JPH06216147A - へテロ接合バイポーラトランジスタからなる素子 - Google Patents

へテロ接合バイポーラトランジスタからなる素子

Info

Publication number
JPH06216147A
JPH06216147A JP5314018A JP31401893A JPH06216147A JP H06216147 A JPH06216147 A JP H06216147A JP 5314018 A JP5314018 A JP 5314018A JP 31401893 A JP31401893 A JP 31401893A JP H06216147 A JPH06216147 A JP H06216147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
transistor
emitter
collector
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5314018A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2851994B2 (ja
Inventor
Anatoly A Grinberg
エイ グリンバーグ アナトリー
Serge Luryi
ルーイ サージ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AT&T Corp
Original Assignee
American Telephone and Telegraph Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by American Telephone and Telegraph Co Inc filed Critical American Telephone and Telegraph Co Inc
Publication of JPH06216147A publication Critical patent/JPH06216147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2851994B2 publication Critical patent/JP2851994B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/70Bipolar devices
    • H01L29/72Transistor-type devices, i.e. able to continuously respond to applied control signals
    • H01L29/73Bipolar junction transistors
    • H01L29/737Hetero-junction transistors
    • H01L29/7371Vertical transistors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Bipolar Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 100GHz〜1THzの動作周波数を有
し、高速演算または高速通信などの分野で使用するのに
適する半導体を提供する。 【構成】 本発明のへテロ接合バイポーラトランジスタ
(コヒーレントトランジスタ,CTと呼ばれる)は、従
来の遮断周波数fT 及びfmax 超の周波数で利得を与え
ることができる。平均エネルギΔのキャリアをkT<Δ
<hυopt (υopt は幅WB のベース中の最低関連光学
的ホノンの周波数である)でベースに注入する。例え
ば、WB は約100nm,Δは約20meVであり、C
TはSi1- x Gex 又はIII/V 族材料からなり、ベース
はn形にドープされている。CTはベース内の無衝突少
数キャリア到達率を使用し、77K以下の動作温度で平
均ベース走行時間(ΔτB )の分散がベース走行時間τ
B よりも大幅に小さい(例えば0.5τB 未満、好まし
くはτB /5以下)であるように設計される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヘテロ接合バイポーラト
ランジスタ(HBT)に関する。
【0002】
【従来の技術】1947年にトランジスタが発明されて
以来、デバイスの動作範囲を更に一層高い周波数帯へ向
かって拡張する多大な努力が営々として続けられてき
た。
【0003】従来、遮断周波数fT [電流利得β(すな
わち、パラメータhfe≡∂JC /∂JB の絶対値)が均
一であるときの周波数として定義される]が、トランジ
スタの高周波数能力を表示する価値指標として使用され
ている。S.M.Szeの論文「半導体素子の物理(Jo
hn Wiley & Son 出版第2版1981年)」
【0004】トランジスタ(例えば、マイクロ波)の高
周波数能力を特徴付けるのに使用できる別のパラメータ
は単方向利得Uである(前掲書160-165パージ参照)。
単方向利得が1である周波数が最大振動周波数fmax
ある。この最大振動周波数fma x は、必ずしも必要では
ないが、fT よりも大きい。fT およびfmax の両方と
も、一般的に、hfeおよびUにおける上向き転移周波数
の外挿によりそれぞれ決定される。Silid State Electr
onics 第22巻(1979)の399ページの記載によれば、コ
レクタスペースチャージ領域キャリアドリフトから生じ
る転移時間共鳴の利用を提案している。しかし、S.Tiwa
riの論文(IEEE Electron Device Letter 第10巻1
2号 1989年 574ページ)によれば、転移時間
共鳴の利用は、1桁以上のベースとコレクタ抵抗の減少
とコレクタキャパシタンスの減少を必要とする。また、
N.Dagliは、Silid State Electronics 第33巻の831ペー
ジで、ホットエレクトロンユニポーラ転移時間トランジ
スタを提案している。
【0005】概ね無衝突のベース到達率を有するHBT
は公知である。このようなHBTは例えば、米国特許第
4819343号明細書に開示されている。ベース材料
中のキャリアの平均自由行程(Λ)が≧WB (ベース
幅)である場合、自由キャリア(必ずしも電子である必
要はない)ベース到達率は“バリスティック(ballisti
c) ”であると見做される。平均自由行程は、少なくと
も原則として、磁場における到達率測定値により決定す
ることができる。
【0006】従来のバリスティックHBTの遮断周波数
は(2πτB-1未満であることができない。ここで、
τB は少数キャリアの平均ベース走行時間である。従っ
て、従来のバリスティックHBTは一般的に、τB を最
小にするように設計されている。通常、これは、低有効
質量少数キャリア(n-p-nIII/V族トランジスタの選択に
より殆ど必ず生じる)の選択及び比較的大きなパラメー
タΔ(注入エネルギー)値を示す設計選択による、キャ
リア速度の最大化を含む。これはまた、一般的に、ベー
ス幅WB の最小化も含む。
【0007】100GHz を大幅に超えるfT を有する
HBTは最近、例えばワイ・ケー・チェン(Y.K.Chen)ら
により、IEEE Electron Dev. Lett., Vol.10, No.6, p.
267(1989) などの文献に報告されているが、これよりも
更に一層高い周波数で動作できるトランジスタの開発が
強く望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、高速演算または高速通信などのような多くの分野で
利用できるコヒーレントトランジスタ(CT)と呼ばれ
る、極めて高い周波数で動作できる新規なトランジスタ
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、従来通りに定義されたfT 及びfmax
超える周波数で電力利得(好ましくは、電流利得も)示
すことができる新規なHBTを提供する。
【0010】本発明はまた、第1,第2及び第3の半導
体領域(それぞれ、エミッタ,ベース及びコレクタと呼
ばれる)を有するHBTからなる製品を提供する。この
製品は、エミッタ,ベース及びコレクタをそれぞれ電気
的に接続する手段も含む。ベースはエミッタとコレクタ
との中間にあり、幅WB を有する。エミッタ及びコレク
タはそれぞれ第1の導電タイプの材料から構成されてお
り、ベースは第2の導電タイプの材料から構成されてい
る。
【0011】このトランジスタには、電流利得β,単方
向電力利得U及び従来通りの遮断周波数fT 及びfmax
が関連する。特に、ΔτB が約0.5τB 未満であり
(ここで、ΔτB はτB の分散である)、また、Uの絶
対値がfT 及びfmax よりも大きい少なくとも一つの周
波数において1よりも大きい値であるように、このトラ
ンジスタは選択される。
【0012】一般的に、本発明によるトランジスタで
は、少数キャリアは障壁(一般的に、比較的に階段状で
ある)上のベースに注入され、この場合、キャリアの平
均注入エネルギーΔは、kT<Δ<hυopt (ここで、
kはボルツマン定数であり;Tは動作中のトランジスタ
の絶対温度であり;hはプランク定数であり;υopt
ベース材料中の最低光学的ホノンの周波数である)とな
るように選択される。Δ≧3kTであることが好まし
い。例えば、υopt はSi中では約59meVであり、
GaAs中では約38meVなので、一般的に、T≦7
7Kであることが容易に理解できる。
【0013】本発明の特徴は、概ねモノエネルギッシュ
な少数キャリアのベースへの注入が殆ど(順方向におい
て)平行化されること、および、ベース/コレクタ接合
に対するベースからのこれらキャリアの実質上のバリス
ティック到達率である。これは、ΔτB はτB よりも大
幅に小さい(好ましくは、ΔτB ≦τB /5)(ここ
で、τB はキャリアの平均ベース走行時間であり、Δτ
B はτB の分散である)という要件により表現される。
【0014】全ての関連光学的ホノン要求のエネルギー
未満の注入エネルギーの選択と共に、低温温度における
トランジスタの動作は約100nm以上のバリスティッ
ク散乱長さ(ここでは、Λに等しい)を生じる。更に、
ΔτB は一般的に、Tに比例する。従って、ΔτB がτ
B よりもかなり小さいという条件は一般的に、動作温度
を適当に選択することにより容易に満たすことができ
る。
【0015】注入キャリアは平均エネルギーΔを有する
ので、τB =WB (2Δ/m)-12(ここで、mはベー
ス中の有効少数キャリア質量である)及びΔτB =(<
τB 2>−<τB >)1/2 (ここで、< >括弧は該括弧
内の変数の集合平均を意味する)である。従って、τB
およびΔτB の量は明確であり、本発明による全ての特
定のトランジスタについて決定することもできる。例え
ば、障壁の上面におけるキャリアの熱分布について、
(ΔτB /τB )は概ね(kT/2Δ)に等しいことが
知られている。
【0016】必須要件のΔτB <<τB を満たすHBT
は“コヒーレント”トランジスタ(CT)と呼ばれる。
このようなデバイスでは、少数キャリアパルスは、ベー
スを通過するその伝搬中に殆ど分散しないので、このよ
うに呼ばれる。CTは約fT及びfmax の周波数におい
て(電流及び/又は電力)利得を示すことができ、その
結果、以前ならば達成できない周波数で動作させること
ができる。
【0017】理想的なCT(外因性インピーダンスは無
視し、更に、ベース/コレクタ接合における走行遅延θ
も無視する)は、fn =2πnfT (ここで、n=1,
2,...であり;fT =(2πτB-1は通常の遮断
周波数に概ね等しい)に集中された周波数の一組みの共
鳴バンドにおいて、電流利得β>1を有する。共鳴ピー
クの大きさは2(2πfn ΔτB-2として、周波数と
共に低下する。従って、これは、拡張電流利得を決定す
る平均飛行時間ではなく、ベース到達中の少数キャリア
の分散である。
【0018】外因性インピーダンス及び実際のCTに不
可避的に存在するその他の作用を考慮すれば、前記の特
性は或る程度まで変更される。例えば、電流利得中の共
鳴ピークの位置は、もはやfT の単なる倍数ではない。
しかし、CTの基本的な利点(すなわち、fT 及びf
max よりも高い周波数において利得を与える可能性)は
保存される。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を更に詳細
に説明する。
【0020】図1は、パラメータを適正に選択した、本
発明による階段接合HBTの帯域線図である。“階段接
合”HBTという用語は、エミッタ/ベース接合“遷
移”領域の幅が小さい(一般的に、0.1WB 以下)で
あり、しばしば、数個の結晶層だけからなるHBTを意
味する。“遷移”領域とは、関連する帯域の端部がエミ
ッタ/ベースエネルギー障壁のピークから定ベース値に
まで低下する領域である。
【0021】図示された帯域線図は常用のバイアスされ
たn-p-n HBTに対応する。符号11〜13はそれぞれ
エミッタ、ベースおよびコレクタを指す。ベースは幅W
B を有し、ベースとエミッタとの間に電圧VBEが印加さ
れ、ベースとコレクタとの間には電圧VBCが印加され
る。少数キャリア(すなわち、この具体例では電子)
は、高さΔのエネルギー障壁(好ましくは、階段状)を
超えてベースに注入される。同様な帯域線図は、本発明
によるp-n-p HBTについて容易に図示することができ
る。
【0022】図2は、Δ=5kT(ΔおよびWB はτB
=1psであるように選択される)における周波数の関
数として、真性共通エミッタ電流利得の二乗値を示す。
図から明らかなように、利得のピークは概ねfn 付近に
現れ、その大きさは、1/fn 2のように、周波数と共に
低下する。これらの条件下では、n番目のピークの最大
電流利得(βn )は、 2Δ2 /(nπkT)2 に概ね等しい。
【0023】エー・エー・グリンバーグ(A.A.Grinberg)
らは、アップライド・フィッジクス・レタース(Applied
Physics Letters) ,Vol.60,p.2770(1992)において、
ベース中に少数キャリアが無衝突で伝搬するHBTにお
ける高周波数電流上向き転移を説明している。
【0024】図3は、周波数に対する真性電流利得の関
係を示す特性図である。図示された曲線は全てコレクタ
遅延τc =1psの効果を含む。曲線30はベース遅延
がゼロのトランジスタの(反物理的)事例に対応し、曲
線31は拡散性ベース遅延τD =2psを有するトラン
ジスタの事例に対応し、曲線32はΔ=10kT及びτ
B =2psを有する類似のCTの事例に対応する。図3
から明らかなように、拡散性トランジスタばかりでな
く、ベース遅延が全く無いトランジスタも完全に減衰さ
れる周波数範囲内に大きな利得のCTが存在する。
【0025】次に、(不可避的)外因性インピーダンス
の作用について説明する。図4は階段接合HBTの適当
な等価回路を示す。点線40はトランジスタの真性部分
を囲んでいる。図中の、E,B及びCはエミッタ,ベー
ス及びコレクタをそれぞれ示す。真性パラメータRE
びCE はそれぞれ、エミッタ/ベース接合の差動抵抗及
びコンデンサであり、CC 及びgA はそれぞれ、コレク
タ接合キャパシタンス及びアーリーコンダクタンスであ
り、αB 及びξC はそれぞれ、ベース及びコレクタ到達
率であり、RB は真性ベース抵抗である。CCXは外因性
コレクタキャパシタンスであり、RCX及びREXは寄生ベ
ース,コレクタ及びエミッタ抵抗である。
【0026】このCTの等価回路を分析すると予期せぬ
結果が示される。すなわち、比較的大きなWB が望まし
いことが示される。しばしば、コヒーレント条件はWB
=100nmあるいはこれ以上の場合に77K以下の温
度でも依然として満たされる。従って、WB が比較的大
きい、恐らく100nm以上であるようなCTを設計す
ることがしばしば望まれる。大きなWB は、予定周波数
範囲内(例えば、100GHz 〜1THz )の周波数に
おいて、少数キャリアに最小位相遅延(一般的に、>
π)を獲得させるので、一般的に望ましい。更に、比較
的大きなWB は比較的低いベース抵抗RB 及びRBXをも
たらす。
【0027】当業者に明らかなように、これは本発明の
顕著な利点である。比較的大きなWB に関する前記の選
択は、“バリスティック”トランジスタにおけるWB
最小にするという従来の普遍的な教示と比較されるべき
である。
【0028】等価回路の分析により、2πfCc (RE
+REX+RCX+Rx eff)は望ましくは1未満であること
が示された。ここで、Rx eff=RCX(RE +REX)/
(RB+RBX)である。この結果は、たとえΛ>>WB
の場合でも、トランジスタが利得を示すことができる周
波数範囲の上限は寄生により限定されることを指摘して
いる。
【0029】位相遅延は全てのバイポーラトランジスタ
による電流伝達に関連している。位相遅延はベース/コ
レクタ接合における注入位相遅延φとドリフト遅延θの
合計として表すことができる。ここで、φ=φE +φB
(φE 及びφB はそれぞれエミッタおよびベースの総走
行角である。本発明の特徴として、CTは一般的に、φ
≧θ(但し、fT 及びfmax 超の周波数について、φB
≡2πfτB ≧πである。)のように設計される。これ
は、従来技術の教示と反対の設計選択を意味する。例え
ば、これらの条件は、むしろ大きなWB 値(しばしば、
≧100nm),比較的小さなΔ値及び比較的大きな有
効質量少数キャリアの使用を示唆する。
【0030】前記の位相角は全て所定の設計について決
定することができる。例えば、θ=Wc /vs (ここ
で、Wc はコレクタ空乏領域の幅であり、vs はこの空
乏領域における飽和速度である)である。エミッタ位相
角φE は、φE <<π(一般的に、φE ≦π/4)の限
界内でのみ限定され、この限界はおおよそ2πfRe
E に等しい。
【0031】図5は本発明のCTの一例の模式的断面図
である。符号50〜56は、それぞれコレクタ接点,コ
レクタ,コレクタ空乏領域,ベース,エミッタ,エミッ
タ接点,及びベース接点を示す。符号540はエミッタ
/ベース空間電荷層を示す。エミッタストライプ(L
E ),ベース幅(WB )及びコレクタ空乏層(WC )も
示されている。
【0032】図5に示されたようなCTの関連特性は、
E =5Ω・μm,RB =25Ω・μm,RBX=25Ω
・μm,REX=20Ω・μm,RCX=20Ω・μm,C
C =0.5fF/μm,CE =10fF/μm及びCCX
=1fF/μmのパラメータ値を用いて、図4の等価回
路から決定された。これらのパラメータは、エミッタス
トライプ幅Zの1μm毎に与えられ、WB =0.1μ
m,WC =0.1μm,LE =0.5μm,注入エネル
ギーΔ=14.4meV及びベース層比抵抗ρB=0.
001Ω・cmの仮定寸法に基づく。
【0033】更に、デバイス温度は4.2Kと仮定され
た。これらのパラメータは概ね、例えば、広ギャップp
形Siエミッタと、階段状に隣接する狭ギャップn形G
xSi1-x (ここで、xは〜0.1である)ベースを
有するp-n-p Si−Geへテロ構造において得ることが
できる。重正孔質量m=0.5m0 の場合、vB は〜1
7 cm/sである。ここで、前記m0 は自由電子質量
であり、vB はベース内における正孔速度である。
【0034】図6は数値分析の結果を示す。特に、図6
は電流利得と単方向電力利得の絶対値を、両方とも周波
数の関数として示す。図6から明らかなように、例示ト
ランジスタの常用のfT は約100GHz である。しか
し、図6は、このトランジスタは約2πfT の周波数ま
で活動状態を維持することを示している。
【0035】この分析は、(ピークの痕跡がfτB 〜1
付近に明らかに認められるが)電流利得は寄生により著
しく減衰されることを明らかにした。更に、|U|にお
ける2個のピーク間の領域内の単方向電力利得Uは実際
上、負であることも明らかにした。これは、このトラン
ジスタが能動タイプであり、出力インピーダンスze 2 2
の真正部分はこの周波数領域においてゼロ未満であるこ
とを示す。
【0036】以下、具体例により本発明を例証する。
【0037】実施例 概ね図5に示されたような設計の階段接合CTを次のよ
うにして作製した。常用の単結晶Si基板上に、常用の
MBE法により、膜厚200nmのn形(1019cm-3
B)コレクタ層,膜厚100nmの殆どドープされてい
ない(≦1016cm-3)コレクタ空乏層,膜厚100n
mのp形(1019cm-3As)Si1-xGex (x≒
0.1)ベース層,膜厚5nmの軽p形(≦1017cm
-3As)エミッタ/ベース空間電荷層及び膜厚200n
mのn形(1019cm-3B)エミッタ層からなるエピタ
キシャル層を連続的に成長させた。
【0038】ウエハを常用のリソグラフ法によりパター
ン付けし、HBTを画成した。エミッタ,ベースおよび
コレクタ接点を配設した。HBTを4.2Kにまで冷却
し、常用の測定を行った。測定の結果、デバイスはCT
であり、β及びUは概ね図6に示された通りであること
が確認された。15Kで測定しても挙動には殆ど変化が
なかった。この温度は市販の循環式He冷凍器により容
易に得られる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通常使用されているfT 及びfmax を超える周波数で電
力利得(好ましくは、電流利得も)示すことができる新
規なHBTが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による階段接合HBT(CT)の一例の
帯域線図である。
【図2】CTの真性電流利得の平方値を周波数の関数と
して示す特性図である。
【図3】本発明のCTを含め、3種類の異なるトランジ
スタに関する電流利得と周波数の関係を示す特性図であ
る。
【図4】階段接合HBTの等価回路である。
【図5】CTの一例の構造を模式的に示す断面図であ
る。
【図6】CTの一例のβ2 と|U|を周波数の関数とし
て示す特性図である。
【符号の説明】
11 エミッタ 12 ベース 13 コレクタ 40 等価回路 50 コレクタ接点 51 コレクタ 52 コレクタ空乏領域 53 ベース 54 エミッタ 55 エミッタ接点 56 ベース接点 540 エミッタ/ベース空間電荷層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アナトリー エイ グリンバーグ アメリカ合衆国 07060、ニュージャージ ー プレインフィールド、セントラル ア ヴェニュー ナンバービー10、821 (72)発明者 サージ ルーイ アメリカ合衆国 08807、ニュージャージ ー ブリッジウォーター、パペン ロー ド、907

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタ(54)と、ベース(53)
    と、コレクタ(52、51)と前記エミッタ,ベース及
    びコレクタをそれぞれ電気的に接続する手段(55,5
    6,50)と を有し、 ベースは、エミッタとコレクタとの中間に存在し、幅W
    B を有し、 エミッタ及びコレクタは、第1導電型の半導体材料から
    構成され、 ベースは第1導電型と異なる第2導電型の半導体材料か
    ら構成され、単方向電力利得(U),共通エミッタ電流
    利得(β),常用の遮断周波数fmax 及びfT ,少数キ
    ャリア平均注入エネルギーΔ及び少数キャリア平均バリ
    スティックべース走行時間τB が関連するへテロ接合バ
    イポーラトランジスタからなる素子において、 (a) 前記トランジスタは、ΔτB が約0.5τB 未満
    (ここで、ΔτB はτB の分散である)であるように選
    択され、 (b) Uの絶対値がfT 及びfmax 付近の少なくとも或
    る周波数において1よりも大きい値であるように選択さ
    れる、 ことを特徴とするへテロ接合バイポーラトランジスタか
    らなる素子。
  2. 【請求項2】 ベース材料は、最低光学的ホノンυopt
    が関連し、Δ<hυopt (ここで、hはプランク定数で
    ある)であり、Δは更にkT(ここで、Tはトランジス
    タの動作温度であり、kはボルツマン定数である)より
    も大きいことを特徴とする請求項1の素子。
  3. 【請求項3】 Δは、少なくとも3kTであり、 WB は、少なくとも100nmであり、 第1導電型は、p形導電型であることを特徴とする請求
    項2の素子。
  4. 【請求項4】 ベースは、Si1-x Gex (x<1)及
    びIII/V 族化合物半導体からなる群から選択される材料
    からなることを特徴とする請求項2の素子。
  5. 【請求項5】 前記トランジスタは、βがfT より上の
    少なくとも或る周波数において1よりも大きな値である
    ように選択されることを特徴とする請求項1の素子。
  6. 【請求項6】 前記周波数は、100GHz 〜1THz
    の範囲内であることを特徴とする請求項1の素子。
  7. 【請求項7】 トランジスタを77K以下の温度にまで
    冷却する手段を含む請求項2の素子。
  8. 【請求項8】 トランジスタを約15K以下の温度にま
    で冷却する手段を含む請求項7の素子。
JP5314018A 1992-11-25 1993-11-22 へテロ接合バイポーラトランジスタからなる素子 Expired - Lifetime JP2851994B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US981588 1992-11-25
US07/981,588 US5304816A (en) 1992-11-25 1992-11-25 Article comprising a "ballistic" heterojunction bipolar transistor

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06216147A true JPH06216147A (ja) 1994-08-05
JP2851994B2 JP2851994B2 (ja) 1999-01-27

Family

ID=25528491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5314018A Expired - Lifetime JP2851994B2 (ja) 1992-11-25 1993-11-22 へテロ接合バイポーラトランジスタからなる素子

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5304816A (ja)
EP (1) EP0600643B1 (ja)
JP (1) JP2851994B2 (ja)
DE (1) DE69330420T2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19824110A1 (de) * 1998-05-29 1999-12-09 Daimler Chrysler Ag Resonanz Phasen Transistor mit Laufzeitverzögerung
JP2005229074A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Toshiba Corp バイポーラ型トランジスタ
US7902635B2 (en) * 2005-07-11 2011-03-08 Wisconsin Alumni Research Foundation High-power-gain, bipolar transistor amplifier

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0669220A (ja) * 1991-10-09 1994-03-11 Furukawa Electric Co Ltd:The ヘテロ接合GaAs系バイポーラトランジスタ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4866488A (en) * 1985-03-29 1989-09-12 Texas Instruments Incorporated Ballistic transport filter and device
GB8708926D0 (en) * 1987-04-14 1987-05-20 British Telecomm Bipolar transistor
US4829343A (en) * 1987-07-17 1989-05-09 American Telephone & Telegraph Company, At&T Bell Laboratories Hot electron transistor
US4958208A (en) * 1987-08-12 1990-09-18 Nec Corporation Bipolar transistor with abrupt potential discontinuity in collector region
CA1303754C (en) * 1988-09-07 1992-06-16 American Telephone And Telegraph Company Bipolar hot electron transistor
US5206524A (en) * 1988-09-28 1993-04-27 At&T Bell Laboratories Heterostructure bipolar transistor
US5198689A (en) * 1988-11-30 1993-03-30 Fujitsu Limited Heterojunction bipolar transistor
EP0445475B1 (en) * 1990-02-20 1998-08-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Heterojunction bipolar transistor

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0669220A (ja) * 1991-10-09 1994-03-11 Furukawa Electric Co Ltd:The ヘテロ接合GaAs系バイポーラトランジスタ

Also Published As

Publication number Publication date
US5304816A (en) 1994-04-19
JP2851994B2 (ja) 1999-01-27
DE69330420T2 (de) 2002-05-23
DE69330420D1 (de) 2001-08-16
EP0600643A2 (en) 1994-06-08
EP0600643B1 (en) 2001-07-11
EP0600643A3 (en) 1995-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0541971B1 (en) A graded bandgap single-crystal emitter heterojunction bipolar transistor
JP2644022B2 (ja) ヘテロ接合バイポーラnpnトランジスタ
US5859447A (en) Heterojunction bipolar transistor having heterostructure ballasting emitter
US6482711B1 (en) InPSb/InAs BJT device and method of making
JPH077013A (ja) 大電力用エミッタを備えたヘテロ接合バイポーラ・トランジスタとその製造法
US5760457A (en) Bipolar transistor circuit element having base ballasting resistor
US5041882A (en) Heterojunction bipolar transistor
JP2002270615A (ja) 改良型エミッタ−ベース接合を持つヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法
US5329144A (en) Heterojunction bipolar transistor with a specific graded base structure
Seabaugh et al. Co-integration of resonant tunneling and double heterojunction bipolar transistors on InP
Gruhle et al. Low 1/f noise SiGe HBTs with application to low phase noise microwave oscillators
JPH06216147A (ja) へテロ接合バイポーラトランジスタからなる素子
JP2958213B2 (ja) ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
Hobart et al. Si/Si/sub 1-x/Ge x heterojunction bipolar transistors with high breakdown voltage
JP2002270616A (ja) 薄いガリウム砒素アンチモン層をベースに用いた利得向上型ヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法
Slater et al. Low emitter resistance GaAs based HBT's without InGaAs caps
Levi et al. Ultra high-speed bipolar transistors
Yanagihara et al. 253-GHz f/sub max/AlGaAs/GaAs HBT with Ni/Ti/Pt/Ti/Pt-contact and L-shaped base electrode
JP3352629B2 (ja) バイポーラトランジスタ
Tang et al. SiGe heterojunction bipolar transistors with thin alpha-Si emitters
JP3316471B2 (ja) バラスト抵抗及びヘテロ接合バイポーラトランジスタ
JP3990989B2 (ja) ヘテロバイポーラトランジスタ
JPH10303211A (ja) 半導体装置及びキャリア濃度の測定方法
Liu Heterostructure Bipolar Transistors (HBTs)
Chen et al. Co-integration of high speed heterojunction bipolar transistors (HBTs) and tunnel diodes