JP3073347B2 - 弾性クローラ用芯金及び弾性クローラ - Google Patents

弾性クローラ用芯金及び弾性クローラ

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JP3073347B2
JP3073347B2 JP04349342A JP34934292A JP3073347B2 JP 3073347 B2 JP3073347 B2 JP 3073347B2 JP 04349342 A JP04349342 A JP 04349342A JP 34934292 A JP34934292 A JP 34934292A JP 3073347 B2 JP3073347 B2 JP 3073347B2
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吉郎 上野
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オーツタイヤ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム等の弾性材料から
なる無端帯状の弾性クローラ用芯金及び弾性クローラに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械等における走行装置として使用
される弾性クローラ11は、図12〜図15に例示するよ
うに、ゴム等の弾性材料からなる無端帯状のクローラ本
体12内に、クローラ本体12の幅方向で左右に対向する案
内突起13,13 を有する芯金14が周回方向に多数所定間隔
で埋設されると共に、幅方向複数条のスチールコード等
の抗張体15が帯長手方向に埋設され、前記本体12外周面
に各芯金14の左右翼部16,16 に対応して夫々ラグ17が設
けられている。
【0003】そして、クローラ本体12の幅方向中央に所
定の間隔で駆動スプロケット18の各歯19が嵌入係合する
係合孔20が設けられており、駆動スプロケット18、従動
輪および案内転輪 (図示省略) に巻掛けられ、駆動スプ
ロケット18により回動するようになっている。また、前
記抗張体15は、前記芯金翼部16の接地面 (ラグ17) 側に
埋設されている (例えば特願平 2−36266 号公報参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、芯金14の左右翼部16のエッジ部分がラグ17の根
元に位置している場合が多く、また、前記エッジ部分の
弾性材料の厚さが薄くなっているため、スチールコード
等の抗張体15への損傷 (カット傷) が多く、耐久性を低
下させるという問題がある。さらに、前記左右翼部16
は、平板形状であってクローラ本体12との接着強度が小
さく、芯金14の埋設強度が不足しがちであった。また、
抗張体15がクローラ本体12の厚さ方向中心よりも外側
(ラグ17側) に位置させざるを得ず、駆動スプロケット1
8および従動輪を通過するとき、半円形に弯曲されるの
で大きな引張力を受け、耐久性を低下させるなどの問題
がある。
【0005】本発明は、上述のような実状に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、埋設強度(接着
力)が充分に確保できる弾性クローラ用芯金および抗張
体の損傷を防止し、耐久性の向上を図ることができる弾
性クローラを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、弾性材料からなる無端帯状のクローラ本体内に帯
長手方向の間隔を有して埋設される芯金であって、クロ
ーラ本体の幅方向に延びる左右翼部を形成した弾性クロ
ーラ用芯金において、 前記左右翼部をクローラ本体の厚
さ方向に二分して二叉状の翼とし、該二叉翼 間に、帯長
手方向に延びる拡張体の挿通部を形成したことを特徴
している。
【0007】また、本発明は、前記二叉状の翼は、一方
又は両方を翼部幅方向に複数分割したことを特徴として
いる。さらに、本発明に係る弾性クローラは、弾性材料
からなる無端帯状のクローラ本体内に、帯長手方向の間
隔を有して左右翼部を形成した芯金と、帯長手方向に延
びる左右の拡張体とをそれぞれ埋設している弾性クロー
ラにおいて、 前記左右翼部をクローラ本体の厚さ方向に
二分して二叉状の翼とし、該二叉状翼間に、前記拡張体
を挿通して、該拡張体を二叉状の翼を介して挟着してい
ることを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明によれば、芯金の左右翼部は、二叉状の
翼部とされているのでクローラ本体との接着力は充分に
確保されて埋設強度が高くできる。また、抗張体が左右
翼部の二叉翼間に形成した挿通部に配されていて左右
部の接地面 (ラグ) 側に配されていないので、前記翼部
の二叉翼を介して挟着されていることにより保護され、
カット傷等の損傷を受けることがなく、隣接芯金間では
クローラ本体の可撓性によってカット傷を受け難く、抗
張体の耐久性即ち弾性クローラの耐久性を向上させるこ
とができる。
【0009】また、抗張体は、芯金翼部の二叉翼間の挿
通部に配されるので、クローラ本体の厚さ方向中心 (中
立軸線上) に位置させることができ、弾性クローラが駆
動輪、従動輪を通過するとき、弯曲による引張力および
圧縮力を受けない。したがって、抗張体には駆動力が作
用するだけで、耐久性が大幅に向上する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜図4は本発明の第1実施例を示し、弾性クロ
ーラ1 は、ゴム等の弾性材料からなるクローラ本体2
と、該本体2 内に埋設された芯金3 、抗張体4 とから成
っている。前記本体1 は無端帯状に形成され、外周 (接
地面) 側に左右 (本体幅方向) 一対のラグ5 が芯金3 の
左右翼部6 に対応して夫々形成されている。
【0011】前記芯金3 は、クローラ本体2 の長手即ち
周回方向に等間隔で多数配設され、芯金3 間にはクロー
ラ本体2 の左右幅方向中央部に位置して駆動スプロケッ
ト18(図12参照)が係合する係合孔7 が設けられてい
る。また、芯金3 は、図4に示すように、左右一対
部6 を係止部8 で一体的に連結すると共に、各翼部6 の
係止部8 側内端には、内周 (反接地) 側にクローラ本体
2 の幅方向で左右に対向する一対の転輪支持用の案内突
起9 が周回方向にずらして(千鳥状になるように)突設
されており、該突起9 の頂面9Aが転輪等の転動面とされ
ている。
【0012】さらに、前記芯金3 の翼部6 は、図4に示
すように、上下(クローラ本体2 の厚さ方向) に二分割
されて所定間隔をもつ二叉状の翼6A,6B が形成されてお
り、ここに、二叉状翼6A,6B 間が拡張体4の挿通部とさ
れており、接地側の翼6Aは1本で反接地側の翼6Bは2本
で、各翼6A,6B の幅および厚さは同一とされると共に接
地側の翼6Aが2つの反接地側翼6B間に位置している。そ
して、両翼6A,6B 間の挿通部に帯長手方向に延びる無端
状の抗張体4 を挿通配設して該拡張体4 を両翼6A,6B を
介して挟着しうるようになっている。
【0013】ここで抗張体4はスチールコードの複数本
を並設して無端状にしてクローラ本体2の伸びを阻止す
るものであり、必要に応じてキャンバスをその上下いず
れかに重畳することができる。前記クローラ本体2 の反
接地側には、芯金3 の案内突起9 間に位置して係合孔7
の両側に、溝10が形成されており、クローラ本体2 の可
撓性を高めて駆動スプロケット18および従動輪 (図示省
略) への巻付きが無理なく円滑に行われるようにして、
耐久性の向上を図っている。
【0014】そして、前記クローラ本体2 への芯金3 の
埋設は、翼部6 の両翼6A,6B 間中心部が、クローラ本体
2 の厚さTの中心に位置するように配され、前記両翼6
A,6B間に挿通される抗張体4 をクローラ本体2 の厚さT
方向中心に配置可能とし、クローラ本体2 の駆動スプロ
ケット18および従動輪を通過するとき、円形に弯曲され
た引張・圧縮の中立軸に抗張体4 を位置させ、抗張体4
に弯曲による引張力および圧縮力を作用させず、その耐
久性の向上を図るようにしてある。
【0015】上記第1実施例において、抗張体4 の接地
側におけるクローラ本体2 の肉厚が厚いため、芯金3 の
翼6Bエッジ部においても柔軟性が大きく、抗張体4 のカ
ット傷等の損傷を防止でき、翼6Aが抗張体4 の接地側に
あるので、翼6Aの部分に位置する抗張体4 のカット傷は
皆無となり、大幅に耐久性が向上する。なお、上記第1
実施例において、翼部6 の二叉状翼6A,6B の幅を、図5
に示す変形例のように、接地側翼6Aが大きくなるように
して、抗張体4 保護を強化することができ、各翼6A,6B
の幅方向に間隔Sをもって配設することにより、芯金成
形時における型抜きを容易にすることができる。
【0016】図6は本発明の第2実施例の要部特に芯金
3 を示し、第1実施例と異なるところは、翼部6 の接地
側翼6Aの幅を大きくして、反接地側翼6Bと上下重なるよ
うにした点で、該芯金翼部6 間に形成した挿通部に抗張
体4 を全幅にわたって挿通することで拡張体4 を保護す
ることができる。なお、第2実施例における他の構成
は、図4と同じであるから、図4と同符号を付し詳細説
明を省略する。
【0017】図7は本発明の第3実施例の要部を示し、
第1実施例と異なるところは、芯金翼部6 の二叉状翼6
A,6B を夫々1本とすると共に、同一幅で上下に重ねた
点である。第3実施例においても、第2実施例と同等の
効果を期待できる。したがって、図4,図6と同符号を
付し詳細説明を省略する。図8は本発明の第4実施例を
示し、ラグ5 と突起9 とを帯長手方向で同位相で配置
し、当該部分の本体2 内に芯金3 を埋設し、翼部6 の二
叉状翼6A,6B を接地側が幅広で反接地側が幅狭とされて
いてかつ翼6Aの前後に翼6Bを重合したものであり、左右
突起9 はゴム突起9Bによって覆われている
【0018】図9は本発明の第5実施例を示し、ラグ5
ゴム突起9Bとを帯長手方向で位相をずらして設け、ラ
グ5 間、すなわちゴム突起9Bと対応して芯金3 の翼部6
をクローラ本体2 内に埋設したものである。図10は本
発明の第6実施例を示し、図4に示した芯金3 の翼部6
を接地側および反接地側ともに1本で形成したものを接
地ラグ5 間のクローラ本体2 内に埋設したもので、これ
は特に、小ピッチ形として有利となる。
【0019】図11は本発明の第7実施例を示し、基本
的には図7と同様であるが接地側の翼部6Aの厚さを反接
地側の翼部6Bよりも薄くしたものである。なお、第4〜
7実施例において、他の実施例と共通する部材には共通
符号を付している。本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、例えば、抗張体4 としてはスチールコー
ドに代替して薄板帯板を採用でき、芯金3 は案内突起9
に加えて転動面を案内突起9 のクローラ本体2 幅方向外
側に設けたもの或いは案内突起9 のない転動面を有する
もの等に採用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上述のように、弾性材料から
なる無端帯状クローラ本体との埋設強度を充分に確保し
た芯金が提供でき、また、この芯金を用いたクローラは
抗張体の損傷を防止してクローラの耐久性の向上を図る
ことができる。更に、本発明は、クローラ本体の厚さ方
向中央に拡張体を帯長手方向に埋設できることから、抗
張体の駆動、従動輪通過時の曲げによる力を受けず、耐
久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す反接地 (内周) 側か
ら見た平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】同実施例の芯金を示す斜視図である。
【図5】同実施例における芯金の変形例を示す断面(図
2のB−B線相当断面)図である。
【図6】本発明の第2実施例の要部特に芯金を示す斜視
図である。
【図7】本発明の第3実施例の要部を示す断面(図2の
B−B線相当断面)図である。
【図8】本発明の第4実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図9】本発明の第5実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図10】本発明の第6実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図11】本発明の第7実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図12】弾性クローラの一般的概略図を示す側面図で
ある。
【図13】従来例を示す接地側から見た平面図である。
【図14】従来例の反接地側から見た平面図である。
【図15】図14のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 弾性クローラ 2 クローラ本体 3 芯金 4 抗張体 6 翼部 6A 翼 6B 翼 T 厚さ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 55/253

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材料からなる無端帯状クローラ本
    体内に帯長手方向の間隔を有して埋設される芯金であっ
    て、クローラ本体の幅方向に延びる左右翼部を形成した
    弾性クローラ用芯金において、 前記左右翼部をクローラ本体の厚さ方向に二分して二叉
    状の翼とし、該二叉翼間に、帯長手方向に延びる拡張体
    の挿通部を形成したことを特徴とする弾性クローラ用芯
  2. 【請求項2】 前記二叉状の翼は、一方又は両方を翼部
    幅方向に複数分割したことを特徴とする請求項1の弾性
    クローラ用芯金
  3. 【請求項3】 弾性材料からなる無端帯状のクローラ本
    体内に、帯長手方向の間隔を有して左右翼部を形成した
    芯金と、帯長手方向に延びる左右の拡張体とをそれぞれ
    埋設している弾性クローラにおいて、 前記左右翼部をクローラ本体の厚さ方向に二分して二叉
    状の翼とし、該二叉状翼間に、前記拡張体を挿通して、
    該拡張体を二叉状の翼を介して挟着していることを特徴
    とする弾性クローラ。
JP04349342A 1992-12-28 1992-12-28 弾性クローラ用芯金及び弾性クローラ Expired - Lifetime JP3073347B2 (ja)

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WO2006068080A1 (ja) 2004-12-20 2006-06-29 Tokyo Institute Of Technology 無端条体およびクローラ装置
JP2017171034A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 住友ゴム工業株式会社 ゴムクローラ

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