JP2001273849A - 電子放出素子、電子源、画像形成装置、及び電子放出素子の製造方法 - Google Patents

電子放出素子、電子源、画像形成装置、及び電子放出素子の製造方法

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JP2001273849A
JP2001273849A JP2000089357A JP2000089357A JP2001273849A JP 2001273849 A JP2001273849 A JP 2001273849A JP 2000089357 A JP2000089357 A JP 2000089357A JP 2000089357 A JP2000089357 A JP 2000089357A JP 2001273849 A JP2001273849 A JP 2001273849A
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electron
potential electrode
emitter
insulating layer
emitting device
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Shinichi Kawate
信一 河手
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子軌道の収束と電子放出効率の向上とを実
現すると共に、エミッタ先端と高電位電極のリーク電流
の低減を実現した電子放出素子、電子源、画像形成装
置、及び電子放出素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 ウェットエッチング等により、エミッタ
9先端部分では、エミッタ9及び高電位電極11の表面
酸化膜8a,8bがエッチング除去された後は、絶縁層
3の一部が露出して、絶縁層3がエッチングされて、絶
縁層12となるので、図1(e)に示すように、絶縁層
3がエミッタ9先端部分と高電位電極11よりも凹んだ
リセス構造が得られ、リセス構造でエミッタ9の先端と
高電位電極11間の沿面距離を増やすことができ、エミ
ッタ9の先端と高電位電極11間のリーク電流の低減を
実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子放出素子、こ
れを用いた電子源、画像形成装置、及び電子放出素子の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特に表示装置等の画像形成装置に
おいては、近年、液晶を用いた平板型表示装置がCRT
に替わって普及してきたが、自発光型でないため、バッ
クライトを持たなければならない等の問題点があり、自
発光型表示装置が望まれてきた。
【0003】これに対して、金属に106V/cm以上
の強電界をかけて、金属表面から電子を放出させる電界
放出型(FE:field emission型)電子
放出素子が、電子源の一つとして注目されている。FE
型の電子源が実用化されれば、薄型の自発光画像形成装
置が可能となり、消費電力の低減、軽量化にも貢献す
る。
【0004】縦型FE型の例としては、突起状エミッタ
が基板から略鉛直方向に円錐あるいは四角錐の形状を呈
すもの、例えばC.A.Spindt,“Physic
alProperties of thin−film
field emission cathodes
with molybdenium cones”,
J.Appl.Phys.,47,5248(197
6)等に開示されたものが知られている。突起状エミッ
タとゲート電極との間に電圧を印加すると、エミッタの
突起先端の電界が高まり、電子が先端近傍から真空中に
取り出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例において
は、電子源からアノード(画像形成装置の場合は、アノ
ードに設けられた画像形成部材としての蛍光体)までの
距離Hとアノード電圧Vaと電子放出素子の駆動電圧V
fに応じた電子ビームスポット(以下ビーム径と呼ぶ)
が得られる。
【0006】このビーム径はサブミリメートル程度であ
り、画像形成装置としては十分の解像度を持っている。
しかしながら、画像形成装置においては、近年、より高
精細な解像度が要求されている。
【0007】そのため、高精細なビーム径を得るための
従来例としては、例えばFE型電子放出素子では、特開
平7−6714号公報に開示されているように、電子放
出電極、電子引き出し電極の他に、電子を収束させるた
めの電極を放出部上部に配置し、電子軌道を収束する手
法や、特開平9−63461号公報に開示されているよ
うに、収束電極を電子放出部と同一平面上に配置した構
造等が提案されている。
【0008】しかし、作製方法の複雑さや、素子面積の
増加、電子放出効率の低下、エミッタ先端と高電位電極
の間でリーク電流が発生する等の問題があった。
【0009】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、電子
軌道の収束と電子放出効率の向上とを実現すると共に、
エミッタ先端と高電位電極のリーク電流の低減を実現し
た電子放出素子、電子源、画像形成装置、及び電子放出
素子の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電子放出素子にあっては、基板上に設けられ
る一対の高電位電極及び低電位電極と、該低電位電極に
電気的に接続された電子放出手段と、を備え、前記電子
放出手段から電子を放出する電子放出素子において、基
板上に設けられた絶縁層の上部及び側壁に、前記電子放
出手段及び前記高電位電極のいずれかをそれぞれ設け、
前記電子放出手段及び前記高電位電極が近接する角部近
傍の前記絶縁層を凹ませたリセス構造を設けたことを特
徴とする。
【0011】したがって、電子軌道の収束と電子放出効
率の向上とを実現すると共に、リセス構造で電子放出手
段と高電位電極間の沿面距離を増やすことができ、電子
放出手段と高電位電極間のリーク電流の低減を実現する
ことができる。
【0012】基板上に設けられた低電位電極と、前記基
板上に絶縁層を介して積層された高電位電極と、前記低
電位電極に電気的に接続されたエミッタと、を備え、前
記エミッタから電子を放出する電子放出素子において、
前記エミッタを前記絶縁層の側壁に隣接して設け、前記
エミッタの前記高電位電極側先端と前記高電位電極との
間の前記絶縁層を凹ませたリセス構造を設けたことを特
徴とする。
【0013】したがって、電子軌道の収束と電子放出効
率の向上とを実現すると共に、リセス構造でエミッタの
高電位電極側先端と高電位電極間の沿面距離を増やすこ
とができ、エミッタの高電位電極側先端と高電位電極間
のリーク電流の低減を実現することができる。
【0014】前記エミッタは、前記高電位電極側先端が
尖った形状であることが好ましい。
【0015】本発明の電子源にあっては、上記の電子放
出素子を複数配置したことを特徴とする。
【0016】したがって、電子軌道の収束と電子放出効
率の向上とを実現すると共に電子放出手段であるエミッ
タの高電位電極側先端と高電位電極間のリーク電流の低
減を実現した電子放出素子を用いるので、高精細な電子
源を実現することができる。
【0017】本発明の画像形成装置にあっては、上記の
電子放出素子と、該電子放出素子から放出された電子に
よって画像が形成される画像形成部材と、を備えたこと
を特徴とする。
【0018】したがって、電子軌道の収束と電子放出効
率の向上とを実現すると共に電子放出手段であるエミッ
タの高電位電極側先端と高電位電極間のリーク電流の低
減を実現した電子放出素子を用いるので、高精細な画像
形成装置を実現することができる。
【0019】前記画像形成部材が蛍光体であることが好
ましい。
【0020】本発明の電子放出素子の製造方法にあって
は、基板と高電位電極との間に設けられた絶縁層の側壁
に隣接してエミッタ層を整形し、該エミッタ層及び前記
高電位電極を表面酸化させた後に、表面酸化膜及び前記
絶縁層の一部をエッチングし、該エッチングによって、
前記エミッタ層から電子を放出するエミッタを設けると
共に前記エミッタの前記高電位電極側先端と前記高電位
電極の側壁との間から前記絶縁層を凹ませてリセス構造
を作製したことを特徴とする。
【0021】したがって、エッチングによって容易に絶
縁層を凹ませてリセス構造を作製することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0023】本発明の電子軌道の収束作用及び電子放出
効率の向上について説明を行う前に、凸型構造部を有す
る電子放出素子の前提となる技術と、電子の運動につい
て説明をする。
【0024】nmオーダの間隙を置いて対向する一対の
電極から構成される電子放出素子の上方に距離Hを隔て
て陽極を構成したときに、一対の電極のうち高電位が印
加される電極と低電位が印加される電極の間に印加され
る電極間の電位差をVfとし、低電位電極と陽極との間
に印加されている電圧Vaを印加する構成において、S
ID‘98Digest、Okuda,et.al(P
185〜P188)によると、この素子にVfを印加す
ると低電位電極の先端から対向する高電位電極に向かっ
て電子が放出され、電子が高電位電極の先端部で電子が
等方的に散乱することが分かっている。
【0025】低電位電極から放出された電子の多くは高
電位電極で数回の弾性散乱(多重散乱)が繰り返され、
特徴距離Xsを越えた電子が陽極に到達する。ここで、
XsはHVf/(πVa)にほぼ等しく、例えばva=
10KV,Xf=15V,H=2mmでは、約1μm程
度である。
【0026】したがって、表面伝導型電子放出素子で
は、放出した電子が上記Xs内で放出部に対向する高電
位電極上を少なくとも一回、多くの電子は複数回散乱す
るため、高電位電極中に取り込まれ消滅する電子の数が
増大し、電子放出効率が低下する。
【0027】数十ev程度の電子の散乱に伴い散乱され
る割合βについては明らかではないが、一回につき0.
1から0.5程度と見積もられている。
【0028】このような散乱機構で、βが1以下である
ことから、真空中に取り出される電子の量はべき乗で減
少していくことが分かる。
【0029】この後、真空に取り出された電子は陽極と
電子放出素子との間に形成された電位の影響を受けた軌
道を描いて陽極に到達する。
【0030】本発明は、この散乱による電子の高電位電
極への散乱の回数(落下の拘数)を減少するだけでな
く、さらに放出された電子が電極の配置と電位を反映し
た電位分布の影響を受けて軌道を変える収束作用を受け
て陽極に到達するように単純な凸型構成で実現されるよ
うに鋭意検討されたものである。
【0031】また、本発明により、電子放出手段として
のエミッタ先端近傍の絶縁層が高電位電極の側壁及びエ
ミッタ先端よりも凹んだリセス構造に作製されることに
よって、エミッタと高電位電極との沿面距離を増やすこ
とができ、リーク電流を減らすことができる。
【0032】以下、本発明を説明する。図1は本発明の
電子放出素子の製造方法を示す模式断面図である。
【0033】(工程1)絶縁層及び高電位電極の凸型構
造形成工程(図1(a)) 本発明の電子放出素子の製造方法を説明すると、表面を
洗浄した石英ガラス、Na等の不純物を減少させたガラ
ス、青板ガラス、及びシリコン基板等に絶縁材料を積層
した積層体、アルミナ等のセラミックの絶縁性の基板1
に低電位電極2を積層する。
【0034】低電位電極2は導電性を有しており、蒸着
法、スバッタ法等の真空成膜技術により形成される。低
電位電極2の厚さとしては、数十nmから数mmの範囲
で設定され、好ましくは数百nmから数μmの範囲で選
択される。
【0035】次に、低電位電極2に続いて絶縁層3を堆
積する。絶縁層3は、スパッタ法等の真空成膜法、熱酸
化法、陽極酸化法等で形成され、その厚さとしては、数
nmから数十μmの範囲で設定され、好ましくは数十n
mから数μmの範囲から選択される。
【0036】更に、絶縁層3に続き高電位電極4を堆積
する。高電位電極4は導電性を有しており、蒸着法、ス
パッタ法等の真空成膜技術より形成される。高電位電極
4の厚さは、電子の散乱回数を減らすために、薄いほど
好ましいが、制御可能な現実的薄さは、数nmから数十
nmである。
【0037】次に、フォトリソグラフィ技術により、不
図示のマスクを凸型構造となる高電位電極4上に設け
る。マスクはフォトレジストや金属膜をパターンニング
して形成される。
【0038】マスク形成後、ドライエッチング等のエッ
チングを行うことにより、絶縁層3及び高電位電極4の
一部が基板1から取り除かれ、図1(a)に示すよう
に、低電位電極2上に絶縁層3と高電位電極4が積層さ
れた凸型構造が形成される。ただし、本エッチング工程
は、低電位電極2上で停止しても良いし、低電位電極2
の一部がエッチングされて停止しても良い。
【0039】(工程2)エミッタ層形成工程(図1
(b)) 次にマスク5を図1(b)に示すように、凸型構造の片
側断面及びその下側の低電位電極2のエミッタ形成領域
を除く領域に設ける。マスク5はフォトレジストや金属
膜をパターンニングして形成される。
【0040】マスク5形成後、エミッタ層6を積層す
る。ここで、後の工程により整形される以前のエミッタ
予備部分を単にエミッタ層と呼ぶ。エミッタ層6として
は、Si、Ge等の半導体、Ta、Mo、W等の耐熱性
の金属、炭素などが良い。
【0041】(工程3)エミッタ層斜方ミリング工程
(図1(c)) 続いて、基板面の垂線に対して所定角度をなして斜め方
向からイオン照射するイオンミリングを行ってエミッタ
層6を整形し、マスク5をリフトオフして、図1(c)
に示す斜め整形されたエミッタ層7を得る。本工程の基
板面の垂線に対する角度は、5度から45度が望まし
い。
【0042】(工程4)エミッタ層及び高電位電極を表
面酸化(図1(d)) 続いて、酸素雰囲気中の加熱等によって、斜め整形され
たエミッタ層7及び高電位電極4の表面酸化を行う。こ
の場合、低電位電極2の表面は酸化されても良いが、マ
スキングして酸化を防止しても良い。図1(d)では、
不図示のマスキングを低電位電極2の表面に施した場合
を示した。
【0043】酸化は元の半導体及び金属等の表面の外側
及び内側にも進行するので、表面酸化膜の断面形状は図
1(d)に示すようになる。工程3で斜め整形されたエ
ミッタ層7は、電子放出手段としてのエミッタ9及び表
面酸化膜8aとなる。同様に高電位電極4は、表面酸化
膜8b及び高電位電極11になる。低電位電極2は、酸
化防止マスクを除去して元の低電位電極2のままであ
る。
【0044】(工程5)絶縁層リセス構造形成工程(図
1(e)) 続いて工程4で作製した表面酸化膜8a,8b及び絶縁
層3の一部をエッチヤントを適宜選択し、表面酸化膜8
a,8b及び絶縁層3を選択エッチングする。
【0045】ウェットエッチング等により、エミッタ9
先端部分では、エミッタ9及び高電位電極11の表面酸
化膜8a,8bがエッチング除去された後は、絶縁層3
の一部が露出して、絶縁層3がエッチングされて、絶縁
層12となるので、図1(e)に示すように、絶縁層3
がエミッタ9先端部分と高電位電極11よりも凹んだリ
セス構造が得られる。
【0046】リセス構造の凹み具合はエッチャントの濃
度、温度及びエッチング時間によって制御される。本工
程では、絶縁層3のエミッタのない側壁をエッチングし
たくない時は、マスキングをしても良い。図1(e)で
は、不図示のマスキングを施した場合を示し、リセス構
造形成後にマスクを除去した。
【0047】したがって、本発明の電子放出素子では、
電子軌道の収束と電子放出効率の向上とを実現すると共
に、リセス構造でエミッタ9の高電位電極11側先端と
高電位電極11間の沿面距離を増やすことができ、エミ
ッタ9の高電位電極11側先端と高電位電極11間のリ
ーク電流の低減を実現することができる。
【0048】以上のようにして、本発明の電子放出素子
が作製される。
【0049】上記の電子放出素子を図2に示すように、
低電位電極2と高電位電極11の間に電圧Vfを印加
し、高電位電極11の近傍のエミッタ9先端から電子を
放出させる。
【0050】上方に設けた陽極(蛍光体)20に高電圧
Vaを印加すると、到達した電子による発光が観察され
る。Vaは真空耐圧の保持できる領域から選択され、そ
の範囲は数百Vから数十kVで選択される。
【0051】次に、本発明の電子放出素子を用いた電子
源及び画像形成装置について説明する。
【0052】本発明の電子放出素子を複数個を基体上に
配列した電子源基板について、図3を用いて説明する。
図3において311は電子源基体、312はX方向配
線、313はY方向配線である。314は本発明の電子
放出素子、315は結線である。
【0053】X方向配線312には、X方向に配列した
本発明の電子放出素子314の行を、選択するための走
査信号を印加する不図示の走査信号印加手段が接続され
る。一方、Y方向配線313には、Y方向に配列した本
発明の電子放出素子314の各列を入力信号に応じて、
変調するための不図示の変調信号発生手段が接続され
る。
【0054】各電子放出素子314に印加される駆動電
圧は、当該素子314に印加される走査信号と変調信号
の差電圧として供給される。本発明においては、Y方向
配線313は高電位、X方向配線312は低電位になる
ように接続される。
【0055】上記構成においては、単純マトリクス配線
を用いて、個別の電子放出素子314を選択し、独立に
駆動することができる。
【0056】このような単純マトリクス配置の電子源を
用いて構成した画像形成装置について、図4を用いて説
明する。図4は、ガラス材料としてソーダライムガラス
を用いた画像形成装置の表示パネルを示す図である。
【0057】図4において、411は電子放出素子を複
数配した電子源基体、421は電子源基体411を固定
したリアプレート、414は電子放出部に相当する。4
12、413は、電子電子放出素子の一対の電極と接続
されたX方向配線及びY方向配線である。
【0058】426はガラス基体423の内面に蛍光膜
424とメタルバック425等が形成されたフェースプ
レートである。422は、支持枠であり該支持枠422
には、リアプレート421、フエースプレート426が
フリットガラス等を用いて接続されている。427は外
囲器であり、真空中で、450度の温度範囲で10分焼
成することで、封著して構成される。
【0059】外囲器427は、上述の如く、フェースプ
レート426、支持枠422、リアプレート421で構
成される。一方、フェースプレート426、リアプレー
ト421間に、スペーサとよばれる不図示の支持体を設
置することにより、大気圧に対して十分な強度を有する
外囲器427を構成した。
【0060】尚、本発明の電子放出素子を用いた画像形
成装置では、放出した電子軌道を考慮して電子放出素子
上部に蛍光体をアライメントして配置する。図5は、本
件のパネルに使用した蛍光膜を示す模式図である。
【0061】カラーの蛍光膜の場合は、蛍光体の配列に
より図5(a)に示すブラックストライプ、あるいは図
5(b)に示すブラックマトリクスなどと呼ばれる黒色
導電材521と蛍光体522とから構成される。
【0062】ブラックストライプ、ブラックマトリクス
を設ける目的は、カラー表示の場合、必要となる三原色
蛍光体の各蛍光体522間の塗り分け部を黒くすること
で混色等を目立たなくし、蛍光膜における外光反射によ
るコントラストの低下を抑制するためである。
【0063】ブラックストライプの材料としては、本実
施の形態では通常用いられている黒鉛を主成分とする材
料を用いた。
【0064】図4において蛍光膜424の内面側には、
通常メタルバック425が設けられる。メタルバック4
25は、蛍光膜424作製後、蛍光膜424の内面側表
面の平滑化処理(通常、「フィルミング」と呼ばれる)
を行い、その後真空蒸着等を用いてAlを堆積させるこ
とで作られる。
【0065】フェースプレート426には、更に蛍光膜
424の導電性を高めるため、蛍光膜424の外面側に
透明電極(不図示)を設けた。
【0066】前述の外囲器427の封着を行う際には、
カラーの場合は各色蛍光体と電子放出素子とを対応させ
る必要があり、十分な位置合わせが不可欠となる。本実
施の形態では、電子源の真上に、対応する蛍光体が配置
された。
【0067】図6を用いて周辺回路について説明する。
同回路は、内部にM個のスイッチング素子を備えたもの
で(図中、S1ないしSmで模式的に示している)あ
る。各スイッチング素子は、直流電圧源Vxの出力電圧
もしくは0V(グランドレベル)のいずれか一方を選択
し、表示パネル601の端子Dox1ないしDoxmと
電気的に接続される。
【0068】S1乃至Smの各スイッチング素子は、制
御回路603が出力する制御信号TSCANに基づいて
動作するものであり、例えばFETのようなスイッチン
グ素子を組み合わせることにより構成することができ
る。
【0069】直流電圧源Vxは、本実施の形態の場合に
は本発明の電子電子放出素子の特性(電子放出しきい値
電圧)に基づき走査されていない電子放出素子に印加さ
れる駆動電圧が電子放出しきい値電圧以下となるような
一定電圧を出力するよう設定されている。
【0070】制御回路603は、外部より入力する画像
信号に基づいて適切な表示が行なわれるように各部の動
作を整合させる機能を有する。制御回路603は、同期
信号分離回路606より送られる同期信号TSYNCに
基づいて、各部に対してTSCAN、TSFT、及びT
MRYの各制御信号を発生する。
【0071】同期信号分離回路606は、外部から入力
されるNTSC方式のテレビ信号から同期信号成分と輝
度信号成分とを分離するための回路で、一般的な周波数
分離(フィルタ)回路等を用いて構成できる。
【0072】同期信号分離回路606により分離された
同期信号は、垂直同期信号と水平同期信号より成るが、
ここでは説明の便宜上TSYNC信号として図示した。
前記テレビ信号から分離された画像の輝度信号成分は便
宜上DATA信号と表した。該DATA信号はシフトレ
ジスタ604に入力される。
【0073】シフトレジスタ604は、時系列的にシリ
アルに入力される前記DATA信号を、画像の1ライン
毎にシリアル/パラレル変換するためのもので、前記制
御回路603より送られる制御信号TSFTに基づいて
動作する(即ち、制御信号TSFTは、シフトレジスタ
604のシフトクロックであるということもでき
る.)。
【0074】シリアル/パラレル変換された画像1ライ
ン分(電子放出素子N素子分の駆動データに相当)のデ
ータは、Id1乃至IdnのN個の並列信号として前記
シフトレジスタ604より出力される。
【0075】ラインメモリ605は、画像1ライン分の
データを必要時間の間だけ記憶するための記憶装置であ
り、制御回路603より送られる制御信号TMRYに従
って適宜Id1乃至Idnの内容を記憶する。記憶され
た内容は、Id’1乃至Id’nとして出力され、変調
信号発生器607に入力される。
【0076】変調信号発生器607は、画像データI
d’1乃至Id’nの各々に応じて本発明の電子電子放
出素子の各々を適切に駆動変調するための信号源であ
り、その出力信号は、端子Doy1乃至Doynを通じ
て表示パネル601内の本発明の電子電子放出素子に印
加される。
【0077】前述したように、本発明を適用可能な電子
放出素子は放出電流Ieに対して以下の基本特性を有し
ている。即ち、電子放出には明確なしきい値電圧Vth
があり、Vth以上の電圧を印加された時のみ電子放出
が生じる。電子放出しきい値以上の電圧に対しては、素
子への印加電圧の変化に応じて放出電流も変化する。
【0078】このことから、本素子にパルス状の電圧を
印加する場合、例えば電子放出しきい値以下の電圧を印
加しても電子放出は生じないが、電子放出しきい値以上
の電圧を印加する場合には電子ビームが出力される。そ
の際、パルスの波高値Vmを変化させることにより出力
電子ビームの強度を制御することが可能である。また、
パルスの幅Pwを変化させることにより、出力される電
子ビームの電荷の総量を制御することが可能である。
【0079】したがって、入力信号に応じて、電子放出
素子を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅
変調方式等が採用できる。電圧変調方式を実施するに際
しては、変調信号発生器607として、一定長さの電圧
パルスを発生し、入力されるデータに応じて適宜パルス
の波高値を変調するような電圧変調方式の回路を用いる
ことができる。
【0080】パルス幅変調方式を実施するに際しては、
変調信号発生器607として、一定の波高値の電圧パル
スを発生し、入力されるデータに応じて適宜電圧パルス
の幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用いる
ことができる。
【0081】シフトレジスタ604やラインメモリ60
5は、デジタル信号式あるいはアナログ信号式のものを
採用できる。画像信号のシリアル/パラレル変換や記憶
が所定の速度で行なわれれば良いからである。
【0082】デジタル信号式を用いる場合には、同期信
号分離回路606の出力信号DATAをデジタル信号化
する必要があるが、これには同期信号分離回路606の
出力部にA/D変換器を設ければ良い。
【0083】これに関連してラインメモリ605の出力
信号がデジタル信号かアナログ信号かにより、変調信号
発生器607に用いられる回路が若干異なったものとな
る。即ち、デジタル信号を用いた電圧変調方式の場合、
変調信号発生器607には、例えばD/A変換回路を用
い、必要に応じて増幅回路などを付加する。
【0084】パルス幅変調方式の場合、変調信号発生器
607には、例えば高速の発振器及び発振器の出力する
波数を計数する計数器(カウンタ)及び計数器の出力値
と前記メモリの出力値を比較する比較器(コンパレー
タ)を組み合せた回路を用いる。
【0085】必要に応じて、比較器の出力するパルス幅
変調された変調信号を本発明の電子電子放出素子の駆動
電圧にまで電圧増幅するための増幅器を付加することも
できる。
【0086】アナログ信号を用いた電圧変調方式の場
合、変調信号発生器607には、例えばオペアンプなど
を用いた増幅回路を採用でき、必要に応じてレベルシフ
ト回路などを付加することもできる。
【0087】パルス幅変調方式の場合には、例えば、電
圧制御型発振向路(VCO)を採用でき、必要に応じて
本発明の電子電子放出素子の駆動電圧まで電圧増幅する
ための増幅器を付加することもできる。
【0088】ここで述べた画像形成装置の構成は、本発
明を適用可能な画像形成装置の一例であり、本発明の技
術思想に基づいて種々の変形が可能である。入力信号に
ついては、NTSC方式を挙げたが入力信号はこれに限
られるものではなく、PAL,SECAM方式などの
他、これよりも、多数の走査線からなるTV信号(例え
ば、MUSE方式をはじめとする高品位TV)方式をも
採用できる。
【0089】本発明の画像形成装置は、テレビジョン放
送の表示装置、テレビ会議システムやコンピュータ等の
表示装置の他、感光性ドラム等を用いて構成された光プ
リンタとしての画像形成装置等としても用いることがで
きる。
【0090】(実施例)以下、本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0091】(実施例1)図1に本実施例により作製し
た電子放出素子の断面図を示した。はじめに、本実施例
の電子放出素子の製造工程を説明する。
【0092】(工程1)絶縁層及び高電位電極の凸型構
造形成工程(図1(a)) 基板1に石英を用い、十分洗浄を行った後、スパッタ法
により、低電位電極2に用いるための厚さ300nmの
Ptを堆積した。その後、フォトリソグラフイー工程
で、不図示のフォトレジスト塗布、フォトマスクパター
ン露光、現像し、マスクパターンを転写した。その後、
パターンニングしたフォトレジストをマスクとして、P
t膜をドライエッチングして、パターンニングした。
【0093】次に、スパッタ法により、絶縁層3として
厚さ50nmのSiO2と、高電位電極4として厚さ1
5nmのMoとを続けて堆積し、凸型構造の上面となる
部分にフォトレジストをパターンニングした。(以下、
フォトリソグラフィ工程、成膜、エッチング、リフトオ
フ等による薄膜のパターンニングを単にパターンニング
を称する)このフォトレジストをマスクとしてドライエ
ッチングを行い、絶縁層3と高電位電極4の凸型構造を
作製した。
【0094】(工程2)エミッタ層形成工程(図1
(b)) 次にマスク5としてフォトレジストを図1(b)に示す
ように、凸型構造の片側断面及びその下側の低電位電極
2の一部を除く領域にパターンニングした。マスク5形
成後、エミッタ層6としてSiをスパッタ法により凸型
構造の高さを越えて積層させた。
【0095】(工程3)エミッタ層斜方ミリング工程
(図1(c)) 続いて、基板面の垂線に対して30度の角度をなして斜
め方向からイオン照射するイオンミリングを行ってエミ
ッタ層6を整形し、マスク5をリフトオフして、図1
(c)に示す斜め整形されたエミッタ層7を得る。
【0096】(工程4)エミッタ層及び高電位電極を表
面酸化(図1(d)) 続いて、不図示のマスキングを低電位電極2の表面に施
した後、酸素雰囲気中の900℃加熱によって、斜め整
形されたエミッタ層7及び高電位電極4の酸化を行っ
た。酸化は元の半導体及び金属等の表面の外側及び内側
にも進行するので、表面酸化膜8a,8bの断面形状は
図1(d)に示すようになる。
【0097】工程3で斜め整形されたSiエミッタ層7
は、Siエミッタ9及びSiO2表面酸化膜8aとな
り、同様にMo高電位電極4は、MoO3表面酸化膜8
b及びMo高電位電極11になった。Pt低電位電極2
は、酸化防止マスクを除去して元のPt低電位電極2の
ままであった。
【0098】(工程5)絶縁層リセス構造形成工程(図
1(e)) 続いて工程4で作製した表面酸化膜8a,8b及び絶縁
層3の一部をフッ酸によりウェットエッチングした。S
iO2表面酸化膜8a、MoO3表面酸化膜8b及びSi
2絶縁層3のみがエッチングされ、Pt低電位電極2
及びMo高電位電極11はエッチングされない。
【0099】このため、SiO2表面酸化膜8a、Mo
3表面酸化膜8bがエッチング除去された後は、エミ
ッタ9先端部分では一部が露出したSiO2絶縁層3が
エッチングされて、図1(e)に示すように、エミッタ
9先端部分と高電位電極11の間で凹んだリセス構造を
有するSiO2絶縁層12となった。
【0100】本工程では、絶縁層3のエミッタのない側
壁をエッチングしたくない時は、マスキングをした。本
実施例の図1(e)では、不図示のマスキングを施した
場合を示し、リセス構造形成後にマスクを除去した。
【0101】以上のようにして、本実施例の電子放出素
子が作製される。
【0102】以上のようにして作製した電子放出素子
を、真空容器内に配置し、図2のようにアノード電極2
0として蛍光体を塗布した電極を用いて、駆動した。駆
動電圧は、Vf=16V、Va=10kV、電子放出素
子とアノード電極20との距離HをH=2mmとした。
【0103】その結果、電子軌道の収束した電子ビーム
が得られ、電子放出素子の電子放出効率も高いまま保つ
ことができた。
【0104】(実施例2)図1、図7に本実施例により
作製した電子放出素子の断面図を示した。はじめに、本
実施例の電子放出素子の製造工程を説明する.
【0105】(工程1)絶縁層及び高電位電極の凸型構
造形成工程(図1(a)) 実施例1と同様にして、低電位電極Mo、絶縁層SiO
2、高電位電極Moの積層及びパターンニングを行い、
絶縁層3と高電位電極4の凸型構造を作製した。
【0106】(工程2)エミッタ層形成工程(図1
(b)) 実施例1と同様にして、マスク形成後、エミッタ層6と
してSiをスパッタ法により凸型構造の高さを越えて積
層した。
【0107】(工程3)エミッタ層斜方ミリング工程
(図1(c)) 続いて、実施例1と同様にして、図1(c)に示す斜め
整形されたエミッタ層7を得た。
【0108】ここまでは、実施例1と同様にして作製し
た。この後は、図7(a),(b)に示すようにして、
電子放出素子を作製した。
【0109】(工程4)エミッタ層及び高電位電極を表
面酸化(図7(a)) 続いて、低電位電極2の表面のマスキングは行わずに、
酸素雰囲気中の900℃加熱によって、低電位電極2、
斜め整形されたエミッタ層7、及び高電位電極4の酸化
を行った。
【0110】酸化は元の半導体及び金属等の表面の外側
及び内側にも進行するので、表面酸化膜の断面形状は図
7(a)に示すようになる。工程3で斜め整形されたS
iエミッタ層7は、Siエミッタ9及びSiO2表面酸
化膜8aとなり、Mo高電位電極4は、MoO3表面酸
化膜8b及びMo高電位電極11になった。同様にMo
低電位電極2は、MoO3表面酸化膜8c及び低電位電
極10になった。
【0111】(工程5)絶縁層リセス構造形成工程(図
7(b)) 続いて実施例1と同様にして、工程4で作製した表面酸
化膜及び絶縁層の一部をフッ酸によりウェットエッチン
グした。SiO2表面酸化膜8a、MoO3表面酸化膜8
b,8c、及びSiO2絶縁層3のみがエッチングさ
れ、Mo低電位電極10及びMo高電位電極11はエッ
チングされない。
【0112】このため、SiO2表面酸化膜8a、Mo
3表面酸化膜8bがエッチング除去された後は、エミ
ッタ9先端部分で一部が露出したSiO2絶縁層3がエ
ッチングされて、図7(b)に示すように、エミッタ9
先端部分と高電位電極11の間で凹んだリセス構造のS
iO2絶縁層12となった。
【0113】本工程では、絶縁層3のエミッタ9のない
側壁のマスキングを施していないために、絶縁層12で
はエミッタ9のない側壁にもエッチングが及んだ。
【0114】以上のようにして、本実施例の電子放出素
子が作製される.
【0115】以上のようにして作製した電子放出素子
を、真空容器内に配置し、図2のようにアノード電極2
0として蛍光体を塗布した電極を用いて駆動した。駆動
電圧は、Vf=16V、Va=10kV、電子放出素子
とアノード電極20との距離HをH=2mmとした。
【0116】その結果、電子軌道の収束した電子ビーム
が得られ、電子放出素子の電子放出効率も高いまま保つ
ことができた。
【0117】(実施例3)本発明の電子放出素子を用い
て、電子源基体及び画像形成装置を作製した。一例とし
て、実施例1の素子で作製した場合について示す。この
場合の電子放出素子は図8に示すように、電子放出に関
係する高電位電極以外の領域の層間絶縁層を81のよう
に、1μmと厚くSiO2で形成して、寄生容量を低減
し、マトリクス駆動中に発生する信号遅延を防止した。
【0118】さらに、配線抵抗による電圧降下を押える
ために高電位電極11に接続する上部配線を82のよう
に500nmと厚くAlで形成した。なお、高電位電極
11と上部配線82は、図8(b)の破線で示した重な
りの部分で接続されている。
【0119】この電子放出素子を図3に示すように、1
0×10のMTX状に配置した。配線は、X側を高電位
電極11にY側を低電位電極2に接続した。素子は、横
150μm、縦300μmのピッチで配置し、電子源基
体を完成させた。
【0120】この電子源基体を用いて、図4に示す画像
形成装置を作製した。ここで、素子上部には3mmに距
離を隔てた位置に、蛍光体をアライメントして配置し
た。Vf=15V、Va=10kVで駆動したところ、
高精細で高電位電極の経時劣化のない画像形成装置が形
成できた。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子放出
素子では、電子軌道を収束でき、高効率化も同時に実現
できる。また、絶縁層にリセス構造を設けたことによ
り、電子放出手段であるエミッタ先端と高電位電極のリ
ーク電流の低減を実現できる。
【0122】また、本発明による電子放出素子を用いる
と、高精細な電子源及び画像形成装置が実現可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子放出素子及びその製造方法を示す
図である。
【図2】本発明の電子放出素子の駆動状態を示す図であ
る。
【図3】本発明の電子放出素子を用いてマトリクス状に
配置した電子源を示す図である。
【図4】本発明の電子放出素子を用いてマトリクス状に
配置した画像形成装置を示す図である。
【図5】本発明の画像形成装置に用いた蛍光体を示す図
である。
【図6】本発明の電子放出素子を用いた画像形成装置に
おいて、像を形成する際に必要な周辺回路を含めた構成
の模式図である。
【図7】本発明の電子放出素子及びその製造方法を示す
図である。
【図8】マトリクス状に配置するための本発明の電子放
出素子を示す図である。
【符号の説明】
1 基板 2,10 低電位電極 3,12 絶縁層 4,11 高電位電極 5 マスク 6,7 エミッタ層 8a,8b,8c 表面酸化膜 9 エミッタ 20 アノード電極 81 層間絶縁層 82 上部配線 311 電子源基板 312 X方向配線 313 Y方向配線 314 電子放出素子 315 結線 411 電子源基体 412 X方向配線 413 Y方向配線 414 電子放出部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に設けられる一対の高電位電極及び
    低電位電極と、 該低電位電極に電気的に接続された電子放出手段と、を
    備え、 前記電子放出手段から電子を放出する電子放出素子にお
    いて、 基板上に設けられた絶縁層の上部及び側壁に、前記電子
    放出手段及び前記高電位電極のいずれかをそれぞれ設
    け、 前記電子放出手段及び前記高電位電極が近接する角部近
    傍の前記絶縁層を凹ませたリセス構造を設けたことを特
    徴とする電子放出素子。
  2. 【請求項2】基板上に設けられた低電位電極と、 前記基板上に絶縁層を介して積層された高電位電極と、 前記低電位電極に電気的に接続されたエミッタと、を備
    え、 前記エミッタから電子を放出する電子放出素子におい
    て、 前記エミッタを前記絶縁層の側壁に隣接して設け、 前記エミッタの前記高電位電極側先端と前記高電位電極
    との間の前記絶縁層を凹ませたリセス構造を設けたこと
    を特徴とする電子放出素子。
  3. 【請求項3】前記エミッタは、前記高電位電極側先端が
    尖った形状であることを特徴とする請求項2に記載の電
    子放出素子。
  4. 【請求項4】請求項1、2、又は3に記載の電子放出素
    子を複数配置したことを特徴とする電子源。
  5. 【請求項5】請求項1、2、又は3に記載の電子放出素
    子と、 該電子放出素子から放出された電子によって画像が形成
    される画像形成部材と、を備えたことを特徴とする画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】前記画像形成部材が蛍光体であることを特
    徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】基板と高電位電極との間に設けられた絶縁
    層の側壁に隣接してエミッタ層を整形し、 該エミッタ層及び前記高電位電極を表面酸化させた後
    に、表面酸化膜及び前記絶縁層の一部をエッチングし、 該エッチングによって、前記エミッタ層から電子を放出
    するエミッタを設けると共に前記エミッタの前記高電位
    電極側先端と前記高電位電極の側壁との間から前記絶縁
    層を凹ませてリセス構造を作製したことを特徴とする電
    子放出素子の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010070937A1 (en) * 2008-12-19 2010-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Electron-emitting device and image display apparatus using the electron-emitting device
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