金属型(以下、MIM型と称する)や、表面伝導型電子
放出素子等がある。
【0003】FE型の例としてはW.P.Dyke &
W.W.Dolan,“Field Emissio
n”,Advance in Electron Ph
ysics,8,89 (1956) あるいはC.
A.Spindt,“PHYSICAL Proper
ties ofthin−film field em
ission cathodes with moly
bdenium cones”,J.Appl.Phy
s.,47,5248(1976)等に開示されたもの
が知られている。
【0004】MIM型の例としてはC.A.Mead,
“Operation of Tunnel−Emis
sion Devices”,J.Apply.Phy
s.,32,646(1961)等に開示されたものが
知られている。
【0005】また、最近の例では、Toshiaki.
Kusunoki,“Fluctuation−fre
e electron emission from
non−formed metal−insulato
r−metal(MIM)cathodes Fabr
icated by low current Ano
dic oxidation”,Jpn.J.App
l.Phys.vol.32(1993)pp.L16
95,Mutsumi suzuki etal“An
MIM−Cathode Array for Ca
thode luminescent Display
s”,IDW’96,(1996)pp.529等が研
究されている。
【0006】表面伝導型の例としては、エリンソンの報
告(M.I.Elinson Radio Eng.E
lectron Phys.,10(1965))に記
載のもの等があり、この表面伝導型電子放出素子は、基
板上に形成された小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を
流すことにより、電子放出が生ずる現象を利用するもの
である。表面伝導型素子では、前記のエリンソンの報告
に記載のSnO2薄膜を用いたもの、Au薄膜を用いた
もの、(G.Dittmer.Thin Solid
Films,9,317(1972))、In23/S
nO2薄膜によるもの(M.Hartwell and
C.G.Fonstad,IEEETrans.ED
Conf.,519(1983))等が報告されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、電子放出素子
を画像形成装置に応用するには、蛍光体を十分な輝度で
発光させる放出電流が必要である。また、ディスプレイ
の高精細化のためには蛍光体に照射される電子ビームの
径が小さいものである事が要求される。そして製造し易
いという事が重要である。
【0008】従来MIM型は、下部電極と上部電極の間
に絶縁体を配置し、両電極間に電圧を印加して電子を取
り出す構造である。内部電界方向と放出される電子の方
向が一致し、かつ放出面での電位分布に歪みがないため
に、小さい電子ビーム径が実現できるが、絶縁層と上部
電極で電子の散乱が起こるために効率が悪いのが一般的
である。
【0009】従来のFE型の例としてSpindt型の
電子放出素子がある。Spindt型では、放出点とし
てマイクロチップが形成され、その先端から電子が放出
される構成が一般的であり、蛍光体を発光させるために
放出電流密度を大きくすると、電子放出部の熱的な破壊
を誘起し、FE素子の寿命を制限することになる。ま
た、先端から放出された電子は、ゲート電極で形成され
た電場によって広がる傾向があり、ビーム径を小さくで
きないという欠点がある。
【0010】電子ビームの広がりを防ぐ例としては、電
子放出部上方に収束電極を配置した例がある。これは放
出された電子ビームを収束電極の負電位により絞るのが
一般的だが、製造工程が複雑となり、製造コストの増大
を招く。
【0011】さらに、Spindt型ではマイクロチッ
プ先端の1点が電子放出点となることから1素子内に電
子放出部を複数として電子放出点を増やし、必要な電子
放出量の確保をすることが一般的である。また、電子放
出点を増やすことで、電子放出量の変動が少なくでき安
定性が向上する。
【0012】しかしながら、1素子内に電子放出部が複
数あると、電子ビーム全体の径は、最外郭の電子放出部
の位置に依存し、1つ電子放出部の場合より大きくなる
のは一般的である。
【0013】そのような問題の解決策として、1素子の
周辺に電子ビームを曲げる機能のある例として、US5
528103号や、特開2000−106112号公報
に開示されたものがある。これらは、電子ビームの制御
を有効とするためには、1素子の面積を大きくしなくて
はいけないという欠点があり、高精細な電子ビームには
不十分であった。
【0014】また一方、1素子内で、独立に電子ビーム
の方向を偏向させることができれば、電子ビーム径を大
きくすることなく、複数の電子放出部を有す素子が構成
でき有用である。
【0015】そのような従来のFE型のSpindt型
の従来例としては、特開平8−315721号公報に開
示されたものがあり、これを図15に示した。図15に
おいて、131は基板、132は円錐状のカソード、1
33はキャビティー、134は絶縁層、135はゲート
電極である。円錐状のカソードは、偏心して配置されて
いる。、電子ビーム径を小さくする別の例としては、S
pindt型のようなマイクロチップを形成しない方法
がある。たとえば、特開平8−096703号公報、特
開平8−096704号公報に開示されたものがある。
これは孔内に配置した薄膜から電子放出を行わせるた
め、電子放出面上に平坦な等電位面が形成され電子ビー
ムの広がりが小さくなるという利点がある。
【0016】また、電子放出物質として低仕事関数の構
成材料を使用することで、マイクロチップを形成しなく
ても電子放出が可能であり、低駆動電圧が図れる。また
製造方法が比較的に簡易であるという利点もある。
【0017】さらに、電子放出が面状で行われるため
に、電界の集中がおきず、チップの破壊がおこらず、長
寿命である。
【0018】このような構造では、個々の微細孔からの
電子放出素子からの電子ビームが小さくできるという利
点がある。
【0019】しかしながら、微細孔では、電子放出部の
面積は小さく、1つの電子放出部だけでは、電子放出量
が少なくなってしまう。
【0020】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、電子
ビーム径のさらなる小径化を実現させた電子放出素子、
及びこの電子放出素子を備えた、画質が良好で高精細な
電子源及び画像形成装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、基板の表面上に配置されたカソー
ド電極と、絶縁層を介して前記カソード電極上に配置さ
れたゲート電極と、を備え、前記カソード電極に電気的
に接続された電子放出層が複数設けられた電子放出素子
において、前記電子放出層は、前記基板表面と実質的に
平行な表面を有しており、前記複数の電子放出層のうち
の中央領域に存在する前記電子放出層から放出される電
子は、前記基板に対して略垂直方向に向かって放出され
るものであり、前記中央領域以外の領域に存在する前記
電子放出層から放出される電子を、前記基板に対して垂
直方向から偏向した方向へ放出させる偏向放出構造を備
えることを特徴とする。
【0022】前記偏向放出構造は、前記複数の電子放出
層から放出される電子を前記中央領域の上方に略一致し
て到達するように設けられることも好適である。
【0023】前記偏向放出構造は、前記中央領域に存在
する電子放出層とは、独立して設けられていることも好
適である。
【0024】前記偏向放出構造は、非対称的な構造で形
成されることも好適である。
【0025】前記カソード電極、前記絶縁層、前記ゲー
ト電極の順に前記基板上に積層され、該ゲート電極と該
絶縁層との一部領域が取り除かれた開口部を有し、該開
口部内に前記電子放出層が配されたことも好適である。
【0026】前記開口部は、少なくとも前記絶縁層と前
記ゲート電極とで積層された側壁を有し、前記偏向放出
構造とは、前記側壁に部分的に高さの異なる領域が設け
られた構造であることも好適である。
【0027】基板の表面上に配置されたカソード電極
と、複数の開口部を有し、前記カソード電極上に配置さ
れた絶縁層と、複数の開口部を有し、前記絶縁層上に配
置されたゲート電極と、を備え、前記絶縁層に設けられ
た開口部の各々と、前記ゲート電極に設けられた開口部
の各々とが連通しており、前記絶縁層に設けられた各々
の前記開口部内に、前記カソード電極と電気的に接続す
るように、前記基板表面に対し実質的に平行な表面を有
する電子放出層を有する電子放出素子であって、前記ゲ
ート電極の複数の開口部を囲むように、前記ゲート電極
の厚みが厚くなっていることを特徴とする。
【0028】基板上に配置されたカソード電極と、絶縁
層を介して前記カソード電極上に積層されるゲート電極
と、を備え、前記絶縁層と前記ゲート電極とを貫通し前
記カソード電極の一部領域を露出せしめる開口部内に設
けられ、前記カソード電極と電気的に接続された電子放
出層が複数設けられた電子放出素子において、前記開口
部は、少なくとも前記絶縁層と前記ゲート電極とで積層
される側壁を有し、前記電子放出層のうちの中央領域に
おいて、前記側壁は略同一の高さに設けられ、前記中央
領域以外の領域において、前記側壁は部分的に高さの異
なる領域を備えることを特徴とする。
【0029】前記中央領域以外の領域に位置する前記開
口部の側壁のうち、該中央領域側に位置する側壁の高さ
は、該中央領域から離間する方向に位置する側壁の高さ
よりも低く設けられることも好適である。
【0030】前記開口部は、スリット状に設けられるこ
とも好適である。
【0031】前記開口部は、リング状に設けられること
も好適である。
【0032】前記リング状に設けられた前記開口部の円
弧状の一部領域は、閉じられていることも好適である。
【0033】前記電子放出層が、炭素又は炭素化合物を
含むことも好適である。
【0034】前記炭素又は炭素化合物とは、ダイヤモン
ド又は、ダイヤモンドライクカーボン又は、グラファイ
トを含むことも好適である。
【0035】電子源にあっては、上記記載の電子放出素
子を複数個接続したことを特徴とする。
【0036】上記記載の電子源であって、前記ゲート電
極がゲート電極配線に接続され、前記カソード電極がカ
ソード配線に、マトリクス配線したことを特徴とする。
【0037】画像形成装置にあっては、上記記載の電子
源と、該電子源から放出された電子によって画像を形成
する画像形成部材とを備えることを特徴とする。
【0038】前記画像形成部材は、電子の衝突によって
発光する蛍光体であることも好適である。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。また、カソード、ゲート、アノード
電極に印加される電圧、駆動波形等の条件も特に特定な
記載がない限りはそれらのみに限定する趣旨のものでは
ない。
【0040】図1〜図4は本発明の実施の形態に係る電
子放出素子の模式図である。
【0041】図1においては、xy平面での素子の平面
図を示したものである。なお、図には説明の便宜上、部
材毎にハッチングを施している。また、図2は、図1に
おける素子の駆動状態を示したものであり、図1におけ
るA−A’断面を斜視図で示している。
【0042】本実施の形態に係る電子放出素子は、概
略、基板1と、基板1上に積層されるカソード電極2
と、カソード電極2上に積層される絶縁層3と、絶縁層
3上に積層される第1及び第2のゲート電極4a,4b
と、電子放出層5と、から構成される。
【0043】電子放出層5は、w1の幅、L1の長さの
スリット状の開口部内に形成されて、カソード電極2に
電気的に接続されている。開口部とは、絶縁層3とゲー
ト電極4a,4bの一部領域が取り除かれたものであ
る。
【0044】また、スリット状の開口部は、x方向に複
数、ここでは、x方向に3つ構成されており、スリット
同士はw2だけ離れて隣接して設けられている。
【0045】また、本実施の形態において、電子放出構
造とは、スリット状の開口部と、該開口部内に形成され
た電子放出層5とを有して、電子放出層5から電子を放
出させる構造のことであり、1つの電子放出素子に複数
設けられているものである。
【0046】そして、偏向放出構造として、素子の両側
には、第1のゲート電極4aの上に、さらに第2のゲー
ト4bが積層されている。
【0047】すなわち、複数の電子放出構造のうちの中
央領域において、開口部を構成し少なくとも絶縁層3と
第1のゲート電極4aとで積層される側壁は略同一の高
さに設けられおり、該中央領域以外の領域において、第
2のゲート4bが積層された領域は、開口部を構成する
側壁の高さが部分的に異なる領域となる。
【0048】したがって、本素子では、高さの同じ開口
部からなる中央領域の電子放出構造としての電子放出部
と、ゲート電極の高さの違う開口部からなる周辺(中央
領域以外の領域)の電子放出部と、で構成されている。
【0049】ここで、偏向放出構造は、中央領域に存在
する電子放出構造とは、独立して設けられており、ま
た、偏向放出構造の開口部の側壁のうち、中央領域側に
位置する側壁の高さは、該中央領域から離間した側に位
置する側壁の高さよりも低く設けられ、非対称的な構造
となっている。
【0050】また、カソード電極2とゲート電極4a,
4b間には駆動電圧Vgが電源6により与えられる。
【0051】7は電子放出素子の上方に離れて配置され
たアノード電極であり、アノード電圧Vaが高圧電源8
により与えられる。アノード電極−素子間距離Hは通常
はカソード電極2の位置を基準とすればいい。アノード
電極7では電子放出部からの電子が捕捉される。
【0052】図3は、図2の素子の等電位面と電子ビー
ム軌道との関係を説明するための図である。
【0053】中央領域の電子放出部の直上部は、開口部
に対してほぼ対称な等電位面となるため、電子はz方向
にむかって垂直に放出され、またその広がりは、x方向
に対して対称となる。
【0054】一方、周辺の電子放出部では、ゲート電極
の高さの非対称性により等電位面も非対称となる。これ
により、電子軌道が曲げられる。影響を受けるのは第2
のゲート電極4bを積層した側、すなわち、素子の周辺
部の軌道である。したがって、周辺部の電子放出部の広
がりはx方向に対して非対称になる。適当な非対称性を
もたせることで、図3に示すような、周辺部の電子放出
部の広がりが、ちょうど、中央領域のひろがりと重なる
ようにすることもできる。
【0055】本実施の形態の電子放出素子では、開口部
を微細にし、かつ、電子放出層5がほぼ平坦に構成され
ていることで、電子放出層5とアノード電極7との間に
比較的歪みが少なく平坦な電界が形成されるため、電子
ビームの広がりが比較的に小さいのが特徴である。
【0056】さらに、電子放出層5の材料として、低仕
事関数の材料を選択することで、素子駆動電圧を低くで
きる。
【0057】さらに、電子放出部は3か所であり、1つ
の電子放出部に比べ、電子放出量を増やすことができ、
また、電子放出の変動が低減する。
【0058】さらに、中央領域の電子放出部と、周辺部
の電子放出部の電子到達位置を近づけることができ、電
子放出部を3つとして複数にしてもビーム径の広がりを
抑えることができる。
【0059】図4は、図1で示す本実施の形態の電子放
出素子を作製する方法の一例を説明する図である。
【0060】以下、図4を参照して、本実施の形態の電
子放出素子の製造方法の一例を説明する。
【0061】図4(a)に示すように、予め、その表面
を十分に洗浄した、石英ガラス、Na等の不純物含有量
を減少させたガラス、青板ガラス、シリコン基板等にス
パッタ法等によりSiO2を積層した積層体、アルミナ
等セラミックスの絶縁性基板のうち、いずれか一つを基
板1として用い、基板1上にカソード電極2を積層す
る。
【0062】カソード電極2は一般的に導電性を有して
おり、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術、フ
ォトリソグラフィー技術により形成される。カソード電
極2の材料は、例えば、Be,Mg,Ti,Zr,H
f,V,Nb,Ta,Mo,W,Al,Cu,Ni,C
r,Au,Pt,Pd等の金属または合金材料、Ti
C,ZrC,HfC,TaC,SiC,WC等の炭化
物、HfB2,ZrB2,LaB6,CeB6、YB4,G
dB4等の硼化物、TiN,ZrN,HfN等の窒化
物、Si,Ge等の半導体、有機高分子材料、アモルフ
ァスカーボン,グラファイト,ダイヤモンドライクカー
ボン,ダイヤモンドを分散した炭素及び炭素化合物等か
ら適宜選択される。カソード電極2の厚さとしては、数
十nmから数mmの範囲で設定され、好ましくは数百n
mから数μmの範囲で選択される。
【0063】次に、カソード電極2に続いて絶縁層3、
第1のゲート電極4aを堆積する。
【0064】絶縁層3は、スパッタ法等の一般的な真空
成膜法、CVD法、真空蒸着法で形成され、その厚さと
しては、数nmから数μmの範囲で設定され、好ましく
は数十nmから数百nmの範囲から選択される。望まし
い材料としてはSiO2,SiN,Al23,CaFな
どの高電界に絶えられる耐圧の高い材料が望ましい。
【0065】第1のゲート電極4aは、カソード電極2
と同様に導電性を有しており、蒸着法、スパッタ法等の
一般的真空成膜技術、フォトリソグラフィー技術により
形成される。第1のゲート電極4aの材料は、例えば、
Be,Mg,Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,M
o,W,Al,Cu,Ni,Cr,Au,Pt,Pd等
の金属または合金材料、TiC,ZrC,HfC,Ta
C,SiC,WC等の炭化物、HfB2,ZrB2,La
6,CeB6、YB4,GdB4等の硼化物、TiN,Z
rN,HfN等の窒化物、Si,Ge等の半導体、有機
高分子材料等から適宜選択される。
【0066】次に、図4(b)に示すように、部分的に
第2のゲート電極4bを作製する。
【0067】なお、第2のゲート電極4bは、第1のゲ
ート電極4aと同一材料でも異種材料でも良く、また、
同一形成方法でも異種方法でも良い。
【0068】次に、図4(c)に示すように、フォトリ
ソグラフィー技術によりマスクパターン41を形成す
る。
【0069】さらに、図4(d)に示すように、開口部
を形成する。開口部とは、絶縁層3,第1のゲート電極
4a,第2のゲート電極4bの各層の一部領域がカソー
ド電極2上から取り除かれたものである。ただし、本エ
ッチング工程は、カソード電極2上で停止しても良い
し、カソード電極2の一部がエッチングされても良い。
【0070】ただし、カソード電極2自体が図4(b)
の段差形状を反映して、段差にエッチングされることを
回避しなくてはいけない。
【0071】そのために、エッチング工程はそれぞれカ
ソード電極2,絶縁層3,ゲート電極4の各層の材料に
応じて、エッチング方法を選択する必要がある。
【0072】次に、図4(e)に示すように、全面に電
子放出層5を堆積する。
【0073】電子放出層5は蒸着法、スパッタ法、プラ
ズマCVD法等の一般的成膜技術などで形成される。電
子放出層5の材料は、低仕事関数の材料を選択するのが
好ましい。例えば、アモルファスカーボン,グラファイ
ト,ダイヤモンドライクカーボン,ダイヤモンドを分散
した炭素及び炭素化合物等から適宜選択される。好まし
くはより仕事関数の低いダイヤモンド薄膜、ダイヤモン
ドライクカーボン等が良い。電子放出層5の膜厚として
は、数nmから数百nmの範囲で設定され、好ましくは
数nmから数十nmの範囲で選択される。
【0074】これらの電子放出層5から電子を放出させ
るのに必要な電界としては、できるだけ低くできれば、
駆動電圧をさげられる。〜5×105V/m以下であれ
ば、駆動電圧は十数V程度に低減でき好ましい。
【0075】次に、図4(f)のようにマスクパターン
41を剥離して図1で示すような素子が完成する。
【0076】ゲート電極4bの高さの差としては、数十
nmから数十μmの範囲で設定され、好ましくは数百n
m程度であり、ビーム径にあわせて、その非対称性の条
件が選択される。
【0077】この場合、非対称とした方向、すなわちx
方向のビーム径が小さくなる。
【0078】孔の径w1は、素子の電子放出特性に大き
く依存する因子であり、素子を構成する材料の特性、特
に電子放出層の仕事関数や膜厚、素子の駆動電圧、その
時に必要とする電子放出ビームの形状により適宜設定さ
れる。通常、w1は数百nmから数十μmの範囲から選
択される。
【0079】孔の平面形状は特に定められるものではな
い。ただし、非対称性を構成するのに好ましい構成とし
て、スリット状、リング状等が好ましい。
【0080】孔が微細である場合やリング状である場合
には、孔と孔の間隔w2も重要となるが、通常、w2は
数百nmから数十μmの範囲から適宜、選択される。
【0081】孔の長さL1は、電子放出量に依存する因
子であり適宜設定される。
【0082】さらに、カソード電極2のパターンニング
後、電子放出層5を全面に形成し、エッチング工程で、
電子放出層5の上面でエッチングを停止させる場合もあ
り、また、ダイヤモンド薄膜、またはダイヤモンドライ
クカーボン等を所望の場所に選択的に堆積する場合もあ
る。
【0083】さらには、本実施の形態の電子放出素子は
積層を繰り返した非常に単純な構成であり、製造プロセ
スが容易であり、歩留まり良く製造できる。
【0084】本発明を適用した電子放出素子の応用例に
ついて以下に述べる。
【0085】本実施の形態の電子放出素子の複数個を基
体上に配列し、例えば電子源、あるいは画像形成装置が
構成できる。
【0086】電子放出素子の配列については、種々のも
のが採用される。一例として、電子放出素子をX方向及
びY方向に行列状に複数個配し、同じ行に配された複数
の電子放出素子の電極の一方を、X方向の配線に共通に
接続し、同じ列に配された複数の電子放出素子の電極の
他方を、Y方向の配線に共通に接続した単純マトリクス
配置がある。
【0087】以下、単純マトリクス配置について詳述す
る。
【0088】図5,図6において、51,61は電子源
基板、52,62はX方向配線、53,63はY方向配
線である。54,64は本実施の形態の電子放出素子で
ある。
【0089】m本のX方向配線62は、Dx1,Dx
2,…Dxmからなり、真空蒸着法、印刷法、スパッタ
法等を用いて形成された導電性金属等で構成することが
できる。配線の材料、膜厚、幅は、適宜設計される。Y
方向配線63は、Dy1,Dy2,…Dynのn本の配
線よりなり、X方向配線62と同様に形成される。これ
らm本のX方向配線62とn本のY方向配線63との間
には、層間絶縁層(不図示)が設けられており、両者を
電気的に分離している(m,nは、共に正の整数)。
【0090】層間絶縁層(不図示)は、真空蒸着法、印
刷法、スパッタ法等を用いて形成されたSiO2等で構
成される。例えば、X方向配線62を形成した基板61
の全面或いは一部に所望の形状で形成され、特に、X方
向配線62とY方向配線63の交差部の電位差に耐え得
るように、膜厚、材料、製法が適宜設定される。X方向
配線62とY方向配線63は、それぞれ外部端子として
引き出されている。
【0091】電子放出素子64を構成するm本のX方向
配線62は、カソード電極2をかねる場合もあり、n本
のY方向配線63は、ゲート電極4をかねる場合があ
り、層間絶縁層は絶縁層3をかねる場合がある。
【0092】X方向配線62には、X方向に配列した電
子放出素子64の行を、選択するための走査信号を印加
する不図示の走査信号印加手段が接続される。一方、Y
方向配線63には、Y方向に配列した電子放出素子64
の各列を入力信号に応じて、変調するための不図示の変
調信号発生手段が接続される。各電子放出素子に印加さ
れる駆動電圧は、当該素子に印加される走査信号と変調
信号の差電圧として供給される。
【0093】上記構成においては、単純なマトリクス配
線を用いて、個別の素子を選択し、独立に駆動可能とす
ることができる。このような単純マトリクス配置の電子
源を用いて構成した画像形成装置について、図7を用い
て説明する。
【0094】図7は、画像形成装置の表示パネルの一例
を示す模式図である。
【0095】図7において、71は電子放出素子、81
は電子放出素子を複数配した電子源基板、91は電子源
基板81を固定したリアプレート、96はガラス基体9
3の内面に蛍光膜94とメタルバック95等が形成され
たフェースプレートである。92は、支持枠であり、該
支持枠92には、リアプレート91、フェースプレート
96がフリットガラスなどを用いて接続される。
【0096】外囲器(パネル)98は、上述の如く、フ
ェースプレート96、支持枠92、リアプレート91で
構成される。リアプレート91は主に基板81の強度を
補強する目的で設けられるため、基板81自体で十分な
強度を持つ場合は別体のリアプレート91は不要とする
ことができ、基板81とリアプレート91が一体構成の
部材であっても構わない。
【0097】支持枠92の蛍光膜94とメタルバック9
5とをその内側表面に配置したフェースプレート96と
リアプレート91と支持枠92とが接合する接着面にフ
リットガラスを塗布し、フェースプレート96と支持枠
92とリアプレート91とを、所定の位置で合わせ、固
定し、加熱して焼成し封着する。
【0098】また、焼成し封着する加熱手段は、赤外線
ランプ等を用いたランプ加熱、ホットプレート等、種々
のものが採用でき、これらに限定されるものではない。
【0099】また、外囲器を構成する複数の部材を加熱
接着する接着材料は、フリットガラスに限るものではな
く、封着工程後、充分な真空雰囲気を形成できる材料で
あれば、種々の接着材料を採用することができる。
【0100】上述した外囲器は、本発明の一実施態様で
あり、限定されるものではなく、種々のものが採用でき
る。
【0101】他の例として、基板81に直接支持枠92
を封着し、フェースプレート96、支持枠92及び基板
81で外囲器98を構成しても良い。また、フェースプ
レート96、リアプレート91間に、スペーサーとよば
れる不図示の支持体を設置することにより、大気圧に対
して十分な強度をもつ外囲器98を構成することもでき
る。
【0102】また、図8にフェースプレート96に形成
された蛍光膜94を模式図で示す。蛍光膜94は、モノ
クロームの場合は蛍光体85のみから構成することがで
きる。カラーの蛍光膜の場合は、蛍光体の配列により図
8(a)に示すブラックストライプあるいは図8(b)
に示すブラックマトリクスなどと呼ばれる黒色導電材8
6と蛍光体85とから構成することができる。
【0103】ブラックストライプ、ブラックマトリクス
を設ける目的は、カラー表示の場合、必要となる三原色
蛍光体の各蛍光体85間の塗り分け部を黒くすることで
混色等を目立たなくすることと、蛍光膜94における外
光反射によるコントラストの低下を抑制することにあ
る。ブラックストライプの材料としては、通常用いられ
ている黒鉛を主成分とする材料の他、導電性があり、光
の透過及び反射が少ない材料を用いることができる。
【0104】ガラス基板93に蛍光体を塗布する方法
は、モノクローム、カラーによらず、沈澱法、印刷法等
が採用できる。蛍光膜94の内面側には、通常メタルバ
ック95が設けられる。メタルバックを設ける目的は、
蛍光体の発光のうち内面側への光をフェースプレート9
6側へ鏡面反射させることにより輝度を向上させるこ
と、電子ビーム加速電圧を印加するための電極として作
用させること、外囲器内で発生した負イオンの衝突によ
るダメージから蛍光膜94を保護すること等である。メ
タルバック95は、蛍光膜作製後、蛍光膜の内面側表面
の平滑化処理(通常、「フィルミング」と呼ばれる。)
を行い、その後Alを真空蒸着等を用いて堆積させるこ
とで作製できる。
【0105】フェースプレート96には、更に蛍光膜9
4の導電性を高めるため、蛍光膜94の外面側に透明電
極(不図示)を設けてもよい。
【0106】本実施の形態においては、電子放出素子7
1の直上に電子ビームが到達するため、電子放出素子7
1の直上に蛍光膜94が配置されるように、位置あわせ
されて構成される。
【0107】次に、封着工程を施した外囲器(パネル)
を封止する真空封止工程について説明する。
【0108】真空封止工程は、外囲器(パネル)98を
加熱して、80〜250℃に保持しながら、イオンポン
プ、ソープションポンプなどの排気装置によりの排気管
(不図示)を通じて排気し、有機物質の十分少ない雰囲
気にした後、排気管をバーナーで熱して溶解させて封じ
きる。外囲器98の封止後の圧力を維持するために、ゲ
ッター処理を行なうこともできる。これは、外囲器98
の封止を行う直前あるいは封止後に、抵抗加熱あるいは
高周波加熱等を用いた加熱により、外囲器98内の所定
の位置(不図示)に配置されたゲッターを加熱し、蒸着
膜を形成する処理である。ゲッターは通常Ba等が主成
分であり、該蒸着膜の吸着作用により、外囲器98内の
雰囲気を維持するものである。
【0109】以上の工程によって製造された単純マトリ
クス配置の電子源を用いて構成した画像形成装置は、各
電子放出素子に、容器外端子Dox1〜Doxm,Do
y1〜Doynを介して電圧を印加することにより、電
子放出が生ずる。
【0110】高圧端子97を介してメタルバック95、
あるいは透明電極(不図示)に高圧を印加し、電子ビー
ムを加速する。
【0111】加速された電子は、蛍光膜94に衝突し、
発光が生じて画像が形成される。
【0112】図9はNTSC方式のテレビ信号に応じて
表示を行うための駆動回路の一例を示すブロック図であ
る。
【0113】走査回路1302は、内部にM個のスイッ
チング素子を備えたもので(図中,S1ないしSmで模
式的に示している)ある。各スイッチング素子は、直流
電圧源Vxの出力電圧もしくは0(V)(グランドレベ
ル)のいずれか一方を選択し、表示パネル1301の端
子Dox1ないしDoxmと電気的に接続される。
【0114】S1乃至Smの各スイッチング素子は、制
御回路1303が出力する制御信号Tscanに基づい
て動作するものであり、例えばFETのようなスイッチ
ング素子を組み合わせることにより構成することができ
る。
【0115】直流電圧源Vxは、電子放出素子の特性に
基づき設定されている。
【0116】制御回路1303は、外部より入力する画
像信号に基づいて適切な表示が行なわれるように各部の
動作を整合させる機能を有する。制御回路1303は、
同期信号分離回路1306より送られる同期信号Tsy
ncに基づいて、各部に対してTscanおよびTsf
tおよびTmryの各制御信号を発生する。
【0117】同期信号分離回路1306は、外部から入
力されるNTSC方式のテレビ信号から同期信号成分と
輝度信号成分とを分離する為の回路で、一般的な周波数
分離(フィルター)回路等を用いて構成できる。同期信
号分離回路1306により分離された同期信号は、垂直
同期信号と水平同期信号より成るが、ここでは説明の便
宜上Tsync信号として図示した。前記テレビ信号か
ら分離された画像の輝度信号成分は便宜上DATA信号
と表した。該DATA信号はシフトレジスタ1304に
入力される。
【0118】シフトレジスタ1304は、時系列的にシ
リアルに入力される前記DATA信号を、画像の1ライ
ン毎にシリアル/パラレル変換するためのもので、前記
制御回路1303より送られる制御信号Tsftに基づ
いて動作する(即ち、制御信号Tsftは,シフトレジ
スタ1304のシフトクロックであるということもでき
る。)。シリアル/パラレル変換された画像1ライン分
(電子放出素子N素子分の駆動データに相当)のデータ
は、Id1乃至IdnのN個の並列信号として前記シフ
トレジスタ1304より出力される。
【0119】ラインメモリ1305は、画像1ライン分
のデータを必要時間の間だけ記憶する為の記憶装置であ
り、制御回路1303より送られる制御信号Tmryに
従って適宜Id1乃至Idnの内容を記憶する。記憶さ
れた内容は、Id’1乃至Id’nとして出力され、変
調信号発生器1307に入力される。
【0120】変調信号発生器1307は、画像データI
d’1乃至Id’nの各々に応じて本実施の形態の電子
放出素子の各々を適切に駆動変調する為の信号源であ
り、その出力信号は、端子Doy1乃至Doynを通じ
て表示パネル1301内の本実施の形態の電子放出素子
に印加される。
【0121】本素子にパルス状の電圧を印加する場合、
例えば電子放出閾値以下の電圧を印加しても電子放出は
生じないが、電子放出閾値以上の電圧を印加する場合に
は電子ビームが出力される。その際、パルスの波高値V
mを変化させる事により出力電子ビームの強度を制御す
ることが可能である。また、パルスの幅Pwを変化させ
ることにより出力される電子ビームの電荷の総量を制御
する事が可能である。
【0122】従って、入力信号に応じて、電子放出素子
を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅変調
方式等が採用できる。電圧変調方式を実施するに際して
は、変調信号発生器1307として、一定長さの電圧パ
ルスを発生し、入力されるデータに応じて適宜パルスの
波高値を変調するような電圧変調方式の回路を用いるこ
とができる。
【0123】パルス幅変調方式を実施するに際しては、
変調信号発生器1307として、一定の波高値の電圧パ
ルスを発生し、入力されるデータに応じて適宜電圧パル
スの幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用い
ることができる。
【0124】シフトレジスタ1304やラインメモリ1
305は、デジタル信号式あるいはアナログ信号式のも
のを採用できる。画像信号のシリアル/パラレル変換や
記憶が所定の速度で行なわれれば良いからである。
【0125】デジタル信号式を用いる場合には、同期信
号分離回路1306の出力信号DATAをデジタル信号
化する必要があるが、これには1306の出力部にA/
D変換器を設ければ良い。これに関連してラインメモリ
1305の出力信号がデジタル信号かアナログ信号かに
より、変調信号発生器1307に用いられる回路が若干
異なったものとなる。即ち、デジタル信号を用いた電圧
変調方式の場合、変調信号発生器1307には、例えば
D/A変換回路を用い、必要に応じて増幅回路などを付
加する。
【0126】パルス幅変調方式の場合、変調信号発生器
1307には、例えば高速の発振器および発振器の出力
する波数を計数する計数器(カウンタ)及び計数器の出
力値と前記メモリの出力値を比較する比較器(コンパレ
ータ)を組み合せた回路を用いる。必要に応じて、比較
器の出力するパルス幅変調された変調信号を本実施の形
態の電子放出素子の駆動電圧にまで電圧増幅するための
増幅器を付加することもできる。
【0127】アナログ信号を用いた電圧変調方式の場
合、変調信号発生器1307には、例えばオペアンプな
どを用いた増幅回路を採用でき、必要に応じてレベルシ
フト回路などを付加することもできる。パルス幅変調方
式の場合には、例えば、電圧制御型発振回路(VCO)
を採用でき、必要に応じて本実施の形態の電子放出素子
の駆動電圧まで電圧増幅するための増幅器を付加するこ
ともできる。
【0128】ここで述べた画像形成装置の構成は、本発
明を適用可能な画像形成装置の一例であり、本発明の技
術思想に基づいて種々の変形が可能である。入力信号に
ついては、NTSC方式を挙げたが入力信号はこれに限
られるものではなく、PAL,SECAM方式など他、
これよりも、多数の走査線からなるTV信号(例えば、
MUSE方式をはじめとする高品位TV)方式をも採用
できる。
【0129】また表示装置の他、感光性ドラム等を用い
て構成された光プリンターとしての画像形成装置等とし
ても用いることができる。
【0130】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0131】[実施例1]図1,4を用いて本発明の実
施例1に係る電子放出素子及びその製造方法の一例につ
いて説明する。
【0132】(工程1)まず、図4(a)に示すよう
に、基板1に石英を用い、十分洗浄を行った後、スパッ
タ法によりカソード電極2として厚さ800nmのAl
を形成した。
【0133】次に、絶縁層3として厚さ600nmのS
iO2、ゲート電極4aとして厚さ100nmのTaを
この順で堆積した。
【0134】(工程2)さらに、図4(b)に示すよう
に、ゲート電極4bとして厚さ400nmのTaをマス
クパターンを介して、部分的に形成した。
【0135】(工程3)次に、図4(c)に示すよう
に、フォトリソグラフィーで、ポジ型フォトレジスト
(AZ1500/クラリアント社製)のスピンコーティ
ング、フォトマスクパターンを露光し、現像し、マスク
パターン41を形成した。
【0136】(工程4)図4(d)に示すように、マス
クパターン41をマスクとして、Taのゲート電極4
a、4b及び絶縁層3をCF4ガスを用いてそれぞれド
ライエッチングし、カソード電極2で停止させ、幅w1
が1μm、隣接素子との間隔w2が5μm、幅L1が1
00μmの開口を形成した。
【0137】(工程5)続いて図4(e)に示すよう
に、プラズマCVD法でダイヤモンドライクカーボンの
電子放出層5を全面に100nm程度堆積した。反応ガ
スはCH4ガスを用いた。
【0138】(工程6)図4(f)に示すように、マス
クパターン41を完全に除去し、本実施例1の電子放出
素子を完成させた。
【0139】以上のようにして作製した電子放出素子
を、図1のように、H=2mmとして配置した。Va=
10kV、Vg=15Vとした。
【0140】ここで、比較例1として、第2ゲート電極
4bを積層せず、第1ゲート電極のみで形成した対称な
素子を作製し、同時に駆動を行った。
【0141】ここで、アノード電極7として蛍光体を塗
布した電極を用い、電子ビームのサイズを観察した。こ
こで言う電子ビームサイズとは、発光した蛍光体でのピ
ーク輝度の10%の領域までのサイズとした。
【0142】その結果、電子放出量は、比較例、実施例
ともほとんど変わらなかった。ビーム径は、比較例1で
(x、y)=(180μm、220μm)、本実施例で
(120μm、220μm)となり、ビーム径はx方向
に対しビーム径を小さくできた。
【0143】[実施例2]図10に本発明の実施例2を
示す。本実施例は、実施例1の変形例であり、図10に
おいて素子は平面図を示している。
【0144】本実施例では、スリットはw1=1μm、
w2=5μm、L1=30μmとし、x方向に7個、y
方向では、周辺部に1つずつ2個、それぞれ配置し、第
2のゲート電極4bをスリットを取り囲んで形成してい
る。本実施例ではy方向にも非対称性が構成されてい
る。
【0145】その結果、ビーム径は、(x、y)=(1
80μm、180μm)となり、y方向にもビーム径が
縮まり、略円形のビームとなった。
【0146】[実施例3]図11〜図13に本発明の実
施例3を示す。図11は平面図である。
【0147】本実施例は、実施例1のスリットが円形に
なり、リング状に配置された形状を有す電子放出部が、
5×5個で1素子に配置されている構成である。
【0148】1つの電子放出素子として、3×3個の電
子放出部が中央に配置され、それを取り囲むように16
個の電子放出部が周辺部に配置されている。
【0149】図12に本実施例の代表的な電子放出素子
の平面図を示した。図12(a)は図11に示す中央部
の素子111の平面図、図12(b)は図11に示す周
辺部の素子112の平面図である。
【0150】両者とも、リングの孔幅w1、内径w3で
構成されている。
【0151】中央部の素子は、リングの一部に形成され
た接続部分で、リング内部のゲート電極4aとリング外
側のゲート電極4aとが接続されている。この接続部
は、リング内と同じ構成になっていても、別構成になっ
ていてもよい。接続方向は、1カ所でもそれ以上でもよ
い.また、接続部は絶縁層3、カソード電極2を貫くコ
ンタクトホールを介して、カソード電極2、層間絶縁層
(不図示)の下部で接続してもよい。この場合、接続部
はリングの一部に配置する必要はない。
【0152】また、中央部の素子111には、第2のゲ
ート電極4bが積層されていない。
【0153】周辺部の素子112は、中央部の素子11
1と同様に接続部があるが、この接続部が中央部に向か
う方向で全面にわたって形成されている。
【0154】また、周辺部の素子112において周辺部
に向かう側には、第2のゲート電極4bが積層されてい
る。
【0155】本実施例での、電子軌道の模式図を図13
に示した。図13(a)は中央部の素子111の断面図
および電子軌道図、図13(b)は周辺部の素子112
の断面図および電子軌道図である。
【0156】中央部の素子は、対称構造であるため、電
子はz方向に放出され、ビームの広がりはx方向に対称
となる。
【0157】一方、周辺部の素子は非対称性により、電
子軌道が曲げられ、ビームの広がりが非対称となる。ま
た、その方向は、素子の配置される場所によって異なっ
ているが、すべて、電子ビームが中央部に向かうように
配置されている。
【0158】本実施例では、w1を1μm、w3を5μ
mとし、素子間間隔を10μmとしたところ、ビーム径
は、190μm×190μmとなった。
【0159】[実施例4]図14に本発明の実施例4を
示す。
【0160】本実施例は実施例3と同様の電子放出素子
を1素子の中で円状に配置した変形例である。
【0161】本実施例では、実施例3に比べ、ビームの
円形度が向上した。一方、電子放出素子の個数が少ない
ために、若干、変動率が大きくなった。
【0162】[実施例5]実施例1〜4の電子放出素子
で画像形成装置を作製した。一例として、実施例1の素
子で作製した場合について示す。図7は実施例1の素子
で作製した画像形成装置の構成図である。
【0163】実施例1の素子を100×100のMTX
状に配置した。素子は、横150μm、縦250μmの
ピッチで配置した。素子上部には2mmに距離を隔てた
位置に蛍光体を配置した。蛍光体には10kVの電圧を
印加した。また、駆動電圧はVg=15Vとした。この
結果、高精細な画像形成装置が形成できた。
【0164】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電子ビーム径のさらなる小径化を実現させるとともに、
製造プロセスが容易で、低電圧で高効率で安定した電子
放出が可能な電子放出素子を提供することが可能とな
る。
【0165】また、本発明による電子放出素子を用いる
と、画質が良好で高精細であって、性能の優れた電子源
及び画像形成装置が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子放出素子の構成
を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電子放出素子を示す
斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る電子放出素子の電子
軌道を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る電子放出素子の製造
方法の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る電子源の一例を示す
図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る単純マトリクス配置
の電子源を示す概略構成図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る単純マトリクス配置
の電子源を用いた画像形成装置を示す概略構成図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態に係る画像形成装置におけ
る蛍光膜を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の駆動
回路を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施例2を示す図である。
【図11】本発明の実施例3を示す平面図である。
【図12】本発明の実施例3を説明するための素子の図
である。
【図13】本発明の実施例3の電子軌道を示す図であ
る。
【図14】本発明の実施例4を示す図である。
【図15】従来の電子放出素子を模式的に示した図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 カソード電極 3 絶縁層 4a,4b ゲート電極 5 電子放出層 6 駆動電源 7 アノード電極 8 高圧電源 41 マスクパターン 54,64,71 電子放出素子 61,81 電子源基板 62 X方向配線 63 Y方向配線 85 蛍光体 86 黒色導電材 91 リアプレート 92 支持枠 93 ガラス基体 94 蛍光膜 95 メタルバック 96 フェースプレート 98 外囲器 111 中央部の電子放出部 112 周辺部の電子放出部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の表面上に配置されたカソード電極
    と、 絶縁層を介して前記カソード電極上に配置されたゲート
    電極と、 を備え、前記カソード電極に電気的に接続された電子放
    出層が複数設けられた電子放出素子において、 前記電子放出層は、前記基板表面と実質的に平行な表面
    を有しており、 前記複数の電子放出層のうちの中央領域に存在する前記
    電子放出層から放出される電子は、前記基板に対して略
    垂直方向に向かって放出されるものであり、 前記中央領域以外の領域に存在する前記電子放出層から
    放出される電子を、前記基板に対して垂直方向から偏向
    した方向へ放出させる偏向放出構造を備えることを特徴
    とする電子放出素子。
  2. 【請求項2】前記偏向放出構造は、前記複数の電子放出
    層から放出される電子を前記中央領域の上方に略一致し
    て到達するように設けられることを特徴とする請求項1
    に記載の電子放出素子。
  3. 【請求項3】前記偏向放出構造は、前記中央領域に存在
    する電子放出層とは、独立して設けられていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の電子放出素子。
  4. 【請求項4】前記偏向放出構造は、非対称的な構造で形
    成されることを特徴とする請求項1,2又は3記載の電
    子放出素子。
  5. 【請求項5】前記カソード電極、前記絶縁層、前記ゲー
    ト電極の順に前記基板上に積層され、該ゲート電極と該
    絶縁層との一部領域が取り除かれた開口部を有し、該開
    口部内に前記電子放出層が配されたことを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子放出素子。
  6. 【請求項6】前記開口部は、少なくとも前記絶縁層と前
    記ゲート電極とで積層された側壁を有し、 前記偏向放出構造とは、前記側壁に部分的に高さの異な
    る領域が設けられた構造であることを特徴とする請求項
    5に記載の電子放出素子。
  7. 【請求項7】基板の表面上に配置されたカソード電極
    と、 複数の開口部を有し、前記カソード電極上に配置された
    絶縁層と、 複数の開口部を有し、前記絶縁層上に配置されたゲート
    電極と、 を備え、 前記絶縁層に設けられた開口部の各々と、前記ゲート電
    極に設けられた開口部の各々とが連通しており、 前記絶縁層に設けられた各々の前記開口部内に、前記カ
    ソード電極と電気的に接続するように、前記基板表面に
    対し実質的に平行な表面を有する電子放出層を有する電
    子放出素子であって、 前記ゲート電極の複数の開口部を囲むように、前記ゲー
    ト電極の厚みが厚くなっていることを特徴とする電子放
    出素子。
  8. 【請求項8】基板上に配置されたカソード電極と、 絶縁層を介して前記カソード電極上に積層されるゲート
    電極と、 を備え、 前記絶縁層と前記ゲート電極とを貫通し前記カソード電
    極の一部領域を露出せしめる開口部内に設けられ、前記
    カソード電極と電気的に接続された電子放出層が複数設
    けられた電子放出素子において、 前記開口部は、少なくとも前記絶縁層と前記ゲート電極
    とで積層される側壁を有し、 前記電子放出層のうちの中央領域において、前記側壁は
    略同一の高さに設けられ、 前記中央領域以外の領域において、前記側壁は部分的に
    高さの異なる領域を備えることを特徴とする電子放出素
    子。
  9. 【請求項9】前記中央領域以外の領域に位置する前記開
    口部の側壁のうち、該中央領域側に位置する側壁の高さ
    は、該中央領域から離間する方向に位置する側壁の高さ
    よりも低く設けられることを特徴とする請求項6又は8
    に記載の電子放出素子。
  10. 【請求項10】前記開口部は、スリット状に設けられる
    ことを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1項に記載
    の電子放出素子。
  11. 【請求項11】前記開口部は、リング状に設けられるこ
    とを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1項に記載の
    電子放出素子。
  12. 【請求項12】前記リング状に設けられた前記開口部の
    円弧状の一部領域は、閉じられていることを特徴とする
    請求項11に記載の電子放出素子。
  13. 【請求項13】前記電子放出層が、炭素又は炭素化合物
    を含むことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1
    項に記載の電子放出素子。
  14. 【請求項14】前記炭素又は炭素化合物とは、ダイヤモ
    ンド又は、ダイヤモンドライクカーボン又は、グラファ
    イトを含むことを特徴とする請求項13に記載の電子放
    出素子。
  15. 【請求項15】請求項1乃至14のいずれか1項に記載
    の電子放出素子を複数個接続したことを特徴とする電子
    源。
  16. 【請求項16】請求項15に記載の電子源であって、前
    記ゲート電極がゲート電極配線に接続され、前記カソー
    ド電極がカソード配線に、マトリクス配線したことを特
    徴とする電子源。
  17. 【請求項17】請求項15または16に記載の電子源
    と、該電子源から放出された電子によって画像を形成す
    る画像形成部材とを備えることを特徴とする画像形成装
    置。
  18. 【請求項18】前記画像形成部材は、電子の衝突によっ
    て発光する蛍光体であることを特徴とする請求項17に
    記載の画像形成装置。
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