JPH06199253A - 弾性クローラ - Google Patents

弾性クローラ

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JPH06199253A
JPH06199253A JP34934292A JP34934292A JPH06199253A JP H06199253 A JPH06199253 A JP H06199253A JP 34934292 A JP34934292 A JP 34934292A JP 34934292 A JP34934292 A JP 34934292A JP H06199253 A JPH06199253 A JP H06199253A
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Yoshiro Ueno
吉郎 上野
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗張体のカット傷等の損傷防止、耐久性の向
上を図る。 【構成】 クローラ本体2 内にその幅方向に延びる翼部
6 を有する芯金3 が周回方向に多数埋設されると共に抗
張体4 が埋設されている弾性クローラ1 において、芯金
翼部6 をクローラ本体2 の厚さ方向に二分して二叉状の
翼6A,6B とし、該翼6A,6B 間に抗張体4 を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム等の弾性材料から
なる無端帯状の弾性クローラに関するものである。
【従来の技術】建設機械等における走行装置として使用
される弾性クローラ11は、図12〜図15に例示するよ
うに、ゴム等の弾性材料からなる無端帯状のクローラ本
体12内に、クローラ本体12の幅方向で左右に対向する案
内突起13,13 を有する芯金14が周回方向に多数所定間隔
で埋設されると共に、幅方向複数条のスチールコード等
の抗張体15が帯長手方向に埋設され、前記本体12外周面
に各芯金14の翼部16,16に対応して夫々ラグ17が設けら
れている。そして、クローラ本体12の幅方向中央に所定
の間隔で駆動スプロケット18の各歯19が嵌入係合する係
合孔20が設けられており、駆動スプロケット18、従動輪
および案内転輪 (図示省略) に巻掛けられ、駆動スプロ
ケット18により回動するようになっている。また、前記
抗張体15は、前記芯金翼部16の接地面 (ラグ17) 側に埋
設されている (例えば特願平 2−36266 号公報参照) 。
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、芯金翼部16のエッジ部分がラグ17の根元に位置
している場合が多く、また、前記エッジ部分の弾性材料
の厚さが薄くなっているため、スチールコード等の抗張
体15への損傷 (カット傷) が多く、耐久性を低下させる
という問題がある。さらに、抗張体15がクローラ本体12
の厚さ方向中心よりも外側 (ラグ17側) に位置させざる
を得ず、駆動スプロケット18および従動輪を通過すると
き、半円形に弯曲されるので大きな引張力を受け、耐久
性を低下させるなどの問題がある。本発明は、上述のよ
うな実状に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、抗張体の損傷を防止し、耐久性の向上を図ること
ができる弾性クローラを提供するにある。
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、弾性材料からなる無端帯状クローラ本体内に、ク
ローラ本体の幅方向に延びる翼部を有する芯金が、クロ
ーラの周回方向に等間隔で多数埋設されると共に、帯長
手方向に延びる抗張体が埋設されている弾性クローラに
おいて、前記芯金の翼部をクローラ本体の厚さ方向に二
分して二叉状の翼とし、該二叉翼間に前記補強材を配し
たことを特徴としている。また、本発明は、前記二叉状
の翼は、一方又は両方を翼部幅方向に複数分割したこと
を特徴としている。さらに、本発明は、前記補強材は、
クローラ本体の厚さ方向中央に埋設したことを特徴とし
ている。
【作用】本発明によれば、抗張体が芯金翼部の二叉翼間
に配されていて芯金翼部の接地面 (ラグ) 側に配されて
いないので、前記翼部の二叉翼により保護され、カット
傷等の損傷を受けることがなく、隣接芯金間ではクロー
ラ本体の可撓性によってカット傷を受け難く、抗張体の
耐久性即ち弾性クローラの耐久性を向上させることがで
きる。また、抗張体は、芯金翼部の二叉翼間に配される
ので、クローラ本体の厚さ方向中心 (中立軸線上) に位
置させることができ、弾性クローラが駆動輪、従動輪を
通過するとき、弯曲による引張力および圧縮力を受けな
い。したがって、抗張体には駆動力が作用するだけで、
耐久性が大幅に向上する。
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜図4は本発明の第1実施例を示し、弾性クロ
ーラ1 は、ゴム等の弾性材料からなるクローラ本体2
と、該本体2 内に埋設された芯金3 、抗張体4 とから成
っている。前記本体1 は無端帯状に形成され、外周 (接
地面) 側に左右 (本体幅方向) 一対のラグ5 が芯金3 の
翼部6 に対応して夫々形成されている。前記芯金3 は、
クローラ本体2 の長手即ち周回方向に等間隔で多数配設
され、芯金3 間にはクローラ本体2 の左右幅方向中央部
に位置して駆動スプロケット18(図12参照)が係合す
る係合孔7 が設けられている。また、芯金3 は、図4に
示すように、左右一対の芯金翼部6 を係止部8 で一体的
に連結すると共に、各翼部6 の係止部8 側内端には、内
周 (反接地) 側にクローラ本体2 の幅方向で左右に対向
する一対の転輪支持用の案内突起9 が周回方向にずらし
て(千鳥状になるように)突設されており、該突起9 の
頂面9Aが転輪等の転動面とされている。さらに、前記芯
金3 の翼部6 は、図4に示すように、上下(クローラ本
体2 の厚さ方向) に二分割されて所定間隔をもつ二叉状
の翼6A,6B が形成されており、接地側の翼6Aは1本で反
接地側の翼6Bは2本で、各翼6A,6B の幅および厚さは同
一とされると共に接地側の翼6Aが2つの反接地側翼6B間
に位置している。そして、両翼6A,6B 間に帯長手方向に
延びる無端状の抗張体4 を挿通配設しうるようになって
いる。ここで抗張体4はスチールコードの複数本を並設
して無端状にしてクローラ本体2の伸びを阻止するもの
であり、必要に応じてキャンバスをその上下いずれかに
重畳することができる。前記クローラ本体2 の反接地側
には、芯金3 の案内突起9 間に位置して係合孔7 の両側
に、溝10が形成されており、クローラ本体2 の可撓性を
高めて駆動スプロケット18および従動輪 (図示省略) へ
の巻付きが無理なく円滑に行われるようにして、耐久性
の向上を図っている。そして、前記クローラ本体2 への
芯金3 の埋設は、翼部6 の両翼6A,6B 間中心部が、クロ
ーラ本体2 の厚さTの中心に位置するように配され、前
記両翼6A,6B間に挿通される抗張体4 をクローラ本体2
の厚さT方向中心に配置可能とし、クローラ本体2 の駆
動スプロケット18および従動輪を通過するとき、円形に
弯曲された引張・圧縮の中立軸に抗張体4 を位置させ、
抗張体4 に弯曲による引張力および圧縮力を作用させ
ず、その耐久性の向上を図るようにしてある。上記第1
実施例において、抗張体4 の接地側におけるクローラ本
体2 の肉厚が厚いため、芯金3 の翼6Bエッジ部において
も柔軟性が大きく、抗張体4 のカット傷等の損傷を防止
でき、翼6Aが抗張体4 の接地側にあるので、翼6Aの部分
に位置する抗張体4 のカット傷は皆無となり、大幅に耐
久性が向上する。なお、上記第1実施例において、翼部
6 の二叉状翼6A,6B の幅を、図5に示す変形例のよう
に、接地側翼6Aが大きくなるようにして、抗張体4 保護
を強化することができ、各翼6A,6B の幅方向に間隔Sを
もって配設することにより、芯金成形時における型抜き
を容易にすることができる。図6は本発明の第2実施例
の要部特に芯金3 を示し、第1実施例と異なるところ
は、翼部6 の接地側翼6Aの幅を大きくして、反接地側翼
6Bと上下重なるようにした点で、該芯金翼部6 間におけ
る抗張体4 を全幅にわたって保護することができる。な
お、第2実施例における他の構成は、図4と同じである
から、図4と同符号を付し詳細説明を省略する。図7は
本発明の第3実施例の要部を示し、第1実施例と異なる
ところは、芯金翼部6 の二叉状翼6A,6B を夫々1本とす
ると共に、同一幅で上下に重ねた点である。第3実施例
においても、第2実施例と同等の効果を期待できる。し
たがって、図4,図6と同符号を付し詳細説明を省略す
る。図8は本発明の第4実施例を示し、ラグ5 と突起9
とを帯長手方向で同位相で配置し、当該部分の本体2 内
に芯金3 を埋設し、翼部6 の二叉状翼6A,6B を接地側が
幅広で反接地側が幅狭とされていてかつ翼6Aの前後に翼
6Bを重合したものである。図9は本発明の第5実施例を
示し、ラグ5 と突起9 とを帯長手方向で位相をずらして
設け、ラグ5 間、すなわち突起9 と対応して芯金3 の翼
部6 をクローラ本体2 内に埋設したものである。図10
は本発明の第6実施例を示し、図4に示した芯金3 の翼
部6 を接地側および反接地側ともに1本で形成したもの
を接地ラグ5 間のクローラ本体2 内に埋設したもので、
これは特に、小ピッチ形として有利となる。図11は本
発明の第7実施例を示し、基本的には図7と同様である
が接地側の翼部6Aの厚さを反接地側の翼部6Bよりも薄く
したものである。なお、第4〜7実施例において、他の
実施例と共通する部材には共通符号を付している。本発
明は、上記実施例に限定されるものではなく、例えば、
抗張体4 としてはスチールコードに代替して薄板帯板を
採用でき、芯金3 は案内突起9 に加えて転動面を案内突
起9 のクローラ本体2 幅方向外側に設けたもの或いは案
内突起9 のない転動面を有するもの等に採用できる。
【発明の効果】本発明は、上述のように、弾性材料から
なる無端帯状クローラ本体内に、クローラ本体の幅方向
に延びる翼部を有する芯金が、クローラの周回方向に等
間隔で多数埋設されると共に、帯長手方向に延びる抗張
体が埋設されている弾性クローラにおいて、前記芯金の
翼部をクローラ本体の厚さ方向に二分して二叉状の翼と
し、該二叉翼間に前記抗張体を配しているものであるか
ら、抗張体の損傷を防止してクローラの耐久性の向上を
図ることができる。また、本発明は、前記抗張体は、ク
ローラ本体の厚さ方向中央に埋設したことから、抗張体
の駆動、従動輪通過時の曲げによる力を受けず、耐久性
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す反接地 (内周) 側か
ら見た平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】同実施例の芯金を示す斜視図である。
【図5】同実施例における芯金の変形例を示す断面(図
2のB−B線相当断面)図である。
【図6】本発明の第2実施例の要部特に芯金を示す斜視
図である。
【図7】本発明の第3実施例の要部を示す断面(図2の
B−B線相当断面)図である。
【図8】本発明の第4実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図9】本発明の第5実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図10】本発明の第6実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図11】本発明の第7実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図12】弾性クローラの一般的概略図を示す側面図で
ある。
【図13】従来例を示す接地側から見た平面図である。
【図14】従来例の反接地側から見た平面図である。
【図15】図14のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 弾性クローラ 2 クローラ本体 3 芯金 4 抗張体 6 翼部 6A 翼 6B 翼 T 厚さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材料からなる無端帯状クローラ本体
    内に、クローラ本体の幅方向に延びる翼部を有する芯金
    が、クローラの周回方向に等間隔で多数埋設されると共
    に、帯長手方向に延びる抗張体が埋設されている弾性ク
    ローラにおいて、前記芯金の翼部をクローラ本体の厚さ
    方向に二分して二叉状の翼とし、該二叉翼間に前記補強
    材を配したことを特徴とする弾性クローラ。
  2. 【請求項2】 前記二叉状の翼は、一方又は両方を翼部
    幅方向に複数分割したことを特徴とする請求項1の弾性
    クローラ。
  3. 【請求項3】 前記補強材は、クローラ本体の厚さ方向
    中央に埋設したことを特徴とする請求項1又は2の弾性
    クローラ。
JP04349342A 1992-12-28 1992-12-28 弾性クローラ用芯金及び弾性クローラ Expired - Lifetime JP3073347B2 (ja)

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Cited By (4)

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