JPH0619428Y2 - 自動車の車体構造 - Google Patents

自動車の車体構造

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JPH0619428Y2
JPH0619428Y2 JP1986063392U JP6339286U JPH0619428Y2 JP H0619428 Y2 JPH0619428 Y2 JP H0619428Y2 JP 1986063392 U JP1986063392 U JP 1986063392U JP 6339286 U JP6339286 U JP 6339286U JP H0619428 Y2 JPH0619428 Y2 JP H0619428Y2
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frame
vehicle body
tire house
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reinforcement
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車の車体構造に関する。
(従来の技術) 自動車において、そのリヤフロアパネルの両側端部に車
体前後方向に延びるフレーム部材(サイドフレーム)を
接合し、車体の前後方向からの荷重に対する抵抗力を高
めることは一般に行なわれている。ところで、上記リヤ
フロアパネルの両側端部にはタイヤハウスが設けられて
いるが、その場合、上記フレーム部材としては、タイヤ
ハウスを迂回すべくこのタイヤハウス部位で内方へ湾曲
したものが採用されている(例えば、実開昭59−12
4775号公報参照)。
しかし、上述の如く、フレームがタイヤハウス部位で湾
曲しているものでは、車体前後方向からの荷重を受けた
場合、フレームの湾曲した部分に応力が集中して該フレ
ームが曲がり、いわゆる座屈を起こす懸念がある。
これに対して、特開昭60−15272号公報には、タ
イヤハウス部位で湾曲したフレームを有する自動車おい
て、上記フレーム内にフレーム外側壁に接合された外縦
板とフレーム内側壁に接合された内縦板とを有する、つ
まりフレームと同様に湾曲した断面U字状のレインフォ
ースメントを設けることが記載されている。
また、実開昭54−43718号公報には、車体前後方
向に延び且つタイヤハウス部位で車体内方へ湾曲した閉
断面構造のフレームの補強のために、車体前後方向に略
直線状に延びる縦板部を有する板状のレインフォースメ
ントを上記フレーム内に設けることが開示されている。
すなわち、上記レインフォースメントは、上記タイヤハ
ウス部位のおいては、上記縦板部が上記フレームの車体
外方に位置する外側壁内面に接合され、上記タイヤハウ
スの後方部位においては、上記縦板部が上記フレームの
車体内方に位置する内側壁内面に接合されているもので
ある。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来技術の前者の如く、フレーム内に断面U字状の
レインフォースメントを設ければ、フレームの強度を高
めることができる。しかし、かかるレインフォースメン
トもフレームと同様に湾曲したものであるから、上記座
屈を効果的に防止することはできない。従って、上記レ
インフォースメントは上記座屈防止のためには板厚を厚
くすることが要求され、また、両側に縦板を設ける必要
もあって、それ自身の重量が大きくなり、車体の重量増
を招くとともに、コスト的に不利になり、さらには両側
の縦板をフレームの内側と外側の両側壁に接合する必要
があって、組付のための作業量が多くなる。
一方、上記従来技術のうち後者のものでは、上記前者に
おけるが如き問題の解消に有利である。しかし、第7図
に示すように、タイヤハウス部位で湾曲しているフレー
ムaの場合、車体前後方向の荷重F1が作用すると、上
記湾曲が原因となって、第8図に示すようにタイヤハウ
ス部位に車体内方への荷重F2が働くことになる。従っ
て、上記後者の従来技術を応用して、上記フレームaに
タイヤハウスの前方部位から後方部位に至る縦板状のレ
インフォースメントbを設けても、上記荷重F2がレイ
ンフォースメントbの縦板面に垂直に作用するため、該
荷重F2に充分に抗することができない。
本考案は、かかる問題を比較的簡単な補強手段で解決し
ようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、このような課題に対して、タイヤハウスに沿
って湾曲したフレーム内に車体前後方向に略直線状に延
びる縦板状のレインフォースメントを設けるにあたり、
そのタイヤハウス部位に水平段部を形成することによ
り、上記重量増等の問題を解決しながら、上記水平段部
で上記荷重F2に抗することができるようにして、フレ
ームの座屈を効果的に防止するものである。
すなわち、そのための具体的な手段は、自動車のリヤフ
ロアパネルの両側端部に各々車体内方へ膨出したタイヤ
ハウスが配置されているとともに、該リヤフロアパネル
の両側端部に、各々車体前後方向に延び且つ上記タイヤ
ハウス部位で車体内方へ湾曲した閉断面構造のフレーム
が配置されていて、 上記フレーム内には、板面が上下方向に広がり且つ車体
前後方向に略直線状に延びる縦板部を備えた板状のレイ
ンフォースメントが設けられており、 上記レインフォースメントは、上記タイヤハウス部位の
おいては、上記縦板部が、上縦壁部と、該上縦壁部の下
端から車体内方へ水平に張り出した段部と、該段部の先
端から下方へ延びた下縦壁部とにより構成されていて、
上記上縦壁部が上記フレームの車体外方に位置する外側
壁内面に接合され、上記下縦壁部の下端部が上記フレー
ムの底面に接合されている一方、上記タイヤハウスの前
後部位においては、上記縦板部が上記フレームの車体内
方に位置する内側壁内面に接合されていることを特徴と
する自動車の車体構造である。
(作用) 上記車体構造においては、フレームはタイヤハウス部位
で湾曲しているが、フレーム内に設けたレインフォース
メントの縦板部が略直線状に延びてタイヤハウス部位の
フレーム外側壁とタイヤハウス前後部位のフレーム内側
壁とを連結しているから、車体前後方向からの荷重に対
してレインフォースメントの縦板が突張り作用を呈し、
フレームの座屈が防止される。
すなわち、上記レインフォースメントの縦板は、例え
ば、車体後方からの荷重に対して、タイヤハウス後方の
フレーム内側壁がタイヤハウス部位のフレーム外側壁に
近付かないように突張り、さらにタイヤハウス部位のフ
レーム外側壁がタイヤハウス前方のフレーム内側壁に近
付かないように突張ることになり、結局、タイヤハウス
部位のフレーム外側壁とタイヤハウス前後部位のフレー
ム内側壁との位置関係が縦板によって固定され、フレー
ムの座屈が防止されるものである。
そうして、上記レインフォースメントには、そのタイヤ
ハウス部位の縦板部に水平な段部が設けられているか
ら、車体前後方向の荷重F1によって発生する車体内方
への荷重F2に対し、上記水平段部が突張りとなり、上
記レインフォースメントの横曲がり、つまりはフレーム
の横曲りが効果的に防止されることになる。また、上記
タイヤハウス部位の水平段部は、レインフォースメント
の捩り剛性を高める作用も呈する。
(考案の効果) 従って、本考案によれば、タイヤハウス部位で湾曲した
フレーム内に、車体前後方向に略直線状に延び上記タイ
ヤハウス部位においてはフレームの外側壁内面に接合さ
れ上記タイヤハウス前後部位においてはフレームの内側
壁内面に接合された縦板部を備える板状のレインフォー
スメントを設けるとともに、上記タイヤハウス部位の縦
板部に水平段部を形成したから、車体の重量増やコスト
増を抑え、さらに作業量の増加を抑えながら、車体前後
方向の荷重及び該荷重に起因する車体内方への荷重によ
るフレームの座屈を効果的に防止することができるよう
になる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第1図に示す自動車の後部車体構造において、1はリヤ
フロアパネルであり、その両側端部にリヤタイヤハウス
2,2がリヤフロアパネル1の両側縁から車体内方へ膨
出させて設けられているとともに、この両側端部の下面
に車体前後方向へ延びるフレーム部材3が接合されてい
る。このフレーム部材3は上方が開放されたハット形断
面形状をなし、リヤフロアパネル1と相俟って閉断面構
造のフレーム4(第4図乃至第6図参照)を形成してお
り、このフレーム4は破線で示される如くタイヤハウス
2の部位では車体内方へ湾曲している。
この場合、上記フレーム部材3は、第2図に示す如く、
タイヤハウス部位の外側壁3bとタイヤハウス前後部位
の内側壁3a,3aとが車体前後方向に延びる一直線上
に略配置されるように形成されている。
しかして、上記フレーム4内には、第2図に示す如く、
板面が上下方向に広がり且つ車体前後方向に略直線状に
延びる縦板部を備えたレインフォースメント5が設けら
れている。そして、このレインフォースメント5の縦板
部により、フレーム部材3のタイヤハウス部位における
車体外方に位置する外側壁3bとタイヤハウス前後部位
における車体内方に位置する内側壁3a,3aとが連結
されている。
すなわち、レインフォースメント5は、前端部と後端部
に平坦状の前縦板5a(第4図参照)と後縦板5b(第
3図参照)とを備え、この両縦板5a,5bが中間縦板
5cで結ばれており、上記前縦板5aと中間縦板5cと
後縦板5bとは、車体前後方向に略一直線状に延びてい
る。そして、上記中間縦板5cは、上縦壁部と、該上縦
壁部の下端より車体内方へ水平に張り出した段部5d
と、該段部5dの先より下方へ延びた下縦壁部とにより
構成されている。つまり、上記上縦壁部と下縦壁部と
は、上記水平段部5dを介して内外にオフセットしてい
るものである。さらに、上記前縦板5a側と後縦板5b
側の上端と下端にはそれぞれ外方へ張り出した端部上フ
ランジ5e,5fと端部下フランジ5g,5hが設けら
れ、中間縦板5cの上縦壁部の上端には内方へ張り出し
た中間上フランジ5iが設けられ、下縦壁部の下端には
内方へ張り出した中間下フランジ5jが設けられてい
る。
そうして、上記前後の縦板5a,5bはタイヤハウスの
前後位置においてフレーム部材3の内側壁3aの内面
に、また、中間壁5cの上縦壁部はタイヤハウス2の中
間位置においてフレーム部材3の外側壁3bの内面にそ
れぞれ接合され、また、上記各下フランジ5g,5h,
5jはフレーム部材3の底壁3cに接合されている。
従って、上記車体構造においては、レインフォース5の
縦板がフレーム部材3のタイヤハウス部位の外側壁3b
とタイヤハウス前後部位の内側壁3a,3aとを連結し
て略直線状に延びているから、車体前後方向からの荷重
に対してこのレインフォースメント5が突張りとなって
フレーム部材3がタイヤハウス2の部位、つまり湾曲し
た部分で曲げられ座屈することを防止する。また、レイ
ンフォースメント5は上記前後方向からの荷重をフレー
ム部材3の内外の側壁3a,3bおよび底壁3cに伝え
て分散し、上記荷重により応力集中を防止する。
また、上記レインフォースメント5の中間縦板5cには
水平段部5dが設けられているから、上記前後方向の荷
重によって発生する車体内方への荷重に対して、上記水
平段部5dがレインフォースメント5の横曲りを防止す
る突張り(抵抗体)となり、フレーム4の横曲りを防止
するとともに、フレーム4の捩り剛性を高める。
よって、上記フレーム4は、前後方向からの荷重に対し
ては、レインフォースメント5により、前後方向へ直線
状に延びている場合と同様に高い抵抗を示し、車体の前
後方向の剛性を高め、この前後方向における耐衝突性を
向上せしめる。
また、上記レインフォースメントは、基本的には縦板が
1つしかないから、車体の大きな重量増を招くことはな
く、また、フレーム4への組付に当たっても、その接合
箇所が多くないから組付性が良く、さらにコスト的にも
有利である。
なお、上記実施例ではフレーム部材をリヤフロアパネル
の下面に接合してフレームを形成したが、リヤフロアパ
ネルの側端部を下方へ曲げて側壁を形成し、この側壁に
側方が開放したハット形断面のフレーム部材を接合して
閉断面構造のフレームを形成し、レインフォースメント
をフレーム部材とリヤフロアパネルの側壁とに接合する
ようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本考案の実施例を示し、第1図は自
動車の後部車体構造を一部切欠いて示す斜視図、第2図
はフレーム部材とレインフォースメントとの関係を示す
平面図、第3図はレインフォースメントの一部を示す斜
視図、第4図は第2図のA−A線、第5図は第2図のB
−B線、第6図は第2図のC−C線におけるそれぞれフ
レーム構造を示す断面図、第7図及び第8図は本考案の
課題を説明するためのものであり、第7図はフレームの
変形前の状態を示す平面図、第8図は前後方向の荷重に
よるフレームの変形後の状態を示す平面図である。 1……リヤフロアパネル、2……リヤタイヤハウス、3
……フレーム部材、3a……タイヤハウス前後部位の内
側壁、3b……タイヤハウス部位の外側壁、4……フレ
ーム、5……レインフォースメント、5a……前縦板、
5b……後縦板、5c……中間縦板、5d……段部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のリヤフロアパネルの両側端部に各
    々車体内方へ膨出したタイヤハウスが配置されていると
    ともに、該リヤフロアパネルの両側端部に、各々車体前
    後方向に延び且つ上記タイヤハウス部位で車体内方へ湾
    曲した閉断面構造のフレームが配置されていて、 上記フレーム内には、板面が上下方向に広がり且つ車体
    前後方向に略直線状に延びる縦板部を備えた板状のレイ
    ンフォースメントが設けられており、 上記レインフォースメントは、上記タイヤハウス部位の
    おいては、上記縦板部が、上縦壁部と、該上縦壁部の下
    端から車体内方へ水平に張り出した段部と、該段部の先
    端から下方へ延びた下縦壁部とにより構成されていて、
    上記上縦壁部が上記フレームの車体外方に位置する外側
    壁内面に接合され、上記下縦壁部の下端部が上記フレー
    ムの底面に接合されている一方、上記タイヤハウスの前
    後部位においては、上記縦板部が上記フレームの車体内
    方に位置する内側壁内面に接合されていることを特徴と
    する自動車の車体構造。
JP1986063392U 1986-04-25 1986-04-25 自動車の車体構造 Expired - Lifetime JPH0619428Y2 (ja)

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JPS62173277U JPS62173277U (ja) 1987-11-04
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WO2011027633A1 (ja) * 2009-09-02 2011-03-10 本田技研工業株式会社 前部車体構造
JP7048190B2 (ja) * 2018-03-29 2022-04-05 ダイハツ工業株式会社 車両の前部構造

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