JP2854476B2 - 磁気ヘッドの取付装置 - Google Patents

磁気ヘッドの取付装置

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JP2854476B2 JP32310792A JP32310792A JP2854476B2 JP 2854476 B2 JP2854476 B2 JP 2854476B2 JP 32310792 A JP32310792 A JP 32310792A JP 32310792 A JP32310792 A JP 32310792A JP 2854476 B2 JP2854476 B2 JP 2854476B2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープの走行系に
おいて、磁気テープと磁気ヘッドとの相対位置関係を適
正に保持して磁気ヘッドを設置せしめる磁気ヘッドの取
付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気テープを利用した各種の情
報の磁気記録再生装置においては、情報の記録、再生、
消去を正確に行なうためには、走行する磁気テープに対
して磁気ヘッドの磁気コアに形成されているギャップ部
を適正位置に配置する必要がある。
【0003】この磁気ヘッドと磁気テープとの相対位置
関係の精度が最も高く要求される磁気記録再生装置の1
例としては、図5および図6に示されているVHS用磁
気記録再生装置(以下、「VTR」と称する)が挙げら
れる。
【0004】このVTRにおいては、磁気テープ1の移
動経路に、映像信号の処理を行なう回転シリンダ2と、
音声信号の処理を行なう複合磁気ヘッド3とが配設され
ている。
【0005】一方の回転シリンダ2においては、側面部
に映像信号記録再生用等の磁気ヘッド(図示せず)が埋
め込まれており、回転シリンダ2の側面に磁気テープ1
を押付けるとともに、磁気テープ1を走行させた状態で
回転シリンダ2を回転させて、磁気ヘッドを作動させる
ことにより、映像信号の記録、再生等ができるようにさ
れている。また、回転シリンダ2の磁気テープ導入側
(図5の左側)および磁気テープ導出側(図5の右側)
には、それぞれVTRの本体側に設けられた駆動機構
(図示せず)により移動自在に支持された支持ポスト
4、5が設けられている。これらの支持ポスト4、5に
より、テープカセット(図示せず)に収納されている磁
気テープ1が引出されて回転シリンダ2に押付けられる
ようになっている。更に、磁気テープ1の移動経路にお
いて、前記支持ポスト4の前方側および前記支持ポスト
5の後方側には、それぞれ導入側支持ポスト6および導
出側支持ポスト7が設けられている。ポスト6、7はポ
スト4または5と同一ベース上に形成されており、移動
可能となっている。
【0006】他方の複合磁気ヘッド3の後方側には、リ
ミッタポスト8と、キャプスタン9およびピンチローラ
10の組合せとが順次設けられている。
【0007】また、前記回転シリンダ2の側面に形成さ
れている溝状のリード2aに沿って磁気テープ1が確実
に走行するように、導入側支持ポスト6および導出側支
持ポスト7の上部フランジ6a、7aにより磁気テープ
1の上縁部の位置規制を行なって磁気テープ1の規制を
行ない、磁気テープ1の下縁部を前記リード2aに押付
けるようにしている。更に、リミッタポスト8の下部フ
ランジ8aにより、磁気テープ1の下縁部の位置規制を
行ない、磁気テープ1に対する位置規制をその移動経路
に沿って順次上下になるように構成して、磁気テープ1
の走行性をより一層安定化させるようにしている。
【0008】また、複合磁気ヘッド3は、図6に示すよ
うに、音声消去ヘッド11と音声コントロールヘッド1
2とをそれらの側部で隣接させて一体化して形成されて
いる。一方の音声消去ヘッド11には、その前面上部に
音声消去用の磁気コア11aが形成されており、他方の
音声コントロールヘッド12には、その前面上部に音声
信号記録、再生用の磁気コア12aが形成されていると
ともに、前面下部にコントロール信号記録、再生用の磁
気コア12bが形成されている。一体化されたこれらの
ヘッド11、12からなる複合磁気ヘッド3は、取付板
13上に立設されており、この取付板13を介してVT
Rの本体側のシャーシ14に取付られるようになってい
る。即ち、シャーシ14には帽体状の小突起15が突設
されており、この小突起15に前記取付板13の複合磁
気ヘッド3の前面の前方に穿設されている支持孔16を
合致させるようにして取付板13を載置し、この取付板
13の他の3隅部にそれぞれ配設した調整ビス17、1
8、19を用いて、取付板13を小突起15と支持孔1
6との係合部を支点として動かして、複合磁気ヘッド3
を適正な姿勢に合わせて固定させることにより、前記複
合磁気ヘッド3の取付が行なわれる。調整ビス19の頭
部と取付板13との間には、取付板13をシャーシ14
側に押圧する弾力を付与するコイルばね20が介装され
ている。具体的には、各調整ビス17、18、19のね
じ込み具合を調整することにより、磁気テープ1に対す
る複合磁気ヘッド3のアジマス角の調整と、磁気テープ
1の幅方向に対する複合磁気ヘッド3の角度(以下、
「チルト角」と称する)との調整が行なわれる。
【0009】また、VTRにおいては、前記の調整とは
別に、ハイト調整(図示せず)、X値調整(図示せず)
が行なわれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように形成されて
いるVTRにおいて、映像信号および音声信号の記録、
再生等を適正に行なうためには、複合磁気ヘッド3と磁
気テープ1との相対位置関係の精度を高くしなければな
らない。
【0011】なぜならば、VTRにおいては、厚さが僅
か20μm弱の極めて可撓性に富んだ磁気テープ1に上
に、数MHzにおよぶ広帯域の映像信号並びに音声信号
を記録し、忠実に再生するものであるために、そのテー
プ走行は他の磁気記録再生装置に比較して複雑、かつ、
高精度なものが要求される。
【0012】この精度を高く維持するためには、第1に
磁気テープ1の走行を安定させ、第2に走行の安定して
いる磁気テープ1に対して複合磁気ヘッド3のアジマス
角、チルト角および高さ位置すなわち各磁気コア11
a、12a、12bのギャップの位置を適正に保持し、
第3にX調整を正確に行なうことにある。
【0013】ところが、前記従来例においては、次のよ
うな問題点があった。
【0014】先ず、第1の磁気テープ1の走行の安定性
についてみると、磁気テープ1の上縁部の位置規制を導
入側支持ポスト6および導出側支持ポスト7の上部フラ
ンジ6a、7aにより行ない、磁気テープ1の下縁部の
位置規制を回転シリンダ2の側面に形成されている溝状
のリード2aおよびリミッタポスト8の下部フランジ8
aにより行なっている。この従来手段によれば、磁気テ
ープ1をその下縁部を回転シリンダ2のリード2aに適
正に合致させながら走行させて、内蔵されている磁気ヘ
ッドと磁気テープ1との相対位置関係を適正に保持する
ことは可能である。しかしながら、複合磁気ヘッド3と
磁気テープ1との相対位置関係を適正に保持しながら磁
気テープ1の走行を安定させる具体的構成はなく、複合
磁気ヘッド3と磁気テープ1との相対位置関係を適正に
保持するようにして複合磁気ヘッド3を設置することが
難しいものであった。
【0015】また、前記VTR以外の磁気記録再生装置
においても、前述したようなVTRにおける磁気テープ
と磁気ヘッドとの相対位置関係を適正に保持することに
関する各種の困難性と同様な困難性が存在するものであ
った。
【0016】本発明はこれらの問題点に鑑みてなされた
ものであり、磁気テープの走行系における磁気テープと
磁気ヘッドとの相対位置関係を、簡単な構成により、か
つ、簡単な取付操作により、適正に保持して磁気ヘッド
を設置させることのできる磁気ヘッドの取付装置を提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の磁気ヘッドの取付装置は、磁気テープに信
号の記録および再生が可能な磁気ヘッドと、前記磁気ヘ
ッドをその上端部または下端部が前方に突き出すように
固定された取付枠と、前記取付枠に設けられ前記磁気テ
ープの上方向および下方向の位置規制を行なう位置規制
手段と、シャーシ上に設けられ前記取付枠が固定される
基準面とを備え、前記磁気ヘッドを取付枠に固着し、
取付枠に形成されたヘッド取付用の基準面を前記シャ
ーシに形成されたヘッド取付用の基準面に合致させて前
記取付枠をシャーシに取付たことを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明によれば、磁気ヘッドの取付は、磁気ヘ
ッドが固着されている取付枠をもって行なわれ、しか
も、取付枠とシャーシとに形成されているヘッド取付用
の基準面を合致させるという簡単な操作のみにより、走
行する磁気テープと磁気ヘッドとの相対位置関係を適正
に保持して磁気ヘッドの取付を行なうことができる。
に、本発明においては、取付枠に磁気テープの上方向お
よび下方向の位置規制を行なう位置規制手段を備えてい
るので、磁気テープに対して何らかの影響で上方向また
は下方向にカが加わった場合においても、磁気テープが
上下のいずれかの位置規制手段によって位置規制される
ために、磁気テープが取付枠の上方または下方から離脱
することがなく、常に適正位置に保持されることとな
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図4につい
て説明する。
【0020】図1から図3は本発明の1実施例を示し、
図5および図6の従来例と同一部分には同一符号を付し
てある。
【0021】本実施例は本発明をVTRに用いられる磁
気ヘッドの取付に適用したものである。
【0022】本実施例においては、図1に示すように、
図6の複合磁気ヘッド3に代えて複合磁気ヘッド21を
取付枠22に固着し、この取付枠22をVTRの本体側
のシャーシ23に固着することにより、複合磁気ヘッド
21をシャーシ23に取付るように形成されている。そ
して、図5のリミッタポスト8は省略されている。
【0023】更に説明すると、複合磁気ヘッド21は隣
接一体化された音声消去ヘッド24と音声コントロール
ヘッド25とにより形成されている。これらの各ヘッド
24、25は図6の音声消去ヘッド11および音声コン
トロールヘッド12と同等のものであり、一方の音声消
去ヘッド24には、その前面上部に音声消去用の磁気コ
ア24aが形成されており、他方の音声コントロールヘ
ッド25には、その前面上部に音声信号記録、再生用の
磁気コア25aが形成されているとともに、前面下部に
コントロール信号記録、再生用の磁気コア25bが形成
されている。
【0024】また、これらの磁気ヘッド24、25は、
それらを囲む矩形状の枠体26と枠体26の下部に一体
化された基台27とにより形成されている取付枠22の
所定位置に固定されている。
【0025】前記枠体26は、音声消去ヘッド24と音
声コントロールヘッド25とを組込むためのものであ
り、これらのヘッドの上部を支持する天井部28と、こ
れらのヘッドの下部を支持する基板部29と、これらの
ヘッドの側部を支持するガイド支柱30、30とにより
構成されている。また、基板部29の後部側には基台2
7が延設され、基台27にはシャーシ固定用の複数の透
孔27a、27aが穿設されている。
【0026】また、ガイド支柱30の前面側には、磁気
テープ摺接用のガイド面30aが形成されているととも
に、ガイド支柱30の上方には、天井部28の一部を延
長して形成されてガイド面30aの前方側に突出する第
1規制部31(位置規制手段)が形成され、ガイド支柱
30の下方には、基板部29の一部を延長して形成され
てガイド面30aの前方に突出する第2規制部(位置規
制手段)32が形成され、前記第1規制部31とガイド
支柱30と第2規制部32とによりテープガイド33が
形成されている。そして、前記第1規制部31の下面に
第1規制面31aが、第2規制部32の上面に第2規制
面32aがそれぞれ形成されている。
【0027】更に、前記ガイド面30aは、基板部29
に対して垂直に形成されているとともに、ガイド面30
aのコーナ部30bは磁気テープ1の摺動抵抗を考慮し
て曲面状に加工されている。また、前記のように上下に
対向した規制部31、32の間隔は磁気テープ1の幅よ
りも若干広い間隔に形成され、図2の下方側の第2規制
部32の上面の規制面32aに、磁気テープ1の下縁部
を接触させた際に、磁気テープ1が正確に位置決めされ
るようになっている。
【0028】そして、前記音声消去ヘッド24と音声コ
ントロールヘッド25のそれぞれの摺動面24c、25
cは、図2に示すように、それらの上部側をそれらの下
部側よりも前方に突き出すように前傾させられている。
この場合の前傾角度は、下方向のテープ規制力とテープ
縁部のダメージとの相関により設定され、例えば30分
程度で十分であるが、図2においては誇張して示してあ
ろ。
【0029】一方、前記第1規制部31、31の間であ
って音声コントロールヘッド25の上部前方側には、天
井部28を下方に延長して突起状の第1位置決め部34
が形成され、第2規制部32、32の間であって音声コ
ントロールヘッド25の下部前方側には、基板部29を
上方に延長して突起状の第2位置決め部35が形成され
ている。
【0030】このように形成されている取付枠22の所
定位置への音声消去ヘッド24と音声コントロールヘッ
ド25との組み込みは、それぞれ図示しない自動機によ
り複合磁気ヘッド21の製造時に正確に行なうようにす
るとよい。
【0031】更に、本実施例においては、複合磁気ヘッ
ド21を磁気テープ1に対する相対位置を適正にしてシ
ャーシ23に取付るために、次のように形成している。
【0032】即ち、複合磁気ヘッド21は取付枠22の
所定位置に固定されているために、この取付枠22をシ
ャーシ23に固定した際に、複合磁気ヘッド21を磁気
テープ1に対する適正位置に設置できるようにしてい
る。
【0033】そのため、本実施例においては、図2に示
すように、一方のシャーシ23上に取付枠22の基台2
7に穿設されているシャーシ固定用の複数の透孔27a
の位置に合わせて複数のマウンド36が突設され、これ
らの各マウンド36の上面が平坦に形成されてヘッド取
付用の基準面37とされている。この基準面37の形成
は、シャーシ23を例えばダイキャスト成形する場合
に、成形と同時に形成するようにしたり、削り出しによ
り形成するようにしてもよい。各マウンド36の中央に
は緊締用の止めねじ38を螺入させる螺孔39が形成さ
れている。他方の取付枠22には、図3に示すように、
その底面部にシャーシ23側の前記基準面37に当接さ
れて、複合磁気ヘッド21を磁気テープ1に対して適正
位置に設置せしめるヘッド取付用の基準面40が形成さ
れている。
【0034】次に、本実施例の作用を説明する。
【0035】複合磁気ヘッド21の取付は次のようにし
て行なわれる。
【0036】先ず、複合磁気ヘッド21が固着されてい
る取付枠22を、その底面部に形成されている各基準面
40をシャーシ23の各マウンド36上に形成されてい
る固定側の基準面37に当接させるようにして載置す
る。次に、各止めねじ38を基台27の透孔27aを挿
通させて、マウンド36の螺孔39に螺入するととも
に、緊締させて取付枠22をシャーシ23に固定する。
これにより、複合磁気ヘッド21の磁気テープ1に対す
る高さ、アジマス角およびチルト角が自動的に適正値に
調整される。次に、X値を適正値に調整する(図示せ
ず)。なお、取付枠22のシャーシ23への固着方法
は、ねじ止めに限られず、接着、溶着、他の取付治具を
用いたもの等の中より適宜に選択するとよい。
【0037】このようにして設定された本実施例のVT
Rにおいて、回転シリンダ2に磁気テープ1を押付けて
走行させると、図1の斜線に示すように、両支持ポスト
6、7では磁気テープ1の上縁部の位置規制を行ない、
回転シリンダ2と複合磁気ヘッド21とでは磁気テープ
1の下縁部の位置規制を行なうこととなる。
【0038】即ち、前記のように形成された複合磁気ヘ
ッド21に対して磁気テープ1を摺動させる場合、磁気
テープ1はガイド面30a、30aに沿って摺動すると
同時に、前傾姿勢の音声消去ヘッド24の摺動面24c
と音声コントロールヘッド25の摺動面25cに沿って
摺動するので、磁気テープ1がその下縁部側に移動する
ように押圧される結果、磁気テープ1の下縁部が第2規
制部32、32の規制面32aに押付けられつつ摺動す
る。即ち、磁気テープ1の下縁部が位置規制される。
【0039】このように本実施例においては、取付枠2
2により複合磁気ヘッド21に対する磁気テープ1の相
対位置を積極的に規制するようにしているために、この
ような積極的な規制を行なわない前記従来例に比較し
て、極めて確実に両者の相対位置関係を適正状態に規制
することができる。
【0040】これにより、磁気テープ1に対し、図1に
示す導入側支持ポスト6、回転シリンダ2、導出側支持
ポスト7および図2に示す規制面32aの順に、磁気テ
ープ1の移動経路に沿って上下交互に位置規制すること
ができるので、走行中の磁気テープ1を正確に位置決め
できるとともに、磁気テープ1の走行を安定化すること
ができる。また、規制面32aで磁気テープ1の下縁部
を位置規制すること自体によって、磁気テープ1の特に
高さ方向の位置決めを正確に行なうことができ、走行性
の安定化をより一層向上させることができる。
【0041】なお、磁気テープ1が前記の各規制位置か
ら上下方向にずれようとした場合、各フランジ部6a、
7a、リード部1a、第2規制面32aに接した磁気テ
ープ1の縁部には、それぞれテンションが作用して当該
縁部が押圧規制され、この押圧規制力により磁気テープ
1が規定の高さ位置に保持されることとなる。
【0042】また、複合磁気ヘッド21が取付枠22に
固定されていることにより、次のような作用、効果が発
揮される。
【0043】先ず、音声消去ヘッド24の磁気コア24
aの磁気ギャップにおいて、摺接面24cに接する平面
に垂直な面と、磁気ヘッドの両側の第2規制部32、3
2の規制面32a、32aを結ぶ線分とが垂直になって
いる。これにより、磁気テープ1の下縁部は規制面32
aに沿って走行し、かつ、磁気コア24aの磁気ギャッ
プと磁気テープ1との走行方向とが垂直になるように磁
気テープ1が走行するので、磁気テープ1の走行は極め
て安定化する。
【0044】また、取付枠22の枠体26に音声消去ヘ
ッド24と音声コントロールヘッド25とを固定する際
に、アジマス角およびチルト角をそれぞれ厳格に規定し
て取付てあるために、両基準面37、40を当接させて
取付枠22をシャーシ23に固定する操作のみにより、
アジマス角およびチルト角が自動的に適正値に調整され
る。従って、前記従来例において複合磁気ヘッド3をV
TRの本体側に取付た後に行なっていたアジマス角およ
びチルト角の微調整操作が全く不要となる。
【0045】更に、複合磁気ヘッド21は磁気テープ1
に対する高さ位置、アジマス角およびチルト角を、取付
け枠22をもって適正に、かつ、不変にしてシャーシ2
3に固定されているために、次のX値の調整の際にギャ
ップ位置を移動させるために、磁気ヘッド装置21をテ
ープ走行方向に移動させても、高さ位置、アジマス角お
よびチルト角は不変である。従って、このX値の調整に
よるテープ走行バランスのずれを極めて小さくできる。
【0046】従って、本実施例によれば、磁気テープ1
に対する複合磁気ヘッド21の相対位置関係の精度を高
くするための前記の3要素、即ち、第1に磁気テープ1
の走行を安定させ、第2に走行の安定している磁気テー
プ1に対して複合磁気ヘッド21のアジマス角、チルト
角および高さ位置すなわち各磁気コア24a、25a、
25bのギャップの位置を適正に保持し、第3にX調整
を正確に行なえることが、全部満足され、極めて精度を
高くして複合磁気ヘッド21が取付けられることとな
る。
【0047】更に、本実施例においては、つぎの理由に
より高い取付精度を要求されるが、前記のように複合磁
気ヘッド21が高い取付精度をもって設置されているこ
とにより、それぞれ満足されている。即ち、両ヘッド2
4、25を前傾させて磁気テープ1を位置規制する場
合、その前傾角度が大きすぎても小さすぎても磁気テー
プ1の走行が不安定となるが、その前傾角度も適正なも
のとされている。また、両ガイド支柱30、30のガイ
ド面30a、30aを磁気テープ1が摺動することによ
る影響を、シリンダヘッドの信号に与えないようにする
必要があるが、これも満足されている。
【0048】よって、本実施例によれば、複合磁気ヘッ
ド21の取付は、その複合磁気ヘッド21が固着されて
いる取付枠22をもって行なわれ、しかも、取付枠22
とシャーシ23とに形成されているヘッド取付用の基準
面37、40を合致させるという簡単な操作のみによ
り、走行する磁気テープ1と複合磁気ヘッド21との相
対位置関係を適正に保持して複合磁気ヘッド21の取付
を行なうことができる。しかも、従来例に比較して、構
造も簡単である。
【0049】なお、本発明において、固定側のシャーシ
23と取付枠22とに設ける基準面は、両者が当接され
ることにより取付枠22に固着されている複合磁気ヘッ
ド21と磁気テープ1との相対位置関係を適正に保持す
ることができるものであればどのような構成であっても
よく、例えば、図4に示すように、シャーシ23のマウ
ンド36の他に別個の突設部41を形成し、その突設部
41の上面を平坦に形成して固定側の基準面42として
もよい。
【0050】また、複合磁気ヘッド21と取付枠22と
は、走行する磁気テープ1の上下縁部の少なくとも一方
を複合磁気ヘッド21に対して位置規制することができ
るものであれば、どのような構成であってもよい。
【0051】例えば、走行する磁気テープ1の下縁部を
複合磁気ヘッド21に対して位置規制するものとして
は、前記実施例のほかに、第1に両ヘッド24、25の
摺動面24c、25cを取付枠22の基板部29に対し
て垂直とさせ、両ガイド支柱30のガイド面30aの上
方を下方より前方に倒した前傾姿勢とさせたり、第2に
両ヘッド24、25および両ガイド支柱30をともに前
傾姿勢とさせたり、第3に両ヘッド24、25および両
ガイド支柱30をともに取付枠22の基板部29に対し
て垂直とさせ、両ガイド支柱30のガイド面30aの頂
部に前傾部を形成してもよい。
【0052】また、例えば、走行する磁気テープ1の上
縁部を複合磁気ヘッド21に対して位置規制するものと
しては、前記した磁気テープ1の下縁部を位置規制する
各構成における前傾姿勢を上下逆転させた後傾姿勢とす
るとよい。この場合、複合磁気ヘッド21と取付枠22
とにより走行する磁気テープ1の上縁部を複合磁気ヘッ
ド21に対して位置規制するため、同様に磁気テープ1
の上縁部を位置規制する導出側支持ポスト7との間に、
図5に示すようなリミッタポスト8を設けて、磁気テー
プ1の下縁部を位置規制するようにして、位置規制箇所
を磁気テープ1の走行経路に沿って上下に交合に配設す
るようにするとよい。
【0053】なお、前記各実施例はVTR用の磁気ヘッ
ドの取付に適用したものであるが、他の用途に用いられ
る磁気ヘッドに対しても本発明は同様にして適用するこ
とができる。
【0054】また、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0055】
【発明の効果】このように本発明の磁気ヘッドの取付装
置は構成され、作用するものであるから、磁気ヘッドの
取付を磁気ヘッドが固着されている取付枠をもって行な
うことができ、しかも、取付枠とシャーシとに形成され
ているヘッド取付用の基準面を合致させるという簡単な
操作のみにより、走行する磁気テープと磁気ヘッドとの
相対位置関係を適正に保持して磁気ヘッドの取付を行な
うことができ、従って、本発明は、磁気テープの走行系
における磁気テープと磁気ヘッドとの相対位置関係を、
簡単な構成により、かつ、簡単な取付操作により、適正
に保持して磁気ヘッドを設置させることができる等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドの取付装置の1実施例を備
えた磁気テープの走行系を示す構成図
【図2】本発明の磁気ヘッドの取付装置の1実施例を示
す分解斜視図
【図3】図2の取付枠の底面図
【図4】固定側の基準面の他の例を示す斜視図
【図5】従来の磁気ヘッドの取付装置を備えた磁気テー
プの走行系を示す構成図
【図6】従来の磁気ヘッドの取付装置を示す斜視図
【符号の説明】
1 磁気テープ 21 複合磁気ヘッド 22 取付枠 23 シャーシ 37、40、42 基準面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−133306(JP,U) 実開 昭60−23934(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/49

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープに信号の記録および再生が可能
    な磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドをその上端部または下
    端部が前方に突き出すように固定された取付枠と、前記
    取付枠に設けられ前記磁気テープの上方向および下方向
    の位置規制を行なう位置規制手段と、シャーシ上に設け
    られ前記取付枠が固定される基準面とを備え、前記磁気
    ヘッドを取付枠に固着し、前記取付枠に形成されたヘッ
    ド取付用の基準面を前記シャーシに形成されたヘッド取
    付用の基準面に合致させて前記取付枠をシャーシに取付
    たことを特徴とする磁気ヘッドの取付装置。
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