JPH06209256A - レベル変換回路、レベル変換回路を内蔵したエミュレータ用マイクロコンピュータ、レベル変換回路を内蔵したピギーバックマイクロコンピュータ、レベル変換回路を内蔵したエミュレートシステム及びレベル変換回路を内蔵したlsiテストシステム - Google Patents

レベル変換回路、レベル変換回路を内蔵したエミュレータ用マイクロコンピュータ、レベル変換回路を内蔵したピギーバックマイクロコンピュータ、レベル変換回路を内蔵したエミュレートシステム及びレベル変換回路を内蔵したlsiテストシステム

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JPH06209256A
JPH06209256A JP5003267A JP326793A JPH06209256A JP H06209256 A JPH06209256 A JP H06209256A JP 5003267 A JP5003267 A JP 5003267A JP 326793 A JP326793 A JP 326793A JP H06209256 A JPH06209256 A JP H06209256A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、5Vを1V〜7Vまで、1V〜
7Vを5Vまで変換できるレベル変換回路を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 それぞれソースが第1の電位V1に接続され
た第1及び第2のPチャネルトランジスタ4及び5が互
いに同じβ値を有し、それぞれドレインが第1及び第2
のPチャネルトランジスタ4及び5のドレインに接続さ
れると共にソースが接地された第1及び第2のNチャネ
ルトランジスタ6及び7が互いに同じ値で且つ第1及び
第2のPチャネルトランジスタ4及び5のβ値の50倍
以上のβ値を有し、第1及び第2のPチャネルトランジ
スタ4及び5のβ値は第1の電位V1が1Vまで低下し
ても第3のインバータをドライブできるような値に設定
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マイクロコンピュー
タのアプリケーション開発等に使用するプログラム開発
用のエミュレータ用マイクロコンピュータ及びピギーバ
ックマイクロコンピュータ、これらのマイクロコンピュ
ータに内蔵されるレベル変換回路、これらのマイクロコ
ンピュータを用いたLSIテストシステム及びエミュレ
ートシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、消費電流を低下させたり、電池に
よる動作を可能にするため、集積回路の低電源電圧化が
進められている。マイクロコンピュータにおいても、電
池1ケ(1.5V)で動作可能なものが商品化されてい
る。また、一般にマイクロコンピュータはプログラムを
内蔵するので、通常使用する量産用マイクロコンピュー
タとは別に、プログラムを開発するためのエミュレータ
用マイクロコンピュータあるいはピギーバック用マイク
ロコンピュータが別途開発される。
【0003】しかし、エミュレータ用マイクロコンピュ
ータを動作させるエミュレータ装置本体やピギーバック
用マイクロコンピュータに搭載されるEPROMは、通
常5Vの電源電圧で動作するため、このEPROMに5
Vより低い低電源電圧のマイクロコンピュータとを接続
する場合には電源電圧を変換するレベル変換回路が必要
となる。
【0004】ここで、レベル変換回路について説明す
る。まず、レベル変換回路を用いない場合の問題を図1
9で簡単に説明する。図19は相補型MOS集積回路を
示す回路図である。NチャネルMOSFET122及び
124のソースは0電位である負極に接続されている。
PチャネルMOSFET121のソースは電位E1であ
る第1の正極に接続され、PチャネルMOSFET12
3のソースは電位E2である第2の正極に接続されてい
る。ここで、E1<E2とする。
【0005】入力信号125はMOSFET121及び
122からなるインバータ回路を駆動して反転入力信号
126となり、MOSFET123及び124からなる
インバータ回路のゲートに入力する。以上の回路で出力
端子127は0〜E2の間の電位をとるが、出力端子1
27の電位を0にする場合にはMOSFET124をオ
ン状態とすると共にMOSFET123をオフ状態とす
る必要がある。このため、反転入力信号126の電位は
高い方が動作が安定するが、実際には反転入力信号12
6の電位は0〜E1の間しかとれない。この反転入力信
号126の電位をE1とした場合でも、MOSFET1
23のスレッシユホールド電圧VTHとの間にE2−E1
>VTHの関係が成りたつとMOSFET123はオフ状
態になることができない。この場合、出力端子127を
0電位にすることができないばかりでなく、MOSFE
T123及び124を通して電位E2の第2の正極から
電位0の負極へ貫通電流が流れてしまう。つまり正常な
動作が必ずしも保証できないと共に低消費電流という相
補型MOS集積回路の一つの長所を大きく損なってしま
う。
【0006】レベル変換回路は以上の様な問題点を解消
するための回路であり、図20にPチャネルMOSFE
T及びNチャネルMOSFETを用いた最も基本的な相
補型のレベル変換回路を示す。図20において、Nチャ
ネルMOSFET21、23及び25の各ソースは0電
位である負極に接続されている。PチャネルMOSFE
T20のソースは電位E1である第1の正極に接続さ
れ、PチャネルMOSFET22及び24のソースは電
位E2である第2の正極に接続されている。また、端子
201より信号は入力し、信号202は信号201を反
転した信号である。ここで信号201及び202は0〜
E1の間の電位で動作する。信号203はレベル変換回
路としての出力信号であり、信号204は信号203を
反転した信号である。
【0007】ここで信号203及び信号204は0〜E
2の間の電位で動作する。さて、信号201が0電位
(ローレベル)の時、信号202はE1電位、信号20
3は0電位、信号204はE2電位となり、MOSFE
T20、22及び25はオン状態、MOSFET21、
23及び24はオフ状態となる。一方、信号201がE
1電位(ハイレベル)になると、MOSFET23がオ
ン状態に変わって信号204は0電位に向うと共に信号
202は0電位となってMOSFET25をオフ状態と
する。
【0008】すなわち、MOSFET25はオフ状態
に、MOSFET23はオン状態になるので、MOSF
ET22はオフ状態の方向へ、MOSFET24はオン
状態の方向へそれぞれ向う。このため、信号203はE
2電位へ、信号204は0電位へと向うので、MOSF
ET22は更にオフ状態の方向へ、MOSFET24は
オン状態の方向へと加速される。そして、信号201が
E1電位、信号202は0電位、信号203はE2電
位、信号204は0電位に、MOSFET20、22及
び25はオフ状態に、MOSFET21、23及び24
はオン状態に落ち着く。
【0009】ここで、信号201が再び0電位に変る
と、MOSFET23はオフ状態となり、信号202は
E1電位となってMOSFET25をオンさせる。この
ため、信号203は0電位に向う。MOSFET23は
オフ状態に、MOSFET25はオン状態になるので、
MOSFET22はオン状態の方向へ、MOSFET2
4はオフ状態の方向へ向い、それによって信号203は
さらに0電位の方向へ、信号204はE2電位に向う。
その結果、MOSFET22はさらにオン状態の方向
へ、MOSFET24はオフ状態の方向へと加速され、
ついに信号201が0電位、信号202はE1電位、信
号203は0電位、信号204はE2電位に、MOSF
ET20、22及び25はオン状態に、MOSFET2
1、23及び24はオフ状態にそれぞれ落ち着く。
【0010】以上の回路動作が円滑に行なわれるのは、
ソース電位が0のNチャネルMOSFET21、23及
び25が0〜E1の電位でゲートを制御され、ソース電
位がE1電位のPチャネルMOSFET20が0〜E1
の電位でゲートを制御され、ソース電位がE2電位のP
チャネルMOSFET22及び24が0〜E2の電位で
ゲートを制御されるからである。特に、図20の回路が
図19の回路に比較して正常に動作する理由はMOSF
ET22及び24のゲート電位が0〜E2で制御される
回路構成になった為である。すなわち、各MOSFET
にそれぞれ完全にオン/オフするために必要なゲート電
位が供給されるからである。
【0011】次に、従来のエミュレータ用マイクロコン
ピュータ及びエミュレートシステムについて説明する。
図21はレベル変換回路を使用しない場合のエミュレー
トシステムの構成図である。
【0012】図21において、141はエミュレータ用
マイクロコンピュータ、142はエミュレータ用マイク
ロコンピュータ141の制御を行うエミュレータ装置、
143はマイクロコンピュータを応用して所望の機能を
実現するためのターゲットシステムである。このターゲ
ットシステム143は、エミュレータ用マイクロコンピ
ュータ141の端子を接続できるようになっており、エ
ミュレートシステムでのデバッグ作業の終了後はエミュ
レータ用マイクロコンピュータ141の代わりにピギー
バッグ用マイクロコンピュータ又は量産用のマイクロコ
ンピュータが接続される。144はエミュレータ用マイ
クロコンピュータ141を接続するためにエミュレータ
装置142内に設けられた接続インターフェースであ
り、1401は例えば5Vの電源を示している。また、
1402はエミュレータ装置142がエミュレータ用マ
イクロコンピュータ141を動作させるのに必要な信号
ラインで、アドレス信号ライン、データ信号ライン、制
御バスなどを含んでいる。1403はターゲットシステ
ム143とエミュレータ用マイクロコンピュータ141
とを接続させる信号ラインである。
【0013】次に動作について説明する。エミュレータ
用マイクロコンピュータ141が動作するためのプログ
ラムはエミュレータ装置142に内蔵されている。この
プログラムの受け渡しやマイクロコンピュータ141か
らのデータの受け取りは信号ライン1402を介して行
う。そして、マイクロコンピュータ141が動作するこ
とによりマイクロコンピュータ141の端子から入出力
される信号により、ターゲットシステム143が動作す
る。マイクロコンピュータ141の端子から入出力され
る信号やマイクロコンピュータ141が動作するのに必
要な電源クロック信号、リセット信号等はターゲットシ
ステム143から信号ライン1403を通じてマイクロ
コンピュータ141に供給される。エミュレータ装置1
42はデバッグ作業を行うのに必要な機能を備えてお
り、簡単にプログラムの変更や動作確認を行なうことが
でき、このエミュレータ装置142でデバッグ作業を行
った後に量産マイクロコンピュータに内蔵するプログラ
ムが製作される。図22にこのようなエミュレータ用マ
イクロコンピュータを用いたエミュレートシステムのイ
メージ図を示す。エミュレータ装置本体151にポッド
回路152を介してエミュレータ用マイクロコンピュー
タ153が接続されており、このエミュレータ用マイク
ロコンピュータ153がターゲットシステム154のI
Cソケット等に接続される。
【0014】ピギーバッグマイクロコンピュータを使用
する場合は、デバッグ作業を行ったプログラムをEPR
OMに書き込み、このEPROMを用いてピギーバッグ
マイクロコンピュータでターゲットシステム143の動
作の最終チェックを行う。図23にピギーバッグマイク
ロコンピュータのイメージ図を示す。ピギーバッグマイ
クロコンピュータ161にプログラムが書き込まれたE
PROM162が接続され、この状態でピギーバッグマ
イクロコンピュータ161がターゲットシステムに接続
される。
【0015】図24は、エミュレータ装置142が5V
の電源電圧で動作するのに対し、エミュレータ用マイコ
ン141とターゲットシステム143が3Vの電源電圧
で動作する場合のエミュレータシステムの構成図であ
る。エミュレータ装置142内にレベル変換回路145
が設けられている。このレベル変換回路145は現在入
手しやすいICで構成した回路である。1404は例え
ば3Vの電源を示している。エミュレータ装置142は
5Vの電源電圧で動作するが、接続インタフェース14
4にレベル変換回路145を付加することにより信号ラ
イン1402のレベルを3Vに変換してエミュレータ用
マイクロコンピュータ141と信号の授受を行う。エミ
ュレータ用マイクロコンピュータ141は3Vの電源電
圧で動作しているため、信号ライン1403の信号レベ
ルも3Vになり、これによってターゲットシステム14
3は3Vの電源電圧で動作する。3Vの電源電圧で動作
するように設計されたターゲットシステム143が5V
の電源電圧で動作可能であっても、このターゲットシス
テム143内にアナログ回路が混在する場合、アナログ
回路は電圧依存性が高いので3Vの電源電圧で動作させ
ることが望ましい。また、エミュレートシステムで実際
により近い評価、デバッグを行うためにも動作電圧を3
Vのままでデバッグする必要がある。
【0016】図20のようなレベル変換回路は通常IC
の一部に内蔵されており、レベル変換回路単体では入手
できないため、実際には図25あるいは図26のような
回路でレベル変換回路145を構成している。これらの
図において、191はオープンコレクタのインバータ例
えばLSO5のような回路、192はインバータ例えば
LSO4のような回路、1901は5Vの電源、190
2は3Vの電源、1903及び1905は信号レベル5
Vの信号ライン、1904及び1906は信号レベル3
Vの信号ライン、193及び194はプルアップ抵抗で
ある。このようなレベル変換回路の動作を図27のタイ
ミングチャートで示す。図25のインバータ回路LSO
5はハイレベルを出力できないためプルアップ抵抗19
3で3Vレベルになるようにしている。一方、図26の
インバータ回路LSO4は電源が5VでもVIHが2V、
ILが0.8Vのため、3Vレベルの信号を受けること
ができるが、出力電圧VOHが2.7Vのため、これもプ
ルアップ抵抗194で5Vレベルになるようにしてい
る。図25の回路では入力5Vを出力2〜7Vに変換す
ることが可能であり、図26の回路では入力2〜7Vを
出力5Vに変換することが可能である。
【0017】しかし、図25及び図26の回路では、2
V以下の出力への変換は不可能である。また、プルアッ
プ抵抗193及び194を使用するので、出力ローレベ
ルが0Vより持ち上がったり、ローレベルからハイレベ
ルに変化するときの波形が崩れるため、周波数の高い信
号のレベル変換も困難である。また、消費電流も大き
い。
【0018】また、図20のようなレベル変換回路で
は、第1の正極の電圧E1 がある程度低下しても正常に
動作するが、第2の正極の電圧E2が低い場合に対して
は考慮されておらず、正常な動作が困難になる場合があ
る。すなわち、図28のように入力5Vを出力1Vに変
換するのは困難である。第2の正極の電圧E2が低くな
っても正常に動作するように、PチャネルMOSFET
22及び24のβを充分な値に設計しておく必要があ
る。
【0019】エミュレートシステムでターゲットシステ
ムの電源電圧を2V〜11Vまで可変させることはあま
りないと思うが、エミュレータ用マイクロコンピュータ
を量産用マイクロコンピュータのテストに使用する場合
は可変する必要がある。
【0020】図29はエミュレータ用マイクロコンピュ
ータを用いたLSIテストシステムの構成図である。1
61はシステム全体の制御を行うLSIテスタ、162
はテストの対象となるマイクロコンピュータ等のDU
T、163はLSIテスタ161とDUT162とを接
続するインターフェースボード、164はエミュレータ
用マイクロコンピュータ又はピギーバックマイクロコン
ピュータ、165は図24のレベル変換回路145と同
様のレベル変換回路、166及び169は、シリアル通
信に使用するシリアルI/0、167はエミュレータ用
マイクロコンピュータ164が動作するためのプログラ
ムが格納されたメモリ、168はエミュレータ用マイク
ロコンピュータ164とLSIテスタ161との間で信
号の授受を行うためのインターフェース、1601はL
SIテスタ161より供給される5Vの電源、1602
はLSIテスタ161から供給され且つDUT162を
テストする時の電源、1603はLSIテスタ161と
インターフェースボード163との間で信号の授受を行
うための信号ライン、1604はDUT162とレベル
変換回路165との間で信号の授受を行うための信号ラ
イン、1605はエミュレータ用マイクロコンピュータ
164とメモリ167及びインターフェース168をつ
なぐバス、1606はエミュレータ用マイクロコンピュ
ータ164とレベル変換回路165との間で信号の授受
を行うための信号ラインである。
【0021】DUT162が通常のマイクロコンピュー
タであればアドレスバスやデータバスなども端子を介し
て外部に接続できるようになっているので、LSIテス
タ161とDUT162とを直接接続してテストを行な
うことができる。しかし、ICカード用マイクロコンピ
ュータのようにシリアルI/0の端子1本しか出ていな
いマイクロコンピュータではシリアルI/0を介して全
てのテストを行なう必要がある。現在のICカード用マ
イクロコンピュータのテスト方法としては、まずDUT
のメモリにシリアルI/0を介してテストプログラムを
送り込み、DUT自身がそのプログラムを実行し、実行
結果をシリアルI/0より出力する方法が採られてい
る。この方法をLSIテスタとDUTとを直結して行う
と、DUTとしてのマイクロコンピュータに送るテスト
プログラムの数が膨大になり、LSIテスタの負担が大
きくなってしまう。
【0022】このため、インターフェースボード163
にエミュレータ用マイクロコンピュータ164を搭載
し、DUT162とのシリアルでのデータの授受をエミ
ュレータ用マイクロコンピュータ164に実行させ、L
SIテスタ161の負担を軽減している。メモリ167
には、エミュレータ用マイクロコンピュータ164のシ
リアルI/0166とインターフェース168を動作さ
せるのに必要なプログラムが内蔵されている。
【0023】一般に、DUT162となるマイクロコン
ピュータは電源電圧を変化させてテストする必要があ
る。すなわち、信号ライン1604の信号レベルが変化
するため、信号ライン1604と信号ライン1606と
の間でレベル変換を行う必要があり、ここにレベル変換
回路165が設けられている。しかしながら、レベル変
換回路165は、図24の回路145と同じようなレベ
ル変換回路を用いるため、信号レベルの可変範囲が小さ
い。
【0024】従来のピギーバックマイクロコンピュータ
においては、EPROMが5Vの電源電圧で動作するた
め、3V動作のターゲットシステムには対応できない。
最近では、3V動作のEPROMが製品化されている
が、それでもターゲットシステムが3V以下の電源電圧
で動作する場合には対応できなくなってしまう。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従来のエミュレータ用
マイクロコンピュータ及びピギーバックマイクロコンピ
ュータは、以上のように構成されているのでターゲット
システムの動作電圧がエミュレータ装置と異なるとき
は、レベル変換回路を外付けする必要があり、ターゲッ
トシステムのマイクロコンピュータの品種別もしくはタ
ーゲットシステムの電源電圧の違いに応じてエミュレー
ト装置またはポッド回路を改造しなくてはならないとい
う問題点があった。また、従来のレベル変換回路では例
えば2V以下の低電圧への変換ができないため、上述し
たようなエミュレートシステム等に使用するにはその性
能が不充分であった。
【0026】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、5Vを1V〜7Vまで、1V
〜7Vを5Vまで変換できるレベル変換回路を得ること
を目的とする。また、このようなレベル変換回路を内蔵
することにより電源電圧の異なるターゲットシステムに
も対応し得るエミュレータ用マイクロコンピュータ及び
ピギーバックマイクロコンピュータを得ることも目的と
する。さらに、このようなエミュレータ用マイクロコン
ピュータを有するエミュレートシステム及びLSIテス
トシステムを得ることも目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るレベル変
換回路は、それぞれソースが第1の電位V1に接続され
ると共にドレインが互いに他方のゲートに接続され且つ
互いに同じβ値を有する第1及び第2のPチャネルトラ
ンジスタと、それぞれドレインが第1及び第2のPチャ
ネルトランジスタのドレインに接続されると共にソース
が接地され且つ互いに同じβ値を有する第1及び第2の
Nチャネルトランジスタと、レベル変換入力信号を反転
させて第2のNチャネルトランジスタのゲートに入力さ
せると共に第2の電位V2を電源とする第1のインバー
タと、第1のインバータの出力をさらに反転させて第1
のNチャネルトランジスタのゲートに入力させると共に
第2の電位V2を電源とする第2のインバータと、第1
のPチャネルトランジスタのドレインと第1のNチャネ
ルトランジスタのドレインとの接続点の信号を反転させ
ると共に第1の電位V1を電源とする第3のインバータ
とを備え、第1及び第2のNチャネルトランジスタのβ
値を第1及び第2のPチャネルトランジスタのβ値の5
0倍以上に設定すると共に第1の電位V1が1Vまで低
下しても第3のインバータをドライブできるように第1
及び第2のPチャネルトランジスタのβ値を設定したも
のである。
【0028】請求項2に係るレベル変換回路は、さらに
第3のインバータを形成する一対のPチャネルトランジ
スタとNチャネルトランジスタのうちNチャネルトラン
ジスタのβ値をPチャネルトランジスタのβ値より大き
く設定したものである。請求項3に係るレベル変換回路
は、請求項1のレベル変換回路において第3のインバー
タの代わりに、第1のPチャネルトランジスタのドレイ
ンと第1のNチャネルトランジスタのドレインとの接続
点の信号と第2のPチャネルトランジスタのドレインと
第2のNチャネルトランジスタのドレインとの接続点の
信号とを入力すると共にこれら双方の信号が共にローレ
ベルのときには出力が変化しないフリップフロップ回路
を設けたものである。
【0029】請求項4に係るエミュレータ用マイクロコ
ンピュータは、ターゲットシステムとの間で伝送される
信号をレベル変換するために請求項1のレベル変換回路
を備えたものである。請求項5に係るエミュレータ用マ
イクロコンピュータは、エミュレータ装置との間で伝送
される信号をレベル変換するために請求項1のレベル変
換回路を備えたものである。
【0030】請求項6に係るピギーバックマイクロコン
ピュータは、EPROMとの間で伝送される信号をレベ
ル変換するために請求項1のレベル変換回路を備えたも
のである。請求項7に係るピギーバックマイクロコンピ
ュータは、ターゲットシステムとの間で伝送される信号
をレベル変換するために請求項1のレベル変換回路を備
えたものである。
【0031】請求項8に係るLSIテストシステムは、
LSIテスタと、請求項1のレベル変換回路を有するエ
ミュレータ用マイクロコンピュータとを備えたものであ
る。請求項9に係るエミュレートシステムは、エミュレ
ータ装置と、請求項1のレベル変換回路を有するエミュ
レータ用マイクロコンピュータとを備えたものである。
【0032】
【作用】請求項1に係るレベル変換回路では、第1の電
位V1が1V程度に低下しても第1及び第2のPチャネ
ルトランジスタが第3のインバータをドライブすると共
にV1≧V2、V1≦V2の両方のレベル変換が行なわ
れる。請求項2に係るレベル変換回路では、第3のイン
バータが出力信号のデューティ比の崩れを軽減する。請
求項3に係るレベル変換回路では、フリップフロップ回
路が出力信号のデューティ比の崩れを軽減する。
【0033】請求項4に係るエミュレータ用マイクロコ
ンピュータでは、レベル変換回路がターゲットシステム
との間で伝送される信号のレベル変換を行う。請求項5
に係るエミュレータ用マイクロコンピュータでは、レベ
ル変換回路がエミュレータ装置との間で伝送される信号
のレベル変換を行う。請求項6に係るピギーバックマイ
クロコンピュータでは、レベル変換回路がEPROMと
の間で伝送される信号のレベル変換を行う。請求項7に
係るピギーバックマイクロコンピュータでは、レベル変
換回路がターゲットシステムとの間で伝送される信号の
レベル変換を行う。
【0034】請求項8に係るLSIテストシステムで
は、エミュレータ用マイクロコンピュータに内蔵された
レベル変換回路がLSIテスタとの間あるいはDUTと
の間で伝送される信号のレベル変換を行う。請求項9に
係るエミュレートシステムでは、エミュレータ用マイク
ロコンピュータに内蔵されたレベル変換回路がエミュレ
ータ装置との間あるいはターゲットシステムとの間で伝
送される信号のレベル変換を行う。
【0035】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の実施例1に係るレベル変換
回路を示す回路図である。図1において、1は入力信号
104を反転させるインバータ、2はインバータ1の出
力を、さらに反転させるインバータ、3は信号106を
反転させて出力信号105を出力するインバータ、4及
び5はPチャネルトランジスタ、6及び7はNチャネル
トランジスタ、101はレベル変換前の電圧V2、10
2はレベル変換後の電圧V1、103はGND、106
はPチャネルトランジスタ4とNチャネルトランジスタ
6のドレインが接続された信号ライン上の信号、107
はPチャネルトランジスタ5とNチャネルトランジスタ
7のドレインが接続された信号ライン上の信号を示して
いる。
【0036】Pチャネルトランジスタ4及び5のβは互
いに同じ値に、Nチャネルトランジスタ6及び7のβも
互いに同じ値に設定されている。さらに、Nチャネルト
ランジスタ6及び7のβ値がPチャネルトランジスタ4
及び5のβ値の50倍以上になるように設定する。一般
にβ値はトランジスタの寸法を変えることにより任意に
設定することができる。このβ値はトランジスタのドラ
イブ能力(出力電流)を決定する重要なパラメータで、
β値が大きいほど出力電流も大きくなる。インバータ1
及び2は、電圧V2が低くなっても、Nチャネルトラン
ジスタ6及び7を動作させられるだけのドライブ能力が
必要である。この実施例では、インバータ1及び2内の
NチャネルトランジスタとPチャネルトランジスタのβ
を380μA/V2 に、Nチャネルトランジスタ6及び
7のβを1580μA/V2 に、Pチャネルトランジス
タ4及び5のβを31μA/V2 に、インバータ3内の
PチャネルトランジスタとNチャネルトランジスタのβ
を220μA/V2 に設定した。なお、インバータ3は
電位V1とグラウンドとの間に直列に接続されたPチャ
ネルトランジスタ及びNチャネルトランジスタから形成
することができる。
【0037】電圧V2を5V、電圧V1を1Vに設定
し、周波数5MHz、レベル5Vの入力信号104を入
力させたときのタイミングチャートを図2に示す。すな
わち、5Vを1Vに変換するレベル変換回路を構成し
た。Pチャネルトランジスタ4及び5のドライブ能力は
Nチャネルトランジスタ6及び7より小さくなければ、
この回路は動作しない。しかし、Pチャネルトランジス
タ4及び5のドライブ能力が小さいと図2に示されるよ
うに信号107及び106の立上がりが遅れてしまう。
このため、信号106を受けて動作するインバータ3の
出力信号105は、理想的な信号波形105iと異なり
デューティ比(ハイレベルとローレベルの幅の比)が崩
れている。また、Pチャネルトランジスタ4及び5のβ
を31μA/V2 に設定したが、この設定値より小さく
なると1Vへの変換は難しくなる。これは電圧V1が低
くなるとPチャネルトランジスタ4及び5のドライブ能
力が小さくなりインバータ3をドライブできなくなるた
めである。5Vを1Vに変換できるかどうかのポイント
は、このPチャネルトランジスタのドライブ能力にあ
る。
【0038】電圧V2を5V、電圧V1を7Vに設定
し、周波数50MHz、レベル5Vの入力信号104を
入力させたときのタイミングチャートを図3に示す。す
なわち、5Vを7Vに変換するレベル変換回路を構成し
た。この場合も、Nチャネルトランジスタ6及び7に比
べてPチャネルトランジスタ4及び5のβが小さいの
で、信号107及び106の立上がりが遅れ、インバー
タ3の出力信号105は理想的な信号波形105iと異
なってデューティ比が崩れている。
【0039】電圧V2を1V、電圧V1を5Vに設定
し、周波数5MHz、レベル1Vの入力信号104を入
力させたときのタイミングチャートを図4に示す。すな
わち、1Vを5Vに変換するレベル変換回路を構成し
た。この場合、信号107及び106の立上がりより立
下がりの方が遅れてしまう。これはNチャネルトランジ
スタ6及び7を動作させる信号の電圧が1Vまでしか上
がらないのでこれらのNチャネルトランジスタのドライ
ブ能力が下がるためである。しかし、Nチャネルトラン
ジスタのβは1580μ/V2 と大きいため、ドライブ
能力が下がっても波形の崩れはほとんどない。従って、
出力信号105の波形は理想的な波形105iに近い安
定したものとなる。
【0040】電圧V2を7V、電圧V1を5Vに設定
し、周波数50MHz、レベル7Vの入力信号104を
入力させたときのタイミングチャートを図5に示す。す
なわち、7Vを5Vに変換するレベル変換回路を構成し
た。図4の場合と異なり、入力信号の電圧が7Vまで上
がるので、Nチャネルトランジスタ6及び7のドライブ
能力は低下せず、信号107及び106の波形は立上が
りの方が遅くなる。このため、インバータ3の出力信号
105は理想的な信号波形105iと異なってデューテ
ィ比が崩れている。
【0041】このように、実施例1によれば、出力信号
波形のデューティ比の崩れはあるものの、5V−5MH
zの信号を1Vに、5V−50MHzの信号を7Vに、
1V−50MHzの信号を5Vに、7V−50MHzの
信号を5vにそれぞれ変換することが可能になった。1
V−5MHzあるいは7V−50MHzに設定したの
は、エミュレータ用マイクロコンピュータの動作範囲の
限界以上にレベル変換回路が動作する必要があるからで
ある。
【0042】実施例2.実施例1の回路において、イン
バータ3のスレッシユホールド電圧VTHを低く設定する
と、図2〜5の各タイミングチャートにおいてインバー
タ3の出力信号はそれぞれ105aで示される波形にな
る。実施例1では、インバータ3のβはPチャネルトラ
ンジスタもNチャネルトランジスタも220μA/V2
に設定していたが、NチャネルトランジスタのβをPチ
ャネルトランジスタより大きくすることによりスレッシ
ユホールド電圧VTHを低くすることができる。Nチャネ
ルトランジスタとPチャネルトランジスタのβ値が同じ
であれば、スレッシユホールド電圧VTHはV1/2にな
る。この実施例2で設計したインバータ3は、Nチャネ
ルトランジスタのβを220μA/V2 、Pチャネルト
ランジスタのβを31μA/V2 に設定することによ
り、スレッシユホールド電圧VTHをV1/3程度まで下
げた。これにより、各タイミングチャートの波形105
aのように、出力信号のデューティ比の崩れを軽減する
ことができた。なお、図4の波形105aについては、
もともと波形の崩れが少ないので実施例1の出力波形1
05と変わりがない。
【0043】実施例3.図6に実施例3に係るレベル変
換回路を示す。このレベル変換回路は、図1に示した実
施例1の回路においてインバータ3の代わりにフリップ
フロップ回路8を設けたものである。このようにフリッ
プフロップ回路8で出力波形を整形してもデューティ比
の崩れを軽減することができる。フリップフロップ回路
8は、二つの入力信号107及び106が共にローレベ
ルのときには出力信号105は変化せず、信号107が
ハイレベルで信号106がローレベルのときは出力信号
105はハイレベルに、なる。また、信号107がロー
レベルで信号106がハイレベルのときは出力信号10
5がローレベルになる。従って、出力信号105の波形
は図2〜5の各タイミングチャートにおける波形105
bの実線のようになり、デューティ比の崩れが軽減され
ている。図7に8個のトランジスタにより構成したフリ
ップフロップ回路8の回路図を示す。ここで、このフリ
ップフロップ回路8内においても、各Nチャネルトラン
ジスタのβ値が各Pチャネルトランジスタのβ値の50
倍以上になるように設定すると共にPチャネルトランジ
スタのβ値を例えば31μA/V2 以上に設定する。こ
れにより、例えば1Vを7Vに、また7Vを1Vに変換
することが可能となる。なお、フリップフロップ回路8
の代わりに図8及び9に示されるフリップフロップ回路
81及び82を用いても同様の効果が得られる。
【0044】実施例4.図6に示した実施例3のフリッ
プフロップ回路8のスレッシユホールド電圧VTHを低く
設定すると、実施例3と同様に出力信号105のデュー
ティ比の崩れを軽減しながら入力信号104に対する出
力信号105の遅れを軽減することができ、図2〜5の
各タイミングチャートの波形105bの点線のような出
力信号波形が得られる。
【0045】実施例5.図10は実施例5に係るエミュ
レートシステムの構成図である。エミュレータ装置54
の接続インターフェース55にエミュレータ用マイクロ
コンピュータ51が接続され、エミュレータ用マイクロ
コンピュータ51にターゲットシステム53が接続され
ている。エミュレータ用マイクロコンピュータ51には
上記の実施例1〜4で示されたようなレベル変換回路5
2が内蔵されており、このレベル変換回路52にターゲ
ットシステム53が接続されている。501は3Vの電
源、502は5Vの電源、503はエミュレータ用マイ
クロコンピュータ51とターゲットシステム53とをつ
なぐ信号ライン、504はエミュレータ装置54とエミ
ュレータ用マイクロコンピュータ51とを接続する信号
ラインである。
【0046】エミュレータ装置54は、図21に示した
従来のエミュレータ装置142と同様のものである。エ
ミュレータ用マイクロコンピュータ51にレベル変換回
路52が内蔵されているため、エミュレータ装置54は
ターゲットシステム53の動作電圧を考慮せずに動作す
る。エミュレータ用マイクロコンピュータ51の5Vの
電源502はエミュレータ装置54から供給される。エ
ミュレータ用マイクロコンピュータ51は5Vの電源電
圧で動作し、ターゲットシステム53との間で信号ライ
ン503を介して3Vの信号レベルで入出力を行う。す
なわち、レベル変換回路52は5Vの信号を3Vに、3
Vの信号を5Vに変換するように動作する。このレベル
変換回路52として実施例1〜4の回路を使用するた
め、ターゲットシステム53が1V−5MHzの動作ま
で対応できる。
【0047】実施例6.図11は実施例6に係るエミュ
レートシステムの構成図である。エミュレータ用マイク
ロコンピュータ51に実施例1〜4で示されたようなレ
ベル変換回路52が内蔵されており、このレベル変換回
路52にエミュレータ装置の接続インターフェース55
が接続されている。また、、エミュレータ用マイクロコ
ンピュータ51にターゲットシステム53が接続されて
いる。この実施例では、エミュレータ用マイクロコンピ
ュータ51はターゲットシステム53と同じ3Vの電源
電圧で動作し、エミュレータ装置54との間で信号ライ
ン504を介して5Vの信号レベルで入出力を行う。エ
ミュレータ用マイクロコンピュータ51にアナログ回路
の入っている場合や、信号ライン503の電流及びター
ゲットシステムの動作電流等を評価する場合には、エミ
ュレータ用マイクロコンピュータ51をターゲットシス
テム53と同じ電圧で動作させる方が好ましい。この場
合でもターゲットシステム53が1V−5MHzの動作
まで対応できる。
【0048】実施例7.図12はピギーバックマイクロ
コンピュータ71にレベル変換回路52を内蔵した実施
例7を示すものである。EPROM72がピギーバック
マイクロコンピュータ71内のレベル変換回路52に接
続されている。EPROM72は5Vの電源電圧で動作
し、ターゲットシステム53及びピギーバックマイクロ
コンピュータ71は3Vの電源電圧で動作する。この場
合、3Vの電源はターゲットシステム53より供給され
るが、5Vの電源は外部より供給しなければならない。
この場合もターゲットシステム53が1V−5MHzま
で対応可能である。また、図13のようにピギーバック
マイクロコンピュータ71を5Vで動作させ、レベル変
換回路52によってターゲットシステム53との間の信
号ライン503の信号レベルを3Vに変換してもよい。
【0049】実施例8.図14はレベル変換回路内蔵の
エミュレータ用マイクロコンピュータを用いたLSIテ
ストシステムの構成図である。LSIテストシステムの
インターフェースボード163にエミュレータ用マイク
ロコンピュータ91、エミュレータ用マイクロコンピュ
ータ91を動作させるためのプログラムが格納されたメ
モリ167、インタフェース168が搭載されている。
エミュレータ用マイクロコンピュータ91にはレベル変
換回路92が内蔵されており、このレベル変換回路92
にDUT162のシリアルI/O169が接続されてい
る。また、インタフェースボード163のインタフェー
ス168にLSIテスタ161が接続されている。エミ
ュレータ用マイクロコンピュータ91、メモリ167及
びインターフェース168を5Vで動作させ、エミュレ
ータ用マイクロコンピュータ91のシリアルI/093
とDUT162のシリアルI/0169との信号の授受
をレベル変換回路92を介して行う。また、DUT16
2の動作に必要にクロック信号やリセット信号について
も、LSIテスタ161よりエミュレータ用マイクロコ
ンピュータ91に入力された信号をレベル変換回路92
でレベル変換した後にDUT162に供給するようにす
れば、LSIテスタ161の負荷を軽減することができ
る。DUT162としてテストされるマイクロコンピュ
ータと同じ型のマイクロコンピュータをエミュレータ用
マイクロコンピュータ91に使用すれば、シリアルI/
093とシリアルI/O169の機能が同じなので、よ
りテストし易くなる。例えば、ICカード用マイクロコ
ンピュータのシリアルI/Oには、再送機能等、普通の
シリアルI/Oに備わっていない機能などがあり、その
機能のテストが容易になる。このテストシステムでは、
外付メモリのプログラムが実行できればエミュレータ用
マイクロコンピュータの代わりにピギーバックマイクロ
コンピュータを使用することもできる。実施例1〜4の
レベル変換回路を内蔵すれば、1V−5MHz〜7V−
50MHzまでの範囲のテストを行うことができる。
【0050】実施例9.図15は実施例9に係るLSI
テストシステムを示す構成図である。このテストシステ
ムは、図14に示した実施例8のテストシステムにおい
て、LSIテスタ161とエミュレータ用マイクロコン
ピュータ91内のレベル変換回路92とを信号ライン1
001及び1002で接続し、レベル変換回路92にお
けるレベル変換出力のハイレベル値VOH及びローレベル
値VOLをLSIテスタ161によって設定することがで
きるようにしたものである。これにより、レベル変換回
路92を用いてDUT162の入力電圧のハイレベル値
IH及びローレベル値VILのテストが容易となる。この
ように出力信号のハイレベル値VOH及びローレベル値V
OLを設定することのできるレベル変換回路の構成例を図
16に示す。信号ライン1001、1002の各電位を
選択することにより、出力信号OUTのハイレベル値V
OH及びローレベル値VOLが決定される。
【0051】実施例10.図17は実施例10に係るL
SIテストシステムを示すブロック図である。インター
フェースボード163にエミュレータ用マイクロコンピ
ュータ111とシリアルI/O用IC112とが搭載さ
れている。LSIテスタ161がシリアルI/O用IC
112に接続され、シリアルI/O用IC112がエミ
ュレータ用マイクロコンピュータ111のレベル変換回
路92に接続され、レベル変換回路92がDUT162
のシリアルI/O169に接続されている。エミュレー
タ用マイクロコンピュータ111はレベル変換回路92
のみを使用する。このように構成すれば、LSIテスタ
161の負荷を軽減することができる。エミュレータ用
マイクロコンピュータ111は、図18のように各レベ
ル変換回路92の入出力端子をそのままこのマイクロコ
ンピュータ111の外部端子にすれば実現できる。な
お、DUT162がICカード用マイクロコンピュータ
の場合には、シリアルI/Oの入出力端子が1本しかな
いので、入力と出力とを切り替えるために図18のよう
に切替回路271をエミュレータ用マイクロコンピュー
タ111とDUT162との間に接続する必要がある。
【0052】なお、上述した実施例5あるいは6のエミ
ュレータ用マイクロコンピュータを用いたエミュレート
システムにおいては、従来実現できなかった機能をエミ
ュレートシステムに持たせることができる。図22のエ
ミュレートシステムにおいて従来は、ターゲットシステ
ム154の動作電圧と本体151の動作電圧が異なる場
合、ターゲットシステム154のICソケットに直接エ
ミュレータ用マイコン153を搭載することができず、
本体151又はポッド152を改造する必要があった。
例えば、エミュレータ用マイクロコンピュータ153を
本体151又はポッド152内に収納し又は別途基板上
に搭載し、さらにレベル変換回路を付加した後、レベル
変換回路をターゲットシステム154に接続しなければ
ならない。このため、ターゲットシステムの近傍にエミ
ュレータ用マイクロコンピュータを搭載することができ
るという、このエミュレートシステムの一番の利点も実
現できなくなる。しかしながら、エミュレータ用マイク
ロコンピュータにレベル変換回路を内蔵すれば、ターゲ
ットシステムの動作電圧に関係なくシステムを使用で
き、また、実施例1〜4のレベル変換回路を内蔵してい
れば、ターゲットシステムの動作を1V−5MHzから
7V−50MHzまで可能にでき、ターゲットシステム
のエミュレータだけでなく、電圧や周波数を変化させた
場合の評価も実現できる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係るレベル変
換回路は、それぞれソースが第1の電位V1に接続され
ると共にドレインが互いに他方のゲートに接続され且つ
互いに同じβ値を有する第1及び第2のPチャネルトラ
ンジスタと、それぞれドレインが第1及び第2のPチャ
ネルトランジスタのドレインに接続されると共にソース
が接地され且つ互いに同じβ値を有する第1及び第2の
Nチャネルトランジスタと、レベル変換入力信号を反転
させて第2のNチャネルトランジスタのゲートに入力さ
せると共に第2の電位V2を電源とする第1のインバー
タと、第1のインバータの出力をさらに反転させて第1
のNチャネルトランジスタのゲートに入力させると共に
第2の電位V2を電源とする第2のインバータと、第1
のPチャネルトランジスタのドレインと第1のNチャネ
ルトランジスタのドレインとの接続点の信号を反転させ
ると共に第1の電位V1を電源とする第3のインバータ
とを備え、第1及び第2のNチャネルトランジスタのβ
値を第1及び第2のPチャネルトランジスタのβ値の5
0倍以上に設定すると共に第1の電位V1が1Vまで低
下しても第3のインバータをドライブできるように第1
及び第2のPチャネルトランジスタのβ値を設定したの
で、5Vを1〜7Vまで、1〜7Vを5Vまでそれぞれ
変換することができる。
【0054】請求項2及び3に係るレベル変換回路は、
さらに出力信号のデューティ比の崩れを軽減することが
できる。請求項4及び5に係るエミュレータ用マイクロ
コンピュータは、エミュレータ装置と異なる動作電圧を
有するターゲットシステムにも対応することができる。
請求項6及び7に係るピギーバックマイクロコンピュー
タは、EPROMと異なる動作電圧を有するターゲット
システムにも対応することができる。請求項8に係るL
SIテストシステムは、LSIテスタと異なる動作電圧
を有する量産用マイクロコンピュータのテストを容易に
行うことができる。請求項9に係るエミュレートシステ
ムは、エミュレータ装置と異なる動作電圧を有するター
ゲットシステムを容易にエミュレートすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係るレベル変換回路を示
す回路図である。
【図2】実施例1の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図3】実施例1の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図4】実施例1の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図5】実施例1の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図6】実施例3に係るレベル変換回路を示す回路図で
ある。
【図7】実施例3で用いられたフリップフロップ回路を
示す回路図である。
【図8】実施例3の変形例を示す回路図である。
【図9】実施例3の変形例を示す回路図である。
【図10】実施例5に係るエミュレートシステムを示す
ブロック図である。
【図11】実施例6に係るエミュレートシステムを示す
ブロック図である。
【図12】実施例7に係るピギーバックマイクロコンピ
ュータを示すブロック図である。
【図13】実施例7の変形例を示すブロック図である。
【図14】実施例8に係るLSIテストシステムを示す
ブロック図である。
【図15】実施例9に係るLSIテストシステムを示す
ブロック図である。
【図16】実施例9で用いられたレベル変換回路を示す
回路図である。
【図17】実施例10に係るLSIテストシステムを示
すブロック図である。
【図18】実施例10で用いられたエミュレータ用マイ
クロコンピュータを示すブロック図である。
【図19】相補型MOS集積回路を示す回路図である。
【図20】従来の相補型のレベル変換回路を示す回路図
である。
【図21】従来のエミュレートシステムを示すブロック
図である。
【図22】従来のエミュレートシステムのイメージ図で
ある。
【図23】従来のピギーバックマイクロコンピュータの
イメージ図である。
【図24】従来のエミュレートシステムを示すブロック
図である。
【図25】従来のレベル変換回路を示す回路図である。
【図26】従来のレベル変換回路を示す回路図である。
【図27】図25あるいは図26の変換回路の動作を示
すタイミングチャートでる。
【図28】レベル変換の入出力電圧の流れを示す図であ
る。
【図29】従来のLSIテストシステムを示すブロック
図である。
【符号の説明】
1、2、3 インバータ 4、5 Pチャネルトランジスタ 6、7 Nチャネルトランジスタ 8、81、82 フリップフロップ回路 51、91、111 エミュレータ用マイクロコンピ
ュータ 52、92 レベル変換回路 53 ターゲットシステム 54 エミュレータ装置 71 ピギーバックマイクロコンピュータ 72 EPROM 161 LSIテスタ 162 DUT
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】実施例3.図6に実施例3に係るレベル変
換回路を示す。このレベル変換回路は、図1に示した実
施例1の回路においてインバータ3の代わりにフリップ
フロップ回路8を設けたものである。このようにフリッ
プフロップ回路8で出力波形を整形してもデューティ比
の崩れを軽減することができる。フリップフロップ回路
8は、二つの入力信号107及び106が共にローレベ
ルのときには出力信号105は変化せず、信号107が
ハイレベルで信号106がローレベルのときは出力信号
105はハイレベルに、なる。また、信号107がロー
レベルで信号106がハイレベルのときは出力信号10
5がローレベルになる。従って、出力信号105の波形
は図2〜5の各タイミングチャートにおける波形105
bの実線のようになり、デューティ比の崩れが軽減され
ている。図7に8個のトランジスタにより構成したフリ
ップフロップ回路8の回路図を示す。ここで、このフリ
ップフロップ回路8内においても、上記実施例2のイン
バータ3と同様にNチャネルトランジスタのβ値とPチ
ャネルトランジスタのβ値との比を変える、すなわちN
チャネルトランジスタのβ値をPチャネルトランジスタ
のβ値より大きく設定することにより、フリップフロッ
プ回路8のスレッシュホールド電圧VTHを下げることが
できる。なお、フリップフロップ回路8の代わりに図8
及び9に示されるフリップフロップ回路81及び82を
用いても同様の効果が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 レベル変換回路、レベル変換回路を内蔵したエミュレータ用マイクロコンピュータ、レベル変換 回路を内蔵したピギーバックマイクロコンピュータ、レベル変換回路を内蔵したエミュレートシ ステム及びレベル変換回路を内蔵したLSIテストシステム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれソースが第1の電位V1に接続
    されると共にドレインが互いに他方のゲートに接続され
    且つ互いに同じβ値を有する第1及び第2のPチャネル
    トランジスタと、 それぞれドレインが第1及び第2のPチャネルトランジ
    スタのドレインに接続されると共にソースが接地され且
    つ互いに同じβ値を有する第1及び第2のNチャネルト
    ランジスタと、 レベル変換入力信号を反転させて第2のNチャネルトラ
    ンジスタのゲートに入力させると共に第2の電位V2を
    電源とする第1のインバータと、 第1のインバータの出力をさらに反転させて第1のNチ
    ャネルトランジスタのゲートに入力させると共に第2の
    電位V2を電源とする第2のインバータと、 第1のPチャネルトランジスタのドレインと第1のNチ
    ャネルトランジスタのドレインとの接続点の信号を反転
    させると共に第1の電位V1を電源とする第3のインバ
    ータとを備え、第1及び第2のNチャネルトランジスタ
    のβ値を第1及び第2のPチャネルトランジスタのβ値
    の50倍以上に設定すると共に第1の電位V1が1Vま
    で低下しても第3のインバータをドライブできるように
    第1及び第2のPチャネルトランジスタのβ値を設定す
    ることを特徴とするレベル変換回路。
  2. 【請求項2】 それぞれソースが第1の電位V1に接続
    されると共にドレインが互いに他方のゲートに接続され
    且つ互いに同じβ値を有する第1及び第2のPチャネル
    トランジスタと、 それぞれドレインが第1及び第2のPチャネルトランジ
    スタのドレインに接続されると共にソースが接地され且
    つ互いに同じβ値を有する第1及び第2のNチャネルト
    ランジスタと、 レベル変換入力信号を反転させて第2のNチャネルトラ
    ンジスタのゲートに入力させると共に第2の電位V2を
    電源とする第1のインバータと、 第1のインバータの出力をさらに反転させて第1のNチ
    ャネルトランジスタのゲートに入力させると共に第2の
    電位V2を電源とする第2のインバータと、 第1のPチャネルトランジスタのドレインと第1のNチ
    ャネルトランジスタのドレインとの接続点の信号を反転
    させると共に第1の電位V1を電源とする第3のインバ
    ータとを備え、第1及び第2のNチャネルトランジスタ
    のβ値を第1及び第2のPチャネルトランジスタのβ値
    の50倍以上に設定し、第1の電位V1が1Vまで低下
    しても第3のインバータをドライブできるように第1及
    び第2のPチャネルトランジスタのβ値を設定し、第3
    のインバータを形成する一対のPチャネルトランジスタ
    とNチャネルトランジスタのうちNチャネルトランジス
    タのβ値をPチャネルトランジスタのβ値より大きく設
    定することを特徴とするレベル変換回路。
  3. 【請求項3】 それぞれソースが第1の電位V1に接続
    されると共にドレインが互いに他方のゲートに接続され
    且つ互いに同じβ値を有する第1及び第2のPチャネル
    トランジスタと、 それぞれドレインが第1及び第2のPチャネルトランジ
    スタのドレインに接続されると共にソースが接地され且
    つ互いに同じβ値を有する第1及び第2のNチャネルト
    ランジスタと、 レベル変換入力信号を反転させて第2のNチャネルトラ
    ンジスタのゲートに入力させると共に第2の電位V2を
    電源とする第1のインバータと、 第1のインバータの出力をさらに反転させて第1のNチ
    ャネルトランジスタのゲートに入力させると共に第2の
    電位V2を電源とする第2のインバータと、 第1のPチャネルトランジスタのドレインと第1のNチ
    ャネルトランジスタのドレインとの接続点の信号と第2
    のPチャネルトランジスタのドレインと第2のNチャネ
    ルトランジスタのドレインとの接続点の信号とを入力す
    ると共にこれら双方の信号が共にローレベルのときには
    出力が変化しないフリップフロップ回路とを備え、第1
    及び第2のNチャネルトランジスタのβ値を第1及び第
    2のPチャネルトランジスタのβ値の50倍以上に設定
    することを特徴とするレベル変換回路。
  4. 【請求項4】 エミュレータ装置とターゲットシステム
    との間に接続されるエミュレータ用マイクロコンピュー
    タであって、 それぞれソースが第1の電位V1に接続されると共にド
    レインが互いに他方のゲートに接続され且つ互いに同じ
    β値を有する第1及び第2のPチャネルトランジスタ
    と、それぞれドレインが第1及び第2のPチャネルトラ
    ンジスタのドレインに接続されると共にソースが接地さ
    れ且つ互いに同じβ値を有する第1及び第2のNチャネ
    ルトランジスタと、レベル変換入力信号を反転させて第
    2のNチャネルトランジスタのゲートに入力させると共
    に第2の電位V2を電源とする第1のインバータと、第
    1のインバータの出力をさらに反転させて第1のNチャ
    ネルトランジスタのゲートに入力させると共に第2の電
    位V2を電源とする第2のインバータと、第1のPチャ
    ネルトランジスタのドレインと第1のNチャネルトラン
    ジスタのドレインとの接続点の信号を反転させると共に
    第1の電位V1を電源とする第3のインバータとを備
    え、第1及び第2のNチャネルトランジスタのβ値を第
    1及び第2のPチャネルトランジスタのβ値の50倍以
    上に設定すると共に第1の電位V1が1Vまで低下して
    も第3のインバータをドライブできるように第1及び第
    2のPチャネルトランジスタのβ値を設定し且つターゲ
    ットシステムとの間で伝送される信号をレベル変換する
    レベル変換回路を備えたことを特徴とするエミュレータ
    用マイクロコンピュータ。
  5. 【請求項5】 エミュレータ装置とターゲットシステム
    との間に接続されるエミュレータ用マイクロコンピュー
    タであって、 それぞれソースが第1の電位V1に接続されると共にド
    レインが互いに他方のゲートに接続され且つ互いに同じ
    β値を有する第1及び第2のPチャネルトランジスタ
    と、それぞれドレインが第1及び第2のPチャネルトラ
    ンジスタのドレインに接続されると共にソースが接地さ
    れ且つ互いに同じβ値を有する第1及び第2のNチャネ
    ルトランジスタと、レベル変換入力信号を反転させて第
    2のNチャネルトランジスタのゲートに入力させると共
    に第2の電位V2を電源とする第1のインバータと、第
    1のインバータの出力をさらに反転させて第1のNチャ
    ネルトランジスタのゲートに入力させると共に第2の電
    位V2を電源とする第2のインバータと、第1のPチャ
    ネルトランジスタのドレインと第1のNチャネルトラン
    ジスタのドレインとの接続点の信号を反転させると共に
    第1の電位V1を電源とする第3のインバータとを備
    え、第1及び第2のNチャネルトランジスタのβ値を第
    1及び第2のPチャネルトランジスタのβ値の50倍以
    上に設定すると共に第1の電位V1が1Vまで低下して
    も第3のインバータをドライブできるように第1及び第
    2のPチャネルトランジスタのβ値を設定し且つエミュ
    レータ装置との間で伝送される信号をレベル変換するレ
    ベル変換回路を備えたことを特徴とするエミュレータ用
    マイクロコンピュータ。
  6. 【請求項6】 EPROMとターゲットシステムとの間
    に接続されるピギーバックマイクロコンピュータであっ
    て、 それぞれソースが第1の電位V1に接続されると共にド
    レインが互いに他方のゲートに接続され且つ互いに同じ
    β値を有する第1及び第2のPチャネルトランジスタ
    と、それぞれドレインが第1及び第2のPチャネルトラ
    ンジスタのドレインに接続されると共にソースが接地さ
    れ且つ互いに同じβ値を有する第1及び第2のNチャネ
    ルトランジスタと、レベル変換入力信号を反転させて第
    2のNチャネルトランジスタのゲートに入力させると共
    に第2の電位V2を電源とする第1のインバータと、第
    1のインバータの出力をさらに反転させて第1のNチャ
    ネルトランジスタのゲートに入力させると共に第2の電
    位V2を電源とする第2のインバータと、第1のPチャ
    ネルトランジスタのドレインと第1のNチャネルトラン
    ジスタのドレインとの接続点の信号を反転させると共に
    第1の電位V1を電源とする第3のインバータとを備
    え、第1及び第2のNチャネルトランジスタのβ値を第
    1及び第2のPチャネルトランジスタのβ値の50倍以
    上に設定すると共に第1の電位V1が1Vまで低下して
    も第3のインバータをドライブできるように第1及び第
    2のPチャネルトランジスタのβ値を設定し且つEPR
    OMとの間で伝送される信号をレベル変換するレベル変
    換回路を備えたことを特徴とするピギーバックマイクロ
    コンピュータ。
  7. 【請求項7】 EPROMとターゲットシステムとの間
    に接続されるピギーバックマイクロコンピュータであっ
    て、 それぞれソースが第1の電位V1に接続されると共にド
    レインが互いに他方のゲートに接続され且つ互いに同じ
    β値を有する第1及び第2のPチャネルトランジスタ
    と、それぞれドレインが第1及び第2のPチャネルトラ
    ンジスタのドレインに接続されると共にソースが接地さ
    れ且つ互いに同じβ値を有する第1及び第2のNチャネ
    ルトランジスタと、レベル変換入力信号を反転させて第
    2のNチャネルトランジスタのゲートに入力させると共
    に第2の電位V2を電源とする第1のインバータと、第
    1のインバータの出力をさらに反転させて第1のNチャ
    ネルトランジスタのゲートに入力させると共に第2の電
    位V2を電源とする第2のインバータと、第1のPチャ
    ネルトランジスタのドレインと第1のNチャネルトラン
    ジスタのドレインとの接続点の信号を反転させると共に
    第1の電位V1を電源とする第3のインバータとを備
    え、第1及び第2のNチャネルトランジスタのβ値を第
    1及び第2のPチャネルトランジスタのβ値の50倍以
    上に設定すると共に第1の電位V1が1Vまで低下して
    も第3のインバータをドライブできるように第1及び第
    2のPチャネルトランジスタのβ値を設定し且つターゲ
    ットシステムとの間で伝送される信号をレベル変換する
    レベル変換回路を備えたことを特徴とするピギーバック
    マイクロコンピュータ。
  8. 【請求項8】 量産用マイクロコンピュータのテストを
    行なうためのLSIテストシステムであって、 LSIテスタと、 それぞれソースが第1の電位V1に接続されると共にド
    レインが互いに他方のゲートに接続され且つ互いに同じ
    β値を有する第1及び第2のPチャネルトランジスタ
    と、それぞれドレインが第1及び第2のPチャネルトラ
    ンジスタのドレインに接続されると共にソースが接地さ
    れ且つ互いに同じβ値を有する第1及び第2のNチャネ
    ルトランジスタと、レベル変換入力信号を反転させて第
    2のNチャネルトランジスタのゲートに入力させると共
    に第2の電位V2を電源とする第1のインバータと、第
    1のインバータの出力をさらに反転させて第1のNチャ
    ネルトランジスタのゲートに入力させると共に第2の電
    位V2を電源とする第2のインバータと、第1のPチャ
    ネルトランジスタのドレインと第1のNチャネルトラン
    ジスタのドレインとの接続点の信号を反転させると共に
    第1の電位V1を電源とする第3のインバータとを備
    え、第1及び第2のNチャネルトランジスタのβ値を第
    1及び第2のPチャネルトランジスタのβ値の50倍以
    上に設定すると共に第1の電位V1が1Vまで低下して
    も第3のインバータをドライブできるように第1及び第
    2のPチャネルトランジスタのβ値を設定したレベル変
    換回路を備えたエミュレータ用マイクロコンピュータと
    を備えたことを特徴とするLSIテストシステム。
  9. 【請求項9】 エミュレータ装置と、それぞれソースが
    第1の電位V1に接続されると共にドレインが互いに他
    方のゲートに接続され且つ互いに同じβ値を有する第1
    及び第2のPチャネルトランジスタと、それぞれドレイ
    ンが第1及び第2のPチャネルトランジスタのドレイン
    に接続されると共にソースが接地され且つ互いに同じβ
    値を有する第1及び第2のNチャネルトランジスタと、
    レベル変換入力信号を反転させて第2のNチャネルトラ
    ンジスタのゲートに入力させると共に第2の電位V2を
    電源とする第1のインバータと、第1のインバータの出
    力をさらに反転させて第1のNチャネルトランジスタの
    ゲートに入力させると共に第2の電位V2を電源とする
    第2のインバータと、第1のPチャネルトランジスタの
    ドレインと第1のNチャネルトランジスタのドレインと
    の接続点の信号を反転させると共に第1の電位V1を電
    源とする第3のインバータとを備え、第1及び第2のN
    チャネルトランジスタのβ値を第1及び第2のPチャネ
    ルトランジスタのβ値の50倍以上に設定すると共に第
    1の電位V1が1Vまで低下しても第3のインバータを
    ドライブできるように第1及び第2のPチャネルトラン
    ジスタのβ値を設定したレベル変換回路を含むエミュレ
    ータ用マイクロコンピュータとを備えたことを特徴とす
    るエミュレートシステム。
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