JPH06199914A - 大寸法エマルジョンポリマー粒子を製造するための乳化重合法 - Google Patents

大寸法エマルジョンポリマー粒子を製造するための乳化重合法

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JPH06199914A
JPH06199914A JP5106854A JP10685493A JPH06199914A JP H06199914 A JPH06199914 A JP H06199914A JP 5106854 A JP5106854 A JP 5106854A JP 10685493 A JP10685493 A JP 10685493A JP H06199914 A JPH06199914 A JP H06199914A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 大寸法エマルジョンポリマーを製造するため
の乳化重合法。 【構成】 (i) 総モノマー反応体に対して主要な両
親媒性ポリマー安定剤約0.5〜50重量%と任意の有
機添加剤とを含む安定剤系であって、ポリマー安定剤
が、有機または無機塩基で可溶化した疎水性−親水性バ
ランスのとれたアルカリ可溶性樹脂と有機または無機酸
によって可溶化した疎水性−親水性バランスのとれた酸
可溶性樹脂とから成る群から選択されるものと、 (ii) フリーラジカル重合開始剤の存在下にて、主
要な両親媒性のポリマー安定剤の継続した溶解度に有利
な条件下で、少なくとも1種類のエチレン性不飽和モノ
マーを重合し、更にモノマーを制御された方法で添加し
て、球状粒子を安定化した大寸法のエマルジョン粒子に
成長させ、所望によりモノマーを添加し続けて大寸法の
エマルジョン粒子を成長させることを特徴とする、乳化
重合法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、大寸法エマルジョンポリマー粒子、この大寸
法エマルジョンポリマー粒子を含む組成物、および製造
法に関する。
【0002】発明の概要 一つの態様では、大寸法エマルジョンポリマー粒子は、
長さが3〜4ミクロンで直径が0.3ミクロンの粒子か
ら長さが約800ミクロンで直径が最大5〜10ミクロ
ンの粒子までの範囲の大アスペクト比ポリマーである。
これらの粒子の形状は、卵様のものから引き伸ばした繊
維までの棒状のものまである。もう一つの態様では、大
寸法エマルジョンポリマー粒子は、直径が2ミクロンか
ら40ミクロンまでの範囲の球状粒子である。
【0003】本発明の方法では、大寸法エマルジョンポ
リマー粒子が製造される。本発明の方法によれば、大き
な球状粒子および大アスペクト比エマルジョンポリマー
のいずれも生産することができる。この方法は、粒子安
定剤系を含む水性媒質中でのモノマーの乳化重合から成
っている。一つの側面では、本発明は、大寸法エマルジ
ョンポリマー粒子を製造するエマルジョン重合法であっ
て、(i) 総モノマー反応体に対して主要な両親媒性ポ
リマー安定剤約0.5〜50重量%と任意の有機添加剤
とを含む安定剤系であって、ポリマー安定剤が、有機ま
たは無機塩基で可溶化した疎水性−親水性バランスのと
れたアルカリ可溶性樹脂と有機または無機酸によって可
溶化した疎水性−親水性バランスのとれた酸可溶性樹脂
とから成る群から選択されるものと、(ii) フリーラジ
カル重合開始剤の存在下にて、主要な両親媒性のポリマ
ー安定剤の継続した溶解度に有利な条件下で、少なくと
も1種類のエチレン性不飽和モノマーを重合し、更にモ
ノマーを制御された方法で添加して、球状粒子を安定化
した大寸法のエマルジョン粒子に成長させ、所望により
モノマーを添加し続けて大寸法のエマルジョン粒子を成
長させることを特徴とする方法を提供する。
【0004】発明の詳細 安定剤系 本発明の方法は、安定剤系の存在下における選択された
モノマーの乳化重合または共重合から成っている。この
安定剤系は、それぞれ疎水性および親水性部分を両方と
も含むアルカリ可溶性樹脂および酸可溶性樹脂の2種類
の一方からの主要な両親媒性のポリマー安定剤を含む。
両親媒性材料は、同一分子に共有結合した疎水性および
親水性部分を両方とも含むものである。親水性素の例に
は、−OH、アミド、−O(CH2 CH2 −O−)mH
[m=2〜70]、−COO−NH4 +、−SO3 −N
a+および−N(−CH3 3 +Cl−がある。疎水性
素の例には、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、
ドデシルなどののような約6個を上回る炭素原子〜約2
0個の炭素原子を有する(一般式CnH2n+1の)ア
ルキル基、並びに環状基(すなわち、シクロヘキシル)
およびフェニル、トリルのような芳香族基、およびノニ
ルフェニルおよびt−オクチルフェニルのようなアリー
ルアルキル基が挙げられる。本発明に用いられるポリマ
ー安定剤は、塊状、懸濁、溶液または乳化重合法のいず
れによって製造されたかとは無関係に、総て疎水性およ
び親水性のバランスを特徴とするものである。
【0005】これらのポリマー安定剤は、典型的なフリ
ーラジカル付加重合法によって製造することができる。
塊状、溶液、懸濁および乳化重合法は、「重合法」C.
E.Schildknecht監修、John Wil
ey & Sons、1977年に記載されている。乳
化および溶液重合法によって調製した樹脂が好ましい。
Rohm & Haas社のTamolR 731であっ
てジイソブチレン/マレイン酸ポリマー、およびARC
O Chemical Company製のSMA10
00(分子量、1600;酸価480)のようなスチレ
ン/無水マレイン酸樹脂などの多くの従来の顔料分散剤
は、市販の両親媒性のポリマー安定剤の例である。主要
なポリマー安定剤の構造および性能特性は、本発明の独
特で且つ予想されない粒子形状を得る上での重要な要素
である。好適なポリマー安定剤は、高比率の酸またはア
ミン官能性モノマーを含み且つ乳化または溶液重合によ
って生成する従来のエチレン性不飽和およびビニルモノ
マーから製造することができ、ポリマー生成物の分子量
は1000を上回る。ポリマー安定剤の分子量は、通常
は15,000の重量平均分子量を下回る。好ましい分
子量は約5,000から約10,000である。高分子
量のポリマー安定剤は、一般的には、中和時に粘度を生
じ、水への溶解度が低くなり過ぎて用いることができな
くなることがあるので、好ましくない。
【0006】本発明の方法に用いられるポリマー安定剤
は、一般的には、任意の既知の重合性モノマーであって
通常は乳化および溶液重合に用いられ、例えば、エチレ
ン性不飽和モノマー、芳香族ビニルモノマー、アクリル
酸およびメタクリル酸エステルであって1〜20個の炭
素原子を有するアルキル基を有するものから製造するこ
とができる。ポリマー安定剤の官能性は、ポリマー製造
において官能性モノマーを用いることによってまたは後
ポリマー官能化反応によって取り込むことができる。本
発明の方法に用いられるポリマー安定剤の酸性官能性モ
ノマーは既知モノマーであり、アクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、
スルホン酸モノマー、リン酸モノマーなどがある。本発
明の方法に用いられるポリマー安定剤を作成するのに用
いることができるアルカリ官能性モノマーは既知モノマ
ーであり、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,
N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、t−ブチル
アミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノ
プロピルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノプロ
ピルアクリルアミド、オキサゾールアジニルエチルメタ
クリレートなどが挙げられる。
【0007】酸官能性モノマーの好ましい量は約5〜約
75重量%であり、アルカリ官能性モノマーの好ましい
量は約20〜約70重量%である。しかしながら、棒状
または大きな球状粒子の形成に要する官能性モノマーの
量は、ポリマー安定剤の総組成によって著しく変化す
る。例えば、酸またはアルカリ官能基を有する連鎖移動
剤を用いる場合には、用いられる酸またはアルカリ官能
性モノマーの割合は、連鎖移動剤が寄与する基の効果を
説明するために変化させるべきである。次に、生成する
酸官能性またはアルカリ官能性のポリマー安定剤をそれ
ぞれアルカリまたは酸で可溶化して、可溶性のポリマー
安定剤を生成させるのである。
【0008】本発明者は、技術的効果の一般的説明を幾
つかの具体的な例示に一層直接的に結び付けるため、下
記の例の幾つかを引用するものとする。連鎖移動剤(C
TA)は、両親媒性のポリマー安定剤に対する好ましい
5,000〜10,000の分子量を得るのに通常必要
である。また、連鎖移動剤の疎水性、親水性、共同およ
び立体的空間効果は、大きなエマルジョンポリマー粒子
の形成に大きな効果を有する。例16〜43に、これら
の効果を例示する。疎水性CTA(例16および17)
は、65BA/35MMAの棒状ポリマーを生成した。
余り疎水性の大きくないCTA(例18)は、大きな球
状粒子を生成したが、親水性のCAT(3−MPA、例
22)は小さな球を生成した。n−ヘキサデシルメルカ
プタン、n−オクタデシルメルカプタンおよびベンジル
メルカプタンのような疎水性のCTAでは、棒状生成物
は得られなかった(例19、20および21)。この特
異的なASR組成物では、極めて疎水性の高いn−ヘキ
サデシルおよびn−オクタデシルメルカプタンおよびベ
ンジルメルカプタンは、立体障害が少ないため効率的に
充填する疎水性基を生じることがあり、疎水性が高すぎ
て大きなポリマー粒子を得ることができないポリマー安
定剤を生じることがある。
【0009】ヒドロキシルエチルメルカプタン、メルカ
プト−1,2−プロパンジオールおよび1−メルカプト
−2−プロパノールのような親水性CTAでは、棒状生
成物を生じる(例23、24、25および26)。本出
願人らは、親水性のOH含有CTA基は帯電した部分
(すなわち、カルボン酸)に沿って配向するので、静電
力の幾分かを消失し、棒状生成物の形成に十分なバラン
スのとれた疎水性−親水性力を生じるものと推定してい
る。ASR中におけるn−DDMのような疎水性のCT
Aの量は、粒子の形態に影響する(例31〜35)。1
%のn−DDMしか含まない例30は、棒状粒子を形成
しないが、これは例30におけるASRの溶解度が低い
ことによるものと考えられている。過剰量の親水性CT
AであるHEMまたは3−MMPが含まれている場合に
は(例39および43)、低分子量ASRではポリマー
単位当たりのBA単位が少ないので、ASRポリマー鎖
疎水性相互作用より強い静電反発力を有する。疎水性−
親水性のバランスにおけるこれらの変化は、これらの例
では棒状粒子が形成されない理由であると考えられてい
る。
【0010】前記のように、用いられる疎水性モノマー
の種類および量および両親媒性のポリマー安定剤を作成
するのに用いられるCTAの性状は、生成する大きなエ
マルジョンポリマー粒子に大きな影響を与える。ASR
主鎖の疎水性も、大きな粒子の生成に影響する。アクリ
ル酸ブチルが疎水性の小さなメタクリル酸メチルに代わ
ると、アルカリ可溶性樹脂の疎水性がかなり増加する。
メタクリル酸ドデシルおよびオクタデシルのような極め
て疎水性の高いモノマーは、少量で、棒状ポリマーの形
成に大きな影響を及ぼす。
【0011】ASRの中和 本発明の方法に用いられるアルカリ可溶性樹脂の中和剤
は、有機および無機アルカリから選択することができ、
例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウム、水酸化アンモニウム、トリエチルアミンおよびト
リエタノールアミンのような第一、第二および第三アミ
ン、および第四アミンが挙げられる。本発明の方法に用
いられる酸可溶性樹脂の中和剤は、有機および無機酸か
ら選択することができ、例えば塩酸、酢酸、プロピオン
酸、酒石酸などが挙げられる。本発明の方法に用いられ
る中和剤の種類および量は、ポリマー安定剤(ASR)
の組成、最終的エマルジョンポリマー組成および所望な
形態に基づいてそれぞれの場合に選定される。トリエタ
ノールアミンは、棒状粒子を形成する上で特に好ましい
アルカリ性中和剤である。これは、ポリマー安定剤のイ
オン性ヘッドの相互反発を減少させることにより、粒子
の集合体を形成するのに要する電気的作業を減少させる
やり方でポリマー安定剤に沿ってこの有機性両親媒性ア
ミンが吸着することによる可能性がある。トリエタノー
ルアミンは、単独の中和塩基としてまたは他の揮発性若
しくは不揮発性塩基との混合物で用いることができる。
【0012】通常は疎水性−親水性バランスに影響する
ASRの中和度は、生成するポリマー粒子の形状および
大きさにも影響する。酸(またはアミン)官能価の割合
が高いため既にかなり親水性になっているポリマー安定
剤は、疎水性の高い官能価の低い樹脂よりは中和度によ
って余り影響されない。本出願人らは、可溶化されてい
ないASRを用いるときには、通常の小さな球状ラテッ
クス粒子のみが得られることを観察した。ASRが塩基
によって中和されると、棒状粒子ラテックスが得られ
た。ポリマー安定剤の両親媒性を水性相中で機能し得る
ようにするには、ASRが幾らか溶解性または膨潤性を
有することが必要である。したがって、CTAの構造、
用いられるCTAの量、選択されるビニルモノマー、酸
(またはアミン)含量、可溶化塩基(または酸)および
調製法は、これらの低分子量アルカリまたは酸可溶性樹
脂の疎水性相互作用および静電反発のバランス(両親媒
性)に影響する変数に含まれる。
【0013】ある方法の設計において、この方法におけ
る酸可溶性またはアルカリ可溶性のポリマー安定剤を用
いるかどうかは、重合法のpH限界に基づいて決定さ
れ、具体的にはASRの溶解度に就いてのpH条件によ
って決定される。塩基によって可溶化されるカルボン酸
官能性樹脂であるポリマー安定剤は、酸官能性モノマー
のような酸性材料を添加することによって不溶性にする
ことができる。それ故、酸可溶性の樹脂安定剤は、酸官
能性ポリマーの製造並びに酢酸ビニル含有ポリマーのよ
うなアルカリ条件下では不安定なモノマーから成るポリ
マーに好ましいものである。アルカリ可溶性樹脂は、ア
ミン官能性ポリマー並びにアルカリに安定なポリマーの
製造に用いられる好ましいポリマー安定剤である。この
安定剤系は、粒子の形状に影響を与える他の有機添加剤
を含むこともできる。ラテックス粒子の形状に影響する
有機添加剤には、疎水性アルコール、疎水性アミン、イ
オン性および非イオン性界面活性剤、ポリビニルアルコ
ールおよび凝集剤が挙げられる。疎水性アルコール、非
イオン性界面活性剤および/またはイオン界面活性剤が
含まれていると、長い棒状のラテックス粒子の形成が特
に促進される。この方法に用いられる好ましい疎水性ア
ルコールは、アルキル基が約6〜18個の炭素原子を有
するアルコールである。
【0014】H.Hoffmann、Angew. C
hemie Int. Ed. Eng.,27,90
2−912(1988)のような文献には、少量の有機
材料、特に両親媒性アルコール分子は、ミセル界面に吸
着して、界面活性剤の限界ミセル濃度(CMC)に著し
い変化を引き起こすことがあることが教示されている。
短めの鎖状アルコールは、主としてミセル−水界面近く
のミセルの外側部分に吸着しており、そこで速やかに吸
着および脱着を行うことができる。デカノールのような
中程度の鎖長のアルコールは、主としてコアの外側部分
におけるミセル配列中に取り込まれ、本明細書に記載の
場合のポリマー安定剤はこの部分に位置しているものと
推定される。添加剤がこの方法で吸着すると、ポリマー
安定剤のイオン性ヘッドの相互反発が減少することによ
って粒子の集合体を形成するのに要する電気的作業が減
少する。
【0015】これらの方法において安定剤系の一部とし
て有用な界面活性剤には、イオン性界面活性剤が挙げら
れ、酸官能性ポリマー安定剤を用いるときにはラウリル
硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ムなどのアニオン性界面活性剤、アミン官能性ポリマー
安定剤を用いるときにはカチオン性界面活性剤が挙げら
れる。エトキシル化アルキル基フェノールおよびエトキ
シル化した線形および分枝C10〜C18アルコールのよう
な非イオン性界面活性剤も有用である。Tgが高いポリ
マーから成る棒状粒子を作成しようとするときには、凝
集剤または他の軟化材を用いて、棒状ラテックス粒子の
形成を促進するのが望ましいことがある。この方法に用
いることができる凝集剤には、Texanol、キシレ
ンなどがある。
【0016】本発明に用いられるASRの量は、一般的
にはポリマー粒子を作成するのに用いられるモノマーの
総重量に対して0.5〜50重量%の範囲にある。イオ
ン性および非イオン性界面活性剤のような添加剤を用い
ないときには、ASRの使用量が減少すると、棒状ポリ
マー粒子の長さが減少し、棒の直径は増加する。ポリマ
ー安定剤を、予備形成生成物として反応容器に加えるこ
とができ、または現場で調製することができる。棒状お
よび長球状ラテックスポリマー粒子の形成は、エマルジ
ョンポリマー組成によって変わり、ポリマー性の両親媒
性安定剤および有機添加剤によっても変化する。本出願
人らは、所望なエマルジョンポリマーのTgを増加する
ことによって大きな寸法の粒子を生成する方法を改質し
またはエマルジョンポリマー組成における疎水性要素の
割合を増加させるときには、改質された方法に用いられ
るASR安定剤中の酸含量または疎水性要素の割合を増
加させるのが望ましいことを観察した。界面活性剤また
は安定剤の吸着は、安定剤の疎水性部分およびポリマー
粒子の表面の機能であることが注目されている。(「化
学/工程工学における界面活性剤」、D.T.Wasa
n、M.E.GinnおよびD.O.Sheh監修、M
arcel Dekker, Inc.、ニューヨー
ク、1988年の263〜314頁、B.Kineおよ
びG.H.Redlich、乳化重合における界面活性
剤の役割)。通常は、ラテックス表面の疎水性または無
極性が高くなると、安定剤の吸着が多くなる。一層疎水
性のASRが、疎水性ポリマー組成物に見られる強力な
疎水性相互作用を相殺するのに必要なことがある。
【0017】エマルジョンポリマー 本発明の大きなエマルジョンポリマー粒子は、可溶化し
た両親媒性のポリマー安定剤、およびアルカリ金属過硫
酸塩のようなフリーラジカル生成開始剤またはt−ブチ
ルヒドロペルオキシド/メタ重亜硫酸塩のようなレドッ
クス開始系を含む、水溶性安定剤系の存在下にて水性相
中で適当なモノマーを適当な割合で用いる従来の乳化重
合法によって作成するのが好ましい。乳化重合の手法
は、例えば米国特許第2,754,280号、第2,7
95,564号および第3,732,184号明細書、
或いはGary W. Poehlein著、「ポリマ
ー科学および工学の百科事典」,第2版、第6巻、1〜
151頁、John Wiley & Sons、19
86年に教示されている。
【0018】好ましくは、本発明の方法は、重合条件下
で、所望により水中で乳化することができる所望な大き
なポリマー粒子の組成物のモノマー混合物を、可溶化し
た両親媒性のポリマー安定剤および所望により他の好適
なアニオン性、カチオン性または非イオン性乳化材また
はそれらの混合物を含む水性相に加えることによって行
われる。各種の分子量のポリビニルアルコールおよび加
水分解の程度によって例示される、所望により有機添加
剤または保護コロイドも含まれる。
【0019】重合を行って本発明の棒状および長球状粒
子を形成させることができる好適なモノマーには、アル
キルアクリレートであって、アルキル基が約1〜約22
個の炭素原子を有するようなアクリレートおよびメタク
リレートモノマー、例えばアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル、アクリル酸ドデシル、およびアルキルメタクリ
レート、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソデシル、メ
タクリル酸ドデシルおよび同様なアルキルメタクリレー
トがある。
【0020】他の好適なモノマーには、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、メチルビニルエーテル、酢酸
ビニル、ギ酸ビニル、ビニルベルサテート等がある。他
の特に好ましいモノマーには、モノビニリデン芳香族モ
ノマー、例えばスチレン、α−メチルスチレンおよび他
の置換スチレンがある。
【0021】アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、
マレイン酸、フマル酸、クロトン酸などのカルボン酸モ
ノマーを用いることもできる。同様に、N,N−ジメチ
ルアミノエチルアクリレートおよびメタクリレート、t
−ブチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチ
ルアミノプロピルメタクリレートなどのアミン官能性モ
ノマーを、大きなエマルジョンポリマー粒子に容易に配
合することもできる。
【0022】グリシジルメタクリレート、アセトアセト
キシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリ
レート、ヒドロキシエチルアクリレート、アクリルアミ
ド、メチロール化アクリルアミドおよびメタクリルアミ
ドのような官能性モノマーを、これらの大きなエマルジ
ョンポリマー粒子に容易に配合することができる。これ
らの官能性ポリマーは、既知の方法によって後架橋し
て、架橋した耐溶媒性の大きな粒子を生成させることが
できる。官能性の高い親水性材料を有するヒドロキシル
含有の大きなポリマー粒子は、ポリ酢酸ビニル含有ポリ
マーを調製した後、アセテート基を加水分解してヒドロ
キシル基を生成させることによって調製することができ
る。
【0023】通常の連鎖移動剤を本発明の実施に用いる
こともでき、実際に、多くの例、特に親水性のTgが高
いポリマーを用いる例では、n−ドデシルメルカプタン
のような両親媒性の連鎖移動剤を用いるのが好ましい。
このような通常の連鎖移動剤の例には、ブロモホルム、
四塩化炭素、長鎖メルカプタン(オクチルメルカプタ
ン、ドデシルメルカプタン)、メチルメルカプトプロピ
オネートおよび2−エチルヘキシルメルカプトアセテー
トのようなメルカプトエステル、およびメルカプトプロ
ピオン酸、2−ヒドロキシエチルメルカプタンなどの他
のメルカプタンが挙げられる。
【0024】重合温度は、約30℃〜約100℃の範囲
であり、最も好ましくは約55℃〜約90℃の範囲であ
る。この範囲の高温末端付近の重合温度が、棒状のポリ
マー粒子の形成に有利であると思われる。これらの温度
は、棒形成の方式として仮定される凝集工程に好ましい
ことがある。温度は、安定剤系の溶解度および両親媒性
バランスにも影響することがある。
【0025】乳化重合における特定の目的に有用である
ことが当該技術分野で知られている他の成分を、これら
の大きなエマルジョンポリマー粒子の調製に用いること
ができる。例えば、第三ブタノール、エタノール、メチ
ルカルビトール、ブチルセロソルブなどの水相溶性溶媒
のかなりの量(0.1〜25%)が、水性重合媒質に含
まれていてもよい。キレート化剤を含んで、金属イオン
を除去することができる。
【0026】これらの大きなエマルジョンポリマー粒子
のコロイド分散疫の加工の際には、それらは可溶化した
主要なポリマー安定剤によって安定化される点に留意し
なければならない。アルカリ可溶性樹脂の場合には、例
えば、安定剤を中和する水準までコロイド分散疫のpH
を還元することにより、分散液が凝集する。同様に、酸
可溶性樹脂によって安定化した大きな粒子の分散液は、
酸可溶性樹脂の溶解度を減少させる高pHでは安定とは
ならない。pHの調整により、これらの大きなポリマー
粒子を凝集する方法が提供される。
【0027】所望ならば、通常のモノマーおよび/また
は1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、アリ
ルメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レートおよびトリメタクリレート、ジビニルベンゼンな
どの架橋モノマーを用いる通常の第二段階の重合によっ
てこれらの大きな粒子の耐薬品性または物性を改良また
は変更することができる(例えば、Frankel、J
onesおよびWineyに1989年3月21日発行
された米国特許第4,814,373号明細書を参照さ
れたい)。
【0028】理論的説明によって束縛されることを意図
するものではないが、本発明の実施に興味を有する者に
対する指針として下記に解説を行う。本発明者は、主要
なポリマー安定剤であるASRが、その疎水性相互作用
と静電反発力(親水性相互作用)のバランスがとれてい
るときに、棒状粒子が得られ、棒または大きな球の形成
の機構は、主要なポリマー安定剤の存在下で生成する小
さな寸法の球状エマルジョンポリマー粒子が速やかに集
合して棒または球となるときに起こる凝集工程であると
考える。本出願人らは、棒および球は同じ機構によって
形成するが、安定剤系における相互作用力は大きな球が
形成するときには良好にバランスしたものとはなり得な
いと推定する。生成した大きな粒子の形状は、小さな粒
子の集合体における両親媒性の安定剤分子の充填パラメ
ーターによって制御されることは明らかである。異なる
形状の大きなミセル凝集体の記載では、「これらの系の
好ましい態様の一つは、顕微鏡の水準で系におけるわず
かな変化によって、系の巨視的特性が劇的に変化するこ
とがある」という点が注目されている(H. Hofm
ann、Angew. Chem.,前記引用)。同様
にして、特定の条件が棒または大きな球の形成を促進し
または抑制する精確な理由はいつも直ちに明らかである
とは限らない。機構の理論とは無関係に、本発明の技術
的効果は再現性がある。
【0029】本発明の方法における工程において光学お
よび電子顕微鏡写真は、小さな球状粒子が初期の段階に
おいて最初に形成した後、棒状または大きな球状粒子が
小さな球状粒子の凝集によって形成することを示してい
た。棒状または大きな球状粒子が最初に出現する時間
は、ASRおよびポリマー組成によって変化した。小さ
な球状粒子の棒または大きな球状粒子への変換は、最初
に大きな寸法の粒子が出現した後に速やかに生じた。最
終生成物は、約70重量%の棒または大きな球状粒子お
よび約30重量%の微細粒子(<400nm)を含むこ
とが多かった。それぞれの間隔での微細粒子の濃度は、
遠心分離法によって測定した。可溶化したASR(塩)
が、微細粒子の棒状または大きな球状粒子への凝集を誘
発するものと思われる。しかしながら、ASRを含まな
い過剰量のイオン性界面活性剤から調製した微細粒子
(30〜100nm)を含むラテックスに可溶化したA
SRを後添加すると、棒状または大きな球状粒子を生成
せず、約300nmの粒子のみが生成した(下記の例1
73に示される)。ASR分子の微細粒子中への配合
が、すなわち初期の重合段階では、棒状または大きな球
状粒子の形成に必要であることは明らかである。
【0030】凝集工程の際には、小さな球状粒子(本明
細書では「微細粒子」と表わす)の総てが、棒または大
きな球に配合されるものではない。通常は、10〜40
%の微細粒子が棒および/または球の外にこれらの調製
物中に含まれる。これらの微細粒子は、球から分離し、
大きな粒子の形成に関与する次の大きな粒子調製物にリ
サイクルすることができる。棒状のラテックス粒子は、
棒状のラテックス粒子を過剰のモノマーまたは溶媒で膨
潤させることによって、大きな球状ラテックス流に変換
することができる。乳化重合法における高い定常モノマ
ー濃度は、棒よりはむしろ球の生産に有利であることが
ある。高アスペクト比の粒子を膨潤して大きな球状粒子
を形成するのに用いることができる溶媒には、例えばヘ
キサン、ヘプタン、トルエン、キシレンなどが挙げられ
る。しかしながら、溶媒および過剰量のモノマーによる
棒の大きな球への変換は、ポリマー主鎖上で著しく変化
する。高度に架橋した棒状のラテックス粒子は、過剰の
溶媒またはモノマーにより球への変換ができないかまた
は考えられない。
【0031】固形物粒子 微細粉末の形態の棒状および大きな球状ポリマー粒子
は、棒状および大きな球状ポリマーラテックスから水、
および必要であれば(ASRを含む)界面活性剤を、且
つラテックスから微細粒子を除去することによって調製
することができる。ポリマー粉末は、濾過、凍結乾燥、
遠心分離、噴霧乾燥、勇気溶媒による沈澱または塩析な
どの各種の手法によって得ることができる。本発明によ
って調製される大きなラテックス粒子の直径および長さ
の寸法は、広範囲に亙っている。大きな球状ラテックス
粒子の好ましい直径は、2〜40ミクロンの範囲にあ
る。直径が0.3〜10ミクロンであり長さが約800
ミクロンまでの大アスペクト比粒子が調製された。アス
ペクト比が3以上の長球が調製された。
【0032】用途 本発明の可能性のある応用には、大きな球の艶消し剤と
しての使用およびPVC羽目の艶消しおよび光沢塗料に
優れた耐磨き仕上げ性を提供すること、およびイオン交
換ビーズのような懸濁液ポリマー法の重合種としての使
用がある。顔料着色したおよび顔料未着色のフィルム
(特に、多孔性物質上では臨界顔料容積濃度付近または
を上回るコーティング)での耐泥割れ性を提供するため
の高アスペクト比粒子としての、フィルムおよびプラス
チックにおける補強剤として、レオロジー改質剤、炭素
棒の前駆体として、および不織布用の基本として、調製
されたプロットおよび多孔質膜として使用できる。
【0033】 微量測定 プラスチック遠心分離管に、ラテックス0.5gと水約
30gを充填した。混合物を高速遠心分離機に設置した
後、6,000rpmで30分間回転させ、1ミクロン
より大きな粒子から微細粒子を分離した。上澄液層であ
る微細粒子を含む層を秤量パンへ傾瀉し、150℃のオ
ーブンで水性溶液を2時間乾燥した後、不揮発分の総量
を測定した。次に、上澄液層中の固形分の総重量を遠心
分離管に充填した総固形分重量(ラテックスの重量×ラ
テックスの固形分)で割ることによって微細粒子の%を
計算した。
【0034】粒度測定 ラテックスの粒度は、光学顕微鏡(Zeiss、西ドイ
ツ)で測定した。材料の略号 材料の完全名称 ASR アルカリ可溶性樹脂 AA アクリル酸 MAA メチルメタクリル酸 IA イタコン酸 AMPS 2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホ ン酸 SMA1000 スチレン/無水マレイン酸コポリマー BA アクリル酸ブチル MMA メチルメタクリレート EA アクリル酸エチル EHA アクリル酸2−エチルヘキシル Sty スチレン DMAEMA メタクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル TBAEMA メタクリル酸N−第三ブチルアミノエチル VAc 酢酸ビニル IDMA メタクリル酸イソデシル MLAM N−メチロールアクリルアミド GMA メタクリル酸グリシジル AAEM メタクリル酸2−アセトアセトキシエチル HEMA メタクリル酸2−ヒドロキシエチル ALMA メタクリル酸アリル TEA トリエタノールアミン PPA プロピオン酸 TTA 酒石酸 HMPA 2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−プロピオン酸 VT ビニルトルエン AN アクリロニトリル PVOH ポリビニルアルコール Airvol203 約88%加水分解したPVOH、数平均分子量7,00 0〜13,000 Airvol205 約88%加水分解したPVOH、数平均分子量15,0 000〜27,000 Airvol523 約88%加水分解したPVOH、数平均分子量44,0 000〜65,000 ConcoAAS− ドデシルベンゼンスルホン酸のトリエタノールアミン塩 60S SLS ラウリル硫酸ナトリウム DS−4 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム AlipalCo− 硫酸化ポリエトキシノニルフェノールのアンモニウム塩 436 TritonX− オクチルフェノキシエチレンオキシド(約40EO) 405 TritonX− オクチルフェノキシエチレンオキシド(約9〜10EO ) 100 CTA 連鎖移動剤 n−DDM n−ドデカンチオール tert−DDM 第三ドデカンチオール HEM 2−メルカプトエタノール 3−MMP 3−メルカプトプロピオン酸メチル n−C8 SH n−オクタンチオール 3−MPA 3−メルカプトプロピオン酸 TBHP 第三−ブチルヒドロペルオキシド NaBS 重亜硫酸ナトリウム SSF ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(NaH (Formpon) SO2 ・CH2 O・2H2 O) IAA イソアスコルビン酸 APS 過硫酸アンモニウム VAZO52 2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル ) Versene エチレンジアミン酒石酸四ナトリウム塩水和物
【0035】例1 この例では、主要なポリマー安定剤として用いられるア
ルカリ可溶性樹脂(ASR)の製造について説明する。
機械撹拌機、窒素散布装置、熱電対および冷却器を備え
た5リットルの4つ口フラスコに、水700gとAli
palCO−4361.7gを充填した。容器の溶液を
80℃に加熱し、種モノマーであるアクリル酸ブチル1
2g、メタクリル酸メチル12g、メタクリル酸12g
およびn−ドデカンチオール1.6gを加え、十分に混
合した。5分後に、開始剤である過硫酸アンモニウム
(APS)10gを水100gに溶解したものを加え
た。15分後に、モノマーエマルジョンであるアクリル
酸ブチル488g、メタクリル酸メチル488g、メタ
クリル酸488g、連鎖移動剤である1−ドデカンチオ
ール66gおよびAlipalCO−436 6gを水
488gに溶解したもの、および開始剤であるAPS5
gを水100gに溶解したものを、容器温度を80℃に
保持しながら2時間を要して加えた。容器温度を原料供
給を完了した後15分間80℃に保持した後、60℃に
冷却した。次に、チェーサー系である硫酸第一鉄溶液
(0.1%)2g、第三ブチルヒドロペルオキシド(T
BHP)1gを水10gに溶解したものおよびForm
opon0.7gを水15gに溶解したものを加えた。
重合を完了した後、コポリマーエマルジョンを周囲温度
まで冷却し、100メッシュ粒度のスクリーンを通して
濾過した。生成するエマルジョンポリマーは、51.7
%の総固形分、0.35gの湿潤ゲルおよびグラム当た
り1.96ミリ当量の酸を有した。
【0036】例2 この例では、予め作成したASRからの棒状ラテックス
粒子の製造を示す。前記のエマルジョンポリマー(例
1)120gを水500gで希釈したものを5リットル
の4つ口フラスコに入れ、68℃に加熱した。次いで、
この容器に、第一の安定剤を可溶化するためのトリエタ
ノールアミン28gを加え、硫酸第一鉄溶液(0.1%
活性)10gとベルセン溶液(1%活性)10gとの混
合物を加えた。次に、3種類の原料、(1)水300
g、ConcoAAS−60S(60%活性)6.5
g、アクリル酸ブチル325g、メタクリル酸メチル1
75gおよびn−ドデカンチオール1.5gを含んで成
るモノマーエマルジョン、(2)開始剤の、TBHP
1.5gおよびAPS1.5gを水50gに溶解したも
の、および(3)還元剤の重亜硫酸ナトリウム2gを水
50gに溶解したものを、容器温度を68℃に保持しな
がら1.5時間を要して容器に加えた。生成するポリマ
ーは、直径が0.8ミクロンで長さが50〜70ミクロ
ンの棒状粒子を含んでいた。
【0037】例3 この例では、現場で作成されるASRを有する棒状ポリ
マー粒子の製造について説明する。機械撹拌機、窒素散
布装置、熱電対および冷却器を備えた5リットルの4つ
口フラスコに、水208gとAlipalCO−436
0.01gを充填した。容器の溶液を80℃に加熱し
た。次に、この容器にアクリル酸ブチル0.6g、メタ
クリル酸メチル0.6g、メタクリル酸0.6gおよび
n−ドデカンチオール0.08gを加えた。5分後に、
重合開始剤であるAPS0.4gを水20gに溶解した
ものを加えた。15分後に、アクリル酸ブチル19.4
g、メタクリル酸メチル19.4g、メタクリル酸1
9.4g、連鎖移動剤である1−ドデカンチオール2.
32gおよびAlipalCO−436 0.3gを水
242gに溶解したもの、および開始剤であるAPS
0.6gを水30gに溶解したものを含むモノマーエマ
ルジョンを、容器温度を82℃に保持しながら1時間を
要して加えた。重合釜温度を、原料供給を完了した後1
5分間82℃に保持した。次いで、このエマルジョンポ
リマー(ASR)に、トリエタノールアミン32gと、
硫酸第一鉄溶液(0.1%)10gとベルセン溶液(1
%活性)10gとの混合物を加えた。次に、3種類の原
料の一つは水300g、ConcoAAS−60S(6
0%活性)6.5g、アクリル酸ブチル325g、メタ
クリル酸メチル175gおよびn−ドデカンチオール
1.5gを含んで成るモノマーエマルジョン、第二は開
始剤の、TBHP1.5gおよびAPS1.5gを水5
0gに溶解したもの、および第三は還元剤の重亜硫酸ナ
トリウム2gを水50gに溶解したものを、容器温度を
82℃に保持しながら1.5時間を要して容器に加え
た。原料供給が完了した後15分間、容器を63℃に冷
却した。チェーサー対であるTBHP1.0gを水10
gに溶解したものおよびFormopon1.0gを水
10gに溶解したものを次に加えた。15分後に、ポリ
マーを周囲温度に冷却した。生成するポリマーの総固形
分は36%であり、直径が0.9ミクロンであり、長さ
が100〜150ミクロンの棒状粒子であった。これは
微細粒子も含んでいた(総ラテックス粒子の36重量
%)。
【0038】例4 この例では、単回工程によるASRの調製の後、棒状エ
マルジョンポリマー粒子の現場での製造を説明する。機
械撹拌機、窒素散布装置、熱電対および冷却器を備えた
5リットルの4つ口フラスコに、水300gとAlip
alCO−436 0.5gを充填した。混合物を80
℃に加熱し、メタクリル酸メチル40gとメタクリル酸
20gのモノマーを連鎖移動剤である1−ドデカンチオ
ール2.6gと共に加えた。次に、APS開始剤を水1
0gに溶解したものをフラスコに加えた。モノマー含有
混合物を80℃に約15分間保持した。重合が終了した
後、、水性アンモニア(25重量%)14gを加えて、
安定剤を中和(可溶化)した。これにより、透明な溶液
ポリマーが得られた。次に、この透明な溶液ポリマー
に、硫酸第一鉄溶液(0.1%)10gとベルセン溶液
(1%活性)10gとの混合物を加えた。3種類の原
料、(1)アクリル酸ブチル325g、メタクリル酸メ
チル175g、n−ドデカンチオール0.5g、Con
coAAS−60S(60%活性)4gおよび水250
gを含んで成るモノマーエマルジョン;(2)APS
1.0gおよびTBHP1.5gを水100gに溶解し
た開始剤、および(3)還元剤の重亜硫酸ナトリウム
1.8gを水100gに溶解したものを、前記の中和し
たポリマーに1時間を要して徐々に加えた。フラスコを
緩やかに加熱して、容器温度を70℃に保持した。原料
供給が完了した後15分間、溶液を70℃に冷却した
後、60℃に冷却した。チェーサー対であるTBHP
1.0gを水10gに溶解したものおよびFormop
on0.7gを水15gに溶解したものを次に加えた。
15分後に、ポリマーを周囲温度に冷却した。生成する
ポリマーは、ゲルの量は無視し得るほどであり、総固形
分は35.6%であり、直径が0.9ミクロンであり、
長さが50〜70ミクロンの棒状粒子であった。
【0039】例5 この例では、例1のASR安定剤を用いて、逐次添加熱
工程における棒状エマルジョンポリマーを製造した。例
1と同様にして調製したエマルジョンポリマー120g
を水280gで希釈したものを5リットルの4つ口フラ
スコに入れ、82℃に加熱した。次いで、この容器に、
トリエタノールアミン32gを加えて安定剤を可溶化
し、硫酸第一鉄溶液(0.1%活性)10gとベルセン
溶液(1%活性)10gとの混合物を加えた。次に、水
250g、ConcoAAS−60S(60%活性)
6.5g、アクリル酸ブチル325g、メタクリル酸メ
チル175gおよびn−ドデカンチオール0.4gを含
んで成るモノマーエマルジョンと開始剤のAPS2.5
gを水50gに溶解したものを、容器温度を82℃に保
持しながら1時間を要して容器に加えた。原料の供給の
15分後に、容器を63℃に冷却した。次に、チェーサ
ー対であるTBHP1.0gを水5gに溶解したものお
よびFormopon0.7gを水10gに溶解したも
のを加えた。15分後に、ポリマーを周囲温度に冷却し
た。生成するポリマーは、総固形分が45.6%であ
り、直径が1.5ミクロンで長さが20〜60ミクロン
の棒状粒子を含んでいた。
【0040】例6 この例では、棒状ラテックス粒子が溶液重合によって製
造したASRから製造することもできることを示す。機
械撹拌機、窒素散布装置、熱電対および冷却器を備えた
5リットルの4つ口フラスコに、第三−ブタノール10
00gを充填した。容器を80℃に加熱し、種モノマー
であるアクリル酸ブチル16.5g、メタクリル酸メチ
ル16.5g、メタクリル酸17.0g、および連鎖移
動剤である2−メルカプトエタノール0.45gを加え
た。次に、フリーラジカル開始剤VAZO−521.0
gを第三ブタノール10gに溶解したものをフラスコに
加えた。混合物を80℃に約15分間保持した。2種類
の混合物であって、一方がアクリル酸ブチル313.5
g、メチルメタクリレート313.5g、メタクリル酸
317gおよび2−メルカプトエタノール8.55gを
含み、他方がVAZO10gおよび第三ブタノール10
0gを含むものを、重合釜溶液を還流温度に保持しなが
ら、3時間を要して釜に加えた。供給が完了した15分
後に、VAZO−52 2gを第三ブタノール10gに
溶解したものを加えた。30分後に、重合釜溶液を70
℃に冷却した後、VAZO−52 1gを第三ブタノー
ル10gに溶解したものを加えた。容器温度を70℃に
1時間保持した後、ディーン−スタークトラップを用い
て、温度が90℃になるまで第三ブタノールをストリッ
ピングによって除去した。次に、容器にトリエタノール
アミン530gと水2000gを加えた。総ての第三ブ
タノールが除去されるまで、ストリッピングを継続し
た。生成する溶液ポリマーの酸含量は1グラム当たり
1.277ミリ当量であった。前記の溶液ポリマーの一
部(7.8g)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム(23%活性)87gおよび水200gを、5リット
ルの4つ口フラスコに充填して、80℃に加熱した。次
に、この容器に硫酸第一鉄(0.1%活性)10gとベ
ルセン溶液(1%活性)の混合物を加えた。次に、3種
類の原料であって、水300g、ConcoAAS−6
0S(60%活性)4.2g、アクリル酸ブチル250
gスチレン250gおよびn−ドデカンチオール0.5
gを含むモノマーエマルジョンと、TBHP1.5gお
よびAPS1.5gを水50gに溶解したものを含む開
始剤溶液と、重亜硫酸ナトリウム2gを水50gに溶解
したものを含む還元剤を、容器温度を80℃に保持しな
がら、1.5時間を要して容器に加えた。原料を加えて
から15分後に、チェーサーであるTBHP1gを水5
gに溶解したものおよびFormopon0.7gを水
10gに溶解したものを加えて、残留モノマーを除去し
た。生成するラテックスの総固形分は33.2%であ
り、直径2〜3ミクロンで長さが40〜100ミクロン
の棒状粒子であった。
【0041】下記に、例1〜6で行った処理を纏める。 ASR調製物 ASRの中和 ポリマー調製物 1 漸次添加、熱的、保存 2 漸次添加、熱的、保存 TEA 漸次添加、レドックス、70℃ 3 漸次添加、熱的、現場 NH4 OH 漸次添加、レドックス、80℃ 4 単回添加、熱的、現場 TEA 漸次添加、レドックス、80℃ 5 漸次添加、熱的、保存 TEA 漸次添加、レドックス、80℃ 6 溶液重合による TEA 漸次添加、レドックス、80℃
【0042】例7〜12 ASR中和剤を、表1に示したものに代えることを除
き、処理法は例2と同様であった。
【表1】 表1 中和率(%) 粒子の形状/寸法(d×l、ミ ASR用中和剤の種類 クロン) 7 アンモニア 80 棒状、0.8×50〜70 8 水酸化ナトリウム 80 棒状、0.8×50〜70 9 トリエチルアミン 80 棒状、0.8〜2×30〜60 10 トリプロピルアミン 80 球状、1〜7 11 N−ベンジルトリメチ 80 棒状、3.5×50〜70 ルアンモニウムヒドロ オキシド 12 トリス(ヒドロキシメ 80 棒状(60%)、3×40〜6 チル)アミノメタン 0 (THAM) 球状(40%)、3〜7
【0043】この結果(表1)は、33BA/33MM
A/34MMA(4.5n−DDM)ASRを中和する
のに用いた総ての塩基は、トリプロピルアミノ(球を生
成)を除き、棒状生成物を生じた。トリプロピルアミン
は疎水性が高すぎ且つ嵩が高すぎて、この特定のポリマ
ー安定剤で棒状生成物を生成することはできない。中和
剤の種類は、棒状生成物の形状および大きさに影響を及
ぼす。
【0044】例13〜15 重合温度を表2に示すように代えること以外は、例2と
同様の処理を行った。重合温度が高い方が、棒状ポリマ
ー粒子の形成に有利である。
【表2】 表2 ASR: 33BA/33MMA/34MAA(4.5n−DDM) ポリマー: 65BA/35MMA(0.1n−DDM) 重合温度(℃) 粒子の形状/寸法(ミクロン) 13 40 球状、2〜7 14 60 棒状(60%)、0.8×40〜60 球状(40%)、3〜8 15 80 棒状、0.8×50〜70
【0045】例16〜28 一組の実験は、2つの方法、AおよびBの一方を用い
て、ASRを調製するのに用いた連鎖移動剤を表3に示
すものに代えたこと以外は、例2および3と同様にして
行った。
【表3】 表3 ASRでのCTA 粒度(d×l、 ASR * 重量% 種類 粒子形状 ミクロン) 16 4.5 第三ドデカンメル 棒状 0.8×40〜60 A カプタン 17 3.5 第三オクチルメル 棒状 1×40および3〜 A カプタン 4×40 18 2.5 n−オクチルメル 球状 15〜25 A カプタン 19 1.7 ベンジルメルカプ クロー 5 B タン バー 20 4.5 ヘキサデシルメル 球状 0.3 A カプタン 21 4.9 オクタデシルメル 球状 0.5 B カプタン 22 2.3 3−メルカプト 球状 <1 B プロピオン酸 23 1.6 ヒドロキシエチル 棒状 0.8×40〜60 B メルカプタン 24 2.4 メルカプト−1, 棒状 0.7×20〜40 B 2−プロパンジオ ール 25 2.1 1−メルカプト− 棒状 0.7×20〜40 B 2−プロパンジオ ール 26 2.4 3−メルカプト− 棒状 0.7×80/2×20 B 2−ブタノール 27 3.1 3−メルカプトエ 球状 15〜25 B チルエーテル 28 2.8 4−ヒドロキシ 球状 1 B チオフェノール * A: 保存ASRを使用(例1および2を参照) B: 連続法(例3参照)
【0046】表3に示されるように、ASR(BA/M
MA/MAA)中の連鎖移動剤(CTA)は棒状粒子の
形成に顕著な効果を有する。疎水性CTA(例16およ
び17)では、65BA/35MMAの棒状ポリマーを
生じた。疎水性の余り大きくないCTA(例18)では
大きな球状粒子を生じたが、親水性CTA(3−MP
A、例22)では小さな球状粒子を生じた。n−ヘキサ
デシルメルカプタン、n−オクタデシルメルカプタンお
よびベンジルメルカプタンのような疎水性CTAを用い
ると、棒状粒子を生じなかった(例19、20および2
1)。この特異的なASR組成では、極めて疎水性の高
いn−ヘキサデシルおよびn−オクタデシルメルカプタ
ンおよびベンジルメルカプタンは、立体障害が大きくな
いため効率的に充填する疎水性基を生じることができ、
疎水性が高すぎて大きなポリマー粒子を生成することが
できないポリマー安定剤を生じることがある。ヒドロキ
シエチルメルカプタン、メルカプト−1,2−プロパン
ジオールおよび1−メルカプト−2−プロパノールのよ
うな親水性CTAは、棒状粒子を生じる(例23、2
4、25および26)。本出願人らは、親水性のOH含
有CTA基は帯電した部分(すなわち、ポリカルボン
酸)に沿って配向するので、静電力が幾分少なくなり、
棒状粒子の形成に十分なバランスのとれた疎水性−親水
性力を生じるものと考える。
【0047】例29〜43 処理法は、ASRのCTA濃度を表4に示すように代え
たこと以外は、例3と同様であった。
【表4】 表4 ASR組成: 33BA/33MMA/34MAA(CTA) 粒子の形状および大きさおよび重量比 CTA %CTA 棒状生成物 重量% 球状生成物 重量% 29 なし −− −−− <1μ 100% 30 n−DDM 1.0 −−− <2μ >90% 31 n−DDM 2.0 1×50μ 70% 2〜4μ 30% 32 n−DDM 4.0 1×50〜 80% 2〜4μ 20% 90μ 33 n−DDM 8.0 1×30〜 80% 2〜4μ 20% 90μ 34 n−DDM 12.0 2×30〜 80% 2〜4μ 20% 70μ 35 n−DDM 16.0 2×40〜 80% 2〜4μ 20% 100μ 36 HEM 0.8 1×30μ 30% 3μ 70% 37 HEM 1.55 1×100μ80% 4μ 20% 38 HEM 3.1 1×100μ70% 5μ 30% 39 HEM 4.7 1×100μ10% 10μ 90% 40 3−MMP* 1.3 1×100μ60% 10μ 40% 41 3−MMP* 2.7 1×100μ80% 10μ 20% 42 3−MMP* 5.4 1×100μ40% 25μ 60% 43 3−MMP* 8.10 0 <1μ 100% * ポリマーは(総モノマーに対して)デカノール2%を含んでいた。
【0048】表4のデータは、ASR中の疎水性CTA
例えばn−DDMの量は、粒子の形態に影響を与えてい
ることを示している(例31〜35)。n−DDMの1
%だけを含んでいる実施例30は、棒状粒子を形成して
いない。例30におけるASRの貧弱な溶解度には、理
由があると考えられる親水性CTA、HEMまたは3−
MMPが存在しているときは(例39および例43)、
ASRポリマー鎖は、疎水性相互作用よりも強い静電反
発力を有している。なぜなら、低分子量のASRにおい
ては、より少ないBA単位があるからである。疎水性−
親水性バランス特性におけるこれらの変化は、これらの
例において形成されない棒状粒子のための理由であると
考えられる。
【0049】例44〜例52 ASR組成を表5に示すように代えたこと以外は、例3
と同様であった。
【表5】 表5 ポリマー組成:65BA/35MMA ASR組成 ASR中のCTA 粒子の形状および大きさ (ミクロン) 44 33BA/33MMA/34MAA n−オクチルメルカプタン 球状:15−25 45 42BA/25MMA/33MAA 同上 棒状:2×40 46 55BA/12MMA/33MAA 同上 球状:4−9 47 33BA/33MMA/34MAA 3−MMP 球状:7−24 48 50BA/17MMA/33MAA 同上 棒状:2×40ポリマー組成:70BA/30MMA 49 36.2BA/26.3MMA/37.5MAA 3−MMP 棒状(60%):3×60 球状(40%):4−12 50 62.5BA/37.5MAA 同上 棒状:1×60 51 36.2BA/26.3MAA/37.5MAA n−DOM 棒状:2×36 52 62.5BA/37.5MAA 同上 棒状:0.8×80
【0050】表5は、ポリマー鎖の末端における疎水性
基(CTA)の外に、ASR主鎖の疎水性も、同様に棒
状粒子の形成に影響することを示している。n−オクチ
ルメルカプタンおよび3−MMP末端を有するASRに
おけるBAの量が増加すると、ASRの疎水性も増加
し、疎水性相互作用と静電反発との間の力がバランスが
とれると、棒状粒子が形成した(例44、45、47、
48、49および50)。しかしながら、ASRの疎水
性が高くなり過ぎると、棒状粒子は消失した(例4
6)。n−DDM末端を有するASRの主鎖の疎水性
は、粒子の形状よりも棒状粒子の大きさに影響を与えた
(例51および52)。
【0051】例53〜55 この処理法は、ASR濃度を表6に示されるように代え
たこと以外は、例7と同様であった。
【表6】 表6 棒状粒子の大きさに対するASR濃度の影響 ASR: 65MMA/35MAA(4.5n−DDM) エマルジョンポリマー:65BA/35MMA ASRの重量%* 棒状粒子の大きさ(ミクロン) 53 12 0.8×35 54 4 1.5×3055 2.4 2.5×16* エマルジョンポリマーモノマーに対する比率。
【0052】表6は、棒状粒子の大きさに対するASR
濃度の影響を示している。ASRの使用濃度が減少する
と、棒状粒子の長さが減少し、棒状粒子の直径が次第に
増加する。しかしながら、低濃度のASRおよび他のイ
オン性界面活性剤の存在下では、長い棒状粒子を調製す
ることができる(下記の例100〜111を参照された
い)。
【0053】例56〜62 この処理法は、ASR中和の程度を表7に示すように代
えたことを除いて、例2と同様であった。ASRの中和
度も、生成するポリマー粒子の大きさおよび形状に影響
した。しかしながら、ASR中のMAA濃度が増加すれ
ば、中和度の効果は少なくなる。ASRの可溶化が疎水
性−親水性バランスに影響していることは明らかであ
る。高級酸含有(親水性の高い)ASRを可溶化するの
に余り塩基を必要としないことは周知である。可溶化さ
れていないASRからは、規則的な小さな球状ラテック
ス粒子のみが得られた(表7参照)。ASRを塩基で可
溶化すると、棒状粒子ラテックスが得られた。
【0054】例63〜83 処理法は、ASRが表8に示される疎水性モノマーを含
むこと以外は、例2及び3と同様であった。疎水性モノ
マーを親水性連鎖移動剤を末端とするASRに配合する
と、棒状粒子の形成が促進された。
【表7】
【表8】
【0055】例84〜111 表9は、ラテックス粒子の形状及び大きさに対する添加
剤の効果を示す。処理法は、添加剤を可溶化したASR
と共に反応容器に充填することを除き、例2と同様であ
った。MMPまたはn−オクチルメルカプタンで連鎖停
止したASRにアルコールを添加すると粒子形状が著し
く変化し、この効果は、アルコールの濃度を増加するこ
とによりまたは用いたアルコールの鎖長を増加させるこ
とによって増加した。前記の例は、ASR使用濃度が減
少すると棒状粒子の大きさが減少することを示している
が、表9に示されているように、長い棒状粒子は、過剰
量のイオン性界面活性剤も含まれている低ASR系から
得ることができる。
【表9】
【表10】
【0056】例112〜153 表10は、EA、EHAおよびスチレンのようなモノマ
ーも棒状または大きな球状ラテックス粒子を生じること
を示している。一般的に、EHAまたはスチレン含有A
SRは、短めの棒状粒子を生成する。各種の官能性モノ
マー含有棒状ラテックス粒子が、表10に示されるよう
に得られた。架橋した棒状ラテックス粒子を調製するこ
ともできる。表10に示されるように、AA、AMPS
及びマレイン酸のようなMAA以外のモノマーを基剤と
するASRも、棒状または大きな球状ラテックス粒子を
生成することができる。
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【0057】例154 この例では、棒状ラテックス粒子を酸可溶性樹脂から製
造することもできることを示す。酸可溶性樹脂(DMAEMA−含有樹脂)の製造 機械撹拌機、窒素散布装置、熱電対および冷却器を備え
た5リットルの4つ口フラスコに、水360gおよびT
ritonX−405 13gを仕込んだ。混合物を4
0℃に加熱し、メタクリル酸メチル75gおよびn−D
DM6gを加えた。20分後に、メタクリル酸ジメチル
アミノエチル75gを加えた。次に、硫酸第一鉄溶液
(0.1%)10gおよびベルセン溶液(1%)10g
の混合物を促進材として加えた。次に、TBHP1.5
gを水15gに溶解したものを重合容器に加えた後、イ
ソアスコルビン酸1gを水20gに溶解したものを加え
た。10分間の反応中に20°の温度上昇が見られた。
容器温度がその最大値(60℃)に達したとき、TBH
P1gを水10gに溶解したものおよびFormopo
n0.7gを水10gに溶解したものであるチェーサー
対を加えて、重合を完結した。生成するポリマーの総固
形分は24.7%であり、グラム当たり0.664ミリ
当量のアミンを含んでいた。
【0058】棒状ポリマー粒子の製造 前記のエマルジョンポリマーの一部(200g)を水1
00gで希釈したものを5リットルの4つ口フラスコに
仕込み、70℃で加熱した。次に、プロピオン酸12g
を重合容器に加えて、安定剤を可溶化し、硫酸第一鉄
(0.1%活性)10gおよびベルセン溶液(1%活
性)10gの混合物を加えた。次いで、3種類の供給原
料である、水300g、TritonX−100 20
g、アクリル酸ブチル100gおよび酢酸ビニル400
gを含むモノマーエマルジョン、TBHP1.5gおよ
びAPS1.5gを水60gに溶解したものを含む開始
剤、および重亜硫酸ナトリウム2gを水60gに溶解し
たものを含む還元剤を、容器温度を72℃に保持しなが
ら、1時間を要して容器に加えた。供給原料を加えてか
ら30分後に、チェーサー対であるTBHP1gを水5
gに溶解したものおよびFormopon0.7gを水
10gに溶解したものを加え、残留モノマーを除去し
た。生成するラテックスの総固形分は45.9%であ
り、棒状粒子の直径は1ミクロンであり、長さは3〜1
2ミクロンであった。
【0059】例155〜164 例155〜164では、酸可溶性樹脂組成物、中和剤、
使用濃度および保持界面活性剤を表11に示されるよう
に代えたことを除き、処理は例154と同様の方法で行
った。表11に示されるように、各種の酸を用いてDM
AEMA含有樹脂を中和し、次にこれから棒状のラテッ
クス粒子を生成させることができる。DMAEMA含有
ASRにおける棒状粒子の形成は、MAA含有ASRで
見られたように、安定剤組成および疎水性と親水性との
バランスによって著しく変化する。
【表15】
【0060】例165 ASRは、単回乳化重合によってポリビニルアルコール
の存在下にて製造した。ASRは水性アンモニアによっ
て可溶化し、安定剤として用いた。 安定剤: 1%PVOH/12%ASR PVOH: Airvol203 ASR: 32BA/35MMA/33MAA(4.
3n−DDM) ポリマー: 65BA/35MMA(0.5n−DD
M) 機械撹拌機、窒素散布装置、熱電対および冷却器を備え
た5リットルの4つ口フラスコに、水345g、Air
vol203(ポリビニルアルコール)5gおよびAl
ipalCO−436 0.2gを仕込んだ。混合物を
80℃で加熱し、アクリル酸ブチル19g、メタクリル
酸メチル21g、メタクリル酸20gおよび連鎖移動剤
である1−ドデカンチオール2.6gのモノマーを加
え、十分に混合した。次いで、APS0.5gを水5g
に溶解したものであるフリーラジカル開始剤をフラスコ
に加えた。モノマー含有混合物を80℃に約15分間保
持した。重合が完了した後、水性アンモニア(26重量
%)14gを加えて、安定剤を中和(可溶化)した。こ
のようにして、透明なポリマー溶液が得られた。
【0061】アクリル酸ブチル325g、メタクリル酸
メチル175g、n−ドデカンチオール2.5g、Co
ncoAAS−60S1.8g、TritonX−16
514.5gおよび水250gを含む第二のモノマーエ
マルジョン、APS1.0gおよびTBHP1.5gを
水100gに溶解したものである開始剤、および重亜硫
酸ナトリウム1.8gを水100gに溶解したものであ
る還元剤を含む3種類の供給原料を、次に1時間を要し
て前記の中和したポリマーに徐々に加えた。中程度の熱
をフラスコに加えて、容器温度を70℃に保持するよう
にした。供給原料を加えた後、溶液を70℃に15分間
保持した後、60℃に冷却した。その後、チェーサ対で
あるTBHP1.0gを水10gに溶解したものとFo
rmopon0.7gを水15gに溶解したものを加え
た。15分後に、ポリマーを周囲温度まで冷却した。生
成するポリマーのゲルの量は無視し得るほどであり、不
揮発性分は39.9%であり、ブルックフィールド粘度
は650cpsであり、棒状粒子の直径は0.5ミクロ
ンであり、長さは10ミクロンであった。
【0062】例166〜172 処理法は、PVOH、ASRおよびポリマー組成を表1
2に示されるように代えたことを除いて、例165と同
様であった。表12は、棒状粒子に対するPVOHの効
果を示す。PVOHが含まれると、棒状粒子の大きさに
影響し、PVOHが含まれると短めの棒状粒子が生成す
る。部分加水分解した(88%)PVOHをASRにグ
ラフトすることによっても、生成するポリマーは沈降お
よびシネレシスに対して安定化が促進される。
【表16】
【0063】例173 この例は、微細な球状ラテックス粒子(<50nm)を
ASRの塩で後処理することによって、より大きな寸法
の粒子(約300nm)に変換することができることを
示す。しかしながら、この方法では、大きな球状粒子
(>1ミクロン)または棒状粒子は得られない。それ
故、棒状または大きな球状粒子を形成させるには、重合
の開始段階でASR分子を粒子に配合することが重要で
あると思われる。
【0064】工程 機械撹拌機、窒素散布装置、熱電対および冷却器を備え
た5リットルの4つ口フラスコに、水200g、ラウリ
ル硫酸ナトリウム(28%活性)、トリエタノールアミ
ン2.7gを仕込み、80℃で加熱した。この容器に、
硫酸第一鉄溶液(0.1%)10gおよびベルセン(1
%)の混合物を加えた。次いで、3種類の供給原料、
(1)水300g、ConcoAAS−60S(60%
活性)6.5g、アクリル酸ブチル325g、メタクリ
ル酸メチル175gおよびn−ドデカンチオール1.0
gを含んで成るモノマーエマルジョン、(2)TBHP
1.5gとAPS1.5gを水50gに溶解した開始
剤、および(3)重亜硫酸ナトリウム2gを水50gに
溶解したものを含む還元剤を、容器温度を80℃に保持
しながら、1時間を要して容器に加えた。生成するポリ
マーは、微細な球状粒子(約36nm)を含んでいた。
次に、この生成するポリマーに、トリエタノールアミン
(5gを水20gに溶解したもの)で中和したASR
(例1に記載の方法によって調製した総固形分が25.
2%の33.3BA/33.3MMA/33.3MAA
/4.5第三DDM組成物ASR40g)を加えた。A
SRを加えた直後に、容器のポリマーは灰白色になり、
球状粒子の大きさは293nmであった。
【0065】例174 高Tgの大きな球状ラテックス粒子の濾過 ラテックスを濾過するため、ブッフナー漏斗を吸引フラ
スコと連結して用い、このフラスコに漏斗をゴム栓によ
って取り付け、フラスコは肉厚ゴム管によって水吸引ポ
ンプに取り付けた。Whatman Inc.(クリフ
トン、ニュージャージー)製の230号濾紙をブッフナ
ー漏斗の上に置いた。次に、ラテックスを真空によって
濾過した。微細で水溶性の安定剤を濾液に集めた。高T
gで大きな球状ラテックス粒子は、濾紙の上に集めた。
ラテックスポリマー(34BA/60Sty/4EA/
2ALMA)は、例6に記載の方法によって調製した。
生成するラテックスを真空によってブッフナー漏斗を通
過させた。粘稠性のない流動性の白色粉末(368g、
収率約73%)を、濾紙の上に集めた。再分散した粉末
の球状粒子の粒度は23〜32ミクロンであった。
【0066】
【実施例175】この例は、棒状粒子を過剰量のモノマ
ーまたは溶媒を用いて膨潤することによって、棒状粒子
を大きな球状粒子に変換することができることを示して
いる。65BA/35MMA/0.1n−DDMの組成
の棒状ラテックスを、例4に記載の方法によりASR
(65MMA/35MAA/4.5n−DDM)から調
製した。生成するラテックスの総固形分および棒状粒子
(直径0.8ミクロンおよび長さが50〜70ミクロ
ン)は32%であった。この棒状ラテックス20gに、
1,3−ブチレングリコールジメタクリレート20gを
加えた。混合物は、TBHP/SSFで開始し、12時
間撹拌した。得られた粒子は、4〜6ミクロンの球状粒
子であった。もう一つの実験では、17gのヘキサンを
棒状ラテックス20gと混合し、12時間撹拌した。生
成するラテックスは、3〜5ミクロンの球状粒子を有し
ていた。
【0067】例176〜178 下記の例(表13)は、酢酸ビニル/アクリル酸コポリ
マーを水酸化ナトリウムで部分加水分解することによっ
て、ヒドロキシ官能基を有する棒状ラテックスを調製す
ることができることを示している。
【表17】 表13 ビニルアルコール 開始ポリマー ASR組成 含量* 176 20BA/80VAc 7.5%50MMA/ 36% 50DMAEMA 177 20EA/80VAc 7.5%50MMA/ 32% 50DMAEMA 178 20MA/80VAc 7.5%50MMA/ 54% 50 DMAEMA* ポリマー組成物に対するモル%。
【0068】エマルジョンポリマーを、例154と同様
の方法で製造した。生成するポリマーの総固形分は44
%であった。次に、棒状ラテックスをNaOHで加水分
解した。酢酸ビニル0.4モルを含むVAc/アクリル
酸コポリマー100gに、TritonX−405 1
2g、28%アンモニア10gおよび16.5%水酸化
ナトリウム溶液0.1〜0.4モルを加えた。混合物を
オーブン中60°で一晩加熱した。試料178の棒状粒
子含量は、176および177より少なかったが、これ
は、その試料中のポリビニルアルコール含量が高く、溶
解度が増加したことによるものかもしれない。
【0069】例179〜181 ヒドロキシル基を含む棒状粒子ラテックスを製造するも
う一つの方法は、BA/MMA棒状ポリマー上にメタク
リル酸ヒドロキシエチル(HEMA)を殻として加える
こと(例181)、または棒状粒子が形成された後モノ
マーエマルジョンにHEMAを後添加すること(例17
9および180)である。
【表18】 表14 (OH基を含む粒子) 安定剤 ポリマー群 形態 179 2(33BA/27 33(68BA/32MMA) 棒状:1×30 MMA/40MAA /67(67BA/30MMA μm )1SLS /3HEMA) 180 3(33BA/27 25(50BA/50MMA) 棒状:5×(1 MMA/40MAA /75(50BA/46.5M 0〜30) MA/2.0AM/1.5H EMA) 181 11.5(33BA 39.5BA/59.5MMA 棒状:1×(2 /27MMA/40 /1ALMA/5HEMA 5〜50)及び MAA) 2×(10〜3 0)
【0070】ASRの製造法は、組成を表14に示すよ
うに変更すること以外は、例1と同様であった。棒状ラ
テックス粒子は、予め作成しておいたASRを用いて例
2と同様の方法で製造した。例179および180で
は、棒状粒子を形成した後にHEMAをモノマーエマル
ジョンに加えた。例181では、HEMAを予め作成し
ておいた棒状ポリマーに一回充填で加えて、殻を形成さ
せた。
【0071】例182〜183 表15(例182および183)は、重合法がポリマー
の形態に影響を与えることを示している。ポリマーを漸
次添加法を用いて製造するときには、棒状粒子が得られ
た。一方、マルチショット法では大きな球状粒子を有す
るラテックスを生成した。
【表19】 表15(方法の影響) ASR: 33BA/33MMA/34MAA(2.7MMP) エマルジョンポリマー: 65BA/35MMA 方法 形態 182 漸次添加 棒状、2×100μm 183 マルチショット 球状、11〜14μm
【0072】例182は、安定剤中のn−ドデカンチオ
ールをメルカプトプロピオン酸メチルに代えることを除
き、例3と同様の方法で行った。生成するポリマーの総
固形分は36.6%であり、粒子の大きさは2×100
μmであった。例183のASRは、例182のASR
と同様の方法で製造した。エマルジョンポリマーは、例
182と同様の漸次添加法の代わりに1ショット法によ
って調製した。モノマーエマルジョンを4つの部分(1
0/20/35/35)に分割し、それぞれのショット
を60℃でレドックス開始剤で重合した。生成するポリ
マーの総固形分は35.8%であり、粒度は11〜14
μmであった。
【0073】適用データー 本発明により製造されたポリマーを、最終用途で評価し
た。これらのポリマーは、フィルムおよび耐研磨性にお
ける泥割れとして知られる現象を減少させる改良された
性能を提供した。
【0074】総ての処方には、添加の順序での成分を挙
げている。処方AおよびCでは、式の研磨部分は結合剤
までであるが結合剤は含まない総ての成分である(処方
Aでは、結合剤はUCAR367(Union Car
bide Chemicals and Plasti
cs)であり、処方Cでは、結合剤はRhoplexA
C−490(Rhom & Haas社)である。例2
は顔料研磨剤を含まない。原料 組成 ASR濃度 形状および寸法 184 60BA/40MMA 2% 2×80μの棒状 185 20BA/80VAc 10% 1×3〜12μの棒状 (DMAEMA ASR) 186 30BA/70MMA 12% 10μの球状 187 20BA/80VAc 6% 4〜7μの球状 188 20BA/80Sty 2% 6〜14μの球状
【0075】工程脚注: 例184は例111と同様な
方法によって製造し、例185は例155と同様な方法
によって製造し、例186は例47と同様な方法によっ
て製造し、例187は例145と同様な方法によって製
造し、例188は例116と同同様な方法によって製造
した。
【0076】処方A 泥割れ−内装用平壁塗料−アクリル酸および酢酸ビニル棒状粒子材料 対照 アクリル酸棒状 酢酸ビニル棒状 水 176.2 176.2 176.2 エチレングリコール 27.6 27.6 27.6 Tamol850 7.7 7.7 7.7 AMP−95 2.0 2.0 2.0 Colloid643 2.0 2.0 2.0 250MHR(2.5%) 70.0 70.0 70.0 AcrysolRM−825 14.1 14.1 14.1 Ti−Pure−900 153.4 153.4 153.4 OptiwhiteP 247.5 247.5 247.5 Nyad400 42.9 42.9 42.9 Ucar367 252.9 187.5 190.8 例184 0.0 86.5 0.0 例185 0.0 0.0 74.8 Texanol 5.1 5.1 5.1 Colloid643 4.0 4.0 4.0 Nuosept95 1.0 1.0 1.0 NH4OH(28%) 0.0 0.0 2.8 水 129.0 105.8 113.7 総量 1135.4 1133.3 1135.6 PVC 58.1 58.1 58.1 固形分容積 34.2 34.2 34.2例 対照 184 185 泥割れ 4.2 7.4 9.8
【0077】泥亀甲試験法 塗料を、多重フィルム流延機を用いてシールを施してい
ない壁板に30ミルの未乾燥塗膜で塗布し、定温/定湿
室(77度/50%相対湿度)で24時間乾燥し、泥割
れを0(劣悪)から10(優秀)までの尺度を用いて目
視により評価した。
【0078】処方B 木材ワニスの艶消し−アクリル酸の大球状粒子材料 対照 アクリル酸球状粒子 Rhoplex CL−104 540.0 410.1 Sancure815 148.5 148.5 Surfynol104PG−50 3.0 3.0 Tego800 0.7 0.7 プロピレングリコール 30.0 30.0 ヘキシルカルビトール 20.8 0.0 Dowanol PnB 0.0 20.8 Michem 39235 22.4 22.4 水 76.3 106.1 アンモニア水 2.5 2.5 例186の濃縮物* 0.0 88.7 Acrysol Rm−1020 18.0 24.0 総量 862.2 856.8 固形分容積 28.6 28.6
【0079】* 「186の濃縮物」と表わされる材料
は、前記の例186の分散液を一晩沈殿させた後、液体
部分を傾瀉して除去することによって調製されることに
留意されたい。この濃縮物は残りの沈澱物であり、容易
に配合物に分散する。この方法により、小さめの(<
0.7μ)粒子(「微細粒子」)を大きな球状粒子から
除去する。
【0080】 対照 186 光沢、20度 62.9 2.9 光沢、60度 88.5 13.9 光沢、85度 102.4 12.8
【0081】艶消し試験法 汚れの付いたマツ木板に3種類の塗膜を刷毛で塗布す
る。塗層の間に24時間乾燥する。塗層の間に軽くペー
パー仕上げをする。光沢を測定する前に第三の塗膜を2
4時間乾燥する。光沢を20、60および85度で測定
する。
【0082】処方C 耐磨き性内装用シーン塗料−アクリル酸および酢酸ビニル球状粒子 材料 対照 アクリル酸 酢酸ビニル 球状粒子 球状粒子 Tamol731 11.0 10.6 10.6 Colloid643 2.0 2.0 2.0 プロピレングリコール 43.0 43.0 43.0 水 50.0 50.0 50.0 Ti−PureR−900 234.5 234.5 234.5 Atomite 36.2 36.2 36.2 Celite281 69.2 0.0 0.0 AC−490 370.8 374.1 374.1 プロピレングリコール 34.4 34.4 34.4 Texanol 17.0 17.0 17.0 Colloid643 4.0 4.0 4.0 Nuosept95 2.0 2.0 2.0 例188 0.0 71.0 0.0 例187 0.0 0.0 86.2 2.5%HEC溶液 159.2 159.2 159.2 水 60.0 21.2 8.6 総量 1093.3 1059.3 1061.8 PVC 40.0 40.0 40.0 固形分容積 30.0 30.0 30.0 Celite281PVC 12.0 例188PVC 12.0 例187PVC 12.0 対照 188 187 光沢変化(%) 77 10 5
【図面の簡単な説明】
【図1】例154に記載の方法によって製造した高アス
ペクト比ポリマー粒子の透過型光学顕微鏡写真(倍率8
68×)。
【図2】例6に記載の方法によって製造した透過型光学
顕微鏡写真(倍率868×)。
【図3】例186に記載の方法によって製造した大球状
エマルジョンポリマー粒子の透過型光学顕微鏡写真。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミアオ − サン リ シェング アメリカ合衆国ペンシルバニア州ロウアー グイネッド,ストーンブリッジ ロード 1002 (72)発明者 ジョン ウィリアム フック ザ サード アメリカ合衆国ペンシルバニア州ウオーミ ンスター,ツイン ストリームズ ドライ ブ 410 (72)発明者 トラビス エドワード スチーブンス アメリカ合衆国ペンシルバニア州アムブラ ー,バックリィ ロード 724

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大寸法エマルジョンポリマー粒子を製造
    するための乳化重合法であって、 (i) 総モノマー反応体に対して主要な両親媒性ポリ
    マー安定剤約0.5〜50重量%と任意の有機添加剤と
    を含む安定剤系であって、ポリマー安定剤が、有機また
    は無機塩基で可溶化した疎水性−親水性バランスのとれ
    たアルカリ可溶性樹脂と有機または無機酸によって可溶
    化した疎水性−親水性バランスのとれた酸可溶性樹脂と
    から成る群から選択されるものと、 (ii) フリーラジカル重合開始剤の存在下にて、主
    要な両親媒性のポリマー安定剤の継続した溶解度に有利
    な条件下で、少なくとも1種類のエチレン性不飽和モノ
    マーを重合し、更にモノマーを制御された方法で添加し
    て、球状粒子を安定化した大寸法のエマルジョン粒子に
    成長させ、所望によりモノマーを添加し続けて大寸法の
    エマルジョン粒子を成長させることを特徴とする、乳化
    重合法。
  2. 【請求項2】 大寸法エマルジョンポリマー粒子が高ア
    スペクト比のエマルジョンポリマーラテックスである、
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 大寸法エマルジョンポリマー粒子が、直
    径が2〜50ミクロンの球状のエマルジョンポリマー粒
    子である、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ポリマー安定剤が、約5〜約75重量%
    の酸官能性モノマーを含み、分子量が1,000を上回
    るアルカリ可溶性樹脂である、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ポリマー安定剤が、約20〜約70重量
    %のアルカリ官能性モノマーを含み、分子量が1,00
    0を上回る酸可溶性樹脂である、請求項1に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 有機添加剤が含まれ、6〜18個の炭素
    原子を有する疎水性アルコール、界面活性剤、ポリビニ
    ルアルコールおよび凝集剤から成る群から選択される、
    請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 官能基を有する高アスペクト比エマルジ
    ョンポリマー粒子。
  8. 【請求項8】 官能基がアミン、ヒドロキシル、アセト
    アセチル、N−アルカノールアミド、オキシランおよび
    酸から成る群から選択される、請求項7に記載の高アス
    ペクト比のエマルジョンポリマー粒子。
  9. 【請求項9】 架橋した高アスペクト比ポリマー粒子。
  10. 【請求項10】 請求項2に記載の高アスペクト比ポリ
    マー粒子を形成させた後、このポリマー粒子を熱分解し
    て高アスペクト比炭素粒子を形成させることを特徴とす
    る、高アスペクト比痰素粒子の製造法。
  11. 【請求項11】 顔料、結合剤および高アスペクト比ポ
    リマー粒子を含んで成る多孔性物質上に改良された耐泥
    割れ性を有する臨界顔料容積濃度付近またはを上回る顔
    料容積濃度を有するコーティング。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の方法によって調製し
    た高アスペクト比粒子を含む目地セメント。
  13. 【請求項13】 請求項2に記載の高アスペクト比ポリ
    マー粒子を製造し、この粒子を膨潤させ、高アスペクト
    比ポリマーを形状を変化させて大きな球状粒子とするの
    に有効な溶媒または追加のモノマーの量を加えることを
    特徴とする、大寸法球状エマルジョンポリマー粒子の製
    造法。
  14. 【請求項14】 ポリマー結合剤と請求項1に記載の方
    法によって製造した大きな球状粒子を含んで成る、コー
    ティング。
  15. 【請求項15】 ポリマー結合剤と請求項1に記載の方
    法によって製造した高アスペクト比粒子を含んで成る、
    コーティング。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の方法によって製造し
    た大きな球状粒子を含む、熱可塑性成形組成物。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載の方法によって製造し
    た大アスペクト比粒子を含む、熱可塑性成形組成物。
  18. 【請求項18】 請求項1に記載の方法によって製造し
    た大きな球状粒子を含む目地セメント。
  19. 【請求項19】 無機材料と請求項2に記載の方法によ
    って製造した高アスペクト比粒子を含んで成る、改良さ
    れた曲げ強さを有する、セメント質組成物。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載の方法によって製造し
    た直径が2〜50ミクロンの球状エマルジョンポリマー
    粒子。
  21. 【請求項21】 請求項1に記載の方法によって製造さ
    れた生成物を含んで成る、コーティング、形成または注
    封組成物用の補強添加剤。
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