JPH0620349A - 磁気ヘッド装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置

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JPH0620349A
JPH0620349A JP4038165A JP3816592A JPH0620349A JP H0620349 A JPH0620349 A JP H0620349A JP 4038165 A JP4038165 A JP 4038165A JP 3816592 A JP3816592 A JP 3816592A JP H0620349 A JPH0620349 A JP H0620349A
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勝利 櫻井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、磁気テープの走行性を高めた磁気
ヘッド装置の提供を目的とする。 【構成】 本発明は、映像信号記録または再生用の回転
シリンダの両側に支持ポストと磁気ヘッドを設けた磁気
テープ走行系で、両側の支持ポストで磁気テープの一側
縁部を他側に押圧規制し、回転シリンダのリード部で磁
気テープの他側縁部を一側縁部側に押圧規制するものに
おいて、支持ポストの後方に設ける磁気ヘッドに磁気テ
ープの他側縁部を一側縁部に押圧する手段を設けたもの
である。 【効果】 本発明によれば、磁気テープの走行安定性を
高めることができる。また、従来において磁気ヘッドの
後方に設けていたリミッタポストを省略しても磁気テー
プの押圧規制力のバランスを一定にできるようになるの
で、部品点数の削減をなすことができ、従来装置よりも
低コストで得られるようになる効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープの走行安定性
を高めた磁気ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、一般のVHS用磁気記録装置
(VTR)の磁気テープ走行系の一部構造を示す図面で
ある。図12において、符号1は円筒状の回転シリンダ
を示し、この回転シリンダ1の側面部には映像信号記録
再生用などの磁気ヘッドが埋め込まれ、この回転シリン
ダ1の側面に磁気テープ2を押し付けるともに磁気テー
プ2を走行させた状態で回転シリンダ1を回転させ、磁
気ヘッドを作動させることで映像信号の読み書きができ
るようになっている。前記回転シリンダ1の磁気テープ
導入側(図12において回転シリンダ1の左側)には、
磁気記録装置の本体側に設けられた駆動機構により移動
自在に支持された支持ポスト3が設けられるとともに、
回転シリンダ1の磁気テープ導出側(図12において回
転シリンダ1の右側)には、前記支持ポスト3と同様の
作用を行なう支持ポスト4が設けられている。これらの
支持ポスト3、4は磁気テープ2を収納しているテープ
カセットから磁気テープ2を引き出して回転シリンダ1
に押し付けるためのものである。
【0003】更に、前記磁気テープ2の移動経路におい
て、支持ポスト3の前方側には、導入側支持ポスト5
が、支持ポスト4の後方側には導出側支持ポスト6がそ
れぞれ設けられている。また、磁気テープ2の移動経路
において、導出側支持ポスト6の後方側には、複合磁気
ヘッド7と、リミッタポスト8と、キャプスタン9とピ
ンチローラ10とが順次設けられている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】前記の走行系においては、回転シリンダ1
の側面に形成されている溝状のリード1aに沿って磁気
テープ2が確実に走行するように種々の工夫がなされて
いる。 その工夫の1つは、支持ポスト5の上部フラン
ジ5aと支持ポスト6の上部フランジ6aとにより磁気
テープ2の上縁部の位置規制を行なって磁気テープ2の
規制を行ない、回転シリンダ1のリード1aに磁気テー
プ2の下縁部を確実に押し付けて磁気テープ2の位置規
制と走行安定性を高めるものである。このような構成を
採用するならば、磁気テープ2の走行経路に沿って図1
2の斜線で示すように上下に交互に位置規制を行なうの
で磁気テープ2の走行性を安定化する効果を発揮する。
また、前記磁気テープ2の走行性を更に安定化する目的
で、リミッタポスト8の下部フランジ8aにより磁気テ
ープ2の下縁部の位置規制を行ない、磁気テープ2に作
用させる位置規制をその移動経路に沿って順次上下にな
るような構成を採用している。
【0005】しかしながら、磁気記録装置の部品点数の
削減並びにコストダウンの面から前記磁気テープの走行
性を安定化させた上でリミッタポスト8を省略すること
が望まれている。
【0006】ところで前記複合磁気ヘッド7は、図13
に拡大して示すように、音声消去ヘッド12と音声コン
トロールヘッド13をそれらの側部で隣接させて一体化
してなるもので、それらのヘッド12、13は取付板1
4上に立設されている。前記音声消去ヘッド12はその
前面上部に形成された音声信号消去用の磁気コア12a
を有し、音声コントロールヘッド13はその前面上部に
音声信号読み書き用の磁気コア13aを有し、前面下部
にコントロール信号読み書き用の磁気コア13bを有し
ている。
【0007】また、前記構成の複合磁気ヘッド7は、例
えば、図14に示すようなユニットベース15を介して
磁気記録装置のシャーシに取り付けられるようになって
いる。図14では複合磁気ヘッド7を取り付けた取付板
16が図13に示すものと若干異なる形状になってい
る。この取付板16のコーナ部に形成された3つのねじ
孔には、調整ビス17、18、19が螺合され、これら
調整ビス17、18、19は取付板16に形成されたね
じ孔にも螺合されて取付板16がユニットベース15の
前部側において位置調節自在に取り付けられている。ま
た、ユニットベース15の後部側は、U字状に折り曲げ
られ、その部分には基準孔20、21が形成されてい
る。この基準孔20、21は、ユニットベース15を磁
気記録装置のシャーシに固定する際に用いるものであ
り、磁気記録装置のシャーシに立設された基準軸に前記
基準孔20、21を挿通し、ユニットベース15を固定
することで複合磁気ヘッド7を磁気記録装置に取り付け
ることができるようになっている。
【0008】ところで、磁気テープ2に対する複合磁気
ヘッド7のアジマス角の調節と、磁気テープ2の幅方向
に対する複合磁気ヘッド7の角度(チルト角)の調節
は、前記ユニットベース15を磁気記録装置のシャーシ
に固定した後に、調整ビス17、18、19のねじ込み
具合を微調整することで行なうようにしているが、調整
ビス17、18、19を操作して行なうこれらの調節作
業は極めて煩雑な作業であるので、この作業を省略する
ことが望まれている。
【0009】そこで本発明の出願人は先に、図15に示
す構成の取付枠を備えた複合磁気ヘッドを平成4年1月
21日付けで特許出願し、前記作業の省力化を図った。
図15において用いられている複合磁気ヘッドは先の例
で説明した複合磁気ヘッド7と同一のものであり、この
複合磁気ヘッド7はそれを囲む矩形状の枠体25と枠体
25の下部に一体化された基台26とを備えた取付枠2
7に固定されている。
【0010】前記枠体25は、隣接一体化した状態の音
声消去ヘッド12と音声コントロールヘッド13を組み
込むためのものであり、これらのヘッドの上部を支持す
る天井部30とこれらのヘッドの下部を支持する基板部
31とこれらのヘッドの側部を支持するガイド支柱3
2、32とから構成されている。また、基板部31の後
部側には基台26が延設され、基台26にはシャーシ取
り付け用の透孔26aが複数形成されている。また、ガ
イド支柱32の前面側には磁気テープ用のガイド面32
aが形成されるとともに、ガイド支柱32の上下には、
天井部30および基板部31の一部を延長して形成さ
れ、ガイド面32aを上下から挟みつけるように突出し
た規制部34が形成されている。
【0011】図15に示す構成の複合磁気ヘッドを用い
るならば、音声消去ヘッド12と音声コントロールヘッ
ド13のそれぞれの高さ調節、アジマス調節、チルト調
節を取付枠27に組み込む際に正確に行なっておけば、
基台26の透孔26に磁気記録装置のシャーシの基準軸
を挿通して基台26をシャーシに対して正確に取り付け
ることで、前記の各調節作業を磁気記録装置の組み立て
作業時に省略することができるものであり、複合磁気ヘ
ッドの取り付け作業時の無調整化をなしえるものであ
る。そこでこのような優れた特徴を有する複合磁気ヘッ
ドを用いて取り付け作業時の無調整化を推し進めた上
で、前記した磁気テープ2の上下位置調節による走行性
の安定化と部品点数の削減をも兼ねて解決することが望
まれている。
【0012】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、磁気テープ走行性の安定化と複合磁気ヘッドの取
付無調整化を実現した磁気ヘッド装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記課題を解決するために、映像信号の記録または再生用
であって、磁気テープが導入される回転シリンダと、回
転シリンダの導入側に設けられて磁気テープを案内する
導入側支持ポストと、回転シリンダの導出側に設けられ
て磁気テープを案内する導出側支持ポストと、この導出
側支持ポストの導出側に設けられて磁気テープに対する
信号の書き込みまたは読み出しを行なう磁気ヘッドを備
えた磁気ヘッド装置において、前記導入側支持ポストに
磁気テープの幅方向の一側縁部を位置規制する位置規制
部材が形成され、前記回転シリンダに前記磁気テープの
幅方向の他側縁部を位置規制するリード部が形成され、
前記導出側支持ポストに磁気テープの幅方向の一側縁部
を位置規制する位置規制部材が形成されるとともに、前
記磁気ヘッドに前記磁気テープの幅方向の他側縁部を位
置規制する手段が付設されてなるものである。
【0014】請求項2記載の発明は前記課題を解決する
ために、映像信号の記録または再生用であって、磁気テ
ープが導入される回転シリンダと、回転シリンダの導入
側に設けられて磁気テープを案内する導入側支持ポスト
と、回転シリンダの導出側に設けられて磁気テープを案
内する導出側支持ポストと、この導出側支持ポストの導
出側に設けられて磁気テープに対する信号の書き込みま
たは読み出しを行なう磁気ヘッドを備えた磁気ヘッド装
置において、前記磁気ヘッドの導入側と導出側のうち少
なくとも一方に調整ポストが立設されるとともに、前記
導入側支持ポストに磁気テープの幅方向の一側縁部を位
置規制する位置規制部材が形成され、前記回転シリンダ
に前記磁気テープの幅方向の他側縁部を位置規制するリ
ード部が形成され、前記導出側支持ポストに磁気テープ
の幅方向の一側縁部を位置規制する位置規制部材が形成
されるとともに、前記磁気ヘッドに前記磁気テープの幅
方向の一側縁部を位置規制する手段が付設される一方、
前記調整ポストに前記磁気テープの幅方向の他側縁部を
位置規制する位置規制部材が形成されてなるものであ
る。
【0015】
【作用】映像信号記録または再生用の回転シリンダの両
側に支持ポストと磁気ヘッドを設けた磁気テープ走行系
で、両側の支持ポストで磁気テープの一側縁部を位置規
制し、回転シリンダのリード部で磁気テープの他側縁部
を位置規制するものにおいて、支持ポストの後方に設け
る磁気ヘッドで磁気テープの他側縁部を一側縁部側に押
圧して位置規制するので、磁気テープの走行経路に沿っ
て磁気テープの一側と他側に順序に規制作用を付与する
ことができ、これによって磁気テープの走行安定性が高
まる。このようにすれば、従来装置において磁気ヘッド
の導出側に設けていたリミッタポストを省略しても磁気
テープの規制位置のバランスがとれる。
【0016】また、前記磁気テープの走行系に加えて前
記磁気ヘッドの両側に調整ポストを設け、調整ポストの
規制位置と磁気ヘッドの規制手段による規制位置を反対
方向に向けるようにしてバランスをとるならば、これに
よっても磁気テープの規制位置のバランスをとることが
でき、走行性が向上する。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明装置の一実施例を組み込んだ
磁気記録装置(VTR)の磁気テープ走行系の一例を示
すもので、図1において、符号41は円筒状の回転シリ
ンダを示し、この回転シリンダ41の側面部には映像信
号記録再生用などの磁気ヘッドが埋め込まれ、この回転
シリンダ41の側面に磁気テープ42を押し付けるとも
に磁気テープ42を走行させた状態で回転シリンダ41
を回転させ、磁気ヘッドを作動させることで映像信号の
読み書きができるようになっている。前記回転シリンダ
41の磁気テープ導入側(図1において回転シリンダ1
の左側)には、磁気記録装置の本体側に設けられた駆動
機構により移動自在に支持された移動ポスト43が設け
られるとともに、回転シリンダ41の磁気テープ導出側
(図1において回転シリンダ41の右側)には、前記移
動ポスト43と同様の作用を行なう移動ポスト44が設
けられている。これらの移動ポスト43、44は磁気テ
ープ42を収納しているテープカセットから磁気テープ
42を引き出して回転シリンダ41に押し付けるための
ものである。
【0018】更に、前記磁気テープ42の移動経路にお
いて、移動ポスト43の前方側には、導入側支持ポスト
45が、移動ポスト44の後方側には導出側支持ポスト
46がそれぞれ設けられている。また、磁気テープ42
の移動経路において、導出側支持ポスト46の後方側に
は、複合磁気ヘッド47と、キャプスタン49とピンチ
ローラ50とが順次設けられている。
【0019】また、前記の走行系においては、回転シリ
ンダ41の側面に形成されている溝状のリード41aに
沿って磁気テープ42が確実に走行するように、支持ポ
スト45の上部フランジ(位置規制部材)45aと支持
ポスト46の上部フランジ(位置規制部材)46aとに
より磁気テープ42の上縁部を位置規制して磁気テープ
42の上縁部側の位置調節を行ない、回転シリンダ41
のリード41aに磁気テープ42の下縁部を確実に押し
付けて磁気テープ42の位置規制と走行安定性を高めて
いる。このような構成を採用して磁気テープ42の走行
経路に沿って図1の斜線で示すように上下に交互に位置
規制を行なって磁気テープ42の走行性を安定化してい
る。
【0020】更に本実施例の構造では、支持ポスト46
の後方側に設けた複合磁気ヘッド47に磁気テープ42
の下縁部側の位置規制を行なう手段を付設して磁気テー
プ42の走行性の安定を向上させている。以下にこの手
段について具体的に説明する。
【0021】図2は前記手段を付設した複合磁気ヘッド
の第1構成例を示すものである。この例の複合磁気ヘッ
ド47は本発明の出願人が先に特許出願している図15
に示す複合磁気ヘッドの一部を改良したものである。
【0022】この複合磁気ヘッド47において、音声消
去ヘッド52と音声コントロールヘッド53は、図15
に示す複合磁気ヘッドの音声消去ヘッド12と音声コン
トロールヘッド13と同等のものであり、音声消去ヘッ
ド52は前面上部に形成された音声信号消去用の磁気コ
ア52aを有し、音声コントロールヘッド53は前面上
部に音声信号読み書き用の磁気コア53aを有し、前面
下部にコントロール信号読み書き用の磁気コア53bを
有するとともに、図2に示す音声消去ヘッド52の前面
側に磁気テープ42の摺接面52cが形成され、音声コ
ントロールヘッド53の前面側に磁気テープ42の摺接
面53cが形成されている。これらの磁気ヘッド52、
53は、それらを囲む矩形状の枠体55と枠体55の下
部に一体化された基台56とを備えた取付枠57に固定
されている。
【0023】前記枠体55は、隣接一体化した状態の音
声消去ヘッド52と音声コントロールヘッド53を組み
込むためのものであり、これらのヘッドの上部を支持す
る天井部60とこれらのヘッドの下部を支持する基板部
61とこれらのヘッドの側部を支持するガイド支柱6
2、62とから構成されている。また、基板部61の後
部側には基台56が延設され、基台56にはシャーシ固
定用の透孔56aが複数形成されている。これらの透孔
56aは磁気記録装置のシャーシに立設された基準軸を
用いて基台56をシャーシに固定するために使用するも
のである。また、ガイド支柱62の前面側には磁気テー
プ摺接用のガイド面62aが形成されるとともに、ガイ
ド支柱62の上方には、天井部60の一部を延長して形
成されてガイド面62aの前方側に突出する第1規制部
64が形成され、ガイド支柱62の下方には基板部61
の一部を延長して形成されてガイド面62aの前方側に
突出する第2規制部(位置規制手段)65が形成され、
第1規制部64とガイド支柱62と第2規制部65によ
りテープガイド66が構成されている。そして、第1規
制部64の下面に第1規制面64aが、第2規制部65
の上面に第2規制面65aがそれぞれ形成されている。
【0024】更に、前記ガイド面62aは、基板部61
に対して垂直に形成されるとともに、ガイド面62aの
コーナ部62bは磁気テープ42の摺動抵抗を考慮して
曲面状に加工されている。更にまた、前記の如く上下に
対向した規制部64、65の間の間隔は磁気テープ42
の幅よりも若干広い間隔に形成され、図2の下方側の第
2規制部65、65の上面の規制面65aに、磁気テー
プ42の下縁部を接触させた際に磁気テープ42が正確
に位置決めされるようになっている。そして、前記音声
消去ヘッド52と音声コントロールヘッド53のそれぞ
れの摺動面52c、53cは、図2に示すように、それ
らの上部側をそれらの下部側よりも前方に突き出すよう
に前傾されている。この場合の前傾角度は、何度でも良
く、例えば30分程度で十分であるが、図2では誇張し
て記載している。
【0025】一方、前記第1規制部64、64の間であ
って音声コントロールヘッド53の上部前方側には天井
部60を下方に延長して突起状の第1位置決め部68が
形成され、第2規制部65、65の間であって音声コン
トロールヘッド53の下部前方側には基板部61を上方
に延長して突起状の第2位置決め部69が形成されてい
る。なお、枠体55に対する音声消去ヘッド12と音声
コントロールヘッド13の取り付け作業は、自動機によ
り複合磁気ヘッド47の製造時に正確に行なうことがで
きる。
【0026】次に前記のように構成された複合磁気ヘッ
ド47を磁気記録装置に取り付ける場合について、更に
は、この取り付け後に磁気テープ42を複合磁気ヘッド
47に対して摺動させる場合について説明する。
【0027】前記のように構成された複合磁気ヘッド4
7は、磁気記録装置のシャーシに立設されている複数本
の基準軸をそれぞれ基台56の透孔56a…に挿通して
ねじ止めするなどの手段により磁気記録装置のシャーシ
上の所定の位置に正確に固定される。そして、前記のよ
うな複合磁気ヘッド47の構成を採用するならば、磁気
テープ42を回転シリンダ41に押し付けつつ走行させ
た場合、図1の斜線で示すように、支持ポスト45と支
持ポスト46では磁気テープ42の上縁部の位置規制を
行なうが、回転シリンダ41と複合磁気ヘッド47では
磁気テープ42の下縁部の位置規制を行なうことができ
る。
【0028】即ち、前記の如く構成された複合磁気ヘッ
ド47に対して磁気テープ42を摺動させる場合、磁気
テープ42は、ガイド面62a、62aに沿って摺動す
ると同時に、前傾姿勢の音声消去ヘッド52の摺動面5
2cと音声コントロールヘッド53の摺動面53cに沿
って摺動するので、磁気テープ42がその下縁部側に移
動するように押圧される結果、磁気テープ42の下縁部
が第2規制部65、65の規制面65aに押し付けられ
つつ摺動する。即ち、磁気テープ42の下縁部が位置規
制される。これにより磁気テープ42に対し、図1に示
す支持ポスト45と回転シリンダ41と支持ポスト46
と図2に示す規制面65aとで磁気テープ42の移動経
路に沿って上下に順序に位置規制できるので走行中の磁
気テープ42を正確に位置決めできるとともに磁気テー
プ42の走行性を安定化することができる。また、規制
面65aで磁気テープ42の下縁部を位置規制すること
自体によって磁気テープ42の特に高さ方向の位置決め
を正確に行なうことができて走行性を安定化できる。な
お、磁気テープ42が前記の各規制位置から上下方向に
ずれようとした場合、フランジ部45a、46a、リー
ド部41a、第2規制面65aに接触した磁気テープ4
2の縁部にはそれぞれテンションが作用して縁部が押圧
規制され、この押圧規制力により磁気テープ42が規定
の高さ位置に保持される。
【0029】一方、図2に示す構成の複合磁気ヘッド4
7にあっては、以下に説明する効果も発揮する。まず、
音声消去ヘッド53の磁気コア53aの磁気ギャップに
おいて、摺接面53cに接する平面に垂直な面と、磁気
ヘッドの両側の第2規制部65、65の規制面65a、
65aを結ぶ線分とが垂直になっている。これにより、
磁気テープ42の下縁部は規制面65aに沿って走行
し、かつ磁気コア53aの磁気ギャップと磁気テープ4
2の走行方向とが垂直になるように磁気テープが走行す
るので、磁気テープ42の走行は極めて安定化する。ま
た、取付枠57の枠体55に音声消去ヘッド52と音声
コントロールヘッド53を取り付け固定する際にアジマ
ス角を厳格に規定して取り付けておくならばアジマス角
の調節を磁気記録装置への取り付け後に行なう必要はな
く、アジマス角は磁気記録再生時において最適の角度と
なるから、音声信号の消去およびコントロール信号の書
き込みや読み出しに関する磁気特性が向上する。これに
より、複合磁気ヘッド47を磁気記録装置に取り付けた
後に行なっていたアジマス角の微調整は不用になる。
【0030】また、チルト角については、磁気テープ4
2の幅方向に対する各摺動面52c、53cの角度を予
めある一定の値(磁気テープ42の下縁部が規制部65
の規制面65aに沿って走行するために十分な角度)に
設定し、傾斜させているので、磁気記録装置への複合磁
気ヘッド47の取り付け後にチルト角を調節する必要は
なくなる。以上のことから、複合磁気ヘッド47の磁気
記録装置への取り付け後において、アジマス調節、チル
ト調節および磁気テープ高さ調節のいずれをも省略する
ことができ、複合磁気ヘッド47を磁気記録装置に取り
付ける際の微調整作業を省力化することができる。
【0031】図3は、図1に示す磁気テープ42の走行
系において、支持ポスト46の後方側に設けられる複合
磁気ヘッドの第2構成例を示すものである。この第2構
成例の複合磁気ヘッド70において前記第1構成例の複
合磁気ヘッド47と同一の構成要素には同一の符号を付
してそれらの説明は省略する。この例の複合磁気ヘッド
70においては、ガイド支柱62において磁気テープ4
2の走行側に形成されているガイド面62dがその上部
側をその下部側よりも前方側(磁気テープ42の移動経
路側)に倒した前傾姿勢にされているとともに、音声消
去ヘッド52の摺動面52cと音声コントロールヘッド
53の摺動面53cとが基板部61に対して垂直に向け
られて構成されている。
【0032】図3に示す構造を採用することで走行中の
磁気テープ42に対してガイド面62d、62dで磁気
テープ42に下向きの力を付与することができ、磁気テ
ープ42の下縁部を第2規制面65a、65aに押し付
けることで位置規制することができる。なお、この例
で、音声消去ヘッド52の摺動面52cと音声コントロ
ールヘッド53の摺動面53cは基板部61に対して垂
直に向いているので磁気テープ42に対して上下に特別
な力を付与することはない。なお、その他の効果につい
ては前記第1構成例のものと同等の効果を得ることがで
きる。
【0033】図4は、図1に示す磁気テープ42の走行
系において、支持ポスト46の後方側に設けられる複合
磁気ヘッドの第3構成例を示すものである。この第3構
成例の複合磁気ヘッド75において前記第1構成例の複
合磁気ヘッド47と同一の構成要素には同一の符号を付
してそれら部分の説明は省略する。この例の複合磁気ヘ
ッド75においては、ガイド支柱62において磁気テー
プ42の走行経路側に形成されているガイド面62dが
その上部をその下部よりも前方側(磁気テープ42の移
動経路側)に倒した前傾姿勢となっているとともに、音
声消去ヘッド52の摺動面52cと音声コントロールヘ
ッド53の摺動面53cとがいずれもそれらの上部をそ
れらの下部よりも前方側に倒した前掲姿勢となってい
る。そして、各ヘッド52、53の摺動面52c、53
cとガイド面62d、62dをいずれも前傾して設けた
場合、磁気テープ42に対して各摺動面52c、53c
を十分に接触させるためには、各摺動面52c、53c
の傾斜角度を各ガイド面62d、62dの傾斜角度より
も大きくすることが好ましい。
【0034】図4に示す構造を採用することで走行中の
磁気テープ42に対してガイド面62d、62dと摺動
面52c、53cの両方で磁気テープ42に下向きの力
を付与することができ、磁気テープ42の下縁部を第2
規制面65a、65aに押し付けることで確実に位置規
制することができる。なお、その他の効果については前
記第1構成例のものと同等の効果を得ることができる。
【0035】図5は、図1に示す磁気テープ42の走行
系において、支持ポスト46の後方側に設けられる複合
磁気ヘッドの第4構成例を示すものである。この第4構
成例の複合磁気ヘッド75において前記第1構成例の複
合磁気ヘッド47と同一の構成要素には同一の符号を付
してそれら部分の説明は省略する。この例の複合磁気ヘ
ッド80においては、ガイド支柱62において磁気テー
プ42の走行側に形成されているガイド面62eが基板
部61に対して垂直に向けられているとともに、音声消
去ヘッド52の摺動面52cと音声コントロールヘッド
53の摺動面53cとがいずれも基板部61に対して垂
直に向けられて構成されている。そして、ガイド面62
eの頂部に、傾斜した押圧面62fが形成されている。
【0036】図5に示す構造を採用することで走行中の
磁気テープ42に各ガイド支柱62、62の押圧面62
fが接触して磁気テープ42を下向きに力を付加するの
で磁気テープ42の下縁部を第2規制面65a、65a
に接触させて確実に位置規制できる。なお、その他の効
果については前記第1構成例のものと同等の効果を得る
ことができる。
【0037】図6は本発明装置の他の実施例を組み込ん
だ磁気記録装置(VTR)の磁気テープ走行系の他の例
を示すもので、図6において、符号41は円筒状の回転
シリンダを示し、この回転シリンダ41の周囲には、図
1に示す走行系の例と同様に、移動ポスト43、44と
支持ポスト45、46とが設けられ、更に、磁気テープ
42の移動経路に沿って複合磁気ヘッド90とキャプス
タン49とピンチローラ50とが順次設けられている。
また、この実施例においては、複合磁気ヘッド90と支
持ポスト46との間に第1の調整ポスト88が設けら
れ、複合磁気ヘッド90とキャプスタン49との間に第
2の調整ポスト89が設けられている。
【0038】そして、前記各ポスト88、89の下端部
にはそれぞれフランジ部(位置規制部材)88a、89
aが形成されていて、磁気テープ42の下縁部の位置を
規制できるようになっているとともに、複合磁気ヘッド
90には磁気テープ42の上縁部側の位置規制を行なう
手段を付設して磁気テープ42の走行性の安定化を図っ
ている。即ちこの実施例では図6の斜線で示すように、
支持ポスト45、46の位置規制部材と複合磁気ヘッド
90の付勢手段とで磁気テープ42の上縁部規制を行な
い、回転シリンダ41のリード41aと調整ポスト8
8、89により磁気テープ42の下縁部規制を行なって
磁気テープ42の走行性を安定化している。
【0039】以下に、この例において磁気テープ42の
位置規制を行なう手段について具体的に説明する。図7
は、図6に示す磁気テープ42の走行系において、調整
ポスト88の後方側に設けられる複合磁気ヘッドの第1
構成例を示すものである。この走行系の第1構成例の複
合磁気ヘッド90において、図2に示す先に説明した第
1構成例の複合磁気ヘッド47と同一の構成要素には同
一の符号を付してそれらの説明は省略する。この例の複
合磁気ヘッド90においては、音声消去ヘッド52の摺
動面52cと音声コントロールヘッド53の摺動面53
cとが、それらの下部をそれらの上部よりも前方側(磁
気テープ42の移動経路側)に突き出させた状態で傾斜
している。その他の構成は図2に示す複合磁気ヘッド4
7と同等である。
【0040】図7に示す構造を採用することで走行中の
磁気テープ42に対して傾斜した摺動面52c、53c
で磁気テープ42に上向きに力を付加して磁気テープ4
2の上縁部を第1規制面64a、64aに押し付けて磁
気テープ42の上縁部の位置規制を行なうことができ
る。よってこの例では、第1規制部64、64が位置規
制手段を構成する。なお、その他の効果については図2
に示す第1構成例のものと同等の効果を得ることができ
る。
【0041】図8は、図6に示す磁気テープ42の走行
系において、調整ポスト88の後方側に設けられる複合
磁気ヘッドの第2構成例を示すものである。この走行系
の第2構成例の複合磁気ヘッド91において、図3に示
す先に説明した走行系の第2構成例の複合磁気ヘッド7
0と同一の構成要素には同一の符号を付してそれらの説
明は省略する。この例の複合磁気ヘッド91において
は、ガイド支柱62において磁気テープ42の走行側に
形成されているガイド面62gがその下部をその上部よ
りも前方側に(磁気テープ42の移動経路側に)突き出
した傾斜姿勢となっているとともに、音声消去ヘッド5
2の摺動面52cと音声コントロールヘッド53の摺動
面53cとが基板部61に対して垂直に向けられて構成
されている。
【0042】図8に示す構造を採用することで走行中の
磁気テープ42に対してガイド面62g、62gで磁気
テープ42に上向きの力を付与することができ、磁気テ
ープ42の上縁部を第1規制面64a、64aに押し付
けることで磁気テープ42の上縁部を位置規制すること
ができる。なお、この例で、音声消去ヘッド52の摺動
面52cと音声コントロールヘッド53の摺動面53c
は基板部61に対して垂直に向いているので磁気テープ
42に対して上下に特別な力を付与することはない。な
お、その他の効果については前記第1構成例のものと同
等の効果を得ることができる。
【0043】図9は、図6に示す磁気テープ42の走行
系において、調整ポスト88の後方側に設けられる複合
磁気ヘッドの第3構成例を示すものである。この走行系
の第3構成例の複合磁気ヘッド92において、図4に示
す先に説明した走行系の第3構成例の複合磁気ヘッド7
5と同一の構成要素には同一の符号を付してそれらの部
分の説明は省略する。この例の複合磁気ヘッド92にお
いては、ガイド支柱62において磁気テープ42の走行
側に形成されているガイド面62hがその下部をその上
部よりも前方側(磁気テープ42の移動経路側)に突き
出させた傾斜姿勢となっているとともに、音声消去ヘッ
ド52の摺動面52cと音声コントロールヘッド53の
摺動面53cとがいずれもその下部を磁気テープ42の
移動経路側に突き出させて傾斜した姿勢となっている。
そして、各ヘッド52、53の摺動面52c、53cと
ガイド面62h、62hをいずれも傾斜させて設けた場
合、磁気テープ42に対して各摺動面52c、53cを
十分に接触させるためには、各摺動面52c、53cの
傾斜角度を各ガイド面62h、62hの傾斜角度よりも
大きくすることが好ましい。
【0044】図9に示す構造を採用することで走行中の
磁気テープ42に対してガイド面62h、62hと摺動
面52c、53cの両方で磁気テープ42に上向きの力
を付与することができ、磁気テープ42の上縁部を第1
規制面64a、64aに押し付けることで確実に位置規
制することができる。なお、その他の効果については前
記第1構成例のものと同等の効果を得ることができる。
【0045】図10は、図6に示す磁気テープ42の走
行系において、調整ポスト88の後方側に設けられる複
合磁気ヘッドの第4構成例を示すものである。この走行
系の第4構成例の複合磁気ヘッド93において、図5に
示す先に説明した走行系の第4構成例の複合磁気ヘッド
80と同一の構成要素には同一の符号を付してそれらの
部分の説明は省略する。
【0046】この例の複合磁気ヘッド93においては、
ガイド支柱62において磁気テープ42の走行側に形成
されているガイド面62iが基板部61に対して垂直に
向けられているとともに、音声消去ヘッド52の摺動面
52cと音声コントロールヘッド53の摺動面53cと
がいずれも基板部61に対して垂直に向けられて構成さ
れている。そして、ガイド面62iの底部に、傾斜した
押圧面62jが形成されている。
【0047】図10に示す構造を採用することで走行中
の磁気テープ42に押圧面62j、62jが接触して磁
気テープ42に上向きに力を付加するので磁気テープ4
2の上縁部を第1規制面64a、64aに接触させて確
実に位置規制できる。なお、その他の効果については前
記第1構成例のものと同等の効果を得ることができる。
【0048】図11は本発明装置の更に他の実施例を組
み込んだ磁気記録装置(VTR)の磁気テープ走行系の
例を示すもので、図11において、符号41は円筒状の
回転シリンダを示し、この回転シリンダ41の周囲に
は、図6に示す走行系の例と同様に、移動ポスト43、
44と支持ポスト45、46とが設けられ、更に、磁気
テープ42の移動経路に沿って複合磁気ヘッド90とキ
ャプスタン49とピンチローラ50とが順次設けられて
いる。また、この実施例においては、複合磁気ヘッド9
0と支持ポスト46との間の第1の調整ポスト88は省
略され、複合磁気ヘッド90とキャプスタン49との間
に第2の調整ポスト89のみが設けられている。
【0049】そして、前記第2の調整ポスト89の下端
部にはそれぞれフランジ部(位置規制部材)89aが形
成されていて、磁気テープ42の下縁部の位置を規制で
きるようになっているとともに、複合磁気ヘッド95に
は磁気テープ42の上縁部の位置規制を行なう手段を付
設して磁気テープ42の走行性の安定化を図っている。
即ちこの実施例では図11の斜線で示すように、支持ポ
スト45のフランジ部45aと支持ポスト46のフラン
ジ部46aと複合磁気ヘッド90の押圧規制手段とで磁
気テープ42の上縁部規制を行ない、回転シリンダ41
のリード41aと調整ポスト89のフランジ部89aに
より磁気テープ42の下縁部規制を行なって磁気テープ
42の走行性を安定化している。この走行系で用いる複
合磁気ヘッド95は、先の走行系で用いた複合磁気ヘッ
ド90、91、92、93を適宜用いれば良い。ただ
し、支持ポスト46で磁気テープ42の上縁部規制を行
ない、続けて複合磁気ヘッド95で磁気テープ42の上
縁部を規制しているので、これらの規制力の合計が第2
の調整ポスト89と釣り合うように設計することが好ま
しい。これには、複合磁気ヘッド95の各部分の傾斜具
合を先の例のものよりも少なくし、第2の調整ポスト8
9の規制力を強めるようにすれば良い。このように規制
力を調節することで磁気テープ42の走行性を安定化さ
せることができる。
【0050】ところで前述の各実施例においては、磁気
テープ42の走行経路に沿って各ヘッド52、53の両
側にテープガイド66、66を設けたが、テープガイド
66はヘッド52、53の両側のどちらか一方に設けて
も良い。更に、複合磁気ヘッドの両側に調整ポストを設
けたがどちらか一方でも差し支えない。また、前記実施
例においては音声消去ヘッド53と音声コントロールヘ
ッド53を複合した磁気ヘッドを取付枠57に取り付け
たが、音声消去ヘッド53と音声コントロールヘッド5
3を一体化したものを1つ取付枠57に固定しても良い
のは勿論である。更に前記実施例において、テープガイ
ド66を取付枠57に一体化した構成を採用したが、こ
れらは別体物でも差し支えない。なおまた、前記の各実
施例においては、磁気テープ42の走行経路に沿って上
縁部と下縁部をそれぞれ押圧する構成として説明した
が、磁気テープ42の走行方向によっては磁気テープ4
2の上縁部と下縁部の上下関係が逆になることもあり、
また、テープカセットの挿入方向に応じて磁気テープ4
2を上下方向に移動させる構成の磁気記録装置にあって
は、磁気テープ42の上縁部と下縁部が右縁部と左縁部
に、あるいは、左縁部と右縁部になることもある。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、映
像信号記録または再生用の回転シリンダの両側に支持ポ
ストと磁気ヘッドを設けた磁気テープ走行系で、両側の
支持ポストで磁気テープの一側縁部を位置規制し、回転
シリンダのリード部で磁気テープの他側縁部を位置規制
するものにおいて、支持ポストの後方に設ける磁気ヘッ
ドで磁気テープの他側縁部を位置規制するので、磁気テ
ープの一側と他側に順序に押圧規制力を作用させること
ができ、これによって磁気テープの走行安定性を高める
ことができる。また、このようにすれば、従来において
磁気ヘッドの後方に設けていたリミッタポストを省略し
ても磁気テープの規制位置のバランスをとることができ
るようになるので、部品点数の削減をなすことができ、
従来装置よりも低コストで得られるようになる効果があ
る。
【0052】また、請求項2記載の発明によれば、映像
信号記録または再生用の回転シリンダの両側に支持ポス
トと磁気ヘッドを設けた磁気テープ走行系で、両側の支
持ポストで磁気テープの一側縁部を位置規制し、回転シ
リンダのリード部で磁気テープの他側縁部を位置規制す
るものにおいて、磁気ヘッドの両側の少なくとも一方に
調整ポストを設け、調整ポストの位置規制部材による規
制位置と磁気ヘッドの押圧規制力による位置規制とを反
対方向に向けるようにしてバランスをとるならば、これ
によっても磁気テープの規制位置のバランスを取ること
ができ、これにより磁気テープの走行安定性を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る磁気ヘッド装置を備えた磁
気テープ走行系の第1実施例を示す構成図である。
【図2】図2は図1に示す装置に組み込まれる複合磁気
ヘッドの第1構成例の斜視図である。
【図3】図3は図1に示す装置に組み込まれる複合磁気
ヘッドの第2構成例の斜視図である。
【図4】図4は図1に示す装置に組み込まれる複合磁気
ヘッドの第3構成例の斜視図である。
【図5】図5は図1に示す装置に組み込まれる複合磁気
ヘッドの第4構成例の斜視図である。
【図6】図6は本発明に係る磁気ヘッド装置を備えた磁
気テープ走行系の第2実施例を示す構成図である。
【図7】図7は図6に示す装置に組み込まれる複合磁気
ヘッドの第1構成例の斜視図である。
【図8】図8は図6に示す装置に組み込まれる複合磁気
ヘッドの第2構成例の斜視図である。
【図9】図9は図6に示す装置に組み込まれる複合磁気
ヘッドの第3構成例の斜視図である。
【図10】図10は図6に示す装置に組み込まれる複合
磁気ヘッドの第4構成例の斜視図である。
【図11】図11は本発明に係る磁気ヘッド装置を備え
た磁気テープ走行系の第3実施例を示す構成図である。
【図12】図12は従来装置の磁気テープ走行系の一例
を示す構成図である。
【図13】図13は従来の複合磁気ヘッドの一構成例を
示す斜視図である。
【図14】図14は従来の複合磁気ヘッドの取付状態の
一例を示す斜視図である。
【図15】図15は複合磁気ヘッドを備えた取付枠の一
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
41 回転シリンダ、 41a リード部、 42 磁気テープ、 43、44 移動ポスト、 45、46 支持ポスト、 45a、46a フランジ部(位置規制部材)、 47、70、75、80、90、91、92、93
複合磁気ヘッド、 52 音声消去ヘッド、 52a 磁気コア、 53 音声コントロールヘッド、 53a 磁気コア、 62 ガイド支柱、 62a、62d、62e、62g、62h、62i、
ガイド面、 64 第1規制部(位置規制手段)、 64a 第1規制面、 65 第2規制部(位置規制手段)、 65a 第2規制面、 66 テープガイド、 88、89 調整ポスト、 88a、89a フランジ部(位置規制部材)、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号の記録または再生用であって、
    磁気テープが導入される回転シリンダと、回転シリンダ
    の磁気テープの導入側に設けられて磁気テープを案内す
    る導入側支持ポストと、回転シリンダの導出側に設けら
    れて磁気テープを案内する導出側支持ポストと、この導
    出側支持ポストの導出側に設けられて磁気テープに対す
    る信号の書き込みまたは読み出しを行なう磁気ヘッドを
    備えた磁気ヘッド装置において、 前記導入側支持ポストに磁気テープの幅方向の一側縁部
    を位置規制する位置規制部材が形成され、前記回転シリ
    ンダに前記磁気テープの幅方向の他側縁部を位置規制す
    るリード部が形成され、前記導出側支持ポストに磁気テ
    ープの幅方向の一側縁部を位置規制する位置規制部材が
    形成されるとともに、前記磁気ヘッドに前記磁気テープ
    の幅方向の他側縁部を位置規制する位置規制手段が付設
    されてなることを特徴とする磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 映像信号の記録または再生用であって、
    磁気テープが導入される回転シリンダと、回転シリンダ
    の磁気テープの導入側に設けられて磁気テープを案内す
    る導入側支持ポストと、回転シリンダの導出側に設けら
    れて磁気テープを案内する導出側支持ポストと、この導
    出側支持ポストの導出側に設けられて磁気テープに対す
    る信号の書き込みまたは読み出しを行なう磁気ヘッドを
    備えた磁気ヘッド装置において、 前記磁気ヘッドの導入側と導出側のうち少なくとも一方
    に調整ポストが立設されるとともに、前記導入側支持ポ
    ストに磁気テープの幅方向の一側縁部を位置規制する位
    置規制部材が形成され、前記回転シリンダに前記磁気テ
    ープの幅方向の他側縁部を位置規制するリード部が形成
    され、前記導出側支持ポストに磁気テープの幅方向の一
    側縁部を位置規制する位置規制部材が形成されるととも
    に、前記磁気ヘッドに前記磁気テープの幅方向の一側縁
    部を位置規制する位置規制手段が付設される一方、前記
    調整ポストに前記磁気テープの幅方向の他側縁部を位置
    規制する位置規制部材が形成されてなることを特徴とす
    る磁気ヘッド装置。
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