JP2003109492A - 電子放出素子、電子源および画像形成装置の製造方法 - Google Patents

電子放出素子、電子源および画像形成装置の製造方法

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JP2003109492A
JP2003109492A JP2001304603A JP2001304603A JP2003109492A JP 2003109492 A JP2003109492 A JP 2003109492A JP 2001304603 A JP2001304603 A JP 2001304603A JP 2001304603 A JP2001304603 A JP 2001304603A JP 2003109492 A JP2003109492 A JP 2003109492A
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electron emission
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Yoji Teramoto
洋二 寺本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細孔内に制御良く、電子放出層が物理的・
化学的ダメージを受けないように電子放出層を成膜およ
びパターニングすることにより、ビーム収束および、リ
ークの低減を目的とした電子放出素子及び電子源の製造
方法を提供する。 【解決手段】 基板1上にカソード電極2、絶縁層3、
ゲート電極4および開口部が形成された構造体をチャン
バ内に配置して、プラズマ成膜により構造体上に電子放
出膜を成膜する。続いて同一チャンバ内にて、構造体を
所定角度θ傾けて回転させつつ、プラズマ中のイオンを
照射することにより、開口部内の電子放出膜以外の電子
放出膜をエッチングにより除去し、電子放出層5を所望
の形状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子放出素子、電
子源および画像形成装置の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置として、冷陰極を有する電
界放出型カソードを備えた画像形成装置が開発されてい
る。従来のFE型冷陰極素子の例としてSpindt型
の電子放出素子がある。Spindt型では、放出点と
してマイクロチップが形成され、その先端から電子が放
出される構成が一般的である。このようなSpindt
型の素子は、蛍光体を発光させるために放出電流密度を
大きくすると、電子放出部の熱的な破壊を誘起し、FE
素子の寿命を制限するという欠点がある。また、先端か
ら放出された電子は、ゲート電極で形成された電場によ
って広がる傾向があり、ビーム径を小さくできないとい
う欠点もある。
【0003】このようなFE素子の欠点を克服するため
に、個別の解決策として様々な例が提案されている。
【0004】例えば、孔内に配置した薄膜から電子放出
を行わせるものは、電子放出面上に平坦な等電位面が形
成され電子ビームの広がりが小さくなるという利点があ
る。
【0005】また、電子放出物質として低仕事関数の構
成材料を使用することで、マイクロチップを形成しなく
ても電子放出が可能であり、低駆動電圧が図れる。また
製造方法が比較的に簡易であるという利点もある。
【0006】さらに、電子放出が面で行われるために、
電界の集中がおきず、チップの破壊がおこらず、長寿命
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記電子放出素子の構
造では、一般に電子放出層を取り囲むように微細孔の上
部にゲート電極が配置される。この微細孔のサイズは、
ビームサイズにかかわるものであり、そのサイズは数μ
mからそれ以下に小さくするのが一般的である。そのよ
うな微細孔の作製は、孔が小さくなるほど難しくなる。
【0008】微細孔内に、電子放出膜を配置するために
は、基板上に、カソード電極、絶縁層、ゲート電極を成
膜した後、微細孔を形成する方法が有る。
【0009】例えば、特開平8−96703号公報で
は、電子放出層を成膜した後、エッチングする方法が示
されている。しかしながら、この方法ではエッチングの
際に電子放出層にダメージを与え、電子放出特性の劣化
につながるおそれがある。また、電子放出膜が開口部の
底面の全面に存在しているため、開口部側壁側から出る
電子は、開口内に形成される電界により外側方向に軌道
を曲げられるので、電子ビームが広がってしまう傾向に
ある。
【0010】また、微細孔を作製した後、電子放出膜を
孔内のみに作製する方法も、特開2000−19544
8号公報にて提案されている。しかし、この方法では、
電子放出層の周辺先端が先鋭な王冠状をなすため、電子
ビームが広がってしまう。更に、電子放出層を成膜した
後、ウエットエッチングを施すため、電子放出層表面が
ダメージを受け、電子放出のための閾電界が高くなる恐
れがある。
【0011】また、電子放出層を最後に成膜するプロセ
スを含む製造方法の場合、絶縁層側壁が汚染されること
で、カソード電極とゲート電極間に側壁を介したリーク
が生じやすくなり、消費電力の増大を招き易い。上記特
開2000−195448号公報では、カソード−ゲー
ト間のリークをリフトオフにより防いでいる。
【0012】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、微細
孔内に制御良く、電子放出層が物理的・化学的ダメージ
を受けないように電子放出層を成膜およびパターニング
することにより、ビーム収束および、リークの低減を目
的とした電子放出素子及び電子源の製造方法を提案する
ものであり、さらに、その電子源を利用して、画質が良
好で高精細な画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電子放出素子の製造方法は、基板上にカソー
ド電極、絶縁層およびゲート電極を順に積層し、前記絶
縁層および前記ゲート電極を貫通する開口部を形成して
前記カソード電極の一部領域を露出させた後、前記カソ
ード電極の前記露出領域上に該カソード電極と電気的に
接続する電子放出層を形成する電子放出素子の製造方法
であって、基板上にカソード電極、絶縁層、ゲート電極
および開口部が形成された構造体をチャンバ内に配置し
て、プラズマ成膜により前記構造体上に電子放出膜を成
膜する成膜工程と、前記電子放出膜を成膜した後に、同
一チャンバ内にて、前記露出領域上の電子放出膜にイオ
ンの照射にさらされない非照射領域を有する構造体に、
加速したイオンを照射してエッチングすることにより、
電子放出層を形成するエッチング工程と、を含むことを
特徴とする。
【0014】前記エッチング工程において、イオンの照
射方向と前記露出領域の法線方向とを非平行にすること
で、前記非照射領域を設けることが好適である。
【0015】前記非照射領域を、前記電子放出膜のうち
前記露出領域上に位置する部分全体とすることが好適で
ある。
【0016】前記非照射領域を、前記電子放出膜のうち
前記露出領域上に位置する部分の一部とすることも好適
である。
【0017】前記非照射領域を、前記露出領域の中央部
に位置させることが好適である。
【0018】前記非照射領域を、前記露出領域の中央か
らずらして位置させることも好適である。
【0019】プラズマを発生させる装置としてECRプ
ラズマ装置を用いることが好適である。
【0020】前記エッチング工程において、前記ECR
プラズマ装置にて発生させたプラズマをイオン源として
用いることが好適である。
【0021】前記エッチング工程において、前記構造体
をイオン照射方向に対して所定角度傾けるとともに、前
記電子放出膜をイオン照射方向に臨ませつつ該構造体を
回転させることが好適である。
【0022】前記所定角度を0度より大きく且つ90度
より小さくしたことが好適である。
【0023】前記開口部の幅が1μm以下であることが
好適である。
【0024】前記開口部の深さが3μm以下であること
が好適である。
【0025】前記開口部の開口形状が、円形、楕円形ま
たは多角形であることが好適である。
【0026】前記電子放出層は、ダイヤモンド、ダイヤ
モンドライクカーボンまたはアモルファスカーボンを含
むことが好適である。
【0027】また、本発明の電子源の製造方法は、複数
の電子放出素子を備えた電子源の製造方法であって、前
記電子放出素子を上記製造方法によって製造することを
特徴とする。
【0028】また、本発明の画像形成装置の製造方法
は、電子源と該電子源から放出された電子によって画像
を形成する画像形成部材とを備えた画像形成装置の製造
方法であって、前記電子源を上記製造方法によって製造
することを特徴とする。
【0029】前記画像形成部材として、電子の衝突によ
って発光する蛍光体を用いることが好適である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0031】図1は本発明の実施の形態にかかる電子放
出素子の製造方法の流れ図である。同図に示すように、
電子放出素子は、構造体を製造する工程1、構造体表面
をクリーニングする工程2、構造体上に電子放出膜を成
膜する工程3(成膜工程)、電子放出膜の一部をエッチ
ングして電子放出層を形成する工程4(エッチング工
程)からなる。
【0032】図2は、本実施の形態で用いるECRプラ
ズマ装置の要部を示す概略図である。図3は本実施の形
態のドライエッチングによるエッチング時の、基板ホル
ダーの動きを示す図である。
【0033】図4は本実施の形態の成膜時の様子を示す
ものである。
【0034】図5は本実施の形態のドライエッチング時
の様子を示すものである。
【0035】初めに、工程2〜工程3までを連続して行
うECRプラズマ装置について説明する。
【0036】本実施の形態のECRプラズマ装置の要部
概略構成を図2に示す。
【0037】本実施の形態のECRプラズマ装置は、E
CRイオン源を利用してECRプラズマ成膜とECRプ
ラズマエッチングを連続して行えるようにしたものであ
る。
【0038】基板ホルダー201に設置した構造体と該
構造体に成膜とエッチング処理を行うチャンバ202と
チャンバ202にプラズマを供給するプラズマ室20
3、プラズマ室203にマイクロ波を送り込む導波管2
04、マイクロ波を作り出すマイクロ波発振器205、
発散磁界を形成する電磁石206、基板ホルダー201
に交流バイアスを印加する高周波電源207、プラズマ
室203で発生したイオンを引き出すための移動式のイ
オン引き出し電極208、成膜ガスを導入するガス導入
口A209、エッチングガスを導入するガス導入口B2
10、排気を行うための排気口216、プラズマあるい
はイオンを遮断するシャッター211、基板ホルダー2
01に直流電圧を印加する直流電源212からなる。
【0039】前記イオン引き出し電極208は、導電性
を持ちメッシュ状になっており、イオン引き出し電源2
15に接続され、プラズマ室と同電位の電極214との
間で所望の電圧が印加され、イオンが引き出される。前
記電圧は、好ましくは、200V〜2000Vの範囲で
決定される。
【0040】次に、ECRイオン源について説明する。
ECRイオン源とは、電子サイクロトロン共鳴(Ele
ctron Cyclotron Resonanc
e)イオン源の略であり、熱フィラメントを用いないイ
オン源である。イオン源の中で発生した電子は2.45
GHzのマイクロ波によって非常に速いスピードで振動
する。この時イオン源にマイクロ波の進行方向と平行な
磁界を印加すると磁場とマイクロ波による電場との相互
作用により電子が螺旋を描きサイクロトロン運動を起こ
す。磁場の強度が875Gaussの時、電子サイクロ
トロン共鳴の条件が満たされ、電子がイオン源の中で加
速され、イオン源の中での電子衝突による中性粒子の電
離確率が高まり10E−3Pa大の比較的高い真空度に
おいて、高電離プラズマが生成される。
【0041】本実施の形態では前記イオン源を用いた、
ECRプラズマCVD装置およびECRイオンシャワー
エッチング装置が使用されている。
【0042】ECRプラズマCVD装置は、前記ECR
イオン源から発散磁界を用いて引き出されるプラズマに
より、成膜を行うものである。ECRイオンシャワーエ
ッチング装置は、イオン引き出し電極208により加速
されたイオンを構造体に照射することによりエッチング
を行う装置である。
【0043】図3は、基板ホルダー201のエッチング
時の動きを示したものである。構造体の設置された基板
ホルダー201は、イオン源から照射されるイオンに対
してθだけ傾いており、同時に回転する機構を有してい
る。傾きθ及び回転数は、構造体の形状及び、成膜され
る膜質などにより、適宜選択される。また、基板ホルダ
ー201は、開口部213との距離を10cmから40
cmの間で調節できる機構を有している。
【0044】図4は、電子放出膜を成膜した後の構造体
の断面図を示している。同図において、構造体は基板1
上にカソード電極2と絶縁層3とゲート電極4とが順に
積層されてなり、絶縁層3およびゲート電極4を貫通す
る開口部が形成されてカソード電極2の一部領域が露出
されている。
【0045】この構造体を基板ホルダー201に設置
し、チャンバ202内にセットする。成膜時の基板ホル
ダー201の傾きθは0度である。カソード電極2は、
直流電源212から印加されるバイアスと高周波電源2
07から供給される電力により電圧が印加されている。
そして、イオン源から発散されたプラズマと構造体表面
の間にシース領域が形成され、電子放出膜5′が形成さ
れる。電子放出膜5′は、図4に示すようにゲート電極
4の上部とカソード電極2の露出領域の上部に一様に形
成される。この時、イオン引き出し電極208は、イオ
ン源の開口部213に位置せず、チャンバ202側壁と
密着した状態になっている。成膜時の開口部213と基
板ホルダー201間距離は13cmとした。
【0046】図5は、ドライエッチング時の電子放出層
エッチングの様子を示している。プラズマ室203で発
生したプラズマ中のイオンを、イオン引き出し電極20
8に電位を印加することで、加速させ、イオンと電子放
出膜5′とを衝突・反応させ電子放出膜5′をエッチン
グしている。
【0047】図5(a)と図5(b)は、それぞれ、イ
オンの入射角度θの違いによる電子放出層のエッチング
の様子の違いを示したものである。同図に示すように、
エッチング工程においては、構造体をイオン照射方向に
対して所定角度θ傾けるとともに、電子放出膜5′をイ
オン照射方向に臨ませつつ構造体(基板ホルダー20
1)を回転させる。基板ホルダー201を回転させるこ
とにより、電子放出膜5′を均一にエッチングできる。
なおこのとき、高周波電源はOFF状態であり、カソー
ド電極2は、接地されている。エッチング時の開口部2
13と基板ホルダー201間距離は32cmとした。
【0048】このようにイオンの照射方向とカソード電
極2の露出領域の法線方向とを非平行にすることで、照
射イオンが開口部の段差に遮られるかたちとなり、電子
放出膜5′のうち前記露出領域上に位置する部分(非照
射領域)にはイオンが照射されないことになる。すなわ
ち、構造体を傾けることで、露出領域上の電子放出膜
5′にイオンの照射にさらされない非照射領域を設け、
その非照射領域を有する構造体に加速したイオンを照射
してエッチングすることで、当該非照射領域に電子放出
層5を形成する(残留させる)のである。
【0049】そして、図5(a),(b)に示すように
基板ホルダー201の傾きθを変化させることで、ゲー
ト電極4上の電子放出膜5′だけではなく、カソード電
極2上の電子放出膜5′の一部をエッチングすることが
できる。具体的には、傾きθを90度に近づけるほど、
照射イオンが露出領域の周辺に衝突するようになり、形
成される(残留する)電子放出層5の大きさが小さくな
る。
【0050】このように傾きθを変化させることで、非
照射領域の大きさが変化し、結果として形成される電子
放出層5の大きさを自由に設定することができる。非照
射領域は、電子放出膜5′のうち露出領域上に位置する
部分全体としてもよいし、当該部分の一部にしてもよ
い。また、一部にする場合でも、非照射領域を露出領域
の中央部に位置させてもよいし、露出領域の中央からず
らして位置させることも好適である。
【0051】この非照射領域の大きさや位置、すなわち
電子放出層5の大きさや位置は、基板ホルダー201の
傾きθや回転軸の採り方で自由に設定することが可能で
ある。そして、電子放出層5の大きさや位置によって電
子放出特性が異なるものとなる。この点については後述
する。
【0052】上記方法で製造する電子放出素子の構成に
ついて説明する。
【0053】図7に示すように、電子放出素子は、基板
1上に配置されたカソード電極2と、絶縁層3を介して
カソード電極2上に積層されたゲート電極4と、絶縁層
3およびゲート電極4を貫通してカソード電極2の一部
領域を露出せしめる開口部と、カソード電極2の露出領
域上に形成された電子放出層5と、を備えて構成され
る。電子放出層5はカソード電極2と電気的に接続され
ている。なお、カソード電極2,絶縁層3,ゲート電極
4の厚さはほぼ一定である。
【0054】また、7は、電子放出素子の上方に距離H
だけ離れて配置されたアノード電極である。アノード電
極7には、高圧電源8によりアノード電圧(加速電圧)
Vaが与えられる。なお、アノード電極−素子間距離H
を定義する際の素子の位置とは、通常はカソード電極2
の位置を基準とすればよい。
【0055】上記構成の電子放出素子において、駆動電
源6によりカソード電極2とゲート電極4の間に駆動電
圧Vgを印加すると、電子放出層5から電子が放出され
る。この放出電子は、アノード電極7に印加されたアノ
ード電圧Vaによって加速され、アノード電極7に捕捉
される。これにより電子放出電流Ieが検出される。
【0056】次に、工程1から工程4を順次詳しく説明
する。
【0057】(工程1:構造体の製造方法)図6は製造
された構造体の模式図であり、図6(a)は、同図
(b)のA−AにおけるZ−X断面図、図6(b)はX
−Y平面図である。以下に、この構造体について説明す
る。
【0058】予め、その表面を十分に洗浄した、石英ガ
ラス、Na等の不純物含有量を減少させたガラス、青板
ガラス、シリコン基板等にスパッタ法等によりSiO2
を積層した積層体、アルミナ等セラミックスの絶縁性基
板のうち、いずれか一つを基板1として用い、基板1上
にカソード電極2を積層する。
【0059】カソード電極2は、導電性を有している。
例えば、Be,Mg,Ti,Zr,Hf,V,Nb,T
a,Mo,W,Al,Cu,Ni,Cr,Au,Pt,
Pd等の金属または合金材料、TiC,ZrC,Hf
C,TaC,SiC,WC等の炭化物、HfB2,Zr
2,LaB6,CeB6,YB4,GdB4等の硼化物、
TiN,ZrN,HfN等の窒化物、Si,Ge等の半
導体、有機高分子材料、アモルファスカーボン,グラフ
ァイト,ダイヤモンドライクカーボン,ダイヤモンドを
分散した炭素及び炭素化合物等から適宜選択される。カ
ソード電極2の厚さとしては、数十nmから数mmの範
囲で設定され、好ましくは数百nmから数μmの範囲で
選択される。
【0060】前記カソード電極2上に絶縁層3、ゲート
電極4を堆積する。絶縁層3は、スパッタ法等の一般的
な真空成膜法、CVD法、真空蒸着法で形成され、その
厚さとしては、数nmから数μmの範囲で設定され、好
ましくは数十nmから数百nmの範囲から選択される。
望ましい材料としてはSiO2,SiN,Al23,C
aFなどの高電界に絶えられる耐圧の高い材料が望まし
い。
【0061】ゲート電極4は、カソード電極2と同様に
導電性を有しており、蒸着法、スパッタ法等の一般的真
空成膜技術、フォトリソグラフィー技術により形成され
る。ゲート電極4の材料は、例えば、Be,Mg,T
i,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,Al,C
u,Ni,Cr,Au,Pt,Pd等の金属または合金
材料、TiC,ZrC,HfC,TaC,SiC,WC
等の炭化物、HfB2,ZrB2,LaB6,CeB6,Y
4,GdB4等の硼化物、TiN,ZrN,HfN等の
窒化物、Si,Ge等の半導体、有機高分子材料等から
適宜選択される。
【0062】フォトリソグラフィー技術により、エッチ
ングを行い孔(開口部)を形成する。このときカソード
電極2でエッチングは停止しても良いし、カソード電極
2の一部がエッチングされても良い。ただし、エッチン
グ工程はそれぞれの各層(カソード電極2,絶縁層3,
ゲート電極4)の材料に応じて、エッチング方法を選択
する必要がある。
【0063】開口部の径(幅)を図7に示す。W1は、
素子の電子放出特性に大きく依存する因子であり、素子
を構成する材料の特性、特に電子放出層5の仕事関数や
膜厚、素子の駆動電圧、その時に必要とする電子放出ビ
ームの形状により適宜設定される。通常、W1は数百n
mから数十μmの範囲から選択される。
【0064】開口部の開口形状は特に定められるもので
はなく、円形、楕円形の他、矩形などの多角形でもよ
い。開口部の長さ(深さ)は、電子放出量に依存する因
子であり適宜設定される。
【0065】ここで述べた構造体は積層を繰り返した非
常に単純な構成であり、簡便で、製造プロセスが容易で
あり、歩留まり良く製造できる。
【0066】(工程2:構造体表面のクリーニング)構
造体に成膜する場合、カソード電極2の表面を清浄にす
ることが望ましい。望ましい方法としては、イオン照射
や化学的な洗浄などがある。
【0067】(工程3:電子放出層の成膜)次に、図4
に示されるように、電子放出膜5′がECRプラズマC
VD法により形成される。成膜ガスは、ガス導入口A2
09から導入されるものであって、CH4、C24、C2
2、CH3COCH3等の炭化水素系ガスなどから適宜
決定され、場合によっては前記炭化水素系ガスを2種類
以上のガスを混合する場合や、N2ガスあるいは、B、
Pを含む物質を蒸発し混合する場合もある。
【0068】電子放出膜5′は、低仕事関数の材料を選
択するのが好ましい。例えば、アモルファスカーボン,
グラファイト,ダイヤモンドライクカーボン,ダイヤモ
ンドを分散した炭素及び炭素化合物等から適宜選択され
る。好ましくはより仕事関数の低いダイヤモンド薄膜、
ダイヤモンドライクカーボン等が良い。電子放出膜5′
の膜厚としては、数nmから数百nmの範囲で設定さ
れ、好ましくは数nmから数十nmの範囲で選択され
る。
【0069】(工程4:電子放出層のエッチング)続い
て同一チャンバ内において、図5に示されるように電子
放出層5をエッチングにより形成した。エッチングガス
は、ガス導入口B210から導入されるものであって、
2、Ar、O2、CF4、Cl、CHF3、BCl3など
から適宜決定され、場合によっては、2種類以上のガス
を混合する場合もある。
【0070】以上述べた製造方法によれば、電子放出層
が物理的・化学的ダメージを受けないように電子放出層
5を成膜およびパターンニングすることができる。
【0071】また、構造体の傾きθや回転軸を適宜設定
することで、自由に電子放出層5の大きさや形状、位置
を制御することができる。
【0072】また、開口部内の絶縁層3の側壁が汚染さ
れることもないので、カソード−ゲート間のリークの心
配もない。
【0073】また、成膜工程とエッチング工程とを同一
チャンバ内で行うため、作製が容易かつ迅速に行うこと
ができる。
【0074】また、開口部の大きさW1がサブミクロン
のオーダーになってくると、従来のフォトリソ工程を利
用した半導体プロセスでは電子放出層のエッチングが困
難であるが、本実施の形態のプロセスによれば開口部の
サイズが微細な場合にも容易且つ精度よく電子放出層5
を形成することができる。
【0075】次に、本実施の形態に係る電子源および画
像形成装置について説明する。
【0076】図8は、上記電子放出素子を複数備えた電
子源の構成を模式的に示した平面図である。
【0077】電子源における電子放出素子の配列につい
ては、種々のものが採用される。図8には、その一例と
して、電子放出素子をX方向およびY方向に行列状に複
数個配し、同じ行に配された複数の電子放出素子のカソ
ード電極をX方向の配線(カソード配線)に共通に結線
し、同じ列に配された複数の電子放出素子のゲート電極
をY方向の配線(ゲート配線)に共通に接続してなる単
純マトリクス配置のものを示す。以下単純マトリクス配
置について詳述する。
【0078】図8において、801は電子源基体、80
2はX方向配線、803はY方向配線である。804は
電子放出素子である。なお、ここで電子放出素子とは、
単一の電子放出部(電子放出層)を有する素子であって
もよいし、図6に示すように複数の電子放出部を有する
素子であってもよい。
【0079】X方向配線802は、Dx1,Dx2,
…,Dxmのm本の配線からなり、真空蒸着法、印刷
法、スパッタ法等を用いて形成された導電性金属等で構
成することができる。配線の材料、膜厚、幅は、適宜設
計される。Y方向配線803は、Dy1,Dy2,…,
Dynのn本の配線よりなり、X方向配線802と同様
に形成される。これらm本のX方向配線802とn本の
Y方向配線803との間には、層間絶縁層(不図示)が
設けられており、両者を電気的に分離している(m,n
は、共に正の整数)。
【0080】層間絶縁層(不図示)は、真空蒸着法、印
刷法、スパッタ法等を用いて形成されたSiO2等で構
成される。例えば、X方向配線802を形成した基体8
01の全面或いは一部に所望の形状で形成され、特に、
X方向配線802とY方向配線803の交差部の電位差
に耐え得るように、膜厚、材料、製法が適宜設定され
る。X方向配線802とY方向配線803は、それぞれ
外部端子として引き出されている。
【0081】なお、m本のX方向配線802は、電子放
出素子804のカソード電極2をかねる場合もあり、n
本のY方向配線803は、ゲート電極4をかねる場合が
あり、層間絶縁層は絶縁層3をかねる場合がある。
【0082】X方向配線802には、X方向に配列した
電子放出素子804の行を選択するための走査信号を印
加する不図示の走査信号印加手段が接続される。一方、
Y方向配線803には、Y方向に配列した電子放出素子
804の各列を入力信号に応じて変調するための不図示
の変調信号発生手段が接続される。各素子に印加される
駆動電圧は、当該素子に印加される走査信号と変調信号
の差電圧として供給される。
【0083】上記構成においては、単純なマトリクス配
線を用いて、個別の素子を選択し、独立に駆動可能とす
ることができる。このような単純マトリクス配置の電子
源を用いて構成した画像形成装置について、図9を用い
て説明する。図9は、画像形成装置の表示パネルの一例
を示す模式図である。
【0084】図9において、909は電子放出素子、9
10は電子放出素子909を複数配した電子源基板、9
01は電子源基板910を固定したリアプレート、90
6はガラス基体903の内面に蛍光膜(画像形成部材)
904とメタルバック905等が形成されたフェースプ
レート906である。902は支持枠であり、該支持枠
902には、リアプレート901、フェースプレート9
06がフリットガラスなどを用いて接続される。
【0085】外囲器(パネル)908は、上述の如く、
フェースプレート906、支持枠902、リアプレート
901で構成される。リアプレート901は主に電子源
基板910の強度を補強する目的で設けられるため、電
子源基板910自体で十分な強度を持つ場合は別体のリ
アプレート901は不要とすることができ、電子源基板
910とリアプレート901が一体構成の部材であって
も構わない。
【0086】支持枠902の蛍光膜904とメタルバッ
ク905とをその内側表面に配置したフェースプレート
906とリアプレート901と支持枠902とが接合す
る接着面にフリットガラスを塗布し、フェースプレート
906と支持枠902とリアプレート901とを、所定
の位置で合わせ、固定し、加熱して焼成し封着する。
【0087】また、焼成し封着する加熱手段は、赤外線
ランプ等を用いたランプ加熱、ホットプレート等、種々
のものが採用でき、これらに限定されるものではない。
【0088】また、外囲器を構成する複数の部材を加熱
接着する接着材料は、フリットガラスに限るものではな
く、封着工程後、充分な真空雰囲気を形成できる材料で
あれば、種々の接着材料を採用することができる。
【0089】上述した外囲器は、本発明の一実施態様で
あり、限定されるものではなく、種々のものが採用でき
る。
【0090】他の例として、電子源基板910に直接支
持枠902を封着し、フェースプレート906、支持枠
902及び基体910で外囲器908を構成しても良
い。また、フェースプレート906、リアプレート90
1間に、スペーサーとよばれる不図示の支持体を設置す
ることにより、大気圧に対して十分な強度をもつ外囲器
908を構成することもできる。
【0091】また、図10にフェースプレート906に
形成された蛍光膜904を模式図で示す。蛍光膜904
は、モノクロームの場合は蛍光体1005のみから構成
することができる。カラーの蛍光膜の場合は、ブラック
ストライプ(同図(a))、ブラックマトリクス(同図
(b))などと呼ばれる黒色導電材1006と蛍光体1
005とから構成することができる。
【0092】ブラックストライプ、ブラックマトリクス
を設ける目的は、カラー表示の場合、必要となる三原色
蛍光体の各蛍光体1005間の塗り分け部を黒くするこ
とで混色等を目立たなくすることと、蛍光膜904にお
ける外光反射によるコントラストの低下を抑制すること
にある。ブラックストライプの材料としては、通常用い
られている黒鉛を主成分とする材料の他、導電性があ
り、光の透過及び反射が少ない材料を用いることができ
る。
【0093】ガラス基体903に蛍光体を塗布する方法
は、モノクローム、カラーによらず、沈澱法、印刷法等
が採用できる。蛍光膜904の内面側には、通常メタル
バック905が設けられる。メタルバックを設ける目的
は、蛍光体の発光のうち内面側への光をフェースプレー
ト906側へ鏡面反射させることにより輝度を向上させ
ること、電子ビーム加速電圧を印加するための電極とし
て作用させること、外囲器内で発生した負イオンの衝突
によるダメージから蛍光膜904を保護すること等であ
る。メタルバック905は、蛍光膜作製後、蛍光膜の内
面側表面の平滑化処理(通常、「フィルミング」と呼ば
れる。)を行い、その後Alを真空蒸着等を用いて堆積
させることで作製できる。
【0094】フェースプレート906には、更に蛍光膜
904の導電性を高めるため、蛍光膜904の外面側に
透明電極(不図示)を設けてもよい。
【0095】本実施の形態においては、電子放出素子9
09の直上に電子ビームが到達するため、電子放出素子
909の直上に蛍光膜904が配置されるように、位置
あわせされて構成される。
【0096】次に、封着工程を施した外囲器(パネル)
を封止する真空封止工程について説明する。
【0097】真空封止工程は、外囲器(パネル)908
を加熱して、80℃〜250℃に保持しながら、イオン
ポンプ、ソープションポンプなどの排気装置によりの排
気管(不図示)を通じて排気し、有機物質の十分少ない
雰囲気にした後、排気管をバーナーで熱して溶解させて
封じきる。外囲器908の封止後の圧力を維持するため
に、ゲッター処理を行なうこともできる。これは、外囲
器908の封止を行う直前あるいは封止後に、抵抗加熱
あるいは高周波加熱等を用いた加熱により、外囲器90
8内の所定の位置(不図示)に配置されたゲッターを加
熱し、蒸着膜を形成する処理である。ゲッターは通常B
a等が主成分であり、該蒸着膜の吸着作用により、外囲
器908内の雰囲気を維持するものである。
【0098】以上の工程によって製造された単純マトリ
クス配置の電子源を用いて構成した画像形成装置は、電
子源の各電子放出素子に、容器外端子Dx1〜Dxm、
Dy1〜Dynを介して電圧を印加することにより、電
子放出が生ずる。
【0099】高圧端子907を介してメタルバック90
5、あるいは透明電極(不図示)に高圧を印加し、電子
ビームを加速する。
【0100】加速された電子は、蛍光膜904に衝突
し、発光が生じて画像が形成される。
【0101】図11は、NTSC方式のテレビ信号に応
じて表示を行うための駆動回路の一例を示すブロック図
である。
【0102】走査回路1102について説明する。同回
路は、内部にM個のスイッチング素子(図中、S1ない
しSmで模式的に示している)を備えたものである。各
スイッチング素子は、直流電圧源Vx1の出力電圧もし
くは電圧源Vx2のいずれか一方を選択し、表示パネル
1101の端子Dx1ないしDxmと電気的に接続され
る。S1乃至Smの各スイッチング素子は、制御回路1
103が出力する制御信号TSCANに基づいて動作するも
のであり、例えばFETのようなスイッチング素子を組
み合わせることにより構成することができる。
【0103】直流電圧源は、電子放出素子の特性に基づ
き設定されている。
【0104】制御回路1103は、外部より入力する画
像信号に基づいて適切な表示が行なわれるように各部の
動作を整合させる機能を有する。制御回路1103は、
同期信号分離回路1106より送られる同期信号TSYNC
に基づいて、各部に対してT SCANおよびTSFTおよびT
MRYの各制御信号を発生する。
【0105】同期信号分離回路1106は、外部から入
力されるNTSC方式のテレビ信号から同期信号成分と
輝度信号成分とを分離する為の回路で、一般的な周波数
分離(フィルター)回路等を用いて構成できる。同期信
号分離回路1106により分離された同期信号は、垂直
同期信号と水平同期信号より成るが、ここでは説明の便
宜上TSYNC信号として図示した。前記テレビ信号から分
離された画像の輝度信号成分は便宜上DATA信号と表
した。このDATA信号はシフトレジスタ1104に入
力される。
【0106】シフトレジスタ1104は、時系列的にシ
リアルに入力される前記DATA信号を、画像の1ライ
ン毎にシリアル/パラレル変換するためのもので、前記
制御回路1103より送られる制御信号TSFTに基づい
て動作する(即ち、制御信号TSFTは,シフトレジスタ
1104のシフトクロックであるということもでき
る。)。シリアル/パラレル変換された画像1ライン分
(電子放出素子N素子分の駆動データに相当)のデータ
は、Id1乃至IdnのN個の並列信号として前記シフ
トレジスタ1104より出力される。
【0107】ラインメモリ1105は、画像1ライン分
のデータを必要時間の間だけ記憶する為の記憶装置であ
り、制御回路1103より送られる制御信号TMRYに従
って適宜Id1乃至Idnの内容を記憶する。記憶され
た内容は、I′d1乃至I′dnとして出力され、変調
信号発生器1107に入力される。
【0108】変調信号発生器1107は、画像データ
I′d1乃至I′dnの各々に応じて電子放出素子の各
々を適切に駆動変調する為の信号源であり、その出力信
号は、端子Dy1乃至Dynを通じて表示パネル110
1内の電子源(電子放出素子)に印加される。
【0109】本素子にパルス状の電圧を印加する場合、
例えば電子放出閾値以下の電圧を印加しても電子放出は
生じないが、電子放出閾値以上の電圧を印加する場合に
は電子ビームが出力される。その際、パルスの波高値V
mを変化させる事により出力電子ビームの強度を制御す
ることが可能である。また、パルスの幅Pwを変化させ
ることにより出力される電子ビームの電荷の総量を制御
する事も可能である。
【0110】従って、入力信号に応じて、電子放出素子
を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅変調
方式等が採用できる。電圧変調方式を実施するに際して
は、変調信号発生器1107として、一定長さの電圧パ
ルスを発生し、入力されるデータに応じて適宜パルスの
波高値を変調するような電圧変調方式の回路を用いるこ
とができる。
【0111】パルス幅変調方式を実施するに際しては、
変調信号発生器1107として、一定の波高値の電圧パ
ルスを発生し、入力されるデータに応じて適宜電圧パル
スの幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用い
ることができる。
【0112】シフトレジスタ1104やラインメモリ1
105は、デジタル信号式あるいはアナログ信号式のも
のを採用できる。画像信号のシリアル/パラレル変換や
記憶が所定の速度で行われれば良いからである。
【0113】デジタル信号式を用いる場合には、同期信
号分離回路1106の出力信号DATAをデジタル信号
化する必要があるが、これには1106の出力部にA/
D変換器を設ければ良い。これに関連してラインメモリ
1105の出力信号がデジタル信号かアナログ信号かに
より、変調信号発生器1107に用いられる回路が若干
異なったものとなる。即ち、デジタル信号を用いた電圧
変調方式の場合、変調信号発生器1107には、例えば
D/A変換回路を用い、必要に応じて増幅回路などを付
加する。パルス幅変調方式の場合、変調信号発生器11
07には、例えば高速の発振器および発振器の出力する
波数を計数する計数器(カウンタ)及び計数器の出力値
と前記メモリの出力値を比較する比較器(コンパレー
タ)を組み合せた回路を用いる。必要に応じて、比較器
の出力するパルス幅変調された変調信号を電子放出素子
の駆動電圧にまで電圧増幅するための増幅器を付加する
こともできる。
【0114】アナログ信号を用いた電圧変調方式の場
合、変調信号発生器1107には、例えばオペアンプな
どを用いた増幅回路を採用でき、必要に応じてレベルシ
フト回路などを付加することもできる。パルス幅変調方
式の場合には、例えば、電圧制御型発振回路(VCO)
を採用でき、必要に応じて電子電子放出素子の駆動電圧
まで電圧増幅するための増幅器を付加することもでき
る。
【0115】ここで述べた画像形成装置の構成は、本発
明を適用可能な画像形成装置の一例であり、種々の変形
が可能である。入力信号については、NTSC方式を挙
げたが入力信号はこれに限られるものではなく、PA
L,SECAM方式などの他、これらよりも多数の走査
線からなるTV信号(例えば、MUSE方式をはじめと
する高品位TV)方式をも採用できる。
【0116】また表示装置の他、感光性ドラム等を用い
て構成された光プリンターとしての画像形成装置等とし
ても用いることができる。
【0117】次に、本実施の形態に係る電子放出素子、
電子源および画像形成装置の実施例について、図面を参
照して詳しく説明する。
【0118】
【実施例】[実施例1]実施例1の電子放出素子の製造
方法について以下に説明する。構造体の製造方法につい
ては、前記実施の形態に示した通りである。
【0119】本実施例で使用した構造体は、図6で示し
た構造体で、開口部の径が0.5μm、開口部の深さは
0.5μm、隣接する開口部と開口部の距離は3μmの
ものを使用した。以下に、図1の工程2から工程4まで
の製造方法の詳細を述べる。
【0120】(工程2)構造体表面のクリーニングは、
ECRプラズマ中に基板を配置することで行った。クリ
ーニングガスは、ガス導入口B210からH2ガスを2
0sccm導入した。そして電磁石206を17Aの電
流を流すことで875Gaussになるように調整し、
マイクロ波を導入することでプラズマを発生させた。こ
の時のマイクロ波発振器205の電力は400Wに設定
し、この状態で10分間クリーニングを行った。イオン
引き出し電極208は、開口部から移動させておいた。
基板バイアスは印加せずに、セルフバイアスとした。
【0121】(工程3)工程2に引き続き、電子放出膜
の成膜を行った、成膜ガスは、CH4を40sccm導
入した。この時のECRの電力は300W、高周波電源
207は20Wで基板バイアスを−200Vに設定し、
この状態で5分間成膜した。この時の膜厚は50nmで
あった。
【0122】(工程4)工程3に引き続き、電子放出層
のエッチングを行った。エッチングガスはO2を20s
ccm、イオン引き出し電極208の電圧は−300
V、ECRの電力は300Wとし、傾きθは45度とし
た。エッチング時間は2分、基板回転速度は40rpm
とした。そして、図5(a)に示すような電子放出素子
を製造した。この時製造された素子は、開口部のカソー
ド電極2の露出領域全面に電子放出層5が成膜された状
態になっている。
【0123】以上のようにして製造した電子放出素子
を、アノード電極−素子間距離H=1mmとして配置し
た。Va=5KV、Vg=10Vとした。このときの、
電子放出素子のZ−X断面図は図7に示されている。
【0124】このように製造した電子放出素子と、比較
例として、斜めエッチングを施さなかった素子を用意
し、これら2つの電子放出素子を同時に駆動させて比較
することとした。なお、比較例の電子放出素子は、電子
放出層5の構成以外は、本実施例のものと同様である。
【0125】アノード電極7として、蛍光体を塗布した
電極を用い、2つの電子放出素子のカソード電極2とゲ
ート電極4間の電流のリーク量を比較した。
【0126】その結果、本実施例の電子放出素子では、
比較例と比べて、電流のリーク量は1/10以下に減少
した。
【0127】[実施例2]実施例1と同じ構造体を使用
し、工程2では実施例1と同条件でクリーニングを施し
た。
【0128】工程2に引き続き、電子放出層の成膜を行
った、成膜ガスは、CH4を40sccm、N2ガスを5
sccm導入した。この時のECRの電力は300W、
高周波電源は20Wで基板バイアスを−200Vに設定
し、この状態で5分間成膜した。この時作製された、電
子放出層の膜厚は40nmであった。
【0129】工程4以下は同様で、その効果も同様であ
った。
【0130】[実施例3]実施例1と同じ構造体を使用
し、工程2、工程3は実施例1と同条件で行った。
【0131】工程3に引き続き、電子放出層のエッチン
グを行った。エッチングガスはO2を20sccm、イ
オン引き出し電極208の電圧は−300V、ECRの
電力は300Wとし、傾きθは50度とした。エッチン
グ時間は2分、基板回転速度は40rpmとした。そし
て、図5(b)に示すような電子放出素子を製造した。
この時製造された素子は、開口部のカソード電極2の露
出領域の一部に電子放出層5が成膜された状態になって
いる。
【0132】以上のようにして製造した電子放出素子
を、アノード電極−素子間距離H=1mmとして配置し
た。Va=5KV、Vg=10Vとした。このときの、
電子放出素子のZ−X断面図は図7に示されている。
【0133】このように製造した電子放出素子と、比較
例として、斜めエッチングを施さなかった素子を用意
し、これら2つの電子放出素子を同時に駆動させて比較
することとした。なお、比較例の電子放出素子は、電子
放出層5の構成以外は、本実施例のものと同様である。
【0134】アノード電極7として、蛍光体を塗布した
電極を用い、2つの電子放出素子のカソード電極2とゲ
ート電極4間の電流のリーク量とビーム径を比較した。
【0135】その結果、本実施例の電子放出素子では、
比較例と比べて、電流のリーク量は1/10以下に減少
し、ビーム径も約−30%を実現した。
【0136】ビーム径が小さくなったのは次の理由から
である。電子放出層5から放出された電子は等電位面に
直交する方向に軌道をとる。ここで開口部の中央付近で
は電子放出層5の表面に略平行な平坦な等電位面が形成
されるので、電子放出層5の中央部から放出された電子
は外側にほとんど広がることなく、アノード電極7に導
かれる。しかしその一方で、開口部の側壁近傍では等電
位面が落ち込むような電界が形成されるため、その近傍
での放出電子は外側方向に軌道を曲げられ、電子ビーム
のビーム径を広げてしまう。そこで、本実施例のごと
く、カソード電極2の露出領域の略中央部にのみ電子放
出層5を形成したことで、開口部側壁近傍の電界の影響
を受けることが低減され、ビーム径を縮小することが可
能となったのである。
【0137】[実施例4]本実施例で使用した構造体
は、図12で示した構造体で、開口部の径が0.5μ
m、開口部の深さは0.3μm、隣接する開口部と開口
部のピッチは3μmのものを使用した。
【0138】工程2、工程3は実施例1と同条件でおこ
なった。
【0139】工程3に引き続き、電子放出層のエッチン
グを行った。エッチングガスはO2を20sccm、イ
オン引き出し電極208の電圧は−300V、ECRの
電力は300Wとし、傾きθは37度とした。エッチン
グ時間は2分、基板回転速度は40rpmとした。この
時製造された素子は、開口部のカソード電極2の一部に
電子放出層5が成膜された状態になっている。
【0140】以上のように、構造体の開口径と高さのア
スペクト比が異なる場合においても、傾きθや回転速度
などを適宜設定することで、実施例1と同様の構成の電
子放出素子を製造することができる。そして、本実施例
の電子放出素子も実施例1と同様の効果を得ることがで
きた。
【0141】[実施例5]本実施例で使用した構造体
は、図13で示した構造体で、開口部の径は0.5μ
m、開口部の深さは0.5μm、絶縁層3のリセス幅は
0.1μm、隣接する開口部と開口部のピッチは5μm
のものを使用した。
【0142】工程2、工程3は実施例1と同条件でおこ
なった。
【0143】工程3に引き続き、電子放出層のエッチン
グを行った。エッチングガスはO2を20sccm、イ
オン引き出し電極208の電圧は−300V、ECRの
電力は300Wとし、傾きθは50度とした。エッチン
グ時間は2分、基板回転速度は40rpmとした。この
時製造された素子は、開口部のカソード電極2の一部に
電子放出層5が成膜された状態になっている。
【0144】以上のように、リセスを有する構造体の場
合においても、傾きθや回転速度などを適宜設定するこ
とで、実施例1と同様の構成の電子放出素子を製造する
ことができる。そして、本実施例の電子放出素子も実施
例1と同様の効果を得ることができた。
【0145】[実施例6]本実施例で使用した構造体
は、図14で示した構造体で、開口部の径は0.5μ
m、開口部の深さは0.5μm、隣接する開口部と開口
部のピッチは5μmのものを使用した。
【0146】工程2、工程3は実施例1と同条件でおこ
なった。
【0147】工程3に引き続き、電子放出層のエッチン
グを行った。エッチングガスはO2を20sccm、イ
オン引き出し電極208の電圧は−300V、ECRの
電力は300Wとし、傾きθは50度とした。エッチン
グ時間は2分、基板回転は行なっていない。この時製造
された素子は、開口部内のカソード電極2の露出領域の
中央からずれた位置に電子放出層5が形成された状態に
なっている。換言すれば、電子放出層5が開口部の開口
中心に対して非対称な形状となっている。
【0148】上述したように、開口部の側壁近傍で放出
された電子は外側方向に広がる軌道をとる。そこで、本
実施例の構成では、開口中心から偏った形状の電子放出
層5を形成することで、所定の領域からの電子放出を無
くすことができ、ビーム径を所望の形状に絞ることが可
能となる。図示の構成では、符号6の破線で示される部
分の電子放出がなくなり、電子ビームの図中右側方向へ
の広がりが抑制されていることがわかる。
【0149】たとえば、複数の電子放出層5を有する電
子放出素子において、素子中心から離れた位置に配置さ
れた電子放出層5を本実施例のような形状とすることに
より、素子中心に向かう軌道をとる電子放出は残しつ
つ、素子中心から離れる方向に軌道をとる電子放出のみ
を抑制することができる。
【0150】[実施例7]上記実施例1の電子放出素子
を用いて、画像形成装置を製造した。
【0151】実施例1の電子放出素子を10×10の単
純マトリクス状に配置して電子源を作成した。電子放出
素子は、横100μm、縦100μmのピッチで配置し
た。電子源上部には、1mmに距離を隔てた位置に蛍光
体を配置した。蛍光体には加速電圧として5kVの電圧
を印加した。電子源駆動電圧はVg=10Vとした。
【0152】この結果、高精細で消費電力の少ない画像
形成装置が形成できた。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
微細孔内であっても制御良く、且つ電子放出層が物理的
・化学的ダメージを受けないように電子放出層を成膜お
よびパターンニングできるので、ビーム径が小さく、リ
ークの少ない電子放出素子及び電子源を容易に製造する
ことができる。
【0154】さらに、本発明により製造された電子放出
素子及び電子源を用いると、画質が良好で高精細な画像
形成装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる電子放出素子の製
造方法の流れ図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかるマイクロ波プラズ
マ装置の概観図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる基板ホルダーの動
きを表す概観図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる電子放出層の成膜
時の模式的断面図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかる電子放出層のエッ
チング時の模式的断面図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる構造体の模式図で
あり、(a)はZ−X断面図、(b)はX−Y平面図で
ある。
【図7】本発明の実施の形態にかかる電子放出素子の模
式的断面図である。
【図8】本発明の実施の形態にかかる電子源の構成を示
す模式的平面図である。
【図9】本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の構
成を示す模式的斜視図である。
【図10】図9の画像形成装置に備えて好適な蛍光膜の
模式図である。
【図11】図9の画像形成装置に備えて好適な駆動回路
のブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態の実施例4にかかる電子
放出素子の模式的断面図である。
【図13】本発明の実施の形態の実施例5にかかる電子
放出素子の模式的断面図である。
【図14】本発明の実施の形態の実施例6にかかる電子
放出素子の模式的断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 カソード電極 3 絶縁層 4 ゲート電極 5 電子放出層 5′ 電子放出膜 6 駆動電源 7 アノード電極 8 高圧電源 201 基板ホルダー 202 チャンバ 203 プラズマ室 204 導波管 205 マイクロ波発振器 206 電磁石 207 高周波電源 208 イオン引き出し電極 209 ガス導入口A 210 ガス導入口B 211 シャッター 212 直流電源 213 開口部 214 電極 215 イオン引き出し電源 216 排気口 801 電子源基体 802 X方向配線 803 Y方向配線 804 電子放出素子 901 リアプレート 902 支持枠 903 ガラス基体 904 蛍光膜 905 メタルバック 906 フェースプレート 907 高圧端子 908 外囲器 909 電子放出素子 910 電子源基板 1005 蛍光体 1006 黒色導電材 1101 表示パネル 1102 走査回路 1103 制御回路 1104 シフトレジスタ 1105 ラインメモリ 1106 同期信号分離回路 1107 変調信号発生器

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上にカソード電極、絶縁層およびゲー
    ト電極を順に積層し、前記絶縁層および前記ゲート電極
    を貫通する開口部を形成して前記カソード電極の一部領
    域を露出させた後、前記カソード電極の前記露出領域上
    に該カソード電極と電気的に接続する電子放出層を形成
    する電子放出素子の製造方法であって、 基板上にカソード電極、絶縁層、ゲート電極および開口
    部が形成された構造体をチャンバ内に配置して、プラズ
    マ成膜により前記構造体上に電子放出膜を成膜する成膜
    工程と、 前記電子放出膜を成膜した後に、同一チャンバ内にて、
    前記露出領域上の電子放出膜にイオンの照射にさらされ
    ない非照射領域を有する構造体に、加速したイオンを照
    射してエッチングすることにより、電子放出層を形成す
    るエッチング工程と、 を含むことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  2. 【請求項2】前記エッチング工程において、 イオンの照射方向と前記露出領域の法線方向とを非平行
    にすることで、前記非照射領域を設けることを特徴とす
    る請求項1に記載の電子放出素子の製造方法。
  3. 【請求項3】前記非照射領域を、前記電子放出膜のうち
    前記露出領域上に位置する部分全体とすることを特徴と
    する請求項1または2に記載の電子放出素子の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記非照射領域を、前記電子放出膜のうち
    前記露出領域上に位置する部分の一部とすることを特徴
    とする請求項1または2に記載の電子放出素子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】前記非照射領域を、前記露出領域の中央部
    に位置させることを特徴とする請求項4に記載の電子放
    出素子の製造方法。
  6. 【請求項6】前記非照射領域を、前記露出領域の中央か
    らずらして位置させることを特徴とする請求項4に記載
    の電子放出素子の製造方法。
  7. 【請求項7】プラズマを発生させる装置としてECRプ
    ラズマ装置を用いることを特徴とする請求項1〜6のう
    ちいずれか1項に記載の電子放出素子の製造方法。
  8. 【請求項8】前記エッチング工程において、 前記ECRプラズマ装置にて発生させたプラズマをイオ
    ン源として用いることを特徴とする請求項7に記載の電
    子放出素子の製造方法。
  9. 【請求項9】前記エッチング工程において、 前記構造体をイオン照射方向に対して所定角度傾けると
    ともに、前記電子放出膜をイオン照射方向に臨ませつつ
    該構造体を回転させることを特徴とする請求項1〜8の
    うちいずれか1項に記載の電子放出素子の製造方法。
  10. 【請求項10】前記所定角度を0度より大きく且つ90
    度より小さくしたことを特徴とする請求項9に記載の電
    子放出素子の製造方法。
  11. 【請求項11】前記開口部の幅が1μm以下であること
    を特徴とする請求項1〜10のうちいずれか1項に記載
    の電子放出素子の製造方法。
  12. 【請求項12】前記開口部の深さが3μm以下であるこ
    とを特徴とする請求項1〜11のうちいずれか1項に記
    載の電子放出素子の製造方法。
  13. 【請求項13】前記開口部の開口形状が、円形、楕円形
    または多角形であることを特徴とする請求項1〜12の
    うちいずれか1項に記載の電子放出素子の製造方法。
  14. 【請求項14】前記電子放出層は、ダイヤモンド、ダイ
    ヤモンドライクカーボンまたはアモルファスカーボンを
    含むことを特徴とする請求項1〜13のうちいずれか1
    項に記載の電子放出素子の製造方法。
  15. 【請求項15】複数の電子放出素子を備えた電子源の製
    造方法であって、 前記電子放出素子を請求項1〜14のうちいずれか1項
    に記載の製造方法によって製造することを特徴とする電
    子源の製造方法。
  16. 【請求項16】電子源と該電子源から放出された電子に
    よって画像を形成する画像形成部材とを備えた画像形成
    装置の製造方法であって、 前記電子源を請求項15に記載の製造方法によって製造
    することを特徴とする画像形成装置の製造方法。
  17. 【請求項17】前記画像形成部材として、電子の衝突に
    よって発光する蛍光体を用いることを特徴とする請求項
    16に記載の画像形成装置の製造方法。
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